JP4141033B2 - 車両用サンルーフ装置のデフレクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用サンルーフ装置のデフレクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両のルーフの一部に開口部を設け、この開口部にガラス等よりなるリッドをスライド可能に取付け、駆動モータの作動により、該リッドを後方へスライドさせてルーフ開口部を開状態とし、リッドを前方へスライドさせてルーフの開口部を密閉状態とする装置は、一般にサンルーフ装置と称され、従来より多くの車両に装備されている。
【0003】
上記サンルーフ装置においては、ルーフに設けた開口部の両側下部に沿って左右のガイドレールが配設され、該ガイドレールに駆動シューがスライド可能に嵌装され、該駆動シューに昇降機構等を介してリッドの両側部が支持され、該リッドの全閉状態から駆動モータが駆動し駆動ケーブルを介して駆動シューが後方へスライド作動すると、先ず昇降機構が作動してリッドを下降させた後に後方へスライド移動させて全開状態とし、その全開状態から駆動モータの駆動により駆動シューが前方へスライド作動すると、リッドは前方へスライドした後、昇降機構が作動してリッドを上昇させて該リッドがルーフ面と面一に連なって開口部を閉じた全閉状態となるものである。
【0004】
サンルーフ装置においては、ルーフ開口部の前縁部の下部にデフレクタが起伏可能に取付けられ、リッドの開状態では該デフレクタは起立した使用状態に保持され、該デフレクタによる空力効果によりルーフ開口部より車室内空気が外部に流出する状態となり、リッドの閉作動に伴って該デフレクタは下方へ回動し、リッドの全閉状態では該デフレクタはリッドの下側にほぼ沿った格納位置に保持されるようになっている。
【0005】
上記デフレクタは、例えば図3に示すように、前縁部をヒンジピンa′にてルーフ開口部の前縁下部のフレームに上下回動可能に取付けられたデフレクタプレートaと、後端部をサンルーフ装置の左右のガイドレールにピンb′にて上下回動可能に取付けられ前端部が前記デフレクタプレートa側縁のガイド溝にスライド可能に係合された左右のデフレクタアームbと、上記デフレクタプレート及びデフレクタアームbにそれぞれ上向き回動力を付勢するスプリングとからなり、サンルーフ装置のリッドcに固着したリッドブラケットeに上記デフレクタアームbの上縁(ガイド面)を摺接するデフレクタシューdを設け、リッドcが前方へスライドする閉作動時は該デフレクタシューdが上記デフレクタアームbの上縁を前方へ摺動しつつ該デフレクタアームbをピンb′まわりに下方へ押圧回動させ、これに伴ってデフレクタプレートaもヒンジピンa′まわりに下方へ回動してリッド下部にほぼ沿った格納位置となり、リッドcが後方へスライドする開作動時はデフレクタシューdがデフレクタアームbの上縁を後方へ摺動することにより、デフレクタアームb及びデフレクタプレートaはスプリングの付勢力にて上方へ回動し、デフレクタプレートaがルーフ開口部の前縁上部に起立した使用位置に保持されるようになっているのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記において、リッドの最下降状態でのデフレクタアームbの回動中心b′に対するデフレクタシューdの高さは、室内のヘッドクリアランス確保の必要上、あまり大きく設定することができないから、リッドの閉作動時、起立した使用位置にあるデフレクタのデフレクタアームbにデフレクタシューdが最初に当って倒し始める点は、デフレクタアームbの回動中心b′に極く近い位置となり、図3に例示するように、デフレクタアームbの上縁即ちガイド面が側面視で直線形状に構成されている従来構成のものでは、デフレクタシューdがほぼ等速移動するものとして、デフレクタシューdのデフレクタアーム上縁摺動量に対するデフレクタの倒れ角度は、図3(C)から(B)に示されているように倒れ始めの範囲で非常に大きく、図3(B)から(A)に示されているようにその後の範囲では非常に小さく、デフレクタシューdの全摺動量の最初の極く僅かなストローク範囲でデフレクタは格納位置に近い位置まで倒される。逆にリッドの開作動時には、デフレクタシューdの全摺動量の最終の極く僅かなストローク範囲でデフレクタは格納位置近傍から急激に起立して使用位置となる。
【0007】
このような動作は、デフレクタが非常に急激に起伏する不自然な動きに見え、パタン感,パタン音等の見栄えの悪い動作感を与えるばかりか、デフレクタ倒し始めの荷重が大きいことによりリッドのスライド速度が遅くなる等、商品性の低下をまねく、といった課題を有している。
【0008】
本発明は上記のような従来の課題を解決することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のようなサンルーフ装置のデフレクタにおいて、デフレクタアームのデフレクタシューが摺動するガイド面の前記デフレクタアームの後端部側から所定範囲を、側面視で、中央部が下方へ凹んだ凹曲線をなす形状に構成したことにより、リッドの閉作動時に、デフレクタアームにデフレクタシューが最初に当って倒し始めてから最下の格納位置に至るまでのデフレクタシューの摺動量は従来より長くなり、従来の急激な動作感(パタン感等)は大幅に緩和され、デフレクタの起伏動作は従来に比しはるかに自然でスムーズな動きとなり、動作感の著しい向上をはかることができると共に、デフレクタの倒し始めの荷重が大幅に軽減され、デフレクタの倒し始めの荷重にてリッドのスライド速度が遅くなるといった従来の課題は完全に解消される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に付き図面を参照して説明する。
【0011】
図1において、1はルーフであり、ルーフ1には開口部1aが形成され、該開口部1aの両側下部に沿って左右のガイドレール2が配設され、該左右のガイドレール2に駆動シュー3及び前後の昇降機構4,5を介してガラスよりなるリッド6の左右両側部が支持されている。
【0012】
駆動シュー3は、前側ウエッジ部材41を有する前側駆動シュー31と該前側駆動シュー31にロッド等の連結材にて連結された後側駆動シュー32とからなり、ガイドレール2にスライド可能に嵌装され、図示しない駆動ケーブルを介して図示しない駆動機構と連結され、該駆動機構の駆動により駆動シュー3はガイドレール2にガイドされて前後方向にスライド移動するよう構成されている。
【0013】
リッド6の両側下面部には、上記駆動シュー3とリッド6とを連結する前後の昇降機構4,5を取付けるためのリッドブラケット7が取付けられている。
【0014】
前側昇降機構4は、前側駆動シュー31に一体又は一体的に設けられた前側ウエッジ部材41と前側リンク42と上記前側駆動シュー31の前方にてガイドレール2にスライド可能に嵌装された前側シュー43とからなり、上記前側リンク42の前端部をリッドブラケット7にピン42aにて軸着すると共に、該前側リンク42の中間部を前側シュー43にピン42bにて軸着し、且つ前側リンク42の後端部に固設したウエッジピン42cを前側ウエッジ部材41に設けた溝部41aにスライド可能に嵌合させた構造となっている。該溝部41aは前上がりの傾斜溝部の後端からほぼ水平な水平溝部に連なる形状に構成される。
【0015】
後側昇降機構5は、後側ウエッジ部材51と後側リンク52とからなる。後側ウエッジ部材51は前上がり傾斜溝の前端から水平溝に連なる形状の前方案内溝51aと後上がり傾斜溝の後端から水平溝に連なる形状の後方案内溝51bとを有し、上記リッドブラケット7にスクリュー等にて固着される。後側リンク52は、その後端部をピン52cにて前記後側駆動シュー32に回動可能に軸着すると共に、後側リンク52の前端部及び中間部に固設したピン52a及び52bを後側ウエッジ部材51の前方案内溝51a及び後方案内溝51bにそれぞれスライド可能に嵌合させた構造となっている。
【0016】
10はデフレクタであり、該デフレクタ10は、前縁部をヒンジピン11aにてフレーム15に上下回動可能に取付けられたデフレクタプレート11と、後端部をピン12aにてガイドレール2又はフレーム15に上下回動可能に取付けられ前端部のピン12bが前記デフレクタプレート11の側縁部のガイド溝11bに係合された左右のデフレクタアーム12と、前記デフレクタプレート11及びデフレクタアーム12に上向きの回動力をそれぞれ付勢するスプリング(図示省略)とからなる。上記デフレクタアーム12の上縁は後述するデフレクタシュー16及びデフレクタストッパ17が摺動するガイド面13となるものであるが、本実施例では、図2の拡大図に示すように、このガイド面13のピン12aに近い部分の所定範囲を、側面視で、中央部が凹んだ凹曲線をなす形状に構成している。
【0017】
図1において、リッド6に固着されたリッドブラケット7の前端部には、上記デフレクタアーム12のガイド面13上を摺動するデフレクタシュー16が設けられ、リッド6の閉作動時に該デフレクタシュー16がデフレクタアーム12のガイド面13上を摺動しつつデフレクタアーム12を下方へ押圧回動させてデフレクタプレート11を下方へ回動させるようになっている。
【0018】
更に、前記前側昇降機構4の一構成部品である前側シュー43には、最下位置にあるデフレクタアーム11に係合して該デフレクタアーム11の上方への回動を拘止するデフレクタストッパ17が形成されている。
【0019】
上記の構成において、リッド6の開閉作動態様を図1(A)〜(F)を参照して説明する。
【0020】
図1(A)のように、リッド6周縁のウエザストリップ6aがルーフ開口部の周縁フランジに弾接しリッド6がルーフ1と面一となって開口部1aを閉としている全閉状態では、前側リンク42後端のウエッジピン42cは前側ウエッジ部材41の溝部41aの後端部に位置し、後側リンク52前端部のピン52a及び中間部のピン52bは後側ウエッジ部材51の前方案内溝51aの前端部及び後方案内溝51bの前端部にそれぞれ位置している。
【0021】
又、リッドブラケット7に設けたデフレクタシュー16はデフレクタアーム12の上縁より上方に離れた位置となっているが、前側シュー43に設けたデフレクタストッパ17がデフレクタアーム12の上縁に係合し、該デフレクタ10を最下の格納位置に保持している。
【0022】
この全閉状態から図示しない駆動機構がリッド開方向に駆動すると、先ず最初はリッド6が後方へ動けないから前側シュー43は後方移動できず、駆動シュー3だけが後方へ移動する。該駆動シュー3の後方移動により、図1(B)のように、前側リンク42のウエッジピン42cは前側ウエッジ部材41の溝部41aの水平溝部内を前方へと相対的に移動すると共に、後側昇降機構5の後側リンク52は駆動シュー3と一緒に後方移動し、前端部と中間部のピン52aと52bは後側ウエッジ部材51の前方案内溝51aと後方案内溝51b内をそれぞれ後方へと移動し、該後方案内溝51bの後上がり傾斜により後側リンク52は後端部のピン52cを中心として下方へ回動し、リッド6の後部を下降させる。
【0023】
更に駆動シュー3が後方へ移動すると、図1(C)のように、後側リンク52は後方へ移動しつつピン52cまわりに更に下方へ回動してリッド6の後部を更に下降させると共に、前側リンク42のウエッジピン42cが前側ウエッジ部材41の溝部41a内を更に前方へ相対移動し、水平溝部から前上がりの傾斜溝部に入ることによって、前側リンク42は中間部のピン42bによる前側シュー43への軸着部を中心として図において反時計方向に回動し、前端部のピン42aによるブラケット7への軸着部を下方へ押し下げ、リッド6の前部を下降させ、リッド6の最下降位置となる。
【0024】
この図1(A)から(C)までの間は、前側シュー43に設けたデフレクタストッパ17はデフレクタ10を最下の格納位置に保持し続けるが、図1(C)のリッド最下降位置では、リッドブラケット7に設けたデフレクタシュー16がデフレクタアーム12の上縁に当接し、上記デフレクタストッパ17とデフレクタシュー16とでデフレクタ10を最下の格納位置に保持した状態となる。
【0025】
リッド最下降位置では、前側リンク42のウエッジピン42cは溝部41aの前上り傾斜溝部の前端に位置し、後側リンク52の前端部及び中間部のピン52a及び52bは前方案内溝51a及び後方案内溝51bの後端に位置し、以後は前側昇降機構4,後側昇降機構5,リッド6は駆動シュー3と一体となって後方へ移動して全開状態となり、リッド6の開作動が終了するが、図1(C)に示すリッド最下降位置からリッド6が後方スライドする場合、図1(D)〜(F)に示すように、リッドブラケット7に設けたデフレクタシュー16がデフレクタアーム12の上縁を後方へ摺動すると共に、デフレクタストッパ17もデフレクタアーム12の後方へと移動し、上記デフレクタシュー16の後方移動に伴って、デフレクタアーム12とデフレクタプレート11は図示しないスプリングの付勢力にてそれぞれ上方へ回動し、デフレクタプレート11がルーフ開口部1aの前縁部に起立した使用位置に保持される。
【0026】
リッド全開状態から、図示しない駆動機構が前記リッド開時とは逆に駆動し、駆動シュー3が前方にスライド移動すると、駆動シュー3と一体的に前後の昇降機構4,5がリッド6を伴って前方へ移動して、図1(C)に示す前端位置に至り、前側シュー43はガイドレール2に設けたストッパ部2aに当たって前方移動を拘止される。
【0027】
図1(C)の状態に至る前に、先ず図1(F)〜(E)に示すように、デフレクタシュー16が使用位置にあるデフレクタアーム12のガイド面13に当って摺動しつつこれを押圧回動させ、デフレクタアーム12及びデフレクタプレート11をほぼ水平な最下位置とし、その後図1(D)に示すようにデフレクタストッパ17が最下位置にあるデフレクタアーム12のガイド面13上を前方へ移動し、前側シュー43がストッパ部2aに当って前方移動を拘止された図1(C)の状態では、デフレクタシュー16とデフレクタストッパ17がデフレクタアーム12のガイド面13に当接して、デフレクタアーム12及びデフレクタプレート11をリッド6の下方の最下位置に押圧保持した状態となっている。
【0028】
ここから更に駆動シュー3が前方へスライド移動すると、前述したように前側シュー43の前方移動はストッパ部2aにて拘止されているから、前側ウエッジ部材41の溝部41a中をウエッジピン42cが相対的に後方へ移動し、溝部41aの前上がり傾斜により前側リンク42はピン42bを中心として図において時計方向に回動し、図1(B)のようにピン42aを介してリッド6の前部を上昇させる。図1(C)から(B)に至る間に、後側リンク52が後側ウエッジ部材51に対して前方移動することにより、ピン52aと52bが前方案内溝51aと後方案内溝51b内をそれぞれ前方へ移動し、後側リンク52は後端のピン52cを中心として上方へ回動し、リッド6の後部を上方へ持ち上げる。
【0029】
更に、駆動シュー3が前方へスライド移動すると、図1(B)〜(A)のように、前側昇降機構4のウエッジピン42cは前側ウエッジ部材41の溝部41aの水平溝部内に入って相対的に後方移動することにより、リッド6の前部の上昇は停止し、後側昇降機構5のピン52aと52bが前方案内溝51aと後方案内溝51b内をそれぞれ前方移動し続けることにより、リッド6の後部を上昇させて全閉状態とし、リッド6の閉作動は終了する。
【0030】
この図1(C)から(A)に至るリッド6の上昇作動によって、リッドブラケット7に設けたデフレクタシュー16はデフレクタアーム12の上縁から上方へ離れていくが、この間、前側シュー43に設けたデフレクタストッパ17はデフレクタアーム12に係合して該デフレクタアーム12の上方への回動を拘止し、デフレクタ10を最下の格納位置に保持し続ける。
【0031】
上記リッド6の閉作動時において、使用位置にあるデフレクタ10のデフレクタアーム12のガイド面13にデフレクタシュー16が当って摺動しデフレクタ10を格納位置まで倒していくとき、図2の拡大図に示すように、上記ガイド面13の後方の所定範囲が側面視で凹曲線をなす形状に構成されているので、デフレクタシュー16の当り始めから所定の摺動範囲の間におけるデフレクタシュー16の摺動量に対するデフレクタアーム12の倒れ角度は従来のものよりかなり小さくなり、デフレクタアーム12にデフレクタシュー16が最初に当って倒し始めてから最下の格納位置に至るまで即ち図1の(F)から(D)に至るまでのデフレクタシュー16の摺動量は従来よりはるかに長くなり、従来の急激な動作感(パタン感等)は大幅に緩和される。
【0032】
理想としては、図4の鎖線示のように、デフレクタアーム12の倒れ角度をデフレクタシュー16の全摺動範囲においてほぼ均等化することが望ましいが、このようにするためにはデフレクタアーム12のガイド面13の全ストローク範囲を大きな凹曲線に形成しなければならないが、それはスペースが限定されデフレクタアームの大きさも限られている現状では到底不可能であり、実際上は図示実施例のように、ガイド面13の後ろ半分程度の範囲を凹曲線形状に構成し、デフレクタシュー16の全摺動ストロークのほぼ1/2の摺動量でデフレクタ10が使用位置から格納位置へとほぼ均一な回動速度で回動する構成とすることが現実的であり、このようにしてもデフレクタ10の起伏動作は従来に比しはるかに自然でスムーズな動きとなり、動作感の著しい向上をはかることができると共に、デフレクタの倒し始めの荷重が大幅に軽減され、デフレクタの倒し始めの荷重にてリッドのスライド速度が遅くなるという従来の課題は完全に解消され、商品性の向上をはかることができる。
【0033】
尚、図示実施例のように、リッド6の開閉作動にリッド前部の昇降動作を伴うタイプのサンルーフ装置においては、前側昇降機構4の一構成部品である前側シュー43にデフレクタストッパ17を設け、該デフレクタストッパ17が最下位置にあるデフレクタアーム12に係合するよう構成することにより、新たな専用部品の追加なしに、リッド全閉時のデフレクタ格納位置を最下位置に保持し、車体振動等によるデフレクタのばたつきや他部品への当り音等を防止することができるものであるが、リッド6の開閉作動時にリッド前部の昇降動作を伴わないタイプのサンルーフ装置の場合には上記デフレクタストッパ17は不要であり、デフレクタシュー16のみでデフレクタ10を最下の格納位置に保持するものであり、本発明は上記図示実施例に限らずあらゆる形式のサンルーフ装置のデフレクタに適用可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、極めて簡単な構成により、リッドの開閉作動に伴うデフレクタの起伏作動をより自然でスムーズな動きとし、デフレクタの動作感の向上をはかることができると共に、デフレクタの倒し始めの荷重が軽減されることにより、リッドのスライド速度をほぼ定速化することができ、商品性の向上をはかることができるもので、ほとんどコストアップをまねくことがないことと相俟って、実用上多大の効果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すサンルーフ装置の縦断側面図で、(A)乃至(F)はリッドの開作動状態を順次示す図である。
【図2】図1のデフレクタを拡大して示す拡大側面図である。
【図3】従来のデフレクタ構造例を示す要部縦断側面図で、(A)乃至(C)はリッド開作動時のデフレクタの格納位置から使用位置への作動を順次示している。
【図4】リッド閉作動時におけるデフレクタシューの摺動量に対するデフレクタの倒れ角度の特性を示す図で、従来構造の場合(実線示)に対すし本発明にて近づけようとする理想特性を鎖線にて示している。
【符号の説明】
1 ルーフ
1a 開口部
2 ガイドレール
3 駆動シュー
4 前側昇降機構
5 後側昇降機構
6 リッド
7 リッドブラケット
10 デフレクタ
11 デフレクタプレート
12 デフレクタアーム
13 ガイド面
16 デフレクタシュー
17 デフレクタストッパ
Claims (1)
- ルーフの開口部にリッドを前後方向にスライドするよう取付けたサンルーフ装置であって、上記開口部の前縁下部に上下回動可能に取付けられ上向きの回動力を付勢されたデフレクタプレートと、後端部を上記開口部の側縁下部に上下回動可能に取付けられ前端部が上記デフレクタプレートの側縁部に係合された左右のデフレクタアームとからなるデフレクタを有し、リッド側の部材にデフレクタシューを設け、上記リッドの閉作動時には該デフレクタシューが上記デフレクタアーム上縁のガイド面を前方へ摺動してデフレクタアームを下方へ回動させデフレクタを最下の格納位置へ保持すると共に、リッドの開作動時にはデフレクタシューがデフレクタアーム上縁のガイド面を後方へと摺動することによりデフレクタアームが上方へ回動しデフレクタプレートが起立した使用位置となるものにおいて、上記デフレクタアームのデフレクタシューが摺動するガイド面の前記デフレクタアームの後端部側から所定範囲を、側面視で、中央部が下方へ凹んだ凹曲線をなす形状に構成したことを特徴とする車両用サンルーフ装置のデフレクタ。
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