JP2003127901A - 自動車の側部車体構造 - Google Patents

自動車の側部車体構造

Info

Publication number
JP2003127901A
JP2003127901A JP2001326089A JP2001326089A JP2003127901A JP 2003127901 A JP2003127901 A JP 2003127901A JP 2001326089 A JP2001326089 A JP 2001326089A JP 2001326089 A JP2001326089 A JP 2001326089A JP 2003127901 A JP2003127901 A JP 2003127901A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rain
center pillar
side sill
body structure
sill
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001326089A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4045775B2 (ja
Inventor
Noboru Yoshii
登 好井
Sokichi Kikuchi
荘吉 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2001326089A priority Critical patent/JP4045775B2/ja
Publication of JP2003127901A publication Critical patent/JP2003127901A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4045775B2 publication Critical patent/JP4045775B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】車体側部の強度要求を確保して、部品点数を抑
えつつ、センタピラー部の剛性向上を図ることができる
自動車の側部車体構造を提供する。 【解決手段】フロントピラー、ヒンジピラー、サイドシ
ル、ルーフサイド、センタピラーのキャブサイド各部の
レインフォースメントを構成する平板同士を溶接した
後、プレス加工して一体的に形成する自動車の側部車体
構造であって、サイドシルより上方のセンタピラー部に
突出させた位置にサイドシルレイン4とセンタピラーレ
イン32との接続部8を設け、センタピラーレイン32
はサイドシルレイン4より高強度の部材であると共に、
センタピラーレイン32には第2のレイン11が設けら
れ、該第2のレイン11の下部11aがサイドシルの一
部に突出されたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フロントピラ
ー、ヒンジピラー、サイドシル、ルーフサイド、センタ
ピラーのキャブサイド各部のレインフォースメントを構
成する平板同士を溶接した後、プレス加工して一体的に
形成するような自動車の側部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ルーフサイド、フロントピラー、
ヒンジピラー、センタピラー、サイドシルの各々をそれ
ぞれ別々にプレス加工により成形し、これらの各部材を
治具にセットして溶接することで、キャブサイドを構成
したものがあるが、この場合には複数の治具を必要とす
るばかりでなく、溶接時に位置ずれが生ずる問題点があ
った。
【0003】このような問題点を解決するために、図1
3,図14に示すような自動車の側部車体構造がある。
すなわち、プレス加工前(図14参照)の板材の状態下に
おいて各板材を溶接し、この溶接されたものを1つの型
にセットして、キャブサイドを一度に形成するものであ
る。
【0004】つまり、図14にプレス加工前の状態を模
式的に示し、図13に数工程プレス加工後の状態を模式
的に示すように、ルーフサイドおよびセンタピラーを構
成するT字状の板材81と、フロントピラーを構成する
板材82と、ヒンジピラーを構成する板材83と、サイ
ドシルにおけるセンタピラーとの連結部を構成する板材
84と、サイドシル前部を構成する板材85と、サイド
シル後部を構成する板材86とを、プレス加工前(図1
4参照)の平板の状態下において溶接箇所91〜96に
て突き合わせ溶接し、このキャブサイド素材97(いわ
ゆるキャブサイド・ブランク)を1つの型にセットし
て、数工程のプレス加工により一体のキャブサイド(図
13参照)を形成するものである。
【0005】このように構成することにより、単一のプ
レス型にてキャブサイドを形成することができると共
に、予め上述の溶接箇所91〜96にて溶接されている
ので、位置ずれの懸念もない。
【0006】しかし、図13,図14の構成の場合には
