JP2000085633A - 自動車のロッカ部補強構造 - Google Patents

自動車のロッカ部補強構造

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JP2000085633A
JP2000085633A JP10262990A JP26299098A JP2000085633A JP 2000085633 A JP2000085633 A JP 2000085633A JP 10262990 A JP10262990 A JP 10262990A JP 26299098 A JP26299098 A JP 26299098A JP 2000085633 A JP2000085633 A JP 2000085633A
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JP
Japan
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rocker
thickness
locker
automobile
plate portion
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JP10262990A
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Inventor
Hiroyuki Kato
博之 加藤
Norio Hatamori
則夫 畑守
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフセット衝突時の剛性,及び側面衝突時の
断面形状を確保しながら、不必要な部分の板厚を小さく
して重量の増大を回避できる自動車のロッカ部補強構造
を提供する。 【解決手段】 車体前後方向に延びドア開口2aの下縁
部を形成するロッカパネル8内にロッカリインホース1
5を配設してなる自動車のロッカ部補強構造において、
上記ロッカリインホース15のロッカインナリインホー
ス17を、車体前半部の厚板部t1と該厚板部t1より
板厚の小さい車体後半部の薄板部t2とからなる差厚結
合鋼板により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドア開口
の下縁部を形成するロッカパネルの補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車のサイドパネルは、車体前
後方向に延びるロッカパネルの前端部,及び後部にそれ
ぞれ車体上下方向に延びるフロントピラー,センタピラ
ーの下端部を接続してドア開口を形成した構造となって
おり、該ドア開口にサイドドアが配設される。
【0003】ところで、前面オフセット衝突時にロッカ
パネルが屈曲変形したり、あるいは側面衝突時にロッカ
パネルの断面形状が崩れたりするのを防止するには、上
記ロッカパネルの補強が不可欠である。
【0004】このようなロッカパネルの補強構造とし
て、従来、ロッカパネル内にこれの全長に渡って延びる
リインホースを配設するとともに、該リインホースを最
大必要耐力に応じた板厚に設定し、これによりロッカパ
ネルの車体前後方向,及び車幅方向における剛性を高め
るのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のようにリインホース全体の板厚を最も耐力が必要な
部分に応じた板厚に設定した場合、剛性上不必要な部分
まで板厚が大きくなり、その分だけ車体重量が増大する
という問題がある。
【0006】即ち、前面衝突に対応するには、ロッカパ
ネルの前部側の屈曲剛性を高める必要があり、このため
ロッカリインホースの板厚をできるだけ大きく設定する
ことが望ましい。一方、側面衝突に対応するにはロッカ
パネルの断面形状が崩れないように断面係数をできるだ
け大きくする必要があるが必ずしもロッカリインホース
の後部側は前部側ほどの板厚にする必要はなく、従って
ロッカリインホース全体を前部側の板厚に設定した場合
は無駄が生じる。
【0007】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、前面衝突時の屈曲剛性,及び側面衝突時の断
面剛性を確保しながら、不必要な部分の板厚を小さくし
て重量の増大を回避できる自動車のロッカ部補強構造を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車体
前後方向に延びドア開口の下縁部を形成するロッカパネ
ル内にロッカリインホースを配設してなる自動車のロッ
カ部補強構造において、上記ロッカリインホースを、車
体前半部の厚板部と該厚板部より板厚の小さい車体後半
部の薄板部とからなる差厚結合鋼板により形成したこと
を特徴としている。
【0009】請求項2の発明は、請求項1において、上
記厚板部と薄板部との差厚部が、車体側面から見て車幅
方向に延びるクロスメンバの端面とラップしていること
を特徴としている。
【0010】
【発明の作用効果】本発明に係るロッカ部補強構造によ
れば、ロッカリインホースを厚板部とこれにより板厚の
小さい薄板部とからなる差厚結合鋼板により形成したの
で、最も耐力が必要なロッカリインホースの前半部を厚
板部とすることによって前面オフセット衝突時の屈曲剛
性を確保でき、ロッカリインホースの後半部の不必要な
部分の板厚を小さくして重量を低減できる効果がある。
【0011】請求項2の発明では、上記ロッカリインホ
ースの差厚部をクロスメンバの端面とラップさせたの
で、剛性上の断点となり易い差厚部をクロスメンバによ
り補強することができ、補強部材を別途追加することな
く、差厚部の剛性を確保できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1ないし図5は、本発明の
一実施形態による自動車のロッカ部補強構造を説明する
ための図であり、図1,図2はロッカパネルの断面正面
図,断面平面図、図3はロッカインナリインホースの側
面図、図4は自動車のサイドパネルの側面図、図5は自
動車の側面図である。
【0013】図において、1は自動車の車体であり、こ
れは左, 右のサイドパネル2,2の上端間にルーフパネ
ル3を配設するとともに、下端間にフロアパネル(不図
示)を配設して車室1aを形成した概略構造のものであ
り、上記車室1a内のフロアパネル上にフロントシート
1bが搭載されている。
【0014】上記サイドパネル2は、車体前後方向に延
びるロッカパネル8の前端部,及び後端部にそれぞれ車
体上下方向に延びるフロントピラー9,及びセンタピラ
ー10の下端部を接合し、該センタピラー10の上端部
とフロントピラー9の上端部とを車体前後方向の延びる
ルーフサイドレール11により接合した構造のものであ
る。
【0015】上記ロッカパネル8,フロントピラー9,
センタピラー10,及びルーフサイドレール11により
フロントドア開口2aが形成されており、該ドア開口2
