JP2000190234A - ウ―ルバフ及びバフ用織物生地 - Google Patents

ウ―ルバフ及びバフ用織物生地

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JP2000190234A
JP2000190234A JP10378525A JP37852598A JP2000190234A JP 2000190234 A JP2000190234 A JP 2000190234A JP 10378525 A JP10378525 A JP 10378525A JP 37852598 A JP37852598 A JP 37852598A JP 2000190234 A JP2000190234 A JP 2000190234A
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JP
Japan
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buff
wool
adhesive
moquette
thermoplastic adhesive
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Application number
JP10378525A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Yasuda
宏明 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YASUDA SANSHO KK
Original Assignee
YASUDA SANSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 羊毛を有するウールバフを水洗いしても縮ん
だり変形したりせず、コンパウンドが織布地に浸透した
ときに接着が剥がれたりするのを防止する。そして、バ
フを製作する際、個々に接着剤を塗布しなくても済む織
物生地を提供すること。 【解決手段】 ウールバフに接着した面ファスナーのB
面が剥がれるのは、モケットの目留にラテックス液を施
していたからである。このため、本発明では目留にラテ
ックス液を使わず、織布地2に直に熱可塑性接着剤5を
施すようにした。この熱可塑性接着剤5の層がバフの骨
格となり、水洗いの際にウールの収縮力に抗する。ま
た、接着剤を塗布する工程を省略するために、モケット
の原反に熱可塑性接着剤で目留を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の塗装面を研
磨粒子を含むコンパウンドとともに用いる、パイル織物
の一種で表面に立毛を有するモケットで製作されたバフ
に関するものである。また、そのバフ用織物生地に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】羊毛のけばを有するモケットに面ファス
ナーのB面をゴム系あるいは樹脂系の溶剤タイプの接着
剤で接着させたウールバフがあるが、水洗いをすると外
径が収縮したり変形したりした。また、無溶剤タイプの
ホットメルトで接着したものもあるが、これは水洗いを
しても収縮や変形はしないものの、使用に際して、コン
パウンドが織布地に浸透してくると、面ファスナーのB
面がしばしば剥離するという問題があった。また、バフ
を製作するにはモケットの原反を裁断してから、その裁
断した個々に接着剤を塗布していたために、量産するに
は効率が悪く、面倒であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】羊毛を有するウールバ
フを水洗いしても縮んだり変形したりせず、コンパウン
ドが織布地に浸透したときに接着が剥がれたりするのを
防止する。そして、バフを製作する際、個々に接着剤を
塗布しなくても済む織物生地を提供すること。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にモケットの製作工程をよく調べてみると、モケットは
もともと絨毯や椅子張り用の生地であったものをバフ用
として転用したものであり、そのモケットの裏側には脱
毛を防止するため、目留としてラテックス液が塗布され
ていた。また、従来よりバフ用織物生地として用いられ
てきたモケットにもラテックス液が普通に施されてい
た。そこで、本発明の発明者は、あれこれ実験を重ねた
結果、コンパウンドの種類によってはラテックスを溶か
す成分が含まれていることが明らかとなった。つまり、
接着が剥がれる原因は目留として用いられているラテッ
クスにあったのである。本発明に係るウールバフ及びバ
フ用織物生地は、上記問題点を解決したものであって、
次のようなものである。まず、本発明に係るウールバフ
は、全体的に平坦で円形の表面に羊毛または合成繊維と
羊毛とを混合したけば3を有するモケット4の織布地2
に、柔軟性を損なわぬ厚さで熱可塑性接着剤5を直に施
し、該熱可塑性接着剤5を介して面ファスナーのB面6
を設けたものである。つぎに、本発明に係るバフ用織物
生地は、表面に立毛を有するモケットの原反9に、熱可
塑性接着剤10で目留を施したものである。
【0005】
【発明の形態】本発明に係るウールバフは熱可塑性高分
子を主成分とし、被着材が影響されない温度範囲で加熱
され、溶融状態で塗布し冷えると硬化して接着する例え
ば、ホットメルト接着剤のような無溶剤タイプの熱可塑
性接着剤5が用いられる。そして、ナイロンからなる面
ファスナーのB面6が影響されないおよそ160℃以下
の温度で加熱溶融するものが好ましい。モケット4の織
布地2に熱可塑性接着剤5を柔軟性を損なわぬ程度の膜
厚で薄く塗布し、面ファスナーのB面6を接合し圧する
と、織布地2のザラついた凹凸面に熱可塑性接着剤5が
食い込んで冷えると互いをしっかりと固定する。このと
き織布地2と面ファスナーのB面6との間には薄い接着
層が形成される。その熱可塑性接着剤5の接着層がウー
ルバフ1全体の形態を安定させる骨格となり、水洗いを
したときの羊毛の収縮力を阻止し、外径が縮んだり変形
したりするのを防上する。なお、織布地2と面ファスナ
ーのB面6との間に、柔軟性を損なわなければ、必要に
応じてスポンジ等の弾性材を入れても本発明の目的は達
成できる。そして、本発明ではラテックスの層がなくな
ったことにより、従来品に比して研磨面に柔軟性を得る
ことができ、ウールバフ1の平面部分での凹凸面に追従
した研磨をするには効果的である。さらにはその柔軟性
が図示せぬバックアップパッドからウールバフを取り外
す際に端の部分から反らして外し易くなり、面ファスナ
ーの着脱の操作性もよくなる。
【0006】本発明に係るバフ用織物生地は、織布地7
の表面に羊毛に制限されないけば8を有するモケットの
原反9の裏側に熱可塑性接着剤10で目留を施すこと
で、バフを製作する際に原反を裁断してから接着剤を塗
布するという工程を省略するものとした。なお、熱可塑
性接着剤10としてはホットメルトを使用するのが好ま
しいが、熱可塑性を有する接着剤であれば特に制限する
ものではない。但し、溶融温度を考慮して被着体に適し
たものを選定するのが望ましい。熱可塑性接着剤10は
ロール式アプリケーターやノズル式アプリケーターでけ
ば8の材質や用途等に応じて膜厚を調整し均一に塗布す
るが、例えば、ホットメルトを加熱溶融してガス(N
またはCO)を混入したフォームメルト剤をノズル式
アプリケーターで塗布した場合、バフに柔軟性や風合を
得て自動車の凹凸面に追従した研磨が得られる。また、
目留材として熱可塑性接着剤10を使用したことによ
り、その部分を加熱するだけで補強材や面ファスナー等
を容易に取付けたり、自由に変形させたりできる。例え
ば、全体が円形の平坦な平面用のバフを、加熱してエッ
ジ部分を裏側に湾曲させれば曲面用としての使用が可能
となる。
【0007】
【実施例】実施例1 本発明の実施例1を図1及び図2に基づき説明する。図
1は実施例1のものを一部切欠して構造を示す斜視図で
ある。図2はその構造の一部を拡大して示す断面図であ
る。1は全体的に平坦で円形としたウールバフを示して
いる。ウールバフ1は、羊毛を撚った毛糸を織布地2に
U字型に織り込んだけば3を表面に立毛させたモケット
4と、恒温器等により一定の温度で加熱溶解し柔軟性を
損なわぬように織布地2の裏面に薄く均一に施した熱可
塑性接着剤5と、その熱可塑性接着剤5を介して設けた
面ファスナーのB面6と、から構成されている。
【0008】実施例2 本発明の実施例2を図3に基づき説明する。図3は実施
例2の構造を一部拡大して示す断面図である。実施例2
のものにおいては、織布地7の表面にけば8を有するモ
ケットの原反9に、熱可塑性接着剤10で目留を施して
いる。
【0009】
【発明の効果】本発明に係るウールバフはラテックス液
を使用しないので、コンパウンドがウール地に浸透して
も面ファスナーのB面が剥離したりしない。また、熱可
塑性接着剤が骨格となって形態を安定させるので、水洗
いをしたときに縮んだり変形したりしない。そして接着
剤は溶剤を使用しないから作業者の健康によい。本発明
に係るバフ用織物生地は前記効果に加え、モケットの原
反にあらかじめ接着剤が施されているので、加工をする
ときに接着剤をいちいち塗布する必要がない。したがっ
て、バフの製作工程を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を一部切欠して構造を示す斜視図であ
る。
【図2】実施例1の構造の一部を拡大して示す断面図で
ある。
【図3】実施例2の構造の一部を拡大して示す断面図で
ある。
【符号の説明】
2 織布地 3 羊毛または合成繊維と羊毛とを混合したけば 4 モケット 5 熱可塑性接着剤 6 面ファスナーのB面 7 織布地 8 羊毛に制限されないけば 9 モケットの原反 10 熱可塑性接着剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体的に平坦で円形の表面に羊毛または
    合成繊維と羊毛とを混合したけば(3)を有するモケッ
    ト(4)の織布地2に、柔軟性を損なわぬ厚さで熱可塑
    性接着剤(5)を直に施し、該熱可塑性接着剤(5)を
    介して面ファスナーのB面(6)を設けたことを特徴と
    するウールバフ。
  2. 【請求項2】 表面に立毛を有するモケットの原反
    (9)に、熱可塑性接着剤(10)で目留を施したこと
    を特徴とするバフ用織物生地。
JP10378525A 1998-12-28 1998-12-28 ウ―ルバフ及びバフ用織物生地 Pending JP2000190234A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009196042A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Transvec:Kk 面ファスナー付きブラシパット
JP2019034375A (ja) * 2017-08-17 2019-03-07 ケヰテック株式会社 ウールバフ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009196042A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Transvec:Kk 面ファスナー付きブラシパット
JP2019034375A (ja) * 2017-08-17 2019-03-07 ケヰテック株式会社 ウールバフ
JP7103622B2 (ja) 2017-08-17 2022-07-20 ケヰテック株式会社 ウールバフ

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