JP2901339B2 - 嵩増大可能な素材 - Google Patents
嵩増大可能な素材Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は嵩高な衣服、フイルター、ブラジャーカッ
プ、肩パッド、蒲団などの素材として使用することので
きる嵩増大可能な素材に関する。
プ、肩パッド、蒲団などの素材として使用することので
きる嵩増大可能な素材に関する。
[従来の技術] 従来の嵩高な中入綿を用いて製造される嵩高な衣服の
製造方法は、概ね次のようであった。
製造方法は、概ね次のようであった。
中入綿を延反→中入綿を縫合する生地よりも大きめ
のパーツに裁断→パーツ毎に生地と中入綿を縫合→
縫合したパーツの生地同士を縫製して衣服を形成→衣
服を保管、輸送 このようにして嵩高な衣服を製造するのに使用する中
入綿は、見掛密度が小さく、嵩高で、形態安定性の悪い
不織布であるため、様々な問題を抱えていた。
のパーツに裁断→パーツ毎に生地と中入綿を縫合→
縫合したパーツの生地同士を縫製して衣服を形成→衣
服を保管、輸送 このようにして嵩高な衣服を製造するのに使用する中
入綿は、見掛密度が小さく、嵩高で、形態安定性の悪い
不織布であるため、様々な問題を抱えていた。
例えば、中入綿が嵩高であるということから延反時に
多くの枚数を重ねられないため、裁断作業の効率が悪
く、しかも保管や輸送時に広いスペースを必要とするた
め、コスト的に問題があった。
多くの枚数を重ねられないため、裁断作業の効率が悪
く、しかも保管や輸送時に広いスペースを必要とするた
め、コスト的に問題があった。
また、該中入綿は嵩高で、見掛密度が小さく、形態安
定性が悪いために、各工程で取り扱い難いものであっ
た。更に、中入綿の裁断時には、縫合する生地よりも大
きめに切断しておき、中入綿と生地を縫合する際に、注
入綿の余分な部分を切り落とす必要があるため、製造工
程を繁雑にし、しかも余分な部分を切り落とすことによ
るロス分も大きく、経済的にも問題があった。
定性が悪いために、各工程で取り扱い難いものであっ
た。更に、中入綿の裁断時には、縫合する生地よりも大
きめに切断しておき、中入綿と生地を縫合する際に、注
入綿の余分な部分を切り落とす必要があるため、製造工
程を繁雑にし、しかも余分な部分を切り落とすことによ
るロス分も大きく、経済的にも問題があった。
更には、縫製工程中に中入綿と生地とが分離しやす
く、作業性が悪いため、生地と中入綿を部分的に縫合し
て、中入綿の移動を防止する綿付け工程を加える必要が
あった。
く、作業性が悪いため、生地と中入綿を部分的に縫合し
て、中入綿の移動を防止する綿付け工程を加える必要が
あった。
しかしながら、このようにもう一工程加えることは煩
雑であるため、注入綿に接着剤を付与し、生地と接着す
ることによって、縫製作業の合理化、作業性の向上をは
かる試みもあったが、見掛密度の低い、つまり空隙の多
い中入綿に対して接着剤を使用して中入綿と生地とを接
着しようとしても、中入綿構成繊維と生地との接触面積
が少ないので、生地との十分な接着強度が得られなかっ
た。
雑であるため、注入綿に接着剤を付与し、生地と接着す
ることによって、縫製作業の合理化、作業性の向上をは
かる試みもあったが、見掛密度の低い、つまり空隙の多
い中入綿に対して接着剤を使用して中入綿と生地とを接
着しようとしても、中入綿構成繊維と生地との接触面積
が少ないので、生地との十分な接着強度が得られなかっ
た。
他方、上記と同様の問題点、特に裁断、縫製の作業
性、輸送、保管時のコスト的な問題がブラジャーカップ
素材、肩パッド、蒲団を製造する場合にも生じていた。
性、輸送、保管時のコスト的な問題がブラジャーカップ
素材、肩パッド、蒲団を製造する場合にも生じていた。
また、フィルターも一般的に厚みが有るほど捕集効率
が良いので、厚みを大きくすることが望ましいが、厚み
を大きくすると中入綿と同様に、保管、輸送の際に広い
スペースを必要とし、コスト的に問題があった。
が良いので、厚みを大きくすることが望ましいが、厚み
を大きくすると中入綿と同様に、保管、輸送の際に広い
スペースを必要とし、コスト的に問題があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は製造工程中の作業性及び保管、輸送時の作業
性、経済性に優れる嵩増大可能な素材を提供することを
目的とする。
性、経済性に優れる嵩増大可能な素材を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] 嵩高な衣服、フィルター、ブラジャーカップ、肩パッ
ド、蒲団に使用できる素材であり、バインダー、熱接着
繊維、或いは複合繊維の低融点成分により結合した嵩高
な不織布を熱溶融性繊維、低融点樹脂粉末により圧縮し
た状態で固定された、熱処理により厚さが増大する圧縮
不織布の少なくとも片面に、熱可塑性樹脂の接着剤が付
着している嵩増大可能な素材である。
ド、蒲団に使用できる素材であり、バインダー、熱接着
繊維、或いは複合繊維の低融点成分により結合した嵩高
な不織布を熱溶融性繊維、低融点樹脂粉末により圧縮し
た状態で固定された、熱処理により厚さが増大する圧縮
不織布の少なくとも片面に、熱可塑性樹脂の接着剤が付
着している嵩増大可能な素材である。
[作用] 本発明の嵩増大可能な素材(以下、特に断らない限
り、単に「素材」という)は圧縮不織布の少なくとも片
面に熱可塑性樹脂の接着剤(以下、特に断らない限り、
単に「接着剤」という)が付着したものである。
り、単に「素材」という)は圧縮不織布の少なくとも片
面に熱可塑性樹脂の接着剤(以下、特に断らない限り、
単に「接着剤」という)が付着したものである。
本発明の圧縮不織布は見掛密度の高い布状の不織布で
あることから、取り扱い易いので、縫製工程中の作業性
を向上させ、形態安定性があるので、正確に裁断するこ
とができ、素材のロス分がなく、場所を取らないので、
保管、輸送コストを低く抑えることができる。
あることから、取り扱い易いので、縫製工程中の作業性
を向上させ、形態安定性があるので、正確に裁断するこ
とができ、素材のロス分がなく、場所を取らないので、
保管、輸送コストを低く抑えることができる。
また、圧縮不織布には接着剤が付着しており、この接
着剤を使用することにより、従来の嵩高な不織布と表
地、裏地、或いはフィルター用途の場合には裏打ち材
(以下、これらを「シート材」という)との接着では得
られなかった接着強度が得られるため、縫製作業中、或
いはフィルターユニット形成作業中におけるシート材と
のずれを少なくできるので、素材のロスがほとんどなく
なり、しかも上記の作業性が向上するので、結果とし
て、品質が安定する。
着剤を使用することにより、従来の嵩高な不織布と表
地、裏地、或いはフィルター用途の場合には裏打ち材
(以下、これらを「シート材」という)との接着では得
られなかった接着強度が得られるため、縫製作業中、或
いはフィルターユニット形成作業中におけるシート材と
のずれを少なくできるので、素材のロスがほとんどなく
なり、しかも上記の作業性が向上するので、結果とし
て、品質が安定する。
このように見掛密度が高い圧縮不織布を使用している
ことから、従来の嵩高な不織布とシート材との接触面積
に比較して、圧縮不織布とシート材との接触面積が遥か
に広くなるために、従来得ることのできなかった、より
強固な結合が得られるのである。
ことから、従来の嵩高な不織布とシート材との接触面積
に比較して、圧縮不織布とシート材との接触面積が遥か
に広くなるために、従来得ることのできなかった、より
強固な結合が得られるのである。
また、熱により溶融し、冷却後固化するタイプの熱可
塑性樹脂の接着剤を使用しているので、取り扱いやす
く、接着剤を圧縮不織布表面に付着させれば、圧縮不織
布の嵩増大を妨害することもない。
塑性樹脂の接着剤を使用しているので、取り扱いやす
く、接着剤を圧縮不織布表面に付着させれば、圧縮不織
布の嵩増大を妨害することもない。
このように、圧縮不織布に接着剤を付着させることに
より、優れた効果を発揮するものであるが、たとえ圧縮
不織布とシート材との接着強度がでるように、見掛密度
の高い不織布を圧縮不織布として使用しても、圧縮不織
布は実際には嵩を増大する必要があるので、圧縮不織布
として嵩を増大することのできる不織布を使用すると共
に、その嵩増大を妨げないように接着剤を付着させるこ
とが重要である。
より、優れた効果を発揮するものであるが、たとえ圧縮
不織布とシート材との接着強度がでるように、見掛密度
の高い不織布を圧縮不織布として使用しても、圧縮不織
布は実際には嵩を増大する必要があるので、圧縮不織布
として嵩を増大することのできる不織布を使用すると共
に、その嵩増大を妨げないように接着剤を付着させるこ
とが重要である。
以下、圧縮不織布、接着剤について詳しく述べる。
本発明における圧縮不織布とは嵩を増大させることが
でき、しかも布状の嵩のない状態の不織布をいう。
でき、しかも布状の嵩のない状態の不織布をいう。
本発明においてはこの圧縮不織布として、嵩高形状を
保持している不織布を熱溶融性繊維、低融点樹脂粉末等
によって、圧縮した状態で固定し、厚みを薄くしたもの
を使用する。この圧縮不織布は取り扱いやすく、嵩を増
大させた際の形態安定性がある。この圧縮不織布に接着
剤を付着させて素材を形成し、この素材を使用すること
により、衣服、フィルター等を形成した後、乾燥、或い
は湿熱で加熱することにより、その熱溶融性繊維、低融
点樹脂粉末等による固定力をゆるめ、繊維自身の復元力
により、嵩を回復させ、従来の嵩高な不織布を使用した
場合と同様の衣服、フィルター等を得ることができる。
保持している不織布を熱溶融性繊維、低融点樹脂粉末等
によって、圧縮した状態で固定し、厚みを薄くしたもの
を使用する。この圧縮不織布は取り扱いやすく、嵩を増
大させた際の形態安定性がある。この圧縮不織布に接着
剤を付着させて素材を形成し、この素材を使用すること
により、衣服、フィルター等を形成した後、乾燥、或い
は湿熱で加熱することにより、その熱溶融性繊維、低融
点樹脂粉末等による固定力をゆるめ、繊維自身の復元力
により、嵩を回復させ、従来の嵩高な不織布を使用した
場合と同様の衣服、フィルター等を得ることができる。
このような圧縮不織布は本出願人が既に特願平2−10
9184号で開示しているように捲縮率、残留捲縮率、捲縮
弾性率がそれぞれ、12〜70%、7〜70%、30〜100%で
ある高捲縮繊維を用いて、これらの繊維のバインダー、
熱接着繊維、或いは複合繊維の低融点成分を用いて嵩高
な常態で形状を固定した後、このバインダー、熱接着繊
維、複合繊維の低融点成分、或いは高捲縮繊維の融点よ
りも10℃以上低い融点を持つ熱溶融性繊維、低融点樹脂
粉末を用いて圧縮固定し、見掛密度を大きくした布状の
不織布である。
9184号で開示しているように捲縮率、残留捲縮率、捲縮
弾性率がそれぞれ、12〜70%、7〜70%、30〜100%で
ある高捲縮繊維を用いて、これらの繊維のバインダー、
熱接着繊維、或いは複合繊維の低融点成分を用いて嵩高
な常態で形状を固定した後、このバインダー、熱接着繊
維、複合繊維の低融点成分、或いは高捲縮繊維の融点よ
りも10℃以上低い融点を持つ熱溶融性繊維、低融点樹脂
粉末を用いて圧縮固定し、見掛密度を大きくした布状の
不織布である。
このような圧縮不織布に対して、少なくとも片面に接
着剤を付着させる。例えば、嵩高な衣服を製造する場
合、片面に接着剤を付着させた時には、シート材を圧縮
不織布の片面に接着することができるので、延反→
パーツ毎に裁断→他面のシート材とパーツ同士を一度
に縫製して衣服を形成→嵩増大、というように縫製工
程が簡略化でき、嵩増大させることにより、風合がソフ
トで嵩高性に優れた衣服を得ることができる。また、両
面に接着剤を付着させた場合には、パーツ同士を縫製す
る縫製工程を簡単に行うことができるが、風合、嵩高性
を重視する場合には、片面にのみ接着剤を付着させたほ
うがより好ましい。
着剤を付着させる。例えば、嵩高な衣服を製造する場
合、片面に接着剤を付着させた時には、シート材を圧縮
不織布の片面に接着することができるので、延反→
パーツ毎に裁断→他面のシート材とパーツ同士を一度
に縫製して衣服を形成→嵩増大、というように縫製工
程が簡略化でき、嵩増大させることにより、風合がソフ
トで嵩高性に優れた衣服を得ることができる。また、両
面に接着剤を付着させた場合には、パーツ同士を縫製す
る縫製工程を簡単に行うことができるが、風合、嵩高性
を重視する場合には、片面にのみ接着剤を付着させたほ
うがより好ましい。
本発明で使用する接着剤は圧縮不織布に付着する工程
と、熱処理を施すことにより圧縮不織布とシート剤とを
接着する2回の工程で融着するため、熱硬化性樹脂を接
着剤として使用したのでは、圧縮不織布に付着させるこ
とはできても、シート材との接着をすることができない
ので、接着剤として熱可塑性樹脂を使用することが必要
である。
と、熱処理を施すことにより圧縮不織布とシート剤とを
接着する2回の工程で融着するため、熱硬化性樹脂を接
着剤として使用したのでは、圧縮不織布に付着させるこ
とはできても、シート材との接着をすることができない
ので、接着剤として熱可塑性樹脂を使用することが必要
である。
本発明に使用することのできる接着剤としては、例え
ば、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリレート共重合体、エチレン−イソブチル
アクリレート共重合体、ポリアミド系、ポリエステル
系、ブチラール系、ポリ酢酸ビニルおよび共重合体系、
セルロース誘導体系、ポリメチルメタクリレート系、ポ
リビニルエーテル系、ポリウレタン系、ポリカーボネー
ト系などを使用することができる。
ば、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリレート共重合体、エチレン−イソブチル
アクリレート共重合体、ポリアミド系、ポリエステル
系、ブチラール系、ポリ酢酸ビニルおよび共重合体系、
セルロース誘導体系、ポリメチルメタクリレート系、ポ
リビニルエーテル系、ポリウレタン系、ポリカーボネー
ト系などを使用することができる。
また、本発明においては、接着剤が圧縮不織布の嵩増
大を妨げたのでは、物性を十分に満足する嵩高な衣服、
フイルターユニット等を得ることができないので、でき
るだけ圧縮不織布の表面上にのみ接着剤が存在している
常態を付着と表現している。このように、圧縮不織布に
付着している接着剤の形態として固体のものが好まし
く、粉末状、フィルム状、くもの巣状シート、糸状、縫
物状、不織布状等の接着剤を圧縮不織布に付着させるの
が好ましい。また、ペーストドット状、ペーストコーテ
ィング状に付着していても、圧縮不織布の嵩増大を妨げ
ないので、使用することができる。なお、ペーストドッ
ト状、ペーストコーティング状等に接着剤を付着させる
場合には水分を除去させ、溶融固化させる必要があるの
で、圧縮不織布を圧縮状態で固定している熱溶融性繊
維、低融点樹脂粉末、或いはバインダーの融点よりも10
℃以上低い融点を持つ接着剤を使用する必要がある。な
ぜならば、水分を除去させ、溶融固化させる工程におい
て、熱溶融性繊維、低融点樹脂粉末、或いはバインダー
よりも高い融点の接着剤を使用した場合、溶融固化させ
るために加熱を行なった際に、熱溶融性繊維、低融点樹
脂粉末、或いはバインダーの固定力が弱くなり、嵩が増
大してしまい、布状であるが故の利点が得られなくなる
ためである。
大を妨げたのでは、物性を十分に満足する嵩高な衣服、
フイルターユニット等を得ることができないので、でき
るだけ圧縮不織布の表面上にのみ接着剤が存在している
常態を付着と表現している。このように、圧縮不織布に
付着している接着剤の形態として固体のものが好まし
く、粉末状、フィルム状、くもの巣状シート、糸状、縫
物状、不織布状等の接着剤を圧縮不織布に付着させるの
が好ましい。また、ペーストドット状、ペーストコーテ
ィング状に付着していても、圧縮不織布の嵩増大を妨げ
ないので、使用することができる。なお、ペーストドッ
ト状、ペーストコーティング状等に接着剤を付着させる
場合には水分を除去させ、溶融固化させる必要があるの
で、圧縮不織布を圧縮状態で固定している熱溶融性繊
維、低融点樹脂粉末、或いはバインダーの融点よりも10
℃以上低い融点を持つ接着剤を使用する必要がある。な
ぜならば、水分を除去させ、溶融固化させる工程におい
て、熱溶融性繊維、低融点樹脂粉末、或いはバインダー
よりも高い融点の接着剤を使用した場合、溶融固化させ
るために加熱を行なった際に、熱溶融性繊維、低融点樹
脂粉末、或いはバインダーの固定力が弱くなり、嵩が増
大してしまい、布状であるが故の利点が得られなくなる
ためである。
このように、接着剤を圧縮不織布の表面上に付着させ
る方法としては、キスロール型、ダイレクトロール型、
グラビアロール型、メタリングバー型、リバースロール
型のようなロールコーター法によって縫布する方法、ス
クリーンドット法、ナイフコーティングによる方法、エ
クストルージョンコーターによる方法、スパンボンド
法、粉末コーティングによる方法、スロットオリフィス
コーターによる方法、カーテンコーターによる方法など
を使用することができる。
る方法としては、キスロール型、ダイレクトロール型、
グラビアロール型、メタリングバー型、リバースロール
型のようなロールコーター法によって縫布する方法、ス
クリーンドット法、ナイフコーティングによる方法、エ
クストルージョンコーターによる方法、スパンボンド
法、粉末コーティングによる方法、スロットオリフィス
コーターによる方法、カーテンコーターによる方法など
を使用することができる。
なお、フィルム状、くもの巣状シート、糸状、織物
状、不織布状の接着剤を付着させる場合には、別に接着
剤を製造した後、圧縮不織布上に載置し、融着させるこ
とにより、付着させることができる。
状、不織布状の接着剤を付着させる場合には、別に接着
剤を製造した後、圧縮不織布上に載置し、融着させるこ
とにより、付着させることができる。
上記の接着剤は圧縮不織布とシート材との接着をする
際に、加熱するので、圧縮不織布の構成成分に影響を与
えない接着剤を選択する必要がある。例えば、接着剤の
融点が圧縮不織布の構成成分の高巻縮繊維、嵩高常態で
保形するバインダー、熱融着繊維、複合繊維の低融点成
分の融点より高いと、接着剤を溶融、固化させることに
より圧縮不織布とシート材とを接着する段階で、圧縮不
織布がフィルム状になり、素材の増大性が悪くなってし
まい、圧縮不織布の嵩を増大させる段階で増大できなく
なってしまうからである。
際に、加熱するので、圧縮不織布の構成成分に影響を与
えない接着剤を選択する必要がある。例えば、接着剤の
融点が圧縮不織布の構成成分の高巻縮繊維、嵩高常態で
保形するバインダー、熱融着繊維、複合繊維の低融点成
分の融点より高いと、接着剤を溶融、固化させることに
より圧縮不織布とシート材とを接着する段階で、圧縮不
織布がフィルム状になり、素材の増大性が悪くなってし
まい、圧縮不織布の嵩を増大させる段階で増大できなく
なってしまうからである。
この接着剤の塗布は圧縮性不織布の全面に対して行っ
たのでは、風合が硬くなってしまったり、フィルターの
圧力損失が高くなってしまい、反対に、あまり接着剤の
塗布面積が少なくても接着強度が著しく低くなってしま
うので、その用途に応じて適切な塗布量を選択する必要
がある。例えば、衣料用途の素材をくもの巣状シートの
接着剤を使用して製造する場合、1〜5g/m2程度の塗布
量にすることにより、十分な接着強度と風合を得ること
ができる。
たのでは、風合が硬くなってしまったり、フィルターの
圧力損失が高くなってしまい、反対に、あまり接着剤の
塗布面積が少なくても接着強度が著しく低くなってしま
うので、その用途に応じて適切な塗布量を選択する必要
がある。例えば、衣料用途の素材をくもの巣状シートの
接着剤を使用して製造する場合、1〜5g/m2程度の塗布
量にすることにより、十分な接着強度と風合を得ること
ができる。
このようにして得られた素材は嵩高な衣服を製造する
場合には、嵩高な衣服を構成するタフタ、ツイル、サテ
ン、梨地、オックス等の織物製品、コーティング布、フ
ィルムラミネート布、高密度織物等の透湿防水加工布、
天然皮革、人工皮革などの表地、タフタ、サテン、デシ
ン等の織物製品、トリコット、パイル編、裏毛編などの
ニット製品などの裏地と接着される。
場合には、嵩高な衣服を構成するタフタ、ツイル、サテ
ン、梨地、オックス等の織物製品、コーティング布、フ
ィルムラミネート布、高密度織物等の透湿防水加工布、
天然皮革、人工皮革などの表地、タフタ、サテン、デシ
ン等の織物製品、トリコット、パイル編、裏毛編などの
ニット製品などの裏地と接着される。
他方、フィルター用途の場合、フィルター強度をあげ
ることのできるパンチングメタル状、エキスパンドメタ
ル状など各種ネット状に形成されたもの、割布、スパン
ボンド等の不織布というように、処理流体の抵抗を増加
させない目の粗い素材と接着される。
ることのできるパンチングメタル状、エキスパンドメタ
ル状など各種ネット状に形成されたもの、割布、スパン
ボンド等の不織布というように、処理流体の抵抗を増加
させない目の粗い素材と接着される。
なお、シート材と素材との間に接着剤を介して接着す
る際には加熱、加圧を同時に行い、一体化することが望
ましい。これは本発明における接着材は圧縮不織布を構
成するバインダー、熱接着繊維、高捲縮繊維、熱溶融性
繊維、低融点樹脂粉末等よりも低融点を有しているとは
いえ、シート材と接着する際には、接着剤の融点以上の
温度をかけるので、嵩を増大する可能性があるため、加
圧することにより、嵩の増大を防止するのが好ましいの
である。
る際には加熱、加圧を同時に行い、一体化することが望
ましい。これは本発明における接着材は圧縮不織布を構
成するバインダー、熱接着繊維、高捲縮繊維、熱溶融性
繊維、低融点樹脂粉末等よりも低融点を有しているとは
いえ、シート材と接着する際には、接着剤の融点以上の
温度をかけるので、嵩を増大する可能性があるため、加
圧することにより、嵩の増大を防止するのが好ましいの
である。
なお、素材とシート材とを接着する際に加える圧力が
強すぎると、圧縮不織布の内部に接着剤が侵入して、構
成繊維を接着固定してしまうため、圧縮不織布の嵩を増
大させる際に、十分に増大させることができないので、
素材とシート材の厚みの和と略同等の間隔をおいて加熱
し、素材の嵩増大を抑える程度の圧力を加えるのが好ま
しい。
強すぎると、圧縮不織布の内部に接着剤が侵入して、構
成繊維を接着固定してしまうため、圧縮不織布の嵩を増
大させる際に、十分に増大させることができないので、
素材とシート材の厚みの和と略同等の間隔をおいて加熱
し、素材の嵩増大を抑える程度の圧力を加えるのが好ま
しい。
以下に、本発明の素材を使用した場合の効果につい
て、嵩高な衣服を製造する場合を例にして詳細に述べ
る。
て、嵩高な衣服を製造する場合を例にして詳細に述べ
る。
本発明の素材を使用した場合、嵩高衣服の製造方法は
次のようになる。
次のようになる。
シート材と素材の接着→延反→裁断→裁断物同
士の縫製→保管、輸送→素材の嵩増大 このように、本発明の素材をシート材とを接着した場
合、寸法安定性があること、嵩のない布状で取り扱い易
いこと、素材と生地とがずれる心配がないことにより、
作業性が格段に向上し、素材のロスも少なく嵩高な衣服
を製造することができるようになる。
士の縫製→保管、輸送→素材の嵩増大 このように、本発明の素材をシート材とを接着した場
合、寸法安定性があること、嵩のない布状で取り扱い易
いこと、素材と生地とがずれる心配がないことにより、
作業性が格段に向上し、素材のロスも少なく嵩高な衣服
を製造することができるようになる。
本発明の素材を使用した嵩高な衣服の製造工程につい
更に詳しくみると、各々の工程において、次のような効
果が生じる。
更に詳しくみると、各々の工程において、次のような効
果が生じる。
まず、延反工程においては嵩高な不織布を揃える、嵩
高な不織布に歪を生じさせない、崇高な不織布の折返し
誤差を少なくするということが必要とされていたが、従
来の嵩高な不織布では、これらの条件を満足することは
困難であった。
高な不織布に歪を生じさせない、崇高な不織布の折返し
誤差を少なくするということが必要とされていたが、従
来の嵩高な不織布では、これらの条件を満足することは
困難であった。
しかし、本発明の素材を生地に接着した場合、嵩がな
いので、上記のような条件を容易に満たすことができ
る。また、本発明の素材は従来の嵩高な不織布の厚みの
5分の1以下であるので、1回の延反における生地の折
返し回数を従来の数倍にすることができ、しかも延反工
程を自動化することもできるので、飛躍的に作業効率が
向上する。
いので、上記のような条件を容易に満たすことができ
る。また、本発明の素材は従来の嵩高な不織布の厚みの
5分の1以下であるので、1回の延反における生地の折
返し回数を従来の数倍にすることができ、しかも延反工
程を自動化することもできるので、飛躍的に作業効率が
向上する。
次に、裁断工程においては、衣服のパーツごとに裁断
する際に、従来は嵩高な不織布を縫合する生地よりも大
きめに裁断して、パーツ毎に生地と嵩高な不織布を縫合
し、余分な部分を切り落とすという作業が必要であった
が、素材と生地とが接着されているので、上記の大きめ
の裁断、余分な部分の切り落としという作業を省略する
ことにより、合理化ができ、しかも余分に切り落として
いたロスがなくなり、素材が節約され、コスト的にも好
ましい結果をもたらす。その他にも、薄い布状の素材で
あるために、裁断性能も向上し、より精密に衣服を製造
することが可能になる。
する際に、従来は嵩高な不織布を縫合する生地よりも大
きめに裁断して、パーツ毎に生地と嵩高な不織布を縫合
し、余分な部分を切り落とすという作業が必要であった
が、素材と生地とが接着されているので、上記の大きめ
の裁断、余分な部分の切り落としという作業を省略する
ことにより、合理化ができ、しかも余分に切り落として
いたロスがなくなり、素材が節約され、コスト的にも好
ましい結果をもたらす。その他にも、薄い布状の素材で
あるために、裁断性能も向上し、より精密に衣服を製造
することが可能になる。
また、延反工程と同様に、裁断時の重ね枚数の増加、
裁断の自動化により、より高能率で裁断を行なうことが
できるようになる。
裁断の自動化により、より高能率で裁断を行なうことが
できるようになる。
次に、縫製工程においては、裁断されたパーツ同士が
縫製され、衣服となるが、本発明の素材を既に生地と接
着しているので、縫製中に素材と生地とがずれるという
心配がなく、しかも薄く、形態安定性があるので、取り
扱い易く、作業性に優れている。
縫製され、衣服となるが、本発明の素材を既に生地と接
着しているので、縫製中に素材と生地とがずれるという
心配がなく、しかも薄く、形態安定性があるので、取り
扱い易く、作業性に優れている。
そして、本発明の素材を接着した素材で縫製した衣服
は、嵩のない常態で保管、輸送されるので、従来のよう
な広い保管スペースを必要とせず、輸送コストも大幅に
軽減される。
は、嵩のない常態で保管、輸送されるので、従来のよう
な広い保管スペースを必要とせず、輸送コストも大幅に
軽減される。
輸送後に、乾熱または湿熱を加えて、素材の嵩を増大
させることにより嵩高な衣服が完成する。
させることにより嵩高な衣服が完成する。
素材の嵩をどのようにして増大させるかは、素材を構
成する圧縮不織布かどのようにして圧縮固定されている
かによって異なる。例えば、圧縮固定するバインダーと
してポリビニルアルコールのような水溶性ポリマーを使
用した場合には、100℃程度の水蒸気等で処理するの
が、嵩が増大しやすく好ましい。
成する圧縮不織布かどのようにして圧縮固定されている
かによって異なる。例えば、圧縮固定するバインダーと
してポリビニルアルコールのような水溶性ポリマーを使
用した場合には、100℃程度の水蒸気等で処理するの
が、嵩が増大しやすく好ましい。
[実施例] (実施例1) 高捲縮ポリエステル繊維(3d×51mm、融点256℃)を9
0重量%と低融点芯鞘型複合ポリエステル繊維(3d×51m
m、芯の融点256℃、鞘の融点87℃)10重量%をカーディ
ングすることにより、目付55g/m2の繊維ウエブを得た。
その後、得られた繊維ウエブを自己架橋型アクリル酸エ
マルジョンバインダーにより繊維間を固定し、目付60g/
m2不織布を得た。得られた不織布を温度100℃、ケージ
圧2kg/cm2のヒートロールで圧縮プレスし、布状の圧縮
不織布を得た。
0重量%と低融点芯鞘型複合ポリエステル繊維(3d×51m
m、芯の融点256℃、鞘の融点87℃)10重量%をカーディ
ングすることにより、目付55g/m2の繊維ウエブを得た。
その後、得られた繊維ウエブを自己架橋型アクリル酸エ
マルジョンバインダーにより繊維間を固定し、目付60g/
m2不織布を得た。得られた不織布を温度100℃、ケージ
圧2kg/cm2のヒートロールで圧縮プレスし、布状の圧縮
不織布を得た。
この圧縮不織布の片面に接着剤として、くもの巣状シ
ートのポリアミド樹脂(融点100℃、目付5g/m2)を積層
後、温度100℃、ゲージ圧2kg/cm2のヒートロールによっ
て、溶融させて本発明の素材を得た。
ートのポリアミド樹脂(融点100℃、目付5g/m2)を積層
後、温度100℃、ゲージ圧2kg/cm2のヒートロールによっ
て、溶融させて本発明の素材を得た。
この素材のくもの巣状シート側にナイロンタフタを積
層し、温度100℃、ゲージ圧2kg/cm2のヒートロールによ
って、ナイロンタフタと素材を接着した。
層し、温度100℃、ゲージ圧2kg/cm2のヒートロールによ
って、ナイロンタフタと素材を接着した。
この接着した材料の剥離強度を測定したところ、基布
破断が生じるほどに、素材とナイロンタフタとの接着力
は十分な強度を有しており、嵩高な衣服を製造する際に
生地と剥離することのない作業性に優れたものであっ
た。
破断が生じるほどに、素材とナイロンタフタとの接着力
は十分な強度を有しており、嵩高な衣服を製造する際に
生地と剥離することのない作業性に優れたものであっ
た。
また、接着した材料に100℃のスチームをあてたとこ
ろ、素材の厚みが12倍増大し、通常の嵩高な中入綿が得
られた。
ろ、素材の厚みが12倍増大し、通常の嵩高な中入綿が得
られた。
(実施例2) 実施例1の低融点芯鞘型複合ポリエステル繊維の代り
に、低融点芯鞘型複合ポリエステル繊維(3d×51mm、芯
の融点256℃、鞘の融点110℃)の繊維を使用した以外は
実施例1と同様にして目付60g/m2の不織布を得た。この
不織布を温度120℃、ゲージ圧2kg/cm2のヒートロールで
圧縮プレスし、布状の圧縮不織布を得た。
に、低融点芯鞘型複合ポリエステル繊維(3d×51mm、芯
の融点256℃、鞘の融点110℃)の繊維を使用した以外は
実施例1と同様にして目付60g/m2の不織布を得た。この
不織布を温度120℃、ゲージ圧2kg/cm2のヒートロールで
圧縮プレスし、布状の圧縮不織布を得た。
この圧縮不織布の片面に接着剤として、ロールコータ
ー法により、ペースト状のポリアミド樹脂(融点85℃、
目付3g/m2)を付与した後、温度100℃のドライヤーによ
り溶融、乾燥させて本発明の素材を得た。
ー法により、ペースト状のポリアミド樹脂(融点85℃、
目付3g/m2)を付与した後、温度100℃のドライヤーによ
り溶融、乾燥させて本発明の素材を得た。
この素材の樹脂加工面にナイロンタフタを積層し、温
度100℃、ゲージ圧2kg/cm2のヒートロールによって、ナ
イロンタフタと素材を接着した。
度100℃、ゲージ圧2kg/cm2のヒートロールによって、ナ
イロンタフタと素材を接着した。
この接着した材料の剥離強度を測定したところ、基布
破断が生じるほどに、素材とナイロンタフタとの接着力
は十分な強度を有しており、嵩高な衣服を製造する際に
生地と剥離することのない作業性に優れたものであっ
た。
破断が生じるほどに、素材とナイロンタフタとの接着力
は十分な強度を有しており、嵩高な衣服を製造する際に
生地と剥離することのない作業性に優れたものであっ
た。
また、接着した材料に150℃のドライヤー中で加熱し
たところ、素材の厚みが10倍増大し、通常の嵩高な中入
綿が得られた。
たところ、素材の厚みが10倍増大し、通常の嵩高な中入
綿が得られた。
(比較例) 実施例1と同様にして得られた圧縮不織布に接着剤を
付着させないで、ナイロンタフタと積層し、温度100
℃、ゲージ圧3kg/cm2のヒートロール間を通すことによ
って、圧縮不織布を圧縮状態で固定している低融点芯鞘
型複合ポリエステル繊維をナイロンタフタとの接着剤と
しても使用して、接着した。
付着させないで、ナイロンタフタと積層し、温度100
℃、ゲージ圧3kg/cm2のヒートロール間を通すことによ
って、圧縮不織布を圧縮状態で固定している低融点芯鞘
型複合ポリエステル繊維をナイロンタフタとの接着剤と
しても使用して、接着した。
剥離強度を測定したところ、接着力がほとんどなく、
剥離しやすいものであった。そのため、当然のことなが
ら、縫製作業中に容易に剥離してしまい、極めて作業性
に劣るものであった。
剥離しやすいものであった。そのため、当然のことなが
ら、縫製作業中に容易に剥離してしまい、極めて作業性
に劣るものであった。
(使用例) 実施例1の素材のくもの巣状シートを間に介するよう
にナイロンタフタと積層した後、温度100℃、ゲージ圧2
kg/cm2のヒートロールによって、素材とナイロンタフタ
とを接着した。そして、他方の生地としてツイルを用い
て、延反→裁断→縫製→保管、輸送→素材の
嵩増大、という順に衣服を製造した。その結果、衣服を
作成する際の延反、裁断工程においては、従来の嵩高な
不織布の場合よりも12倍の枚数の延反、裁断を1度に行
うことができ、大幅な合理化ができた。また、素材は薄
く、形態安定性に優れているため、裁断した材料をツイ
ルと縫製する工程などにおいて取り扱いやすく、作業性
に優れているばかりでなく、保管、輸送が大量にするこ
とが可能になり、経済的にも優れていた。
にナイロンタフタと積層した後、温度100℃、ゲージ圧2
kg/cm2のヒートロールによって、素材とナイロンタフタ
とを接着した。そして、他方の生地としてツイルを用い
て、延反→裁断→縫製→保管、輸送→素材の
嵩増大、という順に衣服を製造した。その結果、衣服を
作成する際の延反、裁断工程においては、従来の嵩高な
不織布の場合よりも12倍の枚数の延反、裁断を1度に行
うことができ、大幅な合理化ができた。また、素材は薄
く、形態安定性に優れているため、裁断した材料をツイ
ルと縫製する工程などにおいて取り扱いやすく、作業性
に優れているばかりでなく、保管、輸送が大量にするこ
とが可能になり、経済的にも優れていた。
なお、この素材から製造された衣服も100℃の水蒸気
で30秒間処理を施すのみで良好に嵩が増大し、容易に嵩
高な衣服を得ることができた。
で30秒間処理を施すのみで良好に嵩が増大し、容易に嵩
高な衣服を得ることができた。
また、得られた衣服は耐ドライクリーニング性にも優
れていた。
れていた。
[発明の効果] 本発明の嵩増大可能な素材は加熱により嵩が増大する
圧縮不織布を母体としているので、製造、保管、輸送す
る際の作業性、コストに優れた素材である。
圧縮不織布を母体としているので、製造、保管、輸送す
る際の作業性、コストに優れた素材である。
また、接着剤は熱可塑性樹脂を使用しているので、シ
ート材と接着することができ、しかも圧縮不織布表面に
接着剤が付着しているので、圧縮不織布の嵩増大を妨げ
ることはない。
ート材と接着することができ、しかも圧縮不織布表面に
接着剤が付着しているので、圧縮不織布の嵩増大を妨げ
ることはない。
具体的に本発明の素材を生地に接着して、嵩高な衣服
を作成した場合の効果を述べると、 (1)延反工程では素材を揃えやすく、歪を生じさせ
ず、折返し誤差を生じさせないで取り扱うことができ、
しかも重ね枚数の増加により、作業能率も大幅に向上す
る。
を作成した場合の効果を述べると、 (1)延反工程では素材を揃えやすく、歪を生じさせ
ず、折返し誤差を生じさせないで取り扱うことができ、
しかも重ね枚数の増加により、作業能率も大幅に向上す
る。
(2)裁断工程では従来のように縫合する生地よりも大
きめに裁断して、パーツ毎に生地と不織布を縫合すると
同時に、余分な部分を切り落とすという工程が省略で
き、しかも余分に切り落としていたロスの部分がなくな
り、コスト的にも好ましい結果をもたらす。また、裁断
しやすく、一度の裁断枚数が多いため、作業性も大幅に
改善される。
きめに裁断して、パーツ毎に生地と不織布を縫合すると
同時に、余分な部分を切り落とすという工程が省略で
き、しかも余分に切り落としていたロスの部分がなくな
り、コスト的にも好ましい結果をもたらす。また、裁断
しやすく、一度の裁断枚数が多いため、作業性も大幅に
改善される。
(3)縫製工程においては縫製中に、生地と素材のずれ
が生じず、薄く取り扱い易いので、より精密に嵩高な衣
服を製造することができる。
が生じず、薄く取り扱い易いので、より精密に嵩高な衣
服を製造することができる。
また、生地と素材のずれを生じないように従来行って
いた、綿付け工程を省略できるので、より合理化するこ
とができる。
いた、綿付け工程を省略できるので、より合理化するこ
とができる。
(4)保管、輸送が素材の嵩が増大する前の段階で行な
えるので、スペースを必要とせず、保管費、輸送費が大
幅に削減できることによるコスト的メリットも大きい。
えるので、スペースを必要とせず、保管費、輸送費が大
幅に削減できることによるコスト的メリットも大きい。
以上は衣服を製造した場合についてであるが、本発明
の嵩増大可能な素材は衣服について限定されるものでは
なく、フィルター用途、ブラジャーカップ、肩パッド、
蒲団などに使用することのできるものである。
の嵩増大可能な素材は衣服について限定されるものでは
なく、フィルター用途、ブラジャーカップ、肩パッド、
蒲団などに使用することのできるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06M 17/06
Claims (1)
- 【請求項1】嵩高な衣服、フィルター、ブラジャーカッ
プ、肩パッド、蒲団に使用できる素材であり、バインダ
ー、熱接着繊維、或いは複合繊維の低融点成分により結
合した嵩高な不織布を熱溶融性繊維、低融点樹脂粉末に
より圧縮した状態で固定された、熱処理により厚さが増
大する圧縮不織布の少なくとも片面に、熱可塑性樹脂の
接着剤が付着していることを特徴とする嵩増大可能な素
材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32034390A JP2901339B2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | 嵩増大可能な素材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32034390A JP2901339B2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | 嵩増大可能な素材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04194084A JPH04194084A (ja) | 1992-07-14 |
| JP2901339B2 true JP2901339B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=18120419
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32034390A Expired - Fee Related JP2901339B2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | 嵩増大可能な素材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2901339B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006009289A1 (ja) * | 2004-07-20 | 2006-01-26 | Yamatoya Co., Ltd. | バッグ |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3816226A (en) | 1972-03-31 | 1974-06-11 | Avco Corp | Fire protection material |
-
1990
- 1990-11-22 JP JP32034390A patent/JP2901339B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3816226A (en) | 1972-03-31 | 1974-06-11 | Avco Corp | Fire protection material |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04194084A (ja) | 1992-07-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |