JPH07119648A - 可変容量形ベーンポンプ - Google Patents

可変容量形ベーンポンプ

Info

Publication number
JPH07119648A
JPH07119648A JP28075393A JP28075393A JPH07119648A JP H07119648 A JPH07119648 A JP H07119648A JP 28075393 A JP28075393 A JP 28075393A JP 28075393 A JP28075393 A JP 28075393A JP H07119648 A JPH07119648 A JP H07119648A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
cam ring
pressure
chamber
vane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28075393A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadaaki Fujii
忠晃 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jidosha Kiki Co Ltd filed Critical Jidosha Kiki Co Ltd
Priority to JP28075393A priority Critical patent/JPH07119648A/ja
Publication of JPH07119648A publication Critical patent/JPH07119648A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可変容量形ベーンポンプにおいてポンプ吐出
側での脈動を防止するにあたって、製造容易でしかも単
純な構造を採用する。 【構成】 ボディ11内でベーン15aを有するロータ
15外周部にポンプ室18を形成するようにカムリング
17を偏心して嵌装する。カムリングの両側には一対の
固定壁部が配設され、そのポンプ吸込用開口25a、吐
出用開口24aがポンプ室内に臨んでいる。カムリング
内周部でポンプ室の吸込側領域18Aと吐出側領域18
Bとの間の境界部分の一部に、圧力逃がし溝70,71
を形成する。この溝幅は、ベーンの厚みよりも大きくな
るように形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば自動車のハン
ドル操作力を軽減する動力舵取装置等といった圧力流体
利用機器に用いて好適な可変容量形ベーンポンプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】動力舵取装置用ポンプとして従来一般に
は、自動車用エンジンで直接回転駆動される容量形のベ
ーンポンプが用いられていた。しかし、このような容量
形ポンプは、駆動源であるエンジン回転数に応じて吐出
流量が増減されるため、停車中や低速走行時に大きな操
舵補助力を生じさせ、高速走行時には操舵補助力を小さ
くするという動力舵取装置とは相反する特性となってい
る。
【0003】したがって、このようなポンプとしては、
回転数が小さい低速走行時にあっても所要の操舵補助力
が得られる吐出流量を確保できるものが用いられ、かつ
回転数が大きくなったときの吐出流量を一定量以下に制
御するための流量制御弁が必須となる。そして、このよ
うなポンプでは、構成部品点数が増え、構造が複雑化
し、さらに通路構造も複雑で、全体の大型化やコスト高
も避けられない。
【0004】また、流量制御弁を用いると、吐出流量を
タンク側に還流させることで、駆動馬力が無駄に大きく
なり、エネルギ損失が多く、省エネルギ化を図るうえで
問題を生じ、さらに油温が上昇するという問題もある。
【0005】このような容量形での不具合を解決するも
のとして、吐出流量を回転数の増加に伴って段階的に減
少させ得る可変容量形ベーンポンプが、たとえば特開昭
53−130505号公報、特開昭56−143383
号公報、さらに特開昭58−93978号公報、実公昭
63−14078号公報等により提案されている。
【0006】このような可変容量形のポンプでは、容量
形のような流量制御弁が不要で、また無駄な駆動馬力の
増大化を防ぎ、エネルギ効率の面でも優れ、さらにタン
ク側への戻り流量もないことから油温上昇という問題も
低減でき、しかもポンプ内部での漏れ、容積効率低下等
の問題をも防止し得るものであった。
【0007】このような可変容量形ベーンポンプの一例
を、図13を用いて簡単に説明すると、図中1はポンプ
ボディ、2はこのボディ1内に形成されている楕円形空
間部3内で支軸部2aを介して揺動変位可能に設けられ
かつ図中白抜き矢印で示す方向に付勢力が与えられてい
るカムリング、4はこのカムリング2内でポンプ室5を
一側に形成するように他側寄りに偏心して収容され外部
駆動源によって回転駆動されることにより放射方向に進
退自在に保持したベーン4aを出入りさせるロータであ
る。
【0008】なお、図中4bはロータ4の駆動軸で、ロ
ータ4は図中矢印で示す方向に回転駆動される。また、
図中3a,3bはボディ空間部3においてカムリング2
の両側室に開口して形成され各室にカムリング2を揺動
変位させるための制御圧、たとえばポンプ吐出側通路に
設けた可変オリフィス前後の流体圧等を導くための通路
で、カムリング2をポンプ吐出側での流量に応じて揺動
変位させ、ポンプ回転数の増加に伴い吐出側の流量を減
少させるといった吐出側流量制御を行なうように構成さ
れる。
【0009】6は前記ポンプ室5におけるポンプ吸込側
領域5Aに臨んで開口されたポンプ吸込側開口、7はポ
ンプ室5のポンプ吐出側領域5Bに臨んで開口されたポ
ンプ吐出側開口で、これらの開口6,7はロータ4およ
びカムリング2からなるポンプ構成要素を両側から挾み
込んで保持するための固定壁部であるプレッシャプレー
トおよびサイドプレート(図示せず)のいずれかに形成
されている。
【0010】ここで、図中8,9は前記ポンプ吸込側開
口6、吐出側開口7のポンプ回転方向の終端部に連続し
て形成されたひげ状のノッチで、これらのノッチ8,9
は、ロータ4の回転に伴って各ベーン4aの先端をカム
リング2の内周部に摺接させてポンプ作用を行わせる場
合に、各開口6,7の端部に接近するベーン間で挾まれ
た空間とこれに隣接するベーン間の空間との間で流体圧
を高圧側から低圧側へと徐々に逃がす役割を果たすため
のものである。このようなノッチ8,9によれば、ベー
ン4a間の空間が、各開口6,7の端部に直に到達する
ことで、急激な圧力変動、サージ圧を生じ、その結果と
してポンプ吐出側での流体圧力に脈動問題を生じること
を防止するうえで効果的なものである。
【0011】すなわち、ロータ4の回転に伴ってベーン
間の空間を、前記各開口6,7に連通されるのに先立っ
て、前記ノッチ8,9を介して各開口6,7との所要の
連通状態を生じさせ、高圧側から低圧側に流体圧力を徐
々に逃がすことで、前述したベーン間の空間での急激な
圧力変動を抑制し、サージ圧を小さくし、その結果とし
てポンプ吐出側での流体圧力に脈動問題を生じることを
未然に防止するような構成であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな可変容量形のポンプ構造によれば、ポンプの加工
性、組立性等といった製造上や各部の動作上での信頼
性、さらにコスト面において、以下のような問題を生じ
ている。
【0013】すなわち、上述したポンプ構造において、
カムリング2内にロータ4を偏心して収容し、ポンプ室
5を形成した場合において、このポンプ室5の各領域5
A,5Bに臨んで開口するポンプ吸込用、吐出用開口
6,7の回転方向の終端部分に、ノッチ8,9が形成さ
れている。このようなノッチ8,9において、特にポン
プ室5の吸込側領域5Aの終端側の位置するノッチ8の
形成位置は、ポンプ室5を形成するロータ4とカムリン
グ2との間の隙間が最も小さいところに該当し、この隙
間に対しノッチ8を正しく位置決めして臨ませるような
加工精度を得ることが困難で、製造上、コスト面で問題
を生じている。
【0014】すなわち、上述したノッチ8を、ロータ4
とカムリング2との間のわずかな隙間部分に、多少の加
工精度誤差を見込んで臨ませるように形成するには、こ
の隙間を所定以上に幅広となるように形成することが必
要とされる。これに対し、このノッチ8は、カムリング
2等を両側から挾み込んで保持する固定壁部であるプレ
ートへの溝加工によって形成されるものであり、このよ
うな溝加工によるノッチ8を、ポンプ室5の狭い隙間部
分に位置決めして形成したり、組立性度を上げることは
現実的には不可能である。
【0015】なお、もう一方のノッチ9は、ポンプ室5
の最も広い隙間空間部分に臨んで形成されるため、上述
したような位置決め精度等の問題は生じない。
【0016】上述した従来構造において、加工精度、組
立性度等を緩くするために、ロータ4とカムリング2と
のノッチ8形成部分での隙間を広く形成するが考えられ
るが、このようにすれば、ポンプ室5を形成する各部材
にその分の余裕を取ることが必要で、結果としてポンプ
全体が大型化するという不具合を避けられないもので、
これらの問題点を一掃し得る何らかの対策を講じること
が望まれている。
【0017】さらに、上述したようなポンプにおいて、
脈動現象が発生すると、カムリング2の揺動変位を所要
の状態で得ることが難しく、ポンプ回転数の増加に伴っ
てポンプ吐出流量も増え、可変容量形ポンプとしての機
能を得ることができなくなる。また、このような脈動現
象を生じると、増大した流量がパワーシリンダ側に流れ
ることがあり、舵取ハンドルが急に軽くなる虞れがあ
る。特に、このような現象は、高速、高回転時に著し
く、しかも安全性の面で問題を生じる虞れがあり、この
ような問題点にも配慮した何らかの対策を講じることが
必要である。
【0018】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ポンプ室の高圧側での流体の一部をベーン
を介して隣接する低圧側に逃がし、ポンプ室内の吸込
用、吐出用開口に対応することで生じていた急激な圧力
変動を防ぎ、サージ圧を小さくすることで、ポンプ室か
らの吐出側での流体圧力の脈動を低減するための圧力逃
がし溝を、従来のような加工精度、組立精度を必要とせ
ずに、カムリング内周部に簡単かつ適切に形成でき、製
造上で優れ、しかもポンプ全体の大型化を招く虞れもな
い可変容量形ベーンポンプを得ることを目的としてい
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係る可変容量形ベーンポンプは、ベーン
を有しポンプボディ内に回転自在に配設されたロータ
と、その外周部との間にポンプ室を形成するように嵌装
