JPH0450802Y2 - - Google Patents

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JPH0450802Y2
JPH0450802Y2 JP1987164884U JP16488487U JPH0450802Y2 JP H0450802 Y2 JPH0450802 Y2 JP H0450802Y2 JP 1987164884 U JP1987164884 U JP 1987164884U JP 16488487 U JP16488487 U JP 16488487U JP H0450802 Y2 JPH0450802 Y2 JP H0450802Y2
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shoe
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shoe cover
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は射出成形靴に関し、詳しくは胛被と靴
底が強固に接着一体化された射出成形靴に関す
る。
〔従来の技術及び考案が解決しようとする問題点〕
射出成形靴は、一般に靴底成形用金型内の所定
位置に胛被を設置し、該金型内に溶融した射出材
料を注入、充填させて胛被と射出成形された靴底
とを一体化して構成されている。
従来の射出成形靴は、射出成形において射出材
料が射出成形機にて金型内に注入されてその金型
内を移動、充填するにつれ、例えば射出材料が熱
可塑性樹脂の場合は該材料樹脂の温度が低下し始
めたり、また射出材料がポリウレタン等の場合に
は反応が逐次進むため、特に射出材料が胛被と接
触する段階に至つては材料樹脂温度が著しく低下
したり、樹脂の反応が殆ど進行してしまい、その
ため外観上は胛被と靴底が一応融着一体化してい
るかのように見られるが、実際は射出材料の胛被
への接着性が不充分となつており、射出材料が胛
被材に確実強固に接着されず、接着不良箇所や接
着不充分な箇所が発生し、その結果、このように
して得られた射出成形靴を履用した場合、その接
着不良等の箇所が起因となるとともに樹脂の屈曲
疲労等が重なることによつて胛被と靴底の界面剥
離が生じ易いという問題があつた。
その対策として従来、胛被材の少なくとも靴底
との接触部分にプライマーを塗布しておいてから
胛被と靴底を射出成形に一体化する方法が採られ
ていたが、この場合、靴底を発泡体構造等にする
とプライマーを塗布したとしても或いは表面をプ
ライマーとして作用する構造にしても、接着性は
充分なものでなく、またその接着力は安定性に欠
けていたため上述の問題を解消するには至らず、
しかも靴の多様なデザイン、構造等の条件の変化
に対しての適応性に劣ることから、未だ充分な対
策とはなり得なかつた。
本考案は上記の点に鑑みなされたもので、胛被
と靴底が確実強固に接着一体化され、履用に際し
て両者が界面剥離することのない優れた射出成形
靴を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕 即ち、本考案は胛被と、該胛被に射出成形にて
一体化された熱可塑性ゴム、ポリ塩化ビニル又は
ポリウレタンを主成分とする靴底材からなる靴底
から構成された射出成形靴であつて、胛被と靴底
を一体化した後、靴の周囲の胛被と靴底の境界線
を中心として、胛被側及び靴底側の所定幅に、該
胛被を構成する胛被材及び靴底材の双方に接着性
を有する接着剤を塗布して設けられた接着補強部
を有することを特徴とする射出成形靴を要旨とす
る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
本考案の射出成形靴1は、第1図に示されるよ
うに胛被2と、該胛被2に射出成形にて一体化さ
れた靴底3と、胛被2と靴底3の境界部に設けら
れた接着補強部4とから構成されるもので、胛被
2と靴底3の一体化は、靴底材を従来公知の射出
成形法にて射出成形させて胛被材に融着させたも
のである。
上記胛被2を構成するための胛被材は、織布、
編布、不織布等の繊維基材や合成皮革、人工皮革
等からなるものであり、その表面は射出成形され
る靴底の靴底材と良好な接着性を有する状態にあ
ることが好ましい。例えば、織布や編布の胛被材
の場合、熱可塑性ゴムからなる靴底材では投錨効
果と熱可塑性ゴム特有の粘着性で良好な接着がな
されるが、投錨効果の期待できない合成皮革等か
らなる靴底材に対しては、第2図に示す如く胛被
材5の表面に靴底材射出温度(190〜210℃)によ
り活性化して接着可能となるように、130〜160℃
の熱軟化点を有し且つ接着性能を有するポリウレ
