JP2000189496A - 人工乳首 - Google Patents
人工乳首Info
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- JP2000189496A JP2000189496A JP11288535A JP28853599A JP2000189496A JP 2000189496 A JP2000189496 A JP 2000189496A JP 11288535 A JP11288535 A JP 11288535A JP 28853599 A JP28853599 A JP 28853599A JP 2000189496 A JP2000189496 A JP 2000189496A
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- nipple
- artificial
- artificial nipple
- infant
- rigid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 母親の乳首により近似している人工乳首を提
供すること。 【解決手段】 乳首胴部110と、この乳首胴部から突
出して形成されている乳頭部120とを有する人工乳首
であって、上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部の少なく
とも一部に伸長する伸長部122が備わっていることを
特徴とする人工乳首100。
供すること。 【解決手段】 乳首胴部110と、この乳首胴部から突
出して形成されている乳頭部120とを有する人工乳首
であって、上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部の少なく
とも一部に伸長する伸長部122が備わっていることを
特徴とする人工乳首100。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば乳幼児等が
授乳等に際し、利用する人工乳首に関するものである。
授乳等に際し、利用する人工乳首に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の人工乳首は、例えば哺乳瓶等に取
り付けられ、乳幼児等がこの哺乳瓶等に収容されたミル
ク等を飲むために用いられている。このような人工乳
首、例えば図14に示すように構成されている。図14
は人工乳首10の断面図である。すなわち、人工乳首1
0は、シリコンゴムで形成され、その内部にミルク等が
哺乳瓶等から流入する部分である中空部Aを有してい
る。そして、このシリコンゴムの部分は、乳首胴部11
と、乳頭部12等から形成されている。この乳首胴部1
1は、上記哺乳瓶等に取り付けられるためのベース部1
1aと母親の乳房の一部に相当する乳首胴部本体11b
とを有している。この乳頭部12には、ミルク等が噴出
する開口12aが備えられている。このような人工乳首
10が、図示しない哺乳瓶等に取り付けられ、この哺乳
瓶に収容されたミルク等をこの人工乳首10を介して飲
むことになる。図15は、乳幼児20が上記人工乳首1
0を使用して、図示しない哺乳瓶中のミルク等を飲んで
いる状態を示す図である。図示するように、乳幼児20
は、自己の舌23の蠕動運動によって、人工乳首10の
乳頭部12を、自己の硬口蓋21にある哺乳窩22に対
して押しつけることになる。このとき、これら軟口蓋2
4、舌23及び乳頭部12によって形成される閉空間B
は、喉頭蓋26近傍の空間Cと比べ圧力が高くなってい
る。
り付けられ、乳幼児等がこの哺乳瓶等に収容されたミル
ク等を飲むために用いられている。このような人工乳
首、例えば図14に示すように構成されている。図14
は人工乳首10の断面図である。すなわち、人工乳首1
0は、シリコンゴムで形成され、その内部にミルク等が
哺乳瓶等から流入する部分である中空部Aを有してい
る。そして、このシリコンゴムの部分は、乳首胴部11
と、乳頭部12等から形成されている。この乳首胴部1
1は、上記哺乳瓶等に取り付けられるためのベース部1
1aと母親の乳房の一部に相当する乳首胴部本体11b
とを有している。この乳頭部12には、ミルク等が噴出
する開口12aが備えられている。このような人工乳首
10が、図示しない哺乳瓶等に取り付けられ、この哺乳
瓶に収容されたミルク等をこの人工乳首10を介して飲
むことになる。図15は、乳幼児20が上記人工乳首1
0を使用して、図示しない哺乳瓶中のミルク等を飲んで
いる状態を示す図である。図示するように、乳幼児20
は、自己の舌23の蠕動運動によって、人工乳首10の
乳頭部12を、自己の硬口蓋21にある哺乳窩22に対
して押しつけることになる。このとき、これら軟口蓋2
4、舌23及び乳頭部12によって形成される閉空間B
は、喉頭蓋26近傍の空間Cと比べ圧力が高くなってい
る。
【0003】したがって、図15の舌23が蠕動運動を
行い、舌23と軟口蓋24との当接が解除されると、圧
力が高くなっている部分の空間Bとその他の空間Cとの
圧力の差により、上記人工乳首10内のミルク等が乳頭
部12の開口12aより噴出し、喉頭蓋26方向に導か
れることになる。このように口腔内に圧力を発生させる
ことにより、乳幼児20は人工乳首10に接続されてい
る哺乳瓶中のミルク等を飲むことになる。
行い、舌23と軟口蓋24との当接が解除されると、圧
力が高くなっている部分の空間Bとその他の空間Cとの
圧力の差により、上記人工乳首10内のミルク等が乳頭
部12の開口12aより噴出し、喉頭蓋26方向に導か
れることになる。このように口腔内に圧力を発生させる
ことにより、乳幼児20は人工乳首10に接続されてい
る哺乳瓶中のミルク等を飲むことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、乳幼
児20がミルク等を飲む際に、乳幼児20の口腔内でど
のような動作(哺乳運動)がなされているかについて、
研究が行われた結果、以下のような事実が初めて明らか
になった。すなわち、乳幼児20が、人工乳首10付き
哺乳瓶中のミルク又は母親の母乳を飲む際に、これら人
工乳首10又は母親の乳首が如何なる変形をするかにつ
いて、エコーで観察した。その結果、乳幼児20が、そ
の舌23を蠕動運動させることで、母親の乳首のうち、
人工乳首20の乳頭部12に相当する乳頭部及び乳輪部
が伸長することがわかった。これは、乳幼児20に人工
乳首10付きのミルク入りの哺乳瓶と母親の母乳を与
え、その哺乳運動中の人工乳首10と母親の乳首の伸長
状態を計測することにより、判明したものである。とこ
ろで、人工乳首10は、ミルク等入りの哺乳瓶等に取り
付けて用いられ、母親の母乳の代わりに乳幼児に与えら
れるものであるため、人工乳首10は、母親の乳首に出
来るだけ近似していることが望ましいが、上記の研究結
果からは、従来の人工乳首10は、母親の乳首に近似し
ていないという問題があった。
児20がミルク等を飲む際に、乳幼児20の口腔内でど
のような動作(哺乳運動)がなされているかについて、
研究が行われた結果、以下のような事実が初めて明らか
になった。すなわち、乳幼児20が、人工乳首10付き
哺乳瓶中のミルク又は母親の母乳を飲む際に、これら人
工乳首10又は母親の乳首が如何なる変形をするかにつ
いて、エコーで観察した。その結果、乳幼児20が、そ
の舌23を蠕動運動させることで、母親の乳首のうち、
人工乳首20の乳頭部12に相当する乳頭部及び乳輪部
が伸長することがわかった。これは、乳幼児20に人工
乳首10付きのミルク入りの哺乳瓶と母親の母乳を与
え、その哺乳運動中の人工乳首10と母親の乳首の伸長
状態を計測することにより、判明したものである。とこ
ろで、人工乳首10は、ミルク等入りの哺乳瓶等に取り
付けて用いられ、母親の母乳の代わりに乳幼児に与えら
れるものであるため、人工乳首10は、母親の乳首に出
来るだけ近似していることが望ましいが、上記の研究結
果からは、従来の人工乳首10は、母親の乳首に近似し
ていないという問題があった。
【0005】本発明は、以上の点に鑑み、母親の乳首に
より近似している人工乳首を提供することを目的として
いる。
より近似している人工乳首を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、乳首胴部と、この乳首胴部から突出して形成され
ている乳頭部とを有する人工乳首であって、上記乳頭部
及び/又は上記乳首胴部の少なくとも一部に伸長する伸
長部が備わっている人工乳首により、達成される。
れば、乳首胴部と、この乳首胴部から突出して形成され
ている乳頭部とを有する人工乳首であって、上記乳頭部
及び/又は上記乳首胴部の少なくとも一部に伸長する伸
長部が備わっている人工乳首により、達成される。
【0007】上記構成によれば、上記乳頭部及び/又は
上記乳首胴部の少なくとも一部に伸長する伸長部が備わ
っているため、乳幼児の口腔内で上記乳頭部及び/又は
上記乳首胴部の少なくとも一部が伸長し、この口腔内
に、より効果的に圧力が高い部分を形成することができ
る。
上記乳首胴部の少なくとも一部に伸長する伸長部が備わ
っているため、乳幼児の口腔内で上記乳頭部及び/又は
上記乳首胴部の少なくとも一部が伸長し、この口腔内
に、より効果的に圧力が高い部分を形成することができ
る。
【0008】また、好ましくは、上記伸長部に隣接し
て、この伸長部より剛性のある剛性部が設けられている
人工乳首により、達成される。
て、この伸長部より剛性のある剛性部が設けられている
人工乳首により、達成される。
【0009】上記構成によれば、上記伸長部に隣接し
て、この伸長部より剛性のある剛性部が設けられている
ため、上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部が伸長して
も、上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部全体の剛性が低
下することがない。
て、この伸長部より剛性のある剛性部が設けられている
ため、上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部が伸長して
も、上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部全体の剛性が低
下することがない。
【0010】さらに、好ましくは、上記伸長部と上記剛
性部が交互に配置されている人工乳首により、達成され
る。
性部が交互に配置されている人工乳首により、達成され
る。
【0011】上記構成によれば、上記伸長部と上記剛性
部が交互に配置されているため、上記乳頭部及び/又は
上記乳首胴部が伸長しても、上記乳頭部及び/又は上記
乳首胴部全体の剛性が低下することをより防止すること
ができる。
部が交互に配置されているため、上記乳頭部及び/又は
上記乳首胴部が伸長しても、上記乳頭部及び/又は上記
乳首胴部全体の剛性が低下することをより防止すること
ができる。
【0012】そして、好ましくは、上記人工乳首がシリ
コンゴムにより形成されていると共に、このシリコンゴ
ムの厚みが、上記伸長部では比較的薄く、上記剛性部で
は比較的厚い人工乳首により、達成される。
コンゴムにより形成されていると共に、このシリコンゴ
ムの厚みが、上記伸長部では比較的薄く、上記剛性部で
は比較的厚い人工乳首により、達成される。
【0013】上記構成によれば、上記シリコンゴムが比
較的薄い上記伸長部が伸長し、このシリコンゴムが比較
的厚い上記剛性部において剛性が高まるため、剛性が低
下することなく、上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部全
体が伸長することになる。
較的薄い上記伸長部が伸長し、このシリコンゴムが比較
的厚い上記剛性部において剛性が高まるため、剛性が低
下することなく、上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部全
体が伸長することになる。
【0014】また、好ましくは、請求項5の発明によれ
ば、請求項2又は請求項3のいずれかの構成において、
上記伸長部と上記剛性部との境界部がなだらかに形成さ
れている人工乳首である。
ば、請求項2又は請求項3のいずれかの構成において、
上記伸長部と上記剛性部との境界部がなだらかに形成さ
れている人工乳首である。
【0015】上記構成によれば、上記伸長部と上記剛性
部との境界部がなだらかに形成されているので、上記伸
長部が伸長しても、この伸長部の剛性が低下するのを、
より防止することができる。
部との境界部がなだらかに形成されているので、上記伸
長部が伸長しても、この伸長部の剛性が低下するのを、
より防止することができる。
【0016】そして、好ましくは、請求項6の発明によ
れば、請求項4の構成において、上記シリコンゴムの厚
みが、上記伸長部から上記剛性部にかけて漸次薄くなる
ように形成されている人工乳首である。
れば、請求項4の構成において、上記シリコンゴムの厚
みが、上記伸長部から上記剛性部にかけて漸次薄くなる
ように形成されている人工乳首である。
【0017】上記構成によれば、上記シリコンゴムの厚
みが、上記伸長部から上記剛性部にかけて漸次薄くなる
ように形成されているので、上記伸長部が伸長しても、
この伸長部において、シリコンゴムの剛性が低下するの
を、より防止することができる。
みが、上記伸長部から上記剛性部にかけて漸次薄くなる
ように形成されているので、上記伸長部が伸長しても、
この伸長部において、シリコンゴムの剛性が低下するの
を、より防止することができる。
【0018】また、好ましくは、請求項7の発明によれ
ば、請求項2又は請求項3のいずれかの構成において、
上記伸長部と上記剛性部とが、上記乳頭部の一部から上
記乳首胴部にわたって設けられている人工乳首である。
ば、請求項2又は請求項3のいずれかの構成において、
上記伸長部と上記剛性部とが、上記乳頭部の一部から上
記乳首胴部にわたって設けられている人工乳首である。
【0019】上記構成によれば、上記伸長部と上記剛性
部とが、上記乳頭部の一部から上記乳首胴部にわたって
設けられているので、人工乳首の最も潰れ難い部分に、
上記伸長部を設けることにより、人工乳首全体の剛性が
低下することを防止することができる。
部とが、上記乳頭部の一部から上記乳首胴部にわたって
設けられているので、人工乳首の最も潰れ難い部分に、
上記伸長部を設けることにより、人工乳首全体の剛性が
低下することを防止することができる。
【0020】そして、好ましくは、請求項8の発明によ
れば、請求項2又は請求項3のいずれかの構成におい
て、上記伸長部が上記剛性部の材質と異なる材質により
形成されている人工乳首である。
れば、請求項2又は請求項3のいずれかの構成におい
て、上記伸長部が上記剛性部の材質と異なる材質により
形成されている人工乳首である。
【0021】上記構成によれば、上記伸長部が上記剛性
部の材質と異なる材質により形成されているので、上記
乳頭部及び/又は上記乳首胴部が伸長しても、上記乳頭
部及び/又は上記乳首胴部全体の剛性が低下することを
より防止することができる。
部の材質と異なる材質により形成されているので、上記
乳頭部及び/又は上記乳首胴部が伸長しても、上記乳頭
部及び/又は上記乳首胴部全体の剛性が低下することを
より防止することができる。
【0022】また、好ましくは、請求項9の発明によれ
ば、請求項1乃至請求項6のいずれかの構成において、
上記伸長部が上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部におい
て、螺旋形に形成されている人工乳首である。
ば、請求項1乃至請求項6のいずれかの構成において、
上記伸長部が上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部におい
て、螺旋形に形成されている人工乳首である。
【0023】上記構成によれば、上記伸長部が上記乳頭
部及び/又は上記乳首胴部において、螺旋形に形成され
ているので、この伸長部の伸長方向に略垂直な方向の圧
力に対して、上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部全体の
剛性が低下することをより防止することができる。
部及び/又は上記乳首胴部において、螺旋形に形成され
ているので、この伸長部の伸長方向に略垂直な方向の圧
力に対して、上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部全体の
剛性が低下することをより防止することができる。
【0024】そして、好ましくは、請求項10の発明に
よれば、請求項1乃至請求項6のいずれかの構成におい
て、上記伸長部が上記乳首胴部において、複数の略菱形
状に形成されている人工乳首である。
よれば、請求項1乃至請求項6のいずれかの構成におい
て、上記伸長部が上記乳首胴部において、複数の略菱形
状に形成されている人工乳首である。
【0025】上記構成によれば、上記伸長部が上記乳首
胴部において、複数の略菱形状に形成されているので、
潰れ難く且つ、実際の乳房により近似した動作をするこ
とになる。
胴部において、複数の略菱形状に形成されているので、
潰れ難く且つ、実際の乳房により近似した動作をするこ
とになる。
【0026】また、好ましくは、請求項11の発明によ
れば、請求項1乃至請求項6のいずれかの構成におい
て、上記伸長部の外形線が、上記乳首胴部において、略
波線状と成っている人工乳首である。
れば、請求項1乃至請求項6のいずれかの構成におい
て、上記伸長部の外形線が、上記乳首胴部において、略
波線状と成っている人工乳首である。
【0027】上記構成によれば、上記伸長部の外形線
が、上記乳首胴部において、略波線状と成っているの
で、潰れ難く且つ、実際の乳房により近似した動作をす
ることになる。
が、上記乳首胴部において、略波線状と成っているの
で、潰れ難く且つ、実際の乳房により近似した動作をす
ることになる。
【0028】そして、好ましくは、請求項12の発明に
よれば、請求項1又は請求項2のいずれかの構成におい
て、上記伸長部が、上記乳頭部の先端部に形成されてい
る人工乳首である。
よれば、請求項1又は請求項2のいずれかの構成におい
て、上記伸長部が、上記乳頭部の先端部に形成されてい
る人工乳首である。
【0029】上記構成によれば、上記伸長部が、上記乳
頭部の先端部に形成されているので、上記乳頭部及び/
又は上記乳首胴部全体の剛性が低下することなく、且つ
乳幼児の口腔内で上記乳頭部が伸長するので、乳幼児の
口腔内に、圧力が高い部分をより効果的に形成すること
ができる。
頭部の先端部に形成されているので、上記乳頭部及び/
又は上記乳首胴部全体の剛性が低下することなく、且つ
乳幼児の口腔内で上記乳頭部が伸長するので、乳幼児の
口腔内に、圧力が高い部分をより効果的に形成すること
ができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図8を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
を図1乃至図8を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0031】図1は、本発明の第1の実施の形態にかか
る人工乳首100を示す断面図である。図示するよう
に、人工乳首100は、母親の乳房に相当する略お碗状
の乳首胴部110と、それに連なって設けられている、
母親の乳首に相当する乳頭部120とを有している。ま
た、この乳首胴部110の図において左側には、図示し
ない例えば哺乳瓶本体と接続するための鍔部であるベー
ス部112が設けられている。このベース部112から
径が縮径するように連続して形成されているのが乳首胴
部本体111である。また、上記乳頭部120の先端に
は開口121がもうけられている。この開口121は、
人工乳首100の内部に設けられている空間Dと連通す
るようになっている。この空間Dを形成している人工乳
首100の斜線部分である壁面は、例えばシリコンゴム
等で成っている。この人工乳首100が、上記のように
ベース部112を介して例えばミルク等を収容している
例えば哺乳瓶と接続されると、この哺乳瓶内部のミルク
が哺乳瓶の瓶口を経て人工乳首100の空間Dに導かれ
ることになる。そして、人工乳首100の空間Dに導か
れたミルクは、乳頭部120に設けられて上記開口12
1より、人工乳首100の外部に排出されるようになっ
ている。
る人工乳首100を示す断面図である。図示するよう
に、人工乳首100は、母親の乳房に相当する略お碗状
の乳首胴部110と、それに連なって設けられている、
母親の乳首に相当する乳頭部120とを有している。ま
た、この乳首胴部110の図において左側には、図示し
ない例えば哺乳瓶本体と接続するための鍔部であるベー
ス部112が設けられている。このベース部112から
径が縮径するように連続して形成されているのが乳首胴
部本体111である。また、上記乳頭部120の先端に
は開口121がもうけられている。この開口121は、
人工乳首100の内部に設けられている空間Dと連通す
るようになっている。この空間Dを形成している人工乳
首100の斜線部分である壁面は、例えばシリコンゴム
等で成っている。この人工乳首100が、上記のように
ベース部112を介して例えばミルク等を収容している
例えば哺乳瓶と接続されると、この哺乳瓶内部のミルク
が哺乳瓶の瓶口を経て人工乳首100の空間Dに導かれ
ることになる。そして、人工乳首100の空間Dに導か
れたミルクは、乳頭部120に設けられて上記開口12
1より、人工乳首100の外部に排出されるようになっ
ている。
【0032】この際、人工乳首100を例えば乳幼児の
口腔内に挿入していれば、この排出されたミルクは、乳
幼児に与えることができる構造となっている、このよう
な人工乳首100は、母親が自己の母乳の代わりに、哺
乳瓶等を用いて人工乳を乳幼児等に与える際に用いられ
るため、図1に示すように母親の乳房及び乳首に近似し
た形状となっている。ところで、本実施の形態の人工乳
首100の乳頭部120には、図1に示すように、伸長
部である肉厚の薄い肉薄部122、122、122が例
えば3箇所、環状に形成されている。そして、この肉薄
部122、122、122の間には、これら肉薄部12
2、122、122と比べ、肉厚が比較的厚い剛性部で
ある肉厚部123が隣接して、交互に形成されている。
具体的には、例えば図3に示すような寸法となってい
る。図3に示すように、人工乳首100の肉厚は、例え
ば2.56mmであり、この場合の肉薄部122、12
2、122は、この肉厚2.56mmに比べ1.00m
m程度薄く形成されている。また、乳頭部120の開口
121から、最初の肉薄部122の端までが7.46m
m、この肉薄部122から肉厚部123に変わる端まで
が9.46mm、さらに、次の肉薄部122の端までが
11.46mm、この肉薄部122から肉厚部123に
変わる端までが16.46mmとなっている。このよう
に肉薄部122、122、122は、その幅を2.00
mmとして、3箇所配置されており、これら3箇所の肉
薄部122、122、122の間には、2.00mmの
幅で肉厚部123、123が配置されている。これら肉
厚部123、123は、他の人工乳首100の肉厚2.
56mm(図3参照)より1.00mm程度厚く形成さ
れている。
口腔内に挿入していれば、この排出されたミルクは、乳
幼児に与えることができる構造となっている、このよう
な人工乳首100は、母親が自己の母乳の代わりに、哺
乳瓶等を用いて人工乳を乳幼児等に与える際に用いられ
るため、図1に示すように母親の乳房及び乳首に近似し
た形状となっている。ところで、本実施の形態の人工乳
首100の乳頭部120には、図1に示すように、伸長
部である肉厚の薄い肉薄部122、122、122が例
えば3箇所、環状に形成されている。そして、この肉薄
部122、122、122の間には、これら肉薄部12
2、122、122と比べ、肉厚が比較的厚い剛性部で
ある肉厚部123が隣接して、交互に形成されている。
具体的には、例えば図3に示すような寸法となってい
る。図3に示すように、人工乳首100の肉厚は、例え
ば2.56mmであり、この場合の肉薄部122、12
2、122は、この肉厚2.56mmに比べ1.00m
m程度薄く形成されている。また、乳頭部120の開口
121から、最初の肉薄部122の端までが7.46m
m、この肉薄部122から肉厚部123に変わる端まで
が9.46mm、さらに、次の肉薄部122の端までが
11.46mm、この肉薄部122から肉厚部123に
変わる端までが16.46mmとなっている。このよう
に肉薄部122、122、122は、その幅を2.00
mmとして、3箇所配置されており、これら3箇所の肉
薄部122、122、122の間には、2.00mmの
幅で肉厚部123、123が配置されている。これら肉
厚部123、123は、他の人工乳首100の肉厚2.
56mm(図3参照)より1.00mm程度厚く形成さ
れている。
【0033】本実施の形態にかかる人工乳首100は、
以上のように構成されているが、以下のように使用等さ
れる。先ず、人工乳首100は、例えばミルク等が収容
された例えば哺乳瓶に取り付けられる。この哺乳瓶を母
親が保持し、乳幼児の口腔内に人工乳首100を挿入す
ることで、乳幼児にミルクを与えることになる。図2
は、母親等が人工乳首100を乳幼児200の口腔内に
挿入し、乳幼児200が人工乳首100をくわえた状態
を示す図である。図2において哺乳瓶等は省略され、人
工乳首100のみが表されている。人工乳首100が、
乳幼児200にくわえられると、人工乳首100の乳頭
部120の先端部は、乳幼児200の哺乳窩220の先
端に当接され、乳幼児200の舌230によって人工乳
首100は図において上方へ押しつけられることにな
る。すなわち、人工乳首100の図において上面部は、
乳幼児200の哺乳窩220から硬口蓋210及び歯槽
堤280から口唇270までの部分に押しつけられこと
になる。
以上のように構成されているが、以下のように使用等さ
れる。先ず、人工乳首100は、例えばミルク等が収容
された例えば哺乳瓶に取り付けられる。この哺乳瓶を母
親が保持し、乳幼児の口腔内に人工乳首100を挿入す
ることで、乳幼児にミルクを与えることになる。図2
は、母親等が人工乳首100を乳幼児200の口腔内に
挿入し、乳幼児200が人工乳首100をくわえた状態
を示す図である。図2において哺乳瓶等は省略され、人
工乳首100のみが表されている。人工乳首100が、
乳幼児200にくわえられると、人工乳首100の乳頭
部120の先端部は、乳幼児200の哺乳窩220の先
端に当接され、乳幼児200の舌230によって人工乳
首100は図において上方へ押しつけられることにな
る。すなわち、人工乳首100の図において上面部は、
乳幼児200の哺乳窩220から硬口蓋210及び歯槽
堤280から口唇270までの部分に押しつけられこと
になる。
【0034】ところで、乳幼児200が、人工乳首10
0を介してミルク等を飲む際には、図4から図5に示さ
れているような舌部の蠕動運動により哺乳運動を行うこ
とになる。この図4及び図5は、乳幼児200が哺乳運
動を行っている口腔内の状態を超音波断層撮影装置用い
て撮影した連続画像を図示したものである。図4(a)
において、哺乳運動を行う乳幼児200には、哺乳窩2
20という窪みが存在する。この哺乳窩220は、乳幼
児200が授乳のため哺乳運動をする期間だけ持ってお
り、その後、成長すると無くなるものである。母親の乳
首は、乳幼児200の口腔内でこの哺乳窩220に入り
込む。この状態で口腔内では乳幼児200の舌230が
下から乳首に当たり、さらに舌230の側面がせりあが
って、乳首を包むように密着することになる。そして、
図4(b)(c)に示すように、舌230の前方が盛り
上がって、乳首を舌から押し、この動きは図5(a)乃
至(c)に示すように、次第に舌230の後方へ波うつ
ように移動していくことになる。この過程で、舌230
は前方から後方にかけて波うつように蠕動運動を行い、
乳首は根元から先端に向けて絞られると共に、この乳首
と舌230と上顎との間に閉空間Eが形成されることに
なる。この図5(b)で示す、閉空間Eは、乳首等が伸
びることにより、小さくなり、好ましくは、その閉空間
Eが消滅するまで乳首等が伸びることになる。これによ
り、この閉空間Eは、より圧力が高まり、その後、舌2
30の蠕動運動により、この閉空間Eが開放されると、
陰圧となり、母乳は、勢い良く乳幼児200の喉頭蓋2
60(図2参照)の方向へ噴出され、この噴出した母乳
を飲み込むことで、哺乳運動が終了することになる。
0を介してミルク等を飲む際には、図4から図5に示さ
れているような舌部の蠕動運動により哺乳運動を行うこ
とになる。この図4及び図5は、乳幼児200が哺乳運
動を行っている口腔内の状態を超音波断層撮影装置用い
て撮影した連続画像を図示したものである。図4(a)
において、哺乳運動を行う乳幼児200には、哺乳窩2
20という窪みが存在する。この哺乳窩220は、乳幼
児200が授乳のため哺乳運動をする期間だけ持ってお
り、その後、成長すると無くなるものである。母親の乳
首は、乳幼児200の口腔内でこの哺乳窩220に入り
込む。この状態で口腔内では乳幼児200の舌230が
下から乳首に当たり、さらに舌230の側面がせりあが
って、乳首を包むように密着することになる。そして、
図4(b)(c)に示すように、舌230の前方が盛り
上がって、乳首を舌から押し、この動きは図5(a)乃
至(c)に示すように、次第に舌230の後方へ波うつ
ように移動していくことになる。この過程で、舌230
は前方から後方にかけて波うつように蠕動運動を行い、
乳首は根元から先端に向けて絞られると共に、この乳首
と舌230と上顎との間に閉空間Eが形成されることに
なる。この図5(b)で示す、閉空間Eは、乳首等が伸
びることにより、小さくなり、好ましくは、その閉空間
Eが消滅するまで乳首等が伸びることになる。これによ
り、この閉空間Eは、より圧力が高まり、その後、舌2
30の蠕動運動により、この閉空間Eが開放されると、
陰圧となり、母乳は、勢い良く乳幼児200の喉頭蓋2
60(図2参照)の方向へ噴出され、この噴出した母乳
を飲み込むことで、哺乳運動が終了することになる。
【0035】このように乳幼児200は、舌230の蠕
動運動を行い、母親の乳首を伸ばし、上記閉空間Eの圧
力を高め、その後の閉空間Eの開放時の陰圧を効果的に
発生させるようにしている。このように陰圧を効果的に
発生させることで、母乳の噴出をより促し、より効果的
に母乳を飲もうとするものである。本実施の形態にかか
る人工乳首100においても、図2に示すように、その
乳頭部120に肉薄部122、122、122(斜線部
分)が3箇所設けられているため、上述の乳幼児200
の舌230の蠕動運動によって、これら3箇所の薄肉部
122、122、122が伸び、乳頭部120全体も乳
幼児200の口腔内で伸びることになる。この状態を示
したのが図7である。図7に示すように、乳頭部120
に設けられた肉薄部122、122、122(斜線部
分)が、伸びることで、人工乳首100、舌230及び
軟口蓋240等により形成される閉空間Eは、図2と比
べ小さくなることになる。これによって、より圧力が高
くなった閉空間E(好ましくは、閉空間Eが消滅した状
態となる)は、図6に示すように舌230の蠕動運動に
よって、開状態となる。このとき陰圧が生じ図6の矢印
方向に人工乳首100内のミルクが噴出することにな
る。そして、このミルクの噴出量は、図7の閉空間Eの
圧力が高ければ、その分、大きくなるため、本実施の形
態のように乳頭部120の伸びることで、より高い圧力
を閉空間Eに生じさせることができ、その開放により、
より大量のミルクを人工乳首100から噴出させること
ができるものである。
動運動を行い、母親の乳首を伸ばし、上記閉空間Eの圧
力を高め、その後の閉空間Eの開放時の陰圧を効果的に
発生させるようにしている。このように陰圧を効果的に
発生させることで、母乳の噴出をより促し、より効果的
に母乳を飲もうとするものである。本実施の形態にかか
る人工乳首100においても、図2に示すように、その
乳頭部120に肉薄部122、122、122(斜線部
分)が3箇所設けられているため、上述の乳幼児200
の舌230の蠕動運動によって、これら3箇所の薄肉部
122、122、122が伸び、乳頭部120全体も乳
幼児200の口腔内で伸びることになる。この状態を示
したのが図7である。図7に示すように、乳頭部120
に設けられた肉薄部122、122、122(斜線部
分)が、伸びることで、人工乳首100、舌230及び
軟口蓋240等により形成される閉空間Eは、図2と比
べ小さくなることになる。これによって、より圧力が高
くなった閉空間E(好ましくは、閉空間Eが消滅した状
態となる)は、図6に示すように舌230の蠕動運動に
よって、開状態となる。このとき陰圧が生じ図6の矢印
方向に人工乳首100内のミルクが噴出することにな
る。そして、このミルクの噴出量は、図7の閉空間Eの
圧力が高ければ、その分、大きくなるため、本実施の形
態のように乳頭部120の伸びることで、より高い圧力
を閉空間Eに生じさせることができ、その開放により、
より大量のミルクを人工乳首100から噴出させること
ができるものである。
【0036】また、本実施の形態によれば、図1に示す
ように、人工乳首100の肉薄部122、122、12
2に隣接して、比較的肉厚な肉厚部123、123が設
けられ、且つ、これら肉薄部122、122、122と
これら肉厚部123、123が交互に配置されている。
この肉厚部123、123は、上述のように人工乳首1
00の肉厚2.56mmに比べ、1.00mm程度厚く
形成されているため、乳幼児200が哺乳運動に際し、
人工乳首100を口腔内で押圧しても、剛性が強い肉厚
部123、123によって、剛性が弱い肉薄部122、
122、122の剛性を補うことができるようになって
いる。この状態を示したのが図8である。図8は、その
(a)の矢印で示す方向から撮影した人工乳首100
が、(b)及び(c)に示されている。図8(b)は、
図6に示す舌230の蠕動運動の状態での人工乳首10
0の潰れ状態を表すものである。図8(b)に示すよう
に、人工乳首100は、舌230によって押圧されてい
るにもかかわらず、特に歯槽堤280で隠れている部分
では、全く潰れることなくその形状を保持している。ま
た、図8(c)は、図7に示す舌230の蠕動運動が開
放された状態での人工乳首100の潰れ状態を表すもの
である。図示するように、人工乳首100は、潰れるこ
となく、舌230によって包まれていることがわかる。
ように、人工乳首100の肉薄部122、122、12
2に隣接して、比較的肉厚な肉厚部123、123が設
けられ、且つ、これら肉薄部122、122、122と
これら肉厚部123、123が交互に配置されている。
この肉厚部123、123は、上述のように人工乳首1
00の肉厚2.56mmに比べ、1.00mm程度厚く
形成されているため、乳幼児200が哺乳運動に際し、
人工乳首100を口腔内で押圧しても、剛性が強い肉厚
部123、123によって、剛性が弱い肉薄部122、
122、122の剛性を補うことができるようになって
いる。この状態を示したのが図8である。図8は、その
(a)の矢印で示す方向から撮影した人工乳首100
が、(b)及び(c)に示されている。図8(b)は、
図6に示す舌230の蠕動運動の状態での人工乳首10
0の潰れ状態を表すものである。図8(b)に示すよう
に、人工乳首100は、舌230によって押圧されてい
るにもかかわらず、特に歯槽堤280で隠れている部分
では、全く潰れることなくその形状を保持している。ま
た、図8(c)は、図7に示す舌230の蠕動運動が開
放された状態での人工乳首100の潰れ状態を表すもの
である。図示するように、人工乳首100は、潰れるこ
となく、舌230によって包まれていることがわかる。
【0037】したがって、本実施の形態の人工乳首10
0は、母親の乳首と同様に伸長し、これによって、ミル
クの噴出量が大きくなるとともに、母親の乳首と同様に
人工乳首100自体が潰れることなく、その剛性も維持
させることもできる。なお、本実施の形態では、人工乳
首100をミルクを収容した哺乳瓶に適用した例を示し
たが、本発明にかかる人工乳首100は、これに限らず
乳幼児200がジュース等の液状の飲料を哺乳瓶以外の
容器で飲む際にも適用できることは、明らかである。ま
た、本実施の形態では、人工乳首100に肉薄部12
2、122、122を3ヵ所設けているが、これに限ら
ず、肉薄部122を人工乳首100の1ヵ所に設けても
よい。さらに、この肉薄部122を人工乳首100に2
カ所、又は4ヵ所以上設けても良いことは明らかであ
る。
0は、母親の乳首と同様に伸長し、これによって、ミル
クの噴出量が大きくなるとともに、母親の乳首と同様に
人工乳首100自体が潰れることなく、その剛性も維持
させることもできる。なお、本実施の形態では、人工乳
首100をミルクを収容した哺乳瓶に適用した例を示し
たが、本発明にかかる人工乳首100は、これに限らず
乳幼児200がジュース等の液状の飲料を哺乳瓶以外の
容器で飲む際にも適用できることは、明らかである。ま
た、本実施の形態では、人工乳首100に肉薄部12
2、122、122を3ヵ所設けているが、これに限ら
ず、肉薄部122を人工乳首100の1ヵ所に設けても
よい。さらに、この肉薄部122を人工乳首100に2
カ所、又は4ヵ所以上設けても良いことは明らかであ
る。
【0038】図9は、本発明の第2の実施の形態に係る
人工乳首300を示す概略断面図である。本実施の形態
に係る人工乳首300の構成は、上述の第1の実施の形
態に係る人工乳首100と略同様であるため、相違点を
中心に、以下説明し、同様の構成は符号を付す等して、
説明を省略する。図9において、人工乳首300は、上
述の第1の実施の形態と同様に、乳首胴部110、乳頭
部120及び鍔部112を有している。しかし、第1の
実施の形態においては、伸長部である肉薄部122が、
乳頭部120にのみ設けられているのに対して、本実施
の形態においては、図9に示すように、伸長部である肉
薄部322は、乳頭部120のみならず乳首胴部110
にも設けられている。また、本実施の形態においては、
第1の実施の形態と同様に、この肉薄部322に隣接し
て、剛性部である肉厚部323が設けられている。しか
し、本実施の形態においては、第1の実施の形態と異な
り肉薄部322と肉厚部323の境界部がなだらかに構
成されている。すなわち、図9に示すように波形を形成
している。
人工乳首300を示す概略断面図である。本実施の形態
に係る人工乳首300の構成は、上述の第1の実施の形
態に係る人工乳首100と略同様であるため、相違点を
中心に、以下説明し、同様の構成は符号を付す等して、
説明を省略する。図9において、人工乳首300は、上
述の第1の実施の形態と同様に、乳首胴部110、乳頭
部120及び鍔部112を有している。しかし、第1の
実施の形態においては、伸長部である肉薄部122が、
乳頭部120にのみ設けられているのに対して、本実施
の形態においては、図9に示すように、伸長部である肉
薄部322は、乳頭部120のみならず乳首胴部110
にも設けられている。また、本実施の形態においては、
第1の実施の形態と同様に、この肉薄部322に隣接し
て、剛性部である肉厚部323が設けられている。しか
し、本実施の形態においては、第1の実施の形態と異な
り肉薄部322と肉厚部323の境界部がなだらかに構
成されている。すなわち、図9に示すように波形を形成
している。
【0039】このように、肉薄部322と肉厚部323
の境界部がなだらかに、波形を形成することで、伸長す
る肉薄部322の剛性の低下をなだらかにすることがで
きる。そして、乳幼児200が、人工乳首300をくわ
えて上述のように哺乳運動を開始した際、この人工乳首
300が図9において横方向に圧力が加わっても、伸長
する肉薄部322の剛性が部分的に著しく低下すること
がないため、人工乳首300がつぶれて乳幼児200の
哺乳運動が困難になることがない。また、本実施の形態
においては、第1の実施の形態と異なり、肉薄部322
が乳頭部120から乳首胴部110にかけて設けられて
いるため、乳幼児200の哺乳運動の際、人工乳首30
0が、より均等に伸びることになる。また、第1の実施
の形態の乳頭部120と比較すると、本実施の形態にお
いては、乳頭部120が多少潰れた場合でも、それによ
って、ミルク等の流路が塞がれるのを防ぐことができ
る。これにより、乳幼児200は、より円滑に、且つよ
り適切にミルクを飲むことができることになる。さら
に、本実施の形態においては、図9に示すように、肉薄
部322と肉厚部323の境界部がなだらかに、波形を
形成しているため、シリコンゴムにより形成されている
人工乳首300の製造に当たり金型から抜き易く、製造
しやすくなる。
の境界部がなだらかに、波形を形成することで、伸長す
る肉薄部322の剛性の低下をなだらかにすることがで
きる。そして、乳幼児200が、人工乳首300をくわ
えて上述のように哺乳運動を開始した際、この人工乳首
300が図9において横方向に圧力が加わっても、伸長
する肉薄部322の剛性が部分的に著しく低下すること
がないため、人工乳首300がつぶれて乳幼児200の
哺乳運動が困難になることがない。また、本実施の形態
においては、第1の実施の形態と異なり、肉薄部322
が乳頭部120から乳首胴部110にかけて設けられて
いるため、乳幼児200の哺乳運動の際、人工乳首30
0が、より均等に伸びることになる。また、第1の実施
の形態の乳頭部120と比較すると、本実施の形態にお
いては、乳頭部120が多少潰れた場合でも、それによ
って、ミルク等の流路が塞がれるのを防ぐことができ
る。これにより、乳幼児200は、より円滑に、且つよ
り適切にミルクを飲むことができることになる。さら
に、本実施の形態においては、図9に示すように、肉薄
部322と肉厚部323の境界部がなだらかに、波形を
形成しているため、シリコンゴムにより形成されている
人工乳首300の製造に当たり金型から抜き易く、製造
しやすくなる。
【0040】図10は、本発明の第3の実施の形態に係
る人工乳首400を示す概略断面図である。本実施の形
態に係る人工乳首400の構成は、上述の第1の実施の
形態に係る人工乳首100と略同様であるため、相違点
を中心に、以下説明し、同様の構成は符号を付す等し
て、説明を省略する。図10において、人工乳首400
は、上述の第1の実施の形態と同様に、乳首胴部11
0、乳頭部120及び鍔部112を有している。しか
し、本実施の形態においては、第1の実施の形態の乳頭
部120及び乳首胴部110と比べ、乳頭部120及び
乳首胴部110の肉厚が肉薄に形成されているため、こ
の乳頭部120から乳首胴部110にかけて伸長部であ
る肉薄部422が形成されている。そして、図10に示
すように、剛性部433が複数個、肉薄部422を形成
する材料の内側に配置されている。すなわち、図10に
おいて環状に配置されている剛性部423は、エラスト
マーにより形成されており、この剛性部423を覆うよ
うに配置されている肉薄部422が、第1の実施の形態
と同様に、シリコンゴムにより形成されている。このエ
ラストマーは、シリコンゴムより硬度が高く、硬いた
め、乳幼児200が哺乳運動を行うと、人工乳首400
のシリコンゴムで形成されている肉薄部422が、エラ
ストマーで形成されている剛性部423より伸びること
になる。
る人工乳首400を示す概略断面図である。本実施の形
態に係る人工乳首400の構成は、上述の第1の実施の
形態に係る人工乳首100と略同様であるため、相違点
を中心に、以下説明し、同様の構成は符号を付す等し
て、説明を省略する。図10において、人工乳首400
は、上述の第1の実施の形態と同様に、乳首胴部11
0、乳頭部120及び鍔部112を有している。しか
し、本実施の形態においては、第1の実施の形態の乳頭
部120及び乳首胴部110と比べ、乳頭部120及び
乳首胴部110の肉厚が肉薄に形成されているため、こ
の乳頭部120から乳首胴部110にかけて伸長部であ
る肉薄部422が形成されている。そして、図10に示
すように、剛性部433が複数個、肉薄部422を形成
する材料の内側に配置されている。すなわち、図10に
おいて環状に配置されている剛性部423は、エラスト
マーにより形成されており、この剛性部423を覆うよ
うに配置されている肉薄部422が、第1の実施の形態
と同様に、シリコンゴムにより形成されている。このエ
ラストマーは、シリコンゴムより硬度が高く、硬いた
め、乳幼児200が哺乳運動を行うと、人工乳首400
のシリコンゴムで形成されている肉薄部422が、エラ
ストマーで形成されている剛性部423より伸びること
になる。
【0041】この場合、肉薄部422の内側には、複数
個、剛性部433であるエラストマーが設けられている
ため、乳幼児200の哺乳運動により、人工乳首400
が図10において、縦方向につぶれ難くなることにな
る。このため、人工乳首400がつぶれて乳幼児200
の乳哺乳運動が困難になるおそれがない。また、本実施
の形態においては、剛性部423が乳頭部120から乳
首胴部110にかけて設けられているため、乳幼児20
0の哺乳運動の際、人工乳首400の乳首胴部110に
おいても、剛性が担保されることになる。さらに、この
剛性部423は、エラストマーだけでなく、硬性シリコ
ンとしてもよく、この場合は、肉薄部422を例えば軟
性シリコンとする必要がある。このようにシリコンの硬
度に差を付けることで、肉薄部422と剛性部423を
形成することができる。また、本実施の形態では、例え
ば3カ所、剛性部423を設けているが、これに限らず
1カ所だけ剛性部423を設ける構成としてもよい。
個、剛性部433であるエラストマーが設けられている
ため、乳幼児200の哺乳運動により、人工乳首400
が図10において、縦方向につぶれ難くなることにな
る。このため、人工乳首400がつぶれて乳幼児200
の乳哺乳運動が困難になるおそれがない。また、本実施
の形態においては、剛性部423が乳頭部120から乳
首胴部110にかけて設けられているため、乳幼児20
0の哺乳運動の際、人工乳首400の乳首胴部110に
おいても、剛性が担保されることになる。さらに、この
剛性部423は、エラストマーだけでなく、硬性シリコ
ンとしてもよく、この場合は、肉薄部422を例えば軟
性シリコンとする必要がある。このようにシリコンの硬
度に差を付けることで、肉薄部422と剛性部423を
形成することができる。また、本実施の形態では、例え
ば3カ所、剛性部423を設けているが、これに限らず
1カ所だけ剛性部423を設ける構成としてもよい。
【0042】図11は、本発明の第4の実施の形態に係
る人工乳首500を示す概略断面図である。本実施の形
態に係る人工乳首500の構成は、上述の第1の実施の
形態に係る人工乳首100と略同様であるため、相違点
を中心に、以下説明し、同様の構成は符号を付す等し
て、説明を省略する。図11において、人工乳首500
は、上述の第1の実施の形態と同様に、乳首胴部11
0、乳頭部120及び鍔部112を有している。しか
し、本実施の形態においては、図11に示すように、伸
長部である肉薄部522が人工乳首500の乳頭部12
0及び乳首胴部110にかけて螺旋形状に形成されてい
る点で、第1の実施の形態と異なる。このように肉薄部
522を螺旋形状に形成することで、乳幼児200の哺
乳運動の際、人工乳首500がより伸び易くなる。ま
た、この哺乳運動の際、図11の縦方向に、圧力が加わ
っても、人工乳首500の縦方向において、肉薄部52
2に対応する位置には必ず剛性部である肉厚部523が
配置されているため、人工乳首500が潰れて、乳幼児
200の哺乳運動が困難になることはない。また、本実
施の形態においては、図11に示すように、肉薄部52
2が螺旋形状に形成されているため、シリコンゴムによ
り形成されている人工乳首500の製造に当たり金型か
ら抜き易くなり、製造し易くなる。
る人工乳首500を示す概略断面図である。本実施の形
態に係る人工乳首500の構成は、上述の第1の実施の
形態に係る人工乳首100と略同様であるため、相違点
を中心に、以下説明し、同様の構成は符号を付す等し
て、説明を省略する。図11において、人工乳首500
は、上述の第1の実施の形態と同様に、乳首胴部11
0、乳頭部120及び鍔部112を有している。しか
し、本実施の形態においては、図11に示すように、伸
長部である肉薄部522が人工乳首500の乳頭部12
0及び乳首胴部110にかけて螺旋形状に形成されてい
る点で、第1の実施の形態と異なる。このように肉薄部
522を螺旋形状に形成することで、乳幼児200の哺
乳運動の際、人工乳首500がより伸び易くなる。ま
た、この哺乳運動の際、図11の縦方向に、圧力が加わ
っても、人工乳首500の縦方向において、肉薄部52
2に対応する位置には必ず剛性部である肉厚部523が
配置されているため、人工乳首500が潰れて、乳幼児
200の哺乳運動が困難になることはない。また、本実
施の形態においては、図11に示すように、肉薄部52
2が螺旋形状に形成されているため、シリコンゴムによ
り形成されている人工乳首500の製造に当たり金型か
ら抜き易くなり、製造し易くなる。
【0043】図12(a)は、本発明の第5の実施の形
態に係る人工乳首600を示す概略断面図である。本実
施の形態に係る人工乳首600の構成は、上述の第1の
実施の形態に係る人工乳首100と略同様であるため、
相違点を中心に、以下説明し、同様の構成は符号を付す
等して、説明を省略する。図12(a)において、人工
乳首600は、上述の第1の実施の形態と同様に、乳首
胴部110、乳頭部120及び鍔部112を有してい
る。しかし、本実施の形態においては、図12(a)に
示すように、伸長部である肉薄部622が人工乳首60
0の乳首胴部110に複数の略菱形形状で形成されてい
る点で、第1の実施の形態と異なる。このように人工乳
首600の乳首胴部110に肉薄部622が設けられて
いることにより、乳幼児200の哺乳運動の際、乳首胴
部110が乳頭部120より伸展するため、より母親の
乳房に近似した動作をする人工乳首600となる。ま
た、肉薄部622を略菱形形状に形成すると、この略菱
形形状の性質から、その長手方向により伸展しやすくな
る。すなわち、図12(a)において、略菱形形状は、
横方向(矢印B)の方が、縦方向(矢印A)より長く形
成されているため、哺乳運動に際し、横方向(矢印B)
に伸び易くなる。さらに、人工乳首600が伸長した
際、肉薄部622が図12においてB方向に伸び、図に
おいてA方向に潰れた菱形に変形することになる。この
とき、肉薄部622に隣接して剛性部である肉厚部62
3が設けられているため、この菱形がよりA方向に潰れ
るを防ぐことになる。したがって、より実際の乳房に近
い動きをする人工乳首600であるため、乳幼児200
がより円滑に哺乳運動をすることができることになる。
態に係る人工乳首600を示す概略断面図である。本実
施の形態に係る人工乳首600の構成は、上述の第1の
実施の形態に係る人工乳首100と略同様であるため、
相違点を中心に、以下説明し、同様の構成は符号を付す
等して、説明を省略する。図12(a)において、人工
乳首600は、上述の第1の実施の形態と同様に、乳首
胴部110、乳頭部120及び鍔部112を有してい
る。しかし、本実施の形態においては、図12(a)に
示すように、伸長部である肉薄部622が人工乳首60
0の乳首胴部110に複数の略菱形形状で形成されてい
る点で、第1の実施の形態と異なる。このように人工乳
首600の乳首胴部110に肉薄部622が設けられて
いることにより、乳幼児200の哺乳運動の際、乳首胴
部110が乳頭部120より伸展するため、より母親の
乳房に近似した動作をする人工乳首600となる。ま
た、肉薄部622を略菱形形状に形成すると、この略菱
形形状の性質から、その長手方向により伸展しやすくな
る。すなわち、図12(a)において、略菱形形状は、
横方向(矢印B)の方が、縦方向(矢印A)より長く形
成されているため、哺乳運動に際し、横方向(矢印B)
に伸び易くなる。さらに、人工乳首600が伸長した
際、肉薄部622が図12においてB方向に伸び、図に
おいてA方向に潰れた菱形に変形することになる。この
とき、肉薄部622に隣接して剛性部である肉厚部62
3が設けられているため、この菱形がよりA方向に潰れ
るを防ぐことになる。したがって、より実際の乳房に近
い動きをする人工乳首600であるため、乳幼児200
がより円滑に哺乳運動をすることができることになる。
【0044】なお、本実施の形態では、略菱形形状とし
て説明したが、この略菱形形状に代えて、図12(b)
に示すような略波線状としても同様の作用、効果を生じ
るものである。
て説明したが、この略菱形形状に代えて、図12(b)
に示すような略波線状としても同様の作用、効果を生じ
るものである。
【0045】図13は、本発明の第6の実施の形態に係
る人工乳首700を示す概略断面図である。本実施の形
態に係る人工乳首700の構成は、上述の第1の実施の
形態に係る人工乳首100と略同様であるため、相違点
を中心に、以下説明し、同様の構成は符号を付す等し
て、説明を省略する。図13において、人工乳首700
は、上述の第1の実施の形態と同様に、乳首胴部11
0、乳頭部120及び鍔部112を有している。しか
し、本実施の形態においては、図13に示すように、伸
長部である肉薄部722が乳頭部120の先端部に設け
られている。このように肉薄部722を、乳頭部120
の先端部に設けることによって、哺乳運動を行う乳幼児
200に対してより適切にミルクが噴出することにな
る。すなわち、上述の哺乳運動における、図5(b)に
示す段階、すなわち、図示する閉空間Eが開放され、人
工乳首700からミルクが乳幼児200の口腔内に噴出
される場合に、人工乳首700の先端部が伸びるため、
より円滑にミルクが噴出することになる。また、本実施
の形態に係る人工乳首700は、乳頭部120の先端部
以外は、剛性部である肉厚部723に成っているため、
乳幼児200の哺乳運動によって、図13の縦方向に人
工乳首700が潰れ難い構造となっている。
る人工乳首700を示す概略断面図である。本実施の形
態に係る人工乳首700の構成は、上述の第1の実施の
形態に係る人工乳首100と略同様であるため、相違点
を中心に、以下説明し、同様の構成は符号を付す等し
て、説明を省略する。図13において、人工乳首700
は、上述の第1の実施の形態と同様に、乳首胴部11
0、乳頭部120及び鍔部112を有している。しか
し、本実施の形態においては、図13に示すように、伸
長部である肉薄部722が乳頭部120の先端部に設け
られている。このように肉薄部722を、乳頭部120
の先端部に設けることによって、哺乳運動を行う乳幼児
200に対してより適切にミルクが噴出することにな
る。すなわち、上述の哺乳運動における、図5(b)に
示す段階、すなわち、図示する閉空間Eが開放され、人
工乳首700からミルクが乳幼児200の口腔内に噴出
される場合に、人工乳首700の先端部が伸びるため、
より円滑にミルクが噴出することになる。また、本実施
の形態に係る人工乳首700は、乳頭部120の先端部
以外は、剛性部である肉厚部723に成っているため、
乳幼児200の哺乳運動によって、図13の縦方向に人
工乳首700が潰れ難い構造となっている。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、母親の
乳首により近似している人工乳首を提供することができ
る。
乳首により近似している人工乳首を提供することができ
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる人工乳首を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】母親等が人工乳首を乳幼児の口腔内に挿入し、
乳幼児が人工乳首をくわえた状態を示す図である。
乳幼児が人工乳首をくわえた状態を示す図である。
【図3】人工乳首の一部の具体的な寸法を示す図であ
る。
る。
【図4】乳幼児が哺乳運動を行っている口腔内の状態を
超音波断層撮影装置用いて撮影した連続画像を図示した
ものである。
超音波断層撮影装置用いて撮影した連続画像を図示した
ものである。
【図5】乳幼児が哺乳運動を行っている口腔内の状態を
超音波断層撮影装置用いて撮影した連続画像を図示した
ものである。
超音波断層撮影装置用いて撮影した連続画像を図示した
ものである。
【図6】蠕動運動の開始時における乳幼児の口腔内の状
態を示す図である。
態を示す図である。
【図7】人工乳首が乳幼児の口腔内で伸長した状態を示
す図である。
す図である。
【図8】哺乳運動中の人工乳首の状態を撮影した図であ
る。
る。
【図9】本発明の第2の実施の形態にかかる人工乳首を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態にかかる人工乳首
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態にかかる人工乳首
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図12】(a)本発明の第5の実施の形態にかかる人
工乳首を示す断面図である。(b)(a)の他の形態を
示す図である。
工乳首を示す断面図である。(b)(a)の他の形態を
示す図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態にかかる人工乳首
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図14】従来の人工乳首の断面図を表した図である。
【図15】乳幼児が従来の人工乳首を使用している状態
を示す図である。
を示す図である。
100、300、400、500、600、700・・
・人工乳首 110・・・乳首胴部 111・・・乳首胴部本体 112・・・ベース部 120・・・乳頭部 121・・・開口 122、322、422、522、622、722・・
・肉薄部 123、326、523、623、723・・・肉厚部 D・・・空間
・人工乳首 110・・・乳首胴部 111・・・乳首胴部本体 112・・・ベース部 120・・・乳頭部 121・・・開口 122、322、422、522、622、722・・
・肉薄部 123、326、523、623、723・・・肉厚部 D・・・空間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月16日(1999.12.
16)
16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
Claims (12)
- 【請求項1】 乳首胴部と、この乳首胴部から突出して
形成されている乳頭部とを有する人工乳首であって、 上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部の少なくとも一部に
伸長する伸長部が備わっていることを特徴とする人工乳
首。 - 【請求項2】 上記伸長部に隣接して、この伸長部より
剛性のある剛性部が設けられていることを特徴とする請
求項1に記載の人工乳首。 - 【請求項3】 上記伸長部と上記剛性部が交互に配置さ
れていることを特徴とする請求項2に記載の人工乳首。 - 【請求項4】 上記人工乳首がシリコンゴムにより形成
されていると共に、このシリコンゴムの厚みが、上記伸
長部では比較的薄く、上記剛性部では比較的厚いことを
特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の人
工乳首。 - 【請求項5】 上記伸長部と上記剛性部との境界部がな
だらかに形成されていることを特徴とする請求項2又は
請求項3のいずれかに記載の人工乳首。 - 【請求項6】 上記シリコンゴムの厚みが、上記伸長部
から上記剛性部にかけて漸次薄くなるように形成されて
いることを特徴とする請求項4に記載の人工乳首。 - 【請求項7】 上記伸長部と上記剛性部とが、上記乳頭
部の一部から上記乳首胴部にわたって設けられているこ
とを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載
の人工乳首。 - 【請求項8】 上記伸長部が上記剛性部の材質と異なる
材質により形成されていることを特徴とする請求項2又
は請求項3のいずれかに記載の人工乳首。 - 【請求項9】 上記伸長部が上記乳頭部及び/又は上記
乳首胴部において、螺旋形に形成されていることを特徴
とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の人工乳
首。 - 【請求項10】 上記伸長部が上記乳首胴部において、
複数の略菱形状に形成されていることを特徴とする請求
項1乃至請求項6のいずれかに記載の人工乳首。 - 【請求項11】 上記伸長部の外形線が、上記乳首胴部
において、略波線状と成っていることを特徴とする請求
項1乃至請求項6のいずれかに記載の人工乳首。 - 【請求項12】 上記伸長部が、上記乳頭部の先端部に
形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2
に記載の人工乳首。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10-316899 | 1998-10-20 | ||
JP11288535A JP2000189496A (ja) | 1998-10-20 | 1999-10-08 | 人工乳首 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11288535A Pending JP2000189496A (ja) | 1998-10-20 | 1999-10-08 | 人工乳首 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008504095A (ja) * | 2004-06-29 | 2008-02-14 | ジャッケル・インターナショナル・リミテッド | 乳首 |
JP2009297070A (ja) * | 2008-06-10 | 2009-12-24 | Pigeon Corp | 乳頭保護具 |
JP2010184141A (ja) * | 2010-06-01 | 2010-08-26 | Pigeon Corp | 人工乳首及び哺乳器 |
US7798347B2 (en) | 2004-05-17 | 2010-09-21 | Jackel International Limited | Feeding bottle |
US7857153B2 (en) | 2004-07-29 | 2010-12-28 | Pigeon Corporation | Artificial nipple, infant feeding device, and artificial nipple manufacturing method |
JP2014502532A (ja) * | 2010-12-20 | 2014-02-03 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ | 哺乳瓶用の乳首 |
JP2021000240A (ja) * | 2019-06-20 | 2021-01-07 | ピジョン株式会社 | おしゃぶり |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR101081430B1 (ko) * | 2010-04-22 | 2011-11-08 | 주식회사 베이비드림 | 수유용 젖병 |
GB2501068A (en) * | 2012-03-31 | 2013-10-16 | Bb Ipr Ltd | Cap for feeding bottle |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3209271B2 (ja) * | 1999-03-29 | 2001-09-17 | ジェクス株式会社 | 哺乳びん用乳首 |
-
1999
- 1999-10-08 JP JP11288535A patent/JP2000189496A/ja active Pending
-
2000
- 2000-06-12 JP JP2000180756A patent/JP4746171B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7798347B2 (en) | 2004-05-17 | 2010-09-21 | Jackel International Limited | Feeding bottle |
US8181800B2 (en) | 2004-06-29 | 2012-05-22 | Jackel International Limited | Drinking vessel with teat |
US10952930B2 (en) | 2004-06-29 | 2021-03-23 | Maybom (UK) Limited | Baby bottle with flexible nipple regions |
JP4939407B2 (ja) * | 2004-06-29 | 2012-05-23 | ジャッケル・インターナショナル・リミテッド | 乳首 |
US11730680B2 (en) | 2004-06-29 | 2023-08-22 | Mayborn (Uk) Limited | Baby bottle with flexible nipple regions |
US11207244B2 (en) | 2004-06-29 | 2021-12-28 | Mayborn (Uk) Limited | Baby bottle with flexible nipple regions |
USD620125S1 (en) | 2004-06-29 | 2010-07-20 | Jackel International Limited | Baby bottle |
AU2005256863B2 (en) * | 2004-06-29 | 2011-09-01 | Mayborn (Uk) Limited | Teat |
US8910810B2 (en) | 2004-06-29 | 2014-12-16 | Jackel International Limited | Baby bottle with flexible nipple regions |
JP2008504095A (ja) * | 2004-06-29 | 2008-02-14 | ジャッケル・インターナショナル・リミテッド | 乳首 |
USD626246S1 (en) | 2004-06-29 | 2010-10-26 | Jackel International Limited | Baby bottle with handles |
US7857153B2 (en) | 2004-07-29 | 2010-12-28 | Pigeon Corporation | Artificial nipple, infant feeding device, and artificial nipple manufacturing method |
JP2009297070A (ja) * | 2008-06-10 | 2009-12-24 | Pigeon Corp | 乳頭保護具 |
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US9561157B2 (en) | 2010-12-20 | 2017-02-07 | Koninklijike Philips N.V. | Teat for a feeding bottle |
JP2014502532A (ja) * | 2010-12-20 | 2014-02-03 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ | 哺乳瓶用の乳首 |
JP2021000240A (ja) * | 2019-06-20 | 2021-01-07 | ピジョン株式会社 | おしゃぶり |
JP7467035B2 (ja) | 2019-06-20 | 2024-04-15 | ピジョン株式会社 | おしゃぶり |
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