JP3707707B2 - 車両のトーボード部構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のトーボード部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両において、エンジンルームとその後方の車室とを仕切るトーボードは、上縁部をカウルトップに接合固着され下縁部をフロントフロアの前縁部に接合固着され、且つ左右両側縁部はフロントピラーのインナ側に接合固着されている。そのトーボードのほぼ垂直部から後下がりの傾斜部にかけて湾曲する面には、車体前部から後方に延びるフロントフレームの後端部が接合固着されているのが一般的である。
【0003】
上記の一般的なトーボード構造においては、正面衝突時、フロントフレームから入力した衝突荷重をトーボードがしっかりと受け止めることができず、トーボードのフロントフレームの後端部が接合固着されている湾曲面付近が荷重を受けて車室内側に大きく変形突出する、という課題を有している。
【0004】
そこで、フロントフレームの後端部が接合固着されているトーボードの湾曲面付近に、車室内側からクロスビームを設け、そのクロスビームの一端はフロアトンネルへ他端はフロントピラーへ固着することにより、トーボードの湾曲面を強化し、伝達された荷重をフロアトンネルやフロントピラーへ分散させるようにしたもの(実開昭63− 972号参照)が従来より考案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の考案においては、トーボードの補強や衝突荷重の分散は図れるが、補強部材を既存のトーボードに重ねて固着するために、その補強箇所に対応する部品が必要となり、部品の数,作業工程の増加に加えて、補強部材の追加により重量が増加し、車両の軽量化がはかれないという課題を有している。
【0006】
本発明は上記のような従来の課題を解決することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車両のエンジンルームとその後方の車室とを仕切るトーボードを、上部材と下部材とに2分割構成し、上部材の下方部分と下部材の上方部分の何れか一方又は双方に車幅方向のハット型断面部を形成し、該上部材の下方部分と下部材の上方部分とを重ね合わせ結合することにより、その結合部分に車幅方向の閉断面部を形成し、該上部材の下方部分をフロントフレームの下面部後端の下側フランジまで延長して固着し、該下部材の上方部分を該フロントフレームの上面部後端の上側フランジまで延長して固着することで、該閉断面部に該フロントフレームの後端部を突き合わせ固着し、該閉断面部の左右両端部は、左右のホイールハウス部につながり、該左右のホイールハウス部を該閉断面部にて連結したトーボードを構成したことを請求項1の特徴とするものであり、これにより部品数の増加なしに且つ作業工程及び重量等の増加はほとんどなしに、トーボードの強度及び剛性の向上をはかることができる。そして、上記トーボードの車幅方向閉断面部に、フロントフレームの後端部を突き合わせ固着することにより、車両の正面衝突時、フロントフレームからトーボードに入力される衝撃荷重が、トーボードの閉断面部にてしっかりと受け止められ、該荷重が閉断面部の左右両端部から左右のホイールハウス部等へ効果的に伝達,分散されるので、トーボードの車室内側への後退量を最小限に抑えることができるものである。又、上記請求項1の構成において、上部材を薄板材,下部材を厚板材で構成し、厚板材よりなる下部材の上方部分に車室内側に凸なるハット型断面部を形成する構成を採ったことを請求項2の特徴とするものであり、この構成によりトーボードの強度及び剛性を充分に確保した上で、トーボードの重量軽減をはかることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0009】
図1において、フロントボデーでのトーボード1とフロントフレーム2の位置関係を示し、フロントフレーム2の後端部はトーボード1の中央湾曲部分に接合固着している。
【0010】
トーボード1は図2に示すように、上部材11と下部材12とに2分割構成され、上部材11の下方部と下部材12の上方部とを湾曲部分にて溶接固着することでトーボード1が形成される。上部材11の下端部は、フロントフレーム2の下面部後端の下側フランジ2bと重なるところまで下方に延長され、下部材12の上方部には、車室内側に凸でフロントフレーム2の上下幅にほぼ適合する上下幅を持つハット型断面部12aが車幅方向に形成され、該ハット型断面部12aの上側フランジとなる下部材12の上端部は、フロントフレーム2の上面部後端の上側フランジ2aと重なるところまで延長されている。
【0011】
そして、上部材11の下方部分の車室内側の面に、下部材12のハット型断面部12aの上下のフランジを重ね合わせ溶接固着することにより、トーボード1の湾曲部の車室内側に上部材11と下部材12のハット型断面部12aとからなる車幅方向の閉断面部13が形成される。
【0012】
この閉断面部13の左右両端部は、図2(A)に示すように、トーボード1の左右部に車室内側に膨出形成される左右のホイールハウス部14,14につながり、該左右のホイールハウス部14,14を閉断面部13にて連結した構造となっている。そして、上記フロントフレーム2の後端部を、その上側フランジ2aと下側フランジ2bを上記ハット型断面部12aの上下のフランジに上部材11を介して重ね合わせ、この重ね合わせ部及びフロントフレーム2後端の左右のフランジ2c,2cと上部材11との重ね合わせ部を溶接固着することにより、該左右のフロントフレーム2の後端部が上記閉断面部13の左右の端部に一体的に結合された構造としている。
【0013】
上記において、車両の正面衝突時、フロントフレーム2からトーボード1に入力される衝撃荷重は、上部材11と下部材12との接合部に形成した車幅方向の閉断面部13にてしっかりと受け止められ、該荷重はその閉断面部13の左右両端部が連接する左右のホイールハウス部14,14へと伝達,分散されるので、トーボード1の車室内側への後退量を最小限に抑えることができる。又、上部材11と下部材12のハット型断面部12aとで車幅方向の閉断面部13を形成したことによって、部品の増加なしに且つほとんど重量増加なしに、トーボード1の強度及び剛性の大幅な向上をはかることができる。
【0014】
本実施の形態では、図2(B)に示すように、トーボード1の上部材11を比較的板厚の薄い薄板で構成し、下部材12を比較的板厚の厚い厚板で構成し、該厚板よりなる下部材12に車室内側に凸なるハット型断面部12aを形成し、該厚板よりなるハット型断面部12aと薄板よりなる上部材11とで閉断面部13を構成した例を示しており、このように上部材11と下部材12とで板厚を変えることにより、トーボードの湾曲部の強度及び剛性を充分に保持した上で、効果的な軽量化をはかることができるものである。
【0015】
しかし、本発明は図2に示す構成に限らず、例えば下部材12にハット型断面部12aを設ける代りに上部材11の下方部分にエンジンルーム側に凸なるハット型断面部を形成して車幅方向の閉断面部を構成しても良いし、或は図3に示すように、上部材11の下方部分と下部材12の上方部分との双方にハット型断面部を形成し、該ハット型断面部同士の結合にて車幅方向の閉断面部13を構成しても良い。
【0016】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、別部材を用いずに、トーボードのほぼ垂直部から後下がりの傾斜部にかけて湾曲する部分に、車幅方向にわたる閉断面部を形成したことにより、部品の増加なしに、且つ作業工程及び重量等の増加はほとんどなしに、トーボードの強度及び剛性の大幅な向上をはかることができ、該トーボードの車幅方向閉断面部にフロントフレームの後端部を突き合わせ固着した構成を採ることにより、車両の正面衝突時、フロントフレームからトーボードへ入力される衝突荷重を上記閉断面部でしっかりと受け止め、該荷重が閉断面部の左右両端部から左右のホイールハウス部等へ伝達,分散され、正面衝突時の荷重によるトーボードの車室内側への後退量を最小限に抑えることができると共に、フロントフレーム前方部の安定した座屈変形を可能とし、衝突エネルギー吸収効果の向上をはかることができるもので、コスト低廉なることと相俟って実用上多大の効果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用使用する車両のフロントボデーの斜視図を示すものである。
【図2】本発明の実施の形態を示すもので、(A)はトーボードを車室内側から見た正面図、(B)は(A)のX−X断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 トーボード
2 フロントフレーム
11 上部材
12 下部材
12a ハット型断面
13 閉断面部
14 ホイールハウス部

Claims (2)

  1. エンジンルームとその後方の車室とを仕切るトーボードを、上部材と下部材とに2分割構成し、該上部材の下方部分と下部材の上方部分の何れか一方又は双方に車幅方向のハット型断面部を形成し、該上部材の下方部分と下部材の上方部分とを重ね合わせ結合することにより、その結合部分に車幅方向の閉断面部を形成し、該上部材の下方部分をフロントフレームの下面部後端の下側フランジまで延長して固着し、該下部材の上方部分を該フロントフレームの上面部後端の上側フランジまで延長して固着することで、該閉断面部に該フロントフレームの後端部を突き合わせ固着し、該閉断面部の左右両端部は、左右のホイールハウス部につながり、該左右のホイールハウス部を該閉断面部にて連結したトーボードを構成したことを特徴とする車両のトーボード部構造。
  2. 前記トーボードの前記上部材は薄板材よりなり、前記下部材は厚板材よりなり上方部分に車室内側に凸なるハット型断面部を車幅方向に形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両のトーボード部構造。
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