板材81〜86の必要数量が多く、部品点数が大となる
問題点があった。すなわち、板材81の強度要求は側突
に対する剛性確保の関係上、「大」となり、板材84の
強度要求は「中大」とり、板材85,86の強度要求は
「小」となる。
【0007】このように車体側部の各部における強度要
求に加えて、ヒンジピラーやサイドシルは耐水性を確保
するために、腐食防止用のメッキ加工が施された板材が
必要となる等の要求により、板材81〜86の必要数量
が必然的に多くなるものである。
【0008】上記図13,図14の構成は、インナパネ
ルにも、またはレインフォースメントにも適用すること
ができ、仮にレインフォースメントに適用し、上述の強
度要求を満足させるために板材81の板厚を厚く設定す
ると、この板材81をアウタパネル(この場合はセンタ
ピラーアウタ)に溶接手段にて接合する際に、レインフ
ォースメント(板材81参照)よりも板厚が薄いアウタパ
ネルとの板厚の差に起因して、アウタパネルが溶接時に
溶け、良好な溶接が阻害されるので、センタピラー部分
の一体化が困難となる。
【0009】このような問題点を解決するために、セン
タピラー部の板材81の板厚を他部の板厚と同等に設定
し、強度不足分を別のレインフォースメンで補う構成を
採用すると、部品点数がさらに増加する問題点があっ
た。
【0010】なお、特開平8−243770号公報には
フロントピラー、ヒンジピラー、サイドシル、ルーフサ
イドのキャブサイド各部の板部材同士をプレス加工後に
溶接し、溶接後にプレス加工を施してキャブサイドを一
体的に形成した構造が開示されているが、同公報に記載
されたものにおいても上述と同様の問題点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、サイドシ
ルより上方のセンタピラー部に突出させた位置にサイド
シルレインとセンタピラーレインとの接続部を設け、セ
ンタピラーレインはサイドシルレインより高強度の部材
に設定すると共に、センタピラーレインには第2のレイ
ンが設けられ、この第2のレインの下部をサイドシルの
一部に突出させることで、車体側部の要求を確保して、
部品点数を抑えつつ、センタピラー部の剛性向上を図る
ことができる自動車の側部車体構造の提供を目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明による自動車の
側部車体構造は、フロントピラー、ヒンジピラー、サイ
ドシル、ルーフサイド、センタピラーのキャブサイド各
部のレインフォースメントを構成する平板同士を溶接し
た後、プレス加工して一体的に形成する自動車の側部車
体構造であって、サイドシルより上方のセンタピラー部
に突出させた位置にサイドシルレインとセンタピラーレ
インとの接続部を設け、センタピラーレインはサイドシ
ルレインより高強度の部材であると共に、センタピラー
レインには第2のレインが設けられ、該第2のレインの
下部がサイドシルの一部に突出されたものである。
【0013】上記構成の高強度の部材は、剛性要求に対
応して、超高張力鋼板(いわゆる超ハイテン鋼板)に設定
してもよく、サイドシルレインは高張力鋼版(いわゆる
ハイテン鋼板)に設定してもよい。
【0014】上記構成によれば、センタピラーレインを
サイドシルレインに対して高強度に設定すると共に、こ
のセンタピラーレインには強度不足分を補う第2のレイ
ンを設け、この第2のレインの下部をサイドシルの一部
に突出させたので、車体側部の要求を確保して、部品点
数を抑えながら、センタピラー部の剛性向上を図ること
ができる。
【0015】すなわち、センタピラー部においては高強
度のセンタピラーレインと第2のレインとの組合わせに
より、充分な剛性向上を図ることができ、サイドシル部
においてはサイドシルレインと第2のレインの下部突出
部分とにより、必要な剛性確保を図ることができ、それ
でいて、部品点数の増加を抑止することができる。
【0016】この発明の一実施態様においては、上記接
続部は上下方向に延びるセンタピラーレインの下部に形
成されたものである。上記構成によれば、車両側突時に
センタピラーレインが車体内方へ曲がるポイントを、可
及的下部の接続部のポイントに設定することができて、
乗員保護を図ることができる。
【0017】この発明の一実施態様においては、上記サ
イドシルレインは、サイドシルアウタとサイドシルイン
ナとの接合部に対して車外側に突出する断面形状を有
し、上記第2のレインは、第2のサイドシルレインと第
2のセンタピラーレインとを備え、上記第2のサイドシ
ルレインはセンタピラーとの連結部に節を形成するもの
である。上記構成によれば、車体前後の曲げモードが作
用した時、上述の節によりセンタピラー下部が前後に引
かれるのを防止することができる。
【0018】この発明の一実施態様においては、上記第
2のサイドシルレインはセンタピラーとの連結部近傍に
おいてサイドシル内に第2の節を形成するものである。
上記構成によれば、車体前後の曲げモードが作用した
