JPH1133051A - 足温用発熱体 - Google Patents

足温用発熱体

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JPH1133051A
JPH1133051A JP20388597A JP20388597A JPH1133051A JP H1133051 A JPH1133051 A JP H1133051A JP 20388597 A JP20388597 A JP 20388597A JP 20388597 A JP20388597 A JP 20388597A JP H1133051 A JPH1133051 A JP H1133051A
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JP
Japan
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sheet
heating element
hot
storage bag
fleece
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Application number
JP20388597A
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English (en)
Inventor
Masanori Seki
政徳 関
Hideaki Takazawa
英明 高澤
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OJI KAKO KK
Original Assignee
OJI KAKO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用時の歩行の際に滑って歩行し難くなる
ことがなく、又歩行の際の足に対して良好な接触性が与
えられ、しかも使用方法が煩雑でない足温用発熱体を提
供する。 【解決手段】 通気性を有する表面側袋材と非通気性の
裏面側袋材との2枚の袋材からなる収納袋内に発熱組成
物を収納した足温用発熱体において、前記収納袋におけ
る表面側袋材が、サーマルボンド式或いは樹脂浸漬接着
式の不織布と、スパンボンド法によって形成した高密度
ポリエチレン繊維の不規則な積層体からなるフリースを
加熱加圧することによって得たフィルム状のシートと
を、ホットメルト系粘着剤で貼り合わせた通気性の積層
シートからなる足温用発熱体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は足温するために使用
する発熱体に関するものであり、使用の際に足が滑って
歩行し難くなることがなく、歩行を円滑に行なえる足温
用発熱体を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】所謂使い捨てカイロは、通気性を有する
扁平状の収納袋内に空気の存在下に発熱する発熱組成物
を収納してなるものであり、収納袋を形成する通気性の
袋材として、収納袋を形成する際のヒートシール性及び
収納袋に必要とされる強度の点から、高密度ポリエチレ
ン繊維によるフィルム状のシート、すなわちスパンボン
ド法によって高密度ポリエチレン繊維を不規則に積層し
てなるフリースを形成し、これを加熱加圧することによ
って繊維同士を接着したフィルム状のシートが、好まし
く利用されている。
【0003】特に実公昭63−259号公報には、上記
の高密度ポリエチレン繊維によるフィルム状のシートに
よる収納袋内に、空気の存在下に発熱する発熱組成物を
収納した足温用の発熱体について記載されており、この
足温用発熱体の収納袋は、足温用発熱体の使用の際の歩
行時の蹴り力が加わっても破れるようなことのない強度
を具備していることが説明されている。
【0004】しかしながらこの足温用の発熱体は、収納
袋を形成している上記の高密度ポリエチレン繊維による
フィルム状のシートの表面が滑り易いために、使用して
いる時の歩行の際に足が滑って歩き難いという欠点を有
する。
【0005】なお、紙を滑り難くするための従来技術と
して、紙の表面にアルミナ、シリカ等による防滑層を形
成するものがあるが、この手段による防滑層を上記のフ
ィルム状のシート、つまりスパンボンド法によって高密
度ポリエチレン繊維を不規則に積層してなるフリースを
形成し、これを加熱加圧することによって繊維同士を接
着したフィルム状のシートに対して形成すると、発熱体
