JP2000171086A - 空調用吹出ユニット - Google Patents

空調用吹出ユニット

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JP2000171086A
JP2000171086A JP10346315A JP34631598A JP2000171086A JP 2000171086 A JP2000171086 A JP 2000171086A JP 10346315 A JP10346315 A JP 10346315A JP 34631598 A JP34631598 A JP 34631598A JP 2000171086 A JP2000171086 A JP 2000171086A
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air
outlet
blow
conditioning
unit
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JP10346315A
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English (en)
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Shinji Kuramoto
新治 蔵本
Takanori Nishimura
恭昇 西村
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Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Air Conditioning Systems Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/02Ducting arrangements
    • F24F13/06Outlets for directing or distributing air into rooms or spaces, e.g. ceiling air diffuser
    • F24F2013/0616Outlets that have intake openings

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  • Duct Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 省エネ化、省コスト化、快適性の向上のすべ
ての要請に応え、健康で快適な作業環境を形成すること
が可能な空調用吹出ユニットを提供すること。 【解決手段】 空調機6に接続した吹出ユニット1に、
環状スリットからなる吹出口2を備え、この吹出口2の
中心位置に、ダクト状の吸込ノズル4を、吸込ノズル4
の下端を吹出口2の下端より下方に突出することにより
吹出口2と絶縁された状態にして配設するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調用吹出ユニッ
トに関し、特に、工場などの比較的大きな空間の空調に
利用され、快適な空調ゾーンを提供できるようにした空
調用吹出ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、工場などの比較的大きな空間
における空調は、省エネ化、省コスト化、快適性の向上
等の要請により、各種の空調用吹出ユニットが実用化さ
れている。より具体的には、省エネ化、省コスト化のた
めには、図16又は図17に示すようなスポット空調方
式、あるいは図18に示すようなゾーン空調方式の空調
用吹出ユニットが採用され、また、快適性の向上のため
には、図19に示すような全体空調方式の空調用吹出ユ
ニットが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の空調用吹出ユニットは、省エネ化、省コスト化、
快適性の向上のすべての要請に応えるものではなく、上
記のスポット空調方式の場合は、文字通り「点」空調で
あるので空調範囲が小さく、定位置作業時は作業者に吹
き付ける風速が強く、このため作業者に不快感を与えた
り、作業の支障となるという問題があり、また、動作業
時は作業者にとって満足できる作業環境を形成すること
ができないという問題があった。また、ゾーン空調方式
の場合は、全体空調方式よりは低コストであるものの、
空調効果が低く、コストの割には作業者にとって満足で
きる作業環境を形成することができないという問題があ
った。また、全体空調方式の場合は、作業者がまばらな
工場空間などでは無駄が多く、省エネ化が困難であると
いう問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の空調用吹出ユニット
の有する問題点に鑑み、省エネ化、省コスト化、快適性
の向上のすべての要請に応え、健康で快適な作業環境を
形成することが可能な空調用吹出ユニットを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の空調用吹出ユニットは、空調機に接続した
吹出ユニットに、環状スリットからなる吹出口を備え、
該吹出口の中心位置に、ダクト状の吸込ノズルを、該吸
込ノズルの下端を前記吹出口の下端より下方に突出する
ことにより吹出口と絶縁された状態にして配設するよう
にしたことを特徴とする。ここで、「環状スリット」に
は、円形の環状スリットのほか、矩形の環状スリットを
含むものとする。
【0006】この空調用吹出ユニットは、環状スリット
からなる吹出口を備えていることから、吹出口から吹き
出す空調空気は、低風速となり、周囲の空気の巻き込み
を防ぎ、かつ作業者に対して実用的な作業範囲の空調ゾ
ーンを形成することができる。また、吸込ノズルの下端
を前記吹出口の下端より下方に突出することにより吹出
口と絶縁された状態にして配設したダクト状の吸込ノズ
ルを備えていることから、空調ゾーンの空気を、吸込ノ
ズルから吸い込み、空調機に戻すことによって熱回収を
図ることが可能となるとともに、吹出口から吹き出され
た直後の空調空気のショートサーキットを防止し、空調
効果の消失を防ぐことができる。
【0007】この場合において、吹出口の開口幅を、吹
出風速を、好ましくは、0.5m/s〜2.0m/sに
調整できるように調節可能に構成することができる。こ
の場合、吹出口を2個のコーン状部材で以て構成し、こ
の2個のコーン状部材の軸方向の相対位置を変更するこ
とにより、吹出口の開口幅を調節可能に構成することが
できる。ここで、「コーン状部材」には、円錐形のもの
のほか、角錐形のものを含むものとする。
【0008】これにより、吹出口から吹き出す空調空気
の吹出風速を簡易に調整することができ、例えば、0.
5m/s〜2.0m/sのとき、作業者にとって快適な
冷房環境を得ることができる。特に、吹出口を2個のコ
ーン状部材で以て構成し、この2個のコーン状部材の軸
方向の相対位置を変更することにより、吹出口の開口幅
を調節可能に構成した場合には、吹出口から吹き出す空
調空気の吹出風速を一層簡易に調整することができる。
【0009】また、吸込ノズルの下端を、吹出口の下端
から下方に500mm以上で、床面から1200mm以
上の高さの間で調節可能に構成することができる。
【0010】これにより、吹出口から吹き出された直後
の空調空気のショートサーキットを防止しながら、床面
の塵埃の吸い込みを防止することができる。
【0011】また、空調機と吹出ユニットを接続する空
調ダクトの吹出風路と吸込風路とを、2重構造として1
本に構成することができる。
【0012】これにより、空調機と吹出ユニットを接続
する空調ダクトの配管工事を簡易に行うことができると
ともに、空調ダクトにおける放熱を防止し、さらに、外
観を意匠上すっきりさせることができる。
【0013】また、吸込風路内に、吸込ノズルからの吸
込空気量と外気の吸込量を調整可能とするダンパを配設
することができる。
【0014】これにより、吸込ノズルから吸い込み、空
調機に戻す吸込空気量を、ダンパの開閉度に応じて簡単
に調整することができるともに、これに追従して外部の
新鮮な空気(外気)の吸込量を調整して混合することが
でき、空調機の熱回収率及び空調ゾーンの換気調整が簡
単な操作にて行え、健康で快適な作業環境を形成するこ
とができる。
【0015】また、吹出ユニットを、空調機と一体に構
成することができる。
【0016】これにより、空調機の据付工事を簡易に行
うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の空調用吹出ユニッ
トの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】図1〜図2に、本発明の空調用吹出ユニッ
トの第1実施例を示す。この空調用吹出ユニット1は、
天井、その他の所定の位置に取り付けて用いられるもの
で、吹出ユニット1は、他の位置に設置された空調機6
と、吸込風路としての吸込ダクト7及び吹出風路として
の吹出ダクト8からなる空調ダクトを介して接続され
る。この場合、空調ダクトは、吹出ユニット1及び空調
機6の設置位置に合わせて配管される。また、空調機6
は、その内部にファン61と、熱交換器62とを備え、
この空調機6内を通過する空気は、所要の熱交換が行わ
れるように構成される。吹出ユニット1は、本実施例で
は円形に形成したが、その外形状は図示のものに限定さ
れず、角形に形成することも可能である。吹出ユニット
1の下面には環状スリットからなる吹出口2を備えるよ
うにする。この吹出口2は、天井等に取り付けられた吹
出ユニット1から空調空気が室内に均一に拡散して吹き
出されるように、直径の異なる2個のコーン状部材3
a,3b、すなわち、大径の外側のコーン状部材3a
と、小径の内側のコーン状部材3bとで以て構成し、こ
れを同心状に配設して、コーン状部材3a,3b間に環
状スリットの吹出口2を形成するようにする。なお、2
個のコーン状部材3a,3bは、本実施例においては、
直径を異なるように構成したが、2個のコーン状部材3
a,3bを同径に形成したり、内側のコーン状部材3b
を外側のコーン状部材3bより大径に形成することがで
きる。また、この吹出口2の形状は、吹出ユニット1の
外形状に応じて決定され、本実施例では吹出ユニット1
の外形状を円形に形成しているため、円形の環状スリッ
トに形成するようにしている。なお、例えば、吹出ユニ
ット1の外形状を角形に形成した場合には、矩形の環状
スリットに形成するようにする。
【0019】また、吹出ユニット1の中心位置には、吸
込風路の端部を突出したダクト状の吸込ノズル4を配設
