JP5740068B2 - 哺乳瓶用乳首 - Google Patents

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Description

本発明の分野
本発明は、哺乳瓶用乳首に、およびかかる乳首を備えた哺乳瓶に関する。
背景
哺乳瓶は、典型的には、ミルクまたは液体乳児用処方物を含むための瓶本体、および前記瓶本体の内容物を乳児に授乳し得るように前記瓶本体に取り付けられた乳首を有し得る。授乳中、前記瓶からの食物の排出は、前記乳首の弾性壁(resilient wall)にわたる内外の圧力差を生じ得、その結果として、前記乳首は変形し得る。前記乳首のこの変形は、前記乳児の哺乳に不満を与え得る。
本発明の要約
乳児による人工乳首の受け入れを、その形状および感覚を、本物の母親の乳房のそれに似させることにより改善し得る。この目的を達成するために、例えば、独国実用新案第20 2011 052 329号明細書(U1)にあるように、前記乳首の前記壁を、および具体的には乳頭を包囲する乳輪を画定するその壁部を、特別に柔軟にすることにより、柔らかい手触りとなり得る。前記乳輪をこのように柔軟化することの欠点は、より小さな内外の圧力差により、膨張状態から凹み状態への前記乳首の変形を生じ得ることである。かかる後者の状態において、前記乳頭は、(少なくとも前記膨張状態に相対的に)前記乳輪中に陥没し得ることにより、前記乳児の口唇には、もはや自由に利用可能ではなくなり、授乳が困難になるかまたは不可能になる。
明確にするために、前記乳首の「凹み」または「陥没」は、「崩壊」とは区別され、その間、前記乳首の前記乳頭を画定する反対の壁部は互いに近づいて接触し、これにより、前記乳頭を通過するミルクの流れを妨げるかまたは遮断すらすることが留意される。乳首崩壊の問題を扱う公報の例は、米国特許出願公開第2012/074090号明細書(A1)である。前記乳首の凹みが、ほぼ専ら前記哺乳瓶内での減圧により生じる一方で、前記乳首の崩壊は、さらにおよび度々主として、乳児の口唇、歯茎または歯により、前記乳首の外側でもたらされる圧力により生じ得る。前記乳首の凹みは、前記乳首が崩壊しなくてもその反対でも起こり得、したがって、2つの現象には、一般的に関係がないと考えられ得る。
既知の哺乳瓶設計には、上述した前記乳首の凹みを、内外の負の圧力差の影響下で開いて前記瓶中に空気を入れてその中で形成されるあらゆる真空を防止するバルブの提供により回避することを意図するものもある。しかしながら、実際には、かかるバルブは、完全に信頼できるものではなく、その理由は、例えば、それらがミルク残渣で詰まり得ることによる。さらに、特に前記乳首が一般的な軸対象である場合は、前記乳首壁の両側の圧力を等しくした場合であっても、凹んだ乳首壁が変形してこれによりストレスが加わることにより、その膨張した位置へ前記乳首を戻すことができないことがある。結果として、前記乳首の膨張した状態を回復するために、その陥没した位置から前記乳首を手動で引っ張る必要性があり得る。これは、不便であるだけでなく、非衛生的でもあり得る。
独国実用新案第20 2011 052 329号明細書 米国特許出願公開第2012/074090号明細書
したがって、本発明の目的は、上述した問題を克服するかまたは軽減する哺乳瓶用乳首を提供することである。より具体的には、本発明の目的は、前記乳首が回転対称の高い度合いを有する場合であっても、第一の場所に前記陥没を称した前記乳首壁にわたる圧力差が中和された後に、確実におよび自動的に、その凹んだ状態から膨張した状態へ戻る乳首を提供することである。
この目的を達成するために、本発明の第一の側面は、請求項1に記載の哺乳瓶用乳首を対象とする。前記乳首は、中央乳頭および乳輪を画定する弾性壁を有してもよく、その両方は、中心軸の周囲に広がってもよい。前記乳首は、前記乳頭の全体の最大部を画定する膨張状態、および前記中心軸に沿って前記乳頭を少なくとも部分的に前記乳輪中に押し込むことにより前記膨張状態から到達可能な少なくとも1つの凹み状態、の間で、弾性的に変形可能であってもよく、ここで、該壁は、さらに、前記膨張状態に欠如する環状二重ひだを画定する。前記環状二重ひだは、外側局所最大部および内側局所最小部を画定してもよく、その両方は、前記乳首により画定された前記全体の最大部の周囲に、円周方向に広がっていてもよい。前記壁は、さらに、該少なくとも1つの凹み状態で、前記二重ひだの前記局所最大部から前記局所最小部にわたる、円周方向のひだ領域を画定してもよい。このひだ領域は、回転非対称剛性分布を有してもよい。前記ひだ領域における前記回転非対称剛性分布が:
