JP5478314B2 - 車体側部構造 - Google Patents
車体側部構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5478314B2 JP5478314B2 JP2010066799A JP2010066799A JP5478314B2 JP 5478314 B2 JP5478314 B2 JP 5478314B2 JP 2010066799 A JP2010066799 A JP 2010066799A JP 2010066799 A JP2010066799 A JP 2010066799A JP 5478314 B2 JP5478314 B2 JP 5478314B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pillar outer
- center pillar
- frame
- steel plate
- door opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
前枠(フロントピラーの外板(アウタ))は2枚の板材を突き合わせたものである。
この前枠に上枠(ルーフレールのアウタ)及び下枠(サイドシルのアウタ)を突き合わせている。
そして、中央枠(センタピラーのアウタ)の上を上枠に、下を下枠に重ねて接合している。
その結果、各板材の寸法精度を必要以上に高めることなく、接合は容易になる(例えば、特許文献1参照)。
また、中央枠(センタピラーのアウタ)の軽量化と強度の点から、より引っ張り強さの大きい、例えば、引っ張り強さ1000MPaの鋼板を中央枠(センタピラーのアウタ)に選択すると、塑性加工に必要なプレス力は大きくなり、プレス機を大型にする必要がある。
センタピラーアウタ部の塑性加工に大きなプレス力を必要とせず、センタピラーアウタ部の強度を確保する一方、センタピラーアウタ部の角の曲げ半径を小さくしても亀裂が発生しない構造が望まれていた。
つまり、ドアビームからセンタピラーアウタ部に衝撃(荷重)を伝える時間を短縮することができるという利点がある。
つまり、側面衝突したとき、センタピラーは衝撃(荷重)を十分に受けるという利点がある。
その結果、従来、必要であったセンタピラー、サイドシル、フロントピラーアウタロアの内部に設けていた補強部材を廃止し、軽量化を図ることができ、且つ、車体の強度を高めることができる。
車体側部構造は、主に、サイドパネルアウタ14を形成し、このサイドパネルアウタ14に部材を接合している。
そして、サイドパネルアウタ14はサイドシルガーニッシュ15を取付け前後に延びるサイドシル16、このサイドシル16から立設しているフロントピラーロア17のアウタを含む。
サイドパネルアウタ14の内側にサイドパネルインナ19(図2)を設けている。
このサイドパネルインナ19の下部をなすサイドシルインナ21がサイドシル16の内側に設けられている。
車体11は、側壁をなすサイドボデー31と、車室32の床(アンダボデー33)と、ルーフ34と、を備える。
サイドボデー31は、下のサイドシル16、前のフロントピラー18、上のルーフレール36、中央のセンタピラー37、後のリヤピラー38、後のホイールハウス41を備える。
センタピラー37は、図6に示す通り、センタピラーアウタ部45と、センタピラーインナ25と、を備える。
ルーフレール36は、図7、図8に示す通り、ルーフレールアウタ51、ルーフレールインナ52、高強度の補強部材53を備える。
ルーフレールアウタ51の中央には延長部54を形成している。
車体側部構造は、車室32の側壁をなすサイドボデー31に車室32の屋根をなすルーフ34を接合し、サイドボデー31に車室32の床をなすアンダボデー33を接合した。
サイドパネルアウタ枠部65は、図3に示す上部枠部67と、下部枠部68と、からなる。
その上、サイドボデー31では、図3、図4に示す通り、サイドパネルアウタ14のリヤパネル部73に設けたサイドシル接合部105をサイドシルアウタ部76に重ねている。
センタピラーアウタ部45は、引っ張り強さが少なくとも1180MPaの鋼板を用いてホットスタンプ成形で、塑性加工することによって成形されている。
一枚の鋼板から切り出したプレス素材を使用している。
ホットスタンプ成形は、高温に加熱した鋼板を急速冷却することによって、引っ張り強さを1500MPa程度にしている。
センタピラーアウタ部45は、引っ張り強さが少なくとも590MPaから1180MPaまでの範囲のテーラードの鋼板を用いて、塑性加工することによって成形されている。
2種類の鋼板を突き合わせ接合したテーラードの鋼板から切り出したテーラードのプレス素材を使用する。例えば、引っ張り強さが少なくとも590MPaの鋼板と、引っ張り強さが少なくとも1180MPaの鋼板を接合する。
まず、上部枠部67の枠前端(フロントピラーアウタアッパ部71)に下部枠部68の枠前端(フロントピラーアウタロア部75)を重ねる(図5)。
ほぼ同時に、上部枠部67の枠後端(リヤパネル部73)に下部枠部68の枠後端(サイドシルアウタ部76)を重ねる(図4)。
引き続き、重ねた各前・後端にスポット溶接を施すことによって接合する。
なお、スポット溶接に加えリベットで接合してもよく、スポット溶接せずにリベットのみで接合してもよい。
上接合部107は、断面形状がコ字形で、車両側面視、三角形で、中央に三角開口部108を開けている。そして、底辺部111が車両前後方向に長い。
底辺部111に連なる接合本体部112をフロントピラーアウタロア部75に重ねて接合する。
補強部材53を、図8に示す通り、ルーフレール36の内部に取り付ける。
具体的には、補強部材53の内フランジ114、外フランジ115をそれぞれルーフレールアウタ51(のルーフレールアウタ部72)とルーフレールインナ52で挟むことで、内フランジ114、外フランジ115に重ねる。重ねた部位にスポット溶接を施すことによって接合する。
さらに、高強度の補強部材53の前端117をフロントピラーアウタロア部75に接合する(図5)。
