JP2000190735A - 車両用サンル―フ装置のカバ―取付構造 - Google Patents

車両用サンル―フ装置のカバ―取付構造

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JP2000190735A
JP2000190735A JP10372223A JP37222398A JP2000190735A JP 2000190735 A JP2000190735 A JP 2000190735A JP 10372223 A JP10372223 A JP 10372223A JP 37222398 A JP37222398 A JP 37222398A JP 2000190735 A JP2000190735 A JP 2000190735A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リッドを上下動させるリンクとウエッジ部材
とからなる昇降機構を有するサンルーフ装置において、
昇降機構及びその周辺部を車室内側から覆うカバーを大
きくし、車室内側から物を挿込むことができないように
する。 【解決手段】 前側昇降機構4の前側リンク42にカバ
ー8の前端部を軸部8aにて回動可能に軸着し、カバー
8の後部に設けた前後方向の後方溝8cに後側昇降機構
5の後側リンク52に設けたピン52bを嵌合させ、カ
バー8の中間部に形成した縦方向の中間溝8bに後側昇
降機構5の後側ウエッジ部材51に固設したピン9を嵌
合させてカバー8を取付けたことにより、前側リンク4
2及び後側リンク52の回動によるリッド6の昇降動き
に対するカバー8の昇降動きを小さくし、それによって
カバー8の大きさをリッド全閉状態で昇降機構及びその
周辺部のほぼ全域を覆い隠す程度に大きくすることがで
きるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用サンルーフ
装置のカバー取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のルーフの一部に開口部を設け、こ
の開口部にガラスリッドを前後にスライド可能に取付
け、駆動モータの作動により、該ガラスリッドを後方に
スライドさせてルーフの開口部を開状態とし、ガラスリ
ッドを前方にスライドさせてルーフの開口部を密閉状態
とする装置は、一般にサンルーフ装置と称され、従来よ
り多くの自動車に装備されている。
【0003】上記サンルーフ装置は、図5乃至図7に示
すように、ルーフ1に設けた開口部1aの両側下部に沿
って左右のガイドレール2が配設され、該ガイドレール
2にスライド部材3がスライド可能に嵌装され、該スラ
イド部材3に前側リンク42と前側ウエッジ部材41と
からなる前側昇降機構4及び後側リンク52と後側ウエ
ッジ部材51とからなる後側昇降機構5を介してガラス
よりなるリッド6の両側部が支持され、該リッド6の全
閉状態から駆動モータが駆動し駆動ケーブルを介してス
ライド部材3を後方へスライドさせると、先ず後側昇降
機構5が作動してリッド6の後部を下降させ、次に前側
昇降機構4が作動してリッド6の前部を下降させた後、
リッド6を後方へスライド移動させて全開状態とし、そ
の全開状態から駆動モータの駆動によりスライド部材3
を前方へスライドさせると、リッド6は前方へスライド
した後、前側昇降機構4が作動してリッド6の前部を上
昇させ、次に後側昇降機構5が作動してリッド6の後部
を上昇させて該リッド6がルーフ面と面一に連なって開
口部1aを閉じた全閉状態となるものである。
【0004】このようにリッド6が昇降作動を伴って開
閉するサンルーフ装置においては、リッド6の全閉状態
にて車室内側から昇降機構部が見え、室内美観上あまり
好ましくないばかりか、車室内側から昇降機構部に物を
入れた状態でリッドの開作動が行われると、物が挟まっ
てしまう可能性があり、このようなことを防止すると共
に室内美観向上のために、従来より昇降機構部の内側を
覆うカバー80を取付けるという手段を講じている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は、リッド6の両
