JP2000198468A - 多機能異形鋼管を用いた建設機械用キャブ - Google Patents

多機能異形鋼管を用いた建設機械用キャブ

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JP2000198468A
JP2000198468A JP11311253A JP31125399A JP2000198468A JP 2000198468 A JP2000198468 A JP 2000198468A JP 11311253 A JP11311253 A JP 11311253A JP 31125399 A JP31125399 A JP 31125399A JP 2000198468 A JP2000198468 A JP 2000198468A
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steel pipe
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Nobuyuki Horisawa
信之 堀沢
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Press Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】パイプを継手で連結する骨組を有する建機キャ
ブで、キャブのデザインが自由にでき、シールフランジ
やスライドレール等の部品の後付けをできる限りなく
し、更に部品点数を減少し得る見栄えのよい建機キャブ
を提供する。 【解決手段】骨組を、多機能異形断面鋼管の前面ポス
ト、ルーフサイド、後面ポスト及びこれらを前後の曲が
り部において継ぐ上方継手からなる左右のサイドフレー
ムと、前後の継手間を連結する上方クロスメンバと、サ
イドフレームの前後の下端間を下方継手を介して連結す
る縦、横の連結メンバとから構成し、異形断面鋼管に部
材取付、組付調整、連結、他部材突当て、意匠表示等の
機能の2以上を組合わせて保持させるようにし、取付部
材を一体に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設機械用キャブ(以
下建機キャブという)、殊に多機能異形鋼管を用いた、
骨組を有する建機キャブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記骨組を有する建機キャブにおける骨
組には、図40に示すように、比較的単純な断面をもつ
長い鋼板製異形パイプを所定箇所(図40のa、b及び
d)で曲げて左右のサイドフレーム1、1’とし、これ
を下端において断面角形の縦、横の連結メンバ2、
2’、3、3’により溶接等で連結して骨組4を構成す
るものや、図41に示すように、比較的単純な断面をも
つ短い鋼板製異形パイプ5、5’、6、6’、7、7’
を、曲げ必要箇所(図41のa、b及びd)において隣
り合うパイプ間を連結するため、図42、図43に示す
ような構成の鋼板製継手8、8’、9、9’を用いて連
結してサイドフレーム10、10’としたものがある。
【0003】なお、前記鋼板製継手8、8’、9、9’
は、例えば必要な曲げ半径をもち、縦に分割しうる鋼板
製継手部材8’a、8’bと、上方連結メンバ結合用金
具8’cとからなり、このような継手8’を用いて、鋼
板製継手部材8’a、8’bを組合わせてその間に前記
パイプ5’、6’を挟んで仮に固定し、且つ前記連結メ
ンバ結合用金具8’cを前記継手部材8’bに固定した
状態で溶接するとともに、その下端において前記と同様
に、断面角形の縦、横の連結メンバ2、2’、3、3’
により溶接等で連結して骨組11を構成するものがあ
る。また図40、図41には示していないが、前記サイ
ドフレーム1、1’及び10、10’の上方も、例えば
前記連結メンバ結合用金具8’cを利用して、図49に
示すように上方横材12及び後方側面及び後面を一体に
構成した外殻部材13により連結されている。
【0004】従来の建機キャブの骨組は比較的簡単な断
面の鋼板製異形パイプを使用し、図40に示すように、
骨組4のサイドフレーム1、1’では一本の長いパイプ
を所定箇所で大きく曲げて形成しており、強度的には好
ましいがキャブのデザインに制約を与えていた。
【0005】また、従来の鋼板製異形パイプでは、前記