タン系樹脂等からなる表面層6を形成しておくこ
とが好ましい。
靴底3を構成する靴底材は、スチレン−ブタジ
エンブロツク共重合体等の熱可塑性ゴム、ポリ塩
化ビニル又はポリウレタンを主成分とする材料を
用いる。
本考案における接着補強部4は、上記胛被材を
靴底成形用金型内の所定箇所に設置し、靴底材を
金型内に充填して射出成形を行い、胛被2と靴底
3を一体化せしめた後に、胛被2と靴底3の境界
部(即ち、第1図に示す如く胛被2と靴底3にて
靴1の周囲に形成される境界線7を中心として両
者に所定幅を以て股がる箇所)に接着剤を塗布す
ることにより設けられるものである。
上記接着剤としては前記した胛被材と靴底材の
双方に良好な接着性を有する接着剤であれば如何
なるものも使用することができ、特に有効な接着
剤としてはポリウレタン系の接着剤が好ましく、
中でもポリブチレンアジペート、ポリブチレンヘ
キシレンアジペート、ポリヘキシレンアジペー
ト、ポリカプロラクトン等をポリエステル成分と
するポリウレタン樹脂からなる接着剤が望まし
い。この場合、一液型ポリウレタン樹脂でも或い
は二液型のものでもよく、また一液型ポリウレタ
ン樹脂にポリイソシアネートを併用したものでも
よい。更にこのポリウレタン樹脂は、黄変型のも
のでも又は無黄変型のものでもよい。
また上記ポリウレタン樹脂は、靴の履用時にお
ける屈曲運動に対して屈曲疲労を受け難いもの、
即ち、伸長、緩和の繰り返しに対する永久歪みの
少ないものが好ましい。この永久歪みが大きいも
のを使用した場合、接着剤自身の屈曲性が劣るた
め、補強部の破壊が進行し易くなる。
更にポリウレタン樹脂からなる接着剤を用いる
場合、100%モジユラスが10〜30Kg/cm2程度の低
モジユラスのポリウレタン樹脂が好ましい。これ
は高モジユラス(例えば100%モジユラスが60
Kg/cm2以上)のポリウレタン樹脂では弾性変形を
起こしにくく、靴履用中にボール部(爪先屈曲
部)に応力が集中するため、胛被/靴底境界部或
いは胛被/接着剤界面において胛被材に亀裂が発
生するという不具合を生じるためである。
上記接着剤は、ジメチルフオルムアミド、トル
エン、イソプロピルアルコール、メチルエチルケ
トン、ジオキサン、メチルイソブチルケトン、酢
酸エチル、酢酸ブチル、シクロヘキサノン、キシ
レン等の有機溶剤に溶かした溶液型接着剤でも、
また非溶液型のものでもよい。例えば、末端にイ
ソシアネート基を有する、いわゆるプレポリマー
の状態のものを単独又は架橋剤成分に混合した系
で使用することができる。
また補強部4は、必要に応じて接着剤に顔料を
含有させて着色してもよく、更に胛被と靴底との
一体感をもたせるためにシリカ等を接着剤に含有
させて艶等の調整を行つてもよい。
接着補強部4の形成に当たつては、靴の外観を
損なわない程度に上記接着剤を、胛被と靴底との
境界線を中心線として両側に各々5ミリ程度の幅
で、1足当たり1〜10g程度の量を塗布する。こ
の塗布量は接着剤の固形分、靴のサイズ等の条件
を考慮して適宜設定する。
この接着剤の塗布は、刷毛塗り、注出用細孔を
有し弾力性を有するプチスチツク製給油器等の手
段にて行われる。接着剤の塗布終了後は、なるべ
く低温下で徐々に有機溶剤を乾燥させるか又は架
橋反応を速やかに進行させることが好ましい。こ
れは、例えば高温で強制加熱した場合に表面側に
ある有機溶剤のみが乾燥し、一方内部側では沸騰
現象が起こり気泡が発生して補強部4の外観を損
ねることになり、場合によつては有機溶剤により
過度に表面を膨潤、溶解し、その結果、胛被と靴
底の界面を剥離させる虞れもあり好ましくないか
らである。
次に、具体的実施例及び比較例を挙げて本考案
を更に詳細に説明する。
実施例 靴底材と接する側の表面にポリブチレンアジペ
ート、1,3―ブチレングリコール、4,4′―
ジアミノジシクロヘキシルメタン、4,4′―ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネートよりなる
ポリウレンタン樹脂(熱軟化点:135℃、100%モ
ジユラス55Kg/cm2)を厚さが8μmとなるように塗
布して表面層を形成した1.2mm厚の人工皮革を胛
被材とし、これをラストモールドを介して射出成
形用金型内に設置し、この金型内に射出成形機に
て溶解したポリ塩化ビニルを主成分とする靴底材
を注入、充填して195℃にて射出成形を行い、上
記胛被材と一体化せしめた。
次いで、ポリカプロラクトン、1,3−ブチレ
ングリコール、4,4′−ジアミノジシクロヘキ
シルメタン、4,4′―ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネートよりなるポリウレタン樹脂
(100%モジユラス15Kg/cm2)15重量%、シリカ2
重量%、ジメチロフオルムアミド15重量%、イソ
プロピルアルコール30重量%、トルエン30重量
%、メチルエチルケトン8重量%の組成からなる
接着剤を細孔を有するポリエチレン製塗布用容器
にて、上記胛被と靴底の境界線を中心として両側
に各5mm幅となるように全周にわたつて約6gの
量を塗布し、室温にて2日間放置した後、本考案
の射出成形靴を得た。
得られた上記靴を用いて履用テストを行つたと
ころ、1カ月後に胛被自体の外観変化は若干生じ
たものの、胛被と靴底の界面剥離は全く発生しな
かつた。
比較例 実施例における胛被と靴底の境界部に接着剤を
塗布しない他は、実施例と同様にして射出成形靴
を得、次いで実施例と同様にして履用テストを行
つたところ、1週間で深さ3〜5mm(胛被と靴底
の境界線からの奥行き)、長さ15〜20mmの胛被と
靴底間の界面剥離が靴の内側及び外側において発
生した。
〔考案の効果〕
以上説明したよに、本考案の射出成形靴は胛被
と靴底を一体化した後、靴の周囲の胛被と靴底の
境界線を中心として、胛被側及び靴底側の所定幅
に、胛被及び靴底の材質双方に対して良好な接着
性を有する接着剤を塗布して設けられた接着補強
部を有するため、従来の胛被材の靴底との接着面
にプライマーを塗布しておいて、射出成形により
一体化した靴と比較して、胛被と靴底が確実強固
に一体化され、しかも周囲の胛被と靴底の境界部
分は接着補強部により覆われているため、履用中
の胛被と靴底の界面剥離を防止できる。即ち、胛
被と靴底は履用時に上下方向に屈曲運動をうけて
接着界面を剥離しようとする応力が働くが、該応
力は接着補強部と胛被及び靴底との接着面に分散
するので、胛被と靴底の境界部外周縁からの界面
剥離が起こりにくい。更に、靴の多様なデザイ
ン、構造等の条件に影響されずに、胛被と靴底が
外観状の変化を殆ど伴わず確実に接着された優れ
たものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案射出成形靴の一実施例を示す斜
視図、第2図は第1図の―線に沿う縦断面図
である。 1……射出成形靴、2……胛被、3……靴底、
4……接着補強部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 胛被と、該胛被に射出成形にて一体化された熱
    可塑性ゴム、ポリ塩化ビニル又はポリウレタンを
    主成分とする靴底材からなる靴底から構成された
    射出成形靴であつて、胛被と靴底を一体化した
    後、靴の周囲の胛被と靴底の境界線を中心とし
    て、胛被側及び靴底側の所定幅に、該胛被を構成
    する胛被材及び靴底材の双方に接着性を有する接
    着剤を塗布して設けられた接着補強部を有するこ
    とを特徴とする射出成形靴。
JP1987164884U 1987-10-28 1987-10-28 Expired JPH0450802Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987164884U JPH0450802Y2 (ja) 1987-10-28 1987-10-28

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JP1987164884U JPH0450802Y2 (ja) 1987-10-28 1987-10-28

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JPH0167902U JPH0167902U (ja) 1989-05-01
JPH0450802Y2 true JPH0450802Y2 (ja) 1992-12-01

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JP1987164884U Expired JPH0450802Y2 (ja) 1987-10-28 1987-10-28

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6266802A (ja) * 1985-09-18 1987-03-26 株式会社アサヒコーポレーション 靴の製造法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6266802A (ja) * 1985-09-18 1987-03-26 株式会社アサヒコーポレーション 靴の製造法

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JPH0167902U (ja) 1989-05-01

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