JP2000198302A - 車輪支持用転がり軸受ユニット - Google Patents

車輪支持用転がり軸受ユニット

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JP2000198302A
JP2000198302A JP11000623A JP62399A JP2000198302A JP 2000198302 A JP2000198302 A JP 2000198302A JP 11000623 A JP11000623 A JP 11000623A JP 62399 A JP62399 A JP 62399A JP 2000198302 A JP2000198302 A JP 2000198302A
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JP
Japan
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wheel
peripheral surface
rotating
cylindrical portion
rotating member
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JP11000623A
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Takeo Okuma
健夫 大熊
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホイール16とハブ6の円筒部13との嵌合
部に生じる錆び付きに拘らず、このホイール16をこの
円筒部13から容易に抜き出せる構造を、低コストで実
現する。 【解決手段】 上記円筒部13に合成樹脂製のスリーブ
14を外嵌する。上記車輪のホイール16は、この円筒
部13に、このスリーブ14を介して外嵌すると共に、
上記ハブ6のフランジ部12に支持固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る車輪支持用転
がり軸受ユニットは、自動車の車輪を懸架装置に対して
回転自在に支持する為に利用する。特に、本発明は、長
期間に亙る使用により、上記車輪と軸受ユニットとの組
み付け部が錆び付いた場合にも、この車輪をこの軸受ユ
ニットから容易に取り外せる様にする構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪を懸架装置に対して回転自
在に支持するのに、車輪支持用転がり軸受ユニットを使
用する。この車輪支持用転がり軸受ユニットは、懸架装
置に支持する事により使用時にも回転しない静止側部材
に対し、車輪を支持固定する回転側部材を、複数の転動
体を介して回転自在に支持して成る。又、上記回転側部
材の外端寄り部外周面には、上記車輪のホイールを支持
固定する為のフランジ部を、同じく外端部には、上記ホ
イールの中心部に設けた円孔内に大きながたつきなく挿
通自在な、上記回転側部材と同心の円筒部を、それぞれ
有する。上記車輪を上記回転側部材に支持する際には、
上記円筒部にこの車輪のホイールを外嵌すると共に、こ
のホイールをこの円筒部の奥部(基端部)にまで押し込
む。これにより、この車輪の中心軸と上記回転側部材の
中心軸とをほぼ一致させる。そして、この状態で上記ホ
イールとフランジ部とを、複数本のボルトとナットとに
より、或はこのフランジ部に植設した複数本のスタッド
とナットとにより結合する。これらボルト或はスタッド
とナットとの螺合・緊締により、上記車輪の中心軸と回
転側部材の中心軸とが完全に一致する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の様な車輪支持用
転がり軸受ユニットを長期間使用していると、上記ホイ
ールと上記円筒部との嵌合部である、このホイールの中
心部に設けた円孔の内周面と上記円筒部の外周面とが錆
び付く場合がある。この為、長期間に亙る使用の後、車
輪交換等を行なう場合に、この車輪のホイールを上記円