時、上述の節によりセンタピラー下部が前後に引かれる
のを防止することができる。
【0019】この発明の一実施態様においては、上記セ
ンタピラーレインは、センタピラーアウタとセンタピラ
ーインナとの接合部に対して車外側に突出し、かつ上記
センタピラーレインの上部はその車外側への突出部の中
間が接合部側に凹む断面形状の凹部を有し、上記第2の
センタピラーレインは上記突出部に沿う形状に形成され
ると共に、センタピラーレインと第2のセンタピラーレ
インは少なくとも上記凹部で溶接されたものである。
【0020】上記構成によれば、センタピラーレインの
上部には上述の凹部を形成したので、センタピラーレイ
ンの上部と下部とで車両前後方向の板長(いわゆる板の
幅)を同等にすることができて、プレス成形の容易化を
図ることができる。また、上述の凹部を溶接時の位置合
わせに有効利用することができて、溶接を容易に行なう
ことができるうえ、凹部の形成により剛性の向上をも達
成することができる。
【0021】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は自動車の側部車体構造を示し、プレス加
工前の状態を模式的に示す図1においてフロントピラー
レインを構成する平板状の板材1Bと、ヒンジピラーレ
インを構成する平板状の板材2Bと、ルーフサイドレイ
ンおよびセンタピラーレインを構成する平板状の板材3
Bと、サイドシルレインおよびセンタピラーレインとの
連結部を構成する平板状の板材4Bとを設け、これらの
各平板状の板材1B,2B,3B,4Bをプレス加工の
前段階において、平板状の状態下にて溶接箇所5,6,
7,8(溶接部)にて突き合わせ溶接して、キャブサイド
レインの素材(ブランク)としてのキャブサイドレインブ
ランク9Bを構成している。
【0022】上述の溶接箇所5〜8のうち板材3Bと板
材4Bとの車両前後方向に指向する溶接箇所8(接続部)
は、プレス加工後(図2参照)においてサイドシル29
(図10、図11参照)より上方のセンタピラー27部
(図8、図9、図10参照)に突出した位置で、かつ上下
方向に延びるセンタピラーレイン32(図3参照)の下部
に位置するように設定されている。図1に示すキャブサ
イドトレイン9Bを数工程プレス加工すると、図2に模
式的に示すように成る。
【0023】また、図2において点線で示す符号10,
11,12は第2のレインであって、10は第2のルー
フサイドレイン、11は第2のセンタピラーレイン、1
2は第2のサイドシルレインであり、これらの各第2の
レイン10,11,12は図1に示すキャブサイドレイ
ンブランク9Bのプレス加工後(図2参照)において後付
けにより溶接されるものである。
【0024】ここで、図2に示す上述の第2のセンタピ
ラーレイン11はその下部11aがサイドシル29内
(図10、図11参照)の一部に突出されるものである。
また、上述のセンタピラーレイン32(図3参照)を構成
する板材3B(図1参照)はサイドシルレイン4(図2参
照)を構成する板材4B(図1参照)よりも高強度の部材
に設定されている。例えば、板材3Bとしては超高張力
鋼板(いわゆる超ハイテン鋼板)が用いられ、板材4Bと
しては高張力鋼板(いわゆるハイテン鋼板)が用いられ
る。
【0025】図1に示すキャブサイドレインブランク9
Bを数工程プレス加工すると、図2に模式的に、また図
3に具体的に示すようなキャブサイドレイン9が一体的
に形成される。すなわち、フロントピラーレイン1と、
ヒンジピラーレイン2と、ルーフサイドレイン31と、
センタピラーレイン32と、サイドシルレイン4とが前
述の溶接箇所5,6,7,8で一体化されたキャブサイ
ドレイン9となり、サイドシル29(図10、図11参
照)より上方のセンタピラー27部(図8、図9、図10
参照)に突出した位置に、サイドシルレイン4とセンタ
ピラーレイン32との接続部(接合部)としての溶接箇所
8が位置する。
【0026】図4はルーフサイドレイン31に接合され
る第2のルーフサイドレイン10を示し、図5はセンタ
ピラーレイン32に接合される第2のセンタピラーレイ
ン11を示し、図6はサイドシルレイン4に接合される
第2のサイドシルレイン12を示す斜視図である。
【0027】図7は図3のA−A線矢視に相当する断面
図であって、車両の前後方向に延びるルーフサイドレー
ルアウタ13とルーフサイドレールインナ14とのルー
フサド閉断面15内に上述のルーフサイドレイン31が
設けられ、このルーフサイドレイン31の車内側には上
述の第2のルーフサイドレイン10が接合される。
【0028】図7に示すように、上述のルーフサイドレ
イン31はルーフサイドレールアウタ13とルーフサイ
ドレールインナ14との接合部16に挟持して溶接さ
れ、この接合部16の上部にはルーフパネル17が接合
される。なお、18はルーフサイドレールアウタ13と
一体または一体的に形成されたセンタピラーアウタ、1
9はルーフサイドレールインナ14と一体または一体的
に形成されたセンタピラーインナであり、図中の黒丸部
は溶接により形成されるナゲット(溶接部)を示す。
【0029】図8は図3のB−B線矢視に相当する図、
図9は図3のC−C線矢視に相当する断面図であって、
車両の上下方向に延びるセンタピラーアウタ18とセン
タピラーインナ19とのセンタピラー閉断面20内に上
述のセンタピラーレイン32が設けられ、このセンタピ
ラーレイン32の前後両端部はセンタピラーアウタ18
とセンタピラーインナ19との接合部21,21に挟持
して溶接される。
【0030】またセンタピラーレイン32の車内側には
第2のセンタピラーインナ11が接合されるが、上述の
センタピラーレイン32はセンタピラーアウタ18とセ
ンタピラーインナ19との接合部21,21に対して車
外側に突出する突出部32aを有している。
【0031】さらに、上述のセンタピラーレイン32の
車両上下方向の上部(図5において凹部11bが形成さ
れている範囲L参照)は、その車外側への突出部32a
の中間、望ましくは中央部が所定長さの範囲にわたって
接合部21,21側に凹む断面形状の凹部32bを有す
る。
【0032】上述のセンタピラーレイン32の車内側に
接合される第2のセンタピラーレイン11は図5、図
9、図8に示すように上述の突出部32aおよび凹部3
2bに沿う如く、その車両上下方向の上部には所定長さ
の範囲Lにわたって突出部11aおよび凹部11bが形
成されていて、図8、図9に示すようにセンタピラーレ
イン32と第2のセンタピラーレイン11とは少なくと
も上記凹部32b,11bの複数離間部位が溶接手段に
て互に接合される。
【0033】図10は図3のD−D線矢視に相当する断
面図、図11は図3のE−E線矢視に相当する断面図で
あって、車両の前後方向に延びるサイドシルアウタ22
とサイドシルインナ23とのサイドシル閉断面24内に
上述のサイドシルレイン4が設けられ、このサイドシル
レイン4の車内側には第2のサイドシルレイン12が接
合される。
【0034】上述のサイドシルレイン4は、図11に示
すように、サイドシルアウタ22とサイドシルインナ2
3との上下の接合部25,26に対して車外側に突出す
る断面形状を有する。
【0035】図10に示すように上述のサイドシルレイ
ン4はセンタピラー27(図8、図9参照)との連結部2
8において前述の溶接箇所8まで上方に突出する突出部
4aを有し、一方、図3、図10に示すように第2のセ
ンタピラーレイン11はその下部11aがサイドシル2
9内の一部に突出されている。
【0036】図6、図10、図11に示すように上述の
第2のサイドシルレイン12は車両の前後方向に延びる
水平部12aと、この水平部12aの車内側に一体に折
曲げ形成されて車両の前後方向に延びる内方縦片部12
bと、上述の水平部12aの車外側に一体に折曲げ形成
されて車両の前後方向に延びる外方縦片部12cと、各
部12a,12cの車両前後方向の両端部に一体形成さ
れた前後の節部12d,12dと、この節部12dから
前方または後方に向くように一体に折曲げ形成された接
合片12e,12fとを有するものである。
【0037】而して、図10に示すように、上述の内方
縦片部12bはセンタピラーインナ25を介してサイド
シル29の上側の接合部25に接合され、下方縦片部1
2cは第2のセンタピラーレイン11の下部11aを介
してサイドシルレイン4に接合されて、両縦片部12
b,12c間の水平部12aにて、サイドシル29とセ
ンタピラー27との連結部28に節30が形成されてい
る。この節30はサイドシル29の上面に相当する位置
に形成されている。
【0038】また図11に示すように、節部12dに一
体折曲げ形成された各接合片12e,12fをサイドシ
ルレイン4の車内側面に接合して、該節部12dによ
り、サイドシル29とセンタピラー27との連結部28
の近傍において、サイドシル29内には車両の前後方向
に離間した前後の2位置に第2の節33,33が形成さ
れている。
【0039】このように図1〜図11で示した実施例の
自動車の側部車体構造は、フロントピラー、ヒンジピラ
ー、サイドシル、ルーフサイド、センタピラーのキャブ
サイド各部のレインフォースメント1,2,31,3
2,4を構成する平板(板材1B,2B,3B,4B参
照)同士を溶接した後、プレス加工してキャブサイトレ
イン9を一体的に形成する自動車の側部車体構造であっ
て、サイドシル29より上方のセンタピラー27部に突
出させた位置にサイドシルレイン4とセンタピラーレイ
ン32との接続部(溶接箇所8参照)を設け、センタピラ
ーレイン32はサイドシルレイン4より高強度の部材で
あると共に、センタピラーレイン32には第2のレイン
(第2のセンタピラーレイン11参照)が設けられ、該第
2のレインの下部11aがサイドシル29内の一部に突
出されたものである。
【0040】この構成によれば、センタピラーレイン3
2をサイドシルレイン4に対して高強度に設定すると共
に、このセンタピラーレイン32には強度不足分を補う
第2のレイン(第2のセンタピラーレイン11参照)を設
け、この第2のレインの下部11aをサイドシル29内
の一部に突出させたので、車体側部の要求を確保して、
部品点数を抑えながら、センタピラー27部の剛性向上
を図ることができる。
【0041】すなわち、センタピラー27部においては
高強度のセンタピラーレイン32と第2のレイン(第2
のセンタピラーレイン11参照)との組合わせにより、
充分な剛性向上を図ることができ、サイドシル29部に
おいてはサイドシルレイン4と第2のレイン(第2のセ
ンタピラーレイン11参照)の下部11aの突出部分と
により、必要な剛性確保を図ることができ、それでい
て、部品点数の増加を抑止することができる。
【0042】具体的には各部材32,11によりセンタ
ピラー27に要求される「大」の強度要求を満たすこと
ができ、各部材4,12によりサイドシル29に要求さ
れる「中大」の強度要求を満たすことができる。
【0043】また、上記接続部(溶接箇所8参照)は上下
方向に延びるセンタピラーレイン32の下部に形成され
たものである。この構成によれば、車両側突時にセンタ
ピラーレイン32が車体内方へ曲がるポイントを、可及
的下部の接続部(溶接箇所8参照)のポイントに設定する
ことができて、乗員保護を図ることができる。
【0044】さらに、上記サイドシルレイン4は、サイ
ドシルアウタ22とサイドシルインナ23との接合部2
5,26に対して車外側に突出する断面形状を有し、上
記第2のレインは、第2のサイドシルレイン12と第2
のセンタピラーレイン11とを備え、上記第2のサイド
シルレイン12はセンタピラー27との連結部28に節
30(図10参照)を形成するものである。この構成によ
れば、車体前後の曲げモードが作用した時、上述の節3
0によりセンタピラー27下部が前後に引かれるのを防
止することができる。
【0045】加えて、上記第2のサイドシルレイン12
はセンタピラー27との連結部28近傍においてサイド
シル29内に第2の節33(図3、図11参照)を形成す
るものである。この構成によれば、車体前後の曲げモー
ドが作用した時、上述の節33によりセンタピラー27
下部が前後に引かれるのを防止することができる。
【0046】しかも、上記センタピラーレイン32は、
図8に示す如くセンタピラーアウタ18とセンタピラー
インナ19との接合部21に対して車外側に突出し、か
つ上記センタピラーレイン32の上部はその車外側への
突出部32aの中間が接合部21側に凹む断面形状の凹
部32bを有し、上記第2のセンタピラーレイン11は
上記突出部32aに沿う形状に形成されると共に、セン
タピラーレイン32と第2のセンタピラーレイン11は
少なくとも上記凹部32aで溶接されたものである。
【0047】この構成によれば、センタピラーレイン3
2の上部には上述の凹部32bを形成したので、センタ
ピラーレイン32の上部と下部とで車両前後方向の板長
(図1に示すプレス前の板材3Bの前後方向の幅参照)を
同等にすることができて、プレス成形の容易化を図るこ
とができる。また、上述の凹部32bを溶接時の位置合
わせに有効利用することができて、溶接を容易に行なう
ことができるうえ、凹部32bの形成により剛性の向上
をも達成することができる。
【0048】図12はセンタピラー27部の断面構造の
他の実施例を示し、図8の実施例ではセンタピラーレイ
ン32の突出部32aの中間部、望ましくは中央部に1
つの凹部32bを形成したが、図12に示すこの実施例
ではセンタピラーレイン32の突出部32aの中間部に
2つの凹部32b,32bを一体形成したものである。
このように、センタピラーレイン32の突出部32aに
複数の凹部32bを一体形成すると、センタピラー部の
剛性をさらに向上させることができる。
【0049】なお、図12に示すこの実施例において
も、その他の構成、作用、効果については図1〜図11
で示した先の実施例と同様であるから、図12において
前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説
明を省略する。
【0050】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の平板は、実施例の板材1B,2
B,3B,4Bに対応し、以下同様に、フロントピラ
ー、ヒンジピラー、サイドシル、ルーフサイドのキャブ
サイド各部のレインフォースメントは、フロントピラー
レイン1、ヒンジピラーレイン2、サイドシルレイン
4、ルーフサイドレイン31、センタピラーレイン32
に対応し、サイドシルレイン4とセンタピラーレイン3
2との接続部は、溶接箇所8に対応するも、この発明
は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではな
い。
【0051】
【発明の効果】この発明によれば、サイドシルより上方
のセンタピラー部に突出させた位置にサイドシルレイン
とセンタピラーレインとの接続部を設け、センタピラー
レインはサイドシルレインより高強度の部材に設定する
と共に、センタピラーレインには第2のレインが設けら
れ、この第2のレインの下部をサイドシルの一部に突出
させることで、車体側部の要求を確保して、部品点数を
抑えつつ、センタピラー部の剛性向上を図ることができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動車の側部車体構造を示すプレス
加工前の側面図。
【図2】 本発明の自動車の側部車体構造を模式的に示
すプレス加工後の側面図。
【図3】 同プレス加工後の具体的な側面図。
【図4】 第2のルーフサイドレインを示す斜視図。
【図5】 第2のセンタピラーレインを示す斜視図。
【図6】 第2のサイドシルレインを示す斜視図。
【図7】 図3のA−A線矢視断面図。
【図8】 図3のB−B線矢視断面図。
【図9】 図3のC−C線矢視断面図。
【図10】 図3のD−D線矢視断面図。
【図11】 図3のE−E線矢視断面図。
【図12】 センタピラー部の断面構造の他の実施例を
示す断面図。
【図13】 従来の自動車の側部車体構造を示すプレス
加工後の側面図。
【図14】 従来の自動車の側部車体構造を示すプレス
加工前の側面図。
【符号の説明】
1…フロントピラーレイン(レインフォースメント) 2…ヒンジピラーレイン(レインフォースメント) 4…サイドシルレイン(レインフォースメント) 1B,2B,3B,4B…板材(平板) 8…溶接箇所(接続部) 11…第2のセンタピラーレイン(第2のレイン) 12…第2のサイドシルレイン(第2のレイン) 18…センタピラーアウタ 19…センタピラーインナ 21…接合部 22…サイドシルアウタ 23…サイドシルインナ 25,26…接合部 27…センタピラー 28…連結部 29…サイドシル 30…節 31…ルーフサイドレイン(レインフォースメント) 32…センタピラーレイン(レインフォースメント) 32a…突出部 32b…凹部 33…第2の節

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントピラー、ヒンジピラー、サイドシ
    ル、ルーフサイド、センタピラーのキャブサイド各部の
    レインフォースメントを構成する平板同士を溶接した
    後、プレス加工して一体的に形成する自動車の側部車体
    構造であって、サイドシルより上方のセンタピラー部に
    突出させた位置にサイドシルレインとセンタピラーレイ
    ンとの接続部を設け、センタピラーレインはサイドシル
    レインより高強度の部材であると共に、センタピラーレ
    インには第2のレインが設けられ、該第2のレインの下
    部がサイドシルの一部に突出された自動車の側部車体構
    造。
  2. 【請求項2】上記接続部は上下方向に延びるセンタピラ
    ーレインの下部に形成された請求項1記載の自動車の側
    部車体構造。
  3. 【請求項3】上記サイドシルレインは、サイドシルアウ
    タとサイドシルインナとの接合部に対して車外側に突出
    する断面形状を有し、上記第2のレインは、第2のサイ
    ドシルレインと第2のセンタピラーレインとを備え、上
    記第2のサイドシルレインはセンタピラーとの連結部に
    節を形成する請求項1または2記載の自動車の側部車体
    構造。
  4. 【請求項4】上記第2のサイドシルレインはセンタピラ
    ーとの連結部近傍においてサイドシル内に第2の節を形
    成する請求項3記載の自動車の側部車体構造。
  5. 【請求項5】上記センタピラーレインは、センタピラー
    アウタとセンタピラーインナとの接合部に対して車外側
    に突出し、かつ上記センタピラーレインの上部はその車
    外側への突出部の中間が接合部側に凹む断面形状の凹部
    を有し、上記第2のセンタピラーレインは上記突出部に
    沿う形状に形成されると共に、センタピラーレインと第
    2のセンタピラーレインは少なくとも上記凹部で溶接さ
    れた請求項3または4記載の自動車の側部車体構造。
JP2001326089A 2001-10-24 2001-10-24 自動車の側部車体構造 Expired - Fee Related JP4045775B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001326089A JP4045775B2 (ja) 2001-10-24 2001-10-24 自動車の側部車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001326089A JP4045775B2 (ja) 2001-10-24 2001-10-24 自動車の側部車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003127901A true JP2003127901A (ja) 2003-05-08
JP4045775B2 JP4045775B2 (ja) 2008-02-13

Family

ID=19142536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001326089A Expired - Fee Related JP4045775B2 (ja) 2001-10-24 2001-10-24 自動車の側部車体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4045775B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1806271A3 (de) * 2006-01-07 2007-11-28 GM Global Technology Operations, Inc. Kraftfahrzeug mit wenigstens einem längsseitig an seiner Karosserie verlaufenden, verstärkten Türschweller
CN100431900C (zh) * 2005-01-21 2008-11-12 三菱自动车工业株式会社 车身结构
WO2009072371A1 (ja) 2007-12-07 2009-06-11 Toyota Shatai Kabushiki Kaisha 自動車のピラー構造
WO2010079601A1 (ja) * 2009-01-08 2010-07-15 トヨタ自動車株式会社 車両の骨格構造
JP2010260536A (ja) * 2009-04-10 2010-11-18 Honda Motor Co Ltd 車両の側部構造
JP2011079413A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Suzuki Motor Corp 車両のセンタピラー下部構造
WO2011118107A1 (ja) * 2010-03-23 2011-09-29 本田技研工業株式会社 車体側部構造
JP2011195107A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Honda Motor Co Ltd 車体側部構造
CN102556170A (zh) * 2010-12-24 2012-07-11 福特全球技术公司 用于提高车顶强度的车辆结构布置
JP2012136190A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Toyota Motor Corp 車両用センターピラー
CN103569206A (zh) * 2012-07-27 2014-02-12 马自达汽车株式会社 车辆的车体侧部构造
CN105270479A (zh) * 2014-07-24 2016-01-27 马自达汽车株式会社 汽车的侧部车体构造
JP2018034572A (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 マツダ株式会社 上部車体構造
CN112566836A (zh) * 2018-06-25 2021-03-26 自动工程有限公司 车辆的车身侧面结构框架

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100431900C (zh) * 2005-01-21 2008-11-12 三菱自动车工业株式会社 车身结构
EP1806271A3 (de) * 2006-01-07 2007-11-28 GM Global Technology Operations, Inc. Kraftfahrzeug mit wenigstens einem längsseitig an seiner Karosserie verlaufenden, verstärkten Türschweller
WO2009072371A1 (ja) 2007-12-07 2009-06-11 Toyota Shatai Kabushiki Kaisha 自動車のピラー構造
US8262152B2 (en) 2007-12-07 2012-09-11 Toyota Shatai Kabushiki Kaisha Pillar structure for automobile
CN102202960A (zh) * 2009-01-08 2011-09-28 丰田自动车株式会社 车辆的骨架结构
WO2010079601A1 (ja) * 2009-01-08 2010-07-15 トヨタ自動車株式会社 車両の骨格構造
RU2483960C2 (ru) * 2009-01-08 2013-06-10 Тойота Дзидося Кабусики Кайся Рамная конструкция транспортного средства
JP5263300B2 (ja) * 2009-01-08 2013-08-14 トヨタ自動車株式会社 車両の骨格構造
US8608233B2 (en) 2009-01-08 2013-12-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Framework structure of vehicle
JP2010260536A (ja) * 2009-04-10 2010-11-18 Honda Motor Co Ltd 車両の側部構造
JP2011079413A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Suzuki Motor Corp 車両のセンタピラー下部構造
US8740290B2 (en) 2010-03-23 2014-06-03 Honda Motor Co., Ltd. Structure for side section of vehicle body
WO2011118107A1 (ja) * 2010-03-23 2011-09-29 本田技研工業株式会社 車体側部構造
JP2011195107A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Honda Motor Co Ltd 車体側部構造
CN102556170A (zh) * 2010-12-24 2012-07-11 福特全球技术公司 用于提高车顶强度的车辆结构布置
JP2012136190A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Toyota Motor Corp 車両用センターピラー
CN103569206A (zh) * 2012-07-27 2014-02-12 马自达汽车株式会社 车辆的车体侧部构造
CN105270479A (zh) * 2014-07-24 2016-01-27 马自达汽车株式会社 汽车的侧部车体构造
JP2018034572A (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 マツダ株式会社 上部車体構造
CN112566836A (zh) * 2018-06-25 2021-03-26 自动工程有限公司 车辆的车身侧面结构框架
US11643145B2 (en) 2018-06-25 2023-05-09 Autotech Engineering S.L. Body side structural frame of a vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP4045775B2 (ja) 2008-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3783546B2 (ja) 車両のサイドシル構造
JP5041064B2 (ja) 車両側部構造
US8690218B2 (en) Vehicle body structure with body reinforcement behind the second row of seats
US7331626B2 (en) Vehicle body structure reinforced against side impact
JP3335781B2 (ja) 車両のセンタピラー部全周閉断面構造
JP5478312B2 (ja) 車体側部構造
WO2011118107A1 (ja) 車体側部構造
US10526020B2 (en) Side body structure of vehicle
JP6256519B2 (ja) 車両の側部車体構造
US20130200650A1 (en) Lower vehicle-body structure of vehicle
JP6256518B2 (ja) 車両の側部車体構造
JP2003127901A (ja) 自動車の側部車体構造
JP5478314B2 (ja) 車体側部構造
EP2371678A1 (en) Automotive vehicle body side structure
JP5103959B2 (ja) 車両用フロントピラー構造
JP3610927B2 (ja) 自動車の車体上部構造
JP6698393B2 (ja) 車体側部構造
CN111284564B (zh) 车身结构
JP5478313B2 (ja) 車体側部構造
US11884331B2 (en) Center pillar manufacturing method
JP4536883B2 (ja) センタピラー構造
JP3567772B2 (ja) 不等厚センターピラー部材
JP2012148590A (ja) 車両用サイドシル構造
JP2000085633A (ja) 自動車のロッカ部補強構造
JP2001294178A (ja) 車体側部の構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071112

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees