JP2000189482A - 入浴介助装置 - Google Patents
入浴介助装置Info
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- JP2000189482A JP2000189482A JP10374856A JP37485698A JP2000189482A JP 2000189482 A JP2000189482 A JP 2000189482A JP 10374856 A JP10374856 A JP 10374856A JP 37485698 A JP37485698 A JP 37485698A JP 2000189482 A JP2000189482 A JP 2000189482A
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- JP
- Japan
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- seat
- bathtub
- base frame
- assistance device
- bathing assistance
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 浴槽内のスペースを広く使用することができ
ると共に、故障が少なく、特には身体の自由度が低い身
障者が使用する際にも安全に使用することができる入浴
介助装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 上昇状態の座部7に被介護者Hを着座さ
せ、その状態で把持部57の両端部断面コ字状の係合部
57a、57aを左右脚部8,8の先端部近傍に形成さ
れた係合用凹部58に係合させて把持部57を左右脚部
8,8間に取り付ける。これにより座部7に着座した被
介護者Hは自身で把持部57を把持することにより身体
を支えることができる。また被介護者Hが自身で把持部
57を把持することができない場合であっても、被介護
者Hが不意に前方に水没する等の事故の発生を把持部5
7により防止することができる。
ると共に、故障が少なく、特には身体の自由度が低い身
障者が使用する際にも安全に使用することができる入浴
介助装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 上昇状態の座部7に被介護者Hを着座さ
せ、その状態で把持部57の両端部断面コ字状の係合部
57a、57aを左右脚部8,8の先端部近傍に形成さ
れた係合用凹部58に係合させて把持部57を左右脚部
8,8間に取り付ける。これにより座部7に着座した被
介護者Hは自身で把持部57を把持することにより身体
を支えることができる。また被介護者Hが自身で把持部
57を把持することができない場合であっても、被介護
者Hが不意に前方に水没する等の事故の発生を把持部5
7により防止することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入浴介助装置に
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、身障者・老人等の被介護者を入浴
させるための入浴介助装置として、例えば、浴槽の底面
に載置される脚部と、その脚部に固定される柱部と、そ
の柱部に昇降可能に取付けられる着座部と、を備え、着
座部を昇降させる昇降駆動機構が柱部内に設けられたも
のが公知であった。
させるための入浴介助装置として、例えば、浴槽の底面
に載置される脚部と、その脚部に固定される柱部と、そ
の柱部に昇降可能に取付けられる着座部と、を備え、着
座部を昇降させる昇降駆動機構が柱部内に設けられたも
のが公知であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来の入浴介助装置では、着座部に加え、脚部と柱部が
浴槽内に設置されるので、浴槽内のスペースが狭くなる
という問題があった。さらに、脚部と柱部が湯に浸るた
め、シールの劣化により柱部内に湯が入り、昇降駆動機
構が故障し易いという問題があった。また、脚部のみで
装置を支えるので、全体的に不安定となり、不意に倒れ
る虞れがあった。
従来の入浴介助装置では、着座部に加え、脚部と柱部が
浴槽内に設置されるので、浴槽内のスペースが狭くなる
という問題があった。さらに、脚部と柱部が湯に浸るた
め、シールの劣化により柱部内に湯が入り、昇降駆動機
構が故障し易いという問題があった。また、脚部のみで
装置を支えるので、全体的に不安定となり、不意に倒れ
る虞れがあった。
【0004】本発明は以上の従来技術における問題に鑑
みてなされたものであって、浴槽内のスペースを広く使
用することができると共に、故障が少なく、特には身体
の自由度が低い身障者が使用する際にも安全に使用する
ことができる入浴介助装置を提供することを目的とす
る。
みてなされたものであって、浴槽内のスペースを広く使
用することができると共に、故障が少なく、特には身体
の自由度が低い身障者が使用する際にも安全に使用する
ことができる入浴介助装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る入浴介助装置は、浴槽の上面に載置
されるベース枠と、該ベース枠に設けられた駆動機構
と、被介護者着座用の座部と、該座部の左右側縁部を垂
持ちすると共に、上記駆動機構によって繰出し・巻上げ
自在に垂れ下がって上記座部を吊持する吊持部材と、を
備え、浴槽の左右側壁上面に対応した上記ベース枠の左
右脚部間に把持部を着脱自在に設けてなることを特徴と
する。以上の本発明の入浴介助装置にあってはベース枠
の左右脚部間に把持部を着脱自在に設けてなるので例え
ば身体の安定性を確保しにくい入浴者が身体の安定を確
保できない場合であっても、前方への倒れ込みによる没
水の恐れはない。
めに、本発明に係る入浴介助装置は、浴槽の上面に載置
されるベース枠と、該ベース枠に設けられた駆動機構
と、被介護者着座用の座部と、該座部の左右側縁部を垂
持ちすると共に、上記駆動機構によって繰出し・巻上げ
自在に垂れ下がって上記座部を吊持する吊持部材と、を
備え、浴槽の左右側壁上面に対応した上記ベース枠の左
右脚部間に把持部を着脱自在に設けてなることを特徴と
する。以上の本発明の入浴介助装置にあってはベース枠
の左右脚部間に把持部を着脱自在に設けてなるので例え
ば身体の安定性を確保しにくい入浴者が身体の安定を確
保できない場合であっても、前方への倒れ込みによる没
水の恐れはない。
【0006】さらに本発明に係る入浴介助装置は、浴槽
の上面に載置されるベース枠と、該ベース枠に設けられ
た駆動機構と、被介護者着座用の座部と、該座部の左右
側縁部を垂持ちすると共に、上記駆動機構によって繰出
し・巻上げ自在に垂れ下がって上記座部を吊持する吊持
部材と、駆動機構が、前辺部と左・右側辺部とから成る
平面視門型のベース枠内に設けられ、かつ、上記左・右
側辺部は、各々1本の回転軸と、この各回転軸に設けら
れる吊持部材巻取用胴と、を備え、吊持部材巻取用胴に
よる吊持部材の繰出し・巻上げ過程における座部後縁部
と浴槽の前壁間の間隔調整機構を備えたことを特徴とす
る。
の上面に載置されるベース枠と、該ベース枠に設けられ
た駆動機構と、被介護者着座用の座部と、該座部の左右
側縁部を垂持ちすると共に、上記駆動機構によって繰出
し・巻上げ自在に垂れ下がって上記座部を吊持する吊持
部材と、駆動機構が、前辺部と左・右側辺部とから成る
平面視門型のベース枠内に設けられ、かつ、上記左・右
側辺部は、各々1本の回転軸と、この各回転軸に設けら
れる吊持部材巻取用胴と、を備え、吊持部材巻取用胴に
よる吊持部材の繰出し・巻上げ過程における座部後縁部
と浴槽の前壁間の間隔調整機構を備えたことを特徴とす
る。
【0007】以上の本発明の入浴介助装置にあっては、
座部後縁部と浴槽の前壁間の間隔調整機構を備えている
ので、リフト上昇・下降過程で座部後縁部と浴槽の前壁
間の間隔を一定に保つことができ、使用者の移乗時(リ
フト上昇位置時)に装置背部とリフター座面との間にで
きる隙間に使用者の身体の一部が陥落するという危険は
なく、またリフト下降過程で使用者が前方に押し出され
るという危険もない。
座部後縁部と浴槽の前壁間の間隔調整機構を備えている
ので、リフト上昇・下降過程で座部後縁部と浴槽の前壁
間の間隔を一定に保つことができ、使用者の移乗時(リ
フト上昇位置時)に装置背部とリフター座面との間にで
きる隙間に使用者の身体の一部が陥落するという危険は
なく、またリフト下降過程で使用者が前方に押し出され
るという危険もない。
【0008】以上の本発明の入浴介助装置にあっては、
浴槽の前壁上面に対応したベース枠内に駆動機構により
駆動される吊持部材巻取用胴を配置するので、リム載置
枠の背を低くすることができ、したがって使用者の座部
への移乗を容易にすることができる。
浴槽の前壁上面に対応したベース枠内に駆動機構により
駆動される吊持部材巻取用胴を配置するので、リム載置
枠の背を低くすることができ、したがって使用者の座部
への移乗を容易にすることができる。
【0009】加えて本発明に係る入浴介助装置は、浴槽
の上面に載置されるベース枠と、該ベース枠に設けられ
た駆動機構と、被介護者着座用の座部と、該座部の左右
側縁部を垂持ちすると共に、上記駆動機構によって繰出
し・巻上げ自在に垂れ下がって上記座部を吊持する吊持
部材と、を備え、浴槽の左右側壁上面に対応した上記ベ
ース枠の左右脚部の少なくとも一方に一端が支持され、
他端が浴槽の外側に延出する支持台を着脱自在に設けて
なることを特徴とする。
の上面に載置されるベース枠と、該ベース枠に設けられ
た駆動機構と、被介護者着座用の座部と、該座部の左右
側縁部を垂持ちすると共に、上記駆動機構によって繰出
し・巻上げ自在に垂れ下がって上記座部を吊持する吊持
部材と、を備え、浴槽の左右側壁上面に対応した上記ベ
ース枠の左右脚部の少なくとも一方に一端が支持され、
他端が浴槽の外側に延出する支持台を着脱自在に設けて
なることを特徴とする。
【0010】以上の本発明の入浴介助装置にあっては、
浴槽の外側に延出する支持台を介して使用者が座部へ移
乗することができ、移乗を容易にすることができる。以
上の本発明の入浴介助装置にあっては、駆動機構が、前
辺部と左・右側辺部とから成る平面視門型として、ベ―
ス枠内に設けられ、かつ、上記左・右側辺部は、各々1
本の回転軸と、この各回転軸に設けられる吊持部材巻取
用巻胴と、を備え、さらに、上記前辺部は、駆動モータ
と、左右の上記各回転軸に上記駆動モータからの動力を
同調しつつ伝達する分岐・伝達機構とを、備えている。
浴槽の外側に延出する支持台を介して使用者が座部へ移
乗することができ、移乗を容易にすることができる。以
上の本発明の入浴介助装置にあっては、駆動機構が、前
辺部と左・右側辺部とから成る平面視門型として、ベ―
ス枠内に設けられ、かつ、上記左・右側辺部は、各々1
本の回転軸と、この各回転軸に設けられる吊持部材巻取
用巻胴と、を備え、さらに、上記前辺部は、駆動モータ
と、左右の上記各回転軸に上記駆動モータからの動力を
同調しつつ伝達する分岐・伝達機構とを、備えている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の(一)実施の形態
の入浴介助装置につき図面を参照して説明する。
の入浴介助装置につき図面を参照して説明する。
【0012】実施の形態1 図1と図2と、図3に於いて、身障者・老人等の被介護
者を入浴させるための入浴介助装置1は、平面視長方形
状の浴槽2の一短辺を成す壁部である前壁3と同じく浴
槽2の長辺を成す一対の壁部である左右側壁4,4上面
に対応し、左右側壁4,4上面に載置される平面視門型
状のベース枠5と、そのベース枠5内に設けられた駆動
機構6と、平面視に於てベース枠5の内側に設けられる
被介護者着座用の座部7と、座部7の左右側縁部を垂持
ちすると共に、駆動機構6によって左右脚部8,8から
繰出し・巻上げ自在に垂れ下がって、座部7を吊持する
吊持部材9…と、を備える。ベース枠5は、浴槽2の前
壁3上面、及び、左右側壁4,4上面に、配置される左
右方向の前部8aとその前部8aの左右両端部から後方
へ伸びる左右脚部8,8とから成る。図1と図3(a),
(b),(c)に示すように、左右脚部8,8間には把持部5
7が着脱自在に設けられる。把持部57はその両端部に
断面コ字状の係合部57a、57aが形成され、係る係
合部57a、57aがそれぞれ 左右脚部8,8の先端部
近傍に形成された係合用凹部58に係合する態様で把持
部57は左右脚部8,8間に取り付けられる。
者を入浴させるための入浴介助装置1は、平面視長方形
状の浴槽2の一短辺を成す壁部である前壁3と同じく浴
槽2の長辺を成す一対の壁部である左右側壁4,4上面
に対応し、左右側壁4,4上面に載置される平面視門型
状のベース枠5と、そのベース枠5内に設けられた駆動
機構6と、平面視に於てベース枠5の内側に設けられる
被介護者着座用の座部7と、座部7の左右側縁部を垂持
ちすると共に、駆動機構6によって左右脚部8,8から
繰出し・巻上げ自在に垂れ下がって、座部7を吊持する
吊持部材9…と、を備える。ベース枠5は、浴槽2の前
壁3上面、及び、左右側壁4,4上面に、配置される左
右方向の前部8aとその前部8aの左右両端部から後方
へ伸びる左右脚部8,8とから成る。図1と図3(a),
(b),(c)に示すように、左右脚部8,8間には把持部5
7が着脱自在に設けられる。把持部57はその両端部に
断面コ字状の係合部57a、57aが形成され、係る係
合部57a、57aがそれぞれ 左右脚部8,8の先端部
近傍に形成された係合用凹部58に係合する態様で把持
部57は左右脚部8,8間に取り付けられる。
【0013】図1と図2に示すように、駆動機構6は、
前辺部10と左・右側辺部11,12とから成る平面視
門型として、ベース枠5内に設けられる。そして、左・
右側辺部11,12は、軸受13…にて回転自在に支持さ
れた各々1本の回転軸14と、この各回転軸14に設け
られる吊持部材巻取用巻胴15,15とを備える。具体
的には、各回転軸14に吊持部材巻取用巻胴15,15
が2個ずつ外嵌状に取付けられ、各巻胴15に吊持部材
9が巻設される。図例では、吊持部材9としてベルトを
使用しているが、それ以外にも、ワイヤーロープ、樹脂
製ロープ、チェーン等が使用可能である。さらに、前辺
部10は、単数の駆動モータ16と、減速しつつ左右の
各回転軸14、14に駆動モータ16からの動力を同調
しつつ伝達する分岐・伝達機構17とを、備えている。
前辺部10と左・右側辺部11,12とから成る平面視
門型として、ベース枠5内に設けられる。そして、左・
右側辺部11,12は、軸受13…にて回転自在に支持さ
れた各々1本の回転軸14と、この各回転軸14に設け
られる吊持部材巻取用巻胴15,15とを備える。具体
的には、各回転軸14に吊持部材巻取用巻胴15,15
が2個ずつ外嵌状に取付けられ、各巻胴15に吊持部材
9が巻設される。図例では、吊持部材9としてベルトを
使用しているが、それ以外にも、ワイヤーロープ、樹脂
製ロープ、チェーン等が使用可能である。さらに、前辺
部10は、単数の駆動モータ16と、減速しつつ左右の
各回転軸14、14に駆動モータ16からの動力を同調
しつつ伝達する分岐・伝達機構17とを、備えている。
【0014】具体的には、分岐・伝達機構17は、軸受
13、13にて回転自在に支持される左右方向の回転軸
18と、その回転軸18の両端部に固着される第1傘歯
車19,19と、駆動モータ16と、その駆動モータ16
の出力軸と上記回転軸18を連動連結する減速ギヤ群2
0と、から構成される。さらに、左・右側辺部11,1
2の回転軸14、14の前辺部10側の端部に、上記傘
歯車19,19に噛合する第2傘歯車21,21が固着
される。
13、13にて回転自在に支持される左右方向の回転軸
18と、その回転軸18の両端部に固着される第1傘歯
車19,19と、駆動モータ16と、その駆動モータ16
の出力軸と上記回転軸18を連動連結する減速ギヤ群2
0と、から構成される。さらに、左・右側辺部11,1
2の回転軸14、14の前辺部10側の端部に、上記傘
歯車19,19に噛合する第2傘歯車21,21が固着
される。
【0015】また、減速ギヤ群20は、駆動モータ16
の出力軸に固着されるウォーム22と、回転軸18の中
央部に外嵌状に取付けられるホイル23と、ウォーム2
2に噛合するホイル部を一端に有すると共にホイル23
に噛合するウォーム部を他端に有するギヤ24と、から
成る。
の出力軸に固着されるウォーム22と、回転軸18の中
央部に外嵌状に取付けられるホイル23と、ウォーム2
2に噛合するホイル部を一端に有すると共にホイル23
に噛合するウォーム部を他端に有するギヤ24と、から
成る。
【0016】さらに、図2と図4と図6に示すように、
ベース枠5の左右脚部8,8は、吊持部材9…の撓み
(弛み)を検出して、駆動モータ16を停止させる検出
・停止手段25を、備えている。その検出・停止手段2
5は、吊持部材9の下面に転動自在に当接する小ローラ
26を有するリミットスイッチ27と、そのリミットス
イッチ27からの信号を受けて駆動モータ16を停止さ
せる制御回路28と、を備える。
ベース枠5の左右脚部8,8は、吊持部材9…の撓み
(弛み)を検出して、駆動モータ16を停止させる検出
・停止手段25を、備えている。その検出・停止手段2
5は、吊持部材9の下面に転動自在に当接する小ローラ
26を有するリミットスイッチ27と、そのリミットス
イッチ27からの信号を受けて駆動モータ16を停止さ
せる制御回路28と、を備える。
【0017】また、図6に示すように、ベース枠5は、
浴槽2の左右側壁4,4(及び前壁3)の上面に載置さ
れる断面倒立門型の下枠部29と、その下枠部29に上
方から覆うように着脱自在に取付けられる上枠部30と
を備え、その下枠部29と上枠部30の4本の吊持部材
9…に対応する箇所に、吊持部材挿通スリット31が開
設される。そして、下枠部29の内側の鉛直壁部上端縁
であってスリット31…に対応する箇所に、吊持部材9
…が摺動自在に当接する。また、下枠部26の下面には、
ゴム又は樹脂から成る滑り止めシート32が貼着され
る。
浴槽2の左右側壁4,4(及び前壁3)の上面に載置さ
れる断面倒立門型の下枠部29と、その下枠部29に上
方から覆うように着脱自在に取付けられる上枠部30と
を備え、その下枠部29と上枠部30の4本の吊持部材
9…に対応する箇所に、吊持部材挿通スリット31が開
設される。そして、下枠部29の内側の鉛直壁部上端縁
であってスリット31…に対応する箇所に、吊持部材9
…が摺動自在に当接する。また、下枠部26の下面には、
ゴム又は樹脂から成る滑り止めシート32が貼着され
る。
【0018】さらに、図5と図6に示すように、吊持部
材9…の下端部に、浴槽2の左右側壁4,4内面に接触
転動する案内ローラ33…が、付設される。具体的に
は、座部7は、水平着座部34と、その着座部34の左
右側縁部に垂設される鉛直片部35と、鉛直片部35の
下端から側外方へ延設される水平片部36と、から成
り、水平片部36に吊持部材挿通孔37が設けられる。
その挿通孔37に吊持部材9の下端部を挿通して折り返
して環状に止める。そして、その吊時部材9の環状部分
の側外面にローラ保持部材38を固着し、そのローラ保
持部材38に案内ローラ33を回転自在に枢着する。ま
た、座部7に、マット39を載置する(図2と図7参
照)。
材9…の下端部に、浴槽2の左右側壁4,4内面に接触
転動する案内ローラ33…が、付設される。具体的に
は、座部7は、水平着座部34と、その着座部34の左
右側縁部に垂設される鉛直片部35と、鉛直片部35の
下端から側外方へ延設される水平片部36と、から成
り、水平片部36に吊持部材挿通孔37が設けられる。
その挿通孔37に吊持部材9の下端部を挿通して折り返
して環状に止める。そして、その吊時部材9の環状部分
の側外面にローラ保持部材38を固着し、そのローラ保
持部材38に案内ローラ33を回転自在に枢着する。ま
た、座部7に、マット39を載置する(図2と図7参
照)。
【0019】なお、図示省略したが、ベース枠5内に、
上限ストップ手段を設けるのが好ましい。その上限スト
ップ手段としては、例えば、駆動機構6の回転軸18の
一端に固着される小径歯車と、その小径歯車に噛合する
と共に外周近傍に小突部等の被検出部を有する大径歯車
と、その大径歯車近傍に配設されると共に被検出部を検
知するリミットスイッチ等のセンサーと、そのセンサー
からの検知信号を受けてモータ16を停止させる制御手
段と、を備え、座部7が上限に達するとセンサーが大径
歯車の突部を検知するように構成すれば良い。
上限ストップ手段を設けるのが好ましい。その上限スト
ップ手段としては、例えば、駆動機構6の回転軸18の
一端に固着される小径歯車と、その小径歯車に噛合する
と共に外周近傍に小突部等の被検出部を有する大径歯車
と、その大径歯車近傍に配設されると共に被検出部を検
知するリミットスイッチ等のセンサーと、そのセンサー
からの検知信号を受けてモータ16を停止させる制御手
段と、を備え、座部7が上限に達するとセンサーが大径
歯車の突部を検知するように構成すれば良い。
【0020】しかして、この入浴介助装置を使用するに
は、図7の(a)に示すように、上昇状態の座部7に被
介護者Hを着座させる。このとき、ベース枠5の左右脚
部8,8の高さが数cm程度と低く、被介護者Hが容易に
左右脚部8,8を乗り越えて着座することができる。そ
して、被介護者Hにより、吊持部材9にテンションがか
かり、図4の(b)と図6の(a)に示すように、検出
・停止手段25のリミットスイッチ27の小ローラ26
が下降してスイッチオン状態となり、その信号が制御
回路28に伝わって、駆動モータ16が作動可能状態と
なる。
は、図7の(a)に示すように、上昇状態の座部7に被
介護者Hを着座させる。このとき、ベース枠5の左右脚
部8,8の高さが数cm程度と低く、被介護者Hが容易に
左右脚部8,8を乗り越えて着座することができる。そ
して、被介護者Hにより、吊持部材9にテンションがか
かり、図4の(b)と図6の(a)に示すように、検出
・停止手段25のリミットスイッチ27の小ローラ26
が下降してスイッチオン状態となり、その信号が制御
回路28に伝わって、駆動モータ16が作動可能状態と
なる。
【0021】その状態で把持部57の両端部断面コ字状
の係合部57a、57aを左右脚部8,8の先端部近傍
に形成された係合用凹部58に係合させて把持部57を
左右脚部8,8間に取り付ける。これにより座部7に着
座した被介護者Hは自身で把持部57を把持することに
より身体を支えることができる。また被介護者Hが自身
で把持部57を把持することができない場合であって
も、被介護者Hが不意に前方に水没する等の事故の発生
を把持部57により防止することができる。
の係合部57a、57aを左右脚部8,8の先端部近傍
に形成された係合用凹部58に係合させて把持部57を
左右脚部8,8間に取り付ける。これにより座部7に着
座した被介護者Hは自身で把持部57を把持することに
より身体を支えることができる。また被介護者Hが自身
で把持部57を把持することができない場合であって
も、被介護者Hが不意に前方に水没する等の事故の発生
を把持部57により防止することができる。
【0022】その後、介護する人又は被介護者H自身
が、座部7が下降するように図示省略のスイッチを操作
する。これにより、駆動モータ16が回転し、その回転
が減速ギヤ群20と回転軸14と第1・第2傘歯車1
9,21を介して、左右の回転軸14,14に伝わる。
そして、巻胴15…が回転軸14,14と一体に回転し
て、吊示部材9…が繰り出され、座部7が下降する(図
1参照)。
が、座部7が下降するように図示省略のスイッチを操作
する。これにより、駆動モータ16が回転し、その回転
が減速ギヤ群20と回転軸14と第1・第2傘歯車1
9,21を介して、左右の回転軸14,14に伝わる。
そして、巻胴15…が回転軸14,14と一体に回転し
て、吊示部材9…が繰り出され、座部7が下降する(図
1参照)。
【0023】さらに、図5と図6の(a)に示すよう
に、座部7の下降途中に於て、案内ロ―ラ33…が、浴
槽2の左右側壁4,4の内面に当接しつつ下方へ転動す
る。これにより、座部7左右方向の揺れを防止できる。
かつ、案内ローラ33…と浴槽2の左右側壁4,4内面
の間の摩擦力により、座部7の前後方向の揺れを防止で
きる。しかも、左右側壁4,4の間隔Sが下方へ行くに
連れて減少している場合でも、案内ローラ33…が内側
へ逃げて、間隔Sの変化に柔軟に対応できる。言い換え
ると、浴槽2の形状にフレキシブルに対応して座部7を
前後左右に揺れないように安定させることができる。
に、座部7の下降途中に於て、案内ロ―ラ33…が、浴
槽2の左右側壁4,4の内面に当接しつつ下方へ転動す
る。これにより、座部7左右方向の揺れを防止できる。
かつ、案内ローラ33…と浴槽2の左右側壁4,4内面
の間の摩擦力により、座部7の前後方向の揺れを防止で
きる。しかも、左右側壁4,4の間隔Sが下方へ行くに
連れて減少している場合でも、案内ローラ33…が内側
へ逃げて、間隔Sの変化に柔軟に対応できる。言い換え
ると、浴槽2の形状にフレキシブルに対応して座部7を
前後左右に揺れないように安定させることができる。
【0024】その後、図6の(b)に示すように、座部
7が浴槽2の底面に当接して吊持部材9が弛むと、直ち
にリミットスイッチ27がオフ状態となる。即ち、図4
の(a)に示すように、吊持部材9が弛んだ直後にリミ
ットスイッチ27の小ローラ26が上昇してオフ状態と
なり、制御回路28がその信号を受けて駆動機構6の動
作を停止させる。この駆動機構6の動作を停止させるた
めには、駆動モータ16を停止させるか、あるいは、
(図示省略の)クラッチ機構を介装して(駆動モータ1
6を回転したままで)このクラッチ機構を断状態として
も良い。このように、座部7が最下端にまで下降すれ
ば、自動的に停止する。しかも、座部7の座面を浴槽2
の底面に近い位置にまで下降させることができ、被介護
者Hの身体の大部分が湯に浸る。また、座部7の下に足
が挟まった場合でも、吊持部材9が弛んだ直後に駆動モ
ータ16が自動的に停止するので安全性が高い。
7が浴槽2の底面に当接して吊持部材9が弛むと、直ち
にリミットスイッチ27がオフ状態となる。即ち、図4
の(a)に示すように、吊持部材9が弛んだ直後にリミ
ットスイッチ27の小ローラ26が上昇してオフ状態と
なり、制御回路28がその信号を受けて駆動機構6の動
作を停止させる。この駆動機構6の動作を停止させるた
めには、駆動モータ16を停止させるか、あるいは、
(図示省略の)クラッチ機構を介装して(駆動モータ1
6を回転したままで)このクラッチ機構を断状態として
も良い。このように、座部7が最下端にまで下降すれ
ば、自動的に停止する。しかも、座部7の座面を浴槽2
の底面に近い位置にまで下降させることができ、被介護
者Hの身体の大部分が湯に浸る。また、座部7の下に足
が挟まった場合でも、吊持部材9が弛んだ直後に駆動モ
ータ16が自動的に停止するので安全性が高い。
【0025】その後、被介護者Hが浴槽2から出るに
は、介護する人又は被介護者H自身が、座部7が上昇す
るように図示省略のスイッチを操作する。これにより、
駆動機構6が作動して、巻胴15…に吊持部材9…が巻
き取られ、座部7が上昇する(図5と図6の(a)参
照)。なお、座部7を上昇させる際はリミットスイッチ
27がオフ状態であっても駆動モータ16が(座部7が
上昇する方向へ)回転するように、制御回路28が回路
構成される(図示省略)。
は、介護する人又は被介護者H自身が、座部7が上昇す
るように図示省略のスイッチを操作する。これにより、
駆動機構6が作動して、巻胴15…に吊持部材9…が巻
き取られ、座部7が上昇する(図5と図6の(a)参
照)。なお、座部7を上昇させる際はリミットスイッチ
27がオフ状態であっても駆動モータ16が(座部7が
上昇する方向へ)回転するように、制御回路28が回路
構成される(図示省略)。
【0026】そして、図7の(a)に示すように、座部
7が浴槽2の上端部にまで上昇すると、図示省略の上限
ストップ機構により駆動機構6が自動的に停止する。そ
の状態で係合部57a、57aを左右脚部8,8の先端
部近傍に形成された係合用凹部58に係合させて左右脚
部8,8間に取り付けられた把持部57を左右脚部8,8
から取り外す。その後は、被介護者Hが自力で、又は、
介護する人の手を借りて、浴槽2から容易に出ることが
できる。
7が浴槽2の上端部にまで上昇すると、図示省略の上限
ストップ機構により駆動機構6が自動的に停止する。そ
の状態で係合部57a、57aを左右脚部8,8の先端
部近傍に形成された係合用凹部58に係合させて左右脚
部8,8間に取り付けられた把持部57を左右脚部8,8
から取り外す。その後は、被介護者Hが自力で、又は、
介護する人の手を借りて、浴槽2から容易に出ることが
できる。
【0027】上述のように、この入浴介助装置によれ
ば、ベース枠5が浴槽2の前壁3上面、及び、左右側壁
4,4上面に、配置されているので、ベース枠5が湯に
浸ることが無く、漏電や腐食が起こり難くなる。従っ
て、故障が起こり難く、かつ、耐久性に優れる。また、
浴槽2内には座部7、吊持部材9…、及び、案内ローラ
33…が、入るのみであるため、浴槽内のスペースを広
く使用することができる。しかも、ベース枠5もコンパ
クトであり、入浴に際して邪魔とならず、開放感が高
い。
ば、ベース枠5が浴槽2の前壁3上面、及び、左右側壁
4,4上面に、配置されているので、ベース枠5が湯に
浸ることが無く、漏電や腐食が起こり難くなる。従っ
て、故障が起こり難く、かつ、耐久性に優れる。また、
浴槽2内には座部7、吊持部材9…、及び、案内ローラ
33…が、入るのみであるため、浴槽内のスペースを広
く使用することができる。しかも、ベース枠5もコンパ
クトであり、入浴に際して邪魔とならず、開放感が高
い。
【0028】また、案内ローラ33…により、座部7の
下降・上昇時の左右・前後方向の揺れを防止することが
できる。従って、被介護者Hの姿勢が安定し、不意に倒
れることが無くて安全であると共に、被介護者Hが不安
に感じることが無い。かつ、座部7が浴槽2の内面に当
たることが無く、浴槽2を保護できる。さらに、駆動機
構6の左・右側辺部11,12の回転軸14,14の回
転を確実にシンクロナイズさせることができ、座部7が
一層安定すると共に、故障が一層少なくなる。
下降・上昇時の左右・前後方向の揺れを防止することが
できる。従って、被介護者Hの姿勢が安定し、不意に倒
れることが無くて安全であると共に、被介護者Hが不安
に感じることが無い。かつ、座部7が浴槽2の内面に当
たることが無く、浴槽2を保護できる。さらに、駆動機
構6の左・右側辺部11,12の回転軸14,14の回
転を確実にシンクロナイズさせることができ、座部7が
一層安定すると共に、故障が一層少なくなる。
【0029】また案内ローラ33…により、座部7の下
降・上昇時の前後左右方向の揺れを防止することができ
る。従って、被介護者Hの姿勢が安定し、不意に倒れる
ことが無くて安全であると共に、不安に感じることが無
い。さらに、駆動機構6の左・右側辺部11,12の回
転軸18,18の回転を確実にシンクロナイズさせるこ
とができ、座部7が一層安定すると共に、故障が一層少
なくなる。しかも、この入浴介助装置1を、浴槽2の深
さの大小に関係無くそのまま設置することができる。
降・上昇時の前後左右方向の揺れを防止することができ
る。従って、被介護者Hの姿勢が安定し、不意に倒れる
ことが無くて安全であると共に、不安に感じることが無
い。さらに、駆動機構6の左・右側辺部11,12の回
転軸18,18の回転を確実にシンクロナイズさせるこ
とができ、座部7が一層安定すると共に、故障が一層少
なくなる。しかも、この入浴介助装置1を、浴槽2の深
さの大小に関係無くそのまま設置することができる。
【0030】しかも把持部57を左右脚部8,8間に取
り付けることにより座部7に着座した被介護者Hは自身
で把持部57を把持して身体を支えることができ、また
被介護者Hが自身で把持部57を把持することができな
い場合であっても、被介護者Hが不意に前方に水没する
等の事故の発生を把持部57により防止することができ
る。
り付けることにより座部7に着座した被介護者Hは自身
で把持部57を把持して身体を支えることができ、また
被介護者Hが自身で把持部57を把持することができな
い場合であっても、被介護者Hが不意に前方に水没する
等の事故の発生を把持部57により防止することができ
る。
【0031】実施の形態2 次ぎに本発明の他の実施の形態の入浴介助装置につき図
8を参照して説明する。図17に示す入浴介助装置で
は、補助脚部59,59が左右脚部8,8の先端部に取
り付けられ、その補助脚部59,59に対して把持部5
7が着脱自在に設けられる。把持部57はその両端部に
断面コ字状の係合部57a、57aが形成され、係る係
合部57a、57aがそれぞれ 補助脚部59,59の
先端部近傍に形成された係合用凹部58に係合する態様
で把持部57は補助脚部59,59間に取り付けられ
る。この場合、把持部57の一端部が補助脚部59,5
9の一方に枢止されたものとして予め構成することもで
きる。 実施の形態3 次ぎに本発明の他の実施の形態の入浴介助装置につき図
9,図10を参照して説明する。図9,図10に示すよ
うに本実施の形態の入浴介助装置では吊持部材巻取用胴
15,15が吊持部材9の繰出し・巻上げ過程における
座部7後縁部と浴槽2の前壁3間の間隔調整機構を構成
する。これを詳細に説明すると、吊持部材巻取用胴1
5,15には吊持部材9としてのワイヤを巻き取るため
の溝15aが螺旋状に形成されている。そのため図10
に示すように最上位点位置の座部7の後縁部と浴槽2の
前壁3との間隔を小さく設定しても、座部7の下降に伴
って座部7が前方に移動し、その結果座部7の後縁部と
浴槽2の前壁3との間隔が狭まることが無く、座部7に
着座した被介護者Hが浴槽2の前壁3により前方に押さ
れて水没する等の事故は生じない。そのため本実施の形
態の入浴介助装置では座部7に着座した被介護者Hが浴
槽2の前壁3を背もたれに使用することができ、座部7
に着座した被介護者Hの座位が安定する。また上述した
ように座部7最上点で座部7後方の隙間が少ないので、
被介護者Hが座部7に移乗する際に座部7後方の隙間に
落下する危険を無くすことができる。また、座部7の昇
降が浴槽2の前壁3の傾斜に沿って行われるので、最上
点での座部7の位置が浴槽2の前壁3に近く、リフトの
左右脚部8,8の前出が小さくて済み、コンパクト化で
き、リフトを使用しない人が入浴する時に邪魔にならな
い。 実施の形態4 次ぎに本発明の他の実施の形態の入浴介助装置につき図
11(a),(b)を参照して説明する。図11(a),(b)に示
すように本実施の形態の入浴介助装置では浴槽2のベー
ス枠5の左右脚部8,8の少なくとも一方に一端が支持
され、他端が浴槽2の外側に延出する支持台62を左右
脚部8,8の少なくとも一方に対して着脱自在に設けて
なる。支持台62はその一端部に左右脚部8との係合部
62aを有し、他端部に脚部62bを有してなり、脚部
62bの高さは前記左右脚部8,8の高さと略一致する
ように設定される。また脚部62bは必要に応じて折り
畳むことができるように構成することができ、その様に
することにより支持台62の取扱いを容易にすることが
できる。一方、左右脚部8には凹部63が形成され、そ
の凹部63底部に係合部62aが係合する孔部63aが
配設される。本実施の形態の入浴介助装置では必要に応
じて支持台62を配置することにより、被介護者のリフ
トへの移乗性を向上することができる。また健常者が入
浴する場合等には支持台62を取り外すようにすれば、
洗い場を広く使用することができる。 実施の形態6 次ぎに本発明の他の実施の形態の入浴介助装置につき図
17を参照して説明する。図17に示す入浴介助装置
は、左右脚部8,8の下枠部29に、浴槽2の左右側壁
4,4の内面に沿う形状の垂下片部40を設け、下枠部
29と浴槽2の間に、滑り止め材41を介装させたもの
である。これにより、浴槽2の傷付きを防止できると共
に、ベース枠5の前後左右へのずれを一層確実に防止で
きる。なお、ベース枠5の前部8aの下面に垂下片部4
0を設ける場合もある。
8を参照して説明する。図17に示す入浴介助装置で
は、補助脚部59,59が左右脚部8,8の先端部に取
り付けられ、その補助脚部59,59に対して把持部5
7が着脱自在に設けられる。把持部57はその両端部に
断面コ字状の係合部57a、57aが形成され、係る係
合部57a、57aがそれぞれ 補助脚部59,59の
先端部近傍に形成された係合用凹部58に係合する態様
で把持部57は補助脚部59,59間に取り付けられ
る。この場合、把持部57の一端部が補助脚部59,5
9の一方に枢止されたものとして予め構成することもで
きる。 実施の形態3 次ぎに本発明の他の実施の形態の入浴介助装置につき図
9,図10を参照して説明する。図9,図10に示すよ
うに本実施の形態の入浴介助装置では吊持部材巻取用胴
15,15が吊持部材9の繰出し・巻上げ過程における
座部7後縁部と浴槽2の前壁3間の間隔調整機構を構成
する。これを詳細に説明すると、吊持部材巻取用胴1
5,15には吊持部材9としてのワイヤを巻き取るため
の溝15aが螺旋状に形成されている。そのため図10
に示すように最上位点位置の座部7の後縁部と浴槽2の
前壁3との間隔を小さく設定しても、座部7の下降に伴
って座部7が前方に移動し、その結果座部7の後縁部と
浴槽2の前壁3との間隔が狭まることが無く、座部7に
着座した被介護者Hが浴槽2の前壁3により前方に押さ
れて水没する等の事故は生じない。そのため本実施の形
態の入浴介助装置では座部7に着座した被介護者Hが浴
槽2の前壁3を背もたれに使用することができ、座部7
に着座した被介護者Hの座位が安定する。また上述した
ように座部7最上点で座部7後方の隙間が少ないので、
被介護者Hが座部7に移乗する際に座部7後方の隙間に
落下する危険を無くすことができる。また、座部7の昇
降が浴槽2の前壁3の傾斜に沿って行われるので、最上
点での座部7の位置が浴槽2の前壁3に近く、リフトの
左右脚部8,8の前出が小さくて済み、コンパクト化で
き、リフトを使用しない人が入浴する時に邪魔にならな
い。 実施の形態4 次ぎに本発明の他の実施の形態の入浴介助装置につき図
11(a),(b)を参照して説明する。図11(a),(b)に示
すように本実施の形態の入浴介助装置では浴槽2のベー
ス枠5の左右脚部8,8の少なくとも一方に一端が支持
され、他端が浴槽2の外側に延出する支持台62を左右
脚部8,8の少なくとも一方に対して着脱自在に設けて
なる。支持台62はその一端部に左右脚部8との係合部
62aを有し、他端部に脚部62bを有してなり、脚部
62bの高さは前記左右脚部8,8の高さと略一致する
ように設定される。また脚部62bは必要に応じて折り
畳むことができるように構成することができ、その様に
することにより支持台62の取扱いを容易にすることが
できる。一方、左右脚部8には凹部63が形成され、そ
の凹部63底部に係合部62aが係合する孔部63aが
配設される。本実施の形態の入浴介助装置では必要に応
じて支持台62を配置することにより、被介護者のリフ
トへの移乗性を向上することができる。また健常者が入
浴する場合等には支持台62を取り外すようにすれば、
洗い場を広く使用することができる。 実施の形態6 次ぎに本発明の他の実施の形態の入浴介助装置につき図
17を参照して説明する。図17に示す入浴介助装置
は、左右脚部8,8の下枠部29に、浴槽2の左右側壁
4,4の内面に沿う形状の垂下片部40を設け、下枠部
29と浴槽2の間に、滑り止め材41を介装させたもの
である。これにより、浴槽2の傷付きを防止できると共
に、ベース枠5の前後左右へのずれを一層確実に防止で
きる。なお、ベース枠5の前部8aの下面に垂下片部4
0を設ける場合もある。
【0032】実施の形態7 図18は、本発明の別の実施の形態の入浴介助装置を示
し、ベース枠5の下面にクランプ部材42を取付けたも
のである。そのクランプ部材42は、ベース枠5の下面
に固着される横断面門型のクランプ本体部43と、その
本体部43の外壁部に設けられたねじ孔に螺進退自在に
螺嵌されたボルト部材44と、を有し、本体部43の上
壁部下面と内壁部内面、及び、ボルト部材44の先端部
に、滑り止め材45…を設けたものである。これによ
り、浴槽2の傷付きを防止できると共に、ベース枠5の
前後左右へのずれをさらに確実に防止できる。
し、ベース枠5の下面にクランプ部材42を取付けたも
のである。そのクランプ部材42は、ベース枠5の下面
に固着される横断面門型のクランプ本体部43と、その
本体部43の外壁部に設けられたねじ孔に螺進退自在に
螺嵌されたボルト部材44と、を有し、本体部43の上
壁部下面と内壁部内面、及び、ボルト部材44の先端部
に、滑り止め材45…を設けたものである。これによ
り、浴槽2の傷付きを防止できると共に、ベース枠5の
前後左右へのずれをさらに確実に防止できる。
【0033】実施の形態8 次に、図19及び図20、図21、図22は、さらに別
の実施の形態を示し、座部7の後縁部を垂持ちすると共
に、駆動機構6によって、浴槽2の前壁3上面に対応し
たベース枠5の前部8aから、繰出し・巻上げ自在に垂
れ下がって、座部7を吊持する背側吊持部材46を、備
えている。具体的には、駆動機構6の駆動モータ16と
減速ギヤ群20を左右方向の回転軸18の一端寄りに配
置し、その回転軸18の中間部に、背側吊持部材巻取用
巻胴47を形成し、その巻胴47に回転軸18の全長の
2分の1程度の横幅寸法を有する背側吊持部材46を巻
設する。
の実施の形態を示し、座部7の後縁部を垂持ちすると共
に、駆動機構6によって、浴槽2の前壁3上面に対応し
たベース枠5の前部8aから、繰出し・巻上げ自在に垂
れ下がって、座部7を吊持する背側吊持部材46を、備
えている。具体的には、駆動機構6の駆動モータ16と
減速ギヤ群20を左右方向の回転軸18の一端寄りに配
置し、その回転軸18の中間部に、背側吊持部材巻取用
巻胴47を形成し、その巻胴47に回転軸18の全長の
2分の1程度の横幅寸法を有する背側吊持部材46を巻
設する。
【0034】また、座部7を、左右の吊持部材9…と背
側吊持部材46とに、連結・切離し自在に連結する。具
体的には、図16に示すように、係止離脱機構48を設
ける。その係止離脱機構48は、吊持部材9と背側吊持
部材46の下端部に固着されると共に弾性変形により先
端部49aが開閉自在な金属製フック49と、座部7に
形成されると共にフック49が係脱自在に係止する引掛
部50と、から成る。図例では、引掛部50は、略門型
又はアーチ型の金具とされる。なお、係止離脱機構48
は、上述のようなフック49と引掛部50との組合せ以
外であってもよい。また、他の構成は、図1〜図13に
て説明したものと同様である。
側吊持部材46とに、連結・切離し自在に連結する。具
体的には、図16に示すように、係止離脱機構48を設
ける。その係止離脱機構48は、吊持部材9と背側吊持
部材46の下端部に固着されると共に弾性変形により先
端部49aが開閉自在な金属製フック49と、座部7に
形成されると共にフック49が係脱自在に係止する引掛
部50と、から成る。図例では、引掛部50は、略門型
又はアーチ型の金具とされる。なお、係止離脱機構48
は、上述のようなフック49と引掛部50との組合せ以
外であってもよい。また、他の構成は、図1〜図13に
て説明したものと同様である。
【0035】しかして、図17の(a)に示すように、
上昇状態の座部7に被介護者Hを着座させてこの装置を
作動させると、回転軸14,14,18が回転して、各
巻胴15,15,47から吊持部材9…と背側吊持部材
46とが同一速度で繰り出される(図14参照)。これ
により、図17の(b)に示すように、座部7が水平状
態のまま下降する。
上昇状態の座部7に被介護者Hを着座させてこの装置を
作動させると、回転軸14,14,18が回転して、各
巻胴15,15,47から吊持部材9…と背側吊持部材
46とが同一速度で繰り出される(図14参照)。これ
により、図17の(b)に示すように、座部7が水平状
態のまま下降する。
【0036】このように、座部7に被介護者Hが着座し
た状態に於て、(案内ローラ33…による揺れ防止効果
に加えて)背側吊持部材46により、座部7左右・前後
の揺れの発生を一層確実に防止できる。つまり、被介護
者Hが座部7に着座する際に、座部7の中心から著しく
外れていたり、また、着座姿勢が著しく偏っている場合
でも、背側吊持部材46により座部7の転覆を防止でき
る。特に、被介護者Hが後方(背中側)へ転倒する事故
は絶対生じない。
た状態に於て、(案内ローラ33…による揺れ防止効果
に加えて)背側吊持部材46により、座部7左右・前後
の揺れの発生を一層確実に防止できる。つまり、被介護
者Hが座部7に着座する際に、座部7の中心から著しく
外れていたり、また、着座姿勢が著しく偏っている場合
でも、背側吊持部材46により座部7の転覆を防止でき
る。特に、被介護者Hが後方(背中側)へ転倒する事故
は絶対生じない。
【0037】次に、図23は、ベース枠5の左右脚部
8,8の相互間隔Aを変更可能としたものである。つま
り、図23の(a)に示すように、ベース枠5の左右脚
部8,8の相互間隔Aを変更可能とすると共に左右脚部
8,8内に設けられた左右の回転軸14,14を左右脚
部8,8と一体状に移動可能とする相互間隔調整機構5
1が設けられている。
8,8の相互間隔Aを変更可能としたものである。つま
り、図23の(a)に示すように、ベース枠5の左右脚
部8,8の相互間隔Aを変更可能とすると共に左右脚部
8,8内に設けられた左右の回転軸14,14を左右脚
部8,8と一体状に移動可能とする相互間隔調整機構5
1が設けられている。
【0038】具体的には、ベース枠5の前部8aには、
筒状のガイド部材52が固着される。また、左右脚部
8,8の一端部には、相互に逆ねじとされた雌ねじ部を
有するナット部材53,53が固着される。さらに、左
右脚部8,8の一端部内面に、前部8aのガイド部材5
2にスライド自在に挿入されるアジャスト部54、54
が突設される。そのアジャスト部54,54はガイド部
材52に対して、相対的な回転を規制する機構を介して
挿入される。また、前部8aに左右方向のアジャストね
じ杆55が回転自在に挿通される。そのねじ杆55の両
端部に相互に逆ねじとされた雄ねじ部55a,55bが形
成され、その雄ねじ部55a,55bは、夫々、左右のナ
ット部材53,53に螺進退自在に螺入される。さら
に、アジャストねじ杆55の両端面に六角孔等の(図示
省略の)回転用孔部が設けられる。
筒状のガイド部材52が固着される。また、左右脚部
8,8の一端部には、相互に逆ねじとされた雌ねじ部を
有するナット部材53,53が固着される。さらに、左
右脚部8,8の一端部内面に、前部8aのガイド部材5
2にスライド自在に挿入されるアジャスト部54、54
が突設される。そのアジャスト部54,54はガイド部
材52に対して、相対的な回転を規制する機構を介して
挿入される。また、前部8aに左右方向のアジャストね
じ杆55が回転自在に挿通される。そのねじ杆55の両
端部に相互に逆ねじとされた雄ねじ部55a,55bが形
成され、その雄ねじ部55a,55bは、夫々、左右のナ
ット部材53,53に螺進退自在に螺入される。さら
に、アジャストねじ杆55の両端面に六角孔等の(図示
省略の)回転用孔部が設けられる。
【0039】また、図23の(b)に示すように、左右
方向の回転軸18,18の両端部に、第1傘歯車19
が、軸心方向へスライド自在かつ相対的に回転しないよ
うに外嵌される。例えば、第1傘歯車19と回転軸18
の端部との接合部をスプライン溝56が形成されたスプ
ライン構造とする。この場合、第1傘歯車19を、脚部
8,8に回転自在に取付けておけばよい。これにより、
回転軸18と第1傘歯車19の間では、滑動しつつ動力
伝達が行われ、左右脚部8,8の相互間隔Aの変化に対
応できる。なお、第2歯車21は、回転軸14の端部に
固着される。このように、相互間隔調整機構51は、ベ
ース枠5の前部8aと左右脚部8,8、及び、ガイド部
材52、ナット部材53,53、アジャスト部54,5
4、アジャストねじ杆55、回転軸18、第1傘歯車1
9等から構成される。
方向の回転軸18,18の両端部に、第1傘歯車19
が、軸心方向へスライド自在かつ相対的に回転しないよ
うに外嵌される。例えば、第1傘歯車19と回転軸18
の端部との接合部をスプライン溝56が形成されたスプ
ライン構造とする。この場合、第1傘歯車19を、脚部
8,8に回転自在に取付けておけばよい。これにより、
回転軸18と第1傘歯車19の間では、滑動しつつ動力
伝達が行われ、左右脚部8,8の相互間隔Aの変化に対
応できる。なお、第2歯車21は、回転軸14の端部に
固着される。このように、相互間隔調整機構51は、ベ
ース枠5の前部8aと左右脚部8,8、及び、ガイド部
材52、ナット部材53,53、アジャスト部54,5
4、アジャストねじ杆55、回転軸18、第1傘歯車1
9等から構成される。
【0040】このように構成したことにより、アジャス
トねじ杆55の両端の回転用孔部に対応するレンチを嵌
めて回転させれば、ねじ杆55に対して左右のナット部
材53,53が接近又は離間する(図23の(a)参
照)。これにより、左右脚部8,8及び左右の回転軸1
8,18が、相対的に接近又は離間する。従って、左右
脚部8,8の相互間隔Aを浴槽の大きさ(横幅)の大小
に対応して調整することができる。
トねじ杆55の両端の回転用孔部に対応するレンチを嵌
めて回転させれば、ねじ杆55に対して左右のナット部
材53,53が接近又は離間する(図23の(a)参
照)。これにより、左右脚部8,8及び左右の回転軸1
8,18が、相対的に接近又は離間する。従って、左右
脚部8,8の相互間隔Aを浴槽の大きさ(横幅)の大小
に対応して調整することができる。
【0041】次に、図24は、左右の回転軸14,14
を、浴槽2の左右側壁4,4の内側に設けたものであ
る。即ち、脚部8,8の下枠部29,29に、浴槽2の
左右側壁4,4の内側に挿入される低底部29a,29
aを形成し、その低底部29a,29aに回転軸14,
14を配設する。このように構成すれば、左右脚部8,
8の高さを一層低くすることができ、入浴に際して一層
邪魔とならない。
を、浴槽2の左右側壁4,4の内側に設けたものであ
る。即ち、脚部8,8の下枠部29,29に、浴槽2の
左右側壁4,4の内側に挿入される低底部29a,29
aを形成し、その低底部29a,29aに回転軸14,
14を配設する。このように構成すれば、左右脚部8,
8の高さを一層低くすることができ、入浴に際して一層
邪魔とならない。
【0042】なお、本発明は、上述の実施の形態以外に
も設計変更可能であり、例えば、吊持部材9と背側吊持
部材46として、ベルト以外にも、ワイヤーロープ、樹
脂製ロープ、チェーン等を使用するも自由である。ま
た、図1〜図7の入浴介助装置に於て、座部7を吊持部
材9…に連結・切離し自在に連結してもよい。
も設計変更可能であり、例えば、吊持部材9と背側吊持
部材46として、ベルト以外にも、ワイヤーロープ、樹
脂製ロープ、チェーン等を使用するも自由である。ま
た、図1〜図7の入浴介助装置に於て、座部7を吊持部
材9…に連結・切離し自在に連結してもよい。
【図1】本発明の入浴介助装置の一実施の形態を示す平
面図である。
面図である。
【図2】入浴介助装置を浴槽に設置した状態の断面図で
ある。
ある。
【図3】(a)要部の斜視図である。 (b)部分側面図である。 (c)他の部分側面図である。
【図4】検出・停止手段の作用説明書である。
【図5】要部拡大断面図である。
【図6】要部作用説明図である。
【図7】使用状態説明図である。
【図8】本発明の入浴介助装置の他の実施の形態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図9】本発明の入浴介助装置の別の実施の形態を示す
平面図である。
平面図である。
【図10】同じく使用状態を示す説明図である。
【図11】(a)本発明の入浴介助装置のさらに他の実施
の形態を示す斜視図である。 (b)同じく使用状態を示す斜視図である。
の形態を示す斜視図である。 (b)同じく使用状態を示す斜視図である。
【図12】他の実施の形態の要部拡大断面図である。
【図13】別の実施の形態の要部拡大断面図である。
【図14】さらに別の実施の形態を示す平面図である。
【図15】斜視図である。
【図16】要部拡大断面図である。
【図17】作用説明図である。
【図18】ベース枠の左右脚部の相互間隔を変更可能と
したものを示す簡略説明図である。
したものを示す簡略説明図である。
【図19】左右の回転軸を浴槽の左右側壁の内側に設け
たものを示す断面図である。
たものを示す断面図である。
1・・・入浴介助装置 2・・・浴槽 3・・・前壁 4,4・・・左右側壁 5 ・・・ベース枠 6 ・・・駆動機構 7 ・・・座部 8a・・・前部 8,8・・・左右脚部 9 ・・・吊持部材 10・・・前辺部 11・・・左側辺部 12・・・右側辺部 14・・・回転軸 15・・・巻胴 16・・・駆動モータ 17・・・分岐・伝達機構 18・・・回転軸 19・・・第1傘歯車 20・・・減速ギヤ群 21・・・第2傘歯車 22・・・ウォーム 23・・・ホイル 24・・・ギヤ 25・・・検出・停止手段 26・・・小ローラ 27・・・リミットスイッチ 28・・・制御回路 29・・・下枠部 30・・・上枠部 31・・・スリット 33・・・案内ローラ 34・・・着座部 35・・・鉛直片部 36・・・水平片部 40・・・垂下片部 46・・・背側吊持部材 47・・・巻胴 57・・・把持部 58・・・係合用凹部 59・・・補助脚部 60・・・支持部 61・・・支持部 62・・・支持台 63・・・凹部 A 相互間隔
フロントページの続き (72)発明者 長島 英司 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内 (72)発明者 松野 孝則 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内 Fターム(参考) 4C094 AA01 AA07 BB10 BC25 CC03 CC05 CC09 CC15 DD14 GG02 GG11
Claims (9)
- 【請求項1】 浴槽の上面に載置されるベース枠と、該
ベース枠に設けられた駆動機構と、被介護者着座用の座
部と、該座部の左右側縁部を垂持ちすると共に、上記駆
動機構によって繰出し・巻上げ自在に垂れ下がって上記
座部を吊持する吊持部材と、を備え、浴槽の左右側壁上
面に対応した上記ベース枠の左右脚部間に把持部を着脱
自在に設けてなることを特徴とする入浴介助装置。 - 【請求項2】 浴槽の上面に載置されるベース枠と、該
ベース枠に設けられた駆動機構と、被介護者着座用の座
部と、該座部の左右側縁部を垂持ちすると共に、上記駆
動機構によって繰出し・巻上げ自在に垂れ下がって上記
座部を吊持する吊持部材と、駆動機構が、前辺部と左・
右側辺部とから成る平面視門型のベース枠内に設けら
れ、かつ、上記左・右側辺部は、各々1本の回転軸と、
この各回転軸に設けられる吊持部材巻取用胴と、を備
え、吊持部材巻取用胴による吊持部材の繰出し・巻上げ
過程における座部後縁部と浴槽の前壁間の間隔調整機構
を備えたことを特徴とする入浴介助装置。 - 【請求項3】 浴槽の上面に載置されるベース枠と、該
ベース枠に設けられた駆動機構と、被介護者着座用の座
部と、該座部の左右側縁部を垂持ちすると共に、上記駆
動機構によって繰出し・巻上げ自在に垂れ下がって上記
座部を吊持する吊持部材と、を備え、浴槽の左右側壁上
面に対応した上記ベース枠の左右脚部の少なくとも一方
に一端が支持され、他端が浴槽の外側に延出する支持台
を着脱自在に設けてなることを特徴とする入浴介助装
置。 - 【請求項4】 座部の後縁部を垂持ちすると共に、駆動
機構によって繰出し・巻上げ自在に垂れ下って座部を吊
持する背側吊持部材を、備えている請求項1〜請求項3
のいずれか一に記載の入浴介助装置。 - 【請求項5】駆動機構が、前辺部と左・右側辺部とから
成る平面視門型として、ベース枠内に設けられ、かつ、
上記左・右側辺部は、各々1本の回転軸と、この各回転
軸に設けられる吊持部材巻取用胴と、を備え、さらに、
上記前辺部は、駆動モータと、左右の上記各回転軸に上
記駆動モータからの動力を同調しつつ伝達する分岐・伝
達機構とを、備えている請求項1〜請求項4のいずれか
一に記載の入浴介助装置。 - 【請求項6】 ベース枠の左右脚部の相互間隔Aを変更
可能とすると共に該左右脚部内に設けられた左右の回転
軸を該左右脚部と一体状に移動可能とする相互間隔調整
機構が設けられている請求項1〜請求項5のいずれか一
に記載の入浴介助装置。 - 【請求項7】 座部が、左右の吊持部材に、又は、左右
の吊持部材と背側吊持部材とに、連結・切離し自在に連
結されている請求項1乃至請求項6の何れか一に記載の
入浴介助装置。 - 【請求項8】 吊持部材の下端部に、浴槽の左右側壁内
面に接触転動する案内ローラが、付設されている請求項
1乃至請求項7の何れか一に記載の入浴介助装置。 - 【請求項9】 吊持部材の撓みを検出して、駆動機構の
動作を停止させる検出・停止手段を、備えていることを
特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一に記載の入
浴介助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10374856A JP2000189482A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 入浴介助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10374856A JP2000189482A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 入浴介助装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000189482A true JP2000189482A (ja) | 2000-07-11 |
Family
ID=18504551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10374856A Pending JP2000189482A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 入浴介助装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000189482A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006136610A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-01 | Toto Ltd | 入浴介助装置 |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP10374856A patent/JP2000189482A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006136610A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-01 | Toto Ltd | 入浴介助装置 |
JP4508841B2 (ja) * | 2004-11-15 | 2010-07-21 | Toto株式会社 | 入浴介助装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050119 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050127 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050607 |