曲げを考慮して、図44乃至図46及び図50に示すよ
うに比較的単純な断面とせざるを得ないので、図44の
如く、シールフランジ14のみを代表して示す前窓をス
ライドするためには、スライドレール15は別部材とし
て用意し、これを押さえ金具16で挟んで、孔15aに
挿入した小ねじ(図示せず)等を、ねじ孔1aにねじ結
合してサイドフレーム1に固着するとともに、他部分を
溶接にて固定する必要がある。また、従来の異形パイプ
では、図41に示すように曲げ必要箇所に継手8、
8’、9、9’を使用しても、前記パイプが比較的単純
な断面形状であったため、前記シールフランジ14’ス
ライドレール15の如き別部品が必要であった。
【0006】また、図45に示すように、吊りフック1
7や乗降用グリップ18等もそのまま或いは孔1bを開
けてから溶接19、20する必要がある。更に図40、
図41のc部では、図46に詳細示し前記した如く、前
記サイドフレーム1の下端と前記縦、横の連結メンバ
2、3とは溶接21により連結しなければならず、この
際縦部材2と横部材3が突き合わされる隅部には補強部
材22を当てて溶接していた。
【0007】従って従来の骨組を有する建機キャブで
は、(1)図40のサイドフレーム1、1’のように継手
を使用しない単一構成部品であると、キャブのデザイン
が制約を受ける、(2)前記鋼板製継手でパイプを連結する
ものでは、連結するパイプが変更されるような場合、新
たに継手を成形する金型を準備するために長時間必要で
あり、製作コストも高い、(3)溶接や小ねじ等によって
見栄えが悪くなる、(4)後付け部品が多くなるため、部
品点数が多くなり、部品コストのほか、取付時間と取付
コストを必要とする、というような問題点がある。
【0008】前記(4)について、例えば図40のd部に
例を取ると、図47、図48に示すように、サイドフレ
ーム1、ルーフパネル23及びウインドガラス24のほ
かに、前記前窓スライド用のスライドレール15やウイ
ンドガラス24取付用のフランジ25を別部材として用
意し、図50、図51のように前記サイドフレーム1及
び1’に取付けねばならない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明の解決す
べき課題は、パイプを継手で連結する骨組を有する建機
キャブにおいて、キャブのデザインが自由に行えるとと
もに、シールフランジやスライドレール等の部品の後付
けをできる限りなくし、更に部品点数を減少し得る見栄
えのよい建機キャブを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明建設機械用キャブは、骨組を有する建設機械用
キャブにおいて、前記骨組を多機能異形断面を有する複
数の鋼管と、所要箇所において隣り合う前記鋼管を連結
する継手とから構成した第1の発明と、骨組を有する建
設機械用キャブにおいて、前記骨組を、多機能異形断面
鋼管の前面ポスト、ルーフサイド、後面ポスト及びこれ
らを前後の曲がり部において継ぐ上方継手からなる左右
のサイドフレームと、前記前後の継手間を各々連結する
上方クロスメンバと、前記サイドフレームの前後の下端
間を下方継手を介して連結する縦、横の連結メンバとか
ら構成した第2の発明からなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1乃至図
39により詳細に説明すると、図1に示すキャブの骨組
31は、前面ポスト32、32’、ルーフサイド33、
33’、後面ポスト34、34’及びこれらを曲がり部
において継ぐ上方継手35、35’、36、36’から
なるサイドフレーム37、37’と、前記継手35、3
5’及び36、36’間を各々連結する上方クロスメン
バ38、39と、前記サイドフレーム37、37’の下
端間を下方継手40、40’、41、41’を介して連
結する縦、横の連結メンバ42、42’、43、43’
とから構成されている。
【0012】前記サイドフレーム37、37’を構成す
るルーフサイド33、33’、前面ポスト32、3
2’、後面ポスト34、34’、連結メンバ42、4
2’及びサイドフレーム37、37’を連結するクロス
メンバ38、39、連結メンバ43、43’には、各々
比較的肉厚の鋼管を引き抜き工法によって、断面が図2
3乃至図26及び図29乃至図37となるような異形鋼
管に成形されている。
【0013】このうち、ルーフサイド33、33’には