筒部から抜き出しにくくなったり、著しい場合には抜き
出せなくなる可能性がある。
【0004】この様な不都合を解消すべく、欧州特許公
開EP 0 849 096 A2には、ハブ(回転側
部材)の外端部に設けた円筒部に、表面に防錆処理を施
した金属製のカバーの基端部を外嵌した構造が記載され
ている。この様な構造の車輪支持用転がり軸受ユニット
の場合、上記車輪のホイールは、上記カバーの基端部を
介して上記円筒部に外嵌している。従って、このホイー
ルの中心部に設けた円孔の内周面と上記カバーの基端部
外周面とが錆び付かない。この為、長期間に亙る使用の
後、車輪交換等を行なう場合にも、この車輪のホイール
を上記円筒部から容易に抜き出す事ができる。ところ
が、上記欧州特許公開EP 0 849 096 A2
に記載された構造の場合には、表面に防錆処理を施した
金属製のカバーのコストが高くなり、このカバーが破損
等した場合にも交換費用が嵩む。本発明の車輪支持用転
がり軸受ユニットは、この様な事情に鑑みて発明したも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の車輪支持用転が
り軸受ユニットは何れも、静止側周面に静止側軌道を有
し、使用時にも回転しない静止側部材と、この静止側周
面と対向する回転側周面に回転側軌道を有し、使用時に
回転する回転側部材と、この回転側部材の外端寄り部外
周面に設けられ、この回転側部材に車輪を支持固定する
為のフランジ部と、この車輪をこのフランジ部に支持固
定する際に、この車輪の中心軸と上記回転側部材の中心
軸とを一致させつつ、この車輪を上記フランジ部に対す
る正規の組み付け位置に案内する為、上記回転側部材の
外端部にこの回転側部材と同心に設けられて、上記車輪
のホイールの中心部に設けた円孔内に挿通自在な円筒部
と、上記静止側軌道と上記回転側軌道との間に転動自在
に設けた複数の転動体とを備える。特に、本発明の車輪
支持用転がり軸受ユニットのうち、請求項1に記載した
ものは、上記円筒部に合成樹脂製のスリーブを外嵌して
おり、このスリーブを上記ホイールの円孔内に挿通自在
としている。更に、請求項2に記載したものは、上記円
筒部の外周面にローレット加工による凹凸を形成してい
る。
【0006】
【作用】上述の様に構成する本発明の車輪支持用転がり
軸受ユニットのうち、請求項1に記載したものの場合、
車輪をフランジ部に支持固定した状態で、この車輪のホ
イールは、合成樹脂製のスリーブを介して回転側部材の
円筒部に外嵌した状態となる。従って、長期間に亙る使
用に拘らず、上記ホイールの中心部に設けた円孔の内周
面と上記スリーブの外周面とが錆び付く事はない。この
為、長期間に亙る使用の後、車輪交換等を行なう場合に
も、この車輪のホイールを上記円筒部から容易に抜き出
す事ができる。又、本発明の場合、上記スリーブは合成
樹脂製としている為、このスリーブを安価に造れる。従
って、このスリーブが破損等した場合にも、このスリー
ブの交換費用が嵩む事はない。
【0007】又、請求項2に記載したものの場合には、
回転側部材の円筒部の外周面に、ローレット加工により
凹凸を形成している。従って、車輪をフランジ部に支持
固定した状態で、この車輪のホイールの中心部に設けた
円孔の内周面は、上記円筒部の外周面のうち、上記凹凸
を構成する凸部の頂部のみと接触する。この為、これら
ホイールの内周面と上記円筒部の外周面との接触面積を
十分に小さくできる。従って、長期間に亙る使用によ
り、上記ホイールの内周面と上記円筒部の外周面とが錆
び付いた場合にも、この嵌合部の近傍をプラスチックハ
ンマ等の工具で叩けば、この嵌合部の錆び付き部を容易
に分離して、上記ホイールを上記円筒部から容易に抜き
出す事ができる。尚、上記円筒部の外周面に施すローレ
ット加工は、加工費用が安価である為、コストが嵩む事
はない。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜2は、請求項1に対応す
る、本発明の実施の形態の第1例を示している。使用時
には懸架装置に支持した状態で回転しない、静止側部材
である外輪1は、外周面にこの懸架装置に支持する為の
取付部2を、静止側周面である内周面の外半部(外と
は、自動車への組み付け状態で車両の幅方向外寄りとな
る側を言い、図1で左。)に、それぞれが静止側軌道で
ある複列の外輪軌道3a、3bを、それぞれ有する。
又、上記外輪1の内径側には、ハブ本体4と内輪5とか
ら成る、回転側部材であるハブ6を、この外輪1と同心
に配置している。回転側周面であるこのハブ6の外周面
で、上記各外輪軌道3a、3bと対向する中間部には、
それぞれが回転側軌道である複列の内輪軌道7a、7b
を設けている。これら両内輪軌道7a、7bのうち、外
側の内輪軌道7aは、上記ハブ本体4の中間部外周面に
直接形成している。
【0009】又、上記ハブ本体4の中間部のうち、上記
外側の内輪軌道7aを形成した部分よりも内端寄り部分
に、段部8を形成している。上記内輪5は、この段部8
に外嵌すると共に、上記ハブ本体4の内端部(内とは、
自動車への組み付け状態で車両の幅方向中央寄りとなる
側を言い、図1で右。)に螺合・緊締したナット9によ
り、このハブ本体4に抑え付けている。上記両内輪軌道
7a、7bのうち、内側の内輪軌道7bは、この内輪5
の外周面に形成している。そして、上記各外輪軌道3
a、3bと上記各内輪軌道7a、7bとの間に、それぞ
れ複数個ずつの転動体10、10を、保持器11、11
により保持した状態で転動自在に設ける事で、上記外輪
1の内径側に上記ハブ6を、回転自在に支持している。
又、上記外輪1の外端部内周面と上記ハブ6の外周面と
の間には、シールリング27を装着して、上記外輪1の
内周面と上記ハブ6の外周面との間に存在し、上記複数
個の転動体10、10を設けた空間の外端開口部を塞い
でいる。又、上記外輪1の内端開口部には合成樹脂製の
カバー28を被着して、この外輪1の内端開口部を塞い
でいる。
【0010】又、上記ハブ本体4の外端寄り部外周面に
フランジ部12を、同じく外端部にこのハブ本体4と同
心の円筒部13を、それぞれ設けている。そして、この
円筒部13に、制動装置を構成するブレーキディスク、
ブレーキドラム等のブレーキ部品15と、車輪を構成す
るホイール16とを、スリーブ14を介して外嵌してい
る。更に、これらブレーキ部品15とホイール16と
を、上記フランジ部12に、それぞれの基端部をこのフ
ランジ部12に固定した複数本のスタッド17とナット
18とにより結合固定している。
【0011】上記スリーブ14は、ガラス繊維を含んだ
ポリアミド66等の合成樹脂により、断面クランク形で
全体を円環状に形成しており、大径円筒部19と、小径
円筒部20と、これら両円筒部19、20の端縁同士を
連続させる連続部21とを備える。このうちの連続部2
1の内外両周面は、軸方向(図1〜2の左右方向)内方
に向かう程直径が大きくなる、円すい面状の傾斜面とし
ている。又、自由状態に於ける上記大径円筒部19の内
径d19は、上記ハブ本体4の円筒部13の外径Dよりも
僅かに大きく(d19>D)、同じく自由状態に於ける上
記小径円筒部20の内径d20は、この円筒部13の外径
Dよりも少し小さい(d20<D)。
【0012】又、上記スリーブ14を外嵌する、上記円
筒部13の外周面外端寄り部には、全周に亙り凹溝22
を形成している。上記スリーブ14を上記円筒部13に
外嵌する際には、このスリーブ14を、上記大径円筒部
19の側から上記円筒部13の奥部にまで押し込む。
尚、この様な押し込み作業は、上記連続部21及び小径
円筒部20を、上記円筒部13の先端縁(図1〜2の左
端縁)部分で直径方向外方に弾性変形させつつ行なう。
又、この様にスリーブ14を円筒部13の奥部にまで押
し込んだ状態で、上記小径円筒部20の内径側部分が、
上記凹溝22と係合する。そして、この係合に基づき、
上記スリーブ14が上記円筒部13の外周面から不用意
に抜け落ちる事を防止する。
【0013】又、前記ブレーキ部品15は、上述の様に
円筒部13に外嵌したスリーブ14の大径円筒部19
に、前記ホイール16は、同じく小径円筒部20に、そ
れぞれ外嵌している。即ち、これらブレーキ部品15と
ホイール16との中心部には、それぞれ上記大径円筒部
19と小径円筒部20とを大きながたつきなく挿通自在
な、円孔23、24を設けている。従って、上記ブレー
キ部品15とホイール16とを前記フランジ部12に結
合固定する際、これらブレーキ部品15とホイール16
とを上記大径円筒部19と小径円筒部20とに外嵌した
状態で、これらブレーキ部品15とホイール16との中
心軸と、前記ハブ6の中心軸とがほぼ一致する。この
為、この状態で、これらブレーキ部品15とホイール1
6との内径寄り部の円周方向複数個所に設けた挿通孔2
5、26内に、それぞれ前述したスタッド17の杆部を
挿通し、更にこの杆部の先端部に前記ナット18を螺合
・緊締すれば、上記ブレーキ部品15と上記ホイール1
6とを、上記フランジ部12に対する正規の組み付け位
置に結合固定できる。
【0014】又、図示の例の場合、転がり軸受ユニット
には、車輪の回転速度を検出する為の回転速度検出装置
を組み込んでいる。即ち、前記内輪5の内端部で前記内
側の内輪軌道7bから外れた部分に、磁性金属板に折り
曲げ加工等を施して成る円環状のトーンホイール29
を、前記カバー28の外側面外径寄り部分に、1対のス
テータ30、30、コイル31、及び永久磁石32を組
み合わせて成る円環状のセンサ33を、それぞれ支持し
ている。そして、上記トーンホイール29の被検知部で
ある先端部(図1の右端部)に、上記センサ33の検知
部である上記各ステータ30、30の外周面を、直径方
向内方から全周に亙り対向させている。運転時、上記車
輪と共に内輪5に支持したトーンホイール29が回転す
ると、上記センサ33の出力(上記コイル31を流れる
電流の大きさ)が変化する。このセンサ33の出力が変
化する周波数は、車輪の回転速度に比例する。従って、
このセンサ33の出力を図示しない制御器に送れば、ア
ンチロックブレーキシステム(ABS)やトラクション
コントロールシステム(TCS)等の装置を適切に制御
できる。尚、上記トーンホイール29とセンサ33とか
ら成る回転速度検出装置の構造に就いては、従来から広
く知られており、本発明の要旨でもない為、詳しい説明
は省略する。
【0015】上述の様に構成する本例の車輪支持用転が
り軸受ユニットの場合、車輪のホイール16及びブレー
キ部品15をフランジ部12に結合固定した状態で、こ
れらホイール16及びブレーキ部品15は、合成樹脂製
のスリーブ14を介してハブ6の円筒部13に外嵌した
状態となる。従って、長期間に亙る使用により、上記ホ
イール16及びブレーキ部品15の中心部に設けた各円
孔24、23の内周面が錆びた場合にも、上記スリーブ
14の外周面と錆び付く事はない。この為、長期間に亙
る使用の後、車輪若しくはブレーキ部品15の交換等を
行なう際にも、上記ホイール16若しくはブレーキ部品
15を、上記円筒部13から容易に抜き出す事ができ
る。又、本発明の場合、上記スリーブ14は合成樹脂製
としている為、このスリーブ14を安価に造れる。従っ
て、このスリーブ14が破損等した場合にも、このスリ
ーブ14の交換費用が嵩む事はない。
【0016】次に、図3〜4は、やはり請求項1に対応
する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例
の場合、ハブ6の円筒部13に外嵌するスリーブ14a
の外端開口部を、円板部34により塞いでいる。これに
より、上記円筒部13に上記スリーブ14aを外嵌した
状態で、上記円板部34が上記円筒部13の外端開口部
を塞ぐ様にし、上記ハブ6の外観を向上させると同時
に、上記円筒部13が雨水等により濡れるのを防止して
いる。従って、この円筒部13の外周面が錆びるのを防
止できる。又、上記円筒部13の外周面は、上記スリー
ブ14aの小径円筒部20を外嵌する先半部(図3〜4
の左半部)を小径部35とし、同じくこのスリーブ14
aの大径円筒部19を外嵌する基半部(図3〜4の右半
部)を大径部36としている。更に、この大径部36の
基端部に、全周に亙り係合溝37を形成している。一
方、上記スリーブ14aの大径円筒部19の内端部内周
面には、上記係合溝37と係合自在な断面鉤形の係合凸
部38を、全周に亙り形成している。本例の場合、これ
