JP2000135270A - 人工乳首 - Google Patents
人工乳首Info
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Abstract
供すること。 【解決手段】 乳首胴部110と、この乳首胴部から突
出して形成されている乳頭部120とを有する人工乳首
であって、上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部の少なく
とも一部に伸長する伸長部122が備わっていることを
特徴とする人工乳首100。
Description
授乳等に際し、利用する人工乳首に関するものである。
り付けられ、乳幼児等がこの哺乳瓶等に収容されたミル
ク等を飲むために用いられている。このような人工乳
首、例えば図9に示すように構成されている。図9は人
工乳首10の断面図である。すなわち、人工乳首10
は、シリコンゴムで形成され、その内部にミルク等が哺
乳瓶等から流入する部分である中空部Aを有している。
そして、このシリコンゴムの部分は、乳首胴部11と、
乳頭部12等から形成されている。この乳首胴部11
は、上記哺乳瓶等に取り付けられるためのベース部11
aと母親の乳房の一部に相当する乳首胴部本体11bと
を有している。この乳頭部12には、ミルク等が噴出す
る開口12aが備えられている。このような人工乳首1
0が、図示しない哺乳瓶等に取り付けられ、この哺乳瓶
に収容されたミルク等をこの人工乳首10を介して飲む
ことになる。図10は、乳幼児20が上記人工乳首10
を使用して、図示しない哺乳瓶中のミルク等を飲んでい
る状態を示す図である。図示するように、乳幼児20
は、自己の舌23の蠕動運動によって、人工乳首10の
乳頭部12を、自己の硬口蓋21にある哺乳窩22に対
して押しつけることになる。このとき、これら軟口蓋2
4、舌23及び乳頭部12によって形成される閉空間B
は、喉頭蓋26近傍の空間Cと比べ圧力が高くなってい
る。
行い、舌23と軟口蓋24との当接が解除されると、圧
力が高くなっている部分の空間Bとその他の空間Cとの
圧力の差により、上記人工乳首10内のミルク等が乳頭
部12の開口12aより噴出し、喉頭蓋26方向に導か
れることになる。このように口腔内に圧力を発生させる
ことにより、乳幼児20は人工乳首10に接続されてい
る哺乳瓶中のミルク等を飲むことになる。
児20がミルク等を飲む際に、乳幼児20の口腔内でど
のような動作(哺乳運動)がなされているかについて、
研究が行われた結果、以下のような事実が初めて明らか
になった。すなわち、乳幼児20が、人工乳首10付き
哺乳瓶中のミルク又は母親の母乳を飲む際に、これら人
工乳首10又は母親の乳首が如何なる変形をするかにつ
いて、エコーで観察した。その結果、乳幼児20が、そ
の舌23を蠕動運動させることで、母親の乳首のうち、
人工乳首20の乳頭部12に相当する乳頭部及び乳輪部
が伸長することがわかった。これは、乳幼児20に人工
乳首10付きのミルク入りの哺乳瓶と母親の母乳を与
え、その哺乳運動中の人工乳首10と母親の乳首の伸長
状態を計測することにより、判明したものである。とこ
ろで、人工乳首10は、ミルク等入りの哺乳瓶等に取り
付けて用いられ、母親の母乳の代わりに乳幼児に与えら
れるものであるため、人工乳首10は、母親の乳首に出
来るだけ近似していることが望ましいが、上記の研究結
果からは、従来の人工乳首10は、母親の乳首に近似し
ていないという問題があった。
より近似している人工乳首を提供することを目的として
いる。
れば、乳首胴部と、この乳首胴部から突出して形成され
ている乳頭部とを有する人工乳首であって、上記乳頭部
及び/又は上記乳首胴部の少なくとも一部に伸長する伸
長部が備わっている人工乳首により、達成される。
上記乳首胴部の少なくとも一部に伸長する伸長部が備わ
っているため、乳幼児の口腔内で上記乳頭部及び/又は
上記乳首胴部の少なくとも一部が伸長し、この口腔内
に、より効果的に圧力が高い部分を形成することができ
る。
て、この伸長部より剛性のある剛性部が設けられている
人工乳首により、達成される。
て、この伸長部より剛性のある剛性部が設けられている
ため、上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部が伸長して
も、上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部全体の剛性が低
下することがない。
性部が交互に配置されている人工乳首により、達成され
る。
部が交互に配置されているため、上記乳頭部及び/又は
上記乳首胴部が伸長しても、上記乳頭部及び/又は上記
乳首胴部全体の剛性が低下することをより防止すること
ができる。
コンゴムにより形成されていると共に、このシリコンゴ
ムの厚みが、上記伸長部では比較的薄く、上記剛性部で
は比較的厚い人工乳首により、達成される。
較的薄い上記伸長部が伸長し、このシリコンゴムが比較
的厚い上記剛性部において剛性が高まるため、剛性が低
下することなく、上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部全
体が伸長することになる。
を図1乃至図8を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
乳首100を示す断面図である。図示するように、人工
乳首100は、母親の乳房に相当する略お碗状の乳首胴
部110と、それに連なって設けられている、母親の乳
首に相当する乳頭部120とを有している。また、この
乳首胴部110の図において左側には、図示しない例え
ば哺乳瓶本体と接続するための鍔部であるベース部11
2が設けられている。このベース部112から径が縮径
するように連続して形成されているのが乳首胴部本体1
11である。また、上記乳頭部120の先端には開口1
21がもうけられている。この開口121は、人工乳首
100の内部に設けられている空間Dと連通するように
なっている。この空間Dを形成している人工乳首100
の斜線部分である壁面は、例えばシリコンゴム等で成っ
ている。この人工乳首100が、上記のようにベース部
112を介して例えばミルク等を収容している例えば哺
乳瓶と接続されると、この哺乳瓶内部のミルクが哺乳瓶
の瓶口を経て人工乳首100の空間Dに導かれることに
なる。そして、人工乳首100の空間Dに導かれたミル
クは、乳頭部120に設けられて上記開口121より、
人工乳首100の外部に排出されるようになっている。
口腔内に挿入していれば、この排出されたミルクは、乳
幼児に与えることができる構造となっている、このよう
な人工乳首100は、母親が自己の母乳の代わりに、哺
乳瓶等を用いて人工乳を乳幼児等に与える際に用いられ
るため、図1に示すように母親の乳房及び乳首に近似し
た形状となっている。ところで、本実施の形態の人工乳
首100の乳頭部120には、図1に示すように、伸長
部である肉厚の薄い肉薄部122、122、122が例
えば3箇所、環状に形成されている。そして、この肉薄
部122、122、122の間には、これら肉薄部12
2、122、122と比べ、肉厚が比較的厚い剛性部で
ある肉厚部123が隣接して、交互に形成されている。
具体的には、例えば図3に示すような寸法となってい
る。図3に示すように、人工乳首100の肉厚は、例え
ば2.56mmであり、この場合の肉薄部122、12
2、122は、この肉厚2.56mmに比べ1.00m
m程度薄く形成されている。また、乳頭部120の開口
121から、最初の肉薄部122の端までが7.46m
m、この肉薄部122から肉厚部123に変わる端まで
が9.46mm、さらに、次の肉薄部122の端までが
11.46mm、この肉薄部122から肉厚部123に
変わる端までが16.46mmとなっている。このよう
に肉薄部122、122、122は、その幅を2.00
mmとして、3箇所配置されており、これら3箇所の肉
薄部122、122、122の間には、2.00mmの
幅で肉厚部123、123が配置されている。これら肉
厚部123、123は、他の人工乳首100の肉厚2.
56mm(図3参照)より1.00mm程度厚く形成さ
れている。
以上のように構成されているが、以下のように使用等さ
れる。先ず、人工乳首100は、例えばミルク等が収容
された例えば哺乳瓶に取り付けられる。この哺乳瓶を母
親が保持し、乳幼児の口腔内に人工乳首100を挿入す
ることで、乳幼児にミルクを与えることになる。図2
は、母親等が人工乳首100を乳幼児200の口腔内に
挿入し、乳幼児200が人工乳首100をくわえた状態
を示す図である。図2において哺乳瓶等は省略され、人
工乳首100のみが表されている。人工乳首100が、
乳幼児200にくわえられると、人工乳首100の乳頭
部120の先端部は、乳幼児200の哺乳窩220の先
端に当接され、乳幼児200の舌230によって人工乳
首100は図において上方へ押しつけられることにな
る。すなわち、人工乳首100の図において上面部は、
乳幼児200の哺乳窩220から硬口蓋210及び歯槽
堤280から口唇270までの部分に押しつけられこと
になる。
0を介してミルク等を飲む際には、図4から図5に示さ
れているような舌部の蠕動運動により哺乳運動を行うこ
とになる。この図4及び図5は、乳幼児200が哺乳運
動を行っている口腔内の状態を超音波断層撮影装置用い
て撮影した連続画像を図示したものである。図4(a)
において、哺乳運動を行う乳幼児200には、哺乳窩2
20という窪みが存在する。この哺乳窩220は、乳幼
児200が授乳のため哺乳運動をする期間だけ持ってお
り、その後、成長すると無くなるものである。母親の乳
首は、乳幼児200の口腔内でこの哺乳窩220に入り
込む。この状態で口腔内では乳幼児200の舌230が
下から乳首に当たり、さらに舌230の側面がせりあが
って、乳首を包むように密着することになる。そして、
図4(b)(c)に示すように、舌230の前方が盛り
上がって、乳首を舌から押し、この動きは図5(a)乃
至(c)に示すように、次第に舌230の後方へ波うつ
ように移動していくことになる。この過程で、舌230
は前方から後方にかけて波うつように蠕動運動を行い、
乳首は根元から先端に向けて絞られると共に、この乳首
と舌230と上顎との間に閉空間Eが形成されることに
なる。この図5(b)で示す、閉空間Eは、乳首等が伸
びることにより、小さくなり、好ましくは、その閉空間
Eが消滅するまで乳首等が伸びることになる。これによ
り、この閉空間Eは、より圧力が高まり、その後、舌2
30の蠕動運動により、この閉空間Eが開放されると、
陰圧となり、母乳は、勢い良く乳幼児200の喉頭蓋2
60(図2参照)の方向へ噴出され、この噴出した母乳
を飲み込むことで、哺乳運動が終了することになる。
動運動を行い、母親の乳首を伸ばし、上記閉空間Eの圧
力を高め、その後の閉空間Eの開放時の陰圧を効果的に
発生させるようにしている。このように陰圧を効果的に
発生させることで、母乳の噴出をより促し、より効果的
に母乳を飲もうとするものである。本実施の形態にかか
る人工乳首100においても、図2に示すように、その
乳頭部120に肉薄部122、122、122(斜線部
分)が3箇所設けられているため、上述の乳幼児200
の舌230の蠕動運動によって、これら3箇所の薄肉部
122、122、122が伸び、乳頭部120全体も乳
幼児200の口腔内で伸びることになる。この状態を示
したのが図7である。図7に示すように、乳頭部120
に設けられた肉薄部122、122、122(斜線部
分)が、伸びることで、人工乳首100、舌230及び
軟口蓋240等により形成される閉空間Eは、図2と比
べ小さくなることになる。これによって、より圧力が高
くなった閉空間E(好ましくは、閉空間Eが消滅した状
態となる)は、図6に示すように舌230の蠕動運動に
よって、開状態となる。このとき陰圧が生じ図6の矢印
方向に人工乳首100内のミルクが噴出することにな
る。そして、このミルクの噴出量は、図7の閉空間Eの
圧力が高ければ、その分、大きくなるため、本実施の形
態のように乳頭部120の伸びることで、より高い圧力
を閉空間Eに生じさせることができ、その開放により、
より大量のミルクを人工乳首100から噴出させること
ができるものである。
ように、人工乳首100の肉薄部122、122、12
2に隣接して、比較的肉厚な肉厚部123、123が設
けられ、且つ、これら肉薄部122、122、122と
これら肉厚部123、123が交互に配置されている。
この肉厚部123、123は、上述のように人工乳首1
00の肉厚2.56mmに比べ、1.00mm程度厚く
形成されているため、乳幼児200が哺乳運動に際し、
人工乳首100を口腔内で押圧しても、剛性が強い肉厚
部123、123によって、剛性が弱い肉薄部122、
122、122の剛性を補うことができるようになって
いる。この状態を示したのが図8である。図8は、その
(a)の矢印で示す方向から撮影した人工乳首100
が、(b)及び(c)に示されている。図8(b)は、
図6に示す舌230の蠕動運動の状態での人工乳首10
0の潰れ状態を表すものである。図8(b)に示すよう
に、人工乳首100は、舌230によって押圧されてい
るにもかかわらず、特に歯槽堤280で隠れている部分
では、全く潰れることなくその形状を保持している。ま
た、図8(c)は、図7に示す舌230の蠕動運動が開
放された状態での人工乳首100の潰れ状態を表すもの
である。図示するように、人工乳首100は、潰れるこ
となく、舌230によって包まれていることがわかる。
0は、母親の乳首と同様に伸長し、これによって、ミル
クの噴出量が大きくなるとともに、母親の乳首と同様に
人工乳首100自体が潰れることなく、その剛性も維持
させることもできる。なお、本実施の形態では、人工乳
首100をミルクを収容した哺乳瓶に適用した例を示し
たが、本発明にかかる人工乳首100は、これに限らず
乳幼児200がジュース等の液状の飲料を哺乳瓶以外の
容器で飲む際にも適用できることは、明らかである。ま
た、本実施の形態では、人工乳首100に肉薄部12
2、122、122を3ヵ所設けているが、これに限ら
ず、肉薄部122を人工乳首100の1ヵ所に設けても
よい。さらに、この肉薄部122を人工乳首100に2
カ所、又は4ヵ所以上設けても良いことは明らかであ
る。
乳首により近似している人工乳首を提供することができ
る。
面図である。
乳幼児が人工乳首をくわえた状態を示す図である。
る。
超音波断層撮影装置用いて撮影した連続画像を図示した
ものである。
超音波断層撮影装置用いて撮影した連続画像を図示した
ものである。
態を示す図である。
す図である。
る。
を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 乳首胴部と、この乳首胴部から突出して
形成されている乳頭部とを有する人工乳首であって、 上記乳頭部及び/又は上記乳首胴部の少なくとも一部に
伸長する伸長部が備わっていることを特徴とする人工乳
首。 - 【請求項2】 上記伸長部に隣接して、この伸長部より
剛性のある剛性部が設けられていることを特徴とする請
求項1に記載の人工乳首。 - 【請求項3】 上記伸長部と上記剛性部が交互に配置さ
れていることを特徴とする請求項2に記載の人工乳首。 - 【請求項4】 上記人工乳首がシリコンゴムにより形成
されていると共に、このシリコンゴムの厚みが、上記伸
長部では比較的薄く、上記剛性部では比較的厚いことを
特徴とする請求項2又は請求項3に記載の人工乳首。
Priority Applications (1)
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JP35778999A JP3380201B2 (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | 人工乳首 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35778999A JP3380201B2 (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | 人工乳首 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP3380201B2 JP3380201B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35778999A Expired - Lifetime JP3380201B2 (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | 人工乳首 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3380201B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001074293A1 (fr) * | 2000-03-31 | 2001-10-11 | Pigeon Corporation | Anneau de dentition et plaque de support |
USD620125S1 (en) | 2004-06-29 | 2010-07-20 | Jackel International Limited | Baby bottle |
US7798347B2 (en) | 2004-05-17 | 2010-09-21 | Jackel International Limited | Feeding bottle |
-
1999
- 1999-12-16 JP JP35778999A patent/JP3380201B2/ja not_active Expired - Lifetime
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USD620125S1 (en) | 2004-06-29 | 2010-07-20 | Jackel International Limited | Baby bottle |
USD626246S1 (en) | 2004-06-29 | 2010-10-26 | Jackel International Limited | Baby bottle with handles |
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US11207244B2 (en) | 2004-06-29 | 2021-12-28 | Mayborn (Uk) Limited | Baby bottle with flexible nipple regions |
US11730680B2 (en) | 2004-06-29 | 2023-08-22 | Mayborn (Uk) Limited | Baby bottle with flexible nipple regions |
Also Published As
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