図2、図23の如く、組立て時内側に位置する側に前窓
用レール部44が、また図3、図23の如く外側にスラ
イドドア用レール部兼ウインドガラスGの取付用フラン
ジ部45’及びルーフパネル取付用フランジ61’がそ
れぞれ形成されているもののほか、図4に示すルーフサ
イド69’では、図24、図25に示す断面のものも使
用される。即ち、図24に示すものでは、外側のスライ
ドドア用レール部兼ウインドガラスGの取付用フランジ
部45’を廃し、外側にはドアの突当て部47’を形成
するのである。なお、46’は前窓用レール部、62’
はフロントガラスのシール取付け用フランジである。
【0014】また、図25に示すもの86では、ルーフ
サイドと前面ポストを兼ねており、その外側には、スラ
イドドア用レール部兼ウインドガラスGの取付用フラン
ジ部を廃して、ドアシール受け面兼サイドウインド取付
け面兼サイドパネル取付け面86aを形成している。な
お、86bは前窓用レール部、86cはルーフパネル取
付け面兼前窓用シール取付けフランジである。更に、前
記ルーフサイドには図26乃至図29に示すものも使用
される。即ち、図26に示すもの87では、その外側に
ドアシール受け面兼サイドガラス接着面87a、ゴムシ
ールタイプガラス取付けフランジ87e及びスライドド
ア用レール87cが形成されている。なお、87bは前
窓用レール部、87dはルーフパネル取付け面である。
【0015】上記ルーフサイド87を使用した2つの場
合を説明すると、1つは図27に示すように、サイドガ
ラス83にゴムシール89を接着した後、前記ゴムシー
ルタイプガラス取付けフランジ87eに嵌着するもので
ある。他の1つは図28に示すように、前記ゴムシール
タイプガラス取付けフランジ87eにゴムシール90を
嵌着した後、これに外側からサイドガラス83を嵌め込
むものである。図29に示すもの88は前記87とは断
面形状を異にするが、その外側には前記ルーフサイド8
7と同様、その外側にドアシール受け面兼サイドガラス
取付け面88a、ゴムシールタイプガラス取付けフラン
ジ88e及びスライドドア用レール88cが形成されて
いる。なお、88bは前窓用レール部、88dはルーフ
パネル取付け面である。
【0016】また、前面ポスト32、32’には図2、
図3及び図24の如く、組立て時内側に位置する側に前
窓用レール部46(46’)が形成され、外側にはドア
の突当て部兼サイドガラスの取付け部47’が、またフ
ロントガラスの取付け用シールフランジ62’が各々形
成されている。
【0017】前記後面ポスト34、34’には図11、
図12の如く、組立て時外側に位置する側にウインドガ
ラスG取付用フランジ部48’を形成するか、或いは図
30に示すように、ウインドガラスの突き当て部49
(49’)を形成する。また、図12、図30に示すよ
うに、後窓取付け部兼リヤパネル取付け部63’を形成
する。
【0018】前記後面ポストとしては、図13乃至図1
7に示すようなものも考えられている。即ち図13に示
す後面ポスト79’は図31の断面形状をもったもの
で、サイドガラス取付け面兼サイドパネル取付け面79
aとリヤパネル取付け面兼バックガラス取付け面79’
bが形成されている。上記後面ポスト79’は図14、
図15に示すように、例えばサイドガラス83を前記サ
イドガラス取付け面兼サイドパネル取付け面79aに接
着するとともに、前記リヤパネル取付け面兼バックガラ
ス取付け面79’bにシール85を嵌着して、これに図
14のようにバックガラス84を開閉可能に接触させる
か、あるいは図15の様にバックガラス84にシール8
5’を接着した後、前記リヤパネル取付け面兼バックガ
ラス取付け面79’bに嵌め殺しに取り付けるのであ
る。
【0019】図16に示す後面ポスト80’は、図32
の断面形状を持ち、前記後面ポスト79’と断面形状は
異なるが、同様にサイドガラス取付け面兼サイドパネル
取付け面80aとリヤパネル取付け面兼バックガラス取
付け面80’bが形成されている。上記後面ポスト8
0’は図17に示すように、例えばサイドガラス83を
前記サイドガラス取付け面兼サイドパネル取付け面80
aに接着するとともに、、前記リヤパネル取付け面兼バ
ックガラス取付け面80’bにシール85を嵌着して、
これに図17のようにバックガラス84を開閉可能に接
触させている。
【0020】前記縦の連結メンバ42、42’は図3
3、前部横の連結メンバ43は図34、後部横の連結メ
ンバ43’は図37の各断面形状を有するが、前記縦の
連結メンバ42’は、運転者の出入りを阻害しないよう
斜面42aが及びフロアパネル受け部42bが形成され
ている。また、前記前部横の連結メンバ43は、意匠面
43a、フロアパネル受け部43bをもつが、この前部
横の連結メンバとしては、このほか図8乃至図10およ
び図35、図36に示すものが考えられている。即ち、
図35のもの71と図36のもの72では断面形状がや
や異なるが、いずれも前窓用シール75取付けフランジ
71a、72a、意匠面71b、72b、本体フレーム
77との接触面71c、72c、フロアパネル76受け
部71d、72d及び前窓78下端受け部71e、72
eが形成されている。前記後部横の連結メンバ43’
は、フロアパネル受け部43’aのほか、他部材との連
結面66を有する。
【0021】前記上方継手35、35’と同36、3
6’は、例えば鋳鉄又はアルミ鋳物等で製作される。ま
ず前方の上方継手35、35’は図2、図3及び図4に
示すように、前面ポスト32、32’上端とルーフサイ
ド33、33’前端と上方クロスメンバ38の各々に滑
らかに連結するような所望の曲率をもった基幹35a、
35’aと、前記前面ポスト32、32’とルーフサイ
ド33、33’と上方クロスメンバ38に嵌合する、基
幹35a、35’aから一体的に突出する接続腕(35
b、)35’b、(35c、)35’c、及び35d、
35’dを備えている〔( )内は図示しないが、便宜
上付した符号;以下同じ〕。前記接続腕(35b、)3
5’b、(35c、)35’c、及び35d、35’d
の断面形状は、各々前面ポスト32、32’とルーフサ
イド33、33’と上方クロスメンバ38の端部の断面
形状、例えば図23乃至図26及び図29に示す形状と
する。
【0022】また、前記基幹35a、35’aにおける
組立て時内側に位置する面には、前面ポスト32、3
2’及びルーフサイド33、33’の各前窓用レール部
46、46’、44、44’とに通ずる調整凹部50
a、(50’a)をもつ(図22参照)前窓用レール部5
0、(50’)を形成するとともに、組立て時外側に位
置する面にはルーフサイド33、33’側に前記スライ
ドドア用レール部兼ウインドガラスG取付用フランジ部
45(45’)に連結する同フランジ部(51、)5
1’が形成されている。また図2、図3の如く、前面ポ
スト32、32’及びルーフサイド33、33’の各フ
ロントガラスのシール取付け用フランジ62、62’
と、ルーフパネル取付け用フランジ61、61’に連結
する調整取付け面64、64’が形成されている。
【0023】図4に示す上方継手(70)、70’は基
本的には前記上方継手35、35’と同様であるが、接
続腕(70c、)70’cの断面形状をルーフサイド6
9’に合わせたものとしている。なお、前記上方継手3
5、35’、(70、)70’の基幹35a、35’
a、70’aには図2、図3及び図4に示すように、必
要に応じて吊りフック兼ランプステイ52、乗降用グリ
ップステイ53を一体に成形することができる。
【0024】後方の上方継手36、36’は、前方の上
方継手35、35’と同様に、図11、図12に示す如
く、後面ポスト34、34’、(37)、37’上端と
ルーフサイド33、33’後端と上方クロスメンバ39
の各々に連結するような所望の曲率をもった基幹(36
a、)36’aと、前記後面ポスト34、34’とルー
フサイド33、33’と上方クロスメンバ39に嵌合す
る、基幹(36a、)36’aから一体的に突出する接
続腕(36b、)36’b、(36c、)36’c、及
び(36d、)36’dを備えている。前記接続腕(3
6b、)36’b、(36c、)36’c、及び(36
d、)36’dの断面形状は、各々後面ポスト34、3
4’、(37)、37’とルーフサイド33、33’と
上方クロスメンバ39の端部の断面形状、例えば図23
や図30に示す形状とする。
【0025】また、前記基幹36a、36’aにおける
組立て時内側に位置する面には、ルーフサイド33、3
3’の前窓用レール部44、44’に通ずる前窓用レー
ル部(54、)54’を形成するとともに、組立て時外
側に位置する面には前記ルーフサイド33、33’のス
ライドドア用レール部兼ウインドガラスG取付用フラン
ジ部(45、)45’及び後面ポスト34、34’のウ
インドガラス取付用フランジ部(48、)48’に連結
する同フランジ部(55、)55’が形成されている。
また、ルーフサイド33、33’及び後面ポスト34、
34’の各ルーフパネル取付けフランジ(61、)6
1’とリヤウインドG取付け兼リヤパネル取付け部(6
3、)63’に連結するために、調整取付け面(6
5、)65’が形成されている。
【0026】図13、図17に示す後方の上方継手(8
0、)80’、(81、)81’も前記継手36、3
6’と基本的には同一であるが、ただ図13、図16の
ものはルーフサイド(69、)69’と後面ポスト(7
9、)79’、(80、)80’の断面形状が、前記継
手36、36’が継ぐルーフサイド33、33’と後面
ポスト(34、)34’、(37、)37’とでは異な
るため、これにあわせてその接続腕(81b、)81’
b、(81c、)81’c及び(82b、)82’b、
(82c、)82’cを形成している。なお、前記上方
継手36、36’の基幹36a、36’aには図11、
図12に示すように、必要に応じて吊りフック兼ランプ
ステイ52を一体に成形することができる。
【0027】下方継手40、40’、41、41’は、
前記上方継手35、35’、36、36’と考え方は同
じで例えば鋳鉄又はアルミ鋳物等で製作されるが、まず
前方の下方継手40、40’は、図5及び図7に示すよ
うに、前面ポスト32、32’下端と縦、横の連結メン
バ42、42’、43の各々に連結するため、たとえば
下方継手40’について説明すれば、比較的平板な基幹
40’aと、前記前面ポスト32’と縦、横の連結メン
バ42’、43に嵌合する、基幹40’aから一体的に
突出する接続腕40’b、40’c、及び40’dとか
らなり、前記接続腕40’b、40’c、及び40’d
の断面形状は、各々前面ポスト32’と縦、横の連結メ
ンバ42’、43の端部の断面形状、例えば図24や図
33乃至図37に示す形状とする。
【0028】図8及び図9に示す下方継手73、74
は、接続腕の1つ、73d、74dを、それぞれ横の連
結メンバ71、72の図35、図36に示す断面形状に
合わせた点が前記下方継手40、40’、41、41’
と異なるのみで、他は同一である。前記基幹40’aに
は図5に示すように、骨組31乃至キャブを建設機械の
例えば旋回台(図示せず)に固定するためのボルト孔5
6をあけるとともに、組立て時外側に位置する面には図
7に示すように、乗降用グリップステイ53を一体に成
形することができる。
【0029】後方の下方継手41、41’は、前方の下
方継手40、40’とほぼ同様な構成をもっており、た
だ後面ポスト34、34’が直立しているので、それに
合わせて上方に向いた接続腕〔前記(40b、)40’
bに相当〕を直立させている点が異なるのみである(図
6)。もちろん前記後方の下方継手41、41’の接続
腕の断面形状も、各々後面ポスト34、34’と縦、横
の連結メンバ42、42’、43、43’の端部の断面
形状、例えば図30や図31乃至図37に示す形状とす
る。
【0030】前記構成を持つ本発明建機キャブを組み立
てる場合は、その一例を説明すると、前記前面ポスト3
2、32’と、ルーフサイド33、33’と、後面ポス
ト34、34’と、縦の連結メンバ42、42’を、上
方継手35、35’、36、36’及び下方継手40、
40’、41、41’の前記接続腕35b等に嵌装して
前記接続腕35b等と前記前面ポスト32等を溶接し、
キャブ骨組31の右側、左側の各サイドフレーム37、
37’を構成した後、上方クロスメンバ38、39及び
横の連結メンバ43、43’を、上方継手35、3
5’、36、36’及び下方継手40、40’、41、
41’の接続腕35d等に嵌装して前記接続腕35d等
と前記クロスメンバ38等を溶接し、前記両サイドフレ
ーム37、37’間を接続して溶接することにより骨組
31を構成する。
【0031】この骨組31にルーフ、縦柱、パネル等を
取り付けた後、これを塗装し乾燥させ、その後ウインド
ガラスGを図11、図12の如く、係止部gを前記スラ
イドドア用レール部兼ウインドガラス取付用フランジ部
(45)45’又は後面ポスト34、34’のウインド
ガラス取付用フランジ部48、48’等に係合させるな
どして図11−1のように取付けるとともに、図18乃
至図20に示すように前窓FW、ドアDを取り付ける。
即ち、前窓FWはその上下端の左右に取付けたスライド
ローラR1を前記ルーフサイド33、33’と前面ポス
ト32、32’の各前窓用レール部44、44’と4
6、46’に装入し、図18のように装着する。また、
ドアDは、例えばその上端については、ここに取付けた
アッパアームUを介してアッパスライドローラR2を支
持し、該ローラR2を前記ルーフサイド33、33’の
スライドドア用レール兼ウインドガラス取付け用フラン
ジ部45、45’に装入すればよい。
【0032】
【発明の効果】本発明建設機械用キャブは、骨組を有す
る建設機械用キャブにおいて、前記骨組を多機能異形断
面を有する複数の鋼管と、所要箇所において隣り合う前
記鋼管を連結する継手から構成した第1の発明と、骨組
を有する建設機械用キャブにおいて、前記骨組を、多機
能異形断面鋼管の前面ポスト、ルーフサイド、後面ポス
ト及びこれらを前後の曲がり部において継ぐ上方継手か
らなる左右のサイドフレームと、前記前後の継手間を各
々連結する上方クロスメンバと、前記サイドフレームの
前後の下端間を下方継手を介して連結する縦、横の連結
メンバとから構成した第2の発明からなるので、(1)
前記異形断面鋼管に部材取付、組付調整、連結、他部材
突当て、意匠表示等の機能の2以上を組合わせて保持さ
せるようにし、取付部材を一体に形成したので、部品の
後付けが少なくなり、且つ部品点数を減少し得る効果も
あり、総合的に見栄えのよい建機キャブを提供する効果
がある。
【0033】(2)継手を用いることにより、鋼管は小
曲げをしなくて済むため、鋼管の断面を複雑にし得ると
ともに、継手の成形上の柔軟性によって、キャブのデザ
インの自由度を広げることができる。ちなみに、従来の
ものでは、一本の異形パイプでサイドフレームを形成す
る場合、曲げを正確に行うためには図39のように、曲
げ部分Bの全長に亘って径方向の距離(太さ)Aは同一
とする必要がある。また、曲げ部分Bの最小半径に制限
があり、更に前記曲げ部分Bの全長に亘って径方向の曲
げ半径Cを変えることができない。しかし、本発明のも
のでは、継手を採用することにより、図38(a)に示
すように、曲げ部分Fの上端と下端で径方向の距離(太
さ)をD1とD2のように変えることができ、また、曲
げ部分Fの最小半径は図39のBのものより小さくでき
る。また図38(b)に示すように、曲げ部分Gの外側
形状を斜面状68にすることもできる。更に図38
(c)のように、曲げ部分91の上端と下端で形状がH
1、H2と異なってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明建設機械用キャブの骨組の一例を示す全
体斜視図
【図2】図1のA部詳細図
【図3】図1のB部分解詳細図
【図4】図1のB部の他の例の分解詳細図
【図5】図1のC部詳細図
【図6】図1のG部詳細図
【図7】図1のD部詳細図
【図8】図1のC部の他の例の詳細図
【図9】図1のC部の、更に他の例の詳細図
【図10】図1のF部の組立て後の断面図
【図11】(a)図1のE部分断面図 (b)図1のE部組立詳細図
【図12】図1のE部分解詳細図
【図13】図1のE部の他の例の分解詳細図
【図14】図13における後面ポスト付近の水平断面図
【図15】図13における後面ポスト付近の、他の例の
水平断面図
【図16】図1のE部の、更に他の例の分解詳細図
【図17】図16における後面ポスト付近の水平断面図
【図18】本発明建設機械用キャブの一例への前窓とド
アの組付斜視図
【図19】図18のI部組付斜視図
【図20】図のI部分解斜視図
【図21】本発明建設機械用キャブの骨組の他の一例を
示す全体斜視図
【図22】図21のA部詳細斜視図
【図23】図21のB−B断面図
【図24】図21のB−B断面図またはC−C断面図
【図25】図21のB−B断面図の他の例
【図26】図21のB−B断面図の更に他の例
【図27】図26に示したものの、組立て時の断面図
【図28】図26に示したものの、組立て時の断面図
【図29】図26に示したものの、組立て時の断面図の
他の例
【図30】図21のD−D断面図
【図31】図21のC−C断面図の他の例
【図32】図21のC−C断面図の、更に他の例
【図33】図21のE−E断面図
【図34】図21のF−F断面図
【図35】図21のF−F断面図の他の例
【図36】図21のF−F断面図の、更に他の例
【図37】図21のG−G断面図
【図38】本発明建設機械用キャブの骨組における曲げ
部分の状態を示す斜視図
