JP2000175657A - 魚の炊込みご飯用調理処理物 - Google Patents

魚の炊込みご飯用調理処理物

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JP2000175657A
JP2000175657A JP10357459A JP35745998A JP2000175657A JP 2000175657 A JP2000175657 A JP 2000175657A JP 10357459 A JP10357459 A JP 10357459A JP 35745998 A JP35745998 A JP 35745998A JP 2000175657 A JP2000175657 A JP 2000175657A
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JP
Japan
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fish
cooked
rice
product
tail
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JP10357459A
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English (en)
Inventor
Masaharu Omiya
正治 大宮
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OOSUI KK
Original Assignee
OOSUI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】魚を具とする炊き込みご飯を家庭で簡単かつ容
易に調理でき、しかも、魚本来の旨味を活かした状態で
これをご飯に炊き込むことのできる、魚の炊込みご飯用
調理処理物を提供する。従来のものに比べて身崩れしに
くく、見た目にも体裁の良い、魚の炊込みご飯用調理処
理物を提供する。 【解決手段】この調理処理物は、腸を取った1匹の尾頭
付きの魚が気密性と耐熱性と熱溶着性とに富むプラスチ
ックフィルム製の袋に調味液と共に密封されており、骨
などの硬質部分を軟化させるに必要な温度と時間をかけ
て加圧下で加熱殺菌処理されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭で手軽に例え
ば鯛めしのような魚を具とする炊込みご飯を調理でき
る、魚の炊込みご飯用調理処理物に関するものである。
【0002】
【従来技術】鯛、鰈、平目あるいはイシモチ、メバルと
いった魚を具とする炊込みご飯は、通常、次のようにし
て調理される。先ず、腸(わた)を抜くなどした魚を丸
焼きする。この焼き魚を水に浸された炊飯釜内の米の上
に載せ、調味液を添加して炊飯する。ご飯の炊き上がり
後、一旦、魚を取り出して小骨を含む骨を取去る。そし
て、ほぐされた身だけを再度炊飯釜に戻して飯と混ぜ合
わせる。したがって、この種の炊込みご飯は、一般家庭
で調理するには作業が面倒である。また、身をほぐすと
きに完全に小骨を取りきれず、食するときに骨が喉にさ
さるなどして思わぬけがをすることがある。特に鯛めし
の場合には小骨であっても硬いことから、骨を十分に取
り分ける必要がある。更に、調味液の味や量の調整も難
しい。
【0003】こうしたことから、例えば鯛めしに関して
は、野菜、椎茸、肉などを具とする他の炊込みご飯用の
調理処理物と同様な商品が市販されている。その一つ
は、耐熱用の袋内に鯛のほぐし身と濃縮の調味液とを入
れ、密封した後、高圧下で高熱殺菌したレトルト食品で
ある。また、もう一つは鯛のほぐし身を真空包装する一
方、濃縮の調味液を別の袋内に充填し、両者を抱き合わ
せにして包装袋内に収容したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、真空包
装では日持ちが悪い。また、身と調味液が個別に袋内に
収容されている場合、これらを更に外装袋に収納しなけ
ればならず、その分、製造に手間がかかる。また、調理
の際、外装袋から取り出した後でうっかりすると一方を
紛失してしまったりする。ほぐし身と調味液とを一つの
耐熱袋に収容したレトルトタイプの調理処理物の場合、
既にほぐされた身だけを炊き込むために、鯛本来の味を
十分に活かすことができず、通常の調理法による鯛めし
に比べ、やや味劣りする。また、運搬や取扱い時の振動
などによってほぐし身同士が調味液内で衝突あるいはこ
すれ合って崩れ、一部が細分化してしまい、炊き込んだ
ときに量感に乏しくなる。また、透明の耐熱袋を使用す
るものの場合、見栄えも悪くなる。
【0005】本発明の目的は、魚を具とする炊き込みご
飯を家庭で簡単かつ容易に調理でき、しかも、魚本来の
旨味を活かした状態でこれをご飯に炊き込むことのでき
る、魚の炊込みご飯用調理処理物を提供することにあ
る。また、本発明の目的は、従来のものに比べて身崩れ
しにくく、見た目にも体裁の良い、魚の炊込みご飯用調
理処理物を提供することにある。
【0006】
【課題を達成するための手段】本発明は上記した目的を
達成するために次の構成を備える。すなわち、本発明
は、腸を取った1匹の尾頭付きの魚が気密性と耐熱性と
熱溶着性とに富むプラスチックフィルム製の袋に調味液
と共に密封されており、骨などの硬質部分を軟化させる
に必要な温度と時間をかけて加圧下で加熱殺菌処理され
ている、点に特徴がある。
【0007】前記腸を取った後の腹腔には具材を収容す
ると良い。具材には、生姜、ごぼうなどの魚の臭み除去
に貢献する野菜や、それぞれの魚の旨味を惹き出すその
他の具材が含まれる。また、本発明で袋内に封入される
尾頭付きの魚には、下味を付けておくようにしても良
い。鯛めしの場合には、下味を付けた鯛を焼いて、袋内
に封入する。
【0008】尾頭付きの魚を収容する袋は、外形が当該
魚の形状をしているのが望ましい。特に魚の尾部を収容
する部分を有すると良い。また、調味液は、炊飯する米
と水の量に対応して量調製されている。
【0009】
【実施の最良の形態】以下、本発明を図示した実施例に
基づいて詳説する。図1は本発明の一実施例に係る鯛め
し用の調理魚の外観斜視図である。図中符号1は、耐熱
性と気密性に富むプラスチックフィルム材によって形成
された収容袋である。この収容袋1は、略魚形状の外形
を有し、一側に魚の尾を収用するための尾部2が形成さ
れている。収容袋の下端3は、魚と調味液5を挿入もし
くは注入するための開口端を成し、魚と調味液5が収容
袋内に収容された後、熱溶着されて封止してある。
【0010】収容袋内には、尾頭付きの鯛4が丸ごと1
匹収容されている。この鯛4は、腸を抜き、好みに応じ
て下味を付けた後、丸焼きしたものである。焼き鯛4
は、尾を収容袋の尾部2に収めた状態で収容袋内に収容
されている。腸が取られた腹腔には、具材が詰められて
いる(図示しない)。具材は、生姜、ごぼうなどの魚の臭
い消しに役立つ野菜を適度に味付けしたものから成り、
望ましくは腹腔内の空隙部をほぼ満たす程度の量が充填
される。魚の種類に応じて、味の相性の良い種々の野菜
などが具材とされる。
【0011】5は調味液で、料理店などで鯛めしを調理
する際の調味液とほぼ同様な内容のものから成る。例え
ば、塩、だし昆布、椎茸、削り節、鯛の粗スープ、醤
油、グルタミン酸ナトリウムなどを混合撹拌したもので
ある。醤油は、白身魚の変色を防ぐために白醤油を使用
するのが望ましい。また、加熱殺菌時の魚肉の褐変を防
止するために、醤油の量をできるかぎり少なくする。勿
論、その他、鯛の味を殺さない程度に独特な味付けを施
した調味液であっても良い。調味液5は、炊飯米の量に
応じて加減された量が封入されている。例えば2合炊き
の場合には40cc程度、また3合炊きの場合には60
cc程度である。
【0012】尾頭付きの鯛4と調味液5は、収容袋1に
封入された状態で、頭部を含む魚体全体の骨を軟化させ
るに必要な温度と時間をかけて、加圧下での加熱殺菌処
理が施されている(例えば、120℃60分間)。加熱殺
菌処理される時間や温度などの条件は、魚の種類や大き
さによって多少の違いはあるもののほぼ同じである。な
お、図中符号7は、収容袋1に付着された魚眼シール
で、表面に魚の活き活きした状態の眼が印刷されてお
り、収容された魚体の眼にほぼ相当する位置に取付けら
れる。これにより、白くなったりした魚の眼が見た目に
は活性を取り戻す。
【0013】本調理処理物の使用状態を説明する。本調
理処理物は、図1に示す収容袋1の状態で取り引きされ
ても良いが、図2に見られるように化粧箱6に収納すれ
ば、袋表面の保護になると共に見栄えも良くなる。ま
た、この調理処理物は、収容袋1の尾部2に鯛4の尾が
入り込んでいるので、収容袋内で鯛4が比較的に移動し
にくく、身崩れを生じにくい。しかも、調味液5に浸っ
ているので、その緩衝作用によって振動時の魚体への衝
撃も幾分緩和される。また、腹腔に具材が充填されて鯛
4の姿をそのまま保っているので、体裁がよい。
【0014】使用に際しては、収容袋1を開け、内部の
調味液5と鯛4を、砥いだ米と炊飯に必要な水とが用意
された炊飯釜にそのまま入れる。そして、炊飯する。米
の炊き上がり後に、鯛4の頭や骨を取り去ることなく、
鯛4を飯とかき混ぜる。適度に混ざったところで茶碗に
盛って食する。
【0015】鯛4は、料理店などで鯛めしとして調理さ
れるのと同じように、最も旨味を有するといわれる頭部
を含んだ丸ごと一匹の状態で米と共に炊飯されるので、
料理店の味と遜色のない味が引き出される。また、骨を
含んだ鯛4の身が飯中に分散することになるが、骨など
の硬質部分は炊飯前に既に軟化しているので、喉に刺さ
ったりすることはない。むしろ、軟化した骨がそのまま
食されることでカルシウム分の補給になる。腹腔内の具
材によって魚の臭みはやわらげられており、また、この
具材はそのまま食することができるので、魚肉と併せて
バランスの取れた食材となる。
【0016】袋内に封入されて加熱殺菌処理される魚
は、必ずしも焼魚などの調理された魚である必要はなく
生魚であっても良い。下味を付けることも必ずしも必要
ではない。また、本発明において、収容袋の外形形状
は、魚形状以外に単純な矩形状やその他の異形形状であ
っても構わない。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、収容袋内に丸ごと1匹
の魚と調味液とを有し、魚は骨などの硬質部分が軟化す
る程度に過熱殺菌処理されているので、開封して米と水
と共に炊き上げるだけで、頭部を含む魚体全体からの旨
味がそのまま飯中に含浸され、魚の本来の味を活かした
炊き込みご飯を家庭で簡単かつ用意に調理できる。
【0018】また、本発明によれば、骨を取り去る作業
が不要であるばかりでなく、逆に軟質化した骨をそのま
ま飯と共に食することができ、カルシウム分を違和感な
く摂取することができる。
【0019】また、本発明によれば、収容袋内に収容さ
れた魚は尾頭付きの魚であるので、ほぐし身とは異な
り、運搬中にも調味液内で身崩れしにくく、見た目にも
体裁が良い。収容袋を魚形状にして魚の尾を収容する尾
部を形成すれば、魚が収容袋内で移動しにくくなり、み
崩れ防止と形態から生じる商品アピールにより一層硬化
的である。
【0020】更に、腸を抜いた魚の腹腔に臭み消しに有
効な野菜などの具材を充填することで、飯に魚の臭いが
移りにくくなり、しかも外形上、魚腹がふっくらした自
然な状態を取り戻すことができるばかりでなく、魚の身
と骨と野菜とによってバランスのとれた炊込みご飯を提
供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る調理処理物の外観斜視
図。
【図2】図1の調理処理物を化粧箱に収納した状態の斜
視図。
【符号の説明】
1 収納袋 2 尾部 4 焼鯛 5 調味液 6 化粧箱 7 魚眼シール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B023 LC05 LC08 LE21 LG01 LK13 LK16 LP07 LP18 LQ01 4B042 AC10 AD39 AE10 AG12 AH01 AH03 AH04 AK11 AP02 AP06 AW06 4B055 AA02 AA29 BA36 BA75 CC43 CC52 FA01 FB33

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】腸を取った1匹の尾頭付きの魚が気密性と
    耐熱性と熱溶着性とに富むプラスチックフィルム製の袋
    に調味液と共に密封され、 骨などの硬質部分を軟化させるに必要な温度と時間をか
    けて加圧下で加熱殺菌処理されている、 魚の炊込みご飯用調理処理物。
  2. 【請求項2】前記腸を取った後の腹腔に具材を収容して
    ある、 請求項1記載の炊込み御飯用調理魚。
  3. 【請求項3】前記具材は、生姜、ごぼうなどの魚の臭み
    除去に貢献する具材を含んでいる、 請求項2記載の魚の炊込みご飯用調理処理物。
  4. 【請求項4】前記尾頭付きの魚が下味付きの魚である、 請求項1記載の魚の炊込みご飯用調理処理物
  5. 【請求項5】前記魚が焼鯛である、 請求項1記載の魚の炊込みご飯用調理処理物。
  6. 【請求項6】炊飯する米の量に対応して、前記魚の大き
    さと前記調味液の量が調整されている、 請求項1記載の魚の炊込みご飯用調理処理物。
  7. 【請求項7】前記袋は、尾頭付きの魚の尾を挿入可能な
    魚形状をしている、 請求項6記載の魚の炊込みご飯用調理処理物。
JP10357459A 1998-12-16 1998-12-16 魚の炊込みご飯用調理処理物 Pending JP2000175657A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019187396A (ja) * 2018-04-28 2019-10-31 共栄冷凍水産株式会社 骨付き魚類加工品の製造方法

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