JP2573346B2 - シールテープ - Google Patents

シールテープ

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JP2573346B2 JP5438589A JP5438589A JP2573346B2 JP 2573346 B2 JP2573346 B2 JP 2573346B2 JP 5438589 A JP5438589 A JP 5438589A JP 5438589 A JP5438589 A JP 5438589A JP 2573346 B2 JP2573346 B2 JP 2573346B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はシールテープの改良に関し、例えば防水性衣
服の縫製部に用い得るテープを提供する。
(従来の技術) 透湿性と防水性を兼備する素材として、ポリテトラフ
ルオロエチレン(以下、PTFEと称す)多孔質フィルムが
知られている。
このPTFE多孔質フィルムは布と接合することにより、
スキーウェア、ウィンドブレーカー、レインコート、帽
子、おしめカバー、テント、シューズ等として用い得
る。
PTFE多孔質フィルムと布の接合品によりスキーウェア
ー等の各種物品を生産する際には縫製作業が行なわれ
る。そして、縫製作業後には上記物品の縫製部上にシー
ルテープを粘着して、針穴や縫製糸を防水処理する必要
がある。
かようなシールテープとしては、基布に高融点ポリウ
レタンから成るベース層を設け、更にこのベース層上に
低融点ポリエステルまたは低融点ポリアミドから成る接
着層を設けたものが知られている。(実開昭63−85637
号公報)。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記物品においては一定期間使用後の洗濯
が必然であるが、従来のシールテープは耐洗濯性が不充
分であった。たとえば、このシールテープは初期耐水度
が2000mm/H2O以上と高く充分な実用性を有しているが、
2〜3回程度の洗濯により、その耐水度が500mm/H2O以
下に急落してしまうので、縫製部の耐水性に不安があっ
た。
また、上記従来のシールテープにおける低融点ポリエ
ステル、低融点ポリアミドから成る接着層は、常温では
粘着性を有しないため、縫製部上に粘着する際の位置決
め等がし難いという問題もあった。
更に、このシールテープにおけるベース層としてのポ
リウレタン層は比較的厚手のため、テープを縫製部上に
貼り合わせると、縫製部の剛直傾向が生じ、風合いが低
下するということもあった。
(課題を解決するための手段) 本発明者は従来技術の有する上記問題を解決するため
種々検討を行った。その結果、ポリウレタンから成るベ
ース層に代えてPTFE多孔質フィルムを用い、また接着層
をポリオレフィン系ホットメルト接着剤で構成すること
により、常温で粘着性を示すと共に耐洗濯性が改良され
たシールテープが得られ、更にこのテープを適用した縫
製部の風合も柔かなものとすることができることを見出
し、本発明を完成するに至ったものである。
即ち、本発明に係るシールテープは基布とPTFE多孔質
フィルムが接着剤を介して接合され、更に該多孔質フィ
ルム表面に常温で粘着性を有し、融点が80〜135℃で且
つ190℃における溶融粘度が30000CPS以下であるポリオ
レフィン系ホットメルト接着剤が設けられていることを
特徴とするものである。
以下、図面を参照しながら本発明の実例を説明する。
図面において、1は基布(厚さは、通常、約250μm以
下)であり、その材質は特に限定されることなく種々の
ものを使用し得るが、吸水性の少ないポリアミド、アク
リル、ポリエステル等のプラスチックから成る織物、編
物、不織布を用いるのが好ましい。
そして、この基布1の片面には厚さが、通常、約5〜
40μmの接着剤2を介してPTFE多孔質フィルム3が接合
されている。接着剤2としては基布1とPTFE多孔質フィ
ルム3の両者に対する接着性と洗濯に対する耐久性の良
好なものを使用できる。
かような接着剤の具体例としては、天然ゴム、合成ゴ
ムのようなゴム系ポリマーを主成分とし、これに粘着付
与剤、酸化防止剤等の添加物を適量配合したゴム系感圧
性接着剤を挙げることができる。
また、PTFE多孔質フィルム3としては、通常、厚さ約
50μm以下、孔径約1μm以下、気孔率80%以上のもの
が用いられる。この多孔質フィルム3は、例えば特公昭
58−25332号公報、特公昭51−18991号公報、特公昭42−
13560号公報等に記載されている方法によって得ること
ができる。該多孔質フィルム3は各種物品の縫製部上に
貼り合わせる際に、ホットメルト接着剤の溶融による基
布1面側への抜けを防止するためのバリヤー層として作
用し、また縫製後においては、外部からの雨水が縫製部
の内部に進入するのを防止するためのバリヤー層として
作用する。
本発明においては、このPTFE多孔質フィルム3の表面
に厚さが、通常、50〜200μmのポリオレフィン系ホッ
トメルト接着剤4が設けられる。
この接着剤4としては、例えばエチレン−プロピレン
ゴムと芳香族炭化水素樹脂の混合物を主成分とし、これ
に所望により酸化防止剤等の添加剤を適量配合したもの
を使用できる。
かような接着剤4は常温で粘着性(約30g/cm以上)を
有すると共に加熱により溶融して接着性を示す。従っ
て、各種物品の縫製部上に貼り付ける際の位置決めが容
易にできる利点がある。
また、本発明においては接着剤4の融点を80〜135℃
と比較的低く設定したので、熱風、超音波、高周波等任
意の手段で簡単に溶融でき、貼り合わせ作業が容易に行
なえる。更に、190℃における溶融粘度も30000CPS以下
と低く、縫製部において布目に容易に浸透しその投錨力
によりシールテープを縫製部上に強固に固定できる。
なお、5はポリオレフィン系ホットメルト接着剤4上
に所望により仮着せしめられたセパレータであり、テー
プ使用時まで接着剤4面を清浄に維持する。
上記した如く、本発明のシールテープは主として透湿
防水性物品の縫製部のシールに用いられるが、これ以外
の用途、例えば防塵服、自動車の乗員保護具であるエア
ーバッグ等のシールとしても好適である。
(実施例) 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 アクリル系ゴム100重量部、イソシアネート系架橋剤
(日本ポリウレタン社製、商品名コロネートL)10重量
部およびトルエン100重量部から成るゴム系粘着剤溶液
を用意する。
この粘着剤溶液をセパレータ(紙にシリコーン樹脂を
塗布含浸し、離型処理したもの)上に流延し、温度80℃
で3分間加熱乾燥し、厚さ30μmの粘着剤層とする。
次に、この粘着剤を厚さ30μm、孔径0.6μm、気孔
率85%のPTFE多孔質フィルムの片面に転写する。
その後、粘着剤面に厚さ約200μmのナイロントリコ
ット織布(30デニール/28ゲージ)を配置し、温度150℃
で6kg/cm2の圧力を作用させ、織布とPTFE多孔質フィル
ムを接合させる。
次いで、芳香族炭化水素樹脂とエチレン−プロピレン
ゴムの混合物(東亜合成化学工業社製、商品名PPET)を
温度150℃のホットメルトコータを用いてセパレータ上
に厚さ100μmに流延し、このホットメルト接着剤層が
溶融状態のうちに前記織布とPTFE多孔質フィルムの接合
体の多孔質フィルム側を貼り合わせ、これを幅20mmに切
断し、図面と同構造のシールテープを得た。
一方、これとは別に、(イ)PTFE多孔質フィルムの両
面にナイロン織布を接合した透湿性防水布、(ロ)PTFE
多孔質フィルムの片面にポリエステル織布を接合した透
性防水布、および(ハ)PTFE多孔質フィルムの両面にア
クリル織布を接合した透湿性防水布を用意し、更にこれ
らを各々、7mm幅の2本針縫いにより縫製した3種の縫
製品を作る。PTFE多孔質フィルムとしては、厚さ25μ
m、孔径0.6μm、気孔率85%のものを用い、織布との
接合はゴム系接着剤(シールテープ製造に用いたと同じ
もの)により点状に行なった(接着面積は各面とも40
%)。
そして、これら縫製品の縫製部上に前記のシールテー
プを貼り合わせて防水処理を行なう。シールテープの貼
り合わせに際しては、熱風加熱式の貼り合わせ機(市販
品)を用い、温度150℃、貼り合わせ速度4m/min、圧力4
kg/cmの条件で行なった。
上記縫製品における縫製部およびシールテープについ
て、下記試験を行ない、得られた結果を第1表に示す。
A、耐水度試験 縫製部の初期耐水度および洗濯30分後の耐水度をJIS
−L−1092規定の方法により測定した。
なお、洗濯機としては日立製作所製、商品名KW−35L
青空を用い、洗い12分、すすぎ10分、脱水5を1回とし
て行なった。
B、風合い 被験者10人(目隠しをする)が縫製部に触れ、8人以
上が「柔かい」と判定した場合を「○」、8人以上が
「硬い」と判定した場合を「×」、両者の中間を「△」
として示した。
C、外観 洗濯後に縫製部を目視により観察し、異常無い場合を
「○」、シールテープ端部が剥離を生じている場合を
「△」として示した。
D、常温粘着力 シールテープを幅1cmに切断し、このテープをステン
レス板に重さ2kgのローラを1往復させて貼り合わせ、3
0分間放置し、次いで300mm/minの速度で180゜ピーリン
グ法により測定した。なお、温度は25℃に設定した。
比較例1 基布の片面にポリウレタンベース層および低融ポリエ
ステルホットメルト接着剤層を順次設けたシールテープ
(市販品)を用意し、このテープを用いて、実施例と同
様に縫製部に適用した。
比較例2 基布の片面にポリウレタンベース層および低融点ポリ
アミドホットメルト接着剤層を順次設けたシールテープ
(市販品)を用意し、このテープを用いて、実施例と同
様に縫製部に適用した。
(発明の効果) 本発明は上記のように構成されており、ホットメルト
接着剤としてポリオレフィン系のものを用いたので、耐
洗濯性は優れたものとなり、また基布と接着剤層の間に
PTFE多孔質フィルムを介在せしめたので、該接着剤の溶
融による基布面への抜けを防止し得、更に多孔質フィル
ムは薄く且つ柔軟であるため、縫製部に適用しても風合
いを損なうことがない等の特徴がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るシールテープの実例を示す正面図で
ある。 1……基布、2……接着剤、3……PTFE多孔質フィル
ム、4……ポリオレフィン系ホットメルト接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JJE C09J 7/02 JJE JLE JLE 7/04 JHW 7/04 JHW C09K 3/10 C09K 3/10 E (56)参考文献 特開 昭62−212487(JP,A) 特開 昭61−236881(JP,A) 実開 昭63−85637(JP,U) 実開 昭59−110627(JP,U) 実開 昭51−92095(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基布とポリテトラフルオロエチレン多孔質
    フィルムが接着剤を介して接合され、更に該多孔質フィ
    ルム表面に常温で粘着性を有し、融点が80〜135℃で且
    つ190℃における溶融粘度が30000CPS以下であるポリオ
    レフィン系ホットメルト接着剤が設けられていることを
    特徴とするシールテープ。
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