されかつ前記ポンプボディ内で移動変位可能に配置され
たカムリングと、このカムリングを両側から挾み込んで
保持しポンプ室を画成するとともにこのポンプ室の吸込
側領域、吐出側領域に臨んで開口するポンプ吸込用およ
び吐出用の開口を有する一対の固定壁部を備えてなり、
カムリングの内周部でポンプ室の吸込側領域と吐出側領
域との間の境界部分の少なくとも一部に、圧力逃がし溝
を形成したものである。
【0020】
【作用】本発明によれば、ポンプ吐出側での流体圧力等
に応じてポンプボディ内において揺動変位されるカムリ
ングの内周部でポンプ室の吸込側領域と吐出側領域との
間の境界部分の少なくとも一部に簡単に形成できる圧力
逃がし溝によって、ポンプ動作時においてポンプ室の高
圧側部分での流体の一部を、ベーンを介して隣接する低
圧側部分に逃がし、ポンプ室内の吸込用または吐出用開
口に対応することで生じていた急激な圧力変動を防ぎ、
その結果としてポンプ室からの吐出側での流体圧力の脈
動を低減することが可能となる。
【0021】
【実施例】図1ないし図10は本発明に係る可変容量形
ベーンポンプの一実施例を示し、これらの図において、
本実施例では、動力舵取装置の油圧発生源となるベーン
タイプのオイルポンプである場合を説明する。
【0022】まず、全体を符号10で示すベーンタイプ
の可変容量形ベーンポンプは、図1および図2から明ら
かなように、ポンプボディを構成するフロントボディ1
1およびリアボディ12を備えている。このフロントボ
ディ11は全体が略カップ状を呈し、その内部にポンプ
構成要素13を収納配置する収納空間14が形成される
とともに、この収納空間14の開口端を閉塞するように
してリアボディ12が組合わせられて一体化されてい
る。
【0023】なお、このフロントボディ11には、ポン
プ構成要素13の回転子であるロータ15を外部から回
転駆動するためのドライブシャフト16が貫通した状態
で、軸受16a,16b,16c(16bはリアボディ
12側、16cは後述するプレッシャプレート20側に
配設される)によって回転自在に支持されている。
【0024】17はベーン15aを有するロータ15の
外周部に嵌装して配置される内側カム面17aを有しこ
の内側カム面17aとロータ15との間にポンプ室18
を形成するカムリングで、このカムリング17は、後述
するように、ポンプ室18の容積を可変するように収納
空間14内で空間内壁部分に嵌合状態で設けたアダプタ
リング19内で移動変位可能に配置されている。なお、
このアダプタリング19は、ボディ11の収納空間14
内でカムリング17を移動変位可能に保持するためのも
のであって、ポンプボディの一部を構成する部分であ
る。
【0025】20は上述したロータ15、カムリング1
7およびアダプタリング19によって構成されているポ
ンプカートリッジのフロントボディ11側に圧接して積
層配置される固定壁部としてのプレッシャプレートで、
またこのポンプカートリッジの反対側面には前記リアボ
ディ12の端面が固定壁部であるサイドプレートとして
圧接され、ボディ11,12同士の一体的な組立てによ
って所要の組立状態とされる。そして、これらの部材に
よって、前記ポンプ構成要素13が構成されている。
【0026】ここで、これらのプレッシャプレート20
とこれにカムリング17を介して積層されるサイドプレ
ートとなるリアボディ12とは、位置決めピンとしても
機能する後述するシールピン21や適宜の回り止め手段
(図示せず)によって、回転方向で位置決めされた状態
で一体的に組付け固定されている。
【0027】23は前記フロントボディ11の収納空間
14内でその底部側に形成されるポンプ吐出側圧力室
で、プレッシャプレート20にポンプ吐出側圧力を作用
させるようになっている。24はこのポンプ吐出側圧力
室23にポンプ室18からの圧油を導くプレッシャプレ
ート20に穿設されているポンプ吐出側通路である。な
お、24aはポンプ室18の吐出側領域18Bに開口す
るポンプ吐出用開口である。
【0028】25はリアボディ12の一部に設けられた
吸込ポート26(詳細な図示を省略する)からのポンプ
吸込側流体を前記ポンプ室18に導くようにリアボディ
12内に形成されたポンプ吸込側通路で、この通路25
はリアボディ12の端面に開口するポンプ吸込用開口2
5aを経てポンプ室18に接続されている。
【0029】28は上述したポンプ室18からポンプ吐
出側通路24、ポンプ吐出側圧力室23、この圧力室2
3からフロントボディ11の上方に延びた通路孔23a
を介して接続されたポンプ吐出側通路で、この通路28
の途中にはメータリングオリフィス29が介在されると
ともに外方端側にポンプ吐出側流体圧を図示しないパワ
ーステアリング装置(図3等においてPSで示す)等の
油圧機器に給送するための吐出ポート28aが設けられ
ている。
【0030】30はフロントボディ11における収納空
間14の上方に略直交して配置され上述したカムリング
17をポンプボディ11(アダプタリング19)内でロ
ータ15に対して移動変位させるための切換えバルブ
で、この切換えバルブ30は、ボディ11に穿設されて
いるバルブ孔30a内で前記ポンプ吐出側通路28のメ
ータリングオリフィス29前、後の圧力差およびばね3
1の付勢力で摺動動作するリリーフ弁付きのスプール3
2を備えている。
【0031】なお、図3、図5中29a,29bはオリ
フィス29前、後の圧力をバルブ孔30a内に導入する
通路である。さらに、このバルブ孔30aにおいて中央
部分には、前記ポンプ吐出側通路28からの流体圧を導
く高圧側通路28bと、前記ポンプ吸込側通路25の一
部から分岐されて流体圧をタンク側に導く低圧側通路2
5bが、それぞれ開口して形成され、スプール32の移
動に伴なって選択的に開閉制御され、後述する第1、第
2の流体圧室に流体圧を導入するようになっている。
【0032】すなわち、切換バルブ30において、スプ
ール32の一方室(図1、図3の左方室)32aには、
ポンプ吐出側の圧力室23、ポンプ吐出側通路28およ
び通路29aを介してメータリングオリフィス29上流
側の流体圧が導かれている。なお、図中33はバルブ孔
30a内でスプール32の左方への移動位置を通路29
aの開口端を閉塞しない位置で係止するロッド33aを
有するバルブ孔30aの閉塞用プラグである。
【0033】また、スプール32の他方室(図1、図3
の右方室)32bには、ばね31が配設されるとともに
メータリングオリフィス29下流側の流体圧が前記吐出
ポート28aに至る通路28途中から前記通路29bを
介して導かれている。
【0034】さらに、バルブ孔30aの略中央部でスプ
ール32の移動方向に並んだ位置には、前記カムリング
19の外周部でボディ11側のアダプタリング19との
間に形成される第1および第2の流体圧室34,35
に、ボディ11、アダプタリング19を経て形成されて
いる導圧通路36,37(アダプタリング19の通路孔
36a,37aを含む)が開口して形成されている。な
お、図1、図4における図中34aは第1の流体圧室3
4を、アダプタリング19の内壁面とカムリング17と
の間に形成するための凹溝部である。
【0035】そして、これらの通路36,37が、スプ
ール32の動きによって、図1および図3と図2および
図4とから明らかなように、前記ポンプ吐出側通路28
に通路29bまたは28bを介して、またはポンプ吸込
用開口25b側に通路25bを介して、選択的に接続さ
れるようになっている。
【0036】一方、前記カムリング17は、ロータ15
外周部との間にポンプ室18を形成するように偏心して
嵌装されボディ11,12内で移動変位可能に配置され
ている。そして、このカムリング17外周部でボディ1
1,12との間の環状隙間空間の所定個所にシール手段
としてのシールピン21,47を介在させることによ
り、カムリング17を移動変位させるための第1および
第2の流体圧室34,35が形成され、これら両室3
4,35に前記切換えバルブ30により制御された供給
流体圧がポンプ室18からの吐出流量の大小に応じて供
給されている。
【0037】ここで、図1、図4中40はポンプボディ
11,12内で移動変位可能に配置されたカムリング1
7を、ロータ15の外周部とに形成されるポンプ室18
が最大容積となるように付勢する押圧部材で、コイルば
ね41および筒状の押えプラグ42とから構成されてい
る。
【0038】なお、本実施例では、カムリング17、ア
ダプタリング19間の環状隙間空間を分割するために、
図1ないし図5から明らかなように、環状隙間空間を
左、右に分割するように上、下に位置付けられた位置決
めピンとしても機能する第1のシールピン21とカムリ
ング17の摺接面に凹設した溝部内に弾性部材を介して
組み込まれた第2のシールピン47を設けている。
【0039】そして、左側の空間を第1の流体圧室34
とし、この室34を前記流体通路36a,36を介して
切換バルブ30の左方室32aまたはポンプ吸込側に接
続可能に構成されている。また、右側の空間を第2の流
体圧室35とし、この室35を前記流体通路37a,3
7を介して切換えバルブ30の中央部分でスプール32
の動きに伴なってポンプ吐出側Pまたはポンプ吸込側T
に選択的に接続可能に構成されている。
【0040】なお、本実施例では、上述したようにカム
リング17の外周部側の環状隙間空間にシール手段2
1,47を介在させることで形成される第1および第2
の流体圧室34,35に加え、カムリング17外周部で
ボディ11との間の環状隙間空間におけるポンプ室18
の吐出側領域18Bに対応する部分に、シール手段64
を介在させることで第3の流体圧室60を形成し、これ
に対しポンプ室18の吐出側領域18Bでの流体圧を導
く通路61を設けている。
【0041】さらに、この実施例では、第3の流体圧室
60を形成するシール手段64を、カムリング17の右
側下方において外周部に圧接されるシールピン62とこ
れを圧接するためのばね手段63とから構成した場合を
示している。
【0042】このような構成では、カムリング17内で
偏心しているロータ15外周部の不平衡なポンプ室18
での吸込側領域18Aと吐出側領域18Bでの圧力差に
伴ない、カムリング17に作用するアンバランス力で生
じていたカムリング17の左右振動の発振現象を、第3
の流体圧室60に導かれるポンプ吐出側の流体圧により
カムリング17を常時一方に押圧付勢することで抑え込
んで防止し、ポンプ吐出側での脈動問題を軽減し得るも
のである。
【0043】また、本実施例では、上述したロータ15
に出入り自在に保持されるベーン15aとカムリング1
7の内周面との間での摺動抵抗を可能な限り低減し、こ
れによりロータ15の駆動馬力を可能な限り小さくして
いる。このようにすれば、ロータ15およびカムリング
17の側面部に接して配設されるプレッシャプレート2
0、リアボディ12による側壁部上でロータ15のベー
ン収納用スリット溝15bの基端部に対応する部分に、
図1および図2から明らかなように、カムリング17内
でロータ15外周部に形成されるポンプ室18における
ポンプ吸込側、ポンプ吐出側にそれぞれ対応して円弧状
溝部50,51を形成し、かつこれら各円弧状溝部5
0,51に、それぞれが対応するポンプ吸込側、ポンプ
吐出側の流体圧を導入させ得るものである。
【0044】ここで、図中52はポンプ吸込側流体を通
路25から円弧状溝部50に導く通路、53はポンプ吐
出側圧力室23を円弧状溝部51に導く通路である。
【0045】このような構成とすると、カムリング17
内で回転するロータ15に出入り自在に保持されるベー
ン15aにおいて、その先端部がカムリング17内周面
に沿って摺動しているときに、このベーン15a先端部
が、ポンプ室18のポンプ吐出側領域(図1中で下側部
分18B)、ポンプ吸込側領域(図1中で上側部分18
A)のいずれかにあるときに、それぞれの基端部に、各
ベーン15a先端部が臨んでいるポンプ室18内の圧力
に合わせた略同一圧力を導いて作用させることにより、
各ベーン15aの先端部のカムリング17内周面への摺
動抵抗を軽減し、摺動摩擦や摩耗をなくし、駆動馬力を
軽減することができる。
【0046】なお、上述したベーンタイプの可変容量形
ベーンポンプ10において、上述した以外の構成は従来
から周知の通りであり、その詳細な説明は省略する。
【0047】以上の構成による可変容量型ベーンポンプ
10において始動時には、カムリング17は、図1から
明らかなようにボディ11の収納空間14内の一側にロ
ータ15との間のポンプ室18の内容積が最大となるよ
うに押圧部材40のコイルばね41により付勢された状
態にある。このとき、切換バルブ30は、図1、図3か
ら明らかなように、第1の流体圧室34をポンプ吸込側
に、第2の流体圧室35をポンプ吐出側に通路28bを
介して接続された状態にある。
【0048】ポンプ回転数が徐々に増大して駆動される
と、ポンプ回転数に比例して得られるポンプ吐出側でオ
リフィス29上、下流側の流体圧による差圧によって、
切換バルブ30のスプール32を切換え作動させ、カム
リング17両側の第1の流体圧室34と第2の流体圧室
35に、ポンプの吐出側と吸込側が選択的に接続され、
これによりロータ15に対し偏心しているカムリング1
7を、コイルばね41に抗してポンプ室18内容積の減
少方向(図1、図4参照)に移動変位する。
【0049】このとき、ポンプ吐出側の流体流量の大小
に応じた切換バルブ30のスプール32による切換え作
動で、第1の流体圧室34に対しポンプ吐出側が、これ
に相対向して位置付けられる第2の流体圧室35に対し
ポンプ吸込側が適宜接続され、これによってカムリング
17は、切換えバルブ30の作動状態で適宜移動変位さ
れ、結果として内容積が変化されるポンプ室18から吐
出される流量制御が所要の状態で行なえ、動力舵取装置
PSに至る所定流量の給送が可能となる。
【0050】このような構成によれば、従来一般的であ
った容量形ポンプに比べエネルギ損失の低減と油温上昇
の低減とを図れる可変容量形ベーンポンプ10を、きわ
めて簡単に、しかもポンプ自体の大型化を招くことなく
得ることが可能で、また加工性、組立性に優れ、量産性
の面でも優れている。ここで、本実施例では、カムリン
グ17を、ロータ15に偏心させた状態で移動変位可能
に構成しており、その内周壁は真円形状で形成できるも
ので、加工性の面で優れている。
【0051】さて、本発明によれば、上述したような可
変容量形ベーンポンプ10において、図1、図2および
図6の(a),(b)等から明らかなように、ベーン1
5aを有しポンプボディ11,12内に回転自在に配設
されたロータ15と、その外周部との間にポンプ室18
を形成するように嵌装されかつポンプボディ11,12
(アダプタリング19)内で移動変位可能に配置された
カムリング17と、このカムリング17を両側から挾み
込んで保持しポンプ室18を画成するとともにポンプ室
18の吸込側領域18A、吐出側領域18Bに臨んで開
口するポンプ吸込用および吐出用の開口25a,24a
を有する一対の固定壁部であるプレッシャプレート20
およびリヤボディ12を備えてなり、カムリング17の
内周部でポンプ室18の吸込側領域18Aと吐出側領域
18Bとの間の境界部分の少なくとも一部に、圧力逃が
し溝70,71を形成したところに特徴を有している。
【0052】ここで、このような圧力逃がし溝70,7
1は、図2や図6の(b)から明らかなように、カムリ
ング17の内周部で両側のプレート20,21に接する
部分を切欠き形成することにより、簡単に得られるもの
である。また、このような圧力逃がし溝70,71にお
いて、上述した両側に設けた場合に、図7の(a)に示
すように、カムリング17の周方向において同一位置に
形成しても、同図(b)に示すように、所定のずれ量x
を持たせて位置ずれ状態で形成してもよいことは言うま
でもない。
【0053】さらに、圧力逃がし溝70,71として
も、カムリング17の内周部に開口する部分の周方向で
の幅寸法が、ベーン15aの幅よりも若干大きく形成さ
れ、圧力の逃がしが可能であればよいもので、その溝内
でのボリュームを大きくするような適宜の形状、溝深さ
を選択すればよく、たとえば図8の(a),(b),
(c)のような種々の変形例が考えられる。
【0054】また、圧力逃がし溝70,71としては、
カムリング17の一側に形成してもよいもので、その断
面方向の形状としても、図9の(a),(b)を始めと
して種々の変形例が考えられる。
【0055】そして、上述した構成によれば、ポンプ吐
出側での流体圧力等に応じてポンプボディ11,12内
において揺動変位されるカムリング17の内周部でポン
プ室18の吸込側領域18Aと吐出側領域18Bとの間
の境界部分の少なくとも一部に簡単に形成できる圧力逃
がし溝70,71によって、ポンプ動作時においてポン
プ室18の高圧側部分での流体の一部を、ベーン15a
を介して隣接する低圧側部分に逃がし、ポンプ室18内
の吸込用または吐出用開口25a,24aに対応するこ
とで生じていた急激な圧力変動を防ぎ、その結果として
ポンプ室18からの吐出側での流体圧力の脈動を低減す
ることが可能となる。
【0056】すなわち、ロータ15の回転に伴ってポン
プ室18の狭小部分からポンプ吸込用開口25aに至る
ベーン15a,15a間の空間は、上述したカムリング
17の内周部でポンプ吸込側領域18Aに達する直前に
形成した圧力逃がし溝70によって、ポンプ吸込側に連
通し、その結果高圧側であるベーン15a間の空間か
ら、これに隣接している低圧側であるポンプ吸込側にか
けて流体の一部が逃げ、これによりベーン15a間の空
間部分での流体圧力が多少低下する。そして、ベーン1
5a間の空間が、ポンプ吸込用開口25a部分に到達し
たときの急激な圧力低下が緩和されることになり、その
結果圧力変動、サージ圧の発生を防ぎ、ポンプ吐出側で
の脈動現象を低減し得るものである。
【0057】また、ポンプ室18の幅広な部分からポン
プ吐出用開口24aに至るベーン15a間の空間は、カ
ムリング17の内周部でポンプ吐出側領域18Bに達す
る直前に設けた圧力逃がし溝71によって、ポンプ吐出
側と連通し、その結果高圧側であるポンプ吐出側から低
圧側であるベーン15a間の空間にかけて流体の一部が
逃げ、これによりベーン15a間の空間部分での流体圧
力が上昇する。そして、このベーン15a間の空間が、
ポンプ吐出用開口24a部分に到達したときの急激な圧
力上昇を緩和し、その結果として圧力変動、サージ圧の
発生を防ぎ、ポンプ吐出側での脈動現象を低減し得るも
のである。
【0058】換言すれば、このような圧力逃がし溝7
0,71によれば、ポンプ動作に応じて、ベーン15a
間の空間での流体圧力を所要の状態で低下、上昇させ、
その結果吸込用開口25a、吐出用開口24aに到達し
た時点での急激な圧力変動を、抑制できるために、図1
0での実線のように、同図波線で示した脈動現象を生じ
ている場合との比較から明らかなように、ポンプ吐出側
での脈動現象を防止し得るものである。
【0059】特に、このような本発明による構成では、
圧力逃がし溝70,71を、カムリング17の内周部に
設けているため、ポンプ室18の狭小部分であっても、
溝を形成するだけで、必要な圧力逃がし機能を得ること
ができるもので、従来のように加工精度、組立精度が要
求されず、ポンプ大型化を招くことなく、ポンプ吐出側
での脈動問題を解消し得るものである。
【0060】また、上述した圧力逃がし溝70,71で
は、カムリング17の内周部への溝加工によって簡単に
得られるものであり、加工性に優れている。しかも、こ
のようなカムリング17を、溝70,71を含めて焼結
によって製作すると、溝加工工程を省略できるという利
点もある。
【0061】さらに、このような圧力逃がし溝70,7
1では、ボディ11内で揺動されるカムリング17の内
周部に形成しており、このカムリング17の揺動変位位
置にかかわらず、所要の位置での流体圧力の逃がし機能
を発揮させ得るもので、その利点は大きい。
【0062】また、上述した実施例では、圧力逃がし溝
70,71を、ポンプ室18において吸込側領域18A
と吐出側領域18Bとの境界部分で、ポンプ吸込用開口
25a、吐出用開口24aに近接する位置に形成した場
合を説明したが、たとえば図11に示すように、上述し
た境界部分での中央に設けてもよいものである。
【0063】要は、高圧、低圧条件下であるベーン15
a間の空間が、ロータ15の回転に伴って、吸込用開口
25a、吐出用開口24aに対応するときまでの間で、
若干の流体圧力に逃がしによって、圧力を段階的に低
下、上昇させ、急激な圧力変動が生じないように構成で
きればよいもので、たとえば図12に示すような両側の
開口25a,24aの間の領域(図中αで示した範囲)
内であれば、適宜の位置に設けてもよいことは容易に理
解されよう。
【0064】なお、本発明は上述した実施例構造に限定
されず、可変容量形ベーンポンプ10各部の形状、構造
等を、適宜変形、変更することは自由であり、種々の変
形例が考えられよう。また、可変容量形ベーンポンプ1
0としては、上述した実施例でのパワーステアリング装
置以外にも、各種の圧力流体利用機器、装置に適用でき
ることも明らかであろう。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る可変容
量形ベーンポンプによれば、ベーンを有しポンプボディ
内に回転自在に配設されたロータと、その外周部との間
にポンプ室を形成するように嵌装されかつポンプボディ
内で移動変位可能に配置されたカムリングと、このカム
リングを両側から挾み込んで保持しポンプ室を画成する
とともにこのポンプ室の吸込側領域、吐出側領域に臨ん
で開口するポンプ吸込用および吐出用の開口を有する一
対の固定壁部を備えてなり、カムリングの内周部でポン
プ室の吸込側領域と吐出側領域との間の境界部分の少な
くとも一部に、圧力逃がし溝を形成したので、簡単な構
成であるにもかかわらず、以下のような優れた効果があ
