JPH03125628A

JPH03125628A - サンルーフのトリム昇降装置

Info

Publication number: JPH03125628A
Application number: JP26345289A
Authority: JP
Inventors: Manabu Sumiya; 住谷　学
Original assignee: Daikyo Webasto Co Ltd
Current assignee: Daikyo Webasto Co Ltd
Priority date: 1989-10-09
Filing date: 1989-10-09
Publication date: 1991-05-29
Also published as: DE4031750C2; DE4031750A1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、自動車等におけるスライド・チルト型のサン
ルーフのトリム昇降装置に関するものである。

（従来の技術）自動車等の乗物の屋根に形成された屋根開口部を開閉す
るルーフパネルと、屋根開口部の下方に形成された室内
開口部を開閉するトリムとを備えたスライド・チルト型
のサンルーフにおいては、ルーフパネルのチルト動作時
にトリムを昇降させる必要がある。

このルーフパネル及びトリムの昇降装置として、従来、
特開昭６１−１２９３２５号公報に開示されたちの等が
ある。

（発明が解決しようとする課題）従来の昇降装置は、スライダーの前後移動に連動して上
下揺動するリンクによりルーフパネル及びトリムを昇降
させる構造であるため、次のような問題がある。即ち、
ルーフパネルがチルトアップの上昇位置から屋根開口部
を塞ぐ全閉位置まで下降する場合、リンクの先端部の下
方向への下降速度は全閉位置付近が最大となるので、ト
リムは下降開始時点から次第に速度を増しながら下降し
、室内開口部の周縁側のフレームに接近する時に最大速
度となる。従って、その下降位置でフレームに衝撃的に
接触し、異音を発生する問題がある。

またトリムの下降時の動きとしても、下降位置近傍が最
大速度となるのは好ましくない。

本発明は、このような従来の課題に鑑み、トリムの昇降
時の動作を円滑にすると共に、下降時の打撃音等の発生
を防止することを目的として提供されたものである。

（課題を解決するための手段）本発明が前記目的を達成するために講じた技術的手段は
、屋根開口部２を開閉するルーフパネル１６と、屋根開
口部２の下方の室内開口部８を開閉するトリム１９とを
備え、ガイドレール７に沿って摺動するスライダー１２
の前後移動に連動して、ルーフパネル１６の後部側を前
進時に上昇させかつ後退時に下降させるように上下に揺
動するパネルリンク１８を設けたスライド・チルト型サ
ンルーフにおいて、トリムリンク２２をスライダー１２
に上下揺動自在に枢着し、このトリムリンク２２とパネ
ルリンク１８との間に、ルーフパネル１６が全閉位置Ａ
上方の近傍位置りよりも上方側にある時にのみパネルリ
ンク１８の上下揺動に連動してトリムリンク２２を上下
揺動させるカム機構２８．３６を設け、トリム１９に、
ルーフパネル１６が前記近傍位置りよりも上方側にある
時にトリムリンク２２の上下揺動に連動してトリム１９
を昇降させ、かつ前記近傍位置りと全閉位置Ａとの間に
ある時にトリムリンク２２を相対的に操作してトリム１
９を昇降させるカム体３９を設けた点にある。

（作　用）前端位置でスライダー１２を前後方向に移動させると、
その前進時にパネルリンク１８が上方に揺動してルーフ
パネル１６が上昇し、また後退時には逆にパネルリンク
１８が下方に揺動してルーフパネル１６が下降する。

この下降時において、ルーフパネル１６が近傍位置りに
達するまでは、カム機構２８．３６によりトリムリンク
２２がパネルリンク１８に連動して下方に揺動し、トリ
ム１９が下降する。そして、ルーフパネル１６が近傍位
置りに達した後は、トリムリンク２２が動かず、カム体
３９の働きによってトリム１９がゆっくりと下降する。

従って、カム体３９の形状によって、ルーフパネル１６
とは無関係にトリム１９の動きを決定できる。

（実施例）以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図乃至第３図において、１は自動車等の乗物の屋根
で、これには屋根開口部２が形成されている。３は屋根
１の下側に装着されたルーフフレームであって、第４図
に示すように前部フレーム４、後部フレーム５及び中間
フレーム６を左右−対のガイドレール７と共締めして構
成されており、このルーフフレーム３内に、屋根開口部
２と相対応する室内開口部８が形成されている。なお、
前後部フレーム４，５には橋部９，１０が形成されると
共に、ドレンバイブ１１が取付けられている。ガイドレ
ール７はスライダー１２等を前後に案内するガイド部１
３と、ケーブル１４を案内するガイド部１５とを有する
。

１６は板金製のルーフパネルで、外周にウェザ−ストリ
ップ１７を有し、屋根開口部２を開閉自在である。ルー
フパネル１６は前部シュー（図示せず）と後部側のスラ
イダー１２及びパネルリンク１８とを介してガイドレー
ル７に沿って前端の屋根開口部２側と後方の格納位置と
の間で前後に摺動自在であり、かつ屋根開口部２側にお
いては、前部側を支点として屋根開口部２に内嵌して塞
ぐ全閉位置Ａと、この全閉位置Ａの上下の上昇位置Ｂ及
び下降位置Ｃとの間で後部側が昇降すべくチルト動作可
能である。

１９は室内開口部８を開閉するトリムで、前部側がルー
フパネル１６に止め具２０により取付けられると共に、
左右両端がガイドレール７に固定のレール２１上に摺動
自在に載置されている。そして、このトリム１９は前後
方向の中央部で上下に屈折自在に構成され、後部側がル
ーフパネル１６のチルト動作時にトリムリンク２２を介
して昇降し得るようになっている。

パネルリンク１８は、第５図に示すように、ルーフパネ
ル１６に固定のブラケット２３にビン２４で枢支連結さ
れると共に、スライダー１２側に突出する２木の第１、
第２カムビン２５．２６と、ガイドレール７側に突出す
る枢支ビン２７及び第３カムビン２８とを有する。ビン
２４にはスライダー１２の上側に位置すべくカムローラ
２９が套嵌されている。枢支ピン２７はガイドレール７
のガイド部１３に摺動自在に挿入されており、この枢支
ピン２７を支点としてパネルリンク１８は上下揺動自在
である。スライダー１２は前端にケーブル連結板３０、
後端にシュービン３１を介してシュー３２夫々有し、そ
のケーブル連結板３０はガイドレール７のガイド部１３
に摺動自在に挿入してケーブル１４に連結され、またシ
ュー３２はガイドレール７のガイド部１３に摺動自在に
挿入されている。

スライダー１２には、第６図に示すように、パネルリン
ク１８と対向する側に第１、第２カムピン２５゜２６を
案内する第１、第２カム溝３３．３４が、上面にカムロ
ーラ２９を案内するカム面３５が形成されている。第１
、第２カム溝３３．３４及びカム面３５には、ルーフパ
ネル１６が全閉位置Ａにある時にスライダー１２が若干
前後動してもパネルリンク１８が上下に揺動しないよう
に水平部３３ａ　、　３４ａ　、　３５ａが形成されて
いる。そして水平部３３ａ　、　３５ａの前端には、ル
ーフパネル１６が全閉位置Ａよりも下側の時に、スライ
ダーＩ２の前後移動によりパネルリンク１８を昇降させ
るための昇降カム部３３ｂ、３５ｂが部下がり状に形成
されている。なお、水平部３４ａの前端は第１カム溝３
３に開放状となっている。更に水平部３３ａ。

３４ａ　、　３５ａの後端には、全閉位置Ａよりも上側
の時に、スライダー１２の前後移動によりパネルリンク
１８を昇降させるための昇降カム部３３ｃ、　３４ｃ、
　３５ｃが形成されている。なお昇降カム部３３ｃは上
方に開放状となっている。

トリムリンク２２は後端のシュービン３１によってスラ
イダー１２の後端部に上下揺動自在に枢支されている。

トリムリンク２２には、第５図に示すように、パネルリ
ンク１８と対向する側に第３カムビン２８を案内する第
３カム溝３６が形成されている。第３カム溝３６はルー
フパネル１６が全閉位置Ａ上方の近傍位置りから上方側
にある時、パネルリンク１８の揺動に連動してトリムリ
ンク２２が上下に揺動するように第３カムビン２８を案
内する連動カム部３６ａと、前記近傍位置りから下方側
にある時に、トリムリンク２２が上下に揺動しないよう
に固定しておくための固定カム部３６ｂとを有する。な
お、第３カムビン２８、第３カム溝３６によりカム機構
が構成されている。またトリムリンク２２にはトリム１
９側に突出するアーム部３７を介して第４カムピン３８
が固定され、この第４カムピン３８はトリム１９に固定
のカム体３９に挿入されている。カム体３９はコ字状で
あって、第１水平部３９ａと第２水平部３９ｂとを段違
い状に備えると共に、これら水平部３９ａ　、　３９ｂ
を傾斜部３９ｃで接続して構成されている。そして、ル
ーフパネル１６が近傍位置りと全閉位置Ａとの間にある
時、トリムリンク２２の第４カムピン３８が傾斜部３９
ｃを通ってトリム１９を昇降させるようになっている。

ルーフパネル１６が前記再位置Ａ、Ｄ間以外にある時に
は第４カムピン３８は水平部３９ａ　、　３９ｂに位置
し、第１水平部３９ａ側ではトリムリンク２２の上下揺
動によりトリム１９を昇降させ、また第２水平部３９ｂ
側ではトリム１９を下降位置に保持するようになってい
る。パネルリンク１８がルーフパネル１６を上昇位置Ｂ
に保持している。また第３カムビン２８が第３カム溝３
６の連動カム部３６ａにあり、トリムリンク２２がトリ
ム１９を上昇状態に保持している。第４カムピン３８は
カム体３９の第１水平部３９ａにある。

そこで、スライダー１２を後方に移動させると、第２カ
ムビン２６が第２カム溝３４の昇降カム部３４ｃによっ
て案内されるので、パネルリンク１８が枢支ビン２７廻
りに下方へと揺動する。そして、第２カムビン２６が第
２カム溝３４の昇降カム部３４ｃから外れると、第１カ
ムビン２５が第１カム溝３３の昇降カム部３３ｃに、カ
ムローラ２９がカム面３５の昇降カム部３５ｃに沿って
夫々案内されて行く。従って、パネルリンク１８は、第
８図（ａｌに示す状態から第８図（ｂ）乃至（ｅ）に示
す状態を経て第８図（ｆ）に示すように、下方へと揺動
するので、このパネルリンク１８の動きによってルーフ
パネル１６の後部が全閉位置Ａまで下降する。そして、
全開位置Ａでは第１カムピン２５は第１カム溝３３の水
平部３３ａに、カムローラ２９はカム面３５の水平部３
５ａにある。

次にルーフパネル１６及びトリム１９の動作について説
明する。第１図はルーフパネル１６が屋根開口部２を塞
ぐ全閉位置Ａにある状態を示す。この状態からケーブル
１４によってスライダー１２を前方に駆動すると、その
スライダー１２の前進移動に伴なってルーフパネル１６
が第７図に示す上昇位置Ｂまでチルトアップし、またト
リム１９の後部側が同様に上昇する。逆にスライダー１
２を後退移動させると、ルーフパネル１６は、第１図に
仮想線で示すように、全開位置Ａから下降位置Ｃへとチ
ルトダウンするが、トリム１９は第１図の実線位置のま
まである。そして、ルーフパネル１６が下降位置Ｃまで
下降すれば、スライダー１２と共にルーフパネル１６、
トリム１９は後方へと移動し、開口部２．８を開放する
。

今、ルーフパネル１６が上昇位置Ｂにあるものとする。

この時には、第８図Ｑに示すように、第２カムビン２６
が第２カム溝３４の昇降カム部３４ｃにあり、一方、パ
ネルリンク１８が下方に揺動すると、第３カムビン２８
が第３カム溝３６の連動カム部３６ａに案内されるので
、スライダー１２が後退するに伴なってパネルリンク１
８の下方揺動に連動してトリムリンク２２が第８図（ａ
）から第８図（Ｃ）に示すように下方へと揺動する。こ
の時、第４カムビン３８がカム体３９の第１水平部３９
ａにあるので、トリム１９はトリムリンク２２の下方へ
の揺動により下降して行く。そして、ルーフパネル１６
が全閉位置Ａ上方の近傍位置りまで下降すると、第３カ
ムピン２８が第３カム溝３６の連動カム部３６ａから固
定カム部３６ｂに移るので、トリムリンク２２は下限位
置で固定される。この時、トリム１９はルーフフレーム
３の上方近傍まで下降している。そして、更にスライダ
ー１２が後退すると、トリムリンク２２が同一高さで後
方に移動するため、第４カムビン３８が第８図（ｄ）に
示すようにカム体３９の傾斜部３９ｃに案内されて行き
、この時にトリム１９はゆっくりと下降して行（。従っ
て、トリム１９が下限部分においてルーフフレーム３に
衝撃的に接触することはなく、トリム１９の動きを円滑
かつ合理的なものにすることができる。トリム１９が下
降し終われば、第４カムビン３８は第８図（ｅ）及び（
ｆ）に示すようにカム体３９の第２水平部３９ｂを前後
に移動するだけであり、トリム１９は昇降せずに一定高
さに保たれる。

なお、ルーフフレーム３を前・後部フレーム４゜５に分
割し、これらをガイドレール７で連結すれば、一体の矩
形枠状のものを用いる場合に比較して材料の無駄がなく
安価に製造できると共に、各部の三次元加工も容易にな
る利点がある。

（発明の効果）本発明によれば、トリムリンク２２をスライダー１２に
上下揺動自在に枢着し、このトリムリンク２２とパネル
リンク１日との間に、ルーフパネル１６が全閉位置Ａ上
方の近傍位置りよりも上方側にある時にのみパネルリン
ク１８の上下揺動に連動してトリムリンク２２を上下揺
動させるカム機構２８．３６を設け、トリム１９に、ル
ーフパネル１６が前記近傍位置りよりも上方側にある時
にトリムリンク２２の上下揺動に連動してトリム１９を
昇降させ、かつ前記近傍位置りと全閉位置Ａとの間にあ
る時にトリムリンク２２を相対的に操作してトリム１９
を昇降させるカム体３９を設けているので、トリム１９
の昇降時の動きを円滑かつ合理的なものにでき、また下
降時におけるルーフフレーム３との衝突による異常の発
生も防止できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は全体の側面断
面図、第２図は要部の平面図、第３図はガイド部の正面
断面図、第４図はフレームの分解斜視図、第５図はパネ
ルリンク、トリムリンク等の分解斜視図、第６図はスラ
イダの側面図、第７図はチルトアンプ時の側面断面図、
第８図（ａ）〜（ｆ）は動作説明図である。２・・・屋根開口部、７・・・ガイドレール、８・・・
室内開口部、１２・・・スライダー、１６・・・ルーフ
パネル、１８・・・パネルリンク、１９・・・トリム、
２２・・・トリムリンク、２８・・・第３カムピン、３
６・・・第３カム溝、３８・・・第４カムピン、３９・
・・カム体、Ａ・・・全閉位置、Ｄ・・・近傍位置。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）屋根開口部（２）を開閉するルーフパネル（１６
）と、屋根開口部（２）の下方の室内開口部（８）を開
閉するトリム（１９）とを備え、ガイドレール（７）に
沿って摺動するスライダー（１２）の前後移動に連動し
て、ルーフパネル（１６）の後部側を前進時に上昇させ
かつ後退時に下降させるように上下に揺動するパネルリ
ンク（１８）を設けたスライド・チルト型サンルーフに
おいて、トリムリンク（２２）をスライダー（１２）に
上下揺動自在に枢着し、このトリムリンク（２２）とパ
ネルリンク（１８）との間に、ルーフパネル（１６）が
全閉位置（Ａ）上方の近傍位置（Ｄ）よりも上方側にあ
る時にのみパネルリンク（１８）の上下揺動に連動して
トリムリンク（２２）を上下揺動させるカム機構（２８
）（３６）を設け、トリム（１９）に、ルーフパネル（
１６）が前記近傍位置（Ｄ）よりも上方側にある時にト
リムリンク（２２）の上下揺動に連動してトリム（１９
）を昇降させ、かつ前記近傍位置（Ｄ）と全閉位置（Ａ
）との間にある時にトリムリンク（２２）を相対的に操
作してトリム（１９）を昇降させるカム体（３９）を設
けたことを特徴とするサンルーフのトリム昇降装置。