JP2000006610A - 他物品を結合した転がり軸受ユニット - Google Patents

他物品を結合した転がり軸受ユニット

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JP2000006610A JP32802398A JP32802398A JP2000006610A JP 2000006610 A JP2000006610 A JP 2000006610A JP 32802398 A JP32802398 A JP 32802398A JP 32802398 A JP32802398 A JP 32802398A JP 2000006610 A JP2000006610 A JP 2000006610A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性及び信頼性を確保して、実用性の高い
構造を実現する。 【解決手段】 外輪1aの外周面に設けた円輪部23
と、ナックル16aの支持口17aとの嵌合部分の軸方
向長さに相当する長さL2 を、この支持口17aの近傍
から外れたナックル16aの厚さTよりも大きくする。
又、上記嵌合部分の一部を、複列に設けた転動体7、7
の中心を含みハブ4の中心軸と直交する1対の仮想平面
A、B同士の間に位置させる。又、上記外輪1aと上記
ナックル16aの間に係止部を設けて、上記ナックル1
6aと外輪1aとの相対回転を阻止する。更に、かしめ
付け作業に使用する為のかしめ補助治具27の先端を、
取付フランジ部9の一部に設けた切り欠き28内に軸方
向に挿入しつつ、上記円輪部23の側面に突き当て自在
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る他物品を結合
した転がり軸受ユニットは、懸架装置に対して車輪を回
転自在に支持する為の転がり軸受ユニットの改良に関す
る。例えば、他物品がナックルである場合には、所謂第
五世代のハブユニットと呼ばれる構造となり、上記転が
り軸受ユニットと自動車の独立懸架式サスペンションの
一部を構成するナックルとを組み合わせて、懸架装置に
対して車輪を回転自在に支持する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】車輪を懸架装置に対して回転自在に支持
する為に、外輪と内輪とを転動体を介して回転自在に組
み合わせた車輪用転がり軸受ユニットが、各種使用され
ている。又、懸架装置の一種である独立懸架式サスペン
ションに対して、車輪を回転自在に支持する為に、この
独立懸架式サスペンションの一部を構成するナックルの
支持口に、転がり軸受ユニットを構成する外輪の一部を
内嵌すると共に、この外輪の一部と上記ナックルの一部
とを複数のボルトを用いて結合する構造が、従来から広
く知られている。又、近年では、上記ナックルと一体的
に組み合わせて、しかも比較的小型且つ軽量にできる、
所謂第五世代のハブユニットと呼ばれる、他物品を結合
した転がり軸受ユニットも知られている。この様な他物
品を結合した転がり軸受ユニットとして、例えば欧州特
許公開EP0794072A2に記載されたものがあ
る。
【0003】図11は、この刊行物に記載された、他物
品を結合した転がり軸受ユニットの従来構造を示してい
る。車両への組み付け状態で、使用時にも回転しない外
輪1(外径側軌道輪部材)は、内端部(自動車への組み
付け状態で幅方向中央側となる端部を言い、図11の右
端部)外周面に設けた、嵌合部である小径段部2と、こ
の小径段部2よりも外側(自動車への組み付け状態で幅
方向外側を言い、図11の左側)に外れた部分の内周面
に設けた、複列の外輪軌道3、3とを、それぞれ有す
る。又、上記外輪1の内径側には、内径側軌道輪部材を
構成するハブ4を配置すると共に、このハブ4の内半部
外周面に、このハブ4と共に上記内径側軌道輪部材を構
成する、1対の内輪5、5を外嵌している。これら1対
の内輪5、5の外周面には、上記各外輪軌道3、3と対
向する内輪軌道6、6を、それぞれ形成している。これ
ら各内輪軌道6、6と上記各外輪軌道3、3との間に
は、それぞれ複数個ずつの転動体7、7を、転動自在に
設けている。
【0004】上記ハブ4は、全体を円筒状とすると共
に、このハブ4の外端部で上記外輪1の外端部から軸方
向外方に突出した部分に、取付フランジ部9を設けてい
る。この取付フランジ部9は、図示しない複数のスタッ
ド等により車輪8を結合する為のものである。又、この
ハブ4の内側には、エンジンによりトランスミッション
及びディファレンシャルギヤを介して回転駆動される、
等速ジョイント10に付属した軸11を挿通自在として
いる。そして、この軸11を上記ハブ4の内側に挿通し
た状態で、この軸11の外端部で上記ハブ4の外側面か
ら軸方向外方に突出した部分に、ナット12を螺合緊締
し、このナット12と上記軸11の中間部に形成した段
部13の外側面との間で、上記ハブ4及び内輪5、5を
挟持固定している。又、上記ハブ4の内周面に設けた雌
スプライン部14と、上記等速ジョイント10の軸11
の外周面に形成した雄スプライン部15とを互いに係合
させて、この軸11の回転を上記ハブ4に伝達自在とし
ている。
【0005】上記外輪1と、懸架装置の一部を構成する
ナックル16とを、一体的に組み合わせる為に、上記外
輪1に設けた小径段部2を、上記ナックル16の一部に
設けた支持口17に内嵌している。そして、上記小径段
部2の先端部で、上記ナックル16の支持口17から軸
方向内方に突出した部分を、全周に亙り直径方向外方に
向け均一にかしめる事によりかしめ部18を形成してい
る。従って、上記ナックル16に設けた支持口17の周
辺部は、上記かしめ部18と、上記小径段部2の基端部
に形成した段部19との間で挟持固定されて、上記外輪
1とナックル16とが互いに結合される。尚、上記外輪
1の外端部内周面と上記1対の内輪5、5のうち外側
(図11の左側)の内輪5の肩部外周面、及び上記外輪
1の中間部内周面と上記1対の内輪5、5のうち内側
(図11の右側)の内輪5の肩部外周面との間には、そ
れぞれシールリング20、20を設けている。これらシ
ールリング20、20は、上記複数の転動体7、7を設
置空間した部分を外部から遮断し、この空間部分に存在
するグリースが外部に漏出するのを防止すると共に、こ