る。
【0066】すなわち、本発明によれば、ポンプ室の高
圧側部分での流体の一部をベーンを介して隣接する低圧
側部分に逃がし、ポンプ室内の吸込用、吐出用開口に対
応することで生じていた急激な圧力変動を防ぎ、サージ
圧を小さくすることで、ポンプ室からの吐出側での流体
圧力の脈動を低減するための圧力逃がし溝を、従来のよ
うな加工精度、組立精度を必要とせずに、カムリング内
周部に簡単かつ適切に形成でき、製造上で優れ、しかも
従来のようなポンプ全体の大型化を招く虞れもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変容量形ベーンポンプの一実施
例を示し、ポンプの要部構造を示す概略横断面図であ
る。
【図2】図1の要部構造を説明するために断面して示す
要部縦断面図である。
【図3】図1の切換えバルブ部分を断面した要部断面図
である。
【図4】図1からのポンプ駆動時の状態を説明するため
の概略断面図である。
【図5】図3に対応するポンプ駆動時の切換えバルブ部
分を示す要部断面図である。
【図6】本発明に係る可変容量形ベーンポンプを特徴づ
ける部分を示し、(a)は要部を拡大した概略図、
(b)はカムリングの圧力逃がし溝形成部分を拡大した
詳細図である。
【図7】(a)はカムリングに対しての圧力逃がし溝の
形成状態を示す概略図、(b)はその変形例を示す図で
ある。
【図8】圧力逃がし溝の溝形状を(a),(b),
(c)に例示した概略図である。
【図9】圧力逃がし溝のカムリング内周部への形成状態
を(a),(b)に例示した概略図である。
【図10】本発明による可変容量形ベーンポンプでのポ
ンプ吐出側での時間に対する油圧力特性を示す特性図で
ある。
【図11】本発明の別の実施例を示す要部を拡大した概
略図である。
【図12】本発明を特徴づける圧力逃がし溝の形成し得
る範囲を示した概略図である。
【図13】可変容量形ベーンポンプの従来構造を説明す
るための概略図である。
【符号の説明】
10 可変容量形ベーンポンプ 11 フロントボディ(ポンプボディ) 13 ポンプ構成要素 14 収納空間 15 ロータ 15a ベーン 16 ドライブシャフト(回転軸) 17 カムリング 17a カム面 18 ポンプ室 18A ポンプ吸込側領域 18B ポンプ吐出側領域 19 アダプタリング 21 シールピン 24 ポンプ吐出側通路 24a ポンプ吐出用開口 25 ポンプ吸込側通路 25a ポンプ吸込用開口 28 ポンプ吐出側通路 29 メータリングオリフィス 30 切換えバルブ 34 第1の流体圧室 35 第2の流体圧室 40 押圧部材 70 圧力逃がし溝 71 圧力逃がし溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベーンを有しポンプボディ内に回転自在
    に配設されたロータと、このロータ外周部との間にポン
    プ室を形成するように嵌装されかつ前記ポンプボディ内
    で移動変位可能に配置されたカムリングと、前記ロータ
    を収容したカムリングを両側から挾み込んで保持し前記
    ポンプ室を画成するとともにこのポンプ室のポンプ吸込
    側領域、ポンプ吐出側領域に臨んで開口するポンプ吸込
    用およびポンプ吐出用開口を有する一対の固定壁部を備
    えてなる可変容量形ポンプにおいて、 前記カムリングの内周部で前記ポンプ室のポンプ吸込側
    領域とポンプ吐出側領域との間の境界部分の少なくとも
    一部に、圧力逃がし溝を形成したことを特徴とする可変
    容量形ベーンポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可変容量形ベーンポンプ
    において、カムリングの内周部にポンプ室内に開口して
    形成される圧力逃がし溝は、ロータの回転方向での開口
    幅が、少なくともベーンの厚みよりも大きくなるように
    形成されていることを特徴とする可変容量形ベーンポン
    プ。
JP28075393A 1993-10-15 1993-10-15 可変容量形ベーンポンプ Pending JPH07119648A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28075393A JPH07119648A (ja) 1993-10-15 1993-10-15 可変容量形ベーンポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28075393A JPH07119648A (ja) 1993-10-15 1993-10-15 可変容量形ベーンポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07119648A true JPH07119648A (ja) 1995-05-09

Family

ID=17629479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28075393A Pending JPH07119648A (ja) 1993-10-15 1993-10-15 可変容量形ベーンポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07119648A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020015113A (ko) * 2000-08-21 2002-02-27 이계안 진공펌프