ら係合溝37と係合凸部38との係合に基づき、上記ス
リーブ14aが上記円筒部13から不用意に抜け落ちな
い様にしている。
【0017】即ち、上記係合凸部38の外側面(図3〜
4の左側面)は、上記大径円筒部19の内周面に対して
直角方向に形成している。これにより、上記スリーブ1
4aに上記円筒部13から抜け出る方向(図3〜4の左
方向)の力が作用した場合にも、上記係合凸部38に直
径方向外方に向く力が作用しない様にし、この係合凸部
38と上記係合溝37との係合が不用意に外れない様に
している。一方、上記係合凸部38の内端面(図3〜4
の右端面)は、軸方向内方に向かう程直径が大きくなる
傾斜面としてる。これにより、上記スリーブ14aを上
記円筒部13の外周面に押し込む際、上記係合凸部38
の内端面がこの円筒部13の先端縁、若しくはこの円筒
部13の中間部外周面に存在する段部に突き当たった場
合にも、上記スリーブ14aの内端部を直径方向外方に
弾性的に押し広げる方向の力が作用する様にし、このス
リーブ14aを上記円筒部13の奥部にまで押し込み易
くしている。
【0018】尚、本例の場合、車輪支持用のハブを固定
軸の周囲に、複数の転動体を介して回転自在に支持す
る、外輪回転型の車輪支持用転がり軸受ユニットに適用
すれば、このハブの円筒部に組み付けたスリーブ14a
の円板部34により、上記複数の転動体を設置した空間
の外端開口部を密閉できる。又、車輪支持用のハブの中
心部に、エンジンからの回転駆動力を伝達する駆動軸を
スプライン結合する、駆動輪用の車輪支持用転がり軸受
ユニットに適用すれば、上記スリーブ14aの円板部3
4により、上記スプライン結合部を配置した空間の外端
開口部を密閉できる。その他の構成及び作用は、上述し
た第1例の場合と同様である。
【0019】次に、図5〜6は、請求項2に対応する、
本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場
合、ハブ6を構成する円筒部13にはスリーブを外嵌せ
ず、この円筒部13にブレーキ部品15とホイール16
とを直接外嵌している。又、本例の場合、上記円筒部1
3の外周面にローレット加工を施す事により、この外周
面に、請求項に記載した凹凸であるローレット目39を
形成している。この様に構成する本例の場合、ブレーキ
部品15とホイール16との中心部に設けた各円孔2
3、24の内周面は、図6に詳示する様に、それぞれ上
記円筒部13の外周面に形成したローレット目39の山
部の頂部のみと接触する。
【0020】この為、上記各円孔23、24の内周面と
上記円筒部13の外周面との接触面積を小さくできる。
従って、長期間に亙る使用により、上記ブレーキ部品1
5及びホイール16の中心部に設けた各円孔23、24
の内周面と、上記円筒部13の外周面とが錆び付いた場
合にも、この嵌合部の近傍をプラスチックハンマ等の工
具で叩けば、この嵌合部の錆び付きを容易に分離する事
ができる。この為、本例の場合も、上記ホイール16若
しくはブレーキ部品15を、上記円筒部13から容易に
抜き出す事ができる。尚、上記円筒部13の外周面に施
すローレット加工は、加工費用が安価である為、コスト
が嵩む事はない。又、上述の様なローレット加工によ
り、上記円筒部13の外周面に形成するローレット目3
9の種類は、このローレット目39を構成する溝を、そ
れぞれ上記円筒部13の軸方向に形成した「平目」であ
っても、或は網目状に交差して形成した「あや目」であ
っても良い。その他の構成及び作用は、上述した第1〜
2例の場合と同様である。
【0021】尚、上述した各例では、従動輪(FF車の
後輪、FR車の前輪)を懸架装置に対して回転自在に支
持する為の車輪支持用転がり軸受ユニットに本発明を適
用した場合を中心に説明した。但し、本発明は、前述し
た第2例に限らず、駆動輪(FF車の前輪、FR車の後
輪、4WD車の全輪)を懸架装置に対して回転自在に支
持する為の車輪支持用転がり軸受ユニットにも適用でき
る。
【0022】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、長期間に亙る使用の後、車輪交換等を行な
う際にも、この車輪をハブの円筒部から容易に抜き出せ
る。又、この様な構造を低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す、図1の左
部に相当する図。
【図4】一部を省略して示す、図3のB部拡大図。
【図5】本発明の実施の形態の第3例を示す、図1の左
部に相当する図。
【図6】図5のC矢視図。
【符号の説明】
1 外輪 2 取付部 3 外輪軌道 4 ハブ本体 5 内輪 6 ハブ 7 内輪軌道 8 段部 9 ナット 10 転動体 11 保持器 12 フランジ部 13 円筒部 14、14a スリーブ 15 ブレーキ部品 16 ホイール 17 スタッド 18 ナット 19 大径円筒部 20 小径円筒部 21 連続部 22 凹溝 23 円孔 24 円孔 25 挿通孔 26 挿通孔 27 シールリング 28 カバー 29 トーンホイール 30 ステータ 31 コイル 32 永久磁石 33 センサ 34 円板部 35 小径部 36 大径部 37 係合溝 38 係合凸部 39 ローレット目

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止側周面に静止側軌道を有し、使用時
    にも回転しない静止側部材と、この静止側周面と対向す
    る回転側周面に回転側軌道を有し、使用時に回転する回
    転側部材と、この回転側部材の外端寄り部外周面に設け
    られ、この回転側部材に車輪を支持固定する為のフラン
    ジ部と、この車輪をこのフランジ部に支持固定する際
    に、この車輪の中心軸と上記回転側部材の中心軸とを一
    致させつつ、この車輪を上記フランジ部に対する正規の
    組み付け位置に案内する為、上記回転側部材の外端部に
    この回転側部材と同心に設けられて、上記車輪のホイー
    ルの中心部に設けた円孔内に挿通自在な円筒部と、上記
    静止側軌道と上記回転側軌道との間に転動自在に設けた
    複数の転動体とを備えた車輪支持用転がり軸受ユニット
    に於いて、上記円筒部に合成樹脂製のスリーブを外嵌し
    ており、このスリーブを上記ホイールの円孔内に挿通自
    在としている事を特徴とする車輪支持用転がり軸受ユニ
    ット。
  2. 【請求項2】 静止側周面に静止側軌道を有し、使用時
    にも回転しない静止側部材と、この静止側周面と対向す
    る回転側周面に回転側軌道を有し、使用時に回転する回
    転側部材と、この回転側部材の外端寄り部外周面に設け
    られ、この回転側部材に車輪を支持固定する為のフラン
    ジ部と、この車輪をこのフランジ部に支持固定する際
    に、この車輪の中心軸と上記回転側部材の中心軸とを一
    致させつつ、この車輪を上記フランジ部に対する正規の
    組み付け位置に案内する為、上記回転側部材の外端部に
    この回転側部材と同心に設けられて、上記車輪のホイー
    ルの中心部に設けた円孔内に挿通自在な円筒部と、上記
    静止側軌道と上記回転側軌道との間に転動自在に設けた
    複数の転動体とを備えた車輪支持用転がり軸受ユニット
    に於いて、上記円筒部の外周面にローレット加工による
    凹凸を形成している事を特徴とする車輪支持用転がり軸
    受ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1277598A3 (en) * 2001-07-18 2005-03-23 Koyo Seiko Co., Ltd. Wheel-use bearing apparatus
JP2009241616A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Jtekt Corp 車輪用軸受装置
JP2021088295A (ja) * 2019-12-05 2021-06-10 日本精工株式会社 タイヤホイール

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