JPH06310262A - 電気採暖具およびその製造方法 - Google Patents

電気採暖具およびその製造方法

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Publication number
JPH06310262A
JPH06310262A JP5095761A JP9576193A JPH06310262A JP H06310262 A JPH06310262 A JP H06310262A JP 5095761 A JP5095761 A JP 5095761A JP 9576193 A JP9576193 A JP 9576193A JP H06310262 A JPH06310262 A JP H06310262A
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JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
moisture
wire
heater wire
surface material
Prior art date
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Pending
Application number
JP5095761A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Yamamoto
卓也 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Dennetsu Co Ltd
Original Assignee
Nihon Dennetsu Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nihon Dennetsu Co Ltd filed Critical Nihon Dennetsu Co Ltd
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Publication of JPH06310262A publication Critical patent/JPH06310262A/ja
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  • Surface Heating Bodies (AREA)
  • Central Heating Systems (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気採暖具の裏面材と表面材との間にヒータ
エレメントをはさみ込んで一体化するまでの工程と、一
種類の接着剤で適度な粘着力を保持させて、接着剤塗布
工程を削減できる電気採暖具およびその製造方法を提供
する。 【構成】 裏面材1と表面材2との間にヒータワイヤー
3をはさみ込むと共に、これらの部材間を湿気反応性ホ
ットメルト接着剤4で固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気カーペットなどの
電気採暖具で、一種類の接着剤を用いてその表面材と裏
面材と、それらの間にヒータワイヤーをはさみ込み、一
体に貼り合せた電気採暖具およびその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気カーペットなどの採暖具は、
例えば電気カーペットの配線装置に関する特開平3−1
01088の発明で知られるように、図6の製造工程図
において、発熱体13を裏面材1の布地に一旦配線して
固定するために、接着剤14を塗布した後、表面材2を
上記の上に貼合せていたが、その際、他の種類の接着剤
15を表面材2の面に塗布した後に、裏面材1と発熱体
13との上に貼合せた上で電気採暖具を完成していた。
【0003】また、面状発熱装置における配線方法に関
する特開平4−167392による他の公知例において
も、上記と同様に、裏面材へあらかじめ接着剤を塗布し
ておくが、発熱体の表面材への貼付は別の接着剤を必要
としていた。以上のごとく、いずれの場合も、製造作業
の迅速化の必要性から、冷却固化時間あるいは、化学反
応時間の短かい接着剤が選択され、また接着剤工程を別
けて作業化するのが通常であったため、ヒータワイヤー
などの発熱体を裏面材に固定するヒータワイヤー配線用
の接着剤と、裏面材と表面材とを固定する接着剤とをそ
れぞれ区別していた。従って、従来は2種類の接着剤に
よる接着塗布工程という二度手間を要し、接着剤管理上
などに多くの工数を要するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
問題点を解決するためになされたものであり、裏面材へ
のヒータワイヤー固定の後、表面材を貼着一体化するま
での工程で、一種類の接着剤で適度な粘着力を保持させ
て、接着剤塗布工程の二度手間を一度にできて、接着剤
管理の工数を大幅に削減させることを目的としたもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の電気採暖具は、裏面材と表面材との間にヒ
ータワイヤーをはさみ込むと共に、これらの部材間を湿
気反応性ホットメルト接着剤で固定することにより構成
し、裏面材とヒータワイヤーと表面材とを湿気反応性ホ
ットメルト接着剤、好ましくは、反応をずらせて2段階
に硬化する接着剤の一種類のみで固定させるようにした
ものである。
【0006】また上記の電気採暖具の製造方法として
は、裏面材または表面材の少なくとも一方の部材に湿気
反応性ホットメルト接着剤を塗布の後、その接着剤が軟
化中にその塗布面にヒータワイヤーを配線した上で、他
方の部材を載置して所定時間ホットプレスすることを特
徴とするが、ヒータワイヤー配線時に、それぞれ異なる
2方向に移動しながらヒータワイヤーを吐出する配線機
のワイヤー吐出速度と、その配線機の移動速度とを同期
制御させることが望ましい。
【0007】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
るが、図1は本発明の電気採暖具の一実施例の要部側断
面図である。まず、裏面材1と表面材2との間にヒータ
ワイヤー3をはさみ込み、これら各部材間を湿気反応性
ホットメルト接着剤4で固定しているが、この裏面材1
および表面材2は断熱性を有する布、例えば不織布、フ
ェルト、織布、さらにはウレタンを用いることができ、
ヒータワイヤー3は一般に電気毛布などに使用されるコ
ードヒータなどで、最外被のポリエチレン被覆層は設け
ていないものである。
【0008】なお、ヒータワイヤー3がセンサーワイヤ
ーを兼用している場合は、そのままで良いが、そうでな
い別方式のヒータワイヤー3とセンサーワイヤーとの2
種類の場合にも本発明を同様に適用できる。次に、この
湿気反応性ホットメルト接着剤4は、ウレタン系であ
り、詳しくは図4の時間と接着強さとの線図および図5
の温度と接着強さとの線図において、従来のホットメル
ト接着剤の線図Xおよび液状反応型接着剤の線図Yと対
比した湿気反応性ホットメルト接着剤4の線図Zに示す
ような特性を持ち備えた接着剤である。
【0009】すなわち、湿気反応性ホットメルト接着剤
4は、空気中の水分や被着体の布などに含まれる水分を
吸収し、反応の時間をずらせて2段階に硬化するもので
あり、第1ステップでウレタンと水とが直鎖状ポリウレ
タンになり、第2ステップで直鎖状ポリウレタンと水と
により鎖間同志が架橋状に結合し、網目状のポリウレタ
ンとなるものであり、一方、上記ウレタン系の湿気反応
性ホットメルト接着剤4の他、ポリエステル系の接着剤
も同様な特性を有している。
【0010】次に、図2でこの電気採暖具の製造方法に
つき説明すると、裏面材1に湿気反応性ホットメルト接
着剤4を例えば70から100g/m2 霧状に噴霧する
ことにより塗布し、そしてその湿気反応性ホットメルト
接着剤4が冷却固化しない軟化中に、ヒータワイヤー3
を湿気反応性ホットメルト接着剤4の塗布面に配線す
る。
【0011】このヒータワイヤー3の配線時には、制御
装置により配線機の本体がそれぞれ異なる、例えばR−
Sで示す方向に移動しながら、配線機のヒータワイヤー
3を吐出する送りローラ5を駆動して、ヒータワイヤー
3を湿気反応性ホットメルト接着剤4の塗布面上に連続
して導出するものである。なお、この際に、ヒータワイ
ヤー3の吐出速度Aと配線機の図示されていないレール
上をR,S方向へ移動する移動速度Bとは同期されてい
ることが好ましく、さらには、送りローラ5によりヒー
タワイヤー3が送り出された直下でヒータワイヤー3を
湿気反応性ホットメルト接着剤4上に送りローラ5が押
し出す力で押しつけながら、R,S方向にヒータワイヤ
ー3を貼付けながら配線するものである。
【0012】ヒータワイヤー3の配線が完了した上で、
すぐにその上に表面材2を載置して所定の圧力と温度を
所定時間加えてホットプレスすることにより、湿気反応
性ホットメルト接着剤4は再活性化して、裏面材1、ヒ
ータワイヤー3、表面材2が一体に貼付き、その後、自
然放置を、例えば約48時間行って、湿気吸収硬化状態
にもっていくものであるが、上記の実施例と逆に、表面
材2に湿気反応性ホットメルト接着剤4を塗布してヒー
タワイヤー3を配線した上で裏面材1を載置してホット
プレスしてもよい。
【0013】なお、上記ホットプレス後の自然放置の時
間は雰囲気の湿度状態により若干の差があり、例えば湿
度80%、室温30℃では完全硬化までに約30時間、
湿度65%、室温20℃では完全硬化まで約50時間、
そして湿度40から60%、室温5℃では完全硬化まで
に約200時間と各々の反応状態にもっていくことが、
前記第1ステップの状態を5から10分で作り出す上で
好ましい。
【0014】なお、図2の製造方法を図3の製造工程図
で説明しており、図3に示す符号で図6の従来例と同じ
部材などは同じ符号で示しており、図3と図6とを比べ
れば、従来の製造工程に比べ本発明では湿気反応性ホッ
トメルト接着剤4の一種類の接着剤で良いことが判る。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように本発明において
は、湿気反応性ホットメルト接着剤一種類で裏面材と表
面材との間にヒータワイヤーをはさみ込んで固定してい
るので、接着剤の塗布工程が従来の2回から1回にな
り、接着剤管理などの手間と工数を大幅に削減できると
いう効果がある。
【0016】また、異なる2つの方向に移動しながらヒ
ータワイヤーを吐出する配線機のワイヤー吐出速度と配
線機の移動速度とを同期制御し、さらにはヒータワイヤ
ーを送りローラが押し出す力で湿気反応性ホットメルト
接着剤面に押しつけてヒータワイヤーを仮固定できるの
で、従来必要としたヒータワイヤーを基布に押しつける
ための別のローラが不要となり、配線機も簡単な構成に
できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気採暖具の一実施例の要部側断面図
である。
【図2】図1の電気採暖具の製造方法の説明用要部側断
面図である。
【図3】図2の方法による製造工程図である。
【図4】本発明で使用される湿気反応性ホットメルト接
着剤の時間と接着強さの従来例との対比線図である。
【図5】図4の湿気反応性ホットメルト接着剤の温度と
接着強さの従来例との対比線図である。
【図6】従来の電気採暖具の製造工程図である。
【符号の説明】
1 裏面材 2 表面材 3 ヒータワイヤー 4 湿気反応性ホ
ットメルト接着剤 A ワイヤー吐出速度 B 移動速度

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面材と表面材との間にヒータワイヤー
    をはさみ込むと共に、これらの部材間を湿気反応性ホッ
    トメルト接着剤で固定してなる電気採暖具。
  2. 【請求項2】 湿気反応性ホットメルト接着剤が反応を
    ずらせて2段階に硬化する接着剤である請求項1記載の
    電気採暖具。
  3. 【請求項3】 裏面材または表面材の少なくとも一方の
    部材に湿気反応性ホットメルト接着剤を塗布の後、該接
    着剤が軟化中にその塗布面にヒータワイヤーを配線した
    上で、他方の部材を載置して所定時間ホットプレスする
    電気採暖具の製造方法。
  4. 【請求項4】 ヒータワイヤーの配線時に、それぞれ異
    なる2方向に移動しながらヒータワイヤーを吐出する配
    線機のワイヤー吐出速度と、その配線機の移動速度とを
    同期制御させる請求項3記載の電気採暖具の製造方法。
JP5095761A 1993-04-22 1993-04-22 電気採暖具およびその製造方法 Pending JPH06310262A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010284314A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Toyota Boshoku Corp 車両用シートカバー用積層複合体、及び、車両用シートカバー用積層複合体の製造方法
JP2011004936A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Toyota Boshoku Corp 車両用シートの表皮材
KR101501406B1 (ko) * 2014-02-13 2015-03-12 (주)에스엠지 패턴 드로잉을 이용한 히터 제조방법 및 히터
JP2021510089A (ja) * 2018-03-29 2021-04-15 ユー.エム.エス. カンパニー,リミテッド 熱線付きシート地の製造方法

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JP2010284314A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Toyota Boshoku Corp 車両用シートカバー用積層複合体、及び、車両用シートカバー用積層複合体の製造方法
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