JP2000177255A - レ―ザ―熱転写用インクシ―ト、レ―ザ―熱転写用記録媒体およびレ―ザ―熱転写記録方法 - Google Patents
レ―ザ―熱転写用インクシ―ト、レ―ザ―熱転写用記録媒体およびレ―ザ―熱転写記録方法Info
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Abstract
剥離現像可能であるレーザー熱転写用インクシートを提
供することにある。 【解決手段】少なくとも光熱変換層とインク層とを有す
るレーザー熱転写用インクシートにおいて、該インク層
が60〜150℃の環球法軟化点を持つ熱可塑性樹脂を65重
量%以上95重量%以下含有し、且つ0.52g/m2以上0.90g/
m2以下の膜厚を有することを特徴とするレーザー熱転写
用インクシートである。
Description
ンクシート、レーザー熱転写用記録媒体およびレーザー
熱転写記録方法に関し、詳しくは比較的広い範囲の剥離
条件においても安定して剥離現像可能であるレーザー熱
転写用インクシート、レーザー熱転写用記録媒体および
レーザー熱転写記録方法に関する。
術が普及したことに伴い、特に印刷の分野ではダイレク
トデジタルカラープルーフ(DDCP)のニーズが高まってい
る。DDCPにおいては印刷物の色再現・安定再現が求めら
れる。
(熱転写後の経時による記録媒体の温度変化、速度、角
度)により、インク層の転写性が変化する。そのため剥
離条件が不安定であると、転写も不安定にる。
用い、熱転写後の経時を伴って、冷時剥離を行う場合
で、且つ剥離角度が小さい場合は顕著であり、剥離ムラ
はそのまま濃度ムラなどの欠陥を生じやすい。
ーザー光強度の弱い部分の転写が起こりにくくなるため
に、その部分が未転写となり、レーザー走査方向にスダ
レ状に欠陥が生じることがあった。
インク層と光熱変換層との剥離性を良くする素材を選択
したり(特開平8−267916号参照)、剥離角度を
なるべく大きくとりながら一定条件で剥離するために、
径の比較的小さい剥離ローラーを用いて剥離条件を一定
化していた。
写記録媒体では、高エネルギー記録において、剥離強度
が大きくなり、剥離ムラが生じることがあった。また、
剥離ローラーを用いることは装置が複雑になること、材
料が高い曲率を持って搬送されるために画像に傷がつい
たりするなどと言った弊害があった。
設計する方が、装置コストの低減、搬送トラブルの防止
に有効であるが、記録材料は剥離現像が剥離条件に依存
しないものに改善する必要が生じた。
(受像シート)の物性値等を数値限定することにより、
比較的広い範囲の剥離条件においても安定して剥離現像
可能であることを見出し、本発明に至ったものである。
は、比較的広い範囲の剥離条件においても安定して剥離
現像可能であるレーザー熱転写用インクシート、レーザ
ー熱転写用記録媒体およびレーザー熱転写記録方法を提
供することにある。
項1に記載の発明は、少なくとも光熱変換層とインク層
とを有するレーザー熱転写用インクシートにおいて、該
インク層が60〜150℃の環球法軟化点を持つ熱可塑性樹
脂を65重量%以上95重量%以下含有し、且つ0.52g/m2以
上0.90g/m2以下の膜厚を有することを特徴とするレーザ
ー熱転写用インクシートである。
球法軟化点を持つ熱可塑性樹脂は、2種類以上の組み合
わせからなり、軟化点の最も高い熱可塑性樹脂と、最も
低い熱可塑性樹脂との軟化点の差が20〜80℃であること
を特徴とする請求項1記載のレーザー熱転写用インクシ
ートである。
インク層膜厚より大きい粒径のマット材を有し、該マッ
ト材の突出高さが3.5μm未満であり、且つ突出部位が4
00〜4000個/mm2の頻度であることを特徴とする請求項1
又は2記載のレーザー熱転写用インクシートである。
変換層とインク層を有するレーザー熱転写用インクシー
トと、少なくとも熱可塑性樹脂層と前記インクシートの
インク層を受容しうる受像層を有するレーザー熱転写用
受像シートによって少なくとも構成されるレーザー熱転
写用記録媒体において、前記受像シートの熱可塑性樹脂
層を構成する樹脂のvicat軟化点が80℃以下であり、前
記受像層とインク層のいずれか一方に該層膜厚より大き
い粒径のマット材を含有し、該マット材の突出高さが3.
5μm未満であり、且つ突出部位が400〜4000個/mm2の頻
度であることを特徴とするレーザー熱転写用記録媒体で
ある。
は、少なくとも光熱変換層とインク層を有するレーザー
熱転写用インクシートと、少なくとも熱可塑性樹脂層と
前記インクシートのインク層を受容しうる受像層とを有
するレーザー熱転写用受像シートとを用い、前記インク
シートのインク層面と前記受像シートの受像層面とを減
圧密着させ、該インク層側からレーザー光を照射し光熱
変換して該インク層を受像層側に熱転写し、十分に前記
インクシートの熱が放出された後にインクシートを受像
シートから剥離して受像シート上に熱転写画像を形成す
るレーザー熱転写記録方法において、前記インクシート
としてインク層が60〜150℃の環球法軟化点を持つ熱可
塑性樹脂を65重量%以上95重量%以下含有し、且つ0.52
g/m2以上0.90g/m2以下の膜厚を有するものを用い、前記
インクシートと受像シートの剥離の際に剥離ガイドもし
くは剥離ロール等の部材によって剥離角度を30度未満に
規制することを特徴とするレーザー熱転写記録方法であ
る。
球法軟化点を持つ熱可塑性樹脂は、2種類以上の組み合
わせからなり、軟化点の最も高い熱可塑性樹脂と、最も
低い熱可塑性樹脂との軟化点の差が20〜80℃であること
を特徴とする請求項5記載のレーザー熱転写記録記録方
法である。
インク層幕厚より大きい粒径のマット材を含有し、該マ
ット材の突出高さが3.5μm未満であり、且つ突出部位
が400〜4000個/mm2の頻度であることを特徴とする請求
項6又は7記載のレーザー熱転写記録方法である。
変換層とインク層を有するレーザー熱転写用インクシー
トと、少なくとも熱可塑性樹脂層と前記インクシートの
インク層を受容しうる受像層とを有するレーザー熱転写
用受像シートとを用い、前記インクシートのインク層面
と前記受像シートの受像層面とを減圧密着させ、該イン
ク層側からレーザー光を照射し光熱変換して該インク層
を受像層側に熱転写し、十分に前記インクシートの熱が
放出された後にインクシートを受像シートから剥離して
受像シート上に熱転写画像を形成するレーザー熱転写記
録方法において、前記受像シートとの熱可塑性樹脂層を
構成する樹脂のvicat軟化点が80℃以下であり、前記受
像層とインク層のいずれか一方に該層膜厚より大きい粒
径のマット材を含有し、該マット材の突出高さが3.5μ
m未満であり、且つ突出部位が400〜4000個/mm2の頻度
であることを特徴とするレーザー熱転写用記録媒体を用
い、前記インクシートと受像シートの剥離の際に剥離ガ
イドもしくは剥離ロール等の部材によって剥離角度を30
度未満に規制することを特徴とするレーザー熱転写記録
方法である。
明する。
に基づいて説明する。
クシートおよび受像シートを収納する材料収納部であ
り、5はインクシート収納部、6は受像シート収納部で
ある。
クシートを露光ドラム9に供給する材料供給部である。
7は受像シート及びインクシートを搬送するためのガイ
ド板であり、8は受像シート及びインクシートに付着し
たゴミを除去するための粘着ロールである。3は露光部
であり、レーザーヘッド10とレーザーヘッドキャリッ
ジ11が備えられている。
が露光部3に供給され、露光ドラム9に受像面を上にし
て巻き付けられる。次にインクシート収納部5から供給
されたインクシートが、そのインク層が露光ドラム9に
巻き付けられた受像シートの受像面に接するように巻き
付けられ、レーザーヘッド10から供給されるレーザー
で露光される。露光によりインクシートの色材は受像シ
ート上に転写され、受像シート上に画像を形成する。
トを排出する排出部である。排出部4では先ず露光済み
のインクシートが装置背面(図面上右側)に排出され、
続いて受像面に画像が形成された受像シートが排出され
る。受像シートは図示のように一旦水平方向に搬出され
た後、再度方向転換し、図面の左上方に搬出される。こ
のような搬出方向の転換をはかると、画像面の傷つき防
止等に効果的である。
は、少なくとも光熱変換層とインク層とを有するレーザ
ー熱転写用インクシートにおいて、該インク層が60〜15
0℃の環球法軟化点を持つ熱可塑性樹脂を65重量%以上9
5重量%以下含有し、且つ0.52g/m2以上0.90g/m2以下の
膜厚を有することを特徴とする。
K-2531により規定された方法で測定できる。
樹脂としては、エチレン系共重合体、ポリアミド系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、
セルロース系樹脂、ロジン系樹脂、ポリビニルアルコー
ル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、アイオノマー
樹脂、石油系樹脂、および特開平6−312583号に
記載のインク層バインダー用樹脂等で、60〜150℃の環
球法軟化点を持つ熱可塑性樹脂が挙げられる。
を越えると、十分な熱転写感度が得られない。また60℃
未満では熱転写感度を有していても、圧力カブリが生じ
たり、保存時にブロッキングを起こすなどの弊害が生じ
る。
現するには、凝集破壊を起こしやすい顔料が主体では好
ましくなく、熱可塑性樹脂が65重量%以上であることが
よい。
ると剥離時にインク層が途中で破断しにくく、剥離が安
定する。
球法軟化点を持つ熱可塑性樹脂は、2種類以上の組み合
わせからなり、軟化点の最も高い熱可塑性樹脂と、最も
低い熱可塑性樹脂との軟化点の差が20〜80℃であること
が好ましい。軟化点の高い樹脂は露光加熱時の軟化粘度
が高いため均一な転写性が得られ、軟化点の低い樹脂は
熱転写感度を高める効果があると共に、軟化点が異なる
樹脂を用いると、露後部と非露後部との境界にてインク
層の凝集力を下げる効果があるため、露光後のインクシ
ート剥離時に剥離力を下げることが出来、結果として安
定した剥離と均一濃度のインク転写を行うことが可能と
なる。
0℃以上の樹脂を用いることとなり、感度の減少を招く
とともに、インク層の冷時における凝集力を高めること
から安定した剥離が得られない。軟化点差が20℃未満で
は均一な転写性と剥離力の低減を両立させることが難し
くなる。
ンク層膜厚より大きい粒径のマット材を有し、該マット
材の突出高さが3.5μm未満であり、且つ突出部位が400
〜4000個/mm2の頻度であることが好ましい。
表面から突出したマット材の高さの水平距離をいう。即
ち、図2に示すように、突出高さはインク層15の表面
とマット材16の上端の水平距離をいう。この測定は、
光学的な方法で行う。
微鏡にて観察し、突出したマットの頻度を計測する。
面とインク面との距離が離れすぎ、十分な熱転写感度が
得られにくい。
面とインク面との露光加熱時の密着性が阻害され、十分
な感度が得られにくいのみならず、断熱効果によってレ
ーザー光照射時における光熱変換層の到達温度が高まり
インク層と光熱変換層が熱融着を起こす結果、インクシ
ートの剥離力が過度に上昇し安定した剥離現像が出来ず
画像ムラの発生、インクシート剥離時に受像シートが減
圧ドラムから離脱するといった弊害が生じる。400個/m
m2未満ではインク面と受像面との局所密着性が強くなり
すぎ、減圧密着を行う際シートの端部のみ密着するた
め、シート中央部は十分な減圧密着性が得られず、均一
なインク層転写が阻害されてしまう。
なくとも光熱変換層とインク層を有するレーザー熱転写
用インクシートと、少なくとも熱可塑性樹脂層と前記イ
ンクシートのインク層を受容しうる受像層を有するレー
ザー熱転写用受像シートによって少なくとも構成される
レーザー熱転写用記録媒体において、前記受像シートの
熱可塑性樹脂層を構成する樹脂のvicat軟化点が80℃以
下であり、前記受像層とインク層のいずれか一方に該層
膜厚より大きい粒径のマット材を含有し、該マット材の
突出高さが3.5μm未満であり、且つ突出部位が400〜40
00個/mm2の頻度であることを特徴とする。
-6760により規定される。受像シートの熱可塑性樹脂層
を構成する樹脂のvicat軟化点が80℃を越えると、紙な
どの最終画像担持体へのラミネートによる転写性が劣る
ので好ましくない。
れるマット材としては、有機又は無機の微粒子が使用で
きる。有機系マット材としては、ポリメチルメタクリレ
ート(PMMA)、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、その他のラジカル重合系ポリマーの微粒
子、ポリエステル、ポリカーボネートなど縮合ポリマー
の微粒子などが挙げられる。
もよく、受像層とインク層のいずれか一方に該層膜厚よ
り大きい粒径のマット材を含有することにより、減圧密
着時に均一な密着を得ることができ、結果として剥離ム
ラを軽減することができる。
と同義である。
くとも光熱変換層とインク層を有するレーザー熱転写用
インクシートと、少なくとも熱可塑性樹脂層と前記イン
クシートのインク層を受容しうる受像層とを有するレー
ザー熱転写用受像シートとを用い、前記インクシートの
インク層面と前記受像シートの受像層面とを減圧密着さ
せ、該インク層側からレーザー光を照射し光熱変換して
該インク層を受像層側に熱転写し、十分に前記インクシ
ートの熱が放出された後に、即ち、冷時剥離によってイ
ンクシートを受像シートから剥離して受像シート上に熱
転写画像を形成するレーザー熱転写記録方法において、
前記インクシートとしてインク層が60〜150℃の環球法
軟化点を持つ熱可塑性樹脂を65重量%以上95重量%以下
含有し、且つ0.52g/m2以上0.90g/m2以下の膜厚を有する
ものを用い、前記インクシートと受像シートの剥離の際
に剥離ガイドもしくは剥離ロール等の部材によって剥離
角度を30度未満に規制することを特徴とする。
あり、図3において、20は露光ドラム9の上部に設け
られた剥離ガイドである。図3に示す形態では、この剥
離ガイド20を剥離方向を挟んで両側にそれぞれ設けて
いるが、いずれか一方のみに設けられるものでもよい。
図4において、21は露光ドラム9の上部に設けられた
剥離ローラーである。
像シートに対するインクシートとの剥離内角を表す。詳
しくは図5に示すように、インクシート12と受像シー
ト13は剥離され、その剥離角度は30度を示している。
の排出パスが複雑となる問題があるので、剥離が剥離ガ
イドによって剥離角度が規制され、かつ剥離角度が30度
未満であることが重要である。
60〜150℃の環球法軟化点を持つ熱可塑性樹脂は、2種
類以上の組み合わせからなり、軟化点の最も高い熱可塑
性樹脂と、最も低い熱可塑性樹脂との軟化点の差が20〜
80℃であることであり、またインク層が、該インク層膜
厚より大きい粒径のマット材を含有し、該マット材の突
出高さが3.5μm未満であり、且つ突出部位が400〜4000
個/mm2の頻度であることである。
少なくとも光熱変換層とインク層を有するレーザー熱転
写用インクシートと、少なくとも熱可塑性樹脂層と前記
インクシートのインク層を受容しうる受像層とを有する
レーザー熱転写用受像シートとを用い、前記インクシー
トのインク層面と前記受像シートの受像層面とを減圧密
着させ、該インク層側からレーザー光を照射し光熱変換
して該インク層を受像層側に熱転写し、十分に前記イン
クシートの熱が放出された後にインクシートを受像シー
トから剥離して受像シート上に熱転写画像を形成するレ
ーザー熱転写記録方法において、前記受像シートとの熱
可塑性樹脂層を構成する樹脂のvicat軟化点が80℃以下
であり、前記受像層とインク層のいずれか一方に該層膜
厚より大きい粒径のマット材を含有し、該マット材の突
出高さが3.5μm未満であり、且つ突出部位が400〜4000
個/mm2の頻度であることを特徴とするレーザー熱転写用
記録媒体を用い、前記インクシートと受像シートの剥離
の際に剥離ガイドもしくは剥離ロール等の部材によって
剥離角度を30度未満に規制することを特徴とするレーザ
ー熱転写記録方法である。
る。
ー熱転写記録方法は、インク層の転写は溶融型転写、ア
ブレーションによる転写、昇華型転写のいずれでもよ
く、レーザービームを熱に変換しその熱エネルギーを利
用してインクを受像シートに転写し、受像シート(受像
シート上の画像は紙などの最終画像担持体に転写される
ので、この受像シートは中間転写媒体と称されることが
ある。)上に画像を形成する方法である。
似した色相の画像を作成するという点で好ましい。
クシートは、光熱変換機能およびインク(色材)転写機
能を有するフィルムであり、支持体上に少なくとも光熱
変換機能を有する光熱変換層及びインク層を有してな
り、必要に応じてこれらの層と支持体との間にクッショ
ン層、剥離層等を有することができる。
が良く、画像形成の際の熱に耐えるものならば何でもよ
く、具体的にはポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリカーボネート、ナイロン、塩化
ビニル、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポ
リプロピレン等のプラスチックフィルムを使用すること
ができる。
明の効果を良好に発揮する上で好ましい。
裏面側から照射して画像を形成するので、支持体は透明
であることが望ましい。また支持体は、搬送に適した剛
性と柔軟性を有することが好ましい。
は、加熱時に溶融又は軟化して着色剤とバインダー等を
含有する層毎転写可能である層であり、完全な溶融状態
で転写しなくてもよい。
酸化チタン、カーボンブラック、グラファイト、酸化亜
鉛、プルシアンブルー、硫化カドミウム、酸化鉄ならび
に鉛、亜鉛、バリウム及びカルシウムのクロム酸塩等)
及び有機顔料(アゾ系、チオインジゴ系、アントラキノ
ン系、アントアンスロン系、トリフェンジオキサジン系
の顔料、バット染料顔料、フタロシアニン顔料及びその
誘導体、キナクリドン顔料等)などの顔料ならびに染料
(酸性染料、直接染料、分散染料、油溶性染料、含金属
油溶性染料又は昇華性色素等)を挙げることができる。
エロー、マゼンタ、シアンがそれぞれ、C.I.210
95又はC.I.21090,C.I.15850:
1,C.I.74160の顔料が好ましく用いられる。
の塗布膜厚で所望の濃度が得られるように調整すればよ
く、特に限定されないが、通常5〜70重量%の範囲内に
あり、好ましくは10〜60重量%である。
点が60〜150℃の熱可塑性樹脂が用いられるが、更に熱
溶融性物質、熱軟化性物質等を用いることもできる。
を用いて測定した融点が40〜150℃の範囲内にある固体
又は半固体の物質である。具体的には、カルナウバ蝋、
木蝋、オウリキュリー蝋、エスパル蝋等の植物蝋;蜜
蝋、昆虫蝋、セラック蝋、鯨蝋等の動物蝋;パラフィン
ワックス、マイクロクリスタルワックス、ポリエチレン
ワックス、エステルワックス、酸ワックス等の石油蝋;
並びにモンタン蝋、オゾケライト、セレシン等の鉱物蝋
等のワックス類を挙げることができ、更にこれらのワッ
クス類などの他に、パルミチン酸、ステアリン酸、マル
ガリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸;パルミチルアルコ
ール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、マ
ルガニルアルコール、ミリシルアルコール、エイコサノ
ール等の高級アルコール;パルミチン酸セチル、パルミ
チン酸ミリシル、ステアリン酸セチル、ステアリン酸ミ
リシル等の高級脂肪酸エステル;アセトアミド、プロピ
オン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、アミドワックス等のアミド類;並びにステアリルア
ミン、ベヘニルアミン、パルミチルアミン等の高級アミ
ン類などが挙げられる。
0℃の熱可塑性樹脂以外に天然ゴム、スチレンブタジエ
ンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ジエン系
コポリマー等のエラストマー類;エステルガム、ロジン
マレイン酸樹脂、ロジンフェノール樹脂、水添ロジン等
のロジン誘導体;並びにフェノール樹脂、テルペン樹
脂、シクロペンタジエン樹脂、芳香族系炭化水素樹脂等
の高分子化合物などを併用することもできる。
に選択することにより、所望の熱軟化点あるいは熱溶融
点を有する熱転写性を有するインク層を形成することが
できる。
ダーを使用することにより、アブレーション転写により
画像形成も可能である。かかるバインダーとしては、平
衡条件下で測定されたときに望ましくは200℃以下の温
度で急速な酸触媒的部分分解を起こすポリマー物質が挙
げられ、具体的にはニトロセルロース類、ポリカーボネ
ート類およびJ.M.J.フレチェット(Frechet)、
F.ボーチャード(Bouchard)、J.M.ホーリハン
(Houlihan)、B.クリクズク(Kryczke)およびE.
エイクラー(Eichler)、J.イメージング・サイエン
ス(Imaging Science)、30(2)、pp.59-64(1986)に報告
されているタイプのポリマー類、およびポリウレタン
類、ポリエステル類、ポリオルトエステル類、およびポ
リアセタール類、並びにこれらの共重合体が含まれる。
また、これらのポリマーは、その分解メカニズムと共
に、上述のホーリー等の出願により詳細に示されてい
る。
ることは特開昭62−158092号に開示されている
が、顔料の分散性を確保し、良好な色再現を得るため
に、各種分散剤を使用することが有効である。
化により感度アップを図る可塑剤の添加、インク層の塗
布性を向上させる界面活性剤の添加、インク層のブロッ
キングを防止するサブミクロンからミクロンオーダーの
粒子の添加が可能である。
〜0.7μmの範囲が好ましい。
ては、光源によっても異なるが、光を吸収し効率良く熱
に変換する物質がよく、例えば半導体レーザーを光源と
して使用する場合、近赤外に吸収帯を有する物質が好ま
しく、近赤外光吸収剤としては、例えばカーボンブラッ
クやシアニン系、ポリメチン系、アズレニウム系、スク
ワリリウム系、チオピリリウム系、ナフトキノン系、ア
ントラキノン系色素等の有機化合物、フタロシアニン
系、アゾ系、チオアミド系の有機金属錯体などが好適に
用いられ、具体的には特開昭63−139191号、同
64−33547号、特開平1−160683号、同1
−280750号、同1−293342号、同2−20
74号、同3−26593号、同3−30991号、同
3−34891号、同3−36093号、同3−360
94号、同3−36095号、同3−42281号、同
3−97589号、同3−103476号等に記載の化
合物が挙げられる。これらは1種又は2種以上を組み合
わせて用いることができる。
Tgが高く熱伝導率の高い樹脂、例えばポリメタクリル
酸メチル、ポリカーボネート、ポリスチレン、エチルセ
ルロース、ニトロセルロース、ポリビニルアルコール、
ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミド酸、ポリイミ
ド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテル
スルホン、アラミド等の一般的な耐熱性樹脂や、ポリチ
オフェン類、ポリアニリン類、ポリアセチレン類、ポリ
フェニレン類、ポリフェニレン・スルフィド類、ポリピ
ロール類、および、これらの誘導体または、これらの混
合物からなるポリマー化合物を使用することができる。
は、水溶性ポリマーも用いることができる。水溶性ポリ
マーはインク層との剥離性も良く、又、レーザー照射時
の耐熱性が良く、過度な加熱に対しても所謂飛散が少な
い点で好ましい。水溶性ポリマーを用いる場合には、光
熱変換物質を水溶性に変性(スルホ基の導入等により)
したり、水系分散することが望ましい。又、光熱変換層
へ各種の離型剤を含有させることで、光熱変換層とイン
ク層との剥離性を上げ、感度を向上することもできる。
離型剤としては、シリコーン系の離型剤(ポリオキシア
ルキレン変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコ
ーンオイルなど)、弗素系の界面活性剤(パーフルオロ
燐酸エステル系界面活性剤)、その他、各種界面活性剤
等が有効である。
は、通常、画像記録に用いる光源の波長での吸光度が0.
3〜3.0、更に好ましくは0.7〜2.5になるように決めるこ
とができる。光熱変換層としてカーボンブラックを用い
た場合、光熱変換層の膜厚が1μmを超えると、インク
層の過熱による焦付きが起こらない代わりに感度が低下
する傾向にあるが、露光するレーザーのパワーや光熱変
換層の吸光度により変化するため適宜選択すればよい。
囲が好ましい。
使用することも可能であり、カーボンブラック、特開昭
52−20842号に記載の金、銀、アルミニウム、ク
ロム、ニッケル、アンチモン、テルル、ビスマス、セレ
ン等のメタルブラックの蒸着層の他、周期律表のIb、
IIb、IIIa、IVb、Va、Vb、VIa、VI
b、VIIbおよびVIII族の金属元素、並びにこれ
らの合金、またはこれらの元素とIa、IIa及びII
Ib族の元素との合金、あるいはこれらの混合物の蒸着
層が挙げられ、特に望ましい金属にはAl、Bi、S
n、InまたはZnおよびこれらの合金、またはこれら
の金属と周期律表のIa、IIaおよびIIIb族の元
素との合金、またはこれらの混合物が含まれる。適当な
金属酸化物または硫化物には、Al、Bi、Sn、I
n、Zn、Ti、Cr、Mo、W、Co、Ir、Ni、
Pb、Pt、Cu、Ag、Au、ZrまたはTeの化合
物、またはこれらの混合物がある。また更に、金属フタ
ロシアニン類、金属ジチオレン類、アントラキノン類の
蒸着層も挙げられる。
内が好ましい。
ものでもよく、又、上記のものに限定されず、様々な物
質が使用できる。
場合は、光照射時あるいは熱転写後に、中間転写媒体か
らインクシートを剥離する際、膜剥がれを起こし、色濁
りを起こすことがあるので、支持体下層との間に接着層
を設けることも可能である。
ウレタン、ゼラチンなどの従来公知の接着剤が使用でき
る。又、同様な効果を得るために、接着層を設ける代わ
りにクッション層に粘着付与剤、接着剤を添加すること
もできる。
体との密着を増す目的で設けられる。このクッション層
は熱軟化性又は弾性を有する層であり、加熱により十分
に軟化変形しうるもの、又は低弾性率を有する材料ある
いはゴム弾性を有する材料を使用すればよい。
あり、ここで言うクッション性を表す指針として、弾性
率や針入度を利用することができる。例えば、25℃にお
ける弾性率が1〜250kg/mm2程度の、あるいは、JIS
K2530−1976に規定される針入度が15〜500程
度の層が、色校正用カラープルーフ画像の形成に対して
好適なクッション性を示すことが確認されているが、要
求される程度は目的とする画像の用途に応じて変わるも
のである。
あることが好ましく、より好ましくは60℃以下である。
材の種類のみで規定できるものではないが、素材自身の
特性が好ましいものとしては、ポリオレフィン樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリ
レート共重合体、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタ
ジエン共重合体(SBR)、スチレン−エチレン−ブテ
ン−スチレン共重合体(SEBS)、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体(NBR)、ポリイソプレン樹脂
(IR)、スチレン−イソプレン共重合体(SIS)、
アクリル酸エステル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ブチルゴム、ポリノルボ
ルネン等が挙げられる。
本発明の要件を満たし易いが、素材との関連で必ずしも
限定できない。
えることによりクッション層に好ましい特性が付与でき
る。このような添加剤としては、ワックス等の低融点物
質、可塑剤などが挙げられる。具体的にはフタル酸エス
テル、アジピン酸エステル、グリコールエステル、脂肪
酸エステル、燐酸エステル、塩素化パラフィン等が挙げ
られる。又、例えば「プラスチックおよびゴム用添加剤
実用便覧」、化学工業社(昭和45年発行)などに記載
の各種添加剤を添加することができる。
クッション層素材との組合せで好ましい物性を発現させ
るのに必要な量を選択すればよく、特に限定されないが
一般的に、クッション層素材量の10重量%以下、更に5
重量%以下が好ましい。
ために塗布(ブレードコーター、ロールコーター、バー
コーター、カーテンコーター、グラビアコーター等)あ
るいはラミネート(例えばホットメルトによる押出しラ
ミネーション法等)、フィルムの貼合せなどにより行
い、更に表面平滑性を出すために、塗布にて仕上げるこ
ともできる。
るいは熱可塑性の樹脂を発泡させたボイド構造の樹脂層
を用いることも可能である。
更に形成する場合、これは各種塗布方式によってコーテ
ィングを行うことが望ましい。
しく、より好ましくは0.3〜7μmである。
用いられる受像シート(以下、特に断らない限り中間転
写媒体という)とは、基本的に支持体上に受像層を有す
るものであればよいが、中でも支持体の一方の面にバッ
クコート層、他方の面にクッション層、受像層を順次積
層した構成から成る中間転写媒体が好ましい。
は、寸法安定性が良く画像形成の際の熱に耐えるものな
らば何でもよく、具体的には特開昭63−193886
号2頁左下欄12〜18行に記載のフィルム又はシート
を使用することができる。支持体は、搬送に適した剛性
と柔軟性を有することが好ましい。
ましい。
しては、ゼラチン、ポリビニルアルコール、メチルセル
ロース、ニトロセルロース、アセチルセルロース、芳香
族ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ア
ルキド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、弗素樹
脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ウ
レタン変性シリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、テフロン樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリビニル
アセテート、ポリカーボネート、有機硼素化合物、芳香
族エステル類、弗化ポリウレタン、ポリエーテルスルホ
ンなど汎用ポリマーを使用することができる。
能な水溶性バインダーを用い、架橋させることは、マッ
ト材の粉落ち防止やバックコートの耐傷性の向上に効果
がある。又、保存時のブロッキングにも効果が大きい。
じて、熱、活性光線、圧力の何れか一つ又は組合せなど
を特に限定なく採ることができる。場合によっては、支
持体への接着性を付与するため、支持体のバックコート
層を設ける側に任意の接着層を設けてもよい。
ト材としては、有機又は無機の微粒子が使用できる。有
機系マット材としては、ポリメチルメタクリレート(P
MMA)、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、その他のラジカル重合系ポリマーの微粒子、ポリエ
ステル、ポリカーボネートなど縮合ポリマーの微粒子な
どが挙げられる。
で設けられることが好ましい。0.5 g/m2未満では塗布性
が不安定で、マット材の粉落ち等の問題が生じ易い。
又、5 g/m2を大きく超えて塗布されると好適なマット材
の粒径が非常に大きくなり、保存時にバックコートによ
る受像層面のエンボス化が生じ、特に薄膜のインク層を
転写する熱転写では記録画像の抜けやムラが生じ易くな
る。
ート層のバインダーのみの膜厚よりも2.5〜20μm大き
いものが好ましい。マット材の中でも、8μm以上の粒
径の粒子が5mg/m2以上必要で、好ましくは6〜600mg/m2
である。これによって特に異物故障が改善される。又、
粒径分布の標準偏差を数平均粒径で割った値σ/rn
(=粒径分布の変動係数)が0.3以下となるような、粒
径分布の狭いものを用いることで、異常に大きい粒径を
有する粒子により発生する欠陥を改善できる上、より少
ない添加量で所望の性能が得られる。この変動係数は0.
15以下であることが更に好ましい。
帯電による異物の付着を防止するため、帯電防止剤を添
加することが好ましい。帯電防止剤としては、カチオン
系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面
活性剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子の他、「11
290の化学商品」化学工業日報社、875〜876頁
等に記載の化合物などが広く用いられる。
しては、上記の物質の中でも、カーボンブラック、酸化
亜鉛、酸化チタン、酸化錫などの金属酸化物、有機半導
体などの導電性微粒子が好ましく用いられる。特に、導
電性微粒子を用いることは、帯電防止剤のバックコート
層からの解離がなく、環境によらず安定した帯電防止効
果が得られるために好ましい。
を付与するために、各種活性剤、シリコンオイル、弗素
系樹脂等の離型剤などを添加することも可能である。
層のTMA(Thermomechanical Analysis)により測定
した軟化点が70℃以下である場合に特に好ましい。
速度で、一定の荷重を掛けながら昇温し、対象物の位相
を観測することにより求める。本発明においては、測定
対象物の位相が変化し始める温度を以てTMA軟化点と
定義する。TMAによる軟化点の測定は、理学電気社製
Thermoflexなどの装置を用いて行うことがで
きる。
は、インクシートで用いたものと同様のものを用いるこ
とができる。
て説明する。受像層は、バインダーと必要に応じて添加
される各種添加剤から成る。
化点が70℃以下が好ましく、より好ましくは60℃以下で
ある。
酢酸ビニルエマルジョン系接着剤、クロロプレン系接着
剤、エポキシ樹脂系接着剤等の接着剤、天然ゴム、クロ
ロプレンゴム系、ブチルゴム系、ポリアクリル酸エステ
ル系、ニトリルゴム系、ポリサルファイド系、シリコン
ゴム系、石油系樹脂などの粘着材、再生ゴム、塩化ビニ
ル系樹脂、SBR、ポリブタジエン樹脂、ポリイソプレ
ン、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルエーテル、
アイオノマー樹脂、SIS、SEBS、アクリル樹脂、
エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−アクリル共
重合体、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、塩ビグ
ラフトEVA樹脂、EVAグラフト塩ビ樹脂、塩化ビニ
ル系樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレ
フィン樹脂、各種変性オレフィン、ポリビニルブチラー
ル等が挙げられる。
が好ましい。
との間に剥離層を設けることもできる。剥離層は、中間
転写媒体から画像を形成した受像層を最終支持体に再転
写する場合に特に有効である。
リオレフィン、ポリエステル、ポリビニルアセタール、
ポリビニルホルマール、ポリパラバン酸、ポリメタクリ
ル酸メチル、ポリカーボネート、エチルセルロース、ニ
トロセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニ
ルアルコール、ポリ塩化ビニル、ウレタン樹脂、フッ素
系樹脂、ポリスチレン,アクリロニトリルスチレン等の
スチレン類及びこれら樹脂を架橋したもの、ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、アラミド等のTgが65℃以上の
熱硬化性樹脂及びそれら樹脂の硬化物が挙げられる。硬
化剤としてはイソシアナート、メラミン等の一般的硬化
剤を使用することができる。
選ぶとポリカーボネート、アセタール、エチルセルロー
スが保存性の点で好ましく、更に受像層にアクリル系樹
脂を用いるとレーザー熱転写後の画像を再転写する際に
剥離性良好となり特に好ましい。
めて低くなる層を剥離層として利用することができる。
具体的には、ワックス類、バインダー等の熱溶融性化合
物や熱可塑性樹脂を主成分とする層とすることができ
る。
93886号に記載の物質等がある。特にマイクロクリ
スタリンワックス、パラフィンワックス、カルナバワッ
クスなどが好ましく用いられる。熱可塑性樹脂として
は、エチレン−酢酸ビニル系樹脂等のエチレン系共重合
体、セルロース系樹脂等が好ましく用いられる。
脂肪酸、高級アルコール、高級脂肪酸エステル、アミド
類、高級アミン等を必要に応じて加えることができる。
化することによって、それ自体が凝集破壊することで剥
離性を持つ層である。このような剥離層には過冷却物質
を含有させることが好ましい。
クトン、ポリオキシエチレン、ベンゾトリアゾール、ト
リベンジルアミン、バニリン等が挙げられる。
の接着性を低下させるような化合物を含ませる。このよ
うな化合物としては、シリコーンオイルなどのシリコン
系樹脂;テフロン、弗素含有アクリル樹脂等の弗素系樹
脂;ポリシロキサン樹脂;ポリビニルブチラール、ポリ
ビニルアセタール、ポリビニルホルマール等のアセター
ル系樹脂;ポリエチレンワックス、アミドワックス等の
固形ワックス類;弗素系、燐酸エステル系の界面活性剤
等を挙げることができる。
媒に溶解又はラテックス状に分散したものをブレードコ
ーター、ロールコーター、バーコーター、カーテンコー
ター、グラビアコーター等の塗布法、ホットメルトによ
る押出しラミネーション法などが適用でき、クッション
層上に塗布し形成することができる。又は、仮ベース上
に前記素材を溶媒に溶解又はラテックス状に分散したも
のを、上記の方法で塗布したものとクッション層とを貼
り合わせた後に仮ベースを剥離して形成する方法があ
る。
膜厚が大きすぎるとクッション層の性能が現れ難くなる
ため、剥離層の種類により調整することが必要である。
が、かかる実施例によって本発明が限定されるものでは
ない。なお以下の実施例において、「部」とあるのは特
に断りがない限り「重量部」を意味している。
チレンテレフタレートフィルム、T100、#100)
を支持体として、その上に下記組成の中間層塗布液をリ
バースロールコーターによって塗布、乾燥して、乾燥後
の厚みが7μmの中間層を形成し、次いで巻き取り前に
下記組成の光熱変換層塗布液をワイヤーバーコーティン
グにより塗布、乾燥して、光熱変換層を設けた。この光
熱変換層の乾燥後の付量は0.6g/m2であった。
面に下記組成のバックコート層塗布液をワイヤーバーに
て塗布、乾燥して、乾燥後の付き量が0.6 g/m2のバック
コート層を形成し、次いで巻き取り前に下記組成のイン
ク層塗布液を分散により作成し、ワイヤーバーにて光熱
変換層上に塗布、乾燥して、乾燥後の付き量が表1に記
載のようになるようにインク層を設け、インクシート試
料Y1、Y2、Y3、Y4を得た。
あるカラーデシジョン受像フィルム(コニカ社製 CD-1
R)を使用した。CD-1Rは受像層以外に約30μmの熱可塑
性樹脂層を有しており、かつ受像面はマット材を含有
し、マットの突出高さは2.7μm、頻度は約1200個/m2で
ある。
ofer」(レーザー発振波長830nm、周長29inch)にて、
カラーデシジョン受像フィルムCD-1Rに、露光面照度70
〜100mW/1ch、回転数400〜600rpmにて、各種テストパ
ターンを露光した。
なるように(剥離角度=0℃)剥離現像し、次いでイン
クが転写された受像シートをEV-laser-laminaterにてア
ート紙へ転写し、最終画像を得た。
評価基準に従って評価し、その結果を表1に示した。
が汚れる上限の回転数 C=画像均一性(剥離ムラ):175線50%の平網をA2サイ
ズで出力し、剥離ムラによる画像濃度ムラが全く生じな
いものには○、わずかに生じるものを△、はっきり分か
るムラが生じたものには×とした。 D=画像均一性(インク転写性):ベタ部が均一に転写
されているか評価した 。インクの転写性が劣る場合には、レーザーヘッドの走
査ピッチに沿って(EV-laser-prooferの場合、0.203mmピ
ッチ)走査方向に転写不良部分が生じ、完全なベタ画像
が得られない。この画像ムラが目視で全く生じてないも
のには○、わずかに分かるものを△、はっきり分かるム
ラが生じたものには×とした。 E=レーザー転写率:インク全体の付量に対し、受像層
へ転写したインクの付量の比率 F=搬送ジャム:剥離時にインクシートと受像シートと
の剥離強度が強く、ドラムから受像シートが剥離するか
どうか確認した。受像シートが全くドラムから浮かない
ものが○、剥離は行えたがドラムから受像シートが浮く
状態が生じた場合は△、受層シートがドラムから脱離し
た場合は×とした。
熱可塑性樹脂を表3のように代え、膜付き量を表3のよ
うに代えた以外は、同様にインクシートを作成し、それ
ぞれインクシートM1〜M7とした。
点、樹脂組成及びメーカー名を以下に示す。マゼンタ顔
料はブリリアントカーミン613(野間化学工業社製)
を用いた。
以下の表4に示した。
Tフィルム)上にEV40Y(前出、vicat軟化点=40℃以
下)のトルエン溶解物を乾燥膜厚25μmになるように塗
布し、次いでエチルセルロースのイソプロピルアルコー
ル溶液をEV40Y層上に塗布し、乾燥膜厚1.7g/m2とした。
ドゾールA-5805、日本エヌエスシー)/フッ素系樹脂
(スミレーズレジンFP150、住友化学製)=95/5(固形
分比)からなる混合塗布溶液を乾燥膜厚1.3g/m2となる
ように塗設し、受像シートR1とした。
マット材として、「トスパール120」(東芝シリコーン
製、マット粒経2.0μm)を3重量部加えたこと以外はM
1同様に作成し、M8とした。
μm、マット頻度は約3000個/mm2である。
製、マット粒経5.0μm)を6重量部加えたこと以外はM
1同様に作成し、M9とした。
μm、マット頻度は約400個/mm2である。
の組み合わせにて、実施例1、2と同様の露光、剥離テ
ストを行った他、剥離は1インチ径の剥離ローラーをド
ラムに当てながらインクシートを剥離した場合の2種類
について評価した。
は同様に作成し、受像シートR2とした。
は2.6μm、頻度は約1200個/m2である。
方に代え、付量を代えたこと以外は同様に作成し、受像
シートR3とした。
は4.0μm、頻度は約570個/m2である。
剥離条件を代え、評価を行った。その結果を下記表6に
示す。
条件においても安定して剥離現像可能であるレーザー熱
転写用インクシート、レーザー熱転写用記録媒体および
レーザー熱転写記録方法を提供することができる。
図
Claims (8)
- 【請求項1】少なくとも光熱変換層とインク層とを有す
るレーザー熱転写用インクシートにおいて、該インク層
が60〜150℃の環球法軟化点を持つ熱可塑性樹脂を65重
量%以上95重量%以下含有し、且つ0.52g/m2以上0.90g/
m2以下の膜厚を有することを特徴とするレーザー熱転写
用インクシート。 - 【請求項2】60〜150℃の環球法軟化点を持つ熱可塑性
樹脂は、2種類以上の組み合わせからなり、軟化点の最
も高い熱可塑性樹脂と、最も低い熱可塑性樹脂との軟化
点の差が20〜80℃であることを特徴とする請求項1記載
のレーザー熱転写用インクシート。 - 【請求項3】インク層が、該インク層膜厚より大きい粒
径のマット材を有し、該マット材の突出高さが3.5μm
未満であり、且つ突出部位が400〜4000個/mm2の頻度で
あることを特徴とする請求項1又は2記載のレーザー熱
転写用インクシート。 - 【請求項4】少なくとも光熱変換層とインク層を有する
レーザー熱転写用インクシートと、少なくとも熱可塑性
樹脂層と前記インクシートのインク層を受容しうる受像
層を有するレーザー熱転写用受像シートによって少なく
とも構成されるレーザー熱転写用記録媒体において、前
記受像シートの熱可塑性樹脂層を構成する樹脂のvicat
軟化点が80℃以下であり、前記受像層とインク層のいず
れか一方に該層膜厚より大きい粒径のマット材を含有
し、該マット材の突出高さが3.5μm未満であり、且つ
突出部位が400〜4000個/mm2の頻度であることを特徴と
するレーザー熱転写用記録媒体。 - 【請求項5】少なくとも光熱変換層とインク層を有する
レーザー熱転写用インクシートと、少なくとも熱可塑性
樹脂層と前記インクシートのインク層を受容しうる受像
層とを有するレーザー熱転写用受像シートとを用い、前
記インクシートのインク層面と前記受像シートの受像層
面とを減圧密着させ、該インク層側からレーザー光を照
射し光熱変換して該インク層を受像層側に熱転写し、十
分に前記インクシートの熱が放出された後にインクシー
トを受像シートから剥離して受像シート上に熱転写画像
を形成するレーザー熱転写記録方法において、前記イン
クシートとしてインク層が60〜150℃の環球法軟化点を
持つ熱可塑性樹脂を65重量%以上95重量%以下含有し、
且つ0.52g/m2以上0.90g/m2以下の膜厚を有するものを用
い、前記インクシートと受像シートの剥離の際に剥離ガ
イドもしくは剥離ロール等の部材によって剥離角度を30
度未満に規制することを特徴とするレーザー熱転写記録
方法。 - 【請求項6】60〜150℃の環球法軟化点を持つ熱可塑性
樹脂は、2種類以上の組み合わせからなり、軟化点の最
も高い熱可塑性樹脂と、最も低い熱可塑性樹脂との軟化
点の差が20〜80℃であることを特徴とする請求項5記載
のレーザー熱転写記録記録方法。 - 【請求項7】インク層が、該インク層幕厚より大きい粒
径のマット材を含有し、該マット材の突出高さが3.5μ
m未満であり、且つ突出部位が400〜4000個/mm2の頻度
であることを特徴とする請求項6又は7記載のレーザー
熱転写記録方法。 - 【請求項8】少なくとも光熱変換層とインク層を有する
レーザー熱転写用インクシートと、少なくとも熱可塑性
樹脂層と前記インクシートのインク層を受容しうる受像
層とを有するレーザー熱転写用受像シートとを用い、前
記インクシートのインク層面と前記受像シートの受像層
面とを減圧密着させ、該インク層側からレーザー光を照
射し光熱変換して該インク層を受像層側に熱転写し、十
分に前記インクシートの熱が放出された後にインクシー
トを受像シートから剥離して受像シート上に熱転写画像
を形成するレーザー熱転写記録方法において、前記受像
シートとの熱可塑性樹脂層を構成する樹脂のvicat軟化
点が80℃以下であり、前記受像層とインク層のいずれか
一方に該層膜厚より大きい粒径のマット材を含有し、該
マット材の突出高さが3.5μm未満であり、且つ突出部
位が400〜4000個/mm2の頻度であることを特徴とするレ
ーザー熱転写用記録媒体を用い、前記インクシートと受
像シートの剥離の際に剥離ガイドもしくは剥離ロール等
の部材によって剥離角度を30度未満に規制することを特
徴とするレーザー熱転写記録方法。
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