JP2006057877A - 加湿器、調湿器 - Google Patents

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文男 近藤
Masashi Takano
雅司 高野
Toshio Arai
寿夫 荒井
Shunichi Hayashi
林  俊一
Yasuhiro Akita
靖浩 秋田
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Abstract

【課題】 水の消費量を抑えつつ、十分な加湿性能を有し、しかも小型で省エネルギー化を図ることのできる加湿器等を提供することを目的とする。
【解決手段】 加湿器10Aの前方においては、外周側に形成された環状の開口部40から蒸気を吹き出してエアカーテン状の流れFを形成し、さらに、中央部の開口部20で加湿器10Aの前方の雰囲気を吸い込むことで、エアカーテン状の流れFを内方に湾曲させるようにした。これにより、エアカーテン状の流れFの内側を、蒸気の密度が高いゾーンZとする。このようなゾーンZを形成することで、加湿器10Aの前方の限られた空間を加湿できるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、雰囲気を加湿する加湿器、加湿または除湿を行う調湿器に関する。
従来より、住宅等において、室内の乾燥を緩和するため、蒸気を放散させることで湿分を加える加湿器が用いられている。
加湿器には、一般に、透湿膜を用いて水を自然蒸発させる方式(例えば、特許文献1、2参照。)、超音波を用いて水を水滴化し、これを蒸発させる方式(例えば、特許文献3参照。)、ヒータで加熱して水を霧化させる方式(例えば、特許文献4、5参照。)等、様々な方式のものがある。
特開昭60−171337号公報 特開平10−197016号公報 特開平7−208776号公報 実開平6−32921号公報 特開平7−248136号公報
従来の加湿器は、上記したような各種の方式で発生させた蒸気を、吹き出し口から室内に放散させることで、室内全体を加湿するようになっている。
しかしながら、これでは、室内全体を十分に加湿しようとすると、多くの水が必要となり、水の消費量が増大するとともに、加湿器に備えられた水のタンクの容量を大きくしなければならず、装置の小型化を妨げることになる。また、霧化する水の量が増えれば、これに伴って、水の霧化に必要なエネルギーも増え、省エネルギー化の妨げにもなる。もちろん、加湿器のメーカはこれらを解決すべく、より高性能な加湿器の開発を常に行ってはいるものの、現状で、問題が十分に解決されたレベルに到達しているとは言い切れない。
また、加湿ではなく除湿を行う除湿器の場合も、加湿器の場合と同様の問題が存在する。すなわち、従来の除湿器は、室内全体を除湿しようとしているため、回収する水の量も多くなる。その結果、加湿器の場合と同様、装置の小型化、省エネルギー化が妨げられるのである。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、水の消費量を抑えつつ、十分な加湿性能を有し、しかも小型で省エネルギー化を図ることのできる加湿器等を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明の加湿器は、周囲の雰囲気を加湿するものであり、雰囲気を吸い込む吸い込み口と、吸い込み口から吸い込まれた雰囲気を加湿する加湿部と、吸い込み口の外周側に形成され、加湿部で加湿された雰囲気を外部に吹き出す吹き出し口と、を備えることを特徴とする。
吹き出し口から吹き出した雰囲気は、吸い込み口における吸い込み力により内方に湾曲して流れ、これによって、吹き出し口の前方に、吹き出し口から吹き出す(加湿された)雰囲気によって囲まれた領域を形成することができ、この領域は、他の領域よりも湿度の高い領域となる。
また、吹き出し口から吹き出す雰囲気の外周側に、気体を吹き出す外周側吹き出し口をさらに備えてもよい。これにより、外周側吹き出し口から吹き出した気体がエアカーテンのように機能し、吹き出し口から吹き出された雰囲気の外方への放散を抑制することができる。