−(i)前記壁の内部表面上に配置され、該壁の壁厚画定構造により画定された、細長い、接線方向に等距離のところに離れて配置される複数のリブにより、少なくとも部分的にもたらされ、ここで、前記リブの少なくとも1つが、他のリブと異なる長さおよび/または幅および/または厚さを有し、これにより、該リブが、該領域における回転非対称壁厚分布をもたらし、または
−(ii)互いに異なる弾性係数を有する少なくとも2種の材料の回転非対称分布の使用により、少なくとも部分的にもたらされる。
一般に、前記乳首のその膨張状態から凹み状態への移行により、前記乳首壁の前記ひだ領域において環状二重ひだの形成を生じ得る。前記乳首壁が、有限剛性を有してもよいため、前記乳首の中心軸を有する平断面(cross sectional plane)に見られるように、前記個別のひだ領域が典型的には湾曲部を有し得る一方で、前記乳首のその膨張状態から凹み状態への移行により、前記ひだ領域の強制的変形を伴い得、これにより、比較的広範なひだ領域エリアを、前記乳首の前記軸の横断面に、および二重ひだのその後の局所最大部から局所最小部の間に放射状に配置された、制限された環状下部エリアにより圧迫する。前記ひだ領域の前記変形は、これにより、前記乳首の前記中心軸に向かう壁材料の一時的な置き換えを伴い得、これにより、前記円周方向または接線方向での前記乳首壁における圧縮ストレスがもたらされる。しかしながら、環状下部エリアを通過する際に、前記乳首壁におけるストレスは、解放されてもよく、前記ひだ領域における前記材料は、そのおよその元の直径(すなわち、前記膨張状態でのその直径)に戻ってもよいが、異なる、より低い軸位置であってもよい。前記乳首壁が実質的に緩和された膨張状態が、前記乳首壁が部分的に変形した前記凹み状態のものより低い弾性エネルギー最小値を表してもよいが、それらの間の前記圧縮状態は、自由移行への障壁を形成し得る。したがって、前記膨張状態は、前記乳首の安定平衡として特徴づけられてもよい一方で、前記凹み状態は、中間の圧縮状態による前記安定平衡から切り離された準安定平衡として特徴づけられてもよい。前記凹み状態の前記準安定性は、特に、軟化乳輪および一般的に軸対称形状を有する従来の乳首に存在し得る。これは、かかる乳首における前記乳首壁の前記ひだ領域における弾性ストレスは、一方で、比較的小さいものであってよく、他方で、前記中心軸の周囲に対称的に分布してもよいためである。(前記乳首壁が緩和しようとする際に、前記弾性変形ストレスが互いに打消し合うために)前記対称性は、前記圧縮状態により画定される前記障壁を効率的に生じ得、前記壁に弾性ストレスを残して前記凹み状態から前記膨張状態へ戻す前記移行をもたらすことができず、よって、前者の準安定性を助長し得る。本発明は、任意に前記乳首の前記一般的軸対象形状または場合によって所望されるその乳輪の軟化のいずれかに影響を及ぼすことなく、前記乳首壁の前記ひだ領域における回転非対称剛性分布を導入することにより、前記凹み状態の準安定性の問題を克服する。前記乳首壁の前記ひだ領域における前記回転非対称剛性分布は、凹み状態で、非対称性が前記変形した壁に存在する弾性ストレス中に存在することを保証し得る。より高い剛性を有するひだ領域部分は、より小さい剛性を有するひだ領域部分より大きな(および、これにより部分的に不均衡な)回復力を及ぼし得、これにより、以下でより詳細に説明されるように、非対称移行経路により前記乳輪から前記乳頭を外へ押し出す。前記ひだ領域における前記剛性変化の正確な度合いを、前記乳首の具体的な設計に応じて選択してもよいが、少なくとも前記乳首壁にわたる内外の圧力差の欠如がなく、準安定的凹み状態が存在できないように選択されなければならないことが理解される。
明確にするために、必ずしも必要ではないが、凹み状態の上述の強制的入力は、典型的操作条件下で、特に、前記哺乳瓶からの食物の排出の結果としての前記乳首壁にわたる内外の液体または気体圧力差により生じ得る。前記乳首は、例えば、代替的に機械的操縦により強制的に凹み状態にされてもよい。
一態様において、前記少なくとも1つの凹み状態は、最大の凹み状態であり、ここで、前記乳首は、前記乳輪中に、前記全体の最大部を等分に画定する、すなわち、前記二重ひだにより画定される前記局所最大部と同じ軸レベル/位置、である/まで広がる点まで強制的に沈められる(forced down)。典型的な乳首設計について、この最大凹み状態は、準安定凹み状態が、実際の操作条件下では存在できない限界を超える前記限界を表してもよい。
その最大凹み状態に関する前記乳首の前記ひだ領域を画定することは、前記ひだ領域が、最大凹み状態より小さいものに関連する全てのひだ領域を覆うことを保証する。したがって、このように画定された前記ひだ領域に、実質的にその幅全体にわたって広がる回転非対称剛性分布を提供することは、実際の使用の間、前記記乳首の準安定凹みを防止し得る。
前記ひだ領域における前記乳首壁の前記回転非対称剛性分布は、様々な方法でもたらされ得る。
一態様において、前記ひだ領域における前記回転非対称剛性分布は、該領域における回転非対称壁厚分布により、少なくとも部分的にもたらされ得る。前記ひだ領域は、例えば、突起または陥凹などの壁厚画定構造の回転非対称配置を有してもよい。壁厚画定構造による回転非対称剛性分布の実現は、前記乳首を、単一で均一な材料から製造し得るという利点を提供する。これにより、前記乳首を極めて経済的に製造することが可能となる。
別の態様において、前記回転非対称剛性分布は、互いに異なる弾性係数を有する少なくとも2種の材料の回転非対称分布の使用により、少なくとも部分的にもたらされ得る。かかる態様において、一般的に第一の構成要素材料製であり得る前記乳首の前記ひだ領域は、例えば、前記第一のものとは異なる弾性係数を有する第二の構成要素材料製である、回転非対称分布された「インレー(inlay)」またはパッチなどを有してもよい。かかる態様の利点は、前記ベルト領域における回転非対称剛性分布をもたらすために、形状非対称性を必要としないことである。
本発明の第二の側面は、本発明の第一の側面による乳首を備えた哺乳瓶を対象とする。前記乳首とは別に、前記哺乳瓶は、典型的には、液体食物を含有するための瓶本体およびスクリューリングを有してもよく、前記スクリューリングにより前記乳首が前記瓶本体に密閉接続されていてもよい。
本発明のこれらのおよび他の特徴ならびに利点は、本発明を例示し、限定しないことを意味する、添付の図面とともに本発明の特定の態様の以下の詳細な説明により完全に理解されるであろう。
図1は、本発明の乳首の典型的態様を有する、哺乳瓶の側面図であり; 図2Aは、図1に示された前記乳首の単独の典型的態様の透視図を図示し; 図2Bは、図1に示された前記乳首の単独の典型的態様の側面図を図示し; 図2Cは、図1に示された前記乳首の単独の典型的態様の底面図を図示し; 図2Dは、図1に示された前記乳首の単独の典型的態様の底面斜視図を図示し; 図3Aは、図1〜2に示された前記乳首の典型的態様の長手方向の側断面図(cross−sectional side view)を示し、ここで、前記乳首は、その膨張状態で描かれ; 図3Bは、図1〜2に示された前記乳首の典型的態様の長手方向の側断面図(cross−sectional side view)を示し、ここで、前記乳首は、その凹み状態で描かれ; 図4は、図1〜3の前記乳首が、図3Bに図示されたその膨張状態から図3Aに図示されたその凹み状態へ、どのように変形して戻り得るかを図により例示する。
詳細な説明
図1は、典型的哺乳瓶1の側面図を描く。前記瓶1は、3部設計を有してもよく、瓶本体60、スクリューリング50、および弾性乳首10を有してもよい。前記実質的に中空の瓶本体60は、液体乳児食物を含有するように空間的に配置され、前記スクリューリング50を通る管の内壁上に供えられた、内部スクリューにより係合可能な外側ねじ山を備えた、(図1には見えない)上側部分を有してもよく、これにより、前記スクリューリング50は、前記瓶本体60の前記上側部分に、ねじで取り付けられる。前記スクリューリング50の前記内部管は、さらに、前記乳首10の下側部分または裾22を密閉して取り付けられて空間的に配置された円周方向の縁または端を有する、上部の狭窄開口部を画定してもよい(図2B参照)。以下でより詳細に説明する前記乳首10が、適切に前記スクリューリング50中に挿入され、前記スクリューリング50が、今度はねじで前記瓶本体60に取り付けられる場合には、図1に示される前記哺乳瓶が得られ得る。前記瓶本体60および前記スクリューリング50は、それら自身の中で従来の構成になり得、したがって、ここではこれ以上詳細には述べない。
前記図2A〜Dは、透視図、側面図、底面図および底面斜視図で、個別に弾性乳首10を示す。さらに、図3A〜Bは、前記乳首10の長手方向の側断面図を図示し、ここで、前記乳首は、その膨張状態でおよびその凹み状態で、個別に描かれる。必要に応じて図2A〜Dおよび図3A〜Bの両方において例示された前記典型的態様を参照して、本発明の前記乳首10の前記構成を、ここでは一般論として検討する。
前記乳首10の構造は、裾または基体22、前記裾22の最上部に位置する乳輪14b、および少なくとも前記乳首10の膨張状態で前記乳輪14bから実質的に中央に突き出した乳頭14aを有してもよい。前記乳頭14aおよび前記乳輪14bを画定する前記乳首壁12の内部表面12aは、内部食物受容空間18を画定してもよく、前記乳頭14aは、少なくとも1つの食物排出開口部20を画定してもよい。図2Bに例示されるように、前記乳頭14aおよび乳輪14bの前記構造を、頭部16a、首部16bおよび肩部16cの観点から、いくらかより詳細に説明してもよい。したがって、前記乳頭14aは、前記頭部16aを画定してもよく、一方で、前記乳輪14bは、前記肩部16cを画定してもよく、少なくとも前記乳頭14aおよび前記乳輪14bは、前記頭部16aを前記肩部16cに接続する前記首部16bを画定してもよい。
前記乳首10の前記裾22は、それを前記スクリューリング50に接続する役目を果たしてもよい。そのためには、前記裾は、前記スクリューリング50を通る管の最上開口部を画定する縁を受容するように空間的に配置された環状溝または陥凹24、およびその管の内壁を押して係合して、前記乳首10および前記スクリューリング50の間での前記接続をきつく流体密閉する(fluid tightly seal)ように空間的に配置された、クランプ部分26を画定してもよい。
前記乳首10の全体形状については、以下が留意され得る。前記乳首10は、一般に、少なくとも外側で軸対象形状を有してもよい。すなわち、前記乳首10を画定する、弾性の変形可能な壁12の外側表面12bは、(任意の構造的に無関係な型押しとは別に)軸対象であってもよい一方で、前記壁12の前記内部表面12aは、そうであってもなくてもよい。さらに、描写された態様において、前記乳首10の前記首部16bおよび肩部16cは、実質的に外側に向かって凹状である。しかしながら、前記乳首10の代替的態様は、実質的に外側に向かって凸状の首部16bおよび肩部16cを有してもよく、または実質的に外側に向かって凸状の肩部16と組み合わされた、実質的に外側に向かって凹状の首部16bを有してもよいことが予期される。前記乳首10に、授乳の間、乳児が捉えるのに容易で使いやすい有機的形状を付与するために、前記首部16bは、好ましくは、実質的に外側に向かって凹状であってよく、これにより、わずかな狭窄が画定される。より具体的には、好ましい態様において、前記頭部16aは、最大外側直径Dhead,maxを有してもよい一方で、前記首部16bは、最小外側直径Dneck,minを有してもよく、前記肩部16cは、最小外側直径Dshoulder,minおよび最大外側直径Dshoulder,maxを有してもよく、これにより、Dshoulder,max>Dshoulder,min>Dhead,max≧Dneck,minである。
一態様において、前記乳首10の前記乳輪14bは、例えば、前記壁12の前記内部表面12における複数の陥凹の付与などにより、軟化されてもよく、すなわち、より低い剛性となるように作られ、よりしなやかであり、これにより、よりソフトな手触りであってもよく、ここで、陥凹28は、環状に、前記乳首10の長手方向軸Lの周囲にそれ自身が回転対称配置に広がっている。前記描写された態様において、前記陥凹28は全て同一であり、接線方向に規則的に間隙を介して並べられ、卵形状である。しかしながら、前記乳首10の前記乳輪14bの軟化を、種々の代替的手段により達成してもよいことが理解される。かかる1つの代替的手段は、例えば、前記乳首10の長手方向軸Lの周囲に接線方向に広がる、減少された壁厚のバンドを画定し、正弦曲線またはそうでなければ波状経路を記載する乳首壁部分を有してもよい。
別の態様において、前記乳首10の前記乳頭14aおよび特にその前記首部部分16bを強化して、使用中に崩壊することを防止してもよい。この目的のために、前記首部領域16bにおける前記壁12の前記表面12aおよび12bに、例えば、複数のリブなどを提供してもよい。前記リブは、典型的には、前記首部16bに沿って、単なる放射および/または軸構成要素の方向、あるいはらせんの、さらに接線方向の構成要素を有する方向の、いずれかに向かって広がってもよい。前記複数のリブを、環状に、それ自身が回転対称配置に配置されて提供してもよく、前記リブは、互いに同一であってもよい。
明確にするために、乳首10の前記首部16bにおけるリブの、かかる回転対称配置の前記提供は、前記乳首の崩壊対策として当該技術分野において既知であることが留意される。しかしながら、前記乳首10の前記描写される態様において、前記乳首壁12の前記内側表面12aは、2つの「薄い」リブ40aおよび1つの「厚い」リブ40bを有する、リブ40a、40bの回転a対称配置を考慮し、これらは、前記乳首10の前記首部16bにおいてのみならず、その肩部16cにおいても広がっている。前記リブ40a、40bの前記配置の目的は、前記乳頭14aの前記首部部分16bの崩壊および前記乳輪14b中への前記乳頭14aの準安定的凹みを防止することである。
前記配置の前述した非対称性が重要である、この後者の機能の完全な理解のために、特に図3A〜Bが注目され、これらは、述べたとおり、前記乳首10の長手方向の側断面図を示し、ここで、前記乳首は、その膨張状態でおよび凹み状態でそれぞれ描かれている。
例えば、前記内部食物受容空間18内での圧力低下(underpressure)の結果としてなどの、前記中心軸Lに沿った、前記乳頭14aの前記乳輪14b中への強制的な下方への動作をもたらし得る、前記乳首のその膨張状態から凹み状態への移行により、前記乳首壁12における環状二重ひだまたは環状S−ひだ32の形成を生じ得る。前記二重環状ひだ32は、通常、膨張状態では欠如し、外側局所最大部または丘(hill)34および内側局所最小部または井戸(well)36を画定する。前記局所最大部34および局所最小部36は、環状であってもよく、前記乳首10の前記乳頭14aにより画定された全体の最大部38の周囲に広がってもよい。特定の凹み状態において、前記環状二重ひだ32を画定する前記乳首壁12の前記部分を、その状態に関連する前記ひだ領域30として設計してもよい。凹み状態では、前記ひだ領域30は、前記二重ひだ32の前記局所最大部34から前記局所最小部36にわたってもよく、前記ひだ領域30は、これらの局所極値34、36を有すると理解される。前記極値34、36は、典型的には、(局所)最大湾曲部の点に対応し、よって、最大変形および弾性ストレスの点に対応する。
一般的に、乳首10は、複数の凹み状態を有してもよく、その各々は、特定の幅のひだ領域30により特徴付けられてもよい。この幅は、前記乳首壁12に沿った放射/軸方向で測定してもよい。前記乳頭14bが、さらに前記乳輪14b中に凹む、凹み状態は、通常、より大きな局所最大部−局所最小部間距離を有し得るので、より深いひだ32およびより幅広のひだ領域30を有し得る。前記ひだ領域30が、このように前記乳頭14aのさらなる凹みに際して幅が大きくなるので、最大の凹み状態について前記ひだ領域30を画定することが好ましく、ここで、前記乳頭14aは、前記全体の最大部38が、前記二重ひだ32により画定される前記局所最大部34と等しく画定される点まで強制的に前記乳輪14b中に沈められる。かかる態様において、前記ひだ領域30は、より凹みの少ない状態に関連する全てのひだ領域を覆ってもよい。
前記膨張状態から凹み状態への前記乳首10の移行の間、前記ひだ領域30の前記比較的大きなエリアを、前記乳首10の前記中心軸Lに直角な平面に配置され、前記二重ひだ32の前記より後の(later)局所最大部34および局所最小部36の間で放射状に配置された、制限された環状下部領域を通して強制的に押してもよい。前記ひだ領域30の前記変形は、このようにして、前記乳首10の前記中心軸Lに向かって、壁材料の一時的な置き換えを伴い得、これにより、前記接線方向で前記乳首壁12における圧縮ストレスがもたらされ得る。しかしながら、前記環状下部エリアを通過する際に、前記乳首壁12における前記ストレスは解放され得、前記ひだ領域30は、そのおよその元の直径(すなわち、前記膨張状態でのその直径)に戻ってもよいが、異なる、より低い軸位置であってもよい。
前記乳首壁12が実質的に緩和された前記膨張状態が、前記乳首壁12が部分的に変形した前記凹み状態のものより低い弾性エネルギー最小値を表してもよいが、それらの間の前記圧縮状態は、自由移行への障壁を形成し得る。したがって、前記膨張状態は、前記乳首10の安定平衡として特徴づけられてもよい一方で、前記凹み状態は、中間の圧縮状態による前記安定平衡から切り離された準安定平衡として特徴づけられてもよい。前記凹み状態の前記準安定性は、特に、軟化乳輪および一般的に軸対称形状を有する従来の乳首に存在し得る。これは、かかる乳首における前記乳首壁の前記ひだ領域における弾性ストレスは、一方で、比較的小さいものであってよく、他方で、前記中心軸の周囲に対称的に分布してもよいためである。(前記乳首壁が緩和しようとする際に、前記弾性変形ストレスが互いに打消し合うために)前記対称性は、前記圧縮状態により画定される前記障壁を効率的に生じ得、前記壁に弾性ストレスを残して前記凹み状態から前記膨張状態へ戻す前記移行をもたらすことができず、よって、前者の準安定性を助長し得る。
本発明の前記乳首は、任意に前記乳首10の前記一般的軸対象形状または場合によって所望されるその乳輪14bの軟化のいずれかに影響を及ぼすことなく、前記乳首壁12の前記ひだ領域30における回転非対称剛性分布を導入することにより、前記凹み状態の準安定性の問題を克服する。前記乳首壁12の前記ひだ領域30における前記回転非対称剛性分布は、関連する凹み状態で、非対称性が前記変形した壁12に存在する弾性ストレス中に存在することを保証し得る。より高い剛性を有するひだ領域部分は、より小さい剛性を有するひだ領域部分より大きな(および、これにより部分的に不均衡な)回復力を及ぼし得、これにより、以下で図4を参照して明らかにされるように、非対称移行経路により前記乳輪14bから前記乳頭14aを外へ押し出す。
前記ひだ領域30における前記乳首壁12の前記回転非対称剛性分布は、様々な方法でもたらされ得る。
一態様において、前記ひだ領域30における前記回転非対称剛性分布は、該領域における回転非対称壁厚分布により、少なくとも部分的にもたらされ得る。例えば、前記乳首壁12の一方の(長手方向の)半分は、前記乳首壁12の他方の(長手方向の)半分とわずかに異なる厚さを有してもよい。代替的に、前記ひだ領域30は、前記乳首壁12の前記外側表面12bの、前記乳首壁12の前記内側表面12aの、または前記表面12a、12bの両方のいずれかにおいて、例えば、突起または陥凹などの壁厚画定構造の回転非対称配置を有してもよい。使用中、前記乳首10の前記触覚および/または視覚に対する影響が全くないので、前記乳首壁12の前記内側表面12aにおける壁厚画定構造が好ましくあり得る。原則として、壁厚画定構造は、あらゆる好適な配置、形状またはサイズを有してもよい。好ましい態様において、前記乳首10が凹み状態にある場合に、前記環状二重ひだ32の前記局所最大部34および前記局所最小部36の少なくとも一方にわたって広がるように、構造を配してもよい。かかる態様において、最大湾曲部および弾性ストレスの前記点のうちの少なくとも1つを覆い得るため、前記構造は、極めて効率的に配置されてもよい。別の態様において、実質的にひだ領域の幅全体にわたって、すなわち、前記ひだ領域30の幅の少なくとも75%にわたって、より好ましくは、その少なくとも90%にわたって広がるように、構造は配置されてもよく、ここで、前記幅を、前記乳首壁12に沿った放射/軸方向に測定してもよい。したがって、そのひだ領域30に関連する前記凹み状態およびあらゆるより少ない凹み状態について、前記乳頭14aの準安定的陥没を防止し得る。
例えば、図1〜3に描かれるものなどの前記乳首10の好ましい態様において、前記壁厚画定構造は、細長いリブ40bなどの形態を取り得る。例示された態様において、前記乳首壁12の前記内部表面12aは、3つの細長い、実質的に放射状に/軸上に広がるリブ40a、bを画定する。前記リブ40a、bは、前記リブの前記配置がそれ自身において回転対称を可能にするであろうように、120°離れて、接線方向に等距離のところに配置される(図2C参照)。しかしながら、前記リブ40a、bは、同一ではない:リブ40bは、前記乳首壁12の前記内側表面12aからさらに突き出ているという意味でリブ40aよりも厚い(図2D参照)。したがって、前記リブ40a、bの前記配置は回転非対称である。図3Bの断面図は、前記リブ40bが、前記乳首壁12の前記ひだ領域30内に一部配置されていることを明白に示し、より具体的には、前記乳首10が凹み状態にある場合には、前記環状二重ひだ32の前記局所最小部36にわたって広がるようになっている。かかるリブ形状壁厚画定構造の利点は、2つの機能を組み合わせ得ることであり:その下部が、すなわち、前記ひだ領域30内に配置された前記部分が、準安定凹み状態を回避する役目を果たし得る一方で、その上部が、すなわち、前記乳首10前記首部16b内におよび前記ひだ領域30の外側に配置された前記部分が、崩壊することを防止するように前記首部を強固にし得る。
例として、代替的態様において、例えば、前記乳首10が凹み状態にある場合に、前記環状二重ひだ32の前記局所最小部36および前記局所最大部34の両方にわたって広がるように、前記リブ40bは、前記他のリブ40aと同じ厚さを有してもよいが、異なる長さを有してもよいことが留意される。かかる態様において、前記リブ40a、40bの前記非一様な長さにより、前記回転非対称剛性分布が生じ得、これは、前記余分に長いリブ40bが前記二重ひだ32の最大湾曲部の点両方にわたって広がる一方で、前記短いリブ40aは、単に前記その局所最小部36にわたって広がるため、前記具体的場合において効率的であり得る。同様の議論を、代替的態様に適用し、ここで、前記リブ40bは、他のリブ40aとは異なる(接線方向の)幅を有してもよく、その場合には、前記リブ40bの前記余分の幅により、余分の曲げが緩む力(unbending force)がもたらされ得る。前記リブ40bの厚さ、長さまたは幅が、他の前記リブ40aのものから逸脱する(deviate)上記の態様をまた組み合わせて、他のリブから逸脱する複数の幾何学的特性を有するリブ40bを画定しても、またはより一般的には、複数の互いに逸脱する幾何学的特性を有する複数のリブ40a、40bを画定してもよいことがさらに理解される。
壁厚画定構造による回転非対称剛性分布の前記実現は、前記乳首10を、単一で均一な材料から、または少なくとも前記壁12を通して均一な弾性係数を有する材料から製造し得るという利点を提示する。これは、前記乳首10の経済的製造可能性をもたらす。
しかしながら、別の態様において、前記回転非対称剛性分布は、互いに異なる弾性係数を有する少なくとも2種の材料の回転非対称分布の使用により、少なくとも部分的にもたらされ得る。かかる態様において、一般的に第一の構成要素材料製であり得る前記乳首10の前記ひだ領域30は、例えば、前記第一のものとは異なる弾性係数を有する第二の構成要素材料製である、回転非対称分布された「インレー」、部分またはパッチなどを有してもよい。かかる態様の利点は、前記ベルト領域30における回転非対称剛性分布をもたらすために、形状非対称性を必要としないことである。前記インレー、部分またはパッチの前記配置、形状およびサイズについて、前記壁厚画定構造の上記検討は、変更すべきところは変更して適用可能である。
前記乳首10を、好ましくは、例えば、ゴム、ラテックスまたは液体シリコーンゴム(LSR)などの弾性材料から製造してもよい。一態様において、前記乳首10を、プロセスにおいて、前記乳首を膨張された位置で設定するかまたは硬化させて、特に凹みによりそこから歪められた場合に、その位置に戻る性能および性質が提供され得る射出成形により製造してもよい。
ここで、本発明の前記乳首10の前記構成を、少し詳細に説明し、図4を参照して回転非対称剛性分布を有するひだ領域30の効果を例示する。この目的のために、図4は、有限要素モデリング(FEM)シミュレーションから取った4つの枠において、図1〜3の前記乳首10が、その凹み状態(1番上の枠、図3B参照)から、ほぼ戻った、その膨張状態(1番下の枠、図3A参照)へ、どのように弾性的に変形し得るかを図示する。前記FEMシミュレーションにおいて、前記裾22は省略した。
前記乳首10を、前記乳首10の前記壁12にわたる負の内外の圧力差により保持され得る凹み状態で示す。前記圧力差が除去され、前記乳首10が解放されたところで、前記二重ひだ32の特に前記局所最大部34および局所最小部36における前記弾性ストレスが、前記乳首10の前記軸Lの横断面に、および前記二重ひだ32の前記局所最大部34から局所最小部36の間に放射状に、配置された、前記制限された環状上部エリアにより、前記ひだ領域30の比較的大きなエリアまで強制的に作用するであろう。前記局所最小部36で曲げられた、より厚いリブ40bが、比較的大きな剛性を有し、前記より薄いリブ40aのものにより回転的に不均衡である、比較的大きな「曲げが緩む力」をもたらす場合には、まず曲げが緩み、前記乳頭14aをその初期の垂直位置から外側に傾けるであろう;第2の枠を参照。そのようにする場合には、第3の枠に示されるとおり、前記首部16bの土台が、前記上述した制限された環状エリアをまず通過することが可能となる。前記乳首10の第1の側面で大きく曲げが緩んだ場合には、前記二重ひだ32をなお示す、前記より少ない乳輪部分は、同様に緩和されてもよく、これにより、前記乳首10が飛び出てその膨張状態となることが可能となる。これは、第4の枠に描かれている。
本文において使用される専門用語に関し、以下が留意される。用語「回転非対称」と、前記乳首の、例えば、構造、配置(arrangement)、空間的配置(configuration)、分布などの特定の特徴について使用する場合には、前記用語は、該特徴は、前記乳首の中心軸についてn>1のオーダーでの回転対称性を有しないことを意味するものと解釈される。特定の回転軸に関して、n回(n−fold)回転対称性またはn番目オーダーの離散回転対称性とも称されるオーダー nの回転対称性は、その軸の周りの360°/nの角度での回転が、それ自身の上に前記特徴を効率的に写像する(map)ことを意味し得る。このように、(単なる)オーダー n=1の回転対称性は、効率的に回転対称性の欠如を、すなわち、回転非対称性を暗示し得る。用語「軸対称性」は、無限回回転対称性を指すものと解釈され得る;あらゆる(任意の)角度によりその軸の周りを回転する場合には、特定の軸に関して軸対象である特徴を、それ自身の上に写像してもよい。また、明確にするために、本明細書において、例えば、特にヤング率などの「弾性係数」が、強度(intensive)または材料特性であると解釈され得る一方で、「剛性」は、伸長(extensive)または構造特性であるとみなされ得ることが留意される。
添付の図面をある程度参照して本発明の例示的態様を上記に記載してきたが、本発明は、これらの態様に限定されるものではないことが理解されなければならない。特許請求の範囲に記載された発明を実施する当業者により、前記図面、前記開示、および添付の特許請求の範囲の調査から、前記開示された態様への変形が理解され、もたらされ得る。本明細書を通した「一態様」または「態様」への言及は、本発明の少なくとも一態様に、前記態様と関連して記載される特定の特徴、構造または特性を有することを意味する。よって、本明細書を通して種々の場所で、句「一態様において」または「態様において」が出現することは、必ずしも全て、同一の態様を指してはいない。さらに、1または2以上の態様の特定の特徴、構造または特性を、あらゆる好適なやり方で組み合わせて、新しい、明確には記載されていない態様を形成してもよいことが留意される。
1 哺乳瓶
10 乳首
12 弾性乳首壁
12a 乳首壁の内部表面
12b 乳首壁の外部表面
14a 乳頭
14b 乳輪
16a 頭部
16b 首部
16c 肩部
18 内部食物受容空間
20 乳頭における食物排出開口部
22 裾
24 スクリューリング受容のための裾における環状溝
26 裾のクランプ部分
28 乳輪の内部表面における卵形状陥凹
30 乳首壁のひだ領域
32 環状二重ひだ
34 環状局所最大部/環状丘
36 環状局所最小部/環状井戸
38 乳頭により画定された全体の最大部
40a 薄いリブ
40b 厚いリブ
50 スクリューリング
60 瓶本体
L 中心軸

Claims (10)

  1. 中心軸の周囲に広がる中央の乳頭および乳輪を画定する弾性壁を有する哺乳瓶用乳首であって、該乳首は、全体の最大部を画定する前記乳頭の膨張状態および前記中心軸に沿って前記乳頭を少なくとも部分的に前記乳輪中に押し込むことにより前記膨張状態から到達可能な少なくとも1つの凹み状態、の間で、弾性的に変形可能であり、ここで、該壁は、さらに、前記膨張状態に欠如する環状二重ひだを画定し、外部局所最大部および内部局所最小部を画定し、その両方は、前記全体の最大部の周囲に、円周方向に広がり、
    ここで、前記壁は、該少なくとも1つの凹み状態で、前記二重ひだの前記局所最大部から前記局所最小部にわたる、円周方向のひだ領域を画定し、
    ここで、該ひだ領域は、回転非対称剛性分布を有
    該ひだ領域における前記回転非対称剛性分布が:
    −(i)前記壁の内部表面上に配置され、該壁の壁厚画定構造により画定された、細長い、接線方向に等距離のところに離れて配置される複数のリブにより、少なくとも部分的にもたらされ、ここで、前記リブの少なくとも1つが、他のリブと異なる長さおよび/または幅および/または厚さを有し、これにより、該リブが、該領域における回転非対称壁厚分布をもたらすこと、または
    −(ii)互いに異なる弾性係数を有する少なくとも2種の材料の回転非対称分布の使用により、少なくとも部分的にもたらされること、
    を特徴とする、前記乳首。
  2. 該少なくとも1つの凹み状態が、最大に凹んだ状態であり、ここで、前記乳頭により画定された前記全体の最大部が、前記二重ひだにより画定された前記局所最大部と同一の軸位置にある、請求項1に記載の乳首。
  3. 前記壁構造が、前記ひだ領域の幅の少なくとも75%にわたって広がる、請求項に記載の乳首。
  4. 前記乳首が、前記少なくとも1つの凹み状態にある場合に、前記壁構造が、前記局所最大部および前記局所最小部の少なくとも一方にわたって広がる、請求項またはに記載の乳首。
  5. 前記リブの各々が、前記ひだ領域および前記ひだ領域の外側の前記乳首の首部の一部の両方における少なくとも一部に広がる、請求項に記載の乳首。
  6. 前記乳首の前記弾性壁が、少なくとも部分的に液体シリコーンゴム(LSR)製である、請求項1〜のいずれか一項に記載の乳首。
  7. 前記壁の構成要素材料の弾性係数が、前記壁を通して均一である、請求項1〜のいずれか一項に記載の乳首。
  8. 前記乳頭が、頭部を画定し、前記乳輪が、肩部を画定し、前記乳輪および前記乳頭の少なくとも一方が、前記頭部を前記肩部に接続する首部を画定し、
    ここで、前記頭部が、最大外側直径Dhead,maxを有し、ここで、前記首部が、最小外側直径Dneck,minを有し、およびここで、前記肩部が、最小外側直径Dshoulder,minおよび最大外側直径Dshoulder,maxを有し、ここで、
    shoulder,max>Dshoulder,min>Dhead,max≧Dneck,minである、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の乳首。
  9. 前記乳首の前記乳輪の前記壁が、実質的に同一で等距離に離れて配置された複数の陥凹の円周方向の配置を画定する、請求項1〜のいずれか一項に記載の乳首。
  10. 請求項1〜のいずれか一項に記載の乳首を有する、哺乳瓶。
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