の空間部分に雨水、塵芥等の異物が進入する事を防止し
ている。
【0006】上述の様に構成する他物品を結合した転が
り軸受ユニットは、ナックル16の図示しない部分を、
同じく図示しない懸架装置を構成する他の部分に支持す
る。他物品を結合した転がり軸受ユニットの使用時に
は、自動車のエンジンの回転が、上記等速ジョイント1
0を介して上記ハブ4に伝達され、このハブ4に支持し
た車輪8を回転駆動する。又、この様な他物品を結合し
た転がり軸受ユニットは、ナックル16と一体にかしめ
付けて組み合わせる為、ボルト等を用いて結合する必要
がなくなり、比較的小型且つ軽量にできる。この為、所
謂ばね下荷重を軽減して、自動車の性能向上を図れる。
尚、上記複数の転動体7、7として、図示の様な玉に代
えて、テーパころを使用する場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図11に示した従来構
造の場合、実際の実用性を考慮した場合に、以下の〜
に掲げる様な問題が生じる可能性がある。 懸架装置に対する車輪8の支持強度を、十分に確保
する事が難しい。即ち、図11に示した従来構造の場
合、ナックル16の厚さを特に考慮しておらず、このナ
ックル16に設けた支持口17の周辺部の厚さは、この
支持口17の近傍から外れたナックル16の他の部分の
厚さとほぼ同じである。従って、従来構造に於いて、車
輪8の支持強度を十分に確保すべく、上記ナックル16
と外輪1との嵌合部分の軸方向長さを大きくする為に
は、上記ナックル16の厚みを全体に亙り厚くする必要
があり、他物品を結合した転がり軸受ユニットの重量が
増大して、本来の目的(小型・軽量化)から外れてしま
う。 上記嵌合部分は、複列に設けた転動体7、7のうち
内側(図11の右側)に存在する転動体7、7の中心を
含み、ハブ4の中心軸と直交する仮想平面Aよりも軸方
向内側に存在している。一方、他物品を結合した転がり
軸受ユニットに上記車輪8を回転自在に支持した場合、
通常、この車輪8を構成するタイヤ21と地面22との
当接面の中心である接地点イは、複列の転動体7、7の
中心を含み、上記ハブ4の中心軸と直交する1対の仮想
平面A、B同士の間に存在する。この理由は、上記接地
点イが、上記両仮想平面A、B同士の間から外れた位置
にあると、地面22と上記タイヤ21との当接圧(車重
に基づく反力)に基づいてモーメントが発生し、各転動
体7、7の転動面と各外輪軌道3、3及び内輪軌道6、
6との当接圧が大きくなって、転がり軸受全体として転
がり疲れ寿命が低下する為である。又、地面22とタイ
ヤ21との当接圧に基づくモーメントは、上記ナックル
16と外輪1との嵌合部分にも加わる。この嵌合部分に
は、地面22からタイヤ21に付与される荷重Pと、上
記接地点イと上記嵌合部分の外端との水平距離Lとの積
であるモーメント荷重P・Lが加わる。従来構造の場合
には、この嵌合部分全体が、上記仮想平面Aよりも軸方
向内側に存在している。従って、この嵌合部分にモーメ
ント荷重が加わる事が避けられず、車輪8の支持強度を
十分に確保する事が難しい。 他物品を結合した転がり軸受ユニットの使用時に、
車輪8の回転に伴い、上記外輪1がナックル16の内側
で回転する、クリープが発生する可能性がある。クリー
プが発生すると、上記嵌合部分が摩耗してがたつきを発
生させ、車輪8の支持剛性が低下するだけでなく、振動
・騒音が発生する。 上記外輪1とナックル16とのかしめ付け作業を行
なう際に、上記外輪1の一部をかしめる為に使用する図
示しないかしめ治具から加わる軸方向荷重により、この
外輪1の内側に支持する転動体7、7の転動面と当接す
る各外輪軌道3、3及び各内輪軌道6、6の一部に圧痕
が生じる可能性がある。この様な圧痕の存在は、他物品
を結合した転がり軸受ユニットの使用時の振動・騒音の
原因となると共に、軸受性能を低下させる原因ともなる
為、好ましくない。 本発明は、例えばナックル一体型転がり軸受ユニットと
して実施した場合に、上述した〜の様な不都合の少
なくとも1個を解消する事により、耐久性及び信頼性を
確保して、実用性の高い構造を実現すべく考えたもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の他物品を結合し
た転がり軸受ユニットのうちの請求項1に記載したもの
は、前述の図11に示した如く、従来から知られている
他物品を結合した転がり軸受ユニットと同様に、内周面
に複列の外輪軌道を有する外径側軌道輪部材と、外周面
に上記外輪軌道と対向する複列の内輪軌道を有する内径
側軌道輪部材と、これら各内輪軌道と上記各外輪軌道と
の間にそれぞれ複数個ずつ、転動自在に設けられた転動
体と、上記外径側軌道輪部材と上記内径側軌道輪部材と
のうちの少なくとも一方の軌道輪部材である被結合側軌
道輪部材の外周面に形成した嵌合部と、この被結合側軌
道輪部材の外周面に結合する、ナックル、ロータ、ドラ
ム等の他物品の内周縁部に形成した嵌合孔とを備える。
そして、この嵌合孔を上記嵌合部に締り嵌めにより外嵌
固定して成る。特に、請求項1に記載した他物品を結合
した転がり軸受ユニットに於いては、上記嵌合孔と上記
被結合側軌道輪部材の嵌合部とが嵌合する部分の軸方向
長さが、この嵌合孔の近傍から外れた部分での上記他物
品の厚さよりも大きい。
【0009】又、請求項5〜7に記載した発明は、本発
明をナックル一体型転がり軸受ユニットに適用する場合
であり、嵌合孔と上記被結合側軌道輪部材の嵌合部とが
嵌合する部分の軸方向長さが、この嵌合孔の近傍から外
れた部分での上記他物品の厚さよりも大きいとは限らな
い。(勿論、大きい事が好ましい。) その代わりに、請求項5に記載した他物品を結合した転
がり軸受ユニットに於いては、他物品であるナックルに
形成した、嵌合孔である支持口と上記外径側軌道輪部材
の嵌合部とが嵌合する部分の少なくとも一部が、上記各
外輪軌道と各内輪軌道との間に設けた複数個の転動体の
中心を含み上記内径側軌道輪部材の中心軸と直交する1
対の仮想平面同士の間に存在する。又、請求項6に記載
した他物品を結合した転がり軸受ユニットに於いては、
他物品であるナックルと上記外径側軌道輪部材との間
に、これらナックルと外径側軌道輪部材との相対回転を
阻止する係止部を設ける。更に、請求項7に記載した他
物品を結合した転がり軸受ユニットに於いては、上記外
径側軌道輪部材の一部外周面に直径方向外方に突出する
円輪部を設け、この円輪部の両側面にかしめ付け作業に
使用する為の治具を軸方向に亙り対向自在とすると共
に、上記円輪部の少なくとも一部を、上記内径側軌道輪
部材の外周面の一端寄り部分に車輪を支持する為に設け
た、取付フランジ部と軸方向に亙り互いに重畳させてい
ない。
【0010】
【作用】上述の様に構成する請求項1に記載した他物品
を結合した転がり軸受ユニットによれば、ナックル、ロ
ータ、ドラム等の他物品と、この他物品を結合固定すべ
き軌道輪部材との嵌合部分の強度を確保する事ができ
る。従って、他物品を結合した転がり軸受ユニットの大
幅な重量の増大や大型化を招く事なく、車輪の支持強度
を十分に確保したり(他物品がナックルの場合)、転が
り軸受ユニットにブレーキの構成部品を確実に組み付け
る(他物品がロータ或はドラムの場合)事ができる。
【0011】又、請求項5に記載した他物品を結合した
転がり軸受ユニットによれば、上記車輪を構成するタイ
ヤが地面から付与される荷重により上記嵌合部分にモー
メント荷重が加わる事を抑えて、やはり車輪の支持強度
を十分に確保できる。又、請求項6に記載した他物品を
結合した転がり軸受ユニットによれば、上記車輪の回転
に伴い上記外輪とナックルとの間にクリープが発生する
のを防止し、このクリープに基づく上記嵌合部分の摩耗
によるがたつきの発生を防止して、車輪の支持剛性の低
下及び振動・騒音の発生を抑える事ができる。更に、請
求項7に記載した他物品を結合した転がり軸受ユニット
によれば、かしめ付け作業の際に作用する軸方向荷重が
転動体にまで及ぶ事をなくして、これら転動体の転動面
と当接する各外輪軌道及び各内輪軌道に圧痕が付くのを
防止すると共に、かしめ付け作業に使用する為の治具の
形状を単純化して、かしめ付け作業を容易に行なう事が
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1、2及び請求項
5〜7に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示し
ている。尚、本例の特徴は、主に、他物品であるナック
ルと外径側軌道輪部材とをかしめ付けにより一体に結合
する部分の構造を工夫した点にある。その他の部分の構
造及び作用に就いては、前述の図11に示した従来構造
とほぼ同様である為、同等部分には同一符号を付して重
複する説明を省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特
徴部分並びに上記従来構造と異なる部分を中心に説明す
る。
【0013】車両への組み付け状態での使用時にも回転
しない、外径側軌道輪部材である、外輪1aの内端部
(図1の右端部)外周面には、直径方向外方に突出する
円輪部23を、全周に亙り設けている。この円輪部23
の内側面(図1の右側面)には、外周縁部の円周方向複
数個所に凹部31を形成し、これら各凹部31以外の部
分を、上記外輪1aの内端面と一致させた平坦面として
いる。又、上記円輪部23の外側面(図1の左側面)
は、上記外輪1aの内側面と平行な平坦面とすると共
に、上記外輪1aの内側に支持する複数の転動体7、7
のうち軸方向内側(図1の右側)に位置する転動体7、
7の中心を含み、ハブ4の中心軸に直交する仮想平面A
よりも、軸方向外側に位置させている。
【0014】この様に円輪部23を設けた外輪1aと一
体にかしめ付けにより結合すべく、懸架装置の一部を構
成するナックル16aは、一部に、上記円輪部23を内
嵌する為の支持口17aを設けている。上記ナックル1
6aは、鍛造用鋼、或はアルミニウム合金等の軽合金等
により造っている。これに対して、転がり軸受部分を構
成する上記外輪1a等の部材は、転がり軸受を構成する
部材に一般的に使用される、軸受鋼等の硬質金属により
造る。
【0015】特に、本発明の他物品を結合した転がり軸
受ユニットの場合、上記ナックル16aの一部で上記支
持口17aの両端開口周縁部に、それぞれこの支持口1
7aの軸方向に亙り両側に突出する、長円筒部24と、
短円筒部25とを形成している。このうちの短円筒部2
5は、直径方向内方にかしめ付ける事により、上記円輪
部23を抑え付けている。従って、この短円筒部25を
かしめ付ける以前の状態で、上記支持口17aの軸方向
長さは、上記円輪部23の軸方向長さL2 よりも十分に
大きくしている。又、上記長円筒部24の開口周縁部に
は、直径方向内方に向け直角に折れ曲がった折り曲げ部
26を、全周に亙り形成している。そして、この折り曲
げ部26の軸方向両側面を平坦面とし、内側面を上記円
輪部23の外側面に、外側面を後述するかしめ補助治具
27の先端面に、それぞれ突き当て自在としている。
【0016】又、上記ハブ4の外端部外周面に設けた、
車輪を結合する為の取付フランジ部9の円周方向一部に
は、円弧状或は矩形状等の切り欠き28を設けている。
そして、この切り欠き28の大きさを、かしめ付け作業
に使用する為のかしめ補助治具27の先端を挿通自在な
ものとすると共に、この切り欠き28部分で、上記取付
フランジ部9と上記円輪部23とが軸方向に亙り互いに
重畳しない様にしている。言い換えれば、上記取付フラ
ンジ部9の外側から上記円輪部23を軸方向に見た場合
に、上記切り欠き28を通して、この円輪部23の外側
面の一部が見える様にしている。
【0017】それぞれを上述の様に構成する、上記外輪
1aと上記ナックル16aとを一体的に組み合わせて、
本発明の他物品を結合した転がり軸受ユニットを組み立
てる作業は、次の様にして行なう。即ち、上記外輪1a
を上記ナックル16aの軸方向内側から軸方向外側に向
け挿入して、上記外輪1aに設けた円輪部23の外側面
を、上記ナックル16aに設けた折り曲げ部26の内側
面に突き当てる。又、上記外輪1aの内径側に、複数の
転動体7、7を介して、1対の内輪5、5とハブ4とを
組み付ける。この状態で、上記かしめ補助治具27の先
端を上記折り曲げ部26の外側面に、かしめ治具29の
先端を上記ナックル16aに設けた短円筒部25に、そ
れぞれ突き当てて、上記両治具27、29同士を互いに
軸方向に押し付け合う事により、上記短円筒部25を直
径方向内方に向けかしめる。この際、上記かしめ補助治
具27の先端は、上記取付フランジ部9に設けた切り欠
き28を軸方向に挿通しつつ、上記折り曲げ部26の外
側面一部に突き当てる。
【0018】そして、この様なかしめ付け作業を、上記
ハブ4を回転させて上記切り欠き28の位置を変えつ
つ、上記ナックル16aに設けた支持口17aの全周に
亙り行なう事で、このナックル16aの全周に亙りかし
め部30を形成する。従って、上記円輪部23は、上記
折り曲げ部26と上記かしめ部30との間で全周に亙り
挟持され、上記ナックル16aと外輪1aとが一体的に
結合する。尚、上記かしめ補助治具27として、円周上
複数個所で上記折り曲げ部26に突き当てる構造を採用
できれば、上記ハブ4を回転させて上記切り欠き28の
位置を変えなくても、上記かしめ治具29によるかしめ
荷重に耐え得る、十分な剛性を確保できる。勿論、この
場合に上記かしめ治具29は、上記短円筒部25を、全
長に亙り一度にかしめる。
【0019】又、この様なかしめ付け作業に伴い、上記
かしめ部30の円周方向複数個所を、上記円輪部23の
内側面外周縁部で円周方向複数個所に形成した凹部31
内に押し込んで、これら凹部31と上記かしめ部30の
複数個所とを、上記外輪1aの円周方向に亙り互いに係
合させる。即ち、これら凹部31とかしめ部30の複数
個所とが、上記ナックル16aと外輪1aとの相対回転
を阻止する係止部を構成する。そして、この様にナック
ル16aと外輪1aとを一体的に組み合わせた状態で、
上記ナックル16aの図示しない部分を、同じく図示し
ない懸架装置を構成する他の部材に支持する。
【0020】前述の様に構成し、上述の様に組み立て
る、本発明の他物品を結合した転がり軸受ユニットの実
施の形態の1例であるナックル一体型転がり軸受ユニッ
トが、上記ハブ4に支持した車輪8(図11)を、懸架
装置に対して回転自在に支持する作用は、前述の図11
に示した従来構造の場合と同様である。特に、本発明の
ナックル一体型転がり軸受ユニットによれば、ナックル
16aと外輪1aとの嵌合部分の強度を確保できる。即
ち、上記円輪部12の軸方向長さL2 と等しい、この嵌
合部分の軸方向長さは、上記支持口17aの外端開口周
縁部に前記長円筒部24を設けた事により、上記支持口
17aの近傍から外れたナックル16aの厚さTよりも
大きい(L2 >T)。従って、ナックル一体型転がり軸
受ユニットの大幅な重量の増大や大型化を招く事なく、
上記嵌合部分の強度を確保して、上記車輪8の支持強度
を十分に確保できる。
【0021】更に、上記円輪部23の外側面は、複列に
設けた転動体7、7のうち軸方向内側に位置する転動体
7、7の中心を含み、上記ハブ4の中心軸と直交する仮
想平面Aよりも、軸方向外側にL3 分離れた位置に存在
する。即ち、上記ナックル16aと上記外輪1aの嵌合
部分の一部が、上記複数の転動体7、7の中心を含み上
記ハブ4の中心軸と直交する1対の仮想平面A、B同士
の間に存在する。上記ハブ4に車輪8を結合した場合、
この車輪8を構成するタイヤ21には、地面22とこの
タイヤ21との当接に基づく反力として、上方に向く荷
重が付与される。但し、上述の様に上記嵌合部分の一部
を、上記タイヤ21の接地点イ(図11参照)が存在す
る上記仮想平面A、B同士の間に存在させる為、上記荷
重により上記嵌合部分にモーメントが加わる事を抑える
事ができる。この結果、車輪8の支持強度をより十分に
確保できる。
【0022】又、上記円輪部23の内側面外周縁部で円
周方向複数個所に設けた凹部31とかしめ部30の円周
方向複数個所とを係合させて、上記外輪1aとナックル
16aとの相対回転を阻止する係止部を構成している。
従って、上記外輪1aとナックル16aとの間にクリー
プが発生するのを防止し、このクリープに基づく上記嵌
合部分の摩耗によるがたつきの発生を防止して、車輪の
支持剛性の低下及び振動・騒音の発生を抑える事ができ
る。
【0023】更に、上記外輪1aの内端部外周面に、直
径方向外方に突出する円輪部23を全周に亙り設けてお
り、この円輪部23の両側面に、かしめ治具29とかし
め補助治具27とを突き当て自在としている。従って、
かしめ付け作業の際に作用する軸方向荷重が、上記外輪
1aの内側に支持した複数の転動体7、7にまで及ぶ事
がなくなり、これら転動体7、7の転動面と当接する各
外輪軌道3、3及び各内輪軌道6、6に圧痕が付くのを
防止できる。この結果、他物品であるナックル16aを
結合した転がり軸受ユニットの使用時の騒音の発生と、
軸受性能の低下とを防止する事ができる。
【0024】又、上記かしめ補助治具27の先端は、上
記取付フランジ部9に設けた切り欠き28内に挿入しつ
つ、上記かしめ治具29を押し付ける部分と対向する部
分に突き当て自在としている。従って、上記かしめ補助
治具27を、上記取付フランジ部9を避けつつ上記円輪
部23の外側面に突き当てる様な、複雑な形状とせずに
済み、上記かしめ補助治具27の形状を単純化してかし
め付け作業を容易に行なう事ができる。又、上記切り欠
き28の形状を、車輪の支持固定に影響がない範囲で、
上記取付フランジ部9の円周方向に亙り長くすれば、こ
の切り欠き28内に挿通する上記かしめ補助治具27の
先端部の断面を連続して長くでき、上記かしめ補助治具
27の剛性を向上させて、かしめ付け作業を更に容易に
行なう事ができる。
【0025】次に、図2は、やはり請求項1、2及び請
求項5〜7に対応する、本発明の実施の形態の第2例を
示している。上述した第1例が、駆動輪(FF者の前
輪、FR者の後輪、4WD車の全輪)を支持する為の転
がり軸受ユニットに本発明を適用していたのに対して、
本例の場合には、非駆動輪(FF車の後輪、FR車の前
輪)を支持する為の転がり軸受ユニットに本発明を適用
している。この為に本例の場合には、内径側軌道輪部材
であるハブ4aは、全体を円筒状とせずに、内端部(図
2の右端部)にのみ円筒部32を形成している。そし
て、上記ハブ4aの中間部外周面に内輪軌道6を直接に
形成すると共に、このハブ4aの内端部外周面で上記内
輪軌道6から外れた部分に内輪5aを内嵌し、この内輪
5aの外周面に内輪軌道6aを形成している。
【0026】又、上記円筒部32の内端部で上記内輪5
aの内端部から軸方向内側に突出した部分を、直径方向
外方に向け全周に亙りかしめる事により、かしめ部39
を形成している。そして、このかしめ部39と上記ハブ
4aに設けた段部33との間で、上記内輪5aを挟持固
定している。又、この内輪5a及び上記ハブ4aとの外
径側に配置して、これら内輪4a及びハブ4aを回転自
在に支持する外輪1bの内端開口部に、有底円筒状のカ
バー37を締り嵌めにより内嵌固定している。又、上記
外輪1bの外端部内周面とハブ4aの中間部外周面との
間にシールリング20を設けて、上記カバー37と共
に、転動体7、7の存在する空間部分を外部から遮断し
ている。尚、上記外輪1bの内周面で内端寄り部分に、
段部34を全周に亙り形成して、上記カバー37の外周
縁部に直径方向外方に突出する状態で全周に亙り形成し
た折り返し部40の外側面を、上記段部34に突き当て
ている。これにより、上記カバー37の軸方向位置に亙
る決めを図っている。
【0027】特に、本例の場合、前述した第1例の場合
とは異なり、上記外輪1bをナックル16bに結合固定
する為のかしめ部を、このナックル16bに設けず、代
わりに上記外輪1bに設けている。この為、上記外輪1
bの外周面の中間部に、直径方向外方に突出する円輪部
23aを、全周に亙り設けている。そして、この円輪部
23aの内側面を、複数の転動体7、7の中心を含み上
記ハブ4aの中心軸と直交する1対の仮想平面A、B同
士の間に位置させている。そして、上記外輪1bの外周
面で上記円輪部23aの内側面よりも軸方向内側に存在
する部分を、上記ナックル16bに設けた支持口17b
に内嵌する為の嵌合部としている。
【0028】又、上記外輪1bの内端部には円筒部35
を形成すると共に、上記支持口17b内に上記外輪1b
の嵌合部を内嵌した状態で、上記円筒部35の内端部を
上記支持口17bの内端から軸方向に突出させている。
又、上記支持口17bの外端開口周縁部には、軸方向に
突出する状態で長円筒部24aを形成して、この長円筒
部24aの外端面を、上記円輪部23aの内側面に突き
当て自在としている。従って、上記支持口17b内に上
記外輪1bの嵌合部を内嵌し、上記長円筒部24aの外
端面を上記円輪部23aの内側面に突き当てた状態で
は、上記外輪1bとナックル16bとの嵌合部分の一部
が、上記複数の転動体7、7の中心を含み上記ハブ4a
の中心軸と直交する、1対の仮想平面A、B同士の間に
存在する。又、上記ハブ4aに設けた取付フランジ部9
の一部には、軸方向に貫通する貫通孔38を設けてい
る。そして、この貫通孔38の大きさを、かしめ補助治
具27の先端を挿通自在なものとすると共に、この貫通
孔38部分で、上記取付フランジ部9と上記円輪部23
aとが軸方向に亙り互いに重畳しない様にしている。
【0029】それぞれを上述の様に構成する、上記外輪
1bと上記ナックル16bとを一体的に組み合わせて、
本例の他物品を結合した転がり軸受ユニットである、ナ
ックル一体型転がり軸受ユニットを組み立てる作業は、
次の様にして行なう。即ち、上記外輪1bを上記支持口
17bに、上記ナックル16bの軸方向外側から軸方向
内方へ向け挿入して、上記外輪1bに設けた円輪部23
aの内側面を、上記ナックル16bに設けた長円筒部2
4aの外端面に突き当てる。又、上記外輪1bの内径側
に、複数の転動体7、7を介して上記内輪5aとハブ4
aとを組み付ける。この状態で、かしめ補助治具27を
上記円輪部23aの外側面に、かしめ治具29を上記外
輪1bの内端部に設けた円筒部35に、それぞれ突き当
てる。そして、上記両治具27、29同士を互いに軸方
向に押し付け合う事により、上記円筒部35を直径方向
外方に向けかしめる。この際、上記かしめ補助治具27
の先端は、上記取付フランジ部9に設けた貫通孔38内
に挿通しつつ、上記円輪部23aの外側面に突き当て
る。
【0030】そして、この様なかしめ作業を、前記ハブ
4aを回転させつつ、上記外輪1bの全周に亙り行なう
事で、上記外輪1bの内端部にかしめ部36を、全周に
亙り形成する。従って、上記ナックル16bに設けた長
円筒部24aは、上記円輪部23aとかしめ部36との
間で全周に亙り挟持されて、上記ナックル16bと外輪
1bとが一体的に結合される。又、本例の場合、上記か
しめ部36の円周方向複数個所と、上記支持口17bの
内端開口周縁部で円周方向複数個所に形成した凹部31
とを、上記外輪1bの円周方向に亙り互いに係合させる
事により、上記ナックル16bと外輪1bとの相対回転
を阻止する。
【0031】上述の様に構成する本例の他物品を結合し
た転がり軸受ユニットである、ナックル一体型転がり軸
受ユニットの場合、上記ナックル16bの支持口17b
の外端開口周縁部に軸方向に突出する状態で長円筒部2
4aを設けた事により、上記ナックル16bと外輪1b
との嵌合部分の軸方向長さL2 ´は、上記支持口17b
の近傍周辺部から外れたナックル16bの厚さTよりも
大きい(L2 ´>T)。従って、上述した第1例と同
様、ナックル一体型転がり軸受ユニットの大幅な重量の
増大や大型化を招く事なく、上記嵌合部分の強度を確保
して、車輪8(図11)の支持強度を十分に確保でき
る。尚、上記ナックル16bの一部で上記長円筒部24
aの外周部分の円周方向複数個所にはリブ41を設け
て、この長円筒部24a部分の強度及び剛性を確保して
いる。その他の構成及び作用に就いては、前述した第1
例と同様である為、同等部分には同一符号を付して重複
する説明を省略する。
【0032】次に、図3〜4は、請求項1、3に対応す
る、本発明の実施の形態の第3例を示している。外径側
軌道輪部材である外輪1cの外周面には、この外輪1c
を懸架装置に対し支持固定する為の取付フランジ部42
を形成している。又、ハブ4bの内半部(図3の右半
部)外周面に1対の内輪5、5を外嵌すると共に、この
ハブ4bの内端部に形成したかしめ部39でこれら両内
輪5、5を抑え付ける事により、内径側軌道輪部材を構
成している。そして、上記外輪1cの内周面に形成した
1対の外輪軌道3、3と上記各内輪5、5の外周面に形
成した内輪軌道6、6との間にそれぞれ複数個ずつの転
動体7、7を設ける事により、上記外輪1cの内径側に
上記ハブ4bを回転自在に支持している。
【0033】又、上記ハブ4bの外端部で上記外輪1c
の外端開口部から突出した部分には、このハブ4bに車
輪を支持固定する為の取付フランジ部9aを、このハブ
4bと一体に形成している。そして、このハブ4bの外
周縁部分に、ディスクブレーキを構成する為の、他物品
