JP2950891B2 - シートの製造方法 - Google Patents

シートの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動車用のシート等の各種シートの製造方法
に関し、特にシートパッドに袋状の表皮材を装着して接
着したシートの製造方法に関する。
(従来の技術) ポリウレタンフォーム等のクッション体から成るシー
トパッドの表面に表皮材を被覆して構成したシートは従
来から知られており、またその製造方法として、シート
パッドに接着剤を塗布して袋状の表皮材を被せ、接着剤
にて表皮材をシートパッドの表面に接合する方法が、特
開昭61−273933号公報に開示されている。
そのシートの製造方法は、まずシートパッドの所要箇
所にホットメルト(熱溶融系)接着剤、感圧系接着剤や
その他の接着剤を塗布し、その後接着剤の接着力を一時
的に失活させる。具体的には、ホットメルト接着剤の場
合、シート状又はパウダー状の接着剤層を形成した後加
熱溶融し、次いで冷却して固化させる。又、感圧系接着
剤の場合には塗布後、乾燥させる。次に、このシートパ
ッドに袋状の表皮材を被せた後、ホットメルト接着剤の
場合には接着剤を加熱し、その後プレス型にて所定圧力
で表皮材をシートパッドに加圧してシートパッドと表皮
材を接着し、冷却することによってシートを製造してい
る。
(発明が解決しようとする課題) ところが、ホットメルト接着剤を用いた上記方法で
は、加熱溶融工程と失活のための冷却固化工程が必要で
あり、これらの工程に工数と時間がかかるため、コスト
高になるとともに短時間に量産できないので納期が長く
なるという問題がある。又、ホットメルト接着剤は耐熱
性がよくないという欠点があり、例えば通常要求される
120℃程度の耐熱強度を持たせるためには、溶融点が120
℃以上の高温タイプの接着剤を用いる必要があり、塗布
した接着剤が120℃以上になるように能率的に加熱しよ
うとすると、表皮材はそれよりもかなり高温になって白
化や毛倒れが発生するという問題がある。さらに、高温
を維持する加熱装置が必要であり、設備コスト及びラン
ニングコストも高くなるという問題がある。
又、感圧系接着剤では乾燥工程に時間がかかるため同
様の問題があるとともに、所定の接着強度を長期にわた
って安定して得難いという問題がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、シートパッドと
表皮材を生産性良く十分な耐熱強度を持って接着できる
シートの製造方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明のシートの製造方法は、上記目的を達成するた
め、シートパッドの所要箇所に反応性ホットメルト接着
剤をスプレー塗布し、この反応性ホットメルト接着剤が
タックフリー状態になった後シートパッドに袋状の表皮
材を装着し、その状態で所定温度に所定時間加熱して反
応性ホットメルト接着剤を熱活性化し、その後冷却状態
にありかつシートパッドの前面形状に対応した凸型形状
のプレス型を用いて、表皮材の所要箇所をシートパッド
に加圧するとともに反応性ホットメルト接着剤を強制冷
却し、その後表皮材を接着されたシートパッドをプレス
型から取り出すことを特徴とする。
(作 用) 本発明の上記構成によれば、反応性ホットメルト接着
剤を用いてスプレー塗布しているので、塗布後そのまま
の状態で短時間でタックフリー状態となって引き続いて
表皮材を装着でき、また次に接着剤を熱活性化して接着
する工程においても、ホットメルト接着剤の無溶剤、高
速接着の特長と反応性接着剤の硬化反応による耐熱性の
特長とを合わせ持っている反応性ホットメルト接着剤を
用いているため、シートパッドに対して短時間に少ない
工程で表皮材を接着できるとともに、表皮材の白化や毛
倒れを生ずるような高温に加熱しなくても耐熱性のある
接着が得られ、さらに冷却工程においてシートパッドを
プレス型から取り出す前に、冷却状態にありかつシート
パッドの前面形状に対応した凸型形状のプレス型を用い
て加圧状態下で強制冷却するので、所定の形状に所定の
接着強度を有する接着が確保され、その結果所定の耐熱
強度、接着強度、形状を有するシートを低コストで短時
間に製造することができる。
(実施例) 以下、本発明のシートの製造方法を自動車用フロント
シートのシートバックの製造工程に適用した一実施例を
第1図〜第6図を参照しながら説明する。
第1図において、1はフロントシートのシートバック
における本体部を構成するシートパッドであり、クッシ
ョン性を有するポリウレタンフォーム成形体にて構成さ
れている。このシートパッド1の前面両側部には前方に
隆起するサイドサポート部1bが形成され、それらの間の
凹んだ部分が背もたれ部1aとされている。このシートパ
ッド1の前面の凹んだ背もたれ部1aに反応性ホットメル
ト接着剤2をスプレーガン3にてスプレー塗布する。
反応性ホットメルト接着剤2は、EVA系、ポリアミド
系などの通常のホットメルト接着剤とは異なって、接着
後にエポキシ系などの反応型接着剤と同様に高分子反
応、架橋反応により硬化して接着性を向上するものであ
り、ホットメルト接着剤の高速接着、無溶剤などの長所
を生かしたまま硬化反応により耐熱性を向上できるとい
う特長を有している。即ち、ホットメルト接着剤は溶剤
を含まないため乾燥を必要とせず被着体に塗布した後冷
却固化に必要な時間だけ圧着することによって接着作業
を完了できるが、接着特性として耐熱性が低く、接着力
等にも限界があり、一方、無溶剤液状反応性接着剤は耐
熱性が十分であるが、接着後反応が進行し硬化が完了す
るまで被着体を固定する必要がある。これに対して、反
応性ホットメルト接着剤はホットメルト接着剤と同様必
要最低限の強度は冷却固化直後から持たせることができ
るとともに、接着後の反応硬化により接着特性が向上
し、耐熱性の高い接着状態が得られるのである。このよ
うな反応性ホットメルト接着剤としては、紫外線や電子
線あるいは熱線を照射して硬化させるタイプの他に空気
中の酸素や湿気と反応して硬化するものがある。本実施
例ではウレタンプレポリマを主成分とするウレタン系の
湿気硬化タイプの反応性ホットメルト接着剤2を用いて
いる。この反応性ホットメルト接着剤2は、100℃程度
の低温で加熱溶融し、これをスプレーガン3にて塗布す
る。
第2図に示すように所要箇所に塗布された接着剤2は
塗布後60秒位までのオープンタイムをとることによって
タックフリー状態となるので、その後引き続いて第3図
に示すように表皮材4を装着する。この表皮材4はシー
トパッド1に被せることによってその前面、両側面、背
面及び上面のほぼ全面を覆うように袋状に形成されてい
る。
次に、第4図に示すように、表皮材4を装着したシー
トパッド1を接着剤2を塗布した前面を上向きにしてセ
ット型5上にセットし、このセット型5を熱風にて高温
に保持されている加温装置6内に挿入し、所定時間加熱
することによって接着剤2を60℃程度まで加熱して熱活
性化する。
次に、第5図に示すようにセット型5(下型)をシー
トパッド1の前面形状に対応した凸型形状のプレス型7
(上型)の直下に位置させ、プレス型7にて弾性体から
なる緩衝型8を介して表皮材4を熱活性化された接着材
2で圧着する。また、プレス型7は冷却風にて10℃〜20
℃程度に冷却されており、接着剤2が冷却固化される。
かくして、熱活性化された接着材2に表皮材4を加圧し
た状態で接着剤2を冷却して固化させることによって所
定の形状に所定の接着強度を有する接着が確保される。
その後セット型5から表皮材4を接着されたシートパ
ッド1を取り外して放置しておくと、時間の経過ととも
に接着剤2が空気中の湿気と反応して架橋し、接着力が
向上するとともに120〜130℃の高い耐熱性のある接着状
態が得られ、第6図に示すようにパッド1の表面が表皮
材4で一体的に覆われたシートバック9が完成する。
(発明の効果) 本発明のシートの製造方法によれば、所定の耐熱強
度、接着強度、形状を有するシートを低コストで短時間
に製造することができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のシートの製造方法の一実施例における
接着剤塗布工程を示す斜視図、第2図は接着剤を塗布し
て失活させた状態の斜視図、第3図は表皮材の接着工程
を示す斜視図、第4図は接着剤の加熱工程を示す断面
図、第5図はプレスによる加圧接着工程を示す部分断面
図、第6図は完成状態を示す斜視図である。 1……シートパッド 2……反応性ホットメルト接着剤 3……スプレーガン 4……表皮材 6……加熱装置 7……プレス型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−273933(JP,A) 特開 平3−68391(JP,A) 特開 昭61−176387(JP,A) 特開 昭62−146614(JP,A) 特開 昭63−34122(JP,A) 「工業材料」Vol.37,No.7 (1989年5月号)平成元年5月1日発 行,P69−75 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 65/00 - 65/78 B68G 7/00 - 7/05

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートパッドの所要箇所に反応性ホットメ
    ルト接着剤をスプレー塗布し、この反応性ホットメルト
    接着剤がタックフリー状態になった後シートパッドに袋
    状の表皮材を装着し、その状態で所定温度に所定時間加
    熱して反応性ホットメルト接着剤を熱活性化し、その後
    冷却状態にありかつシートパッドの前面形状に対応した
    凸型形状のプレス型を用いて、表皮材の所要箇所をシー
    トパッドに加圧するとともに反応性ホットメルト接着剤
    を強制冷却し、その後表皮材を接着されたシートパッド
    をプレス型から取り出すことを特徴とするシートの製造
    方法。
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FR2731380B1 (fr) * 1995-03-06 1997-04-18 Roth Sa Freres Procede de solidarisation par collage d'une coiffe sur une matelassure en forme, notamment en mousse de polyurethane

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「工業材料」Vol.37,No.7(1989年5月号)平成元年5月1日発行,P69−75

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