まず、図3のサイドパネルアウタ枠部65のルーフレールアウタ部72にセンタピラーアウタ部45の上端82を図3、図7に示す矢印a1のように差し込む。その上端82をルーフレールアウタ部72の延長部54に重ねる。
その結果、センタピラーアウタ部45の組付け作業は容易になる。
図14は、車体側部構造の主要構成のみを示している。
なお、既に説明したものでも理解を容易にするため説明した。
センタピラーアウタ部45を高張力鋼板を用いて成形した。
前ドア開口63に設けた前ドア131の内部に配置されているドアビーム132を、車両側面視(図11(a)の視点)で、センタピラーアウタ部45及びフロントピラーアウタロア部75に重ねている。
サイドパネルアウタ枠部65は上部枠部67と、下部枠部68と、からなる(図3)。
ドアビーム132は、前端134に第1ブラケット151を取付け、この第1ブラケット151をドアインナパネル148の前端の近傍に取付けている。後端136に第2ブラケット152を取付け、この第2ブラケット152をドアインナパネル148の後端の近傍に取付けている。
車体側部構造では、側面衝突など前ドア131に荷重が入力される接触で、前ドア131に荷重が入力されると、ドアビーム132は車室32内へ向かって押し込まれて、フロントピラーアウタロア部75の上部幅広部135及びセンタピラーアウタ部45の下部幅広部137に当接して荷重を伝える。
Claims (5)
- 車室の側壁をなすサイドボデーのサイドパネルアウタ(14)を少なくとも、前ドア開口(63)の前枠(18)のフロントピラーアウタ(43)と、前記前ドア開口(63)の後枠(37)のセンタピラーアウタ部(45)と、前記前ドア開口(63)の上枠(36)の車両後方へ延びるルーフレールアウタ部(72)と、前記前ドア開口(63)の下枠(16)のサイドシルアウタ部(76)で形成した車体側部構造において、
前記フロントピラーアウタ(43)のフロントピラーアウタロア部(75)から前記サイドシルアウタ部(76)まで一体に高張力鋼板の冷間圧延鋼板を用いて形成し、
前記センタピラーアウタ部(45)は、別体の少なくとも引っ張り強さが590MPaから1180MPaまでの範囲の高張力鋼板を用いて断面ハット状の溝状に形成し、
前ドア(131)内に設置したドアビーム(132)と車幅方向に重なり、且つ車体前後方向の重なり量が多くなるように、前記センタピラーアウタ部(45)の底部(141)の角をなす稜線部(142)の曲げ半径(r)を小さくしてホットスタンプ成形する、
ことを特徴とする車体側部構造。 - 前記ドアビーム(132)は、前端を前記フロントピラーアウタロア部(75)の上部幅広部に対向させ、後端を前記センタピラーアウタ部(45)の下部幅広部に対向させる角度で斜めに配置されていることを特徴とする請求項1記載の車体側部構造。
- 前記センタピラーアウタ部(45)は、溝状で、底部(141)の角をなす稜線部(142)を前記前ドア開口(63)の下枠(16)のサイドシルアウタ部(76)の稜線部(142)に連続させていることを特徴とする請求項1記載の車体側部構造。
- 前記サイドパネルアウタ(14)は、前記前ドア開口(63)、後ドア開口(64)をサイドパネルアウタ枠部(65)に前記センタピラーアウタ部(45)を接合することで形成し、
前記サイドパネルアウタ枠部(65)は上部枠部(67)と、下部枠部(68)とからなり、
前記上部枠部(67)は、前記フロントピラーアウタ(43)のうち前の傾斜したフロントピラーアウタアッパ部(71)から上端の前記ルーフレールアウタ部(72)、後のリヤパネル部(73)まで一体に普通鋼板を用いて成形され、
前記下部枠部(68)は、前記フロントピラーアウタアッパ部(71)に接合したフロントピラーアウタロア部(75)から前記前ドア開口(63)の下枠(16)のサイドシルアウタ部(76)まで一体に高張力鋼板を用いて成形され、
前記ルーフレールアウタ部(72)の内部に、前記フロントピラーアウタロア部(75)の上端に達するまで一体に延ばした高強度の補強部材(53)を設け、
前記センタピラーアウタ部(45)は別体の高張力鋼板を用いてホットスタンプ成形することによって成形されて、前記補強部材(53)の後部に上端を接合し、前記サイドシルアウタ部(76)に下端を接合していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体側部構造。 - 前記センタピラーアウタ部(45)の上端は、前記ルーフレールアウタ部(72)の延長部(54)内部の補強部材(53)に接合していることを特徴とする請求項1記載の車体側部構造。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010066799A JP5478314B2 (ja) | 2010-03-23 | 2010-03-23 | 車体側部構造 |
CN2011100388189A CN102198843B (zh) | 2010-03-23 | 2011-02-14 | 车身侧部构造 |
US13/053,848 US8491046B2 (en) | 2010-03-23 | 2011-03-22 | Vehicle side body structure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010066799A JP5478314B2 (ja) | 2010-03-23 | 2010-03-23 | 車体側部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011195110A JP2011195110A (ja) | 2011-10-06 |
JP5478314B2 true JP5478314B2 (ja) | 2014-04-23 |
Family
