JP2014502532A - 哺乳瓶用の乳首 - Google Patents

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Abstract

本発明は、哺乳瓶用の乳首に関する。当該乳首は、外壁18と、外壁18に形成された複数の凹部25とを有する。複数の凹部25は、乳首の長手軸周りに円周配置で延在する。本発明は更に、外壁5、46、66を有する乳首に関する。当該外壁は、乳首の長手軸周りの円周帯内に延在する壁厚の薄い領域7、47、67、84を有する。

Description

本発明は、哺乳瓶用の乳首に関する。本発明は更に、乳首を含む乳幼児用の哺乳瓶に関する。
哺乳瓶の乳首には多くの様々なデザインが知られている。そのような乳首は、一般的に、母親の乳房の乳頭及び乳輪の形状及び感触を真似ることを試みる。授乳時、乳幼児は、通常、乳頭を口で受け、歯茎を使って乳輪を挟む。この挟む動作は、「ラッチオン(latching on)」として知られ、乳幼児が乳頭及び乳輪を受け入れるためには重要な要素である。
哺乳瓶用の従来の乳首は、適切なゴム又はラテックス材料といった弾性材料から作られた円形の対称外壁によって画定され、乳頭部と乳輪部とを含むマウスピースを有する。そのような乳首の外壁は、通常、乳首がその全体の形状を維持して乳首が破けないようにするために、高い剛性を有する。
しかし、従来の乳首は、乳幼児が歯茎を使って乳首を容易に挟めないため、乳首の乳輪部にラッチオンし難いという問題点がある。
本発明は、上記問題点を実質的に軽減又は解決する哺乳瓶用の乳首を提供することを目的とする。
したがって、本発明は、外壁と、外壁に形成された複数の凹部とを有する哺乳瓶用の乳首を提供する。当該複数の凹部は、乳首の長手軸周りに円周配置で延在する。
当該複数の凹部は、乳首の外壁の内面に形成されることが好適である。
当該乳首は、乳頭部と乳輪部とを更に含んでよく、複数の凹部は、乳輪部に形成される。
各凹部の外縁は、卵形であってよい。
一実施形態では、各凹部は、隣接する凹部から離間されている。
各凹部の内面は、凹面であってよい。
各凹部は、形状及び/又はサイズが均一であることが有利である。
外壁は、弾性で変形可能であってよい。
本発明の別の態様では、乳首の長手軸周りの円周帯内に延在する壁厚の薄い領域を有する外壁を有する哺乳瓶用の乳首が提供される。
当該乳首は、乳頭部と乳輪部とを更に含んでよく、壁厚が薄い領域は、乳輪部に形成される。
壁厚の薄い領域と外壁の隣接部との間の境界線の経路は、境界線が乳首の円周周りに延在するに従って軸方向において変動することが好都合である。
境界線は、乳首の円周周りの波状経路をたどることが好適である。
境界線の経路は、波形形状を有することが有利である。
境界線の経路は、矩形、三角形、又は湾曲波形形状を有することが好適である。
壁厚の薄い領域と外壁の隣接部との間の境界線は、第1の境界線であり、第2の境界線は、壁厚の薄い領域と外壁の別の隣接部との間で乳首の円周周りに延在することが好都合である。
本発明の別の態様では、乳首を含む乳幼児用の哺乳瓶が提供される。
本発明の好適な実施形態は、ほんの一例として、添付図面を参照して説明される。
図1は、第1の実施形態による哺乳瓶用の乳首の断面斜視図を示す。 図2は、図1に示される乳首の内面の一部の概略図を示す。 図3は、第2の実施形態による哺乳瓶用の乳首の断面図を示す。 図4は、図3に示される乳首の断面斜視図を示す。 図5は、第3の実施形態による哺乳瓶用の乳首の断面斜視図を示す。 図6は、図5に示される乳首の内面の一部の概略図を示す。 図7は、第4の実施形態による哺乳瓶用の乳首の断面斜視図を示す。 図8は、図7に示される乳首の内面の一部の概略図を示す。 図9は、第5の実施形態による哺乳瓶用の乳首の内面の一部の概略図を示す。
まず、図1及び図2を参照すると、マウスピース1と取付け部2とを含む哺乳瓶の乳首が示される。
乳首のマウスピース1と取付け部2とは、長手軸を有し、当該長手軸周りに回転対称である。マウスピース1と取付け部2とは、適切なゴム又はラテックス材料といった弾性材料で一体に形成される。
マウスピース1は、乳頭部3と、乳頭部3の下端から延在する乳輪部4とを含む。乳輪部4は、回転対称で、弾性変形可能であり、かつ内面6を有する外壁5を含む。外壁5の内面6は、ミルクが乳首内に流れ込むように乳首が固定して取り付けられた哺乳瓶が逆さまの位置にある場合に、乳首から搾り出されるミルクが含まれるミルク受容空間を画定する。
1つ以上の開口(図示せず)がマウスピース1の乳頭部3の上端に形成され、当該1つ以上の開口は、使用時、乳首が取り付けられている哺乳瓶(図示せず)から開口(図示せず)を通り乳幼児の口の中にミルクが流れるように、ミルク受容空間と連通している。
乳頭部3、乳輪部4、及び取付け部2は、乳輪部4が乳頭部3から取付け部2へと外側に広がって一体に形成される。
乳輪部4は、乳首の長手軸周りの円周帯内に延在する壁厚が薄い領域7を含む。当該壁厚が薄い領域7は、乳輪部4の外壁5の内面6に形成される。外壁5は、乳首の長手軸周りに円周方向に延在するので、壁厚が薄い領域7は、当該軸周りに円周配置で延在する。
壁厚が薄い領域7は、上部境界線8と下部境界線9とによって画定される。なお、上部及び下部境界線8、9は、通常の壁厚を有する乳輪部4の隣接部10と壁厚が薄い領域7との間の移行ゾーンである。したがって、上部及び下部境界線8、9は、それぞれ、例えば、段、傾斜、又は丸みが付けられた部分であってよい。
壁厚が薄い領域7の各境界線8、9は、乳輪部4、したがって乳首の内面6の円周周りに延在する経路をたどる。上部及び下部境界線8、9は、互いに平行に、かつ、乳首の長手軸に垂直に延在する。
乳輪部4の外壁5に形成された壁厚が薄い領域7は、乳輪部4の柔軟性が増加するように外壁5の厚さを減少する。これにより、乳輪部4が乳幼児の口に柔らかくまたしなやかに感じられ、乳幼児がより容易にラッチオンし易くされる。
本実施形態では、壁厚が薄い領域は、上部及び下部境界線によって画定される。しかし、壁厚が薄い領域は、内面に形成された単一の境界線を有してもよく、壁厚が増加された対向セクションが外側に広がる外壁の外面によって形成されることを理解されたい。
次に、図3及び図4を参照すると、マウスピース12と取付け部13とを含む哺乳瓶用の乳首11の第2の実施形態が示される。
乳首11のマウスピース12と取付け部13とは、長手軸を有し、当該長手軸周りに回転対称である。マウスピース12と取付け部13とは、適切なゴム又はラテックス材料といった弾性材料で一体に形成される。
マウスピース12は、ミルク受容空間14を画定し、また、乳頭部15と、乳頭部15の下端17から延在する乳輪部16とを含む。乳輪部16は、内面19と外面20とを有する、回転対称で、弾性変形可能な外壁18を含む。外壁18の内面19は、ミルクが乳首11内に流れ込むように乳首が固定して取り付けられた哺乳瓶が逆さまの位置にある場合に、乳首11から搾り出されるミルクが含まれるミルク受容空間14を画定する。
1つ以上の開口(図示せず)がマウスピース12の乳頭部15の遠位端23に形成され、当該1つ以上の開口は、使用時、乳首11が取り付けられている哺乳瓶(図示せず)から開口(図示せず)を通り乳幼児の口の中にミルクが流れるように、ミルク受容空間14と連通している。
マウスピース12に支持と剛性とを与えるように、緩いらせん配置で延在する複数のリブ24がマウスピース12に設けられる。
乳頭部15、乳輪部16、及び取付け部13は、乳輪部16が乳頭部15から取付け部13へと外側に広がって一体に形成される。乳頭部15、乳輪部16、及び取付け部13の断面厚さは、屈曲や乳首のつぶれに抵抗する剛性を乳首に与える。
乳輪部16の外壁18の内面19に、複数の凹部25が形成される。外壁18は、乳首11の長手軸周りに円周方向に延在するので、複数の凹部25は、当該軸周りに円周配置で延在する。なお、各凹部25は、乳輪部16の外壁18に厚さが薄い領域を形成するので、複数の凹部25は、乳首11の長手軸周りに延在する厚さが薄い複数の空洞を有するバントを形成する。
各凹部25は、幅広の下端27と、幅狭の上端28とを有する卵形の外縁26を有し、幅狭の上端28は、乳頭部15に向かって延在する。各凹部25の内面29は、凹面であるので、外壁18の厚さは、各凹部25の領域において減少される。各凹部25は、外壁18の全層が維持される細い頂上部30によって隣接する凹部25から離される。
外壁18に形成された複数の凹部25は、外壁18の厚さを減少するので、乳首11の長手軸周りに円周帯を形成する複数の凹部25の領域では、外壁18の弾性は、凹部のない外壁に比べて増加される。これにより、乳輪部16が乳幼児の口に柔らかくまたしなやかに感じられ、乳幼児がより容易にラッチオンしやすくなり、その一方で、乳首の長手軸の方向における剛性が維持される。
上記した乳首の第1の実施形態の潜在的な問題点は、乳首の乳輪部が、乳首の長手軸周りの円周帯内に延在する壁厚が薄い領域において、曲がる、歪む、及び/又は捩じれる可能性があることである。したがって、乳首の乳頭部は、乳幼児が乳首に吸い付いているときに又は哺乳瓶が乳幼児の口に押し付けられたときに、哺乳瓶の方向に内側に押されてしまうことがある。この状況は、「乳首のつぶれ(teat collapse)」と知られている。しかし、複数の凹部を有する上記の配置では、乳輪部16の外壁18は、乳首の反転を制限するために軸方向において剛性であり、その一方で、乳幼児に対し柔らかく及びしなやかな感触を達成できる。
本実施形態では、乳首11の長手軸周りに円周配置で外壁18に形成された9つの独立した凹部25を有する乳首11が示されるが、凹部の数は9に限定されないことは理解されよう。
本実施形態では、各凹部25は、卵形の外縁26を有するが、各凹部25の形状は卵形に限定されず、凹部25は別の形状を有してもよいことは理解されよう。更に、凹部のサイズ及び形状は様々であってよいことも理解されよう。本実施形態では、正反対の凹部(14)は、乳首の屈曲を制限するのに役立つように均一の形状及びサイズを有する。
取付け部13は、円形端面32と、哺乳瓶に乳首11を固定して取り付けるための取付けカラー33とを有する。しかし、この配置は、従来技術であるため、ここでは詳しく説明しない。
上記実施形態による乳首の動作を以下に説明する。使用時、乳首11は、既知の方法で、哺乳瓶に取付けられる。乳首11及び哺乳瓶(図示せず)は逆さまにされ、マウスピース12が乳幼児の口の中に入れられる。乳幼児はマウスピース12にラッチオンし、歯茎を使って乳首11の乳輪部16を挟む。複数の凹部25は、凹部25帯付近の乳輪部16の弾性を高め、この高められた弾性により、乳幼児には乳首11がより柔らかく感じられ、それによって、乳幼児にマウスピース12にラッチオンさせ、またラッチオンした位置を保持するようにさせる。
乳幼児は、ミルク受容空間22から各開口を通り乳幼児の口の中にミルクが流れ込むのに十分であるように乳頭部15を吸うことができる。乳首11の乳輪部16の厚さは、乳首11がつぶれないように構造上の剛性を増加する。それにより、乳幼児は、乳幼児の舌によってマウスピース2に圧縮波を与えることによるぜん動授乳動作によって、哺乳瓶から乳首11を介してミルクを更に流すことができる。
なお、膜の厚さ、並びに、凹部のサイズ及び形状は、乳幼児にラッチオンを促すように選択及び製造される。
複数の凹部25が外壁18の内面19に形成されているが、当該複数の凹部25は、外壁18の外面25上に形成されてもよいことは理解されよう。
複数の凹部25がその中に形成された乳首11の上記配置の別の利点は、洗浄が簡単であり、また、乳幼児にラッチオンを促す自然な外観を与えることである。
図5及び図6を参照すると、哺乳瓶用の乳首40の第3の実施形態が示される。乳首40のこの実施形態は、概して、乳首11の上記実施形態と同じであるので、詳細な説明は省くが、多くの特徴及びコンポーネントが、乳首の第1の実施形態の特徴及びコンポーネントに対応する。
図5に、長手軸を有し、当該長手軸周りに回転対称である、マウスピース41と取付け部42とを含む第3の実施形態による乳首40が示される。マウスピース41と取付け部42とは、適切なゴム又はラテックス材料といった弾性材料で一体に形成される。
マウスピース41は、乳頭部43と、乳頭部43の下端から延在する乳輪部44とを含む。乳輪部44は、回転対称で、弾性変形可能であり、内面45を有する外壁46を含む。
乳頭部43、乳輪部44、及び取付け部42は、乳輪部44が乳頭部43から取付け部42に外側に広がって一体に形成される。乳頭部43、乳輪部44、及び取付け部42の断面厚さは、屈曲や乳首のつぶれに抵抗する剛性を乳首に与える。
乳輪部44は、乳首40の長手軸周りの円周帯内に延在する壁厚が薄い領域47を含む。壁厚が薄い領域47は、乳輪部44の外壁46の内面45に形成される。外壁46は、乳首40の長手軸周りに円周方向に延在するので、壁厚が薄い領域47は、当該軸周りに円周配置で延在する。
壁厚が薄い領域47は、上部境界線48と、下部境界線49と、基部50とによって画定される。なお、上部及び下部境界線は、乳輪部44の内面45の隣接部52と、壁厚が薄い領域47との間の移行ゾーンである。したがって、上部及び下部境界線48、49のそれぞれの断面配置は、例えば、段、傾斜、又は丸みが付けられた部分であってよい。壁厚が薄い領域47の各境界線48、49は、乳輪部44、したがって乳首の内面45の円周周りに延在する経路をたどる。
壁厚が薄い領域47の各境界線48、49の経路は、連続的なループを形成するように外壁周りに延在する。図面、特に図6を参照すると、壁厚が薄い領域47と外壁46の隣接部52との間の上部境界線48の経路は、境界線が乳首の円周周りに延在するに従って軸方向において変動する。
外壁46周りに円周方向に延在する上部境界線48の経路は、鋸歯状の縁を有するギザギザ状の配置を有する。上部境界線の第1の縁53は、隣接する第2の縁54へとある角度で延在する。境界線の角55は湾曲される。上部境界線48は、乳輪部44の外壁46周りに円周方向に延在する均一な形状を有する。
外壁46周りに円周方向に延在する下部境界線49の経路は、任意の湾曲又は屈曲なしで乳首の長手軸に垂直に延在するので、下部境界線49の経路は、軸方向において変動しない。
したがって、乳輪部44は、薄い壁厚の帯部を有する第1の円周方向に延在するセクション56と、薄い壁厚の部分と通常の壁厚の部分とを有する帯部を有する第2の円周方向に延在するセクション57とを有する。この配置は、壁厚が薄い帯部を有する第1の円周方向に延在するセクション76の幅を最小限にすることにより乳首のつぶれを制限するように垂直方向に乳輪部44の剛性を増加するが、乳輪部44が乳幼児の口に柔らかくかつしなやかに感じられることも可能にする。
図7及び図8を参照すると、哺乳瓶用の乳首60の第4の実施形態が示される。この乳首の実施形態は、概して、乳首40の上記第3の実施形態と同じであるので、詳細な説明は省くが、多くの特徴及びコンポーネントが、乳首の第1の実施形態の特徴及びコンポーネントに対応する。
図7に、長手軸を有し、当該長手軸周りに回転対称である、マウスピース61と取付け部62とを含む第4の実施形態による乳首60が示される。マウスピース61と取付け部62とは、適切なゴム又はラテックス材料といった弾性材料で一体に形成される。
マウスピース61は、乳頭部63と、回転対称で、弾性変形可能であり、内面65を有する外壁66を含む乳輪部64とを含む。
乳輪部64は、乳首60の長手軸周りの円周帯内に延在する壁厚の薄い領域67を含む。壁厚の薄い領域67は、乳輪部64の外壁66の内面65に形成される。外壁66は、乳首60の長手軸周りに円周方向に延在するので、壁厚の薄い領域67は、当該軸周りに円周配置で延在する。
壁厚の薄い領域67は、上部境界線68と下部境界線69とを有する。なお、上部及び下部境界線68、69は、乳輪部64の内面65の隣接部72と、壁厚の薄い領域67との間の移行ゾーンである。壁厚の薄い領域67の各境界線68、69は、乳輪部46、したがって、乳首60の内面65の円周周りに延在する経路をたどる。
壁厚の薄い領域67の各境界線68、69の経路は、連続的なループを形成するように乳輪部周りに円周方向に延在する。図面、特に図8を参照すると、壁厚が薄い領域67と外壁66の隣接部72との間の上部境界線68の経路は、上部境界線68が乳首60の円周周りに延在するに従って軸方向において変動する。
外壁66周りに円周方向に延在する上部境界線68の経路は、相対するピーク及びトラフ73、74を有する湾曲波配置を有する。上部境界線68は、乳輪部64の外壁66周りに円周方向に延在する均一な形状を有する。
外壁66周りに円周方向に延在する下部境界線69の経路は、任意の湾曲又は屈曲なしで乳首の長手軸に垂直に延在するので、下部境界線69の経路は、軸方向において変動しない。
したがって、乳輪部64は、壁厚が薄い帯部を有する第1の円周方向に延在するセクション76と、壁厚が薄い部分と通常の壁厚の部分とを有する帯部を有する第2の円周方向に延在するセクション77とを有する。この配置は、壁厚が薄い帯部を有する第1の円周方向に延在するセクション76の幅を最小限にすることにより乳首のつぶれを制限するように垂直方向に乳輪部64の剛性を増加するが、乳輪部64が乳幼児の口に柔らかくかつしなやかに感じられることも可能にする。
乳首40、60の上記第3及び第4の実施形態のそれぞれにおいて、下部境界線の経路は、乳首周りに円周方向に延在する際に軸方向において変動せず、その一方で、上部境界線の経路は、乳首周りに円周方向に延在する際に軸方向において変動するが、別の実施形態では、下部境界線の経路が、乳首周りに円周方向に延在する際に軸方向において変動し、上部境界線の経路が変動しないことは理解されよう。
乳首40、60の上記第3及び第4の実施形態のそれぞれにおいて、下部境界線の経路は、乳首周りに円周方向に延在する際に軸方向において変動しないが、別の実施形態では、上部及び下部境界線が、乳首周りに円周方向に延在する際に軸方向において変動してもよいことは理解されよう。図9にこのような配置が示される。哺乳瓶用の乳首80の当該第5の実施形態は、概して、上記哺乳瓶用の乳首40の第3の実施形態と同じであるので、乳首80の詳細な説明はここでは省く。しかし、乳首80の第5の実施形態では、乳輪部の内面の隣接部と壁厚が薄い領域との間の下部境界線は、乳首の円周周りに延在する際に軸方向において変動する。
図9を参照すると、上部境界線81が乳輪部83の内面の第1の隣接部82と壁厚が薄い領域84との間に画定される。同様に、下部境界線85が乳輪部83の内面の第2の隣接部86と、壁厚が薄い領域84との間に画定される。
本実施形態では、上部及び下部境界線81、85の経路は、それぞれ、第1の縁87が隣接する第2の縁88へとある角度で延在し、湾曲角89を有するギザギザ状の配置を有する。上部及び下部境界線81、85は、壁厚が薄い領域84の一定幅が乳首80の長手軸周りに維持されるように、互いから離間され、かつ、互いに平行に延在する。上記配置の利点は、通常の壁厚を有する乳輪部83の第1及び第2の隣接部82、86が、軸方向において互いに延在するように又は重なり、それにより乳首がつぶれることが更に制限される点である。
上記実施形態では、壁厚が薄い領域は、上部及び下部境界線により画定される。しかし、壁厚が薄い領域は、内面に形成された単一の境界線を有し、壁厚が厚い対向するセクションが外側に広がる外壁の外面によって形成されてもよいことは理解されよう。
なお、上記第3乃至第5の実施形態のそれぞれにおいて、壁厚が薄い領域と、外壁の隣接部との間の境界線の経路は波状経路をたどり、境界線は、外壁の内面周りに延在する際に、多くの湾曲部、屈曲部、又は旋回部を有する。
上記第3乃至第5の実施形態のそれぞれにおいて、境界線は、外壁の内面の円周周りの波形経路をたどり、また、境界線は、例えば、三角波形経路、正則曲線の波形経路、又は矩形波形経路をたどってもよいことは理解されるべきである。
本願において請求項は、特徴の特定の組み合わせに対して作成されているが、本発明の開示の範囲は、本明細書に明示的に又は暗示的に開示される任意の新規の特徴若しくは任意の新規の特徴の組み合わせ、又はそれらの任意の一般論も、それが任意の請求項において現在クレームされている発明と同じ発明に関していても関していなくても、また、本発明のように、同じ技術問題のいずれか又はすべてを軽減してもしなくても、含むことを理解すべきである。出願人は、ここに、本願又は本願から派生する任意の更なる出願の審査手続過程時にそのような特徴及び/又は特徴の組み合わせに対して新しい請求項が作成されてもよいことを通知する。

Claims (15)

  1. 外壁と、前記外壁に形成された複数の凹部とを有する哺乳瓶用の乳首であって、
    前記複数の凹部は、前記乳首の長手軸周りに円周配置で延在し、前記複数の凹部のそれぞれは、幅広の下端と幅狭の上端とを有する卵形外縁を有し、前記幅狭の上端は、乳頭部に向かって延在する、乳首。
  2. 前記複数の凹部は、前記乳首の前記外壁の内面に形成される、請求項1に記載の乳首。
  3. 乳頭部と乳輪部とを更に含み、前記複数の凹部は、前記乳輪部に形成される、請求項1に記載の乳首。
  4. 前記複数の凹部のそれぞれは、隣接する凹部から離間されている、請求項1乃至3の何れか一項に記載の乳首。
  5. 前記複数の凹部のそれぞれの内面は、凹面である、請求項1乃至4の何れか一項に記載の乳首。
  6. 前記複数の凹部のそれぞれは、形状が均一である、請求項1乃至5の何れか一項に記載の乳首。
  7. 前記複数の凹部のそれぞれは、サイズが均一である、請求項1乃至6の何れか一項に記載に乳首。
  8. 乳首の長手軸周りの円周帯内に延在する壁厚の薄い領域を有する外壁を有する哺乳瓶用の乳首。
  9. 乳頭部と乳輪部とを更に含み、前記壁厚が薄い領域は、前記乳輪部に形成される、請求項8に記載の乳首。
  10. 前記壁厚の薄い領域と前記外壁の隣接部との間の境界線の経路は、前記境界線が前記乳首の円周周りに延在するに従って軸方向において変動する、請求項8又は9に記載の哺乳瓶用の乳首。
  11. 前記境界線は、前記乳首の前記円周周りの波状経路をたどる、請求項10に記載の乳首。
  12. 前記境界線の前記経路は、波形形状を有する、請求項10に記載の乳首。
  13. 前記境界線の前記経路は、矩形、三角形、又は湾曲波形形状を有する、請求項12に記載の乳首。
  14. 前記壁厚の薄い領域と前記外壁の隣接部との間の前記境界線は、第1の境界線であり、第2の境界線は、前記壁厚の薄い領域と前記外壁の別の隣接部との間で前記乳首の前記円周周りに延在する、請求項8乃至13の何れか一項に記載の乳首。
  15. 請求項1乃至14の何れか一項に記載の乳首を含む、乳幼児用の哺乳瓶。
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