JP2005224970A - 中間転写媒体及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 中間転写媒体の支持体を含む各層の物性を最適化し、さらに再転写条件を精査することによりプラスチック基材でも安定して画像形成可能な画像形成方法を提供する。
【解決手段】 中間転写媒体が、支持体上に少なくともクッション層と受像層とを有し、受像層が設けられた面における熱機械分析(TMA)装置による針入変位量が、80℃では該中間転写媒体の厚さに対し15〜20%、100℃では23〜30%であり、かつ最終画像担持体に熱及び圧力から選ばれる少なくともいずれかを加え転写した後、剥離する際の該最終画像担持体に転写する部分と支持体側に残留する部分との剥離に要する力が1〜30g/cmであることを特徴とする中間転写媒体及び画像形成方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は中間転写媒体及び画像形成方法に関し、更に詳しくは、熱転写インクシートと中間転写媒体を用い、レーザー光を用いて高解像度の画像を形成する中間転写媒体及び画像形成方法に関し、特に本発明はデジタル画像信号からレーザー記録により、印刷分野におけるカラープルーフ(DDCP:ダイレクト・ディジタル・カラープルーフ)、あるいはマスク画像を作製するのに有用な中間転写媒体及び画像形成方法に関する。
近年、デジタルデータからの画像形成技術が普及したことに伴い、特に印刷の分野では、デジタルカラープルーフ(DDCP)のニーズが高まっている。
かかるDDCPにおいては、印刷物の色再現、安定性再現が求められ、レーザー熱転写技術が採用されている。具体的には光熱変換層と色材層を有するレーザー熱転写インクシートと、該インクシートのインク層を受容する受像層を有するレーザー熱転写用中間転写媒体を用い、前記インクシートのインク層面と前記中間転写媒体の受像層面を対面させ、該インクシート側から像状にレーザー露光を行い、光熱変換してインク層を受像層側に熱転写し、更に、画像を坦持した中間転写媒体から最終記録媒体へ熱転写する技術が開示されて(例えば、特許文献1参照。)いる。
上記のようなレーザー光を利用した熱転写方法による多色画像形成方法では、中間転写媒体の受像層上に画像形成層から転写された画像は、印刷本紙などの最終画像形成媒体に再転写される。また、中間転写媒体では、一般に、レーザー熱転写時に画像形成層と受像層の密着性を向上させて転写画像の画質を向上させること、また、受像層上に転写された画像を最終画像形成媒体に再転写する際に、受像層を最終画像形成媒体の表面凹凸に追従させて受像層の転写性を向上させること等を目的として、支持体と受像層の間にクッション層が設けられている。このクッション層の物性を最適化することで、ブロッキング性、低温での転写性や、最終画像形成媒体が普通紙のような表面の粗いものに対する転写性を改善する検討(例えば、特許文献2、3参照。)がなされている。しかし、市場のニーズは普通紙への転写性だけでなく、軟包装用のプルーフとしてプラスチック基材への転写性も重要視されており、従来のクッション層のみの検討では十分な効果が得られていない。
特開2001−121832号公報 (実施例) 特開2003−200672号公報 (実施例) 特開2003−320761号公報 (実施例)
本発明の目的は、中間転写媒体の支持体を含む各層の物性を最適化し、さらに再転写条件を精査することによりプラスチック基材でも安定して画像形成可能な画像形成方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成することができる。
(請求項1)
熱転写インクシートと中間転写媒体を密着させ熱転写により中間転写媒体に画像を1次転写した後、熱及び圧力から選ばれる少なくともいずれかにより最終画像担持体に画像を再転写する画像形成方法に用いる中間転写媒体であって、該中間転写媒体は、支持体上に少なくともクッション層と受像層とを有し、受像層が設けられた面における熱機械分析(TMA)装置による針入変位量が、80℃では該中間転写媒体の厚さに対し15〜20%、100℃では23〜30%であり、かつ最終画像担持体に熱及び圧力から選ばれる少なくともいずれかを加え転写した後、剥離する際の該最終画像担持体に転写する部分と支持体側に残留する部分との剥離に要する力が1〜30g/cmであることを特徴とする中間転写媒体。
(請求項2)
熱転写インクシートと請求項1記載の中間転写媒体を密着させ熱転写により中間転写媒体に画像を1次転写した後、熱及び圧力から選ばれる少なくともいずれかにより最終画像担持体に画像を再転写する画像形成方法であって、前記再転写する工程が、該中間転写媒体および該最終画像担持体を搬送しながら密着し、かつ加熱及び加圧から選ばれる少なくともいずれか工程であり、前記搬送する工程は実質的に水平搬送であることを特徴とする画像形成方法。
(請求項3)
熱転写インクシートと中間転写媒体を密着させ熱転写により中間転写媒体に画像を1次転写した後、熱及び圧力から選ばれる少なくともいずれかにより最終画像担持体に画像を再転写する画像形成方法であって、該最終画像担持体がプラスティックフィルムであり、25℃における該最終画像担持体と該中間転写媒体の静摩擦係数が0.20〜0.42であることを特徴とする請求項2記載の画像形成方法。
本発明により、中間転写媒体の支持体を含む各層の物性を最適化し、さらに再転写条件を精査することによりプラスチック基材でも安定して画像形成可能なプルーフシステムを実現することができた。
本発明を更に詳しく説明する。
(中間転写媒体の剥離力)
本発明の画像形成方法に用いられる中間転写中間転写媒体は、少なくともクッション層と受像層とからなる。この様な構成において、プラスチック基材の最終画像担持体に、全面非画像からなる中間転写媒体を画像部の転写が可能な温度・圧力条件にて熱転写後、25℃、RH50%の環境下、剥離する際の最終画像担持体と中間転写媒体支持体との剥離に要する力が、1〜30g/cm、より好ましくは2〜25g/cm、特に好ましくは3〜23g/cmになることが好ましい。
(TMA針入度)
TMAは、測定対象物を一定の昇温速度、一定の荷重を掛けながら昇温し、測定対象物の位相を観測することにより求めることができる。
TMAの針入度の測定は、Thermoflex(理学電機(株)製)などの装置を用いて行うことができる。本発明では、Thermoflexを用い、測定温度範囲25〜200℃とし、昇温速度を5℃/minとした際、一定の荷重を1mmφの石英ガラスピンに掛けた時の各温度の位相変化量を針入度とする。
(中間転写媒体支持体)
本発明に用いられる中間転写媒体の支持体としては、例えば、紙、コート紙、合成紙(ポリプロピレン、ポリスチレン、もしくは、それらを紙とはり合せた複合材料)等の各種紙類、塩化ビニル系樹脂シート、ABS樹脂シート、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリアリレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリエーテルケトンフィルム、ポリサルホンフィルム、ポリエーテルサルホンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、延伸ナイロンフィルム、ポリアセテートフィルム等の単層あるいはそれらを2層以上積層した各種プラスチックフィルムないしシート、各種の金属で形成されたフィルムないしシート、各種のセラミックス類で形成されたフィルムないしシート、更には、アルミニウム、ステンレス、クロム、ニッケル等の金属板、樹脂コーティングした紙に金属の薄膜をラミネートまたは蒸着したものが挙げられる。これらの中ではポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンが好ましく、特に寸法安定性の点からポリエチレンテレフタレートが好ましい。上記プラスチック支持体は、内部に微少な気泡を有するものも好ましく、さらに、内部に微少な気泡を有する層と内部に気泡を含まない層との2層以上からなる複数の層構造を有しているものも好ましい。
またこれらの支持体は、熱収縮が横は0.01〜5%が好ましく、縦は0.01〜5%(JISC−2323)が好ましい。さらに好ましくは横縦がそれぞれ0.3〜2%、1.2〜2%の範囲である。また、支持体の引っぱり強度は横が5〜30kg/mm、縦が10〜35kg/mmが好ましく、特に好ましいのは横縦がそれぞれ13〜22kg/mm、15〜22kg/mmの範囲である。理由は、紙に画像を転写した時にしわがよるのを防止するためである。
これらの支持体には、寸法安定化、帯電防止等の各種加工を施すこともできる。帯電防止剤としては、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子の他、「11290の化学商品」化学工業日報社、875〜876頁等に記載の化合物などが広く用いられる。また従来公知の表面改質技術が好適に使用できる。
接着処理としては、火焔放射処理、硫酸処理、コロナ放電処理、プラズマ処理などが挙げられる。また接着層を予め支持体に塗布した支持体を使用することも好ましい。
(クッション層)
次に本発明に用いられる中間転写媒体のクッション層について説明する。クッション層は、常温では流動性はなく弾性を示し、軟化温度を越えるような高温領域では、顕著な流動性を示すものが好ましい。クッション層はTMA(Thermomechanical Analysis)軟化点が30〜100℃であることが好ましく、より好ましくは40〜80℃である。
クッション層の好ましい特性は必ずしも素材の種類のみで規定できるものではなく、分子量や分子量分布、結晶構造等の影響を受けるが、樹脂として熱物性が好ましいものは、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、塩ビ−酢ビ共重合体、塩化ビニルとポリビニルアルコールとの共重合体、酢酸ビニルとマレイン酸との共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、スチレン−エチレン−ブテン−スチレン共重合体(SEBS)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)、ポリイソプレン樹脂(IR)、スチレン−イソプレン共重合体(SIS)、ブチルゴム等の合成ゴム、塩化ゴム、アクリル酸エステル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリノルボルネン等が挙げられる。
これらの中で、特にポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体、塩化ビニルとポリビニルアルコールとの共重合体、酢酸ビニルとマレイン酸との共重合体が好適である。
(受像層)
次に受像層について説明する。受像層は、バインダーと必要に応じて添加される各種添加剤から成る。受像層は、TMA測定による軟化点が100℃以下が好ましく、より好ましくは80℃以下である。受像層バインダーの具体例としては、ポリ酢酸ビニルエマルジョン系接着剤、クロロプレン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤等の接着剤、天然ゴム、クロロプレンゴム系、ブチルゴム系、ポリアクリル酸エステル系、ニトリルゴム系、ポリサルファイド系、シリコーンゴム系、石油系樹脂などの粘着材、再生ゴム、SBR、ポリブタジエン樹脂、ポリイソプレン、ポリビニルエーテル、アイオノマー樹脂、SIS、SEBS、アクリル樹脂、エチレン共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、塩ビグラフトEVA樹脂、EVAグラフト塩ビ樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン共重合体、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン共重合体、酢酸ビニル共重合体、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、各種変性オレフィン、ポリビニルブチラール、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、マレイン酸樹脂、ヒドロキシスチレン共重合体、スルフォンアミド樹脂、セルロース樹脂、ナイロン樹脂、ポリビニルホルマール樹脂等が挙げられる。
本発明において特に好ましいバインダーは、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体等のエチレン共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン共重合体、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン共重合体、酢酸ビニル共重合体である。上記バインダーを単独で使用しても良く、また2種以上混合して使用しても良い。
受像層はマット剤を含有することが好ましい。マット剤の素材としては、後述のバックコート層に使用されるものが同様に好適に使用できる。マット剤の数平均粒径は、受像層のマット剤の存在しない部分の平均膜厚より0.3〜10.0μm大きいことが好ましく、更に好ましくは0.3〜8.0μm大きいものが良い。中でも1〜5.5μm大きいものが有効で特に好ましい。0.3μm未満のものではカブリ及びガス除去性に対する効果が小さく、10.0μmを越えるものでは感度が劣化する。なお、数平均粒径の2倍以上の粒子質量が20%以下である分布を有するものが好ましく、数平均粒径の2倍以上の粒子質量が5%以下である分布を有するものがより好ましい。数平均粒径の2倍以上の粒子質量が20%以下である分布を有するものは、圧力が均一に緩和されるので、ブロッキングなどの保存性劣化が防止される。数平均粒径の2倍以上の粒子質量が5%以下である分布を有するものを用いると、保存性の点で更に好ましい。このようなマット剤を選択した場合、受像層のバインダー膜厚を3.0μm以上にすると、マット剤が多すぎて黄色味を帯びた画像になってしまうため、受像層のバインダー膜厚は0.8〜3.0μmが好ましい。
受像層表面のマット剤の分布も重要である。受像層上のマット剤の個数が200〜2400個/mm2であることが好ましい。更に、マット剤が真球状であることがマット剤添加による性能向上を効果的にする。真球状とは、マット剤粒子を顕微鏡などで観察した時の形状がほぼ球状で、長径と短径の差が20%以下程度のことを指す。受像層のマット剤付量は、0.6〜4g/m2であることが好ましく、より好ましくは1〜3g/m2である。
(剥離層)
本発明に用いられる中間転写媒体には、クッション層と受像層の間に剥離層を設けることができる。中間転写媒体を最終画像担持体に熱転写後、25℃、RH50%の環境下で剥離する際の受像層と下層との剥離力が1〜30g/cm、より好ましくは2〜25g/cm、特に好ましくは3〜23g/cmになることが必要である。
剥離層としては、受像層形成樹脂との兼ね合いでSP(溶解性パラメータ)値が1以上異なる樹脂を主成分とすることが好ましい、SP値が2〜20異なると剥離性が向上し、より好ましい。
また剥離層を設けることは、受像層/バックコート層にマット剤を用いた場合、受像層のマット剤或いは重ねて保存された場合のバックコート層のマット剤等による押されによる感材の表面エンボス化による性能変動や、最終画像担持体上に画像を転写する際の剥離を容易にし、凹凸の異なる各種の紙への対応に好ましい態様である。
剥離層のバインダーとしては、受像層との兼ね合いで選択することが重要となる。本発明においては、SP値が1以上異なる樹脂を主成分として選択することが好ましい。本発明におけるSP値とは、溶解性パラメーター(Solubility Parameter)のことであり、次式で定義される。
SP=(ΔE/V)1/2
ここで、ΔEは蒸発エネルギー、Vはモル体積を表す。従って、ΔE/Vは凝集エネルギー密度であるから、SP値は物質の凝集エネルギーに関係した量であるといえる。本発明において、SP値は、接着8月号[第40巻、第8号、通巻436号、P6〜14]:高分子刊行会に記載の沖津氏の方法により求めた。
受像層との兼ね合いで選択される具体的剥離層素材としては、ポリエステル、ポリビニルアセタール、ポリビニルホルマール、ポリパラベン酸、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、エチルセルロース、ニトロセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリ塩化ビニル、ウレタン樹脂、フッ素系樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリルスチレン等のスチレン類及びこれら樹脂を架橋したもの、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、アラミド等のTgが65℃以上の熱硬化性樹脂及びそれら樹脂の硬化物が挙げられる。硬化剤としてはイソシアナート、メラミン等の一般的硬化剤を使用することができる。
また、通常の熱可塑性樹脂をシリコーン/またはフッ素等で修飾し離型性を高めた樹脂等も好適に使用できる。
剥離層の膜厚は0.3〜6.0μmが好ましい。膜厚が大きすぎるとクッション層の性能が現れ難くなるため、剥離層の種類により調整することが必要である。
(バックコート層)
本発明では、前記支持体の裏面(受像層を設けた表面とは反対側の面)に、搬送性、耐熱性、帯電防止等の機能を付与するために、バックコート層を設けることが好ましい実施態様である。また、バックコート層を設けることで画像欠陥、画像の品質安定性にも効果がある。
バックコート層は、バインダー樹脂を溶媒中に溶解した、あるいはバインダー樹脂と粒径2〜30μmのマット剤を溶媒中に溶解または分散したバックコート層塗布液を支持体裏面に塗布することにより形成できる。
バックコート層に用いられるバインダーとしては、ゼラチン、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ニトロセルロース、アセチルセルロース、芳香族ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン変性シリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、テフロン(R)樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリビニルアセテート、ポリカーボネート、有機硼素化合物、芳香族エステル類、フッ化ポリウレタン、ポリエーテルスルホンなど汎用ポリマーを使用することができる。バックコート層のバインダーとして架橋可能な水溶性バインダーを用い、架橋させることは、マット剤の粉落ち防止やバックコートの耐傷性の向上に効果がある。また、保存時のブロッキングにも効果が大きい。この架橋手段は、用いる架橋剤の特性に応じて、熱、活性光線、圧力の何れか一つまたは組合せなどを特に限定なく採用することができる。場合によっては、支持体への接着性を付与するため、支持体のバックコート層を設ける側に任意の接着層を設けてもよい。
(熱転写インクシート)
本発明に好ましく用いられる熱転写インクシートは、光熱変換機能およびインク(色材)転写機能を有するフィルムであり、支持体の一方の表面に、少なくとも光熱変換機能を有する光熱変換層及びインク層を有してなり、この両機能を同一の層に付与することも可能である。必要に応じてこれらの層と支持体との間にクッション層、剥離層等を、また必要に応じてこれらと反対の表面に、バックコート層を有することができる。
(熱転写インクシート用支持体)
支持体としては、剛性を有し、寸法安定性が良く、平滑性に優れ、画像形成の際の熱に耐えるものならば何でもよく、具体的には、紙、コート紙、合成紙(ポリプロピレン、ポリスチレン、もしくは、それらを紙と貼り合せた複合材料)等の各種紙類、塩化ビニル系樹脂シート、ABS樹脂シート、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリアクリレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリエーテルケトンフィルム、ポリサルホンフィルム、ポリエーテルサルホンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、シンジオタクチックポリスチレン、延伸ナイロンフィルム、ポリアセテートフィルム、ポリメチルメタクリレートフィルム等の単層あるいはそれらを2層以上積層した各種プラスチックフィルムないしシート、各種の金属で形成されたフィルムないしシート、各種のセラミックス類で形成されたフィルムないしシート、更には、アルミニウム、ステンレス、クロム、ニッケル等の金属板、樹脂コーティングした紙に金属の薄膜をラミネートまたは蒸着したものが挙げられる。
これらの支持体には、寸法安定化、帯電防止等の各種加工を施すこともできる。帯電防止剤としては、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子の他、「11290の化学商品」化学工業日報社、875〜876頁等に記載の化合物などが広く用いられる。
さらに、これらの支持体には、従来公知の表面改質処理を行ってもよい。これらの表面改質処理としては、火焔放射処理、硫酸処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、グロー放電処理などが挙げられる。また、後述の各層が良好に支持体上に塗布されるために前記支持体の上に接着層を設けてもよい。
接着層としては、従来公知の物が特に制限なく使用できる。接着層を設ける方法としては、水系樹脂塗布、溶剤系樹脂塗布、水系ラテックス塗布、ホットメルト塗布などが挙げられる。
一般的には、支持体作製時に接着層を設けることが、コスト、安定性等の面から有利であり、この点から例えば、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン/酢酸ビニル樹脂などのラテックスを塗設する方法が好ましいが、特にこれに限定されない。この様な接着層付のベースフィルムが各社から発売されており、本発明においてはこれらを好適に使用することができる。
レーザー光を転写材料側から照射して画像を形成するのであれば、転写材料の支持体は透明であることが望ましい。重ね合わせの容易さから、転写材料の支持体の厚みは中間転写媒体のそれより薄いことが好ましく、一般には30〜150μm程度が好ましく、更に好ましくは50〜100μmである。
(バックコート層)
熱転写インクシートのバックコート層に用いられるバインダーとしては、ゼラチン、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ニトロセルロース、アセチルセルロース、芳香族ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン変性シリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、テフロン(R)樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリビニルアセテート、ポリカーボネート、有機硼素化合物、芳香族エステル類、フッ化ポリウレタン、ポリエーテルスルホンなど汎用ポリマーを使用することができる。バックコート層のバインダーとして架橋可能な水溶性バインダーを用い、架橋させることは、マット剤の粉落ち防止やバックコートの耐傷性の向上に効果がある。また、保存時のブロッキングにも効果が大きい。この架橋手段は、用いる架橋剤の特性に応じて、熱、活性光線、圧力の何れか一つまたは組合せなどを特に限定なく採用することができる。場合によっては、支持体への接着性を付与するため、支持体のバックコート層を設ける側に任意の接着層を設けてもよい。
またバックコート層にはマット剤を含有させることが好ましい。バックコート層に好ましく添加されるマット剤としては、有機又は無機の微粒子が使用できる。有機系マット剤としては、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、その他のラジカル重合系ポリマーの微粒子、ポリエステル、ポリカーボネートなど縮合ポリマーの微粒子などが挙げられる。バックコート層は0.5〜5g/m2程度の付量で設けられることが好ましい。0.5g/m2未満では塗布性が不安定で、マット剤の粉落ち等の問題が生じ易い。また、5g/m2を大きく超えて塗布されると好適なマット剤の粒径が非常に大きくなり、保存時にバックコートによるインク層面のエンボス化が生じ、特に薄膜のインク層を転写する熱転写では記録画像の抜けやムラが生じ易くなる。マット剤は、その数平均粒径が、バックコート層のバインダーのみの膜厚よりも1〜20μm大きいものが好ましい。マット剤の中でも、2μm以上の粒径の粒子が1mg/m2以上が必要で、好ましくは2〜600mg/m2である。これによって特に異物故障が改善される。また、粒径分布の標準偏差を数平均粒径で割った値σ/rn(=粒径分布の変動係数)が0.3以下となるような、粒径分布の狭いものを用いることで、異常に大きい粒径を有する粒子により発生する欠陥を改善できる上、より少ない添加量で所望の性能が得られる。この変動係数は0.15以下であることが更に好ましい。バックコート層には、シート供給時の搬送ローラとの摩擦帯電による異物の付着を防止するため、帯電防止剤を添加することが好ましい。帯電防止剤としては、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子の他、「11290の化学商品」化学工業日報社、875〜876頁等に記載の化合物などが広く用いられる。バックコート層に併用できる帯電防止剤としては、上記の物質の中でも、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化錫などの金属酸化物、有機半導体などの導電性微粒子が好ましく用いられる。特に、導電性微粒子を用いることは、帯電防止剤のバックコート層からの解離がなく、環境によらず安定した帯電防止効果が得られるために好ましい。また、バックコート層には、塗布性や離型性を付与するために、各種活性剤、シリコーンオイル、フッ素系樹脂等の離型剤などを添加することも可能である。バックコート層は、クッション層及び受像層のTMAにより測定した軟化点が70℃以下である場合に特に好ましい。
(クッション層)
支持体と光熱変換層の間には露光時の記録材料と受像材料の密着性を高めるためにクッション層を有するか、もしくはクッション性のある支持体を用いるのが好ましい。
クッション層は熱転写インクシート(記録媒体)と中間転写媒体(受像媒体)との密着を増す目的で設けられる。このクッション層は熱軟化性又は弾性を有する層であり、加熱により十分に軟化変形しうるもの、又は低弾性率を有する材料あるいはゴム弾性を有する材料を使用すればよい。クッション層はクッション性を有する層であり、ここで言うクッション性を表す指針として、弾性率や針入度を利用することができる。例えば、25℃における弾性率が1〜250kg/mm2程度の、あるいは、JIS K2530−1976に規定される針入度が15〜500、更に好ましくは30〜300程度の層が、色校正用カラープルーフ画像の形成に対して好適なクッション性を示すことが確認されているが、要求される程度は目的とする画像の用途に応じて変わるため、適宜選択することができる。クッション層はTMA軟化点が70℃以下であることが好ましく、より好ましくは60℃以下である。
クッション層の好ましい特性は必ずしも素材の種類のみで規定できるものではないが、素材自身の特性が好ましいものとしては、ポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、スチレン−エチレン−ブテン−スチレン共重合体(SEBS)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)、ポリイソプレン樹脂(IR)、スチレン−イソプレン共重合体(SIS)、アクリル酸エステル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ブチルゴム、ポリノルボルネン等が挙げられる。
これらの中でも、比較的低分子量のものが好ましい要件を満たし易いが、素材との関連で必ずしも限定できない。クッション層は溶剤塗布により設けることができるが、ラテックスやエマルジョンのような水系の分散物の状態で塗布形成することも可能である。この他、水溶性樹脂も使用できる。これらの樹脂は、必要によって単独又は混合して用いることができる。また、上記以外の素材でも、各種添加剤を加えることによりクッション層に好ましい特性が付与できる。このような添加剤としては、ワックス等の低融点物質、可塑剤などが挙げられる。具体的にはフタル酸エステル、アジピン酸エステル、グリコールエステル、脂肪酸エステル、燐酸エステル、塩素化パラフィン等が挙げられる。また、例えば「プラスチックおよびゴム用添加剤実用便覧」、化学工業社(昭和45年発行)などに記載の各種添加剤を添加することができる。これら添加剤の添加量等は、ベースとなるクッション層素材との組合せで好ましい物性を発現させるのに必要な量を選択すればよく、特に限定されないが一般的に、クッション層素材量の10質量%以下、更に5質量%以下が好ましい。
クッション層の形成方法としては、前記素材を溶媒に溶解又はラテックス状に分散したものを、ブレードコーター、ロールコーター、バーコーター、カーテンコーター、グラビアコーター等の塗布法、ホットメルトによる押出しラミネーション法などが適用できる。また、特殊なクッション層として熱軟化性あるいは熱可塑性の樹脂を発泡させたボイド構造の樹脂層を用いることも可能である。クッション層の膜厚は0.5〜10μmが好ましく、より好ましくは1〜7μmである。
(光熱変換層)
光熱変換層とは、光熱変換機能を有する層のことである。インク層中に光熱変換物質を添加できる場合は、特に光熱変換層を必要としないが、光熱変換物質が実質的に透明でない場合、転写画像の色再現性を考慮してインク層とは別に光熱変換層を設けることが望ましい。光熱変換層は、支持体とインク層との間、より好ましくはクッション層とインク層との間に設けるのが好ましい。光熱変換層におけるバインダーとしては、ガラス転移点Tgが高く熱伝導率の高い樹脂、例えばポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリスチレン、エチルセルロース、ニトロセルロース、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、アラミド等の一般的な耐熱性樹脂や、ポリチオフェン類、ポリアニリン類、ポリアセチレン類、ポリフェニレン類、ポリフェニレン・スルフィド類、ポリピロール類、および、これらの誘導体または、これらの混合物からなるポリマー化合物を使用することができる。また、光熱変換層におけるバインダーとしては、水溶性ポリマーも用いることができる。水溶性ポリマーはインク層との剥離性も良く、また、レーザー照射時の耐熱性が良く、過度な加熱に対しても飛散が少ない点で好ましい。水溶性ポリマーを用いる場合には、光熱変換物質を水溶性に変性(スルホ基の導入等により)したり、水系分散することが望ましい。また、光熱変換層へ各種の離型剤を含有させることで、光熱変換層とインク層との剥離性を上げ、感度を向上することもできる。離型剤としては、シリコーン系の離型剤(ポリオキシアルキレン変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイルなど)、フッ素系の界面活性剤(パーフルオロ燐酸エステル系界面活性剤)、その他、各種界面活性剤等が有効である。光熱変換物質を使用する場合、光源によっても異なるが、光を吸収し効率良く熱に変換する物質がよく、例えば半導体レーザーを光源として使用する場合、近赤外に吸収帯を有する物質が好ましく、近赤外光吸収剤としては、例えばカーボンブラックやシアニン系、ポリメチン系、アズレニウム系、スクワリウム系、チオピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノン系色素等の有機化合物、フタロシアニン系、アゾ系、チオアミド系の有機金属錯体などが好適に用いられ、具体的には特開昭63−139191号、同64−33547号、特開平1−160683号、同1−280750号、同1−293342号、同2−2074号、同3−26593号、同3−30991号、同3−34891号、同3−36093号、同3−36094号、同3−36095号、同3−42281号、同3−97589号、同3−103476号等に記載の化合物が挙げられる。これらは1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。光熱変換層の膜厚は0.1〜3μmが好ましく、より好ましくは0.2〜1.0μmである。光熱変換層における光熱転換物質の含有量は、通常、画像記録に用いる光源の波長での吸光度が0.3〜3.0、更に好ましくは0.7〜2.5になるように決めることができる。光熱変換層としてカーボンブラックを用いた場合、光熱変換層の膜厚が1μmを超えると、インク層の過熱による焦付きが起こらない代わりに感度が低下する傾向にあるが、照射するレーザーのパワーや光熱変換層の吸光度により変化するため適宜選択すればよい。光熱変換層としては、この他にも蒸着層を使用することも可能であり、カーボンブラック、特開昭52−20842号に記載の金、銀、アルミニウム、クロム、ニッケル、アンチモン、テルル、ビスマス、セレン等のメタルブラックの蒸着層の他、周期律表のIb、IIb、IIIa、IVb、Va、Vb、VIa、VIb、VIIbおよびVIII族の金属元素、並びにこれらの合金、またはこれらの元素とIa、IIa及びIIIb族の元素との合金、あるいはこれらの混合物の蒸着層が挙げられ、特に望ましい金属にはAl、Bi、Sn、InまたはZnおよびこれらの合金、またはこれらの金属と周期律表のIa、IIa及びIIIb族の元素との合金、またはこれらの混合物が含まれる。適当な金属酸化物または硫化物には、Al、Bi、Sn、In、Zn、Ti、Cr、Mo、W、Co、Ir、Ni、Pb、Pt、Cu、Ag、Au、ZrまたはTeの化合物、またはこれらの混合物がある。また更に、金属フタロシアニン類、金属ジチオレン類、アントラキノン類の蒸着層も挙げられる。蒸着層の膜厚は、500オングストローム以内が好ましい。なお、光熱変換物質はインク層の色材そのものでもよく、また、上記のものに限定されず、様々な物質が使用できる。光熱変換層が支持体下層との接着性に劣る場合は、光照射時あるいは熱転写後に、中間転写媒体から転写材料を剥離する際、膜剥がれを起こし、色濁りを起こすことがあるので、支持体下層との間に接着層を設けることも可能である。
接着層としては、インク転写時のインク剥離強度よりも、インク転写時の光熱変換層及び接着層と支持体下層との接着力が大きい組み合わせになるように素材を選ぶ必要がある。一般的には、ポリエステル、ウレタン、ゼラチンなどの従来公知の接着剤が使用できる。また、同様な効果を得るために、接着層を設ける代わりに支持体下層に粘着付与剤、接着剤を添加することもできる。接着層に熱軟化性や熱可塑性が乏しい場合、熱軟化性の効果が低減するので、接着層はできるだけ薄い方が好ましい。好ましい膜厚は0.5μm以下であるが、接着層がクッション層の目的を果たすことができればこの限りではない。
(インク層)
インク層は主として着色剤とバインダーから成る。レーザー溶融熱転写法において、インク層は、加熱時に溶融又は軟化して着色剤とバインダー等を含有する層毎転写可能である層であり、完全な溶融状態で転写しなくてもよい。
上記着色剤としては、例えば無機顔料(二酸化チタン、カーボンブラック、グラファイト、酸化亜鉛、プルシアンブルー、硫化カドミウム、酸化鉄ならびに鉛、亜鉛、バリウム及びカルシウムのクロム酸塩等)及び有機顔料(アゾ系、チオインジゴ系、アントラキノン系、アントアンスロン系、トリフェンジオキサジン系の顔料、バット染料顔料、フタロシアニン顔料及びその誘導体、キナクリドン顔料等)などの顔料ならびに染料(酸性染料、直接染料、分散染料、油溶性染料、含金属油溶性染料又は昇華性色素等)を挙げることができる。
例えばカラープルーフ材料とする場合、イエロー、マゼンタ、シアンがそれぞれ、C.I.21095又はC.I.21090,C.I.15850:1,C.I.74160の顔料が好ましく用いられる。インク層における着色剤の含有率は、所望の塗布膜厚で所望の濃度が得られるように調整すればよく、特に限定されないが、通常5〜70質量%の範囲内にあり、好ましくは10〜60質量%である。
インク層のバインダーとしては、熱溶融性物質、熱軟化性物質、熱可塑性樹脂等を挙げることができる。熱溶融性物質は、通常、柳本MJP−2型を用いて測定した融点が40〜150℃の範囲内にある固体又は半固体の物質である。具体的には、カルナウバ蝋、木蝋、オウリキュリー蝋、エスパル蝋等の植物蝋;蜜蝋、昆虫蝋、セラック蝋、鯨蝋等の動物蝋;パラフィンワックス、マイクロクリスタルワックス、ポリエチレンワックス、エステルワックス、酸ワックス等の石油蝋;並びにモンタン蝋、オゾケライト、セレシン等の鉱物蝋等のワックス類を挙げることができ、更にこれらのワックス類などの他に、パルミチン酸、ステアリン酸、マルガリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸;パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、マルガニルアルコール、ミリシルアルコール、エイコサノール等の高級アルコール;パルミチン酸セチル、パルミチン酸ミリシル、ステアリン酸セチル、ステアリン酸ミリシル等の高級脂肪酸エステル;アセトアミド、プロピオン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、アミドワックス等のアミド類;並びにステアリルアミン、ベヘニルアミン、パルミチルアミン等の高級アミン類などが挙げられる。
また、熱可塑性樹脂としては、エチレン系共重合体、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ロジン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、アイオノマー樹脂、石油系樹脂、および特開平6−312583号に記載のインク層バインダー用樹脂等が挙げられ、特に、融点又は軟化点が70〜150℃の樹脂が好ましく用いられる。
また本発明では上記の熱可塑性樹脂以外に天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ジエン系コポリマー等のエラストマー類;エステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフェノール樹脂、水添ロジン等のロジン誘導体;並びにフェノール樹脂、テルペン樹脂、シクロペンタジエン樹脂、芳香族系炭化水素樹脂等の高分子化合物などを用いることもできる。
上記熱溶融性物質及び熱可塑性物質を適宜に選択することにより、所望の熱軟化点あるいは熱溶融点を有する熱転写性を有するインク層を形成することができる。本発明においては、熱分解性の高いバインダーを使用することにより、アブレーション転写により画像形成も可能である。かかるバインダーとしては、平衡条件下で測定されたときに望ましくは200℃以下の温度で急速な酸触媒的部分分解を起こすポリマー物質が挙げられ、具体的にはニトロセルロース類、ポリカーボネート類およびJ.M.J.フレチェット(Frechet)、F.ボーチャード(Bouchard)、J.M.ホーリハン(Houlihan)、B.クリクズク(Kryczke)およびE.エイクラー(Eichler)、J.イメージング・サイエンス(Imaging Science)、30(2)、59〜64頁(1986)に報告されているタイプのポリマー類、およびポリウレタン類、ポリエステル類、ポリオルトエステル類、およびポリアセタール類、並びにこれらの共重合体が含まれる。また、これらのポリマーは、その分解メカニズムと共に、上述のホーリハン等の報告書により詳細に示されている。
顔料の粒径を揃えることで高濃度が得られることは特開昭62−158092号に開示されているが、顔料の分散性を確保し、良好な色再現を得るために、各種分散剤を使用することが有効である。
その他の添加剤としては、インク層の可塑化により感度アップを図る可塑剤の添加、インク層の塗布性を向上させる界面活性剤の添加、インク層のブロッキングを防止するサブミクロンからミクロンオーダーの粒子(マット剤)の添加が可能である。
好ましいインク層の厚さは0.2〜2μm、更に好ましくは0.3〜1.5μmである。特に、0.8μm以下とすることで高感度が得られることが確認されているが、使用するバインダーや着色剤の種類、その混合比などによりインク層の薄膜転写性が異なるので、最適な膜厚範囲は感度と解像度のバランス、その他所望の画像再現性能により選択する。
(最終画像担持体)
本発明に用いられる最終画像担持体は、次のようなプラスチックフィルム/シートがあげられる。
塩化ビニル系樹脂シート、ABS樹脂シート、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリアクリレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリエーテルケトンフィルム、ポリサルホンフィルム、ポリエーテルサルホンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、シンジオタクチックポリスチレン、延伸ナイロンフィルム、ポリアセテートフィルム、ポリメチルメタクリレートフィルム等の単層あるいはそれらを2層以上積層した各種プラスチックフィルムないしシートなどがあげられる
これらプラスチックフィルム/シートと受像層表面の静摩擦係数は0.20〜0.42であることが好ましい。
(再転写条件)
本発明における再転写は少なくともと1対の熱圧着ローラと熱圧着ローラをはさんで少なくとも2組の搬送ローラまたは搬送ガイドを持つラミネータにより行われることが好ましい。本発明における水平搬送とは少なくともこれら熱圧着ローラと搬送手段が水平に配置されていることをさし、中間転写媒体と最終画像担持体は重ねあった状態で搬送手段及び熱圧着ローラを通過する。熱圧着ローラの温度は80〜250℃、好ましくは100〜110℃、圧力は0.1〜10kg/cm2、好ましくは0.5〜3kg/cm2であり、加熱は少なくとも中間転写媒体側から行われることがこのましい。
熱圧着ローラはゴム製であることが好ましく硬度は30〜80°であることが好ましい。熱圧着ローラと媒体が接触している時間は0.05〜5秒が好ましく、さらに好ましくは0.1秒〜1.5秒である。
実施例1
−熱転写インクシートK(ブラック)の作製−
[バック層の形成]
[バック第1層塗布液の調製]
アクリル樹脂の水分散液 2部
(ジュリマーET410、固形分20質量%、日本純薬(株)製)
帯電防止剤(酸化スズ−酸化アンチモンの水分散物) 7.0部
(平均粒径:0.1μm、17質量%)
ポリオキシエチレンフェニルエーテル 0.1部
メラミン化合物(スミチックスレジンM−3、住友化学工業(株)製) 0.3部
蒸留水 合計が100部になるよう調製した
[バック第1層の形成]
厚さ75μmの2軸延伸したポリエチレンテレフタレート支持体(両面のRaは0.01μm)の一方の面(裏面)にコロナ処理を施し、バック第1層塗布液を乾燥層厚みが0.03μmになるよう塗布した後180℃で30秒間乾燥して、バック第1層を形成した。支持体の長手方向のヤング率は450kg/mm2(≒4.4GPa)で、幅方向のヤング率は500kg/mm2(≒4.9GPa)である。支持体の長手方向のF−5値は、10kg/mm2(≒98MPa)、支持体幅方向のF−5値は、13kg/mm2(≒127.4MPa)であり、支持体の100℃、30分での熱収縮率は長手方向が0.3%で、幅方向が0.1%である。破断強度は長手方向が20kg/mm2(≒196MPa)で、幅方向が25kg/mm2(≒245MPa)、弾性率は400kg/mm2(≒3.9GPa)である。
[バック第2層塗布液の調製]
ポリオレフィン 3.0部
(ケミパールS−120、27質量%、三井石油化学(株)製)
帯電防止剤(酸化スズ−酸化アンチモンの水分散物) 2.0部
(平均粒径:0.1μm、17質量%)
コロイダルシリカ(スノーテックスC、20質量%、日産化学(株)製) 2.0部
エポキシ化合物(ディナコールEX−614B、ナガセ化成(株)製) 0.3部
蒸留水 合計が100部になるよう調製した
[バック第2層の形成]
バック第1層の上にバック第2層塗布液を乾燥層厚が0.03μmになるよう塗布した後170℃で30秒間乾燥して、バック第2層を形成した。
1)光熱変換層用塗布液の調製
下記の各成分をスターラーで攪拌しながら混合して、光熱変換層用塗布液を調製した。
[光熱変換層用塗布液組成]
赤外線吸収色素:「NK−2014」、(株)林原生物化学研究所製 7.6部
ポリイミド樹脂:「リカコートSN−20F」、新日本理化(株)製 29.3部
(熱分解温度:510℃)
エクソンナフサ 5.8部
N−メチルピロリドン(NMP) 1500部
メチルエチルケトン 360部
界面活性剤:「メガファックF−176PF」、大日本インキ化学工業社製 0.5部
下記組成のマット剤分散液 14.1部
Figure 2005224970
マット剤分散液
N−メチル−2−ピロリドン(NMP) 69部
メチルエチルケトン 20部
スチレンアクリル樹脂:「ジョンクリル611」、ジョンソンポリマー(株)製 3部
SiO2粒子:「シーホスターKEP150」:シリカ粒子、日本触媒(株)製 8部
2)支持体表面への光熱変換層の形成
厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(支持体)の一方の表面上に、上記光熱変換層用塗布液をワイヤーバーを用いて塗布した後、塗布物を120℃のオーブン中で2分間乾燥して、該支持体上に光熱変換層を形成した。得られた光熱変換層の波長808nmにおける光学濃度を島津社製UV−分光光度計UV−240で測定したところ、OD=1.03であった。層厚は、走査型電子顕微鏡により光熱変換層の断面を観察したところ、平均で0.3μmであった。
3)ブラック画像形成層用塗布液の調製
下記の各成分を、ニーダーのミルに入れ、少量の溶剤を添加しつつ剪断力を加え、分散前処理を行った。その分散物に、更に溶剤を加えて、最終的に下記組成となるように調製し、サンドミル分散を2時間行い、顔料分散母液を得た。
[ブラック顔料分散母液組成]
組成1
ポリビニルブチラール 12.6部
(「エスレックB BL−SH」、積水化学工業(株)製)
Pigment Black(ピグメントブラック)7(カーボンブラック
C.I.No.77266) 4.5部
(「三菱カーボンブラック #5」、三菱化学(株)製、PVC黒度:1)
分散助剤:「ソルスパースS−20000」、ICI(株)製 0.8部
n−プロピルアルコール 79.4部
組成2
ポリビニルブチラール 12.6部
(「エスレックB BL−SH」、積水化学工業(株)製)
Pigment Black(ピグメントブラック)7(カーボンブラック
C.I.No.77266) 10.5部
(「三菱カーボンブラック MA100」、三菱化学(株)製、PVC黒度:10)
分散助剤:「ソルスパースS−20000」、ICI(株)製 0.8部
n−プロピルアルコール 79.4部
次に、下記の成分をスターラーで攪拌しながら混合して、ブラック画像形成層用塗布液を調製した。
[ブラック画像形成層用塗布液組成]
上記ブラック顔料分散母液(組成1:組成2=70:30(部)) 185.7部
ポリビニルブチラール 11.9部
(「エスレックB BL−SH」、積水化学工業(株)製)
ワックス系化合物
(ステアリン酸アミド「ニュートロン2」、日本精化(株)製) 1.7部
(ベヘン酸アミド「ダイヤミッドBM」、日本化成(株)製) 1.7部
(ラウリル酸アミド「ダイヤミッドY」、日本化成(株)製) 1.7部
(パルミチン酸アミド「ダイヤミッドKP」、日本化成(株)製) 1.7部
(エルカ酸アミド「ダイヤミッドL−200」、日本化成(株)製) 1.7部
(オレイン酸アミド「ダイヤミッドO−200」、日本化成(株)製) 1.7部
ロジン:「KE−311」、荒川化学(株)製 11.4部
(成分:樹脂酸80〜97%;樹脂酸成分:アビエチン酸30〜40%、ネオアビエチン酸10〜20%、ジヒドロアビエチン酸14%、テトラヒドロアビエチン酸14%)
界面活性剤 2.1部
(「メガファックF−176PF」、固形分20%、大日本インキ化学工業社製)
無機顔料 7.1部
(「MEK−ST」、30%メチルエチルケトン溶液、日産化学(株)社製)
n−プロピルアルコール 1050部
メチルエチルケトン 295部
得られたブラック画像形成層用塗布液中の粒子を、レーザー散乱方式の粒度分布測定器を用いて測定したところ、平均粒径0.25μmであり、1μm以上の粒子の割合は、0.5%であった。
4)光熱変換層表面へのブラック画像形成層の形成
前記光熱変換層の表面に、上記ブラック画像形成層用塗布液をワイヤーバーを用いて1分間塗布した後、塗布物を100℃のオーブン中で2分間乾燥して、光熱変換層の上にブラック画像形成層を形成した。以上の工程により、支持体上に、光熱変換層及びブラック画像形成層が、この順で設けられた熱転写インクシート(以下、熱転写インクシートKと記す。同様に、イエロー画像形成層画像形成層も設けられたものを熱転写インクシートY、マゼンタ画像形成層が設けられたものを熱転写インクシートM、シアン画像形成層が設けられたものを熱転写インクシートCと記す)を作製した。熱転写インクシートKのブラック画像形成層の光学濃度(光学濃度:OD)を、マクベス濃度計「TD−904」(Wフィルター)で測定したところ、OD=0.91であった。また、ブラック画像形成層の層厚を測定したところ、平均で0.60μmであった。
得られた画像形成層の物性は以下のようであった。画像形成層の表面硬さがサファイヤ針で10g以上が好ましく、具体的には200g以上であった。表面のスムースター値は23℃、55%RHで0.5〜50mmHg(≒0.0665〜6.65kPa)が好ましく、具体的には9.3mmHg(≒1.24kPa)であった。表面の静止摩擦係数は0.2以下が好ましく、具体的には0.08であった。
−熱転写インクシートYの作製−
上記熱転写インクシートKの作製において、ブラック画像形成層用塗布液の代わりに、下記組成のイエロー画像形成層用塗布液を用いた以外は、熱転写インクシートKの作製と同様にして、熱転写インクシートYを作製した。得られた熱転写インクシートYの画像形成層の層厚は、0.42μmであった。
[イエロー顔料分散母液組成]
イエロー顔料組成1:
ポリビニルブチラール: 7.1部
(「エスレックB BL一SH」、積水化学工業(株)製)
Pigment Yellow(ピグメントイエロー)180
(C.I.No.21290) 12.9部
(「Novoperm Yellow(ノボパームイエロー) P−HG」、クラリアントジャパン(株)製)
分散助剤:「ソルスパースS−20000」、ICI(株)製 0.6部
n−プロピルアルコール 79.4部
[イエロー顔料分散母液組成]
イエロー顔料組成2:
ポリビニルブチラール: 7.1部
(「エスレックB BL一SH」、積水化学工業(株)製)
Pigment Yellow(ピグメントイエロー)139
(C.I.No.56298) 12.9部
(「Novoperm Yellow(ノボパームイエロー)M2R 70」、クラリアントジャパン(株)製)
分散助剤:「ソルスパースS−20000」、ICI(株)製 0.6部
n−プロピルアルコール 79.4部
[イエロー画像形成層用塗布液組成]
上記イエロー顔料分散母液(イエロー顔料組成1:イエロー顔料組成2=95:5(部)) 126部
ポリビニルブチラール 4.6部
(「エスレックB BL一SH」、積水化学工業(株)製)
ワックス系化合物
(ステアリン酸アミド「ニュートロン2」、日本精化(株)製) 0.7部
(べヘン酸アミド「ダイヤミッドBM」、日本化成(株)製) 0.7部
(ラウリン酸アミド「ダイヤミッドY」、日本化成(株)製) 0.7部
(パルミチン酸アミド「ダイヤミットKP」、日本化成(株)製) 0.7部
(エルカ酸アミド「ダイヤミッドL−200」、日本化成(株)製) 0.7部
(オレイン酸アミド「ダイヤミッドO−200」、日本化成(株)製) 0.7部
ノニオン系界面活性剤:「ケミスタット1100」、三洋化成(株)製 0.4部
ロジン:「KE−311」、荒川化学(株)製 2.4部
(成分:樹脂酸80〜97%;樹脂酸成分:アビエチン酸30〜40%、ネオアビエチン酸10〜20%、ジヒドロアビエチン酸14%、テトラヒドロアビエチン酸14%)
界面活性剤 0.8部
(「メガファックF−176PF」、固形分20%、大日本インキ化学工業社製)
n−プロピルアルコール 793部
メチルエチルケトン 198部
得られた画像形成層の物性は以下のようであった。画像形成層の表面硬さがサファイヤ針で10g以上が好ましく、具体的には200g以上であった。表面のスムースター値は23℃、55%RHで0.5〜50mmHg(≒0.0665〜6.65kPa)が好ましく、具体的には2.3mmHg(≒0.31kPa)であった。表面の静止摩擦係数は0.2以下が好ましく、具体的には0.1であった。
−熱転写インクシートMの作製−
上記熱転写インクシートKの作製において、ブラック画像形成層用塗布液の代わりに、下記組成のマゼンタ画像形成層用塗布液を用いた以外は、熱転写インクシートKの作製と同様にして、熱転写インクシートMを作製した。得られた熱転写インクシートMの画像形成層の層厚は、0.38μmであった。
[マゼンダ顔料分散母液組成]
マゼンタ顔料組成1
ポリビニルブチラール 12.6部
(「デンカブチラール#2000−L」、電気化学工業(株)製、ビカット軟化点57℃)
Pigment Red(ピグメントレッド)57:1
(C.I.No.15850:1) 15.0部
(「Symuler Brilliant Carmine(シムラーブリリアントカーミン)6B−229」、大日本インキ化学工業(株)製)
分散助剤:「アジスーパー822」、味の素ファインテクノ(株)製 0.6部
n−プロピルアルコール 80.4部
[マゼンダ顔料分散母液組成]
マゼンタ顔料組成2;
ポリビニルブチラール 12.6部
(「デンカブチラール#2000−L」、電気化学工業(株)製、ビカット軟化点57℃)
Pigment Red(ピグメントレッド)53
(C.I.No.15585) 15.0部
(「(セイカファーストレーキレッド)C2A665」、大日精化(株)製)
分散助剤:「ソルスパースS−20000」、ICI(株)製 0.6部
n−プロピルアルコール 79.4部
[マゼンタ画像形成層用塗布液組成]
上記マゼンタ顔料分散母液(マゼンタ顔料組成1:マゼンタ顔料組成2=95:5(部)) 163部
ポリビニルブチラール 4.0部
(「デンカブチラール#2000−L」、電気化学工業(株)製、ビカット軟化点57℃)
ワックス系化合物
(ステアリン酸アミド「ニュートロン2」、日本精化(株)製) 1.0部
(ベヘン酸アミド「ダイヤミッドBM」、日本化成(株)製) 1.0部
(ラウリン酸アミド「ダイヤミッドY」、日本化成(株)製) 1.0部
(パルミチン酸アミド「ダイヤミッドKP」、日本化成(株)製) 1.0部
(エルカ酸アミド「ダイヤミンドL−200」、日本化成(株)製) 1.0部
(オレイン酸アミド「ダイヤミッドO−200」、日本化成(株)製) 1.0部
ノニオン系界面活性剤:「ケミスタット1100」、三洋化成(株)製 0.7部
ロジン:「KE−311」、荒川化学(株)製 4.6部
(成分:樹脂酸80〜97%;樹脂酸成分:アビエチン酸30〜40%、ネオアビエチン酸10〜20%、ジヒドロアビエチン酸14%、テトラヒドロアビエチン酸14%)
ペンタエリスリトールテトラアクリレート 2.5部
(「NKエステル A−TMMT」、新中村化学(株)製)
界面活性剤 1.3部
(「メガファックF−176PF」、固形分20%、大日本インキ化学工業社製)
n−プロピルアルコール 848部
メチルエチルケトン 246部
得られた画像形成層の物性は以下のようであった。画像形成層の表面硬さがサファイヤ針で10g以上が好ましく、具体的には200g以上であった。表面のスムースター値は23℃、55%RHで0.5〜50mmHg(≒0.0665〜6.65kPa)が好ましく、具体的には3.5mmHg(≒0.47kPa)であった。表面の静止摩擦係数は0.2以下が好ましく、具体的には0.08であった。
−熱転写インクシートCの作製−
上記熱転写インクシートKの作製において、ブラック画像形成層用塗布液の代わりに、下記組成のシアン画像形成層用塗布液を用いた以外は、熱転写インクシートKの作製と同様にして、熱転写インクシートCを作製した。得られた熱転写インクシートCの画像形成層の層厚は、0.45μmであった。
[シアン顔料分散母液組成]
シアン顔料組成1:
ポリビニルブチラール 12.6部
(「エスレックB BL−SH」、積水化学工業(株)製)
Pigment Blue(ピグメントブルー)15:4
(C.I.No.74160) 15.0部
(「Cyanine Blue(シアニンブルー)700−10FG」、東洋インキ製造(株)製)
分散助剤:「PW−36」、楠本化成(株)製 0.8部
n−プロピルアルコール 110部
[シアン顔料分散母液組成]
シアン顔料組成2:
ポリビニルブチラール 12.6部
(「エスレックB BL−SH」、積水化学工業(株)製)
Pigment Blue(ピグメントブルー)15(C.I.No.74160)
15.0部
(「Lionol Blue(リオノールブルー)7027」、東洋インキ製造(株)製)
分散助剤:「PW−36」、楠本化成(株)製 0.8部
n−プロピルアルコール 110部
[シアン画像形成層用塗布液組成]
上記シアン顔料分散母液(シアン顔料組成1:シアン顔料組成2=90:10(部))
118部
ポリビニルブチラール 5.2部
(「エスレックB BL−SH」、積水化学工業(株)製)
無機顔料「MEK−ST」 1.3部
ワックス系化合物
(ステアリン酸アミド「ニュートロン2」、日本精化(株)製) 1.0部
(ベヘン酸アミド「ダイヤミッドBM」、日本化成(株)製) 1.0部
(ラウリン酸アミド「ダイヤミッドY」、日本化成(株)製) 1.0部
(パルミチン酸アミド「ダイヤミンドKP」、日本化成(株)製) 1.0部
(エルカ酸アミド「ダイヤミッドL−200」日本化成(株)製) 1.0部
(オレイン酸アミド「ダイヤミッドO−200」、日本化成(株)製) 1.0部
ロジン:「KE−311」、荒川化学(株)製 2.8部
(成分:樹脂酸80〜97%;樹脂酸成分:アビエチン酸30〜40%、ネオアビエチン酸10〜20%、ジヒドロアビエチン酸14%、テトラヒドロアビエチン酸14%)
ペンタエリスリトールテトラアクリレート 1.7部
(「NKエステル A−TMMT」、新中村化学(株)製)
界面活性剤 1.7部
(「メガファックF−176PF」、固形分20%、大日本インキ化学工業社製)
n−プロピルアルコール 890部
メチルエチルケトン 247部
−熱転写インクシートWの作製−
上記熱転写インクシートKの作製において、ブラック画像形成層用塗布液の代わりに、下記組成のホワイト画像形成層用塗布液を用いた以外は、熱転写インクシートKの作製と同様にして、熱転写インクシートWを作製した。得られた熱転写インクシートWの画像形成層の層厚は、0.45μmであった。
顔料分散液W
白色顔料(酸化チタン 比重4.1) 60.0部
分散剤A(ICI社製 ソルスパース5000) 1.0部
分散剤B(ICI社製 ソルスパース24000) 5.0部
メチルエチルケトン 34.0部
次いで、上記調製した顔料分散液Wを用いて、ホワイト画像形成用塗布液を調製した。
[ホワイト画像形成層用塗布液組成]
顔料分散液W 125部
スチレン樹脂 12.3部
(ハイマーST−95、軟化点95℃、Tg=42℃、三洋化成工業社製)
PMMA樹脂 5.0部
(ダイヤナールBR85、軟化点195℃、Tg=105℃、三菱レーヨン社製)
フッ素系界面活性剤(メガファックF178K、DIC社製) 0.2部
メチルエチルケトン 224部
シクロヘキサノノン 630部
−中間転写媒体1の作製−
下記の組成のクッション層用塗布液1及び受像層用塗布液1を調製した。
クッション層用塗布液1
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(主バインダー) 20部
(「MPR−TSL」、日信化学(株)製)
可塑剤 10部
(「パラプレックスG−40」、CP.HALL.COMPANY社製)
界面活性剤(フッ素系:塗布助剤) 0.5部
(「メガファックF−177」、大日本インキ化学工業(株)製)
メチルエチルケトン 60部
トルエン 10部
N,N−ジメチルホルムアミド 3部
受像層用塗布液1
ポリビニルブチラール:「エスレックBL−1」、積水化学工業(株)製 117部
スチレンマレイン酸共重合体のハーフエステル 63部
(「オキシラックSH128」、日本触媒(株)製)
帯電防止剤:「ケミスタット3033」、三洋化成工業(株)製 16部
界面活性剤 4部
(「メガファックF176P」、大日本インキ化学工業(株)製)
n−プロピルアルコール 570部
メタノール 1200部
1−メトキシ−2−プロパノール 520部
小幅塗布機を用いて、白色PET支持体(「ルミラー#130E58」、東レ(株)製、厚み130μm)上に、上記のクッション層用塗布液1を塗布し、塗布層を乾燥し、次に受像層用塗布液1を塗布し、乾燥した。乾燥後のクッション層の層厚が約20μm、受像層の層厚が約2μmとなるように塗布量を調節し中間転写媒体1を得た。白色PET支持体はボイド含有ポリエチレンテレフタレート層(厚み:116μm、空隙率:20%)とその両面に設けた酸化チタン含有ポリエチレンテレフタレート層(厚み:7μm、酸化チタン含有量:2%)との積層体(総厚み:130μm、比重:0.8)からなるボイド含有プラスチック支持体である。作製した材料は、ロール形態で巻き取り、1週間室温で保存後、下記のレーザー光による画像記録に用いた。得られた中間転写媒体1の受像層の物性は以下のようであった。表面粗さRaが0.4〜0.01μmが好ましく、具体的には0.02μmであった。受像層の表面のうねりが2μm以下が好ましく、具体的には1.2μmであった。受像層の表面のスムースター値は23℃、55%RHで0.5〜50mmHg(≒0.0665〜6.65kPa)が好ましく、具体的には0.8mmHg(≒0.11kPa)であった。受像層表面の静止摩擦係数は0.8以下が好ましく、具体的には0.37であった。
比較例1
実施例1において、受像層用塗布液1のスチレン−マレイン酸共重合体のハーフエステルを用いないほかは実施例1と同様にして比較例1用のサンプル中間転写媒体2を作製した
比較例2
−中間転写媒体3の作製−
白色PET支持体(「ルミラー#130E58」、東レ(株)製、厚み130μm)上に以下のバックコート層塗布液をワイヤーバーにて2.5g/m2の付量になるように塗布・乾燥したのち、バックコート層を塗布した反対面にクッション層塗布液3をアプリケーターにて塗布し、100℃で1分間乾燥してクッション層を作製し、クッション層を形成した。さらにその上層に、以下の剥離層塗布液をワイヤーバーにて3.5g/m2の付量に塗布・乾燥し、更に剥離層上に受像層塗布液3をワイヤーバーにて1.4g/m2の付量に塗布・乾燥させ中間転写媒体3を得た。
(クッション層塗布液3)
ポリエチレンラテックス(S3127:東邦化学社製) 100部
(バックコート層塗布液)
ポリエステル樹脂(バイロン200:東洋紡社製) 9.0部
マット材(MX1000:総研化学社製) 0.3部
カーボンブラック18%MEK分散物(MHI−273:御国色素社製) 3.6部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 40部
トルエン 20部
メチルエチルケトン 27.1部
(剥離層塗布液)
エチルセルロース(エトセル10:ダウ・ケミカル社製) 13部
工業用エチルアルコール 87部
(受像層塗布液3)
アクリル樹脂ラテックス 25部
(ヨドゾールA5805:カネボウNSC社製、樹脂分55%)
フッ素樹脂 4.2部
(ユニダインTG810:ダイキン工業株式会社製、樹脂分18%)
イソプロピルアルコール 6部
水 60部
−転写画像の形成−
直径1mmの真空セクション孔(3cm×8cmのエリアに1個の面密度)が開けられている直径38cmの回転ドラムに、上記で作製した中間転写媒体(56cm×79cm)を巻き付け、真空吸着させた。次いで、61cm×84cmに切断した前記熱転写インクシートK(ブラック)を前記中間転写媒体から均等にはみ出すように重ね、スクイーズローラーでスクイーズさせつつ、セクション孔に空気が吸引されるように密着、積層させた。セクション孔が塞がれた状態での減圧度は、1気圧に対して−150mmHg(≒81.13kPa)であった。前記ドラムを回転させ、ドラム上での積層体の表面に、外側から波長808nmの半導体レーザー光を、光熱変換層の表面で15μmのスポットになるように集光し、回転ドラムの回転方向(主走査方向)に対して、直角方向に移動させながら(副走査)、積層体へレーザー画像(画線)記録を行った。レーザー照射条件は、以下の通りである。また、本実施例で使用したレーザービームは、主走査方向に5列、副走査方向に3列の平行四辺形からなるマルチビーム2次元配列からなるレーザービームを使用した。
レーザーパワー 110mW
ドラム回転数 500rpm
副走査ピッチ 6.35μm
環境温湿度は、25℃、50%
露光ドラムの直径は360mm以上が好ましく、具体的には380mmのものを用いた。なお、画像サイズは515mm×728mm、解像度は2600dpi(dpiとは1インチ、即ち2.54cm当たりのドット数を表す)である。前記レーザー記録が終了した積層体を、ドラムから取り外し、熱転写インクシートWを中間転写媒体から手で引き剥がしたところ、熱転写インクシートWの画像形成層の光照射領域のみが、熱転写インクシートWから中間転写媒体に転写されているのが確認された。
上記の条件を、レーザースポットを7ミクロンになるようにした他は同様にして、前記熱転写インクシートK、熱転写インクシートY、熱転写インクシートM、及び熱転写インクシートCの各熱転写インクシートから、中間転写媒体上に画像を転写した。転写された5色の画像を、最終画像担持体(東レ ルミラー100−U−94)に更に転写した。評価結果を表1に示す。
以下、再転転写に用いる装置について説明する。図1に再転転写条件1に用いられるラミネーターの概略図を示す。挿入台1の上に中間転写媒体3を画像を上にして置き、画像上のほこりを除電ブラシ(不図示)で除去する。その上にほこりを除去した最終画像担持体2を重ねる。中間転写媒体3と最終画像担持体2を重ねたまま挿入口に押し込むと、挿入ローラ4が回転して両者をヒートローラ5に向かって送り出す。先端がヒートローラ5の位置まで来たところで、ヒートローラがニップされ転写を開始する。ヒートローラ5は耐熱のゴムローラである。ここで圧力と熱が同時にかけられることによって、中間転写媒体3と最終画像担持体2は接着される。ヒートローラ下流に排出ローラ6があり、中間転写媒体3と最終画像担持体2は接着されたまま水平に排出される。後は手作業で中間転写媒体3から最終画像担持体2を引き剥がす。
図2に再転転写条件2に用いられるColor Decision II EV−LaminatorII(コニカミノルタグラフィックイメージング社製)の概略図を示す。ヒートローラ5は耐熱のゴムローラであり、ここで圧力と熱が同時にかけられることによって、中間転写媒体3と最終画像担持体2は接着されるが、ここまでは、上述した再転転写条件1に用いられるラミネーターと同様である。ヒートローラ下流にガイド7が設置されていて、中間転写媒体3と最終画像担持体2は接着されたまま上側ヒートローラとガイド7の間を、熱をかけたまま上方に搬送され、剥離爪8の位置でヒートローラから引き剥がされてガイド7に沿って排出口9まで導かれる。排出口9から出てきた中間転写媒体3と最終画像担持体2は接着されたまま、挿入台1の上に排出される。後は手作業で中間転写媒体3から最終画像担持体2を引き剥がす。
(再転写条件1)
図1に示す再転写装置を用いて中間転写媒体の画像を最終画像担持体に再転写した。ゴムローラの硬度は60°、加熱温度は110℃、圧力は1kg/cm2、加圧時間は0.5秒とした。
(再転写条件2)
Color Decision II EV−LaminatorII(コニカミノルタグラフィックイメージング社製)を用いて中間転写媒体の画像を最終画像担持体に再転写した。ゴムローラの硬度は60°、加熱温度は110℃、圧力は1kg/cm2、加圧時間は0.5秒とした。
(平網濃度ムラ)
上記の露光条件で、まず中間転写媒体にWのベタ画像を作製し、その上に、C50%の平網画像を作製し、その後最終画像担持体(東レ ルミラー100−U−94)に画像を再転写することにより、シアン平網濃度ムラ用サンプルを作製した。同様にして、マゼンタ、イエロー、ブラック平網濃度ムラ用サンプルを作製した。上記の様にして得られた平網画像の濃度を転写領域の重心を中心として縦横15cmおきに計15点測定し、その最大値と最小値の差を濃度ムラの指標として表1に記載した。なお測定は透明な最終画像担持体のフィルム面側から行った。
(ハイライト再現性)
上記の露光条件で、まず中間転写媒体にWのベタ画像を作製し、その上に、シアン2%およびシアン3%の平網画像を作製し、その後最終画像担持体(東レ ルミラー100−U−94)に画像を再転写することにより、シアンハイライト再現性評価用サンプルを作製した。同様にして、マゼンタ、イエロー、ブラックハイライト再現性評価用サンプルを作製した。
評価は次の様に行った。(4点は実技上難があるが使用可能レベル。3点以下は不可レベル。)
5点 2%、3%の網点が正確に再現されている
4点 2%の網点が一部再現されていない
3点 2%の網が再現されず、3%は正確に再現されている
2点 3%の網も1部再現されていない
1点 3%の網も全く再現されていない
Figure 2005224970
表1から、本発明の中間転写媒体を用いた画像形成方法は、プラスチック基材でも平網濃度ムラもなく、ハイライト再現性、剥離性、溶融性及び摩擦に優れたプルーフシステムであることがわかる。
再転転写条件1に用いられるラミネーターの概略図である。 再転転写条件2に用いられるColor Decision II EV−LaminatorII(コニカミノルタグラフィックイメージング社製)の概略図である。
符号の説明
1 挿入台
2 最終画像担持体
3 中間転写媒体
4 挿入ローラ
5 ヒートローラ
6 排出ローラ
7 ガイド
8 剥離爪
9 排出口

Claims (3)

  1. 熱転写インクシートと中間転写媒体を密着させ熱転写により中間転写媒体に画像を1次転写した後、熱及び圧力から選ばれる少なくともいずれかにより最終画像担持体に画像を再転写する画像形成方法に用いる中間転写媒体であって、該中間転写媒体は、支持体上に少なくともクッション層と受像層とを有し、受像層が設けられた面における熱機械分析(TMA)装置による針入変位量が、80℃では該中間転写媒体の厚さに対し15〜20%、100℃では23〜30%であり、かつ最終画像担持体に熱及び圧力から選ばれる少なくともいずれかを加え転写した後、剥離する際の該最終画像担持体に転写する部分と支持体側に残留する部分との剥離に要する力が1〜30g/cmであることを特徴とする中間転写媒体。
  2. 熱転写インクシートと請求項1記載の中間転写媒体を密着させ熱転写により中間転写媒体に画像を1次転写した後、熱及び圧力から選ばれる少なくともいずれかにより最終画像担持体に画像を再転写する画像形成方法であって、前記再転写する工程が、該中間転写媒体および該最終画像担持体を搬送しながら密着し、かつ加熱及び加圧から選ばれる少なくともいずれか工程であり、前記搬送する工程は実質的に水平搬送であることを特徴とする画像形成方法。
  3. 熱転写インクシートと中間転写媒体を密着させ熱転写により中間転写媒体に画像を1次転写した後、熱及び圧力から選ばれる少なくともいずれかにより最終画像担持体に画像を再転写する画像形成方法であって、該最終画像担持体がプラスティックフィルムであり、25℃における該最終画像担持体と該中間転写媒体の静摩擦係数が0.20〜0.42であることを特徴とする請求項2記載の画像形成方法。
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WO2021117905A1 (ja) * 2019-12-13 2021-06-17 大日本印刷株式会社 中間転写媒体、印画物、及び該印画物の製造方法

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