JP2000191992A - マスキングテ―プ及びこのテ―プを用いたマスキング方法 - Google Patents
マスキングテ―プ及びこのテ―プを用いたマスキング方法Info
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- JP2000191992A JP2000191992A JP10369443A JP36944398A JP2000191992A JP 2000191992 A JP2000191992 A JP 2000191992A JP 10369443 A JP10369443 A JP 10369443A JP 36944398 A JP36944398 A JP 36944398A JP 2000191992 A JP2000191992 A JP 2000191992A
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Abstract
品)を取り外すことなく、その表面を塗装する際に、被
塗装面以外の周辺部に塗料を飛散付着させず、しかも塗
料を吹きける際の噴射により被塗装面周辺の塵埃を飛散
させずに塗装するマスキングテープ及びこのテープを用
いたマスキング方法を提供すること。 【解決手段】 帯状のクラフト紙2の一表面に合成樹脂
をラミネート3して構成されたマスキングテープ本体4
に、帯状のクラフト紙2の他表面の一側縁部に粘着テー
プ5をその一部が外側に張り出すように貼り付けて構成
され、その際、帯状のクラフト紙は30〜60g/m2
であることが好ましく、更には合成樹脂製のラミネート
部3がコロナ放電処理を施したポリエチレンであること
を特徴とする。
Description
及びこのテープを用いたマスキング方法に関し、更に詳
細には、例えば自動車などにおける構成部品を取り外す
ことなく、その表面を綺麗に再塗装するためのマスキン
グテープ及びこのテープを用いたマスキング方法に関す
る。
には、表面の再塗装等がある。一般的に、この種の再塗
装は、例えば自動車について言えばボンネット、ドア、
或いはフェンダー等の構成要素毎に且つその全部即ち単
体ごとについてなされることが多い。これは、再塗装の
場合に元の塗装色を再現するのが非常に難しく、そのた
め、一構成要素表面の一部のみを部分的に再塗装する
と、周囲の非塗装部分における元の塗装色との違いがは
っきりし過ぎ、その周囲における元の色との連続性を出
し難くいという理由による。
ために、通常、この種の再塗装では構成要素を取り外し
たりすることなく、本体等に組み付けた状態のままで行
うことが多い。この点を図4を参照して更に具体的に説
明すると、例えば自動車のボンネット10に傷が付き、
この傷を修理する場合には、当該ボンネット10の表面
における傷の部分を含めた所定の領域面の塗装を剥が
し、その後例えば凹部等があればその穴埋め等必要な修
理をした後、そのボンネット10の塗装色とほぼ同じ色
の塗料で再塗装する。
状のクラフト紙の側縁部に粘着テープの側縁部を重ね合
わせて貼り付けた全幅60mm程度のマスキングテープ
20を、再塗装するボンネット10の表面のみを際取り
するようにその周囲に存在するフェンダーパネル11の
表面縁部に帯状クラフト紙の側縁部から突出した粘着テ
ープ部分の粘着面を貼り付けてマスキングをしていた。
部より外側に位置するフェンダーパネル11表面縁部に
マスキングテープが取り付けられると、次いで再塗装が
行われるが、この時の塗装方法としては、通常、コンプ
レッサーで空気を加圧してノズルから噴射する時、ノズ
ル出口の直前でサイホン効果により塗料液を吸い上げ、
噴射空気に混入されてノズルの先端部から所定の圧力で
霧状に噴射し、これをボンネットの表面に吹き付ける方
法で行われていた。
うな従来のマスキングテープ及びマスキング方法では、
次のような問題点があった。すなわち、例えばボンネッ
ト10とフェンダーパネル11との境界部即ち相互隣接
部は、エンジンルームへの雨水等の浸入を防止するた
め、フェンダーパネル11の縁部が断面コ字型に形成さ
れた溝状の下がり段部とされ、ボンネット10が閉まっ
ている時その周囲縁部がこの下がり段部に重なるように
構成されている。従って、ボンネット10の周囲縁部と
フェンダーパネル11の表面縁部との間には溝状の隙間
14が存在する。
ング方法では、このようなフェンダーパネル11の下が
り段部よりフェンダー本体側におけるパネル表面の縁部
にマスキングテープの粘着面を貼り付けてフェンダーパ
ネル表面を隠すようにしているため、ボンネット10の
周囲縁部とフェンダーパネル11の表面縁部との間に存
在する溝部14は露出したままであった。
周囲には、フェンダーパネル11との境目に非常に狭い
幅の溝部14があって、従来のマスキング方法ではこの
溝部14を境としてフェンダー側を外側とすると、この
外側にマスキングテープを貼り付けていた。このような
マスキング方法は、例えば自動車のドア15やトランク
等を塗装する場合についても全く同じであった。
部から加圧空気と共に霧状に噴射してボンネット10の
表面に吹き付ける時、ノズルから噴射した加圧空気がボ
ンネット周囲縁部とフェンダーパネル表面との境目の溝
部14に吹き込むため、この溝部14内に溜まっている
小さなゴミや砂等の塵埃が舞い上がって塗装したボンネ
ット表面に落ち、その結果塗装の仕上がりが悪くなると
言う問題があった。
ど構成要素単体の全部を再塗装する場合などは、予めそ
の周囲の溝部14に溜まっているゴミや砂塵等の塵埃を
徹底的に清掃してから行うことが必要で、これが再塗装
の作業性及び効率を低下させていた。
たように比較的に薄い帯状のクラフト紙の一側部に粘着
テープを貼り付けて構成されていたため、このクラフト
紙の表面に飛び散った塗料が当該クラフト紙を浸透して
下面側に染み出てくる。そのため、クラフト紙から染み
出た塗料がフェンダーパネル表面に付着して当該表面を
汚すという問題もあった。
点を解決するためになされたもので、例えば自動車など
における構成要素単体(部品)を取り外すことなく、そ
の表面を塗装する際に、被塗装面以外の周辺部に塗料を
飛散付着させず、しかも塗料を吹きける際の噴射により
被塗装面周辺の塵埃を飛散させずに塗装するマスキング
テプ及びこのテープを用いたマスキグ方法を提供するこ
とにある。
ープは、帯状のクラフト紙の一表面に合成樹脂をラミネ
ートして構成されたマスキングテープ本体に、前記帯状
のクラフト紙の他表面の一側縁部に粘着テープをその一
部が外側に張り出すように貼り付けて構成されているこ
とを特徴とする。
のクラフト紙は約30〜60g/m 2ものを使用するこ
とがよい。そして、この帯状クラフト紙の一表面にラミ
ネートされる合成樹脂としては、コロナ放電処理を施し
たポリエチレンが好ましい。更に、マスキングテープ本
体及びこれに接着固定された粘着テープを含めたマスキ
ングテープの幅寸法は、40mm±10mmであること
が好ましい。
キングテープを被塗装物に貼り付けてマスキングする方
法でもあり、マスキングテープにおける粘着テープの粘
着面を被塗装物の裏面側の周囲縁部に貼り付けること、
粘着テープを被塗装物の裏面側周囲縁部に貼り付ける際
に、マスキングテープ本体を被塗装物の裏面側周囲縁部
から外側に出すことでラミネート面を被塗物の被塗装面
とほぼ同方向に向けることから構成される。
該マスキングテープを使用して被塗装物、例えば自動車
のボンネットのような構成要素単体全部を塗装する際に
は、このマスキングテープによって、その粘着テープの
粘着面を被塗装物の裏面側の周囲縁部に貼り付け、マス
キングテープ本体を被塗装物であるボンネットの裏面側
周囲縁部から外側即ちフェンダーパネル表面側に出すよ
うにマスキングする。
境にある溝部は、マスキングテープによって隠されるこ
とになる。そのため、塗装の際にノズルから噴射される
エアーなどにより、溝部内に溜まっている塵埃が舞い上
がって塗装面に付着することを防止することが可能とな
る。
外側に引き出されてフェンダーパネル表面の一部を覆っ
ているマスキングテープ本体は、その表面が合成樹脂で
ラミネートされた面となるため、その面に塗料が飛散付
着してもクラフト紙に浸透することはなく、従ってクラ
フト紙の裏面側にしみ出してフェンダーパネルを汚した
りすることもない。
プ及びこのテープを用いたマスキング方法を図に示され
る実施形態について更に詳細に説明する。図1にはこの
発明のマスキングテープ1が部分的に示されている。こ
のマスキングテープ1は、帯状のクラフト紙2の一表面
に合成樹脂をラミネート(ラミネート部を符号3で示
す)して構成されたマスキングテープ本体4を含む。
側縁部には、粘着テープ5をその一部が外側に張り出す
ように貼り付けられている。従って、この粘着テープ5
の粘着面5aは、図1から明らかなようにマスキングテ
ープ本体4のラミネート部3と同じ側に面していること
になる。
ル当たりの重さが、30〜60g即ち30〜60g/m
2のものであることが好ましい。このことは、クラフト
紙2の厚さが、従来のマスキングテープを構成している
クラフト紙の厚さより厚く、従ってこの実施形態に係る
マスキングテープ1におけるマスキングテープ本体4は
比較的に腰が強い(ぺらぺらしていない)ことを意味し
ている。この点の利点についてはその使用方法の説明の
箇所で述べる。
のマスキングテープ本体4を構成しているラミネート部
3は、合成樹脂であれば特に限定されるものではない
が、例えばコロナ放電処理を施したポリエチレン等の使
用は特に好ましい。また、この実施形態におけるマスキ
ングテープ1では、マスキングテープ本体4の幅寸法に
ついても特に限定されるものではなく、その用途即ち使
用する場所に応じて長いものを製造することができる。
する自動車のボンネット、ドア或いはトランク等の構成
要素単体を塗装する際に使用する場合にはマスキングテ
ープ本体4とこれに貼り付けられた粘着テープ5とを含
むマスキングテープ1の全幅の寸法Wが、40mm±1
0mm程度であることが好ましい。
塗装物を塗装時にマスキングする方法について説明す
る。以下は、自動車の構成要素単体であるボンネットを
再塗装する場合を例とするこの実施形態におけるマスキ
ング方法の説明である。
の側部と、その回りのフェンダーパネル11の一部が概
略的に示されている。自動車のボンネット10を再塗装
する場合には、当該ボンネット10を少し開けて、この
マスキングテープ1における粘着テープ5の粘着面5a
をボンネット10の裏面側の周囲縁部に貼り付ける。
としては、マスキングテープ本体4がボンネット10の
裏面側周囲縁部から外側に出るようにする。これによ
り、マスキングテープ本体4がボンネット10の周辺部
にあるフェンダーパネル11の表面を部分的に覆うと共
に、マスキングテープ本体4のラミネート部3がボンネ
ット10の表面即ち塗装面と同方向に向くことになる。
うにマスキングテープ本体4の他側部に更に別なマスキ
ングテープ12を接続するなどしてフェンダーパネル1
1の表面を、塗料の飛散による付着から充分に保護す
る。なお、塗料の飛び散りが激しくなる恐れのある所に
は、図2に示されるように保護シート13でフェンダー
パネル11の表面を覆っておくことも好ましい。
ープ3をボンネット10の裏面外周縁部に貼り付けて、
マスキングテープ本体4をボンネット10の裏面から外
側に出してフェンダーパネル11の表面を覆った後、ボ
ンネット10が静かに閉められてエンジンルームが通常
の状態に閉鎖される。
ネル11の表面との境にある溝部14は、ボンネット1
0の裏面周囲縁部から外側に出たマスキングテープ本体
4によって隠されることになる。そのため、塗装の際に
ノズルから噴射されるエアーなどにより、溝部14内に
溜まっている塵埃が舞い上がって塗装したボンネット1
0の表面に落ちて付着することを防止することができ
る。
ら外側に引き出されてフェンダーパネル11の表面の一
部を覆っているマスキングテープ本体4は、その表面が
合成樹脂のラミネート部3であるため、そのラミネート
面に塗料が飛散付着してもクラフト紙2に浸透すること
はなく、従ってクラフト紙2の裏面側に染み出してフェ
ンダーパネル11の表面を汚したりすることもない。
ープ1を使用して自動車のボンネット10を再塗装する
場合のマスキング方法について説明したが、本発明はこ
のようなボンネット10の再塗装の場合に限定されるも
のではない。
用した本発明のマスキング方法は、図3に示されるよう
に自動車の構成要素単体であるドア15を再塗装する場
合でも同様にしてマスキングすることができる。
スキング方法としては、マスキングテープ1の粘着テー
プ部を図3に示されるようにドア15とフロントフェン
ダー後部16との間の間隔部から差し込んで、フロント
ドアパネル前端部15aの裏面周囲部に貼り付け、マス
キングテープ本体4をフロントフェンダー後部16の表
面側に引き出すようにして取り付ける。
ようにぺらぺらした腰のないものである場合にはこのテ
ープをドアの裏側エッジ部に隙間から差し込み難く、こ
のようなマスキングを行うことは作業性の点からほとん
ど困難である。
1では、前述したようにクラフト紙2の厚さが従来のも
のに比べて厚く、しかも全幅が従来のものに比べて小さ
く(40mm±10mm)されているため、非常に腰が
強く、その結果このような差し込み取り付けも簡単に行
うことができる。
るボンネット、ドアやトラックなどの単体部分を再塗装
する場合、この発明のマスキングテープを使用した独特
のマスキング方法によって際取りをした後に当該構成単
体部分を再塗装すれば、これらの構成単体部分を自動車
本体から取り外したりすることなく、容易に再塗装がで
き、しかも塗装面を非常に綺麗に仕上げることができ
る。
成単体部分を再塗装する場合のマスキング方法について
説明したが、機械装置、船舶、建築物等における構成単
体部分であってその周囲に隙間があるもの全ての再塗装
用マスキングに適用できることは言うまでもない。
ングテープ及びこのテープを用いたマスキング方法によ
れば、構成単体部分をそれが固定されている本体から取
り外したりすることなく、容易に再塗装ができ、しかも
塵埃などの付着がなく仕上がりの非常によい塗装をする
ことができる。
を部分的に示す斜視図である。
のボンネットを再塗装する際のマスキング方法を示す概
略的な断面図である。
のフロントドアを再塗装する際のマスキング方法を示す
概略的な断面図である。
する場合における従来のマスキング方法を示す構成説明
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 帯状のクラフト紙の一表面に合成樹脂を
ラミネートして構成されたマスキングテープ本体に、前
記帯状のクラフト紙の他表面の縁部に粘着テープをその
一部が外側に張り出すように貼り付けて構成されてなる
マスキングテープ。 - 【請求項2】 前記帯状のクラフト紙が30〜60g/
m2であることを特徴とする請求項1に記載のマスキン
グテープ。 - 【請求項3】 前記合成樹脂製のラミネート部がコロナ
放電処理を施したポリエチレンであることを特徴とする
請求項1又は2に記載のマスキングテープ。 - 【請求項4】 前記マスキングテープ本体及びこれに接
着固定された前記粘着テープを含めた前記マスキングテ
ープの幅寸法が、40mm±10mmであることを特徴
とする請求項1〜3のいずれかに記載のマスキングテー
プ。 - 【請求項5】 前記請求項1〜4のいずれかに記載され
たマスキングテープを塗装時に被塗装物に貼り付けてマ
スキングする方法であって、 前記マスキングテープにおける前記粘着テープの粘着面
を被塗装物の裏面側の周囲縁部に貼り付けること、前記
粘着テープを被塗装物の裏面側周囲縁部に貼り付ける際
に、前記マスキングテープ本体を前記被塗装物の裏面側
周囲縁部から外側に出すことで前記ラミネート面を前記
被塗物の被塗装面とほぼ同方向に向けることからなるマ
スキングテープを用いたマスキング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10369443A JP2000191992A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | マスキングテ―プ及びこのテ―プを用いたマスキング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10369443A JP2000191992A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | マスキングテ―プ及びこのテ―プを用いたマスキング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000191992A true JP2000191992A (ja) | 2000-07-11 |
Family
ID=18494434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10369443A Pending JP2000191992A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | マスキングテ―プ及びこのテ―プを用いたマスキング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000191992A (ja) |
Cited By (1)
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1998
- 1998-12-25 JP JP10369443A patent/JP2000191992A/ja active Pending
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