する。この場合、ダクト状の吸込ノズル4は、吸込ノズ
ル4の下端を吹出口2の下端より下方に突出して吹出口
2と絶縁された状態にして配設することにより、吹出口
2から吹き出された直後の空調空気のショートサーキッ
トを防止し、空調効果の消失を防ぐことができるものと
なる。そして、吹出口2は吹出ダクト8を介して、ま
た、吸込ノズル4は吸込ダクト7を介して、それぞれ空
調機6と接続して、空調ゾーンAの空気を吸込ノズル4
より吸い込み、空調機6において熱交換をした後、再び
吹出ユニット1の吹出口2より吹き出すようにして循環
させて、熱回収を図りながら、所望の空調を行うように
している。
【0020】このように、吹出ユニット1と空調機6を
吸込ダクト7及び吹出ダクト8とからなる2本のほぼ平
行に配設した空調ダクトを介して接続するように構成す
ることにより、空調機6において熱交換をした空調空気
は、吹出ユニット1内に入り、吹出口2から室内に低風
速で吹き出されて吹出ユニット1の下方領域に空調ゾー
ンAを形成することができる。
【0021】一方、吸込ノズル4から空調ゾーンA内の
空気の一部を吸い込んで、吸込ダクト7を介して空調機
6へ導入することにより、その熱回収効果が期待され、
通常のスポット空調方式と比較しても省エネ化を図るこ
とができる。この場合、ダクト状の吸込ノズル4を、吸
込ノズル4の下端を吹出口2の下端より下方に突出して
することにより吹出口2と絶縁された状態にして配設す
ることにより、吹出口2から吹き出された直後の空調空
気のショートサーキットを防止し、空調効果の消失を防
ぐことができる。
【0022】図3〜図4に、本発明の空調用吹出ユニッ
トの第2実施例を示す。この実施例は、吸込風路となる
吸込ダクト7内に外気と導通するように構成したダンパ
5を配設し、ダンパ5の開閉度を調節できるようにした
ものである。このダンパ5は、その開閉度を調節するこ
とにより、吸込ノズル2からの吸込空気量と外気の吸込
量を調整できるようにし、空調機の熱回収率及び空調ゾ
ーンAの換気調整が簡単な操作にて行うことができるよ
うにしている。
【0023】図5〜図8に、本発明の空調用吹出ユニッ
トの第3実施例を示す。ここで、図5〜図6はその吹出
ユニット1を、図7〜図8は図5〜図6に対応する吹出
空気による空調ゾーンA内の温度分布を、それぞれ示
す。この実施例における吹出ユニット1のスリット状の
吹出口2は、直径の異なる2個のコーン状部材3a,3
b、すなわち、大径の外側のコーン状部材3aと、小径
の内側のコーン状部材3bとで以て構成し、これを同心
状に配設するとともに、例えば、吸込ノズル4に対して
内側のコーン状部材3bを摺動できるようにして、2個
のコーン状部材3a,3bの軸方向の相対位置を変更す
ることにより、吹出口2の開口幅を調節可能に構成する
ようにし、これにより、吹出口2から吹き出す空調空気
の吹出風速を簡易に調整することができるようにしたも
のである。そして、吹出口2から吹き出す空調空気の吹
出風速を高める場合には、図5に示すように、内側のコ
ーン状部材3bを上方に引き上げ、吹出口2の開口幅を
狭めるようにし、一方、吹出風速を遅くする場合には、
図6に示すように、内側のコーン状部材3bを下方に引
き下げ、吹出口2の開口幅を広げるようにする。なお、
2個のコーン状部材3a,3bは、本実施例において
は、直径を異なるように構成したが、2個のコーン状部
材3a,3bを同径に形成したり、内側のコーン状部材
3bを外側のコーン状部材3bより大径に形成すること
ができ、これによっても、吹出口2から吹き出す空調空
気の吹出風速を調整するという所期の目的を達成するこ
とができる。
【0024】本実施例の実験例を、図7〜図8に示す。
この場合、吹出ユニット1は、吹出口2が床面から25
00mmの高さになるように設置し、吹出温度を周囲の
外気温度から10℃低い温度に空調するように設定して
いる。図7は、図5に示すように、内側のコーン状部材
3bを上方に引き上げ、吹出口2の開口幅を狭めるよう
にして、吹出風速が、2.0m/秒となるようにして冷
房した場合の空調ゾーンAの温度分布を示したものであ
り、また、温度計測を水平方向に吸込ノズル4の中心位
置から400mm、800mm、1050mm、130
0mm、1550mm、1800mm、2400mm、
高さ方向に床面から50mm、200mm、600m
m、1200mm、1800mm、2100mm、24
00mmのそれぞれの直交点にて実施したものである。
なお、図中の等温線上の数値は周囲外気温度との温度差
を示す。また、図8は、図6に示すように、内側のコー
ン状部材3bを下方に引き下げ、吹出口2の開口幅を広
げるようにして、吹出風速が、1.0m/秒となるよう
にして冷房した場合の空調ゾーンAの温度分布を示した
ものである。
【0025】その結果は、図7に示すように、吹出風速
が速い方が空調ゾーンAが広がるが、冷房効果をより重
要視する場合は、図8に示すように、吹出風速を遅くし
た方が効果的であった。また、実験による結果、吹出口
2から吹き出す空調空気の吹出風速を、作業者にとって
快適な冷房環境を得ることができる0.5m/s〜2.
0m/sに簡易に調整することができることが確認でき
た。
【0026】図9〜図12に、本発明の空調用吹出ユニ
ットの第4実施例を示す。ここで、図9〜図10はその
吹出ユニット1を、図11〜図12は図9〜図10に対
応する吹出空気による空調ゾーンA内の温度分布を、そ
れぞれ示す。この実施例は、吸込ノズル4の突出長さ
を、例えば、吸込ノズル4をテレスコープ式、蛇腹式等
の伸縮構造とすることにより、調節できるようにしたも
のである。この場合、吸込ノズル4の下端を、吹出口2
の下端から下方に500mm以上で、床面から1200
mm以上の高さの間で調節可能に構成することが好まし
い。この吸込ノズル4は、その突出長さを調節すること
により、吹出口2から吹き出された直後の空調空気のシ
ョートサーキットを防止しながら、床面の塵埃の吸い込
みを防止することができるようにしている。
【0027】本実施例の実験例を、図11〜図12に示
す。図11は、吸込ノズル4の下端を、吹出口2の下端
から下方に500mmの高さに設定し、図8と同様、内
側のコーン状部材3bを下方に引き下げ、吹出口2の開
口幅を広げるようにして、吹出風速が、1.0m/秒と
なるようにして冷房した場合の空調ゾーンAの温度分布
を示したものである。吹出口2から吹き出された直後の
空調空気のショートサーキットによる空調効果の消失は
起こっておらず、実験によると空調ゾーンAの縮小の代
償としての熱回収による空調機6の省エネ効果は約25
%であった。
【0028】図12は、図11の状態から吸込ノズル4
の下端を、吹出口2の下端から下方に1200mmの高
さ(床面から1200mm高さ)に設定して冷房した場
合の空調ゾーンAの温度分布を示したものである。
【0029】吹出口2から吹き出された直後の空調空気
のショートサーキットによる空調効果の消失の防止効果
や床面から舞い上がる塵埃の吸い込み、空調ゾーンの縮
小を考慮した実験によると、吸込ノズル4の下端を、吹
出口2の下端から下方に500mm以上で、床面から1
200mm以上の高さの間で調節することが効果的であ
ることが確認できた。
【0030】図13に、本発明の空調用吹出ユニットの
第5実施例を示す。この実施例は、空調機6と吹出ユニ
ット1を接続する空調ダクトの吹出風路と吸込風路と
を、2重構造として1本に構成するようにしたものであ
る。これにより、空調機6と吹出ユニット1を接続する
空調ダクトの配管工事を簡易に行うことができるととも
に、空調ダクトにおける放熱を防止し、さらに、外観を
意匠上すっきりさせることができるものとなる。
【0031】図14に、本発明の空調用吹出ユニットの
第6実施例を示す。この実施例は、吹出ユニット1を、
空調機6と一体に構成するようにしたもので、空調機6
と吹出ユニット1とを水平に配置してその据付高さを略
同一に配置し、空調機6にて熱交換した空気を直接吹出
口2から吹き出すようにし、吸込ノズル4から吸い込ん
だ空気を空調機6へ短い吸込ダクト7を介して導入する
ようにする。これにより、天井吊込型でシンプルな外観
を得られるとともに、ダクトの工事の必要がないため空
調機6の据付工事を簡易に行うことができるものとな
る。
【0032】図15に、本発明の空調用吹出ユニットの
第7実施例を示す。この実施例は、第7実施例と同様、
吹出ユニット1を、空調機6と一体に構成するようにし
たもので、空調機6と吹出ユニット1とを上下に配置
し、空調機6にて熱交換した空気を直接吹出口2から吹
き出すようにし、吸込ノズル4から吸い込んだ空気を空
調機6へ直接導入するようにする。これにより、天井吊
込型でシンプルな外観を得られるとともに、ダクトの工
事の必要がないため空調機6の据付工事を簡易に行うこ
とができるものとなる。
【0033】
【発明の効果】この空調用吹出ユニットは、環状スリッ
トからなる吹出口を備えていることから、吹出口から吹
き出す空調空気は、低風速となり、周囲の空気の巻き込
みを防ぎ、かつ作業者に対して実用的な作業範囲の空調
ゾーンを形成することができる。また、吸込ノズルの下
端を前記吹出口の下端より下方に突出することにより吹
出口と絶縁された状態にして配設したダクト状の吸込ノ
ズルを備えていることから、空調ゾーンの空気を、吸込
ノズルから吸い込み、空調機に戻すことによって熱回収
を図ることが可能となるとともに、吹出口から吹き出さ
れた直後の空調空気のショートサーキットを防止し、空
調効果の消失を防ぐことができる。これにより、この空
調用吹出ユニットは、省エネ化、省コスト化、快適性の
向上のすべての要請に応え、健康で快適な作業環境を形
成することが可能となる。
【0034】また、吹出口の開口幅を、吹出風速を調整
できるように調節可能に構成することにより、吹出口か
ら吹き出す空調空気の吹出風速を簡易に調整することが
でき、例えば、0.5m/s〜2.0m/sのとき、作
業者にとって快適な冷房環境を得ることができる。特
に、吹出口を2個のコーン状部材で以て構成し、この2
個のコーン状部材の軸方向の相対位置を変更することに
より、吹出口の開口幅を調節可能に構成した場合には、
吹出口から吹き出す空調空気の吹出風速を一層簡易に調
整することができる。
【0035】また、吸込ノズルの下端を、吹出口の下端
から下方に500mm以上で、床面から1200mm以
上の高さの間で調節可能に構成することにより、吹出口
から吹き出された直後の空調空気のショートサーキット
を防止しながら、床面の塵埃の吸い込みを防止すること
ができる。
【0036】また、空調機と吹出ユニットを接続する空
調ダクトの吹出風路と吸込風路とを、2重構造として1
本に構成することにより、空調機と吹出ユニットを接続
する空調ダクトの配管工事を簡易に行うことができると
ともに、空調ダクトにおける放熱を防止し、さらに、外
観を意匠上すっきりさせることができる。
【0037】また、吸込風路内に、吸込ノズルからの吸
込空気量と外気の吸込量を調整可能とするダンパを配設
することにより、吸込ノズルから吸い込み、空調機に戻
す吸込空気量を、ダンパの開閉度に応じて簡単に調整す
ることができるともに、これに追従して外部の新鮮な空
気(外気)の吸込量を調整して混合することができ、空
調機の熱回収率及び空調ゾーンの換気調整が簡単な操作
にて行え、健康で快適な作業環境を形成することができ
る。
【0038】また、吹出ユニットを、空調機と一体に構
成することにより、空調機の据付工事を簡易に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空調用吹出ユニットの第1実施例を示
す断面図である。
【図2】同斜視図である。
【図3】本発明の空調用吹出ユニットの第2実施例を示
す断面図である。
【図4】同斜視図である。
【図5】本発明の空調用吹出ユニットの第3実施例の一
態様を示す断面図である。
【図6】本発明の空調用吹出ユニットの第3実施例の一
態様を示す断面図である。
【図7】図5に示す場合の空調ゾーンの温度分布を示す
特性図である。
【図8】図6に示す場合の空調ゾーンの温度分布を示す
特性図である。
【図9】本発明の空調用吹出ユニットの第4実施例の一
態様を示す断面図である。
【図10】本発明の空調用吹出ユニットの第4実施例の
一態様を示す断面図である。
【図11】図9に示す場合の空調ゾーンの温度分布を示
す特性図である。
【図12】図10に示す場合の空調ゾーンの温度分布を
示す特性図である。
【図13】本発明の空調用吹出ユニットの第5実施例を
示す断面図である。
【図14】本発明の空調用吹出ユニットの第6実施例を
示す断面図である。
【図15】本発明の空調用吹出ユニットの第7実施例を
示す断面図である。
【図16】従来の空調用吹出ユニットの斜視図である。
【図17】従来の空調用吹出ユニットの斜視図である。
【図18】従来の空調用吹出ユニットの斜視図である。
【図19】従来の空調用吹出ユニットの斜視図である。
【符号の説明】
1 吹出ユニット 2 吹出口 3a コーン状部材 3b コーン状部材 4 吸込ノズル 5 ダンパ 6 空調機 7 吸込ダクト 8 吹出ダクト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調機に接続した吹出ユニットに、環状
    スリットからなる吹出口を備え、該吹出口の中心位置
    に、ダクト状の吸込ノズルを、該吸込ノズルの下端を前
    記吹出口の下端より下方に突出することにより吹出口と
    絶縁された状態にして配設するようにしたことを特徴と
    する空調用吹出ユニット。
  2. 【請求項2】 吹出口の開口幅を、吹出風速を調整でき
    るように調節可能に構成したことを特徴とする請求項1
    記載の空調用吹出ユニット。
  3. 【請求項3】 吹出風速を0.5m/s〜2.0m/s
    に調整するようにしたことを特徴とする請求項2記載の
    空調用吹出ユニット。
  4. 【請求項4】 吹出口を2個のコーン状部材で以て構成
    し、該2個のコーン状部材の軸方向の相対位置を変更す
    ることにより、吹出口の開口幅を調節可能に構成したこ
    とを特徴とする請求項2記載の空調用吹出ユニット。
  5. 【請求項5】 吸込ノズルの下端を、吹出口の下端から
    下方に500mm以上で、床面から1200mm以上の
    高さの間で調節可能に構成したことを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載の空調用吹出ユニット。
  6. 【請求項6】 空調機と吹出ユニットを接続する空調ダ
    クトの吹出風路と吸込風路とを、2重構造として1本に
    構成したことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5
    記載の空調用吹出ユニット。
  7. 【請求項7】 吸込風路内に、吸込ノズルからの吸込空
    気量と外気の吸込量を調整可能とするダンパを配設した
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載
    の空調用吹出ユニット。
  8. 【請求項8】 吹出ユニットを、空調機と一体に構成し
    たことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は7記
    載の空調用吹出ユニット。
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