US7832995B2 (en) 2006-11-01 2010-11-16 Hitachi, Ltd. Variable displacement vane pump and method of manufacturing the same
JP2013527379A (ja) * 2010-05-28 2013-06-27 ピールブルグ パンプ テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 可変容積形潤滑剤ポンプ
CN103225609A (zh) * 2013-03-21 2013-07-31 无锡市恒达矿山机械有限公司 叶片泵
JP2014070542A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Kayaba Ind Co Ltd 可変容量型ベーンポンプ
JP2018145953A (ja) * 2017-03-09 2018-09-20 日本オイルポンプ株式会社 ベーンポンプ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020015113A (ko) * 2000-08-21 2002-02-27 이계안 진공펌프
US7832995B2 (en) 2006-11-01 2010-11-16 Hitachi, Ltd. Variable displacement vane pump and method of manufacturing the same
JP2013527379A (ja) * 2010-05-28 2013-06-27 ピールブルグ パンプ テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 可変容積形潤滑剤ポンプ
US9017049B2 (en) 2010-05-28 2015-04-28 Pierburg Pump Technology Gmbh Variable displacement lubricant pump
EP2577067B1 (en) * 2010-05-28 2018-03-21 Pierburg Pump Technology GmbH Variable displacement lubricant pump
JP2014070542A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Kayaba Ind Co Ltd 可変容量型ベーンポンプ
CN103225609A (zh) * 2013-03-21 2013-07-31 无锡市恒达矿山机械有限公司 叶片泵
JP2018145953A (ja) * 2017-03-09 2018-09-20 日本オイルポンプ株式会社 ベーンポンプ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6120256A (en) Variable displacement pump
US5518380A (en) Variable displacement pump having a changeover value for a pressure chamber
JP4146312B2 (ja) 可変容量形ポンプ
JP3683608B2 (ja) 可変容量形ポンプ
JP5116546B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP5216397B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP6182821B2 (ja) 可変容量形ベーンポンプ
JP2005042674A (ja) 可変容量形ポンプ
JP4929471B2 (ja) 可変容量ベーンポンプ
JP5371795B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JPH07119648A (ja) 可変容量形ベーンポンプ
JP3746386B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP4394612B2 (ja) 可変容量形ベーンポンプ
JP5443427B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP3631264B2 (ja) 可変容量形ポンプ
JP3768039B2 (ja) ベーンポンプのシール構造
JP4410528B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP3607306B2 (ja) 可変容量形ポンプ
JPH06241176A (ja) 可変容量形ポンプ
JP3746388B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP4009455B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
WO2022137658A1 (ja) 可変容量形ポンプ
JP4976221B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP2015059523A (ja) 可変容量形ベーンポンプ
JP3711130B2 (ja) 可変容量形ベーンポンプ