aにはフロントドア4が配設されている。このフロント
ドア4の前縁部はフロントピラー9にヒンジ結合されて
いる。
【0016】上記ロッカパネル8は、アウタパネル8a
とインナパネル8bとをこれの上フランジ8c同士,下
フランジ8d同士を接合して閉断面を形成してなる筒体
状のものであり、このインナパネル8bの内壁にフロア
パネルの左, 右側縁が接合されている。
【0017】上記左, 右のロッカパネル8,8間には車
幅方向に延びるクロスメンバ12が配設され、該クロス
メンバ13にはフロントシート1bが支持されている。
該クロスメンバ13は下方に開口する断面ハット状のも
ので、これの両端縁にはフランジ13aが形成されてお
り、該フランジ13aはインナパネル8bの内壁に接合
されている。
【0018】上記ロッカパネル8内にはロッカリインホ
ース15が配設されている。このロッカリインホース1
5は、断面ハット状で車体前後方向に延びるロッカアウ
タリインホース16と、帯板状のロッカインナリインホ
ース17とを閉断面をなすように接合して構成されてい
る。
【0019】上記ロッカリインホース15の前端部には
フロントピラー9の下端部が接合され、後部にはセンタ
ピラー10の下端部が接合されている。また上記ロッカ
アウタリインホース16,及びロッカインナリインホー
ス17の上フランジ16a,17a及び下フランジ16
b,17bは、上記ロッカパネル8の上フランジ8c,
下フランジ8dに重ね合わせて接合されている。このロ
ッカインナリインホース17の上,下フランジ17a,
17bには非スポット溶接部としての凹部17cが切り
欠き形成されている。
【0020】上記ロッカリインホース15内にはバルク
ヘッド18が配設されている。該バルクヘッド18は車
体側方から見て上記クロスメンバ13の端面に対向する
ように配置されており、該バルクヘッド18の各フラン
ジ18aは上記ロッカアウタリインホース16の内壁に
接合されている。
【0021】そして上記ロッカインナリインホース17
は、厚板部t1とこれより板厚の小さい薄板部t2とか
らなる差厚結合鋼板により形成されたものである。具体
的には、板厚1mm程度の厚板鋼板と、板厚0.7mm
程度の薄板鋼板とを溶接により一体化して差厚結合鋼板
を形成し、これを金型によりプレス成形して製造された
ものである。
【0022】上記ロッカインナリインホース17の前半
部が上記厚板部t1となっており、残りの後端部が上記
薄板部t2となっている。そしてこの厚板部t1と薄板
部t2の境界部分である差厚部tは、車体側方から見て
上記クロスメンバ13の端面,及びバルクヘッド18と
ラップしている。
【0023】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。本実施形態によれば、厚板部t1とこれより板厚の
小さい薄板部t2とからなる差厚結合鋼板によりロッカ
インナリインホース17を形成し、該リインホース17
のフロントピラー9側の前半部を厚板部t1とし、後半
部を薄板部t2としたので、オフセット衝突時の荷重は
厚板部t1により受けることから、屈曲変形を防止でき
る。また側面衝突は断面剛性の高いロッカリインホース
15で受けることから、断面形状が崩れるのを防止でき
る。その結果、車体前後方向,及び車幅方向の両方に必
要な剛性を確保しながら、ロッカインナリインホース1
7の後半部の板厚を小さくでき、それだけ重量を低減で
きる。
【0024】また本実施形態では、上記リインホース1
7の差厚部tをクロスメンバ13の端面と車幅方向にラ
ップさせたので、剛性上の断点となり易い差厚部tをク
ロスメンバ13により補強することができ、補強部材を
別途追加することなく、差厚部tの剛性を確保できる。
しかも本実施形態では、上記差厚部tをクロスメンバ1
3とともに、バルクヘッド18ともラップさせたので、
該差厚部分の剛性をさらに高めることができる。
【0025】なお、上記実施形態では、ロッカリインホ
ース15のロッカインナリインホース17のみに差厚結
合鋼板を採用したが、本発明はロッカアウタリインホー
ス16側に,もしくは両方のリインホース16,17に
差厚結合鋼板を採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による自動車のロッカ部補
強構造を説明するためのロッカパネルの断面正面図であ
る(図4のI-I 線断面図) 。
【図2】上記ロッカパネルの断面平面図である(図4の
II-II 線断面図) 。
【図3】上記ロッカパネルのロッカインナリインホース
の側面図である。
【図4】上記自動車のサイドパネルの側面図である。
【図5】上記自動車の側面図である。
【符号の説明】
2a フロントドア開口 8 ロッカパネル 13 クロスメンバ 15 ロッカリインホース 17 ロッカインナリインホース t 差厚部 t1 厚板部 t2 薄板部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前後方向に延びドア開口の下縁部を
    形成するロッカパネル内にロッカリインホースを配設し
    てなる自動車のロッカ部補強構造において、上記ロッカ
    リインホースを、車体前半部の厚板部と、該厚板部より
    板厚の小さい車体後半部の薄板部とからなる差厚結合鋼
    板により形成したことを特徴とする自動車のロッカ部補
    強構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記厚板部と薄板部
    との差厚部を、車体側面から見て車幅方向に延びるクロ
    スメンバの端面とラップさせたことを特徴とする自動車
    のロッカ部補強構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004276903A (ja) * 2002-10-18 2004-10-07 Honda Motor Co Ltd 側面衝突制御構造体
JP2007168700A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Toyota Auto Body Co Ltd 車体側部構造
JP2010269613A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Suzuki Motor Corp 車両のフロントピラー下部構造
JP2012126166A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Unipres Corp 自動車用車体骨格における補強構造
JP2020152153A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 トヨタ自動車株式会社 車両下部構造

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Effective date: 20031118