側下面部に取付けられたブラケット7に上記カバー80
をスクリュー等にて固着する構成を採っているので、カ
バー80の高さ及び前後方向長さを充分大きく採ること
ができず、車室内側からの隙間をある程度小さくするこ
とはできても、車室内側から物が入らないようにするこ
とはできず、到底美観向上をはかることはできない。
【0006】即ち、従来はリッド6のブラケット7にカ
バー80をスクリュー等にて固着しカバー80はリッド
6と一体となって昇降するものであるから、図6の鎖線
示のように、リッド6の最下降状態にてカバー80がガ
イドレール2等の周辺部材に当たることのないように、
カバー80の高さ及び長さを設定しなければならず、従
って図6の実線示のようにリッド6が上昇位置にある全
閉状態においてカバー80で覆えない部分ができてしま
うのである。図5において、斜線を付した部分がカバー
80で覆えない部分である。
【0007】リッド6の昇降量が比較的小さいサンルー
フ装置では、カバー80で覆えない部分も小さいから、
何らかの別部品の追加によって物が入らないようにする
といった対応を採ることが可能であるが、リッド6の昇
降量が大きいサンルーフ装置では対応が非常に難しいと
いう課題を有している。
【0008】本発明は上記のような従来の課題を解決す
ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、リンクとウエ
ッジ部材との組合せよりなりリンクの回動にてリッドを
上下動させる昇降機構を装備した車両のサンルーフ装置
において、上記昇降機構及びその周辺部を車室内側から
覆うカバーを、上記昇降機構のリンクに結合させて取付
けることにより、例えばリッドの昇降の動きに対しカバ
ーの昇降の動きが小さくなる、というようにカバーがリ
ッドの昇降動作とは異なる昇降動作をする構成とし、こ
れによりカバーの大きさをリッド全閉状態で昇降機構及
びその周辺部のほぼ全体を覆う程度に大きくしてもリッ
ドの開閉作動時カバーがガイドレールやその他の周辺部
品に干渉することがないようにすることができ、車室内
側からの美観向上をはかることができると共に、車室内
側から昇降機構部へ物を入れることができず、物の挟み
込みを防止することができるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に付き
図面を参照して説明する。
【0011】図1乃至図3において、1はルーフであ
り、ルーフ1には開口部1aが形成され、該開口部1a
の両側下部に沿って左右のガイドレール2が配設され、
該左右のガイドレール2にスライド部材3及び前後の昇
降機構4,5を介してガラスよりなるリッド6の左右両
側部が支持されている。
【0012】スライド部材3は、前側ウエッジ部材41
を有する前側スライド部材31と該前側スライド部材3
1にロッド等の連結部材33にて連結された後側スライ
ド部材32とからなり、ガイドレール2にスライド可能
に嵌装され、図示しない駆動ケーブルを介して図示しな
い駆動機構と連結され、該駆動機構の駆動によりスライ
ド部材3はガイドレール2にガイドされて前後方向にス
ライド移動するよう構成されている。
【0013】リッド6の両側下面部には、上記スライド
部材3とリッド6とを連結する前後の昇降機構4,5を
取付けるためのブラケット7が取付けられている。
【0014】前側昇降機構4は、前側スライド部材31
に一体又は一体的に設けられた前側ウエッジ部材41と
前側リンク42と上記前側スライド部材31の前方にお
いてガイドレール2にスライド可能に嵌装された前側シ
ュー43とからなり、上記前側リンク42の前端部を上
記リッド6のブラケット7にピン42aにて軸着すると
共に、該前側リンクの中間部を前側シュー43にピン4
2bにて軸着し、且つ前側リンク42の後端部に固設し
たウエッジピン42cを前側ウエッジ部材41に設けた
溝部41aにスライド可能に嵌合させた構造となってい
る。
【0015】後側昇降機構5は、後側ウエッジ部材51
と後側リンク52とからなる。後側ウエッジ部材51は
前上がり傾斜溝の前端から水平溝に連なる形状の前方案
内溝51aと後上がり傾斜溝の後端から水平溝に連なる
形状の後方案内溝51bとを有し、上記リッド6のブラ
ケット7にスクリュー等にて固着される。後側リンク5
2は、その後端部をピン52cにて前記後側スライド部
材32に回動可能に軸着すると共に、後側リンク52の
前端部及び中間部に固設したピン52a及び52bを後
側ウエッジ部材51の前方案内溝51a及び後方案内溝
51bにそれぞれスライド可能に嵌合させた構造となっ
ている。
【0016】8は前側昇降機構4及び後側昇降機構5を
車室内側から覆うカバーであり、該カバー8は、前側昇
降機構4の前端近傍から後側昇降機構5の後端に至る前
後方向長さを有し、カバー8の前端部に軸部8aを設け
ると共に、中間部にほぼ水平溝の後端から下方に垂下す
る縦溝に連なる形状の中間溝8bを設け、且つ後端部に
ほぼ水平形状の後方溝8cを設け、上記軸部8aを前側
リンク42の前方部分に回転可能に嵌合させ、後側ウエ
ッジ部材51の前方部分に固設したピン9を中間溝8b
にスライド可能に嵌合させると共に、後側リンク52の
中間部に固設されている前記ピン52bを後方溝8cに
スライド可能に嵌合させることにより、上記カバー8を
前側昇降機構4と後側昇降機構5とに跨がって支持させ
た構造を採っている。
【0017】尚、図1,図2において、10はリッド6
の後縁部から漏れた雨水を受けて外部に排出するドレー
ンプレートであり、該ドレーンプレート10の両側部に
はドレーンシュー11が結合され、該ドレーンシュー1
1がガイドレール2にスライド可能に嵌合し、該ドレー
ンシュー11と前記前側シュー43とをロッド等の連結
材12にて連結することにより、リッド6の前後方向ス
ライド移動に伴ってドレーンプレート10がガイドレー
ルに案内されて前後方向にスライド移動するようになっ
ている。ドレーンシュー11とブラケット7とを連結材
12にて連結してもよい。
【0018】上記の構成において、リッド6の開閉作動
態様を図1(A)〜(E)を参照して説明する。
【0019】図1(A)のように、リッド6がルーフ1
と面一となって開口部1aを閉としている全閉状態で
は、前側リンク42後端のウエッジピン42cは前側ウ
エッジ部材41の溝部41aの後端部に位置し、後側リ
ンク52前端部のピン52a及び中間部のピン52bは
後側ウエッジ部材51の前方案内溝51aの前端部及び
後方案内溝51bの前端部にそれぞれ位置している。
又、ピン9はカバー8の中間溝8bの縦溝の上端に位置
し、ピン52bは後方溝8cの前端近傍に位置し、カバ
ー8は前側昇降機構4の前端近傍から後側昇降機構5の
後端にかけてのほぼ全域を車室内側からはほとんど見え
ないように覆った状態となっている。カバー8で覆い得
ない車室内側からの隙間は、図1(A)の斜線を付した
範囲で、非常に狭い隙間である。
【0020】この全閉状態から図示しない駆動機構がリ
ッド開方向に駆動すると、先ず最初はリッド6が後方へ
動けないから前側シュー43及びドレーンシュー11は
後方移動できず、スライド部材3だけが後方へ移動す
る。スライド部材3の後方移動により、図1(B)のよ
うに、前側リンク42のウエッジピン42cは前側ウエ
ッジ部材41の溝部41a内を前方へと相対的に移動す
ると共に、後側昇降機構5の後側リンク52はスライド
部材3と一緒に後方移動し、前端部と中間部のピン52
aと52bは後側ウエッジ部材51の前方案内溝51a
と後方案内溝51b内をそれぞれ後方へと移動し、該後
方案内溝51bの後上がり傾斜により後側リンク52は
後端部のピン52cを中心として下方へ回動し、リッド
6の後部を下降させる。
【0021】更にスライド部材3が後方へ移動すると、
図1(C)及び(D)のように、後側リンク52は後方
へ移動しつつピン52cまわりに更に下方へ回動してリ
ッド6の後部を更に下降させると共に、前側リンク42
のウエッジピン42cが前側ウエッジ部材41の溝部4
1a内を更に前方へ相対移動し、水平溝部から前上がり
傾斜部に入ることによって、前側リンク42は中間部の
ピン42bによる前側シュー43への軸着部を中心とし
て図において反時計方向に回動し、前端部のピン42a
によるブラケット7への軸着部を下方へ押し下げ、リッ
ド6の前部を下降させ、図1(D)に示すリッド6の最
下降位置となる。この最下降位置では、前側リンク42
のウエッジピン42cは溝部41aの前端に位置し、後
側リンク52の前端部及び中間部のピン52a及び52
bは前方案内溝51a及び後方案内溝51bの後端に位
置し、以後は前側昇降機構4,後側昇降機構5,リッド
6及びドレーンプレート10はスライド部材3と一体と
なって後方へ移動し、図1(E)に示す全開状態とな
り、リッド6の開作動は終了する。
【0022】上記リッド6の下降作動において、カバー
8はその前端の軸部8aによる前側リンク42への軸着
部と後側リンク52のピン52bの後方溝8cへの嵌合
部との2点で支持されているので、後側リンク52の下
方回動によるリッド6後部の下降量に対しカバー8の後
部の下降量を、後側リンク52の回転中心52cから5
2aまでの距離と52bまでの距離とのアーム比によ
り、例えば図示のようにほぼ1/3程度とすることがで
き、又リッド6の前部の下降量に対するカバー8の前部
の下降量も、前側リンク42の回転中心42bからピン
42aまでの距離と軸部8aまでの距離とのアーム比に
より、例えば図示のようにほぼ1/3程度とすることが
でき、上記リッド6の下降量とカバー8の下降量との差
はピン9が中間溝8bの縦溝内を相対的に下方へ移動す
ることにより吸収されるから、リッド6が最下降位置と
なってもカバー8は周辺部材と干渉することなく、前側
昇降機構4の前端付近から後側昇降機構5の後端にかけ
てのほぼ全域を車室内側から覆い車室内側から物を入れ
ることができない状態を保持し続ける。
【0023】図1(E)に示すリッドの全開状態から、
図示しない駆動機構が前記リッド開時とは逆に駆動し、
スライド部材3が前方にスライド移動すると、スライド
部材3と一体的に前後の昇降機構4,5がリッド6を伴
って前方へ移動し、ドレーンプレート10も一緒に前方
へ移動し、図1(D)に示す前端位置に至り、前側シュ
ー43はガイドレール2に設けたストッパ部2aに当た
って前方移動を拘止される。ここから更にスライド部材
3が前方へスライド移動すると、前述したように前側シ
ュー43の前方移動はストッパ部2aにて拘止されてい
るから、前側ウエッジ部材41の溝部41a中をウエッ
ジピン42cが相対的に後方へ移動し、溝部41aの前
上がり傾斜により前側リンク42はピン42bを中心と
して図において時計方向に回動し、図1(C)のように
ピン42aを介してリッド6の前部を上昇させる。図1
(D)から(C)に至る間に、後側リンク52が後側ウ
エッジ部材51に対して前方移動することにより、ピン
52aと52bが前方案内溝51aと後方案内溝51b
内をそれぞれ前方へ移動し、後側リンク52は後端のピ
ン52cを中心として上方へ回動し、リッド6の後部を
上方へ持ち上げる。更にスライド部材3が前方へスライ
ド移動することにより、図1(B),(A)のようにリ
ッド6の後部を上昇させて全閉状態とし、リッド6の閉
作動は終了する。
【0024】このリッド6の閉作動の間も、カバー8は
リッド開作動時とは逆に、リッド6の上昇量に対しほぼ
1/3程度の上昇量にて上昇し、その上昇量の差はピン
9が中間溝8bの縦溝内を相対的に上方へ移動すること
により吸収され、カバー8は周辺部品と干渉することな
く前後の昇降機構4,5部のほぼ全域を車室内側から覆
った状態を保持する。
【0025】上記図1乃至図3の実施例において、カバ
ー8の前端部を前側リンク42に取付けるための軸部8
aとしては、通常のピンを用いてもよいが、図4(A)
に示すように合成樹脂製のカバー8と一体に形成した軸
部8aとし、中間溝8b及び後方溝8cのそれぞれの前
端部に形成した大径のピン頭部挿込部にピン9及びピン
52bの頭部をそれぞれ挿入してカバー8を前方へずら
せ、軸部8aを前側リンク42の挿込穴42dに嵌入係
合させて組付けるようにすれば、カバー8の組付け作業
が非常に簡単容易となる。
【0026】又、図4(B)に示すように、軸部8aを
合成樹脂製の前側リンク42に一体に突出形成し、合成
樹脂製カバー8の前端部には軸部8aの直径よりやや小
なる幅の挿入部81aをもった嵌合穴81を形成し、中
間溝8b及び後方溝8cの各前端のピン頭部挿込部にピ
ン9と52bの頭部をそれぞれ挿入しておいてカバー8
を前方へずらせつつ軸部8aを挿入部81aより圧入し
て嵌合穴81に嵌合させて組付けるようにしてもよく、
このようにしてもカバー8の組付け作業を簡単容易に行
うことができる。
【0027】尚、上記実施例ではカバー8の前側を前側
リンク42に軸着し、カバー8の後側をピン(52b)
と長穴(後方溝8c)の嵌合にて後側リンク52に取付
けた例を示しているが、カバー8の後側を後側リンク5
2に軸着し、カバー8の前側をピント長穴の嵌合にて前
側リンク42に取付ける構造としてもよい。このように
カバー8の前後の何れか一方を前後何れかのリンクに軸
着した構造とすれば、縦溝よりなる中間溝8bとピン9
との嵌合によるカバー8の前後方向移動規制構造は必ず
しも必要ではない。縦溝よりなる中間溝8bとピン9と
の嵌合による前後方向移動規制構造を設けた場合は、図
4(C)のように、カバー8の前側と前側リンク42と
の結合及びカバー8の後側と後側リンク52との結合
を、双方共前後方向長穴とピンとの嵌合構造としてもよ
い。
【0028】上記実施例では、前側昇降機構4と後側昇
降機構5とを備え、該前後の昇降機構4,5にてリッド
6の前部と後部をそれぞれ昇降させるようにしたサンル
ーフ装置に本発明を適用した例を示しているが、リッド
6の後部を昇降させる後側昇降機構のみを有し、リッド
6の前側はガイドレール2の前側を前上りに傾斜した構
造とすることによって上下させるようになっているサン
ルーフ装置にも本発明は適用可能であり、このように前
側昇降機構4を有しないサンルーフ装置の場合は、カバ
ー8の前側はリッド6のブラケット7に軸着又は前後方
向長穴とピンとの嵌合にて取付け、カバー8の後側を後
側昇降機構5の後側リンク52に前後方向長穴とピンと
の嵌合又は軸着にて取付けた構造とすることにより、目
的を達成することができる。この場合、カバー8の前側
と後側の双方を前後方向長穴とピンとの嵌合による取付
けとしたものでは、カバー8の中間部に縦溝よりなる中
間溝8bを設け、後側ウエッジ部材51等のリッド側の
部材に固設したピン9が該中間溝8bに嵌合してカバー
8の前後方向移動を規制するようにする構成が必要であ
る。カバー8の前後何れか一方が軸着による取付構造で
ある場合は、中間溝8bとピン9との嵌合構造は必ずし
も必要ではないが、カバー8の上下移動を安定化させる
ために中間溝8bとピン9との嵌合による前後方向移動
規制構造を付けてもよい。
【0029】更に、本発明は図示のようにリッドを下降
させてルーフの下側にスライドさせて開く方式のサンル
ーフ装置だけでなく、リッドの後部を上昇させて後方へ
スライドさせて開くようになっているスポイラー式のサ
ンルーフ装置にも適用可能である。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、サンルー
フ装置のリッド昇降機構部を車室内側から覆うカバー
を、リッドの昇降機構を構成するリンクに結合させて取
付けることにより、例えばリッドの昇降の動きに対しカ
バーの昇降の動きを小さくする、というようにカバーが
リッドの昇降動作とは異なる昇降動作をする構成とし、
これによりカバーの大きさをリッド全閉状態で昇降機構
部のほぼ全体を覆う程度に大きくしてもリッドの開閉作
動時カバーが周辺部品に干渉することがないようにする
ことができ、車室内側からの美観の向上をはかることが
できると共に、車室内側から昇降機構部等に物を入れる
ことができないので、物が昇降機構部に挟み込まれる虞
れを完全に防止することができるもので、構成が簡単で
組付けが容易であり、コスト低廉なることと相俟って、
実用上多大の効果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すサンルーフ装置の縦
断側面図で、(A)はリッドの全閉状態を示す図、
(B),(C)及び(D)はリッドの開作動状態を順次
