JP3091093U - 裾上げテープ - Google Patents

裾上げテープ

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JP3091093U
JP3091093U JP2002004583U JP2002004583U JP3091093U JP 3091093 U JP3091093 U JP 3091093U JP 2002004583 U JP2002004583 U JP 2002004583U JP 2002004583 U JP2002004583 U JP 2002004583U JP 3091093 U JP3091093 U JP 3091093U
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由紀子 湯浅
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シーズン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アイロン等による熱圧着を必要とせず、裾上
げ部分の固定に必要な粘着力で布帛に貼着することがで
きる裾上げテープを提供する。 【解決手段】 ズボンやスカート等の衣服裾上げ部分に
接合して裾上げ部分を固定する裾上げテープにおいて、
基材テープの少なくとも片面に再剥離性に優れたホット
メルト粘着剤を塗布した裾上げテープ。 【効果】 熱圧着によることなく、単に圧着するだけ
で、容易に衣服の裾上げ部分を接合することができ、応
急的に衣服の裾上げを行うのに極めて好適である。再剥
離性に優れたホットメルト粘着剤を用いると、一旦貼着
した裾上げテープを剥離して貼り直しても、充分な貼着
力を発揮することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はズボンやスカート等の裾上げを行うための裾上げテープに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ズボンやスカート等の衣服の裾上げを簡便に行うために、布帛製テープ にホットメルト接着剤を塗布した裾上げテープを用い、該裾上げテープをズボン やスカート等の裾上げ部分に重畳して、アイロン等により加熱、加圧し、熱圧着 により、裾上げ部分に接合する、裾上げテープが広く用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
これらの従来の裾上げテープでは、アイロン等による加熱、加圧を必要とし、 着用して外出した衣服の裾上げ部分が外出先で外れたり、外出のために着用しよ うとする衣服の裾上げ部分が外れていることを発見して、緊急に裾上げ処理をす る必要がある場合には、従来の裾上げテープを使用することができなかった。
【0004】 又、従来の熱圧着性の裾上げテープは、一旦熱圧着してズボンやスカート等の 裾上げ部に接合すると、容易に剥離することができず、誤った位置に裾上げテー プを接合した場合に、裾上げの位置を訂正、変更しようとしても、一旦熱圧着し た裾上げテープを剥離して、接合をやり直すことは困難であり、無理に剥離しよ うとすると布地を傷めることになる。
【0005】 一方ポリ塩化ビニルその他の合成樹脂フィルムやセロファン等のフィルムに粘 着剤を塗布した感圧性粘着テープを、応急的な裾上げのために利用しようとして も、これらの粘着テープは、ズボンやスカート等の布帛との接合力が極めて弱く 、これらの粘着テープを裾上げテープの代わりに使用して、布帛に貼着させた場 合、簡単に剥離してしまい、布帛に一旦貼着させた粘着テープが剥離すると、布 帛の繊維が剥ぎ取られて、粘着テープの表面全体に一面に繊維が粘着して残留す るために、粘着テープの再度の粘着力が極めて低下し、再度貼着させることは不 可能である。
【0006】 従って本考案はアイロン等による熱圧着を必要とせす、単に布帛に圧着するだ けで、裾上げ部分の固定に必要な粘着力で布帛に貼着することができ、裾上げ部 分に必要な貼着力を保持すると共に、裾上げテープを剥離する必要のある場合に は、布地を傷めることなく剥離することができ、また布帛等に貼着した粘着テー プを貼り直し等のために、剥離して再度布帛に貼着する場合にも、必要な強度で 再度貼着可能な、再剥離性を有する裾上げテープを提供することを目的とする。
【0007】 上記目的を達成すべく、本考案者は鋭意研究を重ねた結果、テープ上に再剥離 性に優れたホットメルト粘着剤を塗布することにより、応急的な裾上げのために 使用し得る裾上げテープが得られることを見出し、本考案を完成するに到った。
【0008】 即ち、本考案はズボンやスカート等の衣服の裾上げ部分に接合して裾上げ部分 を固定する裾上げテープにおいて、基材テープの少なくとも片面にホットメルト 粘着剤を塗工したことを特徴とする裾上げテープを要旨とする。
【0009】 他の本考案はテープの少なくとも片面に、スチレン系ブロック共重合樹脂、エ チレン−酢酸ビニル系共重合樹脂、アクリル系樹脂よりなる群より選ばれた合成 樹脂よりなる再剥離性に優れたホットメルト粘着剤を塗布した裾上げテープを要 旨とする。
【0010】 更に他の本考案は、ホットメルト粘着剤を目の粗い布帛よりなるテープの両面 に塗工した裾上げテープを要旨とする。
【0011】
【考案の実施の形態】
次に本考案の裾上げテープの実施の形態について、図面により具体的に説明す る。図1は本考案の裾上げテープの一例の断面図である。
【0012】 1は布帛よりなる基材テープであり、寒冷紗等の目の粗い網目状基材よりなる 布地や編布を用いると、必要な伸縮性を有し好都合である。基材テープ1の素材 は特に制限はないが、木綿等の天然繊維、レーヨン等の人造繊維、ポリエステル 等の合成繊維が何れも用いられる。またポリウレタン繊維等の弾性繊維を用いる と伸縮性に富む裾上げテープが得られる。
【0013】 基材テープ1の両面にホットメルト粘着剤層2を設ける。ホットメルト粘着剤 は、スチレン系ブロック共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂、アク リル系樹脂よりなる群より選ばれた合成樹脂等よりなる再剥離性を有する公知の ホットメルト粘着剤を用いることができる。
【0014】 これらの再剥離性を有するホットメルト粘着剤は、従来布帛等に接合する感圧 性粘着テープ等として使用されることは殆どなかったが、本願考案者の研究によ れば、上記の再剥離性を有するホットメルト粘着剤を用いた感圧性粘着テープは 、通常の感圧性粘着テープに比較して、布帛に対する粘着力に優れ、又、布帛に 貼着後剥離しても、布帛の繊維が剥ぎ取られて、粘着剤層上に残留することが少 なく、粘着力の低下が少ない。再剥離性を有する感圧性粘着テープは、一般に再 剥離性の少ない感圧性粘着テープの粘着力よりも粘着力が劣るが、布帛に対する 粘着力は、意外にも強力な粘着力を有する再剥離性のない粘着剤よりも、再剥離 性を有するホットメルト粘着剤の方が優れている。
【0015】 本考案の裾上げテープを製造するには、基材テープ1上に、吹き付け塗工や、 ロールコーター、バーコーター等の公知の塗工機を用いて、所定の粘度になるよ うに加熱したホットメルト粘着剤を塗工することができる。
【0016】 基材テープ1として網目状基材テープ1を用いると、基材テープ1の片面から ホットメルト粘着剤を塗工すれば、片面に塗工したホットメルト粘着剤が、基材 テープ1の網目を通して、基材テープ1の反対側にも浸出して、片面からの1回 の塗工で基材テープ1の両面に塗工することもできる。
【0017】 このようにして、基材テープ1の両面に一定の厚みになるようにホットメルト 粘着剤層を形成した後、その両面上に剥離紙3を重畳して貼着する。
【0018】 本考案の裾上げテープのホットメルト粘着剤層2は基材テープ1の片面にのみ 形成してもよい。片面にのみホットメルト粘着剤層2を形成する場合は、基材テ ープ1は粗い網目状のものでなくてもよく、布帛、紙、不織布、合成樹脂フィル ム等、通常の感圧性粘着テープの基材として用いられらるものを全て用いること ができる。
【0019】 本考案の裾上げテープの両面に粘着剤層を形成する場合、片面にのみ再剥離性 に優れたホットメルト粘着剤層2を設け、反対側の面には通常の感圧性粘着剤層 を設け、裾上げテープの両面の粘着力に差を有する裾上げテープとすることもで きる。
【0020】
【実施例】
目の粗い木綿製の寒冷紗よりなる基材テープ1の片面に、ホットメルト粘着剤 の一例として、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合樹脂を溶融して 、ロールコーターにより、塗工した。剥離紙3の剥離面にロールコーターにより 溶融したホットメルト粘着剤を塗工し、これに基材テープ1である寒冷紗を重ね て貼り合わせる。次に寒冷紗の反対側の面にも、同様にホットメルト粘着剤を塗 工した剥離紙3を重ねて貼り合わせる。これにより基材テープ1の両面にホット メルト粘着剤層2とその両面に剥離紙3を重畳した状態のテープを作成し、これ を裁断して裾上げテープとした。
【0021】 上記の方法で製造した裾上げテープをズボンの裾上げテープとして使用し、裾 上げ部分の布地の間に挟んで圧着すると、裾上げ部分を確実に保持することがで きる。又貼着した裾上げテープを一旦剥離して、再度圧着して貼り直しても、充 分な貼着力が発揮され、応急的な裾上げテープとして、充分な強度で貼着するこ とができた。
【0022】
【考案の効果】
本考案の裾上げテープによれば、熱圧着によることなく、単に圧着するだけで 、容易にズボン、スカート等の衣服の裾上げ部分を接合することができ、応急的 に衣服の裾上げを行うのに極めて好適である。又再剥離性に優れたホットメルト 粘着剤を用いると、一旦貼着した裾上げテープを剥離し、裾上げ位置をずらすた めに貼り直しても、充分な貼着力を発揮することができる。また本考案の裾上げ テープを用いて応急的に裾上げ処理をした裾上げ部分を、縫合等による通常の裾 上げ処理をするために、貼着した本考案の裾上げテープを剥離する場合、裾上げ 部分の布帛を傷めることなく剥離することができる。
【0023】 ホットメルト粘着剤は溶剤を使用しないため、その製造工程において、環境に 負荷を与える物質を放散することがなく、これらの回収のための装置を必要とし ない。
【0024】 基材テープとして、粗い網目状基材テープを用いると、伸縮性を有する裾上げ テープが得られ、また網目状基材テープの片面からホットメルト粘着剤を塗工す るのみで、容易に基材テープの両面にホットメルト粘着剤層を形成することがで きる。
【0025】 本考案の裾上げテープは、ズボン、スカート等の衣服の裾上げ用のテープとし てだけでなく、裾上げ用以外の用途にも広く使用可能であり、アップリケの貼着 等、布帛を用いた手芸用等の粘着テープとしても、好適に使用可能である。また 布帛と布帛以外の固体表面の間の粘着テープとしても使用可能である。
【0026】 本考案の裾上げテープを、裾上げ用テープ以外の用途に使用する場合、両面に 粘着剤層を有する裾上げテープにおいて、片面にのみ再剥離性にすぐれたホット メルト粘着剤層を設け、反対側の面にホットメルト粘着剤以外の粘着剤層を設け ると、布帛と通常の固体表面の間の貼着用粘着テープとして用いるのに好都合で ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の裾上げテープの一例の一部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 基材テープ 2 ホットメルト粘着剤層 3 剥離紙

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズボンやスカート等の衣服裾上げ部分に
    接合して裾上げ部分を固定する裾上げテープにおいて、
    基材テープの少なくとも片面にホットメルト粘着剤を塗
    工したことを特徴とする裾上げテープ。
  2. 【請求項2】 該ホットメルト粘着剤がスチレン系ブロ
    ック共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂、
    アクリル系樹脂よりなる群より選ばれた合成樹脂よりな
    る再剥離性に優れたホットメルト粘着剤である請求項1
    記載の裾上げテープ。
  3. 【請求項3】 該基材テープが目の粗い網目よりなる布
    帛又は編布よりなる請求項1又は2記載の裾上げテー
    プ。
  4. 【請求項4】 該ホットメルト粘着剤を網目状テープの
    片面に塗工し、該ホットメルト粘着剤が該網目状テープ
    の網目を通して該網目状テープの反対側に浸出し、該網
    目状テープの両面に該ホットメルト粘着剤が均一に露出
    して塗工された請求項3記載の裾上げテープ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008169281A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Nitto Denko Corp 熱接着シート
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