ID=44873832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010066799A Expired - Fee Related JP5478314B2 (ja) | 2010-03-23 | 2010-03-23 | 車体側部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5478314B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013077083A1 (ja) * | 2011-11-24 | 2013-05-30 | 本田技研工業株式会社 | 車両用サイドパネル構造 |
JP5803755B2 (ja) * | 2012-03-09 | 2015-11-04 | トヨタ自動車株式会社 | 車両側部構造 |
FR2997915B1 (fr) * | 2012-11-09 | 2016-03-18 | Renault Sas | Structure d'un cote de caisse d'un vehicule automobile et vehicule automobile comportant une telle structure |
WO2017098303A1 (en) * | 2015-12-09 | 2017-06-15 | Arcelormittal | Method for producing an inner automotive structural part comprising localized reinforced areas |
US11208151B2 (en) | 2020-01-24 | 2021-12-28 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | Pillar apparatus for use with vehicles |
CN115214781B (zh) * | 2022-04-18 | 2024-03-15 | 广州汽车集团股份有限公司 | 车身及车辆 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3791049B2 (ja) * | 1996-06-20 | 2006-06-28 | 日産自動車株式会社 | 自動車のピラーとサイドシルとの接続部構造 |
JP2001334957A (ja) * | 2000-05-25 | 2001-12-04 | Daihatsu Motor Co Ltd | 自動車の側部車体構造 |
JP3876279B2 (ja) * | 2001-05-24 | 2007-01-31 | ダイハツ工業株式会社 | 自動車のピラー補強構造 |
JP4094266B2 (ja) * | 2001-10-16 | 2008-06-04 | 富士重工業株式会社 | 車両のピラー構造 |
JP2007099219A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Toyota Motor Corp | 車両側部構造 |
JP5131065B2 (ja) * | 2008-07-14 | 2013-01-30 | トヨタ自動車株式会社 | 車両のピラー構造及びその製造方法。 |
-
2010
- 2010-03-23 JP JP2010066799A patent/JP5478314B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011195110A (ja) | 2011-10-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8491046B2 (en) | Vehicle side body structure | |
JP5703380B2 (ja) | 車体上部構造 | |
JP5041064B2 (ja) | 車両側部構造 | |
JP3783546B2 (ja) | 車両のサイドシル構造 | |
JP5422734B2 (ja) | 車体側部構造 | |
JP5478312B2 (ja) | 車体側部構造 | |
US8720985B2 (en) | Side body structure for vehicle | |
JP5478314B2 (ja) | 車体側部構造 | |
JP5460402B2 (ja) | 車体側部構造 | |
CN112660244B (zh) | 一种偏置碰防撞车体结构 | |
JP2011251659A (ja) | 自動車車体のピラー構造 | |
WO2017135032A1 (ja) | 車両のフレーム構造 | |
CN108556924A (zh) | 一种提高40%偏置碰安全性能的a柱结构 | |
JP2021041817A (ja) | 車両の車体構造 | |
JP2003127901A (ja) | 自動車の側部車体構造 | |
JP5478313B2 (ja) | 車体側部構造 | |
JP2001334957A (ja) | 自動車の側部車体構造 | |
JP6961666B2 (ja) | 車体側部構造 | |
JP7163270B2 (ja) | センターピラーリインフォースメント | |
JP4733762B2 (ja) | 車体側部構造 | |
WO2020090956A1 (ja) | 部材および車両骨格 | |
KR102416863B1 (ko) | 프런트 필러 아우터 | |
JP6131089B2 (ja) | 自動車の前部車体構造 | |
JP2011225190A (ja) | 車両のセンターピラー構造 | |
JP6952742B2 (ja) | 車体下部構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131126 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140210 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5478314 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |