JP2002002533A - 車体構造 - Google Patents

車体構造

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JP2002002533A JP2000181768A JP2000181768A JP2002002533A JP 2002002533 A JP2002002533 A JP 2002002533A JP 2000181768 A JP2000181768 A JP 2000181768A JP 2000181768 A JP2000181768 A JP 2000181768A JP 2002002533 A JP2002002533 A JP 2002002533A
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孝之 三宅
Susumu Nishimoto
進 西本
Kenichi Sato
謙一 佐藤
Keijo Shibata
啓如 柴田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、略ハット形のパネル部材と閉断面形
状のリンフォース部材との位置合わせが無理なく自然に
行える車体構造を提供する。 【解決手段】本発明の車体構造は、断面形状が略ハット
形のパネル部材11と組み合うリンフォース部材16
を、パネル部材側を幅狭部25とし反対側を幅広部26
とした略凸形の閉断面形状の一体成形品で構成し、リン
フォース部材を、パネル部材に対し、幅狭部をパネル部
材がなす凹空間に収め、幅広部の一端側の幅狭側の側面
をパネル部材の側方に張り出す一方のフランジ部11a
に重ね合わせ、幅広部の幅方向他端側の端面を反対側の
縦壁部11bに当接させて組み合せ、リンフォース部材
が、パネル部材と組み合わさる際、幅方向片側がパネル
部材の縦壁部11bにならってずれたり、反対側がパネ
ル部材のフランジ部にならってずれたりして、製品のば
らつきが吸収されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、略ハット形のパネ
ル部材と同パネル部材に付くリンフォース部材とを組み
合わせて構成される車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車(車両)の車体は、衝突安全性を
確保するために高い剛性強度が求められる。
【0003】そこで、車体の骨格をなす細長のピラー部
などでは、両縁部にフランジ部をもつハット形断面のア
ウタパネルに、フランジ部を介して、インナパネルを組
み付けた閉断面形状の構造物が用いられる。そして、同
構造物のうち、さらに補強を必要とする箇所に、フラン
ジ部を用いて、複数種の鋼板製のリンフォース部材を組
み付けて(追加)、必要な強度を確保することが行われ
ている。
【0004】ところで、こうしたアウタパネルに多くの
部材をフランジ接合で組み付けて剛性強度を確保する構
造は、組付精度のばらつきが大きい上、溶接部分がもた
らす剛性低下により、求められる剛性強度が確保しにく
い。
【0005】そこで、閉断面形状を呈した1成形品の細
長リンフォース部材で、複数種のリンフォース部材に置
き換わる剛性強度を確保することが考えられている。
【0006】例えば特開平8−337182号や特開平
8−192238号に示されるようなハイドロフォーム
成形で形成された閉断面形状の細長部材や、押し出し成
形で形成された断面が角形状の細長部材をアウタパネル
と組み合うリンフォース部材として用いることが考えら
れる。
【0007】こうした一体成形品のリンフォース部材
は、連続した周壁で閉断面形状が形成されること、さら
には周壁の伸びがもたらす加工硬化などにより、1部材
で、複数種のパネル部材に相当する高い剛性強度が確保
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】通常、アウタパネルに
板金製パネルを組付けるときは、アウタパネルの両側に
ある各フランジ部のフランジ面にリンフォース部材を重
ね合わせて固定している。
【0009】そこで、一体成形品のリンフォース部材を
組付ける場合、これにならって同方向側に向く一対のフ
ランジ面に閉断面形状のリンフォース部材を重ね合わせ
て固定することになる。
【0010】ところが、この一対のフランジ面を用いた
同位置合わせ構造は、フランジ面とリンフォース部材と
の間での部材の動き得る方向が制約される上、一体成形
品のリンフォース部材が高剛性なので、製品のばらつき
を吸収する能力はかなり低く、アウタパネルやリンフォ
ース部材に製品形状のばらつきがある場合、アウタパネ
ルとリンフォース部材との位置合わせが良好に行えな
い。特に一対のフランジ部が鋭角的に傾斜しているよう
なアウタパネルだと、製品のばらつきがあれば、アウタ
パネルにリンフォース部材を自然に位置合わせること自
体が難しい。
【0011】このような組付不良の発生は、ピラーの遮
音性能が損なわれたり、水漏れを発生させたりする。
【0012】そこで、このような場合、外部から力を加
えて、各フランジ面とリンフォース部材の外形部分とを
無理やり突き合わせて両者を固定することとなるが、こ
れだと、かなり作業が面倒になる上、部品の各部に無用
な応力を残留させる結果となるので、簡単には閉断面形
状のリンフォース部材を用いた際に起こりうる組付不良
が解決できない。
【0013】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、高剛性強度の確保のため
に組み合う、略ハット形のパネル部材と閉断面形状のリ
ンフォース部材との位置合わせが無理なく自然に行える
車体構造を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の車体構造は、断面形状が略ハット形
のパネル部材と組み合うリンフォース部材を、一側面側
を幅狭として他側面側を該一側面よりも幅広とした略凸
形をなす閉断面形状で構成し、パネル部材に対して、幅
狭部をパネル部材の凹空間に収め、幅広部の幅方向一端
側の側面をパネル部材の一方の縁部から側方に延出する
フランジ部に重ね合わせ、幅広部の幅方向他端側の端面
をパネル部材の他方の縁部からフランジ部の延出方向と
交差する方向に延びる縦壁部に当接させて組み合せるよ
うにした。
【0015】これにより、リンフォース部材は、パネル
部材と組み合わさる際、幅方向片側が略ハット形のパネ
ル部材の縦壁部にならってずれたり、さらにはそれと反
対側がパネル部材のフランジ部にならってずれたりし
て、製品のばらつきが吸収されるようになる。
【0016】それ故、無理なく自然にパネル部材とリン
フォース部材との位置合わせが行えるので、組付不良が
生じない上、無用な応力を生じさせずに、リンフォース
部材とパネル部材との組み合せが行える。
【0017】請求項2に記載の車体構造は、上記目的に
加え、さらにリンフォース部材を活用して窓ガラス部材
の支持剛性を高めるよう、パネル部材とリンフォース部
材とが、パネル部材の片側の縁部で窓ガラス部材を支え
る車体のピラー部を構成する構造と前提とした上で、窓
ガラス部材を受ける縁部裏面にリンフォース部材の幅狭
側の側面を重なるよう配置して、該リンフォース部材の
幅広部がなす箱状断面部分で縁部を補強するようにし
た。
【0018】特に請求項1、請求項2の車体構造では、
パネル部材から露呈しているリンフォース部材の露呈部
には艤装部材の取付孔として用いる複数の孔を設けるよ
うにしてもよく、このようにすればリンフォース部材の
剛性強度を利用して、艤装部材の取付けが容易に行える
ようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図7に
示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0020】図1は、例えば4ドア自動車(車両)の車
体1を示し、図3〜図7は同車体1の各部における断面
を示してして、同車体1の側部にはフロントドア(図示
しない)で開閉されるフロント側乗降口2(以下、単に
乗降口と称す)が形成してある。
【0021】この乗降口2の周りは、前部に配置された
フロントピラー部3、上部に配置されたルーフレール部
4、後部に配置されたセンタピラー部5、下部に配置さ
れたサイドシル部6といった車体1の骨格部材で囲んで
ある。なお、フロントピラー部3は、フロントウインド
8の側部に組み付いて上下方向に延びる骨格部分で、ル
ーフレール部4はルーフパネル9と組み付いてフロント
ピラー部3の末端部分から車体後方に延びる骨格部分
で、サイドシル部6はフロアパネル(図示しない)に組
み付いてフロントピラー部3の下端部分から車体後方に
延びる骨格部分で、センタピラー部5はルーフレール部
4の中間部分とサイドシル部6の中間部分との間を連結
して上下に延びる骨格部分である。
【0022】そして、この乗降口2の周辺を分解した骨
格構造が図2に示してある。
【0023】図2を参照して同構造を説明すれば、フロ
ントピラー部3、ルーフレール部4、センタピラー部5
およびサイドシル部6の外皮部材は、図2に示されるよ
うに各部の形状に合わせて枠形に一体成形してなるサイ
ドアウタパネル7から形成してある。このサイドアウタ
パネル7のうち、フロントピラー部3の外面をなす細長
のアウタパネル部分11、ルーフレール部4の外面をな
す細長のアウタパネル部分12、センタピラー部5の外
面をなすアウタパネル部分13、サイドシル部6の外面
をなすアウタパネル部分14は、いずれも両側にフラン
ジ部をもつ断面形状が略ハット形に形成してある。な
お、11aは側方に張り出すアウタパネル部分11の一
対のフランジ部を示し、12aは同じくアウタパネル部
分12の一対のフランジ部を示し、13aは同じくアウ
タパネル部分13の一対のフランジ部を示し、14aは
同じくアウタパネル部分14の一対のフランジ部を示し
ている。
【0024】そして、アウタパネル部分11が、リンフ
ォース部材16と組み合って、フロントウインド8の側
部にフロントピラー部3を構成し、アウタパネル部分1
2が、図6に示されるようにサイドルーフインナパネル
17とフランジ接合で組み合って、ルーフパネル9の側
部に閉断面形状のルーフレール部4を構成し、アウタパ
ネル部分13が、図7に示されるようにセンタピラーイ
ンナパネル18や鋼板製のリンフォース部材19とフラ
ンジ接合で組み合って、閉断面形状のセンタピラー部5
を構成し、アウタパネル部分14が、鋼板製のリンフォ
ース部材20とフランジ接合で組み合って、フロアパネ
ルの側部に閉断面形状のサイドシル部6を構成してい
る。なお、21はフロントピラー部3の途中をフロント
ルーフレール(図示しない)につなぐパネル部材を示
し、22はアウタパネル部分11の下部分に組付くフェ
ンダパネル部材を示し、17aはサイドルーフインナパ
ネル17のフランジを示し、18aはセンタピラーイン
ナパネル18のフランジを示し、19aリンフォース部
材19のフランジを示している。
【0025】このうちリンフォース部材16には、閉断
面形状をなした細長の一体成形品、例えばハイドロフォ
ーム成形で成形された細長の成形品が用いられていて、
アウタパネル部分11をハイドロフォーム成形がもたら
す高い剛性強度で補強している。なお、ハイドロフォー
ム成形とは、上型と下型とがなす製品形状の型内に素管
を収め、同素管内に水(加圧液)を圧入して内部からの
加圧により素管を膨らませ、膨らむ素管を上型と下型の
型面になじませることにより、型面の形状にならう閉断
面形状の製品を成形する方法をいい、連続した周壁で閉
断面形状が形成されること、素管の周壁が伸びることで
生じる加工硬化により、1部品で、複数種のリンフォー
ス類に相当する高い剛性強度が得られるものである。具
体的には、リンフォース部材16には、図2に示される
ようにサイドシル部6の前部とラップする下側の部位か
らセンタピラー部5近くの上側の部位までのピラー形状
にならって延びる筒状(閉断面形状)をなしている。そ
して、この閉断面の一体成形品の採用により、アウタパ
ネル部分11を補強する補強材の部品点数を削減した
り、補強に伴う重量を軽減したりしている。
【0026】このリンフォース部材16は、特に上部1
6bがフロントドアのサッシュ部(あるいはドアガラ
ス)の形状にならって円弧状に曲がるため、同じくフロ
ントドアのサッシュ部(あるいはドアガラス)の形状に
ならって曲がるアウタパネル部分11の上部分11dと
の位置合わせの際、製品(リンフォース部材16やアウ
タパネル部分11)にばらつきがあると、隙間なく両者
が密接するような位置合わせが行え難い。
【0027】そこで、この部位の位置合わせに本発明が
適用してある。むろん、他の部分の位置合わせに本発明
を適用しても構わない。
【0028】同位置合わせ構造は、リンフォース部材1
6が相手部材であるアウタパネル部分11に対して、隙
間なく密接したまま、製品のばらつきが吸収し得る方向
にずらし得るようにしたものである。
【0029】具体的には、リンフォース部材16は、素
管から膨らますハイドロフォーム成形によって、サイド
シル部6とラップして組み付く下端部分16cから、フ
ロントドアのサッシュ部の根元付近(何れも図示ない)
までの各部の領域X1における断面形状を、アウタパネ
ル部分11の下部分11cと嵌挿可能な角形、詳しくは
図2中に拡大した図で示されるように車室内へ向く面を
幅広、車室外へ向く面を幅狭とした台形の一定閉断面形
状とし、フロントドアのサッシュ部の根元付近からルー
フレール部4に至る末端までの上部の領域X3における
断面形状を、アウタパネル部分11と嵌挿可能な逆T字
状、詳しくは図2中の拡大した図で示されるようにアウ
タパネル部分11と向き合う側(一側部)を幅狭とし、
それとは反対側の他側面側をそれより幅広とした略凸形
の一定閉断面形状としてある。これで、特に製品ばらつ
きの影響を受けやすい領域X3の部位だけを製品ばらつ
きの吸収に適した閉断面形状にしてある。なお、領域X
1と領域X3との間に形成されている領域X2は、台形
形状から略凸形形状に断面が漸次変化する断面移行部分
を示す。
【0030】このリンフォース部材16のうち、台形状
の断面をなす下部分16a(領域X1)は、図5に示さ
れるようにアウタパネル部分11の下部分11cやアウ
タパネル部分14の端部分14c、リンフォース部材2
0の端部分20cの内部に嵌まり、溶接で相互を接合し
てある。
【0031】位置合わせが難しいとされるリンフォース
部材16の上部分16b(略凸形の断面が始まる中段か
ら端末まで:領域X3)は、図3および図4に示される
ように幅狭部25をアウタパネル部分11の上部分11
dがなす凹空間内に収め、幅広部26の幅狭側に向く側
面のうち片側、詳しくは乗降口2とは反対側(一端側)
に配置される側面26aを、フロントウインド8の窓ガ
ラス部材8aを下側から支えるフランジ部11a(アウ
タパネル部分11の一方の縁部から延出するフランジ部
に相当)の裏面やルーフパネル9のドリップレール9a
を形成するフランジ11aの裏面に重ね合わせてある。
また幅広部26の乗降口2側に向く端面26bは、上部
分11dの上記フランジ部11aとは反対側から延出し
てフランジ部11aの延出方向と交差する方向に延びる
縦壁部の壁面、例えばフランジ部11bと直角方向に連
なる縦壁部11bの内面に突き合わせてある。
【0032】そして、この幅方向で当て方を異ならせた
位置合わせにより、リンフォース部材16の上部分16
bとアウタパネル部分11の上部分11dとを、図4中
の矢印α、βで示されるように部品相互が接したまま、
幅方向や奥行き方向に対して若干動かせる(ずらす)よ
うに、互いに組み合わせている。
【0033】したがって、リンフォース部材16の上部
分16aは、アウタパネル部分11と組み合わせる際、
製品にばらつきがあると、上部分16aの幅方向両側
が、自然にアウタパネル部分材11の縦壁部11bやフ
ランジ面と接した状態のままずれて、アウタパネル部分
11と組み合う。つまり、リンフォース部材16とアウ
タパネル部分材11は、製品のばらつきが吸収されて組
み合い、組付不良がなくなる。
【0034】それ故、無理なく自然にアウタパネル部分
11とリンフォース部材16との位置合わせが行えるの
で、無用な応力を生じさせずに、閉断面成形品で形成さ
れたリンフォース部材16をアウタパネル部分11に溶
接で固定することができる。つまり、閉断面品のリンフ
ォース部材16で、良好にアウタパネル部分11が補強
できる。
【0035】特に図4に示されるように窓ガラス部材8
aを受けるフランジ部11の裏面にリンフォース部材1
6の幅狭側の側面26aを重なるように配置すると、幅
広部26の高い剛性強度をもつ箱状断面部分を利用して
フランジ部11の補強が行えるので、窓ガラス部材8a
の支持剛性を高めることができ、合理的に窓ガラス部材
8を制振させることができる。なお、図4中の27は、
窓ガラス部材8aの外縁部を装飾するモールディング部
材を示している。
【0036】またフロントピラー部3の補強に関して、
図2中に示されるようにリンフォース部材16の下端部
にサイドシル部6の端部とラップする下端部分16cを
形成したので、剛性低下の要因となる角部でのリンフォ
ース部材同士の溶接は避けられるので、フロントピラー
部3の合理的な補強が行える。
【0037】また図2〜図4中に示されるようにアウタ
パネル部分11から露呈するリンフォース部材16の周
壁の各部に複数の孔30を設けて、各種トリムやハーネ
スなど艤装部材(図示しない)の取付孔として用いるこ
とにより、リンフォース部材16の剛性強度を利用し
て、各種の艤装部材の取付けが容易にできる。
【0038】また本実施形態では、閉断面成形品のリン
フォース部材16を用いてフロントピラー部3を補強す
る際に生じるウェザストリップ部材28の抜出を防ぐ工
夫が施してある。
【0039】すなわち、閉断面成形品のリンフォース部
材16をフロントピラー部3に組付けることにより、乗
降口2を囲むウェザストリップ部材28が付く環状のフ
ランジ部分29(図1中の太線で示した部分)は、図3
〜図5に示されるようなアウタパネル部分11で見られ
る1枚のフランジ部11aだけの領域、図6に示される
ようなアウタパネル部分11とサイドルーフインナパネ
ル17との接合部に見られる2枚のフランジ部11a,
17aとが重なり合う領域、図7に示されるようなアウ
タパネル部分13aとセンタピラーインナパネル18と
リンフォース部材19との接合部に見られる3枚のフラ
ンジ部13a,18a,19aとが重なり合う領域とな
るので、共通のウェザストリップ部材28を使用した場
合、2枚のフランジ部11a,17aや3枚のフランジ
部13a,18a,19aが重なり合う箇所では、フラ
ンジ部全体の厚みが厚くなるのでウェザストリップ28
の嵌合力が確保されるが、1枚のフランジ部11aだけ
の箇所では、フランジ部全体の厚みが薄いのでウェザス
トリップ28の嵌合力が確保しにくく、ウェザストリッ
プ部分が同部分において離脱しやすくなる。
【0040】そこで、図2中の拡大した部分のように1
枚のフランジ部11aだけとなる領域Sには、厚み寸法
を厚くした部分、例えば厚み方向にフランジ部分の板面
を交互に略U字状に折り曲げて厚み方向の寸法を増した
部分30を形成して、共通のウェザストリップ部材28
を使用しても、離脱するようなことが起きないようにし
た。
【0041】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々
変更して実施しても構わない。例えば実施形態では、車
体の骨格部材となるセンタピラー部に閉断面成形品で形
成されたリンフォース部材を組み合わせる例を挙げた
が、これに限らず、他の車体の骨格をなすアウタパネル
部分に用いてもよい。またリンフォース部材は、ハイド
フォーム成形で成形した成形品を用いたが、押し出し成
形によって成形される閉断面成形品を用いてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明に記載の発明によれば、高剛性強度の確保のために、
閉断面成形品で形成されるリンフォース部材を略ハット
形のパネル部材に組み合わせる際、製品ばらつきが有っ
ても、リンフォース部材の幅方向片側が略ハット形のパ
ネル部材の縦壁部にならってずれたり、さらにはそれと
反対側がパネル部材のフランジ部にならってずれたりし
て、同ばらつきを吸収しながら組み合うようになる。
【0043】それ故、無理なく自然にパネル部材とリン
フォース部材との位置合わせが行えるので、組付不良を
なくすことができるだけでなく、無用な応力を生じさせ
ずに組み合うリンフォース部材とパネル部材とを固定す
ることができる。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、パネル部
材の縁部で窓ガラス部材を支えるピラー構造を構成する
場合、リンフォース部材の幅広部がなす箱状断面部分
で、窓ガラス部材を支える縁部を補強する構造となるの
で、リンフォース部材を活用して窓ガラス部材の支持剛
性を高めることができ、窓ガラス部材の制振効果の向上
が図れるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る閉断面成形品のリン
フォース部材で補強された車体構造を示す斜視図。
【図2】同車体構造を分解した斜視図。
【図3】図1中のA−A線に沿うアウタパネル部分の断
面図。
【図4】図1中のB−B線に沿うアウタパネル部分の断
面図。
【図5】図1中のC−C線に沿うアウタパネル部分の断
面図。
【図6】図1中のD−D線に沿うアウタパネル部分の断
面図。
【図7】図1中のE−E線に沿うセンタピラー部の断面
図。
【符号の説明】
1…車体 5…センタピラー部 8a…窓ガラス部材 10…サイドアウタパネル 11…アウタパネル部分(パネル部材) 11a…フランジ部(縁部) 11b…縦壁部 16…リンフォース部材 25…幅狭部 26…幅広部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 25/20 B62D 25/20 F (72)発明者 佐藤 謙一 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 柴田 啓如 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3D003 AA01 AA06 AA12 BB01 CA33 CA34 CA36 CA38 CA40 DA13 DA17 DA18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面形状が略ハット形に形成され車両の
    骨格をなすパネル部材と、 前記パネル部材の長手方向に収容され該パネル部材を補
    強するリンフォース部材とを有して構成される車体構造
    であって、 前記リンフォース部材は、 一側面側を幅狭として他側面側を該一側面よりも幅広と
    した略凸形をなす閉断面形状で構成されるとともに、前
    記幅狭部を前記パネル部材の凹空間に収め、前記幅広部
    の幅方向一端側の側面を前記パネル部材の一方の縁部か
    ら側方に延出するフランジ部に重ね合わせ、 前記幅広部の幅方向他端側の端面を前記パネル部材の他
    方の縁部から前記フランジ部の延出方向と交差する方向
    に延びる縦壁部に当接させて、前記パネル部材と組み合
    わさることを特徴とする車体構造。
  2. 【請求項2】 前記パネル部材と前記リンフォース部材
    とは、協同して、前記パネル部材の片側の縁部で窓ガラ
    ス部材を支える車体のピラー部をなし、 前記リンフォース部材が、前記窓ガラス部材を受ける縁
    部裏面に前記幅狭側の側面が重なるよう前記パネル部材
    と組み合わさり、該リンフォース部材の幅広部をなす箱
    状断面部分で前記縁部を補強する構成としてあることを
    特徴とする請求項1に記載の車体構造。
JP2000181768A 2000-06-16 2000-06-16 車体構造 Expired - Lifetime JP3826261B2 (ja)

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