の収納袋にとって必要な通気性が得られなくなる。
【0006】又、実開平6−75437号公報には、収
納袋の片面に複数列の粘着剤塗布層を設けてなる足温用
発熱体が説明されており、この粘着剤塗布列を利用して
靴下等に収納袋を粘着セットした状態で使用することに
より、足温用発熱体を滑り難くし、これによって歩行し
易くしたものが説明されている。
【0007】しかしながら、この粘着剤塗布列を具備す
る収納袋を利用した足温用発熱体は、使用に際してこれ
を靴下等へ粘着セットする操作、及び粘着セットした足
温用の発熱体を靴下等から引き剥す操作が不便であり、
しかも使用の際に足に対して不快感を与えるという欠点
を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、足温するために使用する発熱体であって、これを使
用しているときに足が滑って歩行し難くなるようなこと
がなく、又足に対して不快感を与えることがなく、更に
使用に際しての取扱い操作が容易な足温用発熱体を提供
することにある。
【0009】又本発明の目的は、上記の歩行の際に足が
滑って歩行し難くなる等のことを改良することに加え
て、歩行の際の足に対しての接触性がより良好な足温用
発熱体を提供することにある。
【0010】更に又本発明の目的は、上記の歩行の際に
足が滑って歩行し難くなる等のことを改良することに加
えて、抗菌性をも有する足温用発熱体を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下に記
載する構成による本発明の足温用発熱体によって達成す
ることができる。
【0012】すなわち請求項1の発明は、通気性を有す
る表面側袋材と非通気性の裏面側袋材との2枚の袋材か
らなる扁平状の収納袋内に、空気の存在下に発熱する発
熱組成物を収納した足温用発熱体において、収納袋にお
ける表面側袋材が、カード法又はガーネット法によって
フリースを形成したサーマルボンド式或いは樹脂浸漬接
着式の不織布と、スパンボンド法によって高密度ポリエ
チレン繊維を不規則に積層してなるフリースを形成し、
これを加熱加圧することによって繊維同士を接着したフ
ィルム状のシートとを、ホットメルト系粘着剤で貼り合
わせた通気性の積層シートからなり、しかも該積層シー
トにおける不織布側が収納袋の外側面になるようにして
収納袋が形成されている足温用発熱体からなる。
【0013】又請求項2の発明は、上記の構成の足温用
発熱体において、カード法又はガーネット法によってフ
リースを形成したサーマルボンド式或いは樹脂浸漬接着
式の不織布と、スパンボンド法によって高密度ポリエチ
レン繊維を不規則に積層してなるフリースを形成し、こ
れを加熱加圧することによって繊維同士を接着したフィ
ルム状のシートとを、ホットメルト系粘着剤で貼り合わ
せた通気性の積層シートが、Tダイのスリット部から押
し出されてくるホットメルト系粘着剤に圧搾空気を吹き
つけて綿状になしたホットメルト系粘着剤を前記不織布
上に押し出し塗工した後、該ホットメルト系粘着剤面に
前記高密度ポリエチレン繊維によるフィルム状のシート
を圧着して得たものからなる足温用発熱体である。
【0014】更に請求項3の発明は、上記の構成の足温
用発熱体において、カード法又はガーネット法によって
フリースを形成したサーマルボンド式或いは樹脂浸漬接
着式の不織布が、抗菌剤を含有するものからなる足温用
発熱体である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の足温用発熱体において、
該足温用発熱体における扁平状の収納袋の表面側袋材
は、カード法又はガーネット法によってフリースを形成
したサーマルボンド式或いは樹脂浸漬接着式の不織布
と、スパンボンド法(=直接紡糸法)によって高密度ポ
リエチレン繊維を不規則に積層してなるフリースを形成
し、これを加熱加圧することによって繊維同士を接着し
たフィルム状のシートとを、ホットメルト系粘着剤で貼
り合わせた通気性の積層シートからなる。
【0016】上記のカード法又はガーネット法によって
フリースを形成したサーマルボンド式或いは樹脂浸漬接
着式の不織布は、紡羊用カード等でフリース化するカー
ド法、或いはガーネット法によって得た20〜80mm
程度の中繊維長の繊維によるフリースを、サーマルボン
ド式或いは樹脂浸漬接着式にて接着させた不織布であ
る。
【0017】この不織布と高密度ポリエチレン繊維によ
るフィルム状のシートとをホットメルト系粘着剤で貼り
合わせた通気性の積層シート、つまり収納袋の表面側袋
材として使用する通気性の積層シートは、高密度ポリエ
チレン繊維によるフィルム状のシートが収納袋の内側面
になるように配置されて、該フィルム状のシートをヒー
トシーラント層とする収納袋に形成される。
【0018】従って、この通気性の積層シートにおける
不織布を形成する繊維、つまりカード法又はガーネット
法によってフリースを形成したサーマルボンド式或いは
樹脂浸漬接着式の不織布を形成する繊維として、その融
点が該不織布に積層する高密度ポリエチレン繊維による
フィルム状のシートの融点よりも高いものを使用するこ
とにより、収納袋の熱シール性を良好にすることができ
る。
【0019】サーマルボンド式による不織布は、低融点
の繊維を混合した前記の中繊維長の繊維のフリースを、
熱圧処理或いは熱風処理して接着したものである。
【0020】又、樹脂浸漬接着式による不織布は、未結
合あるいは予備結合してある繊維のフリースを、樹脂エ
マルジョンからなるバインダー液中に浸漬した後、乾燥
熱処理して接着させたものである。このときの樹脂エマ
ルジョンからなるバインダー液としては、SBR、N−
メチロール化合物−酢酸ビニル共重合体等によるエマル
ジョンを使用し得る。又、このときの樹脂エマルジョン
の含浸率は、得られる不織布に適度の柔軟性が具備さ
れ、かつ不織布表面の非滑り性が良好になるような範囲
で選択する。
【0021】扁平状の収納袋の表面側袋材をなす通気性
の積層シート、すなわちサーマルボンド式或いは樹脂浸
漬接着式の不織布と、スパンボンド法によって高密度ポ
リエチレン繊維を不規則に積層してなるフリースを形成
し、これを加熱加圧することによって繊維同士を接着し
たフィルム状のシートとを、ホットメルト系粘着剤で貼
り合わせた通気性の積層シートにおいては、高密度ポリ
エチレン繊維によるフィルム状のシートが袋材にとって
必要とされる諸強度を具備しているので、上記のサーマ
ルボンド式或いは樹脂浸漬接着式の不織布には、格別の
強度を必要としない。このために、サーマルボンド式或
いは樹脂浸漬接着式の不織布の目付は、20〜80g/
2 、好ましくは30〜60g/m2 程度でよい。
【0022】又、上記のサーマルボンド式或いは樹脂浸
漬接着式の不織布は、高密度ポリエチレン繊維によるフ
ィルム状のシート、つまりスパンボンド法によって高密
度ポリエチレン繊維を不規則に積層してなるフリースを
形成し、これを加熱加圧することによって繊維同士を接
着したフィルム状のシートの滑り性を低下させ、収納袋
における表面側袋材の表面を滑り難くするためのもので
ある。
【0023】従って、このサーマルボンド式或いは樹脂
浸漬接着式の不織布を形成する繊維の太さは太い方がよ
い。例えばビスコースレーヨンステープルの場合には、
1デニール未満になると不織布の柔軟性が過ぎるように
なり、又35デニールを超えると不織布が硬直過ぎるよ
うになるので、5〜25デニール程度がよい。
【0024】このビスコースレーヨンステープルを使用
したサーマルボンド式の不織布としては、20〜50%
の配合割合の低融点繊維、例えばポリアミド繊維、ポリ
エステル繊維、低融点コポリエステル繊維、アセテート
繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ
エチレン繊維等を配合したものが好適であり、特にその
融点が高密度ポリエチレン繊維によるフィルム状のシー
トの融点よりも高いものを使用することにより、収納袋
を形成する際の熱シール性を良好にすることができる。
【0025】更にサーマルボンド式の不織布には、接着
剤の使用がないために衛生的である。更に又、このサー
マルボンド式の不織布は、抗菌剤、例えば銀系無菌抗菌
剤、キトサン、キトサンにヒノキチオオールや抗菌性金
属塩を添加した抗菌性組成物からなる抗菌剤を含有する
不織布にするのに、その製造が容易である。
【0026】本発明の足温用発熱体において、該足温用
発熱体における扁平状の収納袋の表面側袋材をなす通気
性の積層シートに使用するための高密度ポリエチレン繊
維によるフィルム状のシート、すなわちスパンボンド法
(=直接紡糸法)によって高密度ポリエチレン繊維を不
規則に積層してなるフリースを形成し、これを加熱加圧
することによって繊維同士を接着したフィルム状のシー
トは、高密度ポリエチレン繊維同士の接合がフィルムの
全面に亙ってより均一に行なわれており、かつ、単位面
積当たりの繊維同士の融着点がより多いもの程好まし
く、フィルムの厚さが通常1mm以下、好ましくは0.
1〜0.3mm程度のものがよい。
【0027】この高密度ポリエチレン繊維によるフィル
ム状のシートは、通気度5〜150秒/100cc(ガ
ーレ式透気度試験、JIS−P8117による)を有
し、かつ該フィルム状のシートにおける孔の最大径が実
質的に5〜20μm(空気−メタノール系最大泡圧法に
よる)からなるものが好ましく、例えばタイベック10
59B(デュポン (株) )やタイベック1073B(デ
ュポン (株) )等の市販品を使用することができる。
【0028】扁平状の収納袋の表面側袋材をなす通気性
の積層シート、すなわちカード法又はガーネット法によ
ってフリースを形成したサーマルボンド式或いは樹脂浸
漬接着式の不織布と、スパンボンド法によって高密度ポ
リエチレン繊維を不規則に積層してなるフリースを形成
し、これを加熱加圧することによって繊維同士を接着し
たフィルム状のシートとを、ホットメルト系粘着剤で貼
り合わせた通気性の積層シートにおいて、ホットメルト
系粘着剤としては、SB、SIS、SBS等の熱可塑性
ブロック共重合体(テレブロック、ラジアルブロック、
星型ブロック)をベースポリマーとし、これに各種の粘
着付与樹脂、ナフテン系、パラフィン系オイル等の展開
油を配合したジエン系の粘着剤、EVAをベースポリマ
ーとし、これに各種の粘着付与樹脂、可塑剤等を配合し
たエチレン−酢酸ビニル共重合体系粘着剤、アクリル系
樹脂をベースポリマーとし、これに必要に応じて各種の
粘着付与樹脂や可塑剤等を配合したアクリル系粘着剤等
を使用し得る。
【0029】ここで上記の通り収納袋の表面側袋材をな
す通気性の積層シートは、ホットメルト系粘着剤によっ
て貼り合わせたものであるため、この通気性の積層シー
トは該粘着剤の介在によってその柔軟性の低下の少ない
積層シートになり、これによって足温用発熱体の使用時
に足に対して不快感を与えることのないものになる。
【0030】この通気性の積層シートを得るために使用
する粘着剤には、粘着テープに必要とされるような特別
の耐熱性や耐クリープ性は必要無いが、該粘着剤の存在
によって通気性の積層シートの柔軟性が低下する度合い
をより小さくするために、ジエン系の粘着剤が最も好ま
しい。
【0031】更に、Tダイのスリット部から押し出され
てくるホットメルト系粘着剤に圧搾空気を吹きつけて綿
状になしたホットメルト系粘着剤を、不織布の上に押し
出し塗工した後、より具体的にはTダイのスリット部か
ら押し出されたホットメルト系粘着剤にノズルからの圧
搾空気を吹きつけて綿状になしたホットメルト系粘着剤
を不織布の上に押し出し塗工した後、該ホットメルト系
粘着剤面に高密度ポリエチレン繊維によるフィルム状の
シートを圧着する場合には、ホットメルト系粘着剤によ
る不織布へのアンカー効果が得られる。
【0032】このために、上記の綿状になしたホットメ
ルト系粘着剤による積層シートの場合には、部分接着に
よって通気性を確保した積層シートのように局部的に応
力が集中することがなく、従って十分な接着強度を確保
するためのホットメルト系粘着剤の塗工量を、例えば
0.5〜10.0g(dry)/m2 というように少量
で済ませることができる。
【0033】このように、Tダイのスリット部から押し
出されてくるホットメルト系粘着剤に圧搾空気を吹きつ
けて綿状になしたホットメルト系粘着剤を利用する場合
には、粘着剤層が綿状をなしているものになっており、
かつ粘着剤自体の使用量が少なくて済むこととにより、
上記の通気性の積層シートの柔軟性の低下がより一層少
なくなり、歩行の際の足に対してより良好な接触性を与
える足温用発熱体にすることができ、又高密度ポリエチ
レン繊維によるフィルム状のシートの通気性と略同程度
の通気性を維持する積層シートにすることができる。
【0034】更に又、このときにはホットメルト系粘着
剤の使用量が少なくて済むことから、通気性の積層シー
トの加工工程での熱容量が小さくて済むために、貼り合
わせ機械工程での熱変形による皺の発生がなく、通気性
の積層シートの生産性を良好に維持することができる。
【0035】もう一方の扁平状の収納袋を形成する非通
気性の裏面側袋材としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等のポリオレフィンの単体フィルム、ポリエステル
やポリアミドフィルムに対してポリオレフィンやポリ塩
化ビニル等からなるシーラント層を積層してある積層フ
ィルム、ポリアミド繊維やポリエステル繊維等による各
種の不織布に対してポリオレフィンやポリ塩化ビニル等
からなるシーラント層を積層してある積層シート等を使
用することができる。
【0036】本発明の足温用発熱体において、扁平状の
収納袋内に収納する発熱組成物は空気の存在下に発熱す
る発熱組成物であって、所謂使い捨てカイロに使用され
ている従来の発熱組成物をそのまま使用することができ
る。
【0037】又、本発明の足温用発熱体は、扁平状の収
納袋と該収納袋内に収納されている発熱組成物とからな
る従来の所謂使い捨てカイロと同様にして製造し得る。
【0038】例えば、輪郭形状が互いに略同形状をなす
表面側袋材と裏面側袋材とを、表面側袋材における高密
度ポリエチレン繊維によるフィルム状のシート面が収納
袋の内側面に位置するようにして、重ね合わせた後、1
部を残してその周縁部をヒートシールし、更に非ヒート
シール部をなす開口部から所定の発熱組成物を充填し、
続いてこの開口部をヒートシールする等して、容易に得
られる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の足温用発熱体の具体的な構成
を実施例に基づいて説明する。 実施例1 通気性を有する表面側袋材の製造 セルロース再生繊維製の市販の抗菌性不織布「キトグリ
ーン:富士紡績 (株)」上に、加熱温度160℃にセッ
トしてあるTダイのスリット部から、下記の組成のゴム
系のホットメルト系粘着剤を、5g/m2 に押し出し塗
工した後、該粘着剤の塗工面に、スパンボンド法によっ
て高密度ポリエチレン繊維を不規則に積層してなるフリ
ースを形成し、これを加熱加圧することによって繊維同
士を接着したフィルム状のシート「タイベック1059
B:デュポン (株) 」を圧着することによって、表面側
袋材を得た。
【0040】なお、上記の抗菌性不織布「キトグリー
ン」は、カード法又はガーネット法によってセルロース
再生繊維のフリースを形成したサーマルボンド式の不織
布である。
【0041】又、上記のホットメルト系粘着剤をTダイ
のスリット部から抗菌性不織布上に押し出し塗工すると
きには、該スリット部分に2kg/cm2 の圧搾空気を
ノズルから吹き付けることにより、綿状をなすホットメ
ルト系粘着剤を不織布上に押し出し塗工した。
【0042】 ホットメルト系粘着剤 (1) スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 (JSR SIS50000) ・・・・100重量部 (2) 粘着付与樹脂(エスコレッツ1310:エクソン化学 (株) ) ・・・・100重量部 (3) ナフテン系プロセスオイル (ダイアナプロセスNM280:出光興産 (株) ) ・・・・40重量部
【0043】非通気性の裏面側袋材の製造 目付40g/m2 のナイロンスパンボンド不織布(ユニ
チカ (株) )の上に、30μmのポリエチレン樹脂層と
20μmのアイオノマー樹脂層との積層樹脂層を、アイ
オノマー樹脂層が外側面になるようにして、共押し出し
積層することによって、裏面側袋材を得た。
【0044】足温用発熱体の製造 表面側袋材における高密度ポリエチレン繊維によるフィ
ルム状のシート面と、裏面側袋材におけるアイオノマー
樹脂層面とが向き合うようにして表面側袋材と裏面側袋
材とを重ね合わせた後、4辺のうちの1辺が円弧状をな
し、他の3辺が直線状をなす4辺形の平面形状に裁断
し、円弧状をなす1辺とそれを挟む他の2辺との周縁部
をヒートシールすることにより、有効部分が100mm
×80mmの扁平状の収納袋を得た。
【0045】次いで、上記の扁平状の収納袋に、下記の
組成による発熱体組成物30gを充填した後、開口部を
更にヒートシールすることにより、本発明の実施例品で
ある足温用発熱体を得た。
【0046】発熱体組成物 (1) 鉄粉 ・・・・28重量部 (2) 活性炭 ・・・・ 8重量部 (3) 水 ・・・・10重量部 (4) ひる石 ・・・・ 3重量部 (5) 食塩 ・・・・ 1重量部
【0047】実施例2 実施例1の足温用発熱体における抗菌性不織布「キトグ
リーン:富士紡績 (株) 」の代わりに、カード法又はガ
ーネット法によってポリエステル繊維のフリースを形成
した樹脂浸漬接着式の市販の不織布「パネロン251
0:ダイニック (株) 、目付25g/m2 )」を使用
し、それ以外は実施例1の対応する工程と同様にして、
本発明の実施例品である足温用発熱体を得た。
【0048】
【発明の効果】本発明の足温用発熱体は、通気性を有す
る表面側袋材と非通気性の裏面側袋材との2枚の袋材か
らなる扁平状の収納袋内に、空気の存在下に発熱する発
熱組成物を収納したものであって、該収納袋における表
面側袋材が、カード法又はガーネット法によってフリー
スを形成したサーマルボンド式或いは樹脂浸漬接着式の
不織布と、スパンボンド法によって高密度ポリエチレン
繊維を不規則に積層してなるフリースを形成し、これを
加熱加圧することによって繊維同士を接着したフィルム
状のシートとを、ホットメルト系粘着剤で貼り合わせた
通気性の積層シートからなり、しかも該積層シートにお
ける不織布側が収納袋の外側面になるようにして収納袋
が形成されているものである。
【0049】従って本発明の足温用発熱体においては、
収納袋の表面側袋材における高密度ポリエチレン繊維に
よるフィルム状のシートによって、足温用発熱体にとっ
て必要とされる強度、つまり足温用発熱体の使用の際の
歩行時の蹴り力が加わっても破れるようなことのない強
度が具備されている。
【0050】又、この収納袋の表面側袋材は、上記の高
密度ポリエチレン繊維によるフィルム状のシートの上
に、カード法又はガーネット法によってフリースを形成
したサーマルボンド式或いは樹脂浸漬接着式の不織布
を、ホットメルト系粘着剤で貼り合わせた通気性の積層
シートからなるものである。
【0051】このために、靴の中にこの足温用発熱体
を、上記収納袋の表面側袋材側が上になるようにして敷
き込んで使用することにより、収納袋内の発熱組成物が
的確に発熱し、足温の機能が有効に果たされると共に、
高密度ポリエチレン繊維によるフィルム状のシートによ
る滑り易さが、該シートの上に積層されているカード法
又はガーネット法によってフリースを形成したサーマル
ボンド式或いは樹脂浸漬接着式の不織布の存在によって
無くなっており、これによって表面側袋材の表面が滑り
難くなっている。
【0052】しかも上記の通気性の積層シートは、カー
ド法又はガーネット法によってフリースを形成したサー
マルボンド式或いは樹脂浸漬接着式の不織布と高密度ポ
リエチレン繊維によるフィルム状のシートとをホットメ
ルト系粘着剤で貼り合わせたものであるので、通気性の
積層シートはこの粘着剤の介在によっても柔軟性の低下
の少ないものになっており、これによって足温用発熱体
の使用時の歩行の際の足に対して良好な接触性が得られ
る。
【0053】又、請求項2の発明の足温用発熱体は、上
記の収納袋の表面側袋材をなす通気性の積層シートが、
Tダイのスリット部から押し出されてくるホットメルト
系粘着剤に圧搾空気を吹きつけて綿状になしたホットメ
ルト系粘着剤によって貼り合わされているものであり、
粘着剤層が綿状をなしていることと、粘着剤の使用量を
少なくすることができることとにより、柔軟性の低下が
より少ない通気性の積層シートになるため、歩行の際の
足に対してより良好な接触性が得られる足温用発熱体に
なる。
【0054】更に、請求項3の発明の足温用発熱体は、
上記の収納袋の表面側袋材をなす通気性の積層シートに
おける不織布が、抗菌剤を含有する不織布からなるもの
であり、これにより衛生性が保持される足温用発熱体に
なっている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性を有する表面側袋材と非通気性
    の裏面側袋材との2枚の袋材からなる扁平状の収納袋内
    に、空気の存在下に発熱する発熱組成物を収納した足温
    用発熱体において、前記収納袋における表面側袋材が、
    カード法又はガーネット法によってフリースを形成した
    サーマルボンド式或いは樹脂浸漬接着式の不織布と、ス
    パンボンド法によって高密度ポリエチレン繊維を不規則
    に積層してなるフリースを形成し、これを加熱加圧する
    ことによって繊維同士を接着したフィルム状のシートと
    を、ホットメルト系粘着剤で貼り合わせた通気性の積層
    シートからなり、しかも該積層シートにおける前記不織
    布側が収納袋の外側面になるようにして収納袋が形成さ
    れていることを特徴とする足温用発熱体。
  2. 【請求項2】 カード法又はガーネット法によってフ
    リースを形成したサーマルボンド式或いは樹脂浸漬接着
    式の不織布と、スパンボンド法によって高密度ポリエチ
    レン繊維を不規則に積層してなるフリースを形成し、こ
    れを加熱加圧することによって繊維同士を接着したフィ
    ルム状のシートとを、ホットメルト系粘着剤で貼り合わ
    せた通気性の積層シートが、Tダイのスリット部から押
    し出されてくるホットメルト系粘着剤に圧搾空気を吹き
    つけて綿状になしたホットメルト系粘着剤を前記不織布
    上に押し出し塗工した後、該ホットメルト系粘着剤面に
    前記高密度ポリエチレン繊維によるフィルム状のシート
    を圧着して得たものであることを特徴とする請求項1に
    記載の足温用発熱体。
  3. 【請求項3】 カード法又はガーネット法によってフ
    リースを形成したサーマルボンド式或いは樹脂浸漬接着
    式の不織布が、抗菌剤を含有するものであることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の足温用発熱体。
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