JP2000178472A - 含フッ素樹脂粉体塗料用組成物 - Google Patents

含フッ素樹脂粉体塗料用組成物

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JP2000178472A JP10358019A JP35801998A JP2000178472A JP 2000178472 A JP2000178472 A JP 2000178472A JP 10358019 A JP10358019 A JP 10358019A JP 35801998 A JP35801998 A JP 35801998A JP 2000178472 A JP2000178472 A JP 2000178472A
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silicate
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亮一 深川
Nobuhiko Tsuda
暢彦 津田
Ryuji Iwakiri
龍治 岩切
Masaru Nagato
大 長門
Takeshi Nagai
剛 永井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除電作用を有し、高硬度で汚染付着防止性の
塗膜を与える含フッ素樹脂粉体塗料用組成物を提供す
る。 【解決手段】 含フッ素樹脂100重量部と4官能もし
くは3官能シリケート化合物またはそれらの縮合物1〜
40重量部からなる粉体塗料用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は含フッ素樹脂粉体塗
料用組成物、特に帯電防止性および汚染付着防止性に優
れた含フッ素樹脂粉体塗料用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】含フッ素樹脂は撥水性撥油性、耐熱性、
耐候性、耐薬品性に優れ、各種の塗料用樹脂として使用
されている。
【0003】含フッ素樹脂を含む粉体塗料用組成物も知
られている。たとえば特公平6−104792号公報に
はクロロトリフルオロエチレン(CTFE)/テトラフ
ルオロエチレン(TFE)共重合体を主体とする粉体塗
料が記載されている。また熱可塑性粉体塗料として特開
平4−227743号公報にはフッ化ビニリデン(Vd
F)/ヘキサフルオロプロピレン(HFP)共重合体と
熱可塑性アクリル樹脂とからなる粉体塗料が、また特開
平6−108103号公報にはポリフッ化ビニリデン
(PVdF)と熱可塑性樹脂とさらにVdF/テトラフ
ルオロエチレン(TFE)/HFP三元共重合体からな
る粉体塗料が記載されている。さらに熱硬化性粉体塗料
として、特開平1−103670号公報にはクロロトリ
フルオロエチレン(CTFE)またはTFEを主成分と
する共重合体を単独で樹脂成分として用いることが提案
されている。また、特開平6−279549号公報には
VdFとアリル誘導体との共重合体を樹脂成分として単
独使用することが提案されている。
【0004】これらの含フッ素樹脂粉体塗料により形成
された塗膜はその含フッ素樹脂の優れた撥水性が故に親
油性の汚れが付着しやすく、また除去しにくいという問
題がある。さらに、含フッ素樹脂は比較的柔らかく、表
面が傷つきやすい。
【0005】また、粉体塗料は一般に樹脂と顔料や硬化
剤などの他の成分を混合し、一旦、溶融混練したのち粉
砕し、フルイで分級して製造しているが、含フッ素樹脂
は電気絶縁性が高く帯電しやすいため、粉砕後分級する
際に容器の壁面に付着したりスパークが発生したりする
ため、取扱いがわるい。さらに静電塗装時に帯電性にバ
ラツキが生ずるため、厚膜塗装が困難となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、形成した塗
膜に汚染が付着しにくい特性(汚染付着防止性)を与
え、かつ粉体塗料の製造時に問題となる電荷の蓄積を防
止する性質(除電性)に優れた含フッ素樹脂粉体塗料用
組成物に関する。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、含フ
ッ素樹脂(A)とシリケート成分(B)を含む粉体塗料
用組成物に関する。
【0008】シリケート成分(B)としては、 式(I):Si(OR)(式中、Rは同じかまたは異な
り、いずれも炭素数1〜16、好ましくは1〜8の有機
基)で示される4官能シリケート化合物およびその縮合
物; 式(II):R2Si(OR13(式中、R1は同じかまた
は異なり、いずれも炭素数1〜16、好ましくは1〜8
の有機基、R2は水素原子または炭素数1〜16、好ま
しくは1〜8の有機基)で示される3官能シリケート化
合物およびその縮合物;ならびに式(I)の4官能シリ
ケート化合物と式(II)の3官能シリケート化合物の共
縮合物から選ばれた少なくとも1種が用いられる。
【0009】シリケート成分(B)の配合割合は、含フ
ッ素樹脂(A)100重量部(以下、「部」という)に
対して1〜40部、好ましくは5〜15部である。シリ
ケート成分(B)が1部未満の場合は得られる塗料用組
成物の汚染付着防止効果だけでなく帯電防止効果も低下
し、40部を超えると塗料用組成物の貯蔵安定性が低下
する。
【0010】かかるシリケート成分(B)は含フッ素樹
脂の過大な帯電を防止して粉体の取扱い性や静電塗装性
を改善する。さらに、加水分解することにより塗膜表面
を親水化して汚れの付着を防止すると共に、汚れの除去
も容易にし、また縮合により塗膜の硬度を高める作用を
果たす。
【0011】シリケート化合物を塗料に配合することは
知られている(特開平10−11078号公報、WO9
44/06870号パンフレットなど)。しかし、主と
して溶剤型塗料や水性塗料の汚染付着防止性や耐候性の
改善を目的としており、前記の粉体塗料特有の問題(帯
電性、塗膜硬度など)については記載されていない。
【0012】本発明は汚染付着防止剤として公知のシリ
ケート化合物のうち粉体塗料に適したシリケート化合物
を選定し、しかも粉体塗料特有の課題をも解決したもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の含フッ素樹脂粉体塗料用
組成物は、前記のとおり含フッ素樹脂(A)とシリケー
ト成分(B)とを含む。
【0014】含フッ素樹脂(A)としては、たとえばテ
トラフルオロエチレン(TFE)系共重合体、フッ化ビ
ニリデン(VdF)系共重合体、クロロトリフルオロエ
チレン(CTFE)系共重合体などがあげられる。
【0015】TFE系共重合体としてはTFEを主体と
し、他の単量体としてたとえばヘキサフルオロプロピレ
ン(HFP)、エチレン(ET)、イソブチレン(I
B)、プロピレン(PR)の1種または2種以上を共重
合したものがあげられる。具体的にはTFE/HFP/
ET共重合体(THE)、TFE/HFP/IB共重合
体(THI)、TFE/ET/PR共重合体(TEP)
などがあげられ、特に粉砕性、貯蔵安定性の点からTH
EまたはTHIが好ましい。
【0016】VdF系共重合体としてはVdFを主体と
し、他の単量体としてTFE、トリフルオロエチレン
(TrFE)、クロロトリフルオロエチレン(CTF
E)、HFP、モノフルオロエチレン(VF)の1種ま
たは2種以上を共重合したものがあげられる。具体的に
はVdF/TFE共重合体、VdF/TFE/HFP共
重合体、VdF/TFE/CTFE共重合体、VdF/
TrFE共重合体、VdF/VF共重合体などがあげら
れ、特に粉砕性、貯蔵安定性の点からVdF/TFE共
重合体およびVdF/TFE/HFP共重合体が好まし
い。
【0017】またCTFE系共重合体としてはCTFE
を主体とし、他の単量体としてTFE、エチルビニルエ
ーテル(EVE)、イソブチルビニルエーテル(iso
−BVE)、ビニルアセテート(VA)の1種または2
種以上を共重合したものがあげられる。具体的にはCT
FE/TFE共重合体、CTFE/EVE共重合体、C
TFE/iso−BVE共重合体、CTFE/TFE/
iso−BVE共重合体、CTFE/TFE/iso−
BVE/VA共重合体などがあげられる。
【0018】本発明において含フッ素樹脂(A)に架橋
性官能基を導入することにより熱硬化型の粉体塗料を提
供することができる。
【0019】好ましい架橋性官能基としては、たとえば
化学式群(i):
【0020】
【化1】
【0021】(式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基)
のような官能基があげられる。
【0022】前記官能基のうちでも、化学式群(ii):
【0023】
【化2】
【0024】が好ましい。
【0025】かかる架橋性官能基を導入し得る単量体と
しては、たとえばパーフルオロブテン酸(PFBA)、
特開平8−67795号公報に記載のエーテル単位を有
するフッ素系単量体のほか、無水マレイン酸(MAL)
などのカルボン酸基を有する非フッ素系の単量体;ヒド
ロキシブチルビニルエーテル(HBVE)、アリルアル
コールなどのヒドロキシル基含有単量体;グリシジルビ
ニルエーテル(GVE)などのエポキシ基含有単量体;
ビニルメトキシシラン、ビニルエトキシシランのほか特
開平8−120211号公報に記載されている加水分解
性シリル基を含有する単量体、アミノプロポキシ基を含
有する単量体などが例示される。
【0026】これらのうち公知の硬化剤と組み合わせた
場合の焼付け温度範囲での反応性の点からPFBA、無
水マレイン酸などのカルボキシル基含有単量体、HBV
Eなどのヒドロキシル基含有単量体、GVEなどのエポ
キシ(グリシジル)基含有単量体が好ましい。
【0027】架橋性官能基は硬化部位を形成するもので
あり、その量は官能基の反応性、硬化剤の種類によって
変化するが、塗料中の樹脂成分全体で酸価が1〜300
mgKOH/g、または水酸基価が1〜200mgKO
H/g、またはエポキシ当量が5〜15000当量が含
まれていることが好ましい。
【0028】架橋性官能基を有するTFE系共重合体と
しては、融点が160℃以下で、メルトフローレート
(MFR)が1〜1000g/10分(130℃、荷重
2.1kg)のものが好ましく、具体例としてはたとえ
ばTFE/HFP/ET/PFBA共重合体(モル比。
25〜40/10〜20/35〜48/0.1〜1
0)、TFE/HFP/ET/HBVE共重合体(モル
比。25〜40/10〜20/35〜48/0.1〜1
0)、TFE/HFP/ET/GVE共重合体(モル
比。25〜40/10〜20/35〜48/0.1〜1
0)、TFE/HFP/IB/HBVE共重合体(モル
比。25〜40/10〜20/35〜48/0.1〜1
0)、TFE/HFP/ET/HBVE/VBz共重合
体(モル比。25〜40/10〜20/35〜48/
0.1〜10/3〜8)、TFE/HFP/ET/HB
VE/VBz/VPi共重合体(モル比。25〜40/
10〜20/35〜48/0.1〜10/3〜8/3〜
8)のものなどがあげられる。
【0029】また、架橋性官能基含有VdF系共重合体
としては分子量1,000〜100,000(GPC測
定によるスチレン換算値)、融点150℃以下(DSC
による測定値)、ガラス転移点150℃以下(DSCに
よる測定値)およびMFR1.0〜1000g/10分
(130℃、荷重2.1kg)の特性をもつものが好ま
しく、具体例としてはたとえばVdF/TFE/PFB
A共重合体(モル比。65〜95/5〜25/1〜1
0)、VdF/TFE/HFP/PFBA共重合体(モ
ル比。50〜95/5〜20/5〜20/1〜10)な
どがあげられる。
【0030】架橋性官能基含有CTFE系共重合体とし
ては、分子量が1000〜100000、ガラス転移点
が30〜120℃のものが好ましく、具体例としてはた
とえばCTFE/TFE/iso−BVE/HBVE共
重合体(モル比。30〜60/5〜30/5〜20/5
〜30)なども好適である。
【0031】本発明で用いる含フッ素樹脂(A)は塗膜
に要求される特性に応じて共重合成分を選定することに
より種々のフッ素含量を取り得るが、耐候性、耐水性に
優れた塗膜を与える点から10重量%(以下、「%」と
いう)以上、特に30%以上、さらに50%以上とする
ことが好ましい。
【0032】また含フッ素樹脂(A)として、THFに
実質的に溶解しない樹脂を用いることが、つぎの場合に
好ましい。
【0033】THFに溶解しないことは、THFに溶解
する樹脂との相溶性に劣ることになる。すなわち、TH
Fに溶解する樹脂を用いた粉体塗料を塗装したのち同じ
塗装ラインで本発明の粉体塗料を塗装するとき、または
その逆の順序の場合は、含フッ素樹脂(A)が他の樹脂
の影響を受けることが少なく、また他の粉体塗料に与え
る含フッ素樹脂(A)の混入の影響を少なくすることが
できる。
【0034】実質的に溶解しないとは、THFに0.5
%未満の濃度で溶解する場合も含む。実質的にTHF溶
液中での樹脂の固有粘度[η]を測定する場合には、
0.5%程度以上の溶解度がなければ信頼できる固有粘
度[η]を測定することができないためである。
【0035】THFに実質的に溶解しない含フッ素樹脂
としては前記のTHE、THI、TEPなどのTFE系
共重合体、またはそれらの架橋性官能基含有共重合体な
どがあげられる。なお、THFに溶解する樹脂のうち粉
体塗料に用いられているものとしては、たとえばアクリ
ル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂のほか、前記
VdF系共重合体や特公昭6−104792号公報記載
の含フッ素樹脂などがある。
【0036】本発明の樹脂成分として含フッ素樹脂
(A)に加えて他の合成樹脂を配合することができる。
他の合成樹脂の配合量は該樹脂の種類、塗料の用途など
によって適宜決定すればよいが、含フッ素樹脂の特性が
損われない量とすることはもちろんである。通常、含フ
ッ素樹脂(A)100部に対して20〜150部であ
る。
【0037】他の合成樹脂としては、たとえばアクリル
樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、含フッ素樹脂
(A)と組成の異なる含フッ素樹脂などがあげられる。
【0038】特に含フッ素樹脂(A)が前記VdF系共
重合体、とりわけ架橋性官能基を有するVdF系共重合
体の場合、他の合成樹脂としてメタクリル酸メチル(M
MA)系重合体を用いて複合樹脂とすることが、室温で
の粉砕性が良好でかつ硬化塗膜の折り曲げ時の耐クラッ
ク性、耐衝撃性が改善される点から好ましい。
【0039】MMA系重合体自身は、得られる塗膜に光
沢、平滑性などの優れた外観、硬度、クリアー塗装時の
透明性を与え、さらに顔料分散性、基材への密着性を改
善する。
【0040】本発明において用いることのできるMMA
系重合体としては、MMAの単独重合体でもよく、また
MMAを必須成分とし、MMAと共重合が可能な単量体
との共重合体でもよい。共重合可能な単量体として、た
とえばアクリル酸エステル単量体、メタクリル酸エステ
ル単量体などの1種または2種以上などがあげられる。
【0041】MMA系重合体は架橋性官能基を有してい
なくてもよいが、VdF系重合体について前記した架橋
性官能基を導入して架橋性のMMA系重合体としてもよ
い。
【0042】このような架橋性官能基を有する単量体と
しては、たとえばカルボン酸基含有単量体としてはアク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、クロトン酸などの
不飽和カルボン酸など;水酸基含有単量体としてはアク
リル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシエ
チル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒド
ロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、エ
チレングリコールジメタクリレートなど;エポキシ基含
有単量体としてはアクリル酸グリシジル、メタクリル酸
グリシジル(GMA)などがあげられる。
【0043】MMA系重合体のMMA単位の含有量とし
ては、前記VdF系共重合体との相溶性がよく、得られ
る塗膜の光沢が低下しにくいという点から、70モル%
以上であり、90〜100モル%であることが好まし
い。
【0044】MMA系重合体に前記架橋性官能基を有す
る単量体が共重合している場合の該単量体単位の含有量
としては、VdF系樹脂との複合樹脂としたときに複合
樹脂全体で酸価が1〜300mgKOH/g、または水
酸基価が1〜200mgKOH/g、またはエポキシ当
量が5〜15000当量の範囲であれば特に限定はされ
ない。官能基を入れすぎるとVdF系共重合体との相溶
性が低下するいう点からMMA単位が70モル%以上、
さらに好ましくは80モル%以上含まれるような形で共
重合されていることが好ましい。以上の観点から好まし
い官能基含有単量体の共重合範囲は0.1〜30モル
%、より好ましくは1〜20モル%の範囲である。
【0045】MMA系重合体のガラス転移点(Tg)と
しては、VdF系共重合体と複合樹脂にした場合に30
〜120℃であれば特に限定されないが、上記と同様の
理由でMMA単位が70モル%以上、さらに好ましくは
80モル%以上含まれるような形で共重合されているこ
とが好ましい。
【0046】MMA系重合体の数平均分子量としては、
後加工性が低下しにくいく、塗装外観が損われにくいと
いう点から1×103〜1×105であることが好まし
い。
【0047】前記MMA系重合体は、乳化重合法や懸濁
重合法、溶液重合法、塊状重合法などの通常の方法によ
り得ることができる。
【0048】前記VdF系共重合体と前記MMA系重合
体との混合割合は、VdF系共重合体100部に対し
て、MMA系重合体10〜400部であり、20〜25
0部であることが好ましい。この混合割合を採用するこ
とにより、得られる粉体塗料組成物の基材への密着性、
耐屈曲性、該組成物から得られる塗膜の光沢、耐候性、
耐水性、耐薬品性の改善効果が大きくなる。
【0049】粉体塗料用の樹脂は、室温(約0〜40
℃)で固くてもろい樹脂の場合は室温で微粉砕できる
が、室温近くにTgがある樹脂は弾性があるため室温で
微粉砕できず極低温(約−150〜−50℃)で固化し
て粉砕している。ところが室温で微粉砕可能な従来のV
dF系樹脂は室温付近で固くてもろくなければならない
ため、得られる塗膜の折り曲げ時の耐クラック性、耐衝
撃性に劣るものになる。
【0050】前記VdF系共重合体とMMA系重合体と
の複合樹脂が室温で微粉砕可能であり、しかも得られる
硬化塗膜の折り曲げ時の耐クラック性、耐衝撃性が改善
される点にある。
【0051】好適に採用される微粉砕法としては、たと
えば衝撃粉砕法などがあげられる。装置としては、たと
えばハンマーミルなどが好ましい。
【0052】本発明における前記複合樹脂またはその粉
末のその他の特徴としては、たとえばつぎの特性をもつ
ものが好ましい。 Tg:室温付近での粉砕性、使用温度での塗膜硬度、加
熱溶融成膜の点から30〜100℃、特に50〜70℃
が好ましい。 見掛け比重:ドライブレンド時の顔料、塗料化添加剤と
の混和性の点から、0.1〜1.0g/cc、特に0.
2〜0.7g/ccが好ましい。
【0053】つぎにシリケート成分(B)について説明
する。本発明で用いるシリケート成分(B)は、前記式
(I)で示される4官能シリケート化合物(I)または
その縮合物(4官能シリケート化合物同士の共縮合物も
含む)、式(II)で示される3官能シリケート化合物
(II)またはその縮合物(3官能シリケート化合物同士
の共縮合物も含む)、4官能シリケート化合物(I)と
3官能シリケート化合物(II)との共縮合物、またはこ
れらの混合物である。
【0054】このシリケート成分(B)は、まず含フッ
素樹脂(A)と混合、溶融されたのち再度粉砕して粉体
とされる際の含フッ素樹脂(A)に起因する帯電を防止
(除電)する作用をもつ。また、塗膜の焼き付け時に塗
膜表面に集り、塗膜が形成されたのちは空気中の水分や
雨により加水分解が生じて塗膜表面を親水化し、汚れの
付着を防止すると共に付着した汚れの除去を容易にする
作用を有する。さらに、空気中の水分や雨により縮合し
て高硬度の皮膜を表面に形成し、塗膜硬度を向上させる
作用も有する。また静電塗装時に厚塗りを可能にする。
【0055】また、含フッ素樹脂(A)および/または
他の合成樹脂が架橋性の官能基を有する場合、その官能
基と反応して強固な架橋構造を形成し、塗膜硬度をさら
に向上させる作用を有する。
【0056】4官能シリケート化合物(I)のアルコキ
シル基(−OR)の有機基Rは炭素数1〜16、好まし
くは1〜8の直鎖状または分岐鎖状の有機基である。
【0057】この有機基Rは、酸素原子、チッ素原子お
よび/またはケイ素原子を含んでいてもよく、表面濃縮
性の点からフッ素原子または非加水分解性基含有ケイ素
原子を含む基が好ましく、トリフルオロメチル基含有
基、ジメチルシロキサン鎖含有基がさらに好ましい。
【0058】また有機基Rの水素原子の一部はフッ素原
子で置換されていてもよく、高表面濃縮性となる傾向が
ある。
【0059】また、前記有機基の水素原子の一部がフッ
素原子と塩素原子とで置換されていてもよく、高溶解性
となる傾向がある。
【0060】前記Rのうちフッ素原子を含んでいない有
機基としては、炭素数1〜8の炭化水素基などが好まし
く、たとえばCH3、C25、CH3CH2CH2、(CH
32CH、CH3(CH22CH2、CH3CH2CH2
2CH(C25)CH2、ジメチルシロキサン鎖含有基
などがあげられるが、加水分解性、脱離性、入手の容易
さ、作業性の点からCH3、C25が好ましく、CH3
さらに好ましい。
【0061】前記Rのうちフッ素原子を含んでいる有機
基としては、前記表面濃縮性を有する基であり、たとえ
ばF(CF2n(CH2m、(CF32CH、H(CF
2n(CH2m、F(CF2n(CH2mC=O、H
(CF2n(CH2mC=O、(F(CF2n(C
2m2N、((CF32CH)2N、(H(CF2n
(CH2m2N、F(CF2nO(CF(CF3)CF
2O)mCF(CF3)C=O、(F(CF2)n(C
2)m)2C=N、((CF32CH)2C=N、(H
(CF2)n(CH2m2C=N、F(CF2n(C
2mC=ONR3、H(CF2n(CH2mC=ON
3、F(CF2n(CH2mC=CH2、H(CF2)n
(CH2mC=CH2、F(CF2n(CH2mC=C
2、H(CF2n(CH2mC=CF2(式中、mとn
は有機基の炭素数が16を超えない範囲で選ばれた整
数、R3は炭素数1〜6のアルキル基を表わし、フッ素
原子を含んでいる有機基は分岐鎖でもよい)で示される
ものであればよい。
【0062】これらの有機基の具体例としては、たとえ
ばCF3CH2、CF3CF2CH2、CF3(CF22CH
2、CF3(CF23CH2CH2、(CF32CH、CF
3(CF27CH2CH2、H(CF22CH2、H(CF
23CH2、H(CF24CH2、CF3C=O、CF3
2C=O、CF3(CF26C=O、CF3(CF27
C=Oなどがあげられるが、表面濃縮性、加水分解性、
脱離性の点からCF3CH2、CF3CF2CH2、CF
3(CF22CH2、CF3(CF23CH2CH2、CF3
C=O、CF3CF2C=Oが好ましくCF3CH2、CF
3CF2CH2がさらに好ましい。
【0063】4官能シリケート化合物(I)の具体例と
しては、たとえばつぎのものがあげられる。
【0064】Si(OCH2CF2CF34、Si(OC
H(CF324、Si(OCH2CH28174、S
i(OCH2CF2CF2H)4、Si(OCH24
8H)4、Si(OCH2CF2CF32(OCH32、S
i(OCH(CF32)2(OCH32、Si(OCH2
CH28172(OCH32、Si(OCH2CF2
2H)2(OCH32、Si(OCH2CF2CH2H)2
(OC492、Si(OCH2CF2CF32(O
H)2、Si(OCH(CF322(OH)2、Si
(OCH2CH28172(OH)2、Si(OCH2
2CF2H)2(ON=CCH3(C25))2、Si
(OCOCF34、Si(OCOC254、Si(O
COC8174、Si(OCOCF32(OCH32
Si(OCOC252(OCH32、Si(OCOC8
172(OCH32、Si(OCH2CF2CF3
3(OCH2CH2)hOCH3、Si(OCH(C
323(OCH2CH2)hOCH3、Si(OCH2
28173(OCH2CH2)hOCH3、Si(OC
2CF2CF32(OCH3)(OCH2CH2)hOCH
3、Si(OCH(CF3)22(OCH3)(OCH2
2)hOCH3、Si(OCH2CH28172(OC
3)(OCH2CH2)hOCH3、Si(OCH2CF2
CF32(OH)(OCH2CH2)hOCH3、Si(O
CH(CF322(OH)(OCH2CH2)hOC
3、Si(OCH2CH28172(OH)(OCH2
CH2)hOCH3、Si(OCOCF33(OCH2CH
2)hOCH3、Si(OCOC253(OCH2CH2
hOCH3、Si(OCOC8173(OCH2CH2)h
OCH3、Si(OCOCF32(OCH3)(OCH2
CH2)hOCH3、Si(OCOC252(OCH3
(OCH2CH2)hOCH3、Si(OCOC817
2(OCH3)(OCH2CH2)hOCH3、Si(OCH
34、Si(OC254、Si(OC494、Si
(ON=CCH3(C25))4(式中、hは1〜6の整
数)
【0065】また本発明のシリケート成分(B)として
式(II)で示される3官能シリケート化合物(II)また
はその縮合物(3官能シリケート化合物同士の共縮合物
も含む)も使用できる。
【0066】式(II)においてR1は炭素数1〜16、
好ましくは1〜8の直鎖状または分岐鎖状の有機基であ
り、R2は水素原子または炭素数1〜16、好ましくは
1〜8の直鎖状または分岐鎖状の有機基である。これら
の有機基(R1およびR2)としては、式(I)における
前記有機基Rに関して記載した基が使用できる。
【0067】好ましい3官能シリケート化合物(II)の
具体例としては、たとえばつぎのものがあげられる。
【0068】HSi(OCH2CF33、HSi(OC
2CF2CF33、HSi(OCH(CF323、H
Si(OCH2CH28173、HSi(OCH2CF2
CF32(OCH3)、HSi(OCH(CF3)2
2(OCH3)、HSi(OCH2CH28172(OC
3)、HSi(OCOCF33、HSi(OCOC2
53、HSi(OCOC8173、HSi(OCOCF
32(OCH3)、HSi(OCOC252(OC
3)、HSi(OCOC8172(OCH3)、CH3
Si(OCH33、CH3Si(OCH2CF33、CH
3Si(OCH2CF2CF33、CH3Si(OCH(C
3)23、CH3Si(OCH2CH28173、CH3
Si(OCH2CF2CF32(OCH3)、CH3Si
(OCH(CF322(OCH3)、CH3Si(OC
2CH28172(OCH3)、CH3Si(OCOC
33、CH3Si(OCOC253、CH3Si(O
COC8173、CH3Si(OCOCF32(OC
3)、CH3Si(OCOC252(OCH3)、CH
3Si(OCOC8172(OCH3)、H2N(CH2
3Si(OCH2CF33、H2N(CH23Si(OC
2CF2CF33、H2N(CH23Si(OCH(C
323、H2N(CH23Si(OCH2CH28
173、H2N(CH23Si(OCH2CF2CF3
2(OCH3)、H2N(CH23Si(OCH(CF3
22(OCH3)、H2N(CH23Si(OCH2CH2
8172(OCH3)、H2N(CH23Si(OCO
CF33、H2N(CH23Si(OCOC253、H
2N(CH23Si(OCOC8173、H2N(C
23Si(OCOCF32(OCH3)、H2N(CH
23Si(OCOC252(OCH3)、H2N(C
23Si(OCOC8172(OCH3)、OCN
(CH23Si(OCH2CF33、OCN(CH23
Si(OCH2CF2CF33、OCN(CH23Si
(OCH(CF323、OCN(CH23Si(OC
2CH28173、OCN(CH23Si(OCH2
CF2CF32(OCH3)、OCN(CH23Si(O
CH(CF322(OCH3)、OCN(CH23Si
(OCH2CH28172(OCH3)、OCN(C
23Si(OCOCF33、OCN(CH23Si
(OCOC8173、OCN(CH23Si(OCOC
32(OCH3)、OCN(CH23Si(OCOC2
52(OCH3)、OCN(CH23Si(OCOC8
172(OCH3)、CH3O(CH2CH2O)g(CH
23Si(OCH2CF33、CH3O(CH2CH2O)
g(CH23Si(OCH2CF2CF33、CH3O(C
2CH2O)g(CH23Si(OCH(CF323
CH3O(CH2CH2O)g(CH23Si(OCH2
28173、CH3O(CH2CH2O)g(CH23
Si(OCH2CF2CF32(OCH3)、CH3O(C
2CH2O)g(CH23Si(OCH(CF32
2(OCH3)、CH3O(CH2CH2O)g(CH23
i(OCH2CH28172(OCH3)、CH3O(C
2CH2O)g(CH23Si(OCOCF33、CH3
O(CH2CH2O)g(CH23Si(OCOC
253、CH3O(CH2CH2O)g(CH23Si
(OCOC8173、CH3O(CH2CH2O)g(CH
23Si(OCOCF32(OCH3)、CH3O(CH
2CH2O)g(CH23Si(OCOC252(OCH
3)、CH3O(CH2CH2O)g(CH23Si(OC
OC8172(OCH3)(式中、gは1〜6の整
数)、CH2=C(CH3)CO2(CH23Si(OC
2CF33、CH2=C(CH3)CO2(CH23Si
(OCH2CF2CF33、CH2=C(CH3)CO
2(CH23Si(OCH(CF323、CH2=C
(CH3)CO2(CH23Si(OCH2CH2
8173、CH2=C(CH3)CO2(CH23Si
(OCH2CF2CF32(OCH3)、CH2=C(CH
3)CO2(CH23Si(OCH(CF322(OC
3)、CH2=C(CH3)CO2(CH23Si(OC
2CH28172(OCH3)、CH2=C(CH3
CO2(CH23Si(OCOCF33、CH2=C(C
3)CO2(CH23Si(OCOC253、CH2
C(CH3)CO2(CH23Si(OCOC8173
CH2=C(CH3)CO2(CH23Si(OCOC
32(OCH3)、CH2=C(CH3)CO2(C
23Si(OCOC252(OCH3)、CH2=C
(CH3)CO2(CH23Si(OCOC8172(O
CH3
【0069】シリケート成分(B)としては4官能シリ
ケート化合物(I)の縮合物または共縮合物も使用でき
る。(共)縮合物は、式(III):
【0070】
【化3】
【0071】(式中、Rは前記と同じ。pは2以上の整
数)で表わされる。
【0072】縮合物(III)で工業的に得られるものは
実際にはある範囲のpをもった化合物の混合物であり、
pはその平均値として表わされている。
【0073】また縮合物(III)は鎖状構造の他に分岐
状または環状構造、三次元化したものなどの縮合体(オ
リゴマー)も含んでいる。
【0074】式(III)において、pは好ましくは2〜
10の整数であり、3〜7の整数であることが好まし
く、3〜5の整数であることがさらに好ましい。pが小
さくなると化合物の沸点が低くなるので、たとえば塗膜
を焼き付ける際に蒸発しやすくなり、塗膜中に取り込ま
れにくくなる傾向がある。この点から、pが3以上のも
のが好ましい。一方、pが5を超えるとたとえば塗料化
するときの樹脂や硬化剤との相溶性が低下して貯蔵安定
性が低下し、塗膜の外観不良が生じやすく、また粘度が
高くなったり、さらには工業的に入手しにくくなる傾向
がある。
【0075】縮合物(III)の具体例としては、たとえ
ばつぎのものがあげられる。
【0076】
【化4】
【0077】(式中、mおよびnは前記と同じ)これら
のうち表面濃縮性、加水分解性、脱離性、入手の容易さ
の点から、
【0078】
【化5】
【0079】が好ましい。
【0080】また、3官能シリケート化合物(II)の縮
合物(共縮合物も含む)も使用できる。さらに4官能シ
リケート化合物(I)と3官能シリケート化合物(II)
の共縮合物も使用できる。これらの(共)縮合物として
は、直鎖状、分岐鎖状、環状、三次元化などの縮合物が
あげられる。
【0081】縮合物の縮合度としては2〜1000が好
ましく、3〜100であることがさらに好ましい。縮合
度が小さくなるとオリゴマーまたはコオリゴマーの沸点
が低くなるので、塗装焼き付け時に揮発しやすくなり、
塗膜に取り込まれにくくなる。縮合度が1000を超え
ると、合成時に縮合度の制御が困難となったり、縮合物
の粘度が高くなりやすく、作業性に劣る傾向がある。
【0082】本発明において樹脂成分である含フッ素樹
脂(A)および/または他の合成樹脂が架橋性官能基を
有している場合は、硬化剤(C)を配合することが好ま
しい。
【0083】用いる硬化剤(C)は前記架橋性官能基の
種類、架橋反応速度、顔料、添加剤の溶融混練り温度、
加熱溶融成膜温度などによって適宜選定すればよい。従
来の熱硬化性粉体塗料組成物では、相溶性の点から硬化
剤の選定が難しく、使用可能な硬化剤の種類、特に樹脂
との組合せが制限されていた。本発明において含フッ素
樹脂(A)に架橋性官能基を導入した場合は、使用可能
な硬化剤の種類と組合せの範囲を広げることができる。
【0084】使用可能な硬化剤(C)としては、たとえ
ば脂環式エポキシ樹脂、GMAアクリル、アクリファテ
ィックオキシラン、トリグリシジルイソシアヌレート
(TGIC)、テレフタル酸ジグリシジル、パラオキシ
安息香酸ジグリシジル、スピログリコールジグリシジル
エーテル、ヒダントイン化合物などのエポキシまたはグ
リシジル化合物;イソホロンジイソシアネート、トリレ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネートまたはこれらの二量体、アル
コール変性ポリイソシアネートのイソシアネート基をブ
ロック化剤(たとえばε−カプロラクタム、フェノー
ル、ベンジルアルコール、メチルエチルケトキシムな
ど)でブロックしたブロックイソシアネート類;βヒド
ロキシアルキルアミドなどの多塩基酸の硬化剤;フマル
酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ドデカン二酸(DDA)などの脂肪族二塩基酸や無
水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸
などの酸無水物などの多価カルボン酸;テトラメトキシ
メチルグリコールウリル、イソシアネート変性シランカ
ップリング剤、その他特公平6−104792号公報、
特開平7−188587号公報、特開平1−10367
0号公報に記載されている硬化剤などが幅広く使用でき
る。
【0085】これらのうち、複合樹脂中の架橋性官能基
との組合せで特に相溶性の点から好ましいものはつぎの
とおりである。
【0086】(1)架橋性官能基:ヒドロキシル基 硬化剤:ブロックイソシアネート、ポリウレトジオン (2)架橋性官能基:カルボキシル基 硬化剤:トリブリシジルイソシアヌレート、βヒドロキ
シアルキルアミド、GMAアクリル (3)架橋性官能基:グリシジル基 硬化剤:脂肪族二塩基酸
【0087】硬化剤(C)の使用量は含フッ素樹脂
(A)または含フッ素樹脂(A)と他の合成樹脂に含ま
れる官能基の量に対して0.1〜1.2当量、特に0.
5〜1.0当量とするのが好ましい。0.1当量より少
ないと架橋による折り曲げ時の耐クラック性、耐衝撃性
の改良効果が充分でなく、耐水性も低下し、1.2当量
より多いと塗膜化時の外観低下の原因となる。
【0088】硬化剤に加えて硬化触媒を配合してもよ
い。硬化触媒としては、たとえばテトラブチルアンモニ
ウムクロライド、テトラブチルアンモニウムブロマイ
ド、テトラブチルアンモニウムヨージドなどの4級アン
モニウム塩;エチルトリフェニルホスホニウムアセテー
トなどの4級ホスホニウム塩;トリフェニルホスフィン
などのホスフィン類;2−メチルイミダゾールなどのイ
ミダゾール類;ジブチル錫ジラウレート、オクタン酸第
一錫などの有機錫化合物;メチルトリルスルホンイミ
ド、メタンスルホン酸錫などがあげられる。硬化触媒は
含フッ素樹脂(A)または含フッ素樹脂(A)と他の合
成樹脂100部に対し0.1〜3部程度配合すればよ
い。
【0089】本発明の塗料用組成物により形成される塗
膜は透明であるので、顔料(D)としては各種のものが
添加できる。たとえば縮合アゾ化合物、イソインドリノ
ン、キナクリドン、ジケトピロロピロール、アントラキ
ノン、ジオキサジン、各種の有機金属錯体などの有機顔
料;酸化チタン(ルチル型が好ましくさらにアルミナ処
理、シリカ処理、ジルコニア処理の施してある酸化チタ
ンが好ましい)、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、黒色酸化
鉄、カーボン、酸化クロム、クロム酸鉛、白鉛、モリブ
デンオレンジなどの無機顔料;アルミニウム粉、ステン
レススチール粉などの金属粉;体質顔料などがあげられ
る。この中でも本樹脂の特徴である耐候性の中でも光沢
保持率、褪色を抑えるために無機系の顔料が好ましく、
好ましい顔料濃度は樹脂100部に対して、80部以下
が好ましい。
【0090】また体質顔料としては、たとえばタルク、
シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、マイカ、ケイ
ソウ土、アスベスト、塩基性ケイ酸塩などがあげられ
る。
【0091】本発明においてシリケート成分(B)が液
状である場合、短時間のドライブレンドあるいは溶融混
練り工程で粉体組成物に均一に分散させるために、顔
料、硬化剤、レベリング剤などの固形の添加剤に液状の
シリケート成分を予め混合し、これらの添加剤に液状の
シリケート成分を含浸または付着させておくことが好ま
しい。なかでも液状シリケート成分を安定に含浸または
付着できるという点から、顔料に含浸または付着させる
ことが好ましい。
【0092】液状のシリケート成分(B)としては、前
記の4官能シリケート化合物(I)、3官能シリケート
化合物(II)のほか、それらの縮合物または共縮合物の
うち縮合度が10以下のものがあげられる。
【0093】特に液状のシリケート成分(B)を顔料に
予じめ含浸させておくと、反応性の高いシリケート成分
を顔料中に一時的に保護できるので、塗料製造(混練)
工程における他の成分、たとえば硬化剤などとの副反応
が抑えられ、また得られた塗料用組成物の貯蔵安定性も
向上し、その結果、塗膜形成性が向上する。液状のシリ
ケート成分を含浸し保持する顔料としては吸油量が8g
/100g以上のものがシリケート成分の含浸保持能の
点から好適である。含浸に用いる顔料は、加熱乾燥や脱
水剤を混合させるなどの方法で吸着している水分を予め
除去しておくのが好ましく、これによりシリケート成分
の安定性を増大することができる。脱水剤としては、た
とえばo−ギ酸メチルなどがあげられる。
【0094】本発明の粉体塗料組成物には、これらの添
加剤に加えて塗料の分野で通常配合される各種の添加剤
を本発明の効果を損わない量で配合してもよい。そのよ
うな他の添加剤としては、前記の顔料のほか、流動調整
剤、酸化防止剤、熱劣化防止剤、紫外線吸収剤、発泡抑
制剤、ツヤ調整剤、消泡剤、電荷制御剤、帯電防止剤な
どがあげられる。
【0095】流動調整剤としては、ポリラウリルアクリ
レート、ポリブチルアクリレート、ポリ2−エチルエキ
シルアクリレートなどのアクリル酸エステル重合体;ポ
リエチレングリコールとパーフルオロカルボン酸のエス
テルやVdF/TFE/HFP共重合体などの低融点含
フッ素ポリマー(架橋性官能基含有VdF系重合体を除
く);ポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシ
ロキサンなどのシリコーンポリマーなどがあげられる。
【0096】つぎに本発明の粉体塗料用組成物の調製法
について説明するが、本発明の組成物の特徴の1つは、
室温での粉砕工程を含む従来の粉体塗料組成物の調製法
がそのまま利用できる点にもある。
【0097】基本工程は、予備粉砕工程、ドライブレン
ド工程、溶融混練工程、粉砕工程および分級工程からな
る。
【0098】(予備粉砕工程)含フッ素樹脂(A)およ
び他の合成樹脂は、ペレット、シード重合体粉末、バル
ク、粉砕物などの種々の形態で得られる。次工程のドラ
イブレンド工程での混合を良好にするため、5mm以下
程度のペレット状にするか、あるいは約50〜100μ
mの平均粒径にまで粉砕する。他の合成樹脂を使用する
場合は含フッ素樹脂(A)と他の合成樹脂をあらかじめ
溶融混合して複合化したものを用いることもできる。予
備粉砕は−100℃〜室温で行なうことができる。
【0099】(ドライブレンド工程)粉末状あるいはペ
レット状の樹脂成分、シリケート化合物(B)、要すれ
ば硬化剤、硬化触媒、顔料、その他の前記添加剤をドラ
イブレンドする。用いる混合機は、ハイスピードミキサ
ー、低速ミキサー、ヘンシェルミキサーが一般的であ
る。架橋性官能基を導入した場合、ミキサー内の温度が
上がりすぎると、架橋性官能基と硬化剤の反応が進むた
め、時間、ミキサーの温度の制御によって、ミキサー内
の温度を80℃以下程度に保つことが好ましい。
【0100】顔料を配合する場合、シリケート化合物
(B)が顔料に充分付着・含浸するように混合する。た
とえば顔料とシリケート成分を先に混合してもよい。
【0101】(溶融混練工程)溶融混練機に前記ドライ
ブレンド物を入れ樹脂成分の融点あるいはTg以上で溶
融し充分混練しつつシート状に押し出す。この際連続生
産性の高いエクストルーダーが好ましく使用される。溶
融混練機としては、一軸押出し混練機、二軸押出し混練
機、加熱ニーダー、加熱ロールなどが一般的である。溶
融混練は、樹脂中の官能基と硬化剤の反応が進みすぎな
いように温度は80〜120℃の間で、時間は通常数十
秒間である。
【0102】(粉砕工程)溶融押出物のシートを粗粉砕
したのち、微粉砕する。所定形状に溶融押出しされたシ
ートを冷却、固化した後、5〜15mm程度のチップに
粗粉砕したのち、室温で微粉砕する。この際、空冷、水
冷などの手段によって、粉砕機を一定の温度に保持する
ことが好ましく、この際の温度範囲は5〜40℃程度が
好ましい。粉砕機は高速衝撃式粉砕機、高速ピン式粉砕
機などが好ましく使用される。
【0103】(分級工程)微粉砕して得られた粉末を遠
心分級機、ブロアー型篩い機、振動篩い機などを用いて
分級する。粒径分布は狭い方が好ましい。粉体塗料組成
物の平均粒径は1〜100μm、特に10〜50μmと
するのが好ましい。1μm未満の場合、粒子が静電的な
反発を受け塗装膜厚の制御が難しく、また回収再利用の
際のサイクロンによる補集効率の低下による塗着効率の
低下、保護マスクの透過による安全作業性の低下などの
問題が生じる。100μmを超えるとレベリング性がわ
るくなり塗膜外観に劣る、また薄塗りできなくなるとい
う問題が生じる。また目的とする塗膜の膜厚により平均
粒径が決まり、たとえば膜厚約40〜50μmの場合は
平均粒径25〜30μmとするのが好ましい。平均粒径
は小さい方が塗膜外観が向上し、薄塗りも可能となる
が、スプレー塗装時などに目詰りを起して作業性が低下
すると共に塗料の付着率も低下する。
【0104】このようにして本発明の粉体塗料用組成物
を調製できる。
【0105】本発明の粉体塗料用組成物はシリケート成
分(B)を含有しているので、ドライブレンド工程、粉
砕工程、分級工程において含フッ素樹脂(A)の除電が
でき、粉体の取扱い性が向上している。
【0106】本発明の粉末塗料用組成物は、従来公知の
塗装方法により各種の基材に塗装でき、ついで焼付け処
理をして得られる塗膜は、塗膜の平滑性、光沢などの外
観、表面硬度、可撓性や耐衝撃性などの機械的特性、基
材への密着性、耐候性、耐汚染性、耐水性などに優れた
ものである。
【0107】すなわち本発明は、前記粉体塗料用組成物
を基材に塗装後焼付け硬化させて得られる塗装物にも関
する。
【0108】塗装方法としては従来公知の方法が採用で
きる。たとえば静電粉体吹き付け法、流動浸漬法、静電
流漬法などがあげられる。塗装膜厚は通常20〜100
μmの範囲である。特に静電塗装法によるときは、除電
されているため厚塗りが可能となる。
【0109】ついで塗装膜を焼付けする。焼付け温度は
200℃以下、通常150℃以上であり、好ましくは1
60〜200℃である。焼付け時間は10〜30分間、
通常15〜20分間である。本発明の粉体塗料用組成物
はこの焼付け温度において優れたフロー性を示し、平滑
で均一な焼付け塗膜を与える。
【0110】本発明の粉体塗料用組成物は基材への密着
性にも優れている。基材としては、電気伝導性を有する
ものが好ましい。基材の具体例としては、たとえばステ
ンレススチール、アルミニウム、鋼板、亜鉛処理鋼板な
ど各種金属のほか、例えば導電性カーボンを分散して電
気伝導性を付与したポリカーボネート、ポリフェニレン
オキシド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテル
サルフォン、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテル
ケトンなどの耐熱性エンジニアリングプラスティックな
どもあげられる。これらの基材はサンドブラスト、酸洗
浄などによる錆の除去、空焼き、溶剤洗浄、エマルショ
ン型クリーナー、アルカリなどによる脱脂、りん酸亜鉛
系、りん酸亜鉛カルシウム系、りん酸鉄系などのりん酸
塩処理や、クロム酸塩処理、アルマイト処理、クロメー
ト処理、りん酸クロム処理などの化成処理が行われるこ
とが好ましい。この際、本発明の塗料用組成物は単独で
もこれらの基材への密着性は充分であるが、目的に応じ
て、ジンクリッチなどの防錆プライマー、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂などの各種プライマーなどの中塗りを
併用することもできる。これらの中塗りは、溶剤型塗
料、水性塗料、粉体塗料などいずれの形状で塗布されて
もかまわないが、本発明の作業性を考慮すれば粉体塗料
の形で塗布されることが好ましい。
【0111】また、本発明の塗装物は種々の用途に用い
られ、土木建築資材、電気通信機器、車両、道路資材、
水道およびガス資材、金属製品、家庭用品、機械、工
具、計器、医療、保安器具、農業資材、船舶、スポーツ
レジャー用品など例えば「粉体塗装技術要覧」日本粉体
塗装工業協会編(1994)、169〜173頁に記載
された用途が例示されるが、これらに限られるものでは
ない。
【0112】
【実施例】つぎに、本発明を実施例に基づいてさらに具
体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるも
のではない。
【0113】合成例1 内容量4リットルの撹拌機付耐圧反応容器に、脱イオン
水1000mlを入れ、チッ素圧入、脱気を繰返し、溶
存酸素を除去したのち、クロロフルオロエタン(HCF
C−141b)407gとヒドロキシブチルビニルエー
テル(HBVE)3g、ヘキサフルオロプロパン(HF
P)794gを順次仕込んだ。テトラフルオロエチレン
(TFE)/エチレン(ET)の82/18モル%比の
混合モノマーにより、35℃で12kgf/cm2まで
加圧した。つぎにシクロヘキサン2g、イソブチリルパ
ーオキサイドのHCFC−225の25%溶液24gを
仕込み、槽内圧力が12kgf/cm2で一定となるよ
うに前記混合モノマーを連続供給し、反応開始から3時
間ごとにイソブチリルパーオキサイドのHCFC−22
5の25%溶液4gおよびHBVE2gを3回追加しな
がら12時間反応を行なったのち、槽内を常温、常圧に
戻し、反応の終了とした。得られた固形分を洗浄脱水
後、80℃で真空乾燥しTFE/HFP/ET/HBV
E共重合体(白色パウダー)165gを得た。この含フ
ッ素共重合体のポリマー組成、融点(Tm)、ガラス転
移温度(Tg)、MFR、THF溶解性および数平均分
子量(Mn)を以下に示す方法で測定した。
【0114】融点、ガラス転移温度:Thermal analysis
System(パーキンエルマー社製)を用い、10mgの
含フッ素共重合体を−25℃〜200℃の温度範囲で昇
温スピード10℃/分で熱収支を測定し、ピークトップ
を融点とした。また、ガラス転移温度(Tg)は2つの
変極点として検知されるので、中点法で求めた。 MFR:130℃、2.1kg荷重、10分間の条件で
測定した。流出量の多いものについては、20gの樹脂
が流出する時間を測定し、10分間に流出する樹脂量に
換算した。 THF溶解性:10mlのTHFに室温で0.5gの粉
末状の樹脂を入れ、72時間放置後、溶解状態を目視で
観察した。 数平均分子量:含フッ素共重合体の0.5重量%THF
溶液を、キャリアー(THF)の流量を1.0ml/m
inとし、カラムTSKgel G4000XL(東ソ
ー(株)製)を用いて、スチレン換算分子量を求めた。
【0115】結果を表1に示す。
【0116】合成例2 内容量1リットルの撹拌機付耐圧反応容器に、脱イオン
水250mlを入れ、チッ素圧入、脱気を繰返し、溶存
酸素を除去したのち、クロロフルオロエタン(HCFC
−141b)196gを仕込んだ。VdF/TFE/H
EPの80.5/16.6/2.9モル%比の混合モノ
マーにより、45℃で10kg/cm2まで加圧した。
つぎに、酢酸エチル(EtOAc)4.9g、ジイソプ
ロピルパーオキシカーボネート(IPP)のテトラフル
オロプロパノール40%溶液2.5gを仕込み、槽内圧
力が10kg/cm2で一定となるように前記混合モノ
マーを連続供給し、5.6時間反応を行なったのち、槽
内を常温、常圧に戻し、反応の終了とした。得られた固
形分を洗浄脱水後、80℃で真空乾燥し含フッ素共重合
体75gを得た。この含フッ素共重合体の融点、ガラス
転移温度(Tg)、MFR、THF溶解性および数平均
分子量(Mn)を合成例1と同じ方法で測定した。
【0117】結果を表1に示す。
【0118】合成例3 撹拌翼、冷却管、温度計を備えた内容量1リットルの四
つ口フラスコに、メタノール300ml、ヒドロキシエ
チルメタクリレート(HEMA)60g、n−ラウリル
メルカプタン1.2gを添加し、チッ素気流下において
温浴中で60℃に達したところで、IPPのトルエン4
0%水溶液2.5mlを添加すると発熱し、メタノール
の還流が始まるので、続いてメタクリル酸メチル(MM
A)140gと連鎖移動剤としてのnラウリルメルカプ
タン2.8gの混合物を1時間かけて滴下した。重合の
進行と共に重合生成物が白色の粒子状で析出してきた。
反応開始2時間後に反応系を冷却し、内容物を水中に分
散して水性分散液を得た。得られた水性分散液から固形
分をガラスフィルターで濾過して回収し、洗浄脱水後、
80℃で真空乾燥しMMA系重合体(白色のパウダー)
192gを得た。
【0119】得られたMMA系共重合体の融点(T
m)、ガラス転移温度(Tg)、MFR、THF溶解性
および数平均分子量(Mn)を前記の方法で測定した。
【0120】結果を表1に示す。
【0121】
【表1】
【0122】実施例1 合成例1で得られた含フッ素樹脂(A)のペレット10
0部、硬化剤(C)としてB1530(ヒュルス社製)
5.4部、エチルシリケート48(コルコート社製のテ
トラエトキシシラン縮合物、縮合度n=4)10部を乳
鉢でドライブレンドした。この縮合物を、二軸押出し機
(東洋精機製作所(株)製ラボプラストミル)を用いシ
リンダ温度を100℃にして10分間混練りし、混練物
を得た。この混練物をマイクロハンマーミル(IKA社
製)により室温(20℃にて)5分間粉砕し、得られた
粉体を200メッシュのスクリーンを通して分級し、平
均粒径50μmの含フッ素樹脂粉体塗料用組成物を得
た。以上の製造過程のドライブレンド工程、粉砕工程お
よび分級工程のいずれにおいても帯電による粉体の取扱
い性の低下は認められなかった。この含フッ素樹脂粉体
塗料用組成物をつぎの項目について測定した。結果を表
2に示す。
【0123】(塗料形成性)JIS H4000に規定
されるAM712化成処理アルミ板に、コロナ式粉体塗
装ガン(小野田セメント(株)製のGX3300)を用
い印加電圧60kVで塗装し、直ちに200℃で10分
間焼き付け、室温にまで空冷して塗板を得た。塗膜形成
性は、蛍光灯を塗板に映してみたとき塗膜表面に映る蛍
光灯の形を目視で評価することにより行なう。 A:ゆがみがない。 B:若干ゆがみがある。 C:大きくゆがんでいる。
【0124】(塗膜の膜厚)渦電流式膜圧計EL10D
((株)サンコウ電子研究所製)を用いて測定する。
【0125】(密着性)AAMA605に従った碁盤目
試験で調べる。
【0126】(光沢)JIS K 5400−6.7に
したがって60度鏡面光沢度を調べる。
【0127】(対水接触角)前記塗膜形成性試験と同様
に作製した塗板の対水の静止接触角を接触角計(協和科
学(株)製)にて測定する。また、大阪府摂津市のダイ
キン工業(株)の淀川製作所内研究棟屋上にて、南面3
0°傾斜で実曝を一週間行なった後の塗板を流水で洗浄
し、同様にして実曝後の対水接触角を測定する。
【0128】(実曝汚れ)前記塗膜形成性試験と同様に
作製した塗板をミノルタ(株)製DP300を使用して
L値を測定し、初期値とする。この塗板を、大阪府摂津
市のダイキン工業(株)の淀川製作所内研究棟屋上に
て、南面30°傾斜で実曝を2カ月間継続した後、再び
L値を測定し、L値の差ΔLをつぎのように分類して評
価する。 A:ΔL≦3 B:3<ΔL≦5 C:5≦ΔL≦10 D10≦ΔL
【0129】(促進耐候性)前記塗膜形成性試験と同様
に作製した塗板を岩崎電気(株)製アイスパーUVテス
ターで促進耐候性試験を1000時間継続した後、光沢
を測定し、初期光沢に対する光沢保持率G.R.をつぎ
の式により求める。
【0130】G.R.(%)=(1000時間後の光沢
/初期光沢)×100 結果をつぎのようにして分類して評価する。 ○:G.R.≧80% △:80%>G.R.≧50% ×:50%>G.R.
【0131】また、外観での割れ、ブリスターの有無、
汚れなどを目視で確認する。
【0132】(鉛筆硬度)JIS K 5400にした
がって鉛筆硬度を調べる。
【0133】実施例2 ドライブレンド前に、タイペークCR97(石原産業
(株)製の酸化チタン、吸油量15g/100g)42
部に予じめエチルシリケート48を含浸させて加えたほ
かは実施例1と同様にして含フッ素樹脂粉体塗料用組成
物を得た。この組成物について実施例1と同様に評価し
た。結果を表2に示す。
【0134】実施例3 実施例1における含フッ素樹脂(A)100部に代えて
合成例2で合成した含フッ素樹脂70部と合成例3で合
成した樹脂30部の複合樹脂を用いた以外は実施例1と
同様にして含フッ素樹脂粉体塗料用組成物を得た。この
組成物について実施例1と同様に評価した。結果を表1
に示す。
【0135】実施例4 ドライブレンド前に、タイペークCR97の42部に予
じめエチルシリケート48を含浸させて加えたほかは実
施例3と同様にして含フッ素樹脂粉体塗料用組成物を得
た。この組成物について実施例1と同様に評価した。結
果を表2に示す。
【0136】実施例5および6 実施例1および2において使用したエチルシリケート4
8の水素原子をフッ素原子で置換したフッ素化シリケー
トを用いたほかは実施例1と同様にして含フッ素樹脂粉
体塗料用組成物をそれぞれ得た。これらの組成物につい
て実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
【0137】実施例7 ドライブレンド時にタイペークCR97とエチルシリケ
ートを同時に加えたほかは実施例2と同様にして含フッ
素樹脂粉体塗料用組成物を得た。この組成物について実
施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
【0138】比較例1〜4 実施例1〜4においてエチルシリケート48を加えなか
った以外は、それぞれ実施例1〜4と同様にして含フッ
素樹脂粉体塗料用組成物を得た。これらの組成物につい
て実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
【0139】
【表2】
【0140】
【発明の効果】本発明の含フッ素樹脂塗料用組成物は、
その製造工程での粉体の取扱い性、特に含フッ素樹脂に
起因する帯電を低減することができ、また静電塗装時の
塗膜の膜厚を厚くすることができ、かつ高硬度の塗膜を
与える。また塗膜への汚染付着を防止できると共に汚れ
の除去も容易である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩切 龍治 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 長門 大 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 永井 剛 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 Fターム(参考) 4J038 CD091 CD111 CD121 DB152 DB262 DB272 DL022 DL052 DL072 GA03 GA06 GA07 GA09 GA13 GA15 KA03 KA08 MA02 NA05 NA20 PA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含フッ素樹脂(A)およびシリケート成
    分(B)を含み、該シリケート成分(B)が、式
    (I): Si(OR)4 (I) (式中、Rは同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜
    16の有機基)で示される4官能シリケート化合物およ
    びその縮合物、式(II): R2Si(OR13 (II) (式中、R1は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1
    〜16の有機基、R2は水素原子または炭素数1〜16
    の有機基)で示される3官能シリケート化合物およびそ
    の縮合物、ならびに式(I)の4官能シリケート化合物
    と式(II)の3官能シリケート化合物との共縮合物より
    選ばれる少なくとも1種であり、含フッ素樹脂(A)1
    00重量部に対してシリケート成分(B)を1〜40重
    量部含む含フッ素樹脂粉体塗料用組成物。
  2. 【請求項2】 含フッ素樹脂(A)が架橋性官能基を有
    し、かつ粉体塗料用組成物が硬化剤(C)を含む請求項
    1記載の粉体塗料用組成物。
  3. 【請求項3】 顔料(D)を含む請求項1または2記載
    の粉体塗料用組成物。
  4. 【請求項4】 シリケート成分(B)を予じめ吸油量8
    g/100g以上の顔料(D)に含浸してなる請求項3
    記載の粉体塗料用組成物。
  5. 【請求項5】 含フッ素樹脂(A)のフッ素含有量が1
    0重量%以上である請求項1〜4のいずれかに記載の粉
    体塗料用組成物。
  6. 【請求項6】 シリケート成分(B)が、縮合度が3以
    上の縮合物(共縮合物も含む)である請求項1〜5のい
    ずれかに記載の粉体塗料用組成物。
  7. 【請求項7】 シリケート成分(B)を顔料(D)に含
    浸させ、含フッ素樹脂および硬化剤と溶融混練したのち
    粉砕する請求項3〜6のいずれかに記載の粉体塗料用組
    成物の製造法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の粉体塗
    料用組成物を基材に塗装し、焼き付けて得られる塗装物
    品。
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