示す図、(E)はリッドの全開状態を示す図である。
【図2】図1(A)の要部の拡大断面図であり、(A)
は図1(A)のA−A断面図、(B)は図1(A)のB
−B断面図である。
【図3】図1に示すサンルーフ装置の昇降機構部及びカ
バーの分解斜視図である。
【図4】(A),(B)及び(C)はカバーの他の取付
構造例をそれぞれ示す説明図である。
【図5】サンルーフ装置における従来のカバー取付構造
例を示す縦断側面図で、リッドの全閉状態を示してい
る。
【図6】図5の要部拡大断面図で、(A)は図5のA−
A断面図、(B)はB−B断面図である。
【図7】図5に示すサンルーフ装置の昇降機構部及びカ
バーの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ルーフ 1a 開口部 2 ガイドレール 3 スライド部材 4 前側昇降機構 5 後側昇降機構 6 リッド 7 ブラケット 8 カバー 8a 軸部 8b 中間溝 8c 後方溝 9 ピン 41 前側ウエッジ部材 42 前側リンク 43 前側シュー 51 後側ウエッジ部材 52 後側リンク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフの開口部にリッドを前後方向にス
    ライドして開閉するよう取付けると共に、リンクとウエ
    ッジ部材との組合せよりなり該リンクの回動によってリ
    ッドを昇降作動させる昇降機構を備えたサンルーフ装置
    において、上記昇降機構及びその周辺部を車室内側から
    覆うカバーを、該昇降機構のリンクに結合させて取付け
    ることにより、カバーがリッドの昇降動作とは異なる昇
    降動作をする構成としたことを特徴とする車両用サンル
    ーフ装置のカバー取付構造。
  2. 【請求項2】 ルーフの開口部にリッドを前後方向にス
    ライドして開閉するよう取付けると共に、リンクとウエ
    ッジ部材との組合せよりなり該リンクの回動によってリ
    ッドを昇降作動させる昇降機構を備えたサンルーフ装置
    において、上記昇降機構及びその周辺部を車室内側から
    覆うカバーを、上記昇降機構のリンクに結合させて取付
    けることにより、リッドの昇降の動きに対しカバーの昇
    降の動きを小さくする構成としたことを特徴とする車両
    用サンルーフ装置のカバー取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の車両用サンルー
    フ装置のカバー取付構造において、カバーは、その前側
    をリッドに取付けたブラケット又は前側昇降機構の前側
    リンクに結合され、後側を後側昇降機構の後側リンクに
    結合されて取付けられ、該カバーの前側と後側の結合部
    のうちの何れか一方は回動可能な軸着構造とし、他方は
    前後方向の長穴とそれにスライド可能に嵌合されたピン
    との嵌合構造としたことを特徴とする車両用サンルーフ
    装置のカバー取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の車両用サンルー
    フ装置のカバー取付構造において、カバーは、その前側
    をリッドに取付けたブラケット又は前側昇降機構の前側
    リンクに前後方向の長穴とそれにスライド可能に嵌合さ
    れたピンとの嵌合構造にて結合され、後側を後側昇降機
    構の後側リンクに前後方向の長穴とそれに嵌合されたピ
    ンとの嵌合構造にて結合されると共に、中間部をほぼ上
    下方向の縦溝とそれにスライド可能に嵌合するピンとの
    嵌合構造にてリッド側に取付けられた部材に支持された
    状態にて取付けられることを特徴とする車両用サンルー
    フ装置のカバー取付構造。
JP37222398A 1998-12-28 1998-12-28 車両用サンルーフ装置のカバー取付構造 Expired - Fee Related JP4210375B2 (ja)

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