JPH0436907Y2 - - Google Patents

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JPH0436907Y2
JPH0436907Y2 JP18598686U JP18598686U JPH0436907Y2 JP H0436907 Y2 JPH0436907 Y2 JP H0436907Y2 JP 18598686 U JP18598686 U JP 18598686U JP 18598686 U JP18598686 U JP 18598686U JP H0436907 Y2 JPH0436907 Y2 JP H0436907Y2
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glass fiber
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、合成樹脂発泡体に硬化性樹脂液を
含浸してなる芯材の両面に、ガラス繊維層と、ホ
ツトメルトフイルムと、面材が積層され、それら
が所定形状に熱圧縮されて、芯材に含浸していた
硬化性樹脂液の硬化により、及びホツトメルトフ
イルムの融着により接着一体化及び形状固定がな
された積層成形品に関する。
(従来の技術) 前記積層成形品は、高い剛性の求められる部
材、たとえばドアパネル等の車両用内装材等とし
て広く用いられている。第2図は、従来の積層成
形品10の断面図である。
従来の積層成形品10は、ウレタンフオーム等
からなる軟質または半硬質合成樹脂発泡体に、イ
ソシアネート化合物等からなる硬化性樹脂液を含
浸させてなる一つの芯材12の両面に、ガラス繊
維層14と、必要に応じてホツトメルトフイルム
(図示せず)と、面材16が積層され、それらが
所定型面形状のプレスにより加熱圧縮されて型面
形状に賦形され、同時にその圧縮により芯材12
から一部滲出してガラス繊維層14に浸透した及
びまだ芯材12内に含浸している硬化性樹脂液の
反応硬化により、または、及びホツトメルトフイ
ルムの融着により接着一体化及び形状固定がなさ
れたものである。そしてその積層成形品10は、
硬化性樹脂液が芯材12とガラス繊維層14に満
遍なく含浸、浸透した状態で硬化することによつ
て、単に芯材12の剛性とガラス繊維層14の剛
性とを加算したよりもはるかに高い剛性を発揮す
るのである。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の積層成形品10は、その
剛性を更に高めるためにガラス繊維の量を増大さ
せると、ガラス繊維層14が密になり過ぎて、ガ
ラス繊維層14に硬化性樹脂液が満遍なく浸透で
きなくなり、ガラス繊維と心材12との接着不良
が発生したり、あるいは硬化性樹脂液が満遍なく
含浸しても、硬化性樹脂液の硬化した芯材とガラ
ス繊維層の耐曲げ強度に大きな差が出来て、ガラ
ス繊維層と芯材の間で曲げを生じると割れてしま
うため、所期の剛性が得られなかつた。そのた
め、従来の積層成形品は、その剛性を極めて高く
することができなかった。
この考案は、従来の積層成形品の有している問
題、即ち剛性を極めて高いものにできない問題を
解決せんとするものである。
(問題点を解決するための手段) この考案は、軟質あるいは半硬質の合成樹脂発
泡体に硬化性樹脂液を含浸してなる芯材の両面に
ガラス繊維層と、ホツトメルトフイルムと、面材
が積層され、それらが所定形状に熱圧縮されて、
芯材に含浸している及び芯材から滲出した硬化性
樹脂液の硬化により、及びホツトメルトフイルム
の融着により、接着一体化及び形状固定がなされ
た積層成形品において、芯材を2層としてその両
芯材間にもガラス繊維層を設けたことを特徴とす
るものである。
(作用) この考案による積層成形品は、3つのガラス繊
維層、及び面材等が前記の如く積層され、それら
が所定形状に熱圧縮されて次の如く接着一体化及
び形状固定がなされたものである。即ち、前記熱
圧縮時に芯材に含浸していた硬化性樹脂液の一部
が滲出して、両芯材間及び両芯材外面のガラス繊
維層内に浸透して、芯材内に残つている硬化性樹
脂液とともに硬化すると同時に、ホツトメルトフ
イルムが融着することによつて接着一体化及び形
状固定がなされたものである。
ところで積層成形品は、前記の如くガラス繊維
量を増大させても、ガラス繊維と芯材との接着不
良、あるいはガラス繊維層と硬化性樹脂液硬化後
の芯材との耐曲げ強度に大きな差を生じては剛性
を高めることができない。
これに対して、この考案による積層成形品は2
つの芯材間と、その両芯材外面の3位置にガラス
繊維層を設けてなるために、各ガラス繊維層にお
けるガラス繊維量を所定量以下としても、3位置
全体ではガラス繊維量を増大させることができ
る。その結果、各ガラス繊維層のガラス繊維量
を、ガラス繊維層が密になり過ぎない範囲、即ち
硬化性樹脂液がガラス繊維層内に満遍なく浸透で
きる範囲及び前記耐曲げ強度差が大きくならない
範囲としながら、全体のガラス繊維量を増大させ
ることができるので、ガラス繊維と芯材との接着
不良並びに割れのない、極めて高い剛性を有する
積層成形品を得ることができるのである。
(実施例) 以下実施例に基づきこの考案を説明する。
第1図はこの考案の一実施例に係る積層成形品
20の断面図である。
この積層成形品20は、硬化性樹脂液を含浸し
てなる2つの芯材22a,22bが、ガラス繊維
層24aを介して積層され、その両芯材22a,
22bの外面にガラス繊維層24b,24c、及
びホツトメルトフイルム26a,26b、更には
面材28a,28bが積層され、それらが所定形
状に熱圧縮されて、芯材22a,22bに含浸し
ている及び前記熱圧縮により芯材22a,22b
から一部滲出した硬化性樹脂液の硬化により、及
びホツトメルトフイルム26a,26bの融着に
より、接着一体化及び形状固定がなされたもので
ある。
芯材22a,22bは、軟質あるいは半硬質の
合成樹脂発泡体に硬化性樹脂液を含浸してなる。
合成樹脂発泡体としては、硬化性樹脂液の含浸
可能な材質とする必要があるため、少なくとも一
部が連通気孔構造からなるものを用いる。例えば
軟質又は半硬質ウレタンフオームは好ましい材質
である。この合成樹脂発泡体を軟質とするか半硬
質とするか、更には厚みを如何にするか等は、積
層成形品の形状あるいはその用途等によつて定め
られる。たとえば、凹凸のある積層成形品にあつ
ては、熱圧縮時の賦形を容易とするため、密度
0.18〜0.022g/cm3、厚み3〜25mmのポリエーテル
系軟質ウレタンフオームを用いるのが好ましい。
硬化性樹脂液としては、イソシアネート化合
物、たとえばジフエニルメタン−4,4′ジイソ
シアネート(MDI)等のイソシアネート、ある
いは端末にNCOを有するウレタンプレボリマー
を用いるのが好ましい。これらのイソシアネート
化合物は、水分あるいはトリエタノールアミン等
の触媒水溶液の存在下、加熱により反応が促進さ
れて硬化し、その際接着性も発揮するものであ
る。硬化性樹脂液は、そのままでは粘性が高過ぎ
て合成樹脂発泡体内に含浸させ難い場合に、トリ
クロルエタン等の有機溶剤で希釈されて用いられ
る。
ガラス繊維層24a,24b,24cを形成す
るガラス繊維は、長さ40〜100mmのチヨツプドス
トランドを用いるのが好ましく、中でも40〜100
テツクス番手のガラス繊維を均一に分散させた、
50〜150g/m2(一層当り)からなるチヨツプド
ストランドを用いるのが特に好ましい。このガラ
ス繊維を芯材22a,22b間及び芯材22a,
22bとホツトメルトフイルム26a,26b間
に所定量分散させることによつてガラス繊維層2
4a,24b,24cが形成される。
ホツトメルトフイルム26a,26bは、面材
28a,28bを接着するためのものであると同
時に、ガラス繊維層24b,24cに浸透した硬
化性樹脂液が面材に含浸あるいは付着するの防ぐ
ためのものである。それは硬化樹脂液が面材に含
浸または付着すると、面材がゴワゴワになり、商
品価値が損なわれるからであり、更に熱圧縮用の
プレス型面にまで硬化性樹脂液が付着すると、積
層成形品が脱型できなくなるからである。ホツト
メルトフイルムとしては、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、あるいはポリオレフインフイルム等を
用いることができる。
面材28a,28bは、装飾のため及び表面保
護のためのものであり、表面側の面材としては不
織布、プラスチツクレザー、フアブリツク等が用
いられ、また裏面材としては、不織布等が用いら
れる。
次にこの積層成形品20の成形例について簡略
に説明する。
まず、合成樹脂発泡体に硬化性樹脂液としての
ウレタンプレポリマーを含浸させて芯材22a,
22bを形成する。その含浸は、合成樹脂発泡体
をウレタンプレポリマーに浸す等により行う。次
いで、その芯材22a,22b表面に硬化剤とし
て水蒸気をスプレーする。そしてその芯材22
a,22b間及び両心材22a,22bとホツト
メルトフイルム26a,26b間にガラス繊維層
24a,24b,24cを介在させて芯材22
a,22b及びホツトメルトフイルム26a,2
6bを積層する。ガラス繊維層24a,24b,
24cは、芯材22a,22b及びホツトメルト
フイルム26b上面にガラス繊維を所定量分散さ
せることによつて形成する。次いで面材28a,
28bをホツトメルトフイルム26a,26b表
面に積層し、各構成材がうまくなじむ様にプレス
ロールの間を通す。このプレスロールを通すこと
により、水や触媒水溶液、硬化性樹脂液がうまく
混ざり合う。そして、所望型面形状のプレスによ
りそれらを熱圧縮し、それによつて型面形状に賦
形すると同時にウレタンプレポリマーを硬化さ
せ、及びホツトメルトフイルムを融着させ、接着
一体化及び形状固定をする。熱圧縮条件を例示す
れば、プレス温度100〜130℃、圧力10〜15トン、
プレス時間30〜45秒である。ウレタンプレポリマ
ーの硬化後熱圧縮を解除すれば、所望形状からな
り、かつ極めて剛性の高い積層成形品を得る。
このようにしてなるこの考案品と従来品につい
て、全ガラス繊維量を同一とした以下の構成から
なる積層成形品を各々成形し、それから50mm巾×
150mm長の試験片を採り、その試験片を距離100mm
の2つの支点で支え、その支点間の中央に荷重を
かけて最大曲げ荷重を調べたところ、従来品が
2.1Kg/50mm巾であつたのに対して、この考案品
は4.2Kg/50mm巾であり、ほぼ2倍の強度が得ら
れた。
前記測定に用いた考案品20の構成は、芯材2
2a,22bを各々4mm厚のポリウレタンフオー
ムにMDIを190g/m2含浸させたものとし、ガラ
ス繊維層24a,24b,24cを各々100g/
m2のチヨツプドストランドガラス繊維とし、ホツ
トメルトフイルム26a,26bの厚みを35ミク
ロンとし、面材28aを200g/m2の不織布とし、
面材28bを30g/m2の不織布とした。
また、前記測定に用いた従来品10の構成は、
芯材12を8mm厚のポリウレタンフオームに
MDI380g/m2含浸させたものとし、ガラス繊維
層14,14を各々150g/m2のチヨツプドスト
ランドガラス繊維とし、また、芯材12と面材1
6,16間に35ミクロンのホツトメルトフイルム
を介在させ、面材16,16を前記の28a,2
8bと同一とした。
(考案の効果) この考案は、前記のように芯材を2層として、
その芯材間及び両芯材外面の3位置にガラス繊維
層を設けたために、各ガラス繊維層を密にし過ぎ
ることなく全体のガラス繊維量を増加させること
が可能になり、それによつてガラス繊維と芯材と
の接着不良及びガラス繊維層と芯材との間の耐曲
げ強度差による割れを防ぐことができ、積層成形
品の剛性を極めて高くできたのである。
また、ガラス繊維量が従来品と同一であつて
も、極めて剛性の高い積層成形品を得ることがで
きるため、軽量化できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による積層成形品の一実施例
に関する断面図、第2図は従来の積層成形品の一
例の断面図であ。 22a,22b……芯材、24a,24b,2
4c……ガラス繊維層、28a,28b……面
材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 軟質あるいは半硬質の合成樹脂発泡対に硬化
    性樹脂液を含浸してなる芯材の両面に、ガラス
    繊維層と、ホツトメルトフイルムと、面材が積
    層され、それらが所定形状に熱圧縮されて、芯
    材に含浸されていた硬化性樹脂液の硬化によ
    り、及びホツトメルトフイルムの融着により接
    着一体化及び形状固定がなされた積層成形品に
    おいて、芯材を2層としてその両芯材間にもガ
    ラス繊維層を設けたことを特徴とする積層成形
    品。 (2) ガラス繊維層が長さ40〜100mmのチヨツプド
    ストランドガラス繊維からなる実用新案登録請
    求の範囲第1項に記載された積層成形品。 (3) 硬化性樹脂液がイソシアネート化合物からな
    る実用新案登録請求の範囲第1項または第2項
    に記載された積層成形品。
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