【図39】従来建設機械用キャブの骨組における曲げ部
分の状態を示す斜視図
【図40】従来の建設機械用キャブの骨組の一例を示す
全体斜視図
【図41】従来の建設機械用キャブの骨組の他の一例を
示す全体斜視図
【図42】図41におけるa部の分解詳細図
【図43】図41におけるb部の組立詳細図
【図44】図40のa部の分解詳細図
【図45】図40のb部の詳細図
【図46】図40、図41のc部の詳細図
【図47】図40のd部の分解詳細図
【図48】図40のd部の組付詳細図
【図49】従来の建設機械用キャブの骨組の更に他の一
例を示す全体斜視図
【図50】図49のA−A断面図
【図51】従来建設機械用キャブの骨組における曲げ部
分の状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1、1’、10、10’、37、37’ サイドフレー
ム 2、2’、3、3’、42、42’、43、43’ 連
結メンバ 4、11、31 骨組 5、5’、6、6’、7、
7’ 鋼板製異形パイプ 8、8’、9、9’ 鋼板製継手 12 上方横材
13 外殻部材 14 シールフランジ 15 スライドレール 1
6 押さえ金具 17 吊りフック 18 乗降用グリップ 19、
20、21 溶接 22 補強部材 23 ルーフパネル 24 ウイ
ンドガラス 25 取付用フランジ 32、32’ 前面ポスト 33、33’69、69’、87、88 ルーフサイド 34、34’、79、79’、80、80’ 後面ポス
ト 35、35’、36、36’、70、70’、81、8
1’ 上方継手 38、39 上方クロスメンバ 40、40’、41、41’、73、74 下方継手 42、42’ 縦の連結メンバ 43、43’、7
1、72 横の連結メンバ 44、44’ 前窓用レール部 45、45’ スライドドア用レール部兼ウイドガラス
取付用フランジ部 46、46’50、50’、54、54’ 前窓用レー
ル部 47、47’ ウインドガラス突き当て部兼サイドガラ
ス取付け部 48、48’ ウインドガラス取り付け用フランジ 49、49’ ウインドガラス突当て部 51、51’、55、55’ フランジ部 52 吊
りフック兼ランプステイ 53 乗降用グリップステイ 56 ボルト孔 61、61’ ルーフパネル取付け用フランジ 62、62’ フロントガラスのシール取付け用フラン
ジ 63、63’ 後窓取付け部兼リヤパネル取付け部 64、64’、65、65’ 調整取付け面 83 サイドガラス 84 バックガラス 85、
85’ シール 86 ルーフサイド兼前面ポスト 89、90 ゴム
シール G ウインドガラス FW 前窓 D ドア R
1 スライドローラ U アッパアーム R2 アッパスライドローラ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】骨組を有する建設機械用キャブにおいて、
    前記骨組を多機能異形断面を有する複数の鋼管と、所要
    箇所において隣り合う前記鋼管を連結する継手とから構
    成したことを特徴とする多機能異形鋼管を用いた建設機
    械用キャブ。
  2. 【請求項2】骨組を有する建設機械用キャブにおいて、
    前記骨組を、多機能異形断面鋼管の前面ポスト、ルーフ
    サイド、後面ポスト及びこれらを前後の曲がり部におい
    て継ぐ上方継手からなる左右のサイドフレームと、前記
    前後の継手間を各々連結する上方クロスメンバと、前記
    サイドフレームの前後の下端間を下方継手を介して連結
    する縦、横の連結メンバとから構成したことを特徴とす
    る多機能異形鋼管を用いた建設機械用キャブ。
  3. 【請求項3】前記鋼管に2以上の機能部分を一体に形成
    したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の多
    機能異形鋼管を用いた建設機械用キャブ。
  4. 【請求項4】前記機能が、部材取付機能、組付調整機
    能、連結機能、他部材突当て機能、意匠表示機能の2以
    上の組合わせからなることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の多機能異形鋼管を用いた建設機械用キャ
    ブ。
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