であるロータ43の内周縁部を結合固定している。鋳鉄
等により、断面クランク型で全体を円輪状に形成した、
上記ロータ43の内周縁部の近傍部分の厚さT43は、こ
の近傍部分から外れた部分の厚さt43よりも大きく(T
43>t43)している。そして、この様なロータ43の内
周縁部を上記取付フランジ部9aに外嵌した状態で、こ
のロータ43をこの取付フランジ部9aにかしめ固定し
ている。
【0034】この為に、この取付フランジ部9aの外周
面の一端部(図3〜4の左端部)に、外向フランジ状の
折り曲げ部44を形成している。又、かしめ固定以前の
状態で、上記取付フランジ部9aの外周縁部の他端部
(図3〜4の右端部)に、抑え筒部45を、全周に亙り
形成している。更に、上記取付フランジ部9aの片側面
(図3〜4の右側面)外径寄り部分で、この抑え筒部4
5の基端部内径側に位置する部分に、凹溝46を、全周
に亙って形成している。
【0035】この様な取付フランジ部9aの外周縁部
に、上述の様なロータ43の内周縁部を結合固定するに
は、先ず、このロータ43の内周縁部を上記取付フラン
ジ部9aに、締り嵌めにより外嵌固定する。この外嵌作
業の際、上記抑え筒部45は、図4(A)の状態のまま
としておく。ロータ43の内周縁部を、上記折り曲げ部
44に突き当てるまで、上記取付フランジ部9aに外嵌
したならば、上記抑え筒部45を、図4(A)に矢印α
で示す様に外径側に折り曲げてかしめ部47を形成す
る。そして、このかしめ部47と上記折り曲げ部44と
の間で、上記ロータ43の内周縁部を軸方向両側から挟
持して、上記ロータ43が上記取付フランジ部9aから
抜け出る事を防止する。尚、上記抑え筒部45をかしめ
付けて上記かしめ部47を形成する作業は、上記凹溝4
6の存在に基づき、容易に行なえて、各部に亀裂等の損
傷に結び付く様な、過大な残留応力が生じる事を防止で
きる。
【0036】上述の様に構成する本例の場合、取付フラ
ンジ部9aとロータ43との結合を、ボルト等、他の結
合部材を使用する事なく行なえる為、ロータ43を組み
付けた転がり軸受ユニットの小型・軽量化を図れる。
又、このロータ43の内周縁部と上記取付フランジ部9
aの外周縁部との嵌合長さとなる、このロータ43の内
周縁部の近傍部分の厚さT43を、この近傍部分から外れ
た部分の厚さt43よりも大きくしている為、上記取付フ
ランジ部9aとロータ43との結合部の強度を十分に確
保できる。尚、この結合部が、制動時に発生するブレー
キトルクに基づいて相対回転する事を確実に防止する
為、上記取付フランジ部9aの外周面とロータ43の内
周面との一方の周面にセレーション溝を形成する事もで
きる。このロータ43の内周縁部を上記取付フランジ9
aの外周縁部に外嵌する際には、上記セレーション溝を
構成する山部が、相手周面に食い込み、上記両周縁部同
士を、摩擦係合だけでなく機械係合させて、上記相対回
転を確実に防止する。
【0037】次に、図5〜6は、請求項1、3に対応す
る、本発明の実施の形態の第4例を示している。上述し
た第3例が、車輪及びロータ43を固定する為の取付フ
ランジ部9a(図3)の厚さが、内径側の基端部から外
径側の先端部まで(凹溝46部分を除いて)ほぼ同じで
あったのに対して、本例の場合には、取付フランジ部9
bの厚さを、直径方向中間部で小さく、両端部で大きく
している。即ち、この取付フランジ部9bの基端部は、
車輪から加わる各種荷重により大きな応力が集中し易
く、強度確保の為に肉厚を大きくする必要がある。又、
先端部は、ロータ43の内周縁部との結合強度を確保す
る為、やはり肉厚を大きくする必要がある。これに対し
て中間部は、両端部程肉厚を大きくする必要性はない。
この為に本例の場合には、ロータ43の内周縁部の近傍
部分の厚さT43を、この近傍部分から外れた部分の厚さ
43よりも大きくするだけでなく、上記取付フランジ部
9bの中間部の肉厚t9bを、上記近傍部分の厚さT43
りも小さく(t9b<T43)して、上記取付フランジ部9
bを含むハブ4bの軽量化を図っている。
【0038】尚、本例の場合には、上記取付フランジ部
9bの外周縁部分の厚さが急激に大きくなっている為、
この取付フランジ部9bの片面に前述の第3例の様な凹
溝46(図3)を形成しなくても、各部に過大な残留応
力が生じる事なく、かしめ部47を形成できる。即ち、
上記凹溝46を形成しなくても、図6(A)に示す様な
抑え筒部45を矢印βに示す様に外径側に折り曲げて上
記かしめ部47を形成する作業を、容易に行なえる。そ
の他の構成及び作用は、前述した第3例と同様であるか
ら、同等部分には同一符号を付して、重複する説明を省
略する。
【0039】次に、図7〜9は、請求項1、4に対応す
る、本発明の実施の形態の第5例を示している。懸架装
置に支持された回転しない車軸48の端部には1対の内
輪5、5を外嵌し、更にナット49によりこれら両内輪
5、5を車軸管50に向け抑え付けて、内径側軌道輪部
材を構成している。そして、これら両内輪5、5の周囲
に、外径側軌道輪部材である、ハブ51を配置してい
る。このハブ51は、JISに規定するS50C乃至S
55C程度の中炭素鋼に鍛造加工を施す等より造ったも
ので、内周面には複列の外輪軌道3、3を、外周面には
車輪を構成するホイール52及びドラムブレーキを構成
する為の、他物品であるドラム53を結合固定する為の
取付フランジ部9cを、それぞれ形成している。このう
ち、上記各外輪軌道3、3部分と、この取付フランジ部
9cの外周縁部分とを、高周波焼き入れにより硬化して
いる。
【0040】上記ホイール52とドラム53とのうち、
ホイール52は、従来から一般的に行なわれている様
に、ボルト54等のねじ部材により、上記取付フランジ
部9cの外側面(図7の左側面)に結合固定している。
これに対して、上記ドラム53は、上記取付フランジ部
9cに対して、締り嵌めにより外嵌固定している。この
為に、本例の場合には、上記取付フランジ部9cの外周
縁部の厚さT9cをこの取付フランジ部9cの直径方向中
間部の厚さt9cよりも大きくしている。又、上記ドラム
53の内周縁部の近傍部分の厚さT53を、この近傍部分
から外れた部分の厚さt53よりも大きく、上記外周縁部
の厚さT9cとほぼ同じ(T9c≒T53>t53)としてい
る。そして、上記ドラム53の内周縁部を上記取付フラ
ンジ部9cの外周縁部に、締り嵌めにより外嵌固定して
いる。
【0041】尚、上記ドラム53の内周縁部と上記取付
フランジ部9cの外周縁部との結合部が、制動時に発生
するブレーキトルクに基づいて相対回転する事を確実に
防止する為、本例の場合には、上記取付フランジ部9c
の外周面に、この取付フランジ部9cの軸方向に亙る、
スリット状の凹溝55、55を形成している。この様な
各凹溝55、55は、上記取付フランジ部9cの外周面
を焼き入れ硬化する以前に、ローレット加工等により形
成する。そして、高周波焼き入れして硬化した後、上記
取付フランジ部9cの外周面に研削加工を施せば、上記
各凹溝55、55を、この外周面に残す事ができる。こ
の様な凹溝55、55の内側には、上記ドラム53の内
周縁部を上記取付フランジ9cの外周縁部に締り嵌めに
より外嵌するのに伴って、上記ドラム53の内周面を構
成する、焼き入れされていない鋼の一部が入り込む。こ
の結果、このドラム53の内周縁と上記取付フランジ部
9cの外周縁とが、摩擦係合だけでなく機械係合して、
上記相対回転を確実に防止する。
【0042】更に図示の例では、前記ハブ51の回転速
度の検出を自在としている。この為に本例の場合には、
このハブ51の内端部(図7の右端部)外周面に歯車状
の凹凸部56を形成して、当該部分をトーンホイールと
して機能させている。そして、前記車軸管50と内側の
内輪5との間に挟持固定したバッキングプレート57に
支持したセンサ58の検出部を、上記凹凸部56の外周
面に近接対向させている。自動車の走行時には、上記ハ
ブ51の回転に伴って、上記センサ58を流れる磁束が
変化し、このセンサ58の出力が上記回転速度に比例し
て変化する。この為、このセンサ58の信号に基づき、
アンチロックブレーキシステム(ABS)等の制御を行
なえる。
【0043】この様な本例の構造によれば、取付フラン
ジ部9cとドラム53との結合を、ボルト等、他の結合
部材を使用する事なく行なえる為、ドラム53を組み付
けた転がり軸受ユニットの小型・軽量化を図れる。又、
このドラム53の内周縁部と上記取付フランジ部9cの
外周縁部との嵌合長さとなる、このドラム53の内周縁
部の近傍部分の厚さT53を、この近傍部分から外れた部
分の厚さt53よりも大きくしている為、上記取付フラン
ジ部9cとドラム53との結合部の強度を十分に確保で
きる。
【0044】次に、図10は、請求項1、4に対応す
る、本発明の実施の形態の第6例を示している。本例の
場合には、ハブ51の外周面に形成した取付フランジ部
9dの厚さを、内径側の基端部を除いて、ほぼ同じとし
ている。そして、この取付フランジ部9dの外周縁部
に、ドラム53aの内周縁部を外嵌固定している。この
ドラム53aの内周縁一端部には、内向フランジ状の折
り曲げ部59を形成している。そして、上記取付フラン
ジ部9dの外周縁部にドラム53aの内周縁部を外嵌し
た状態で、このドラム53aの内周縁他端部にかしめ部
60を形成し、このドラム53aを上記取付フランジ部
9dに対し結合固定している。かしめ部を使用した結合
固定部の構造に就いては、直径方向の内外が逆になる点
を除き、前述の図3〜6に示した第3〜4例と同様であ
り、その他の部分の構成及び作用に就いては、上述した
第5例と同様である。
【0045】
【発明の効果】本発明の他物品を結合した転がり軸受ユ
ニットは、以上に述べた通り構成され作用する為、耐久
性及び信頼性を確保して、実用性の高い構造を実現する
事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】同第2例を示す断面図。
【図3】同第3例を示す断面図。
【図4】図3のイ部を、(A)はかしめ付け以前の状態
で、(B)はかしめ付け後の状態で、それぞれ示す部分
断面図。
【図5】本発明の実施の形態の第4例を示す断面図。
【図6】図5のロ部を、(A)はかしめ付け以前の状態
で、(B)はかしめ付け後の状態で、それぞれ示す部分
断面図。
【図7】本発明の実施の形態の第5例を示す半部断面
図。
【図8】取付フランジ部の外周面に形成した凹溝を示す
為、図7のハ矢印方向から見た図。
【図9】図8の側方から見た図。
【図10】本発明の実施の形態の第6例を示す半部断面
図。
【図11】従来構造の1例を示す断面図。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c 外輪 2 小径段部 3 外輪軌道 4、4a、4b ハブ 5、5a 内輪 6、6a 内輪軌道 7 転動体 8 車輪 9、9a、9b、9c、9d 取付フランジ部 10 等速ジョイント 11 軸 12 ナット 13 段部 14 雌スプライン部 15 雄スプライン部 16、16a、16b ナックル 17、17a、17b 支持口 18 かしめ部 19 段部 20 シールリング 21 タイヤ 22 地面 23、23a 円輪部 24、24a 長円筒部 25 短円筒部 26 折り曲げ部 27 かしめ補助治具 28 切り欠き 29 かしめ治具 30 かしめ部 31 凹部 32 円筒部 33 段部 34 段部 35 円筒部 36 かしめ部 37 カバー 38 貫通孔 39 かしめ部 40 折り曲げ部 41 リブ 42 取付フランジ部 43 ロータ 44 折り曲げ部 45 抑え筒部 46 凹溝 47 かしめ部 48 車軸 49 ナット 50 車軸管 51 ハブ 52 ホイール 53、53a ドラム 54 ボルト 55 凹溝 56 凹凸部 57 バッキングプレート 58 センサ 59 折り曲げ部 60 かしめ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に複列の外輪軌道を有する外径側
    軌道輪部材と、外周面に上記外輪軌道と対向する複列の
    内輪軌道を有する内径側軌道輪部材と、これら各内輪軌
    道と上記各外輪軌道との間にそれぞれ複数個ずつ、転動
    自在に設けられた転動体と、上記外径側軌道輪部材と上
    記内径側軌道輪部材とのうちの少なくとも一方の軌道輪
    部材である被結合側軌道輪部材の外周面に形成した嵌合
    部と、この被結合側軌道輪部材の外周面に結合する他物
    品の内周縁部に形成した嵌合孔とを備え、この嵌合孔を
    上記嵌合部に締り嵌めにより外嵌固定して成る他物品を
    結合した転がり軸受ユニットに於いて、上記嵌合孔と上
    記被結合側軌道輪部材の嵌合部とが嵌合する部分の軸方
    向長さが、この嵌合孔の近傍から外れた部分での上記他
    物品の厚さよりも大きい事を特徴とする他物品を結合し
    た転がり軸受ユニット。
  2. 【請求項2】 他物品が懸架装置の一部を構成するナッ
    クルであり、被結合側軌道輪部材が使用時にも回転しな
    い外径側軌道輪部材であり、嵌合孔が上記ナックルの支
    持口であり、この外径側軌道輪部材の外周面に形成した
    嵌合部をこの支持口に内嵌した状態で、この外径側軌道
    輪部材と上記ナックルとが一体的にかしめ付け固定され
    ており、内径側軌道輪部材は、外周面の一端寄り部分に
    車輪を支持する為の取付フランジ部を有し、使用時に回
    転するものであり、上記支持口と上記外径側軌道輪部材
    の嵌合部とが嵌合する部分の軸方向長さが、この支持口
    の近傍から外れた部分でのナックルの厚さよりも大き
    い、請求項1に記載した他物品を結合した転がり軸受ユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 他物品がディスクブレーキを構成する円
    輪状のロータであり、被結合側軌道輪部材が使用時に回
    転する軌道輪部材であり、嵌合孔がこのロータの中心孔
    であり、この使用時に回転する軌道輪部材の外周面に形
    成した嵌合部をこの中心孔に内嵌した状態で、この使用
    時に回転する軌道輪部材と上記ロータとが一体的にかし
    め付け固定されており、上記中心孔と上記使用時に回転
    する軌道輪部材の嵌合部とが嵌合する部分の軸方向長さ
    が、上記中心孔の近傍から外れた部分での上記ロータの
    厚さよりも大きい、請求項1に記載した他物品を結合し
    た転がり軸受ユニット。
  4. 【請求項4】 他物品がドラムブレーキを構成する、断
    面L字形で全体が円環状のドラムであり、被結合側軌道
    輪部材が使用時に回転する軌道輪部材であり、嵌合孔が
    このドラムの中心孔であり、この使用時に回転する軌道
    輪部材の外周面に形成した嵌合部をこの中心孔に内嵌し
    た状態で、この使用時に回転する軌道輪部材と上記ドラ
    ムとが一体的に固定されており、上記中心孔と上記使用
    時に回転する軌道輪部材の嵌合部とが嵌合する部分の軸
    方向長さが、上記中心孔の近傍から外れた部分での上記
    ドラムの厚さよりも大きい、請求項1に記載した他物品
    を結合した転がり軸受ユニット。
  5. 【請求項5】 他物品である、懸架装置の一部を構成す
    るナックルと、内周面に複列の外輪軌道を、外周面に上
    記ナックルに形成した嵌合孔である支持口に内嵌する嵌
    合部を、それぞれ有し、この嵌合部を上記支持口に内嵌
    した状態で上記ナックルと一体にかしめ付け固定され
    て、使用時にも回転しない外径側軌道輪部材と、外周面
    の一端寄り部分に車輪を支持する為の取付フランジ部
    を、同じく中間部に上記各外輪軌道と対向する複列の内
    輪軌道を、それぞれ有し、使用時に回転する内径側軌道
    輪部材と、上記各外輪軌道と上記各内輪軌道との間にそ
    れぞれ複数個ずつ転動自在に設けられた転動体とを備え
    た他物品を結合した転がり軸受ユニットに於いて、上記
    ナックルの支持口と上記外径側軌道輪部材の嵌合部とが
    嵌合する部分の少なくとも一部が、上記各外輪軌道と各
    内輪軌道との間に設けた複数個の転動体の中心を含み上
    記内径側軌道輪部材の中心軸と直交する1対の仮想平面
    同士の間に存在する事を特徴とする他物品を結合した転
    がり軸受ユニット。
  6. 【請求項6】 他物品である、懸架装置の一部を構成す
    るナックルと、内周面に複列の外輪軌道を、外周面に上
    記ナックルの支持口に内嵌する嵌合部を、それぞれ有
    し、この嵌合部を上記支持口に内嵌した状態で上記ナッ
    クルと一体にかしめ付け固定されて、使用時にも回転し
    ない外径側軌道輪部材と、外周面の一端寄り部分に車輪
    を支持する為の取付フランジ部を、同じく中間部に上記
    各外輪軌道と対向する複列の内輪軌道を、それぞれ有
    し、使用時に回転する内径側軌道輪部材と、上記各外輪
    軌道と上記各内輪軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動
    自在に設けられた転動体とを備えた他物品を結合した転
    がり軸受ユニットに於いて、上記ナックルと上記外径側
    軌道輪部材との間に、これらナックルと外径側軌道輪部
    材との相対回転を阻止する係止部を設けた事を特徴とす
    る他物品を結合した転がり軸受ユニット。
  7. 【請求項7】 他物品である、懸架装置の一部を構成す
    るナックルと、内周面に複列の外輪軌道を、外周面に上
    記ナックルの支持口に内嵌する嵌合部を、それぞれ有
    し、この嵌合部を上記支持口に内嵌した状態で上記ナッ
    クルと一体にかしめ付け固定されて、使用時にも回転し
    ない外径側軌道輪部材と、外周面の一端寄り部分に車輪
    を支持する為の取付フランジ部を、同じく中間部に上記
    各外輪軌道と対向する複列の内輪軌道を、それぞれ有
    し、使用時に回転する内径側軌道輪部材と、上記各外輪
    軌道と上記各内輪軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動
    自在に設けられた転動体とを備えた他物品を結合した転
    がり軸受ユニットに於いて、上記外径側軌道輪部材の一
    部外周面に直径方向外方に突出する円輪部を設け、この
    円輪部の両側面にかしめ付け作業に使用する為の治具を
    軸方向に亙り対向自在とすると共に、上記円輪部の少な
    くとも一部を、上記取付フランジ部と軸方向に亙り互い
    に重畳させていない事を特徴とする他物品を結合した転
    がり軸受ユニット。
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