このような加湿器は、吹き出し口から雰囲気をほぼ横方向に吹き出すような状態で使用されるのに適している。
ところで、吹き出し口は、周方向にほぼ連続して形成することができる。この場合、吹き出し口を、周方向のほぼ全周にわたって連続して形成するのであれば、吹き出し口を複数に分割しても良い。
また、吹き出し口を、周方向のほぼ全周にわたって連続して形成しなくても良い。例えば、上方に凸となるアーチ形状に吹き出し口を形成しても良い。この場合、加湿器を、机、デスク、床等の略水平な設置面上に設置して用いれば、この設置面により、下方においては、加湿された雰囲気の行く手が遮られるため、これによっても全体として閉鎖的な、湿度の高い領域を形成することができる。
また、吹き出し口は、雰囲気の吹き出し方向を変更可能とすることができる。このために、吹き出し口に角度が可変なフラップを設けたり、また吹き出し口全体を揺動可能とすることもできる。
本発明における加湿器においては、吸い込み口から吸い込んだ雰囲気を加熱するヒータをさらに備えることもできる。加湿部で雰囲気を加湿する際には、例えば蒸発現象等により蒸発させた水(蒸気)を用いるが、蒸発時の潜熱により熱が奪われ、吹き出す雰囲気の温度が低下する。雰囲気をヒータで加熱することにより、これを補うことができる。また、吹き出す雰囲気(加湿された雰囲気)の温度を、周囲の雰囲気温度よりも高くすることもできる。
このようなヒータに、加熱する雰囲気の温度を調整するための、コントローラをさらに備えることもできる。これにより、様々な温度制御が可能となる。
本発明は、周囲の雰囲気の加湿または除湿の一方のみを行う調湿器として捉えることもできる。この調湿器は、調湿器の外殻を形成する筐体と、筐体の外部に向けて開口する第一の開口部と、第一の開口部の外周側を囲むように形成され、筐体の外部に向けて開口する第二の開口部と、筐体内に設けられ、第一の開口部と第二の開口部を連通する流路と、流路に設けられたファンと、ファンを作動させることで第一の開口部から流路内に吸い込まれた雰囲気を加湿または除湿する調湿部と、を備えることを特徴とすることができる。
このような調湿器では、ファンを作動させることで、第一の開口部から流路内に吸い込まれた雰囲気は、流路を通り、第二の開口部から筐体の外部に向けて吹き出す。このとき、流路内の調湿部において、吸い込まれた雰囲気は加湿または除湿され、第二の開口部からは、加湿または除湿された雰囲気が吹き出される。第二の開口部は、第一の開口部の外周側を囲むように形成されているため、第二の開口部から吹き出した雰囲気の大部分は、その内方の第一の開口部に吸い込まれる。これによって、第二の開口部から吹き出した雰囲気の流れは、内方に湾曲する。その結果、外周側が、第二の開口部から吹き出される雰囲気の流れによって囲まれた領域、すなわち再循環領域を形成できる。
このようにして、前記の領域を、加湿または除湿された雰囲気とすることができ、特定の領域を集中的に加湿または除湿できる。
ここで、本発明は、加湿または除湿の一方のみを行うもの、つまり加湿専用機、あるいは除湿専用機を構成する場合に有効に適用できるものである。
さて、本発明の調湿器において、筐体内に、第一の開口部から筐体内に延び、筐体とは径方向に隙間を有して設けられた略筒状のケースをさらに備えるようにすれば、流路を、第一の開口部からケース内を通り、ケースの第一の開口部とは反対側の端部にてケースの外方側に連通し、さらに第二の開口部へと連通するように形成できる。
この場合、ファンは、ケースの第一の開口部とは反対側の端部に設けることができる。このようなファンとしては、ケースの内方からケースの外方に向けての気流を生じさせる遠心方式のターボファンを用いるのが好ましい。
また、流路に、第一の開口部からケース内に吸い込まれた雰囲気を加熱または冷却する温度調整部をさらに備えるのも良い。
このような調湿器は、特にパーソナルユースに適している。したがって、調湿器は、可搬性を有するのが好ましい。
本発明によれば、加湿部・調湿部と特定領域とを循環的に連結できるので、十分な加湿あるいは除湿性能を有しながら、小型で省エネルギー性にも優れ、特定領域を利用空間とするパーソナルユースに特に適した加湿器、調湿器を提供することが可能となる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
[第一の実施の形態]
図1は、本実施の形態における加湿器の構成を説明するための図である。
この図1に示すように、加湿器(調湿器)10Aは、その一面側の中央部に形成された開口部(吸い込み口、第一の開口部)20から、加湿器10Aが設置された空間の雰囲気(一般には空気)を吸い込み、内蔵された加湿ユニット30によって雰囲気を加湿した後、開口部20の外周側に形成された開口部(吹き出し口、第二の開口部)40から、加湿した雰囲気(以下、加湿した雰囲気を「蒸気」と称する)を吹き出す構成となっている。ここで、説明のため、以下においては、加湿器10Aの開口部20、40が形成されている側を「前方」、これに対する側を「後方」と称することする。
加湿器10Aは、その外殻を形成する筐体11と、筐体11の内方に設けられた内部ケース(ケース)12とを備えている。内部ケース12は略筒状で、筐体11に対し、図示しないブラケット等を介し、筐体11の略中央部に位置するよう保持されている。内部ケース12の一面には、開口部20が形成され、また筐体11は、一面が開口し、これによって筐体11と内部ケース12との間に環状の開口部40を形成している。
また、筐体11内には、筐体11と内部ケース12との間に、開口部40から奥(後方)に向けて連続するように、断面略環状の流路41が形成されている。
加湿ユニット30は、内部ケース12内に設けられている。この加湿ユニット30は、グリル31、フィルタ32、ヒータ(温度調整部)33、加湿部(調湿部)34が、開口部20から内部ケース12の後方に向かって順に設けられている。
グリル31は、内部ケース12内に雰囲気を吸い込む際、物品やユーザの手指等が不用意に引き込まれるのを防止するためのものである。
フィルタ32は、引き込んだ雰囲気に含まれるダスト等を回収する。
ヒータ33は、引き込んだ雰囲気を加熱することで、開口部40から吹き出す蒸気の温度を高める。
加湿部34は、引き込んだ雰囲気を、図示しないタンクから供給される水を蒸発あるいは霧化させることによって加湿するもので、透湿膜を用いて水を自然蒸発させる方式、超音波を用いて水を水滴化し、これを蒸発させる方式、ヒータで加熱して水を霧化させる方式、さらには、特開2004−101161号公報に開示された方式等、様々な方式のものを採用できる。
このようにして、加湿ユニット30では、グリル31、フィルタ32を通して内部ケース12内に吸い込まれた雰囲気を、ヒータ33で加熱した後、加湿部34で加湿するようになっている。
内部ケース12の奥部には、開口部20より開口面積の小さなノズル13が形成されており、このノズル13に連続するように、送風ファン(ファン)35が設けられている。
送風ファン35は、加湿ユニット30で加湿され、ノズル13を通って内部ケース12の奥に送り出された蒸気を、内部ケース12と筐体11の間に形成された断面環状の流路41に送り出す。このようにして、開口部20から、内部ケース12を通り、内部ケース12の開口部20とは反対側の端部に形成されたノズル13から内部ケース12の外方側の流路41に連通し、さらに開口部40へと連通する流路が構成されている。
送風ファン35は、ノズル13に連続するように形成されたシュラウド36と、シュラウド36と対向するように間隔を隔てて形成された主板37と、これらシュラウド36と主板37との間に設けられた複数枚のブレード38とから形成されている。このような送風ファン35は、モータ39によって回転駆動される。
このような送風ファン35は、いわゆる遠心ファンであり、旋回するブレード38によって、ブレード38の内周側から外周側に向けての風の流れを発生させる。
ここで、遠心ファンである送風ファン35としては、シロッコファンではなく、ターボファンを用いるのが好ましい。シロッコファンの場合、ブレード38によって内周側から外周側に風(雰囲気)が流れる際、その流速は増速する。外周側に送り出された風を、開口部40へと向けた特定の方向に流すためには、送風ファン35に導風機能を備えたケーシングが別途必要になる。これに対し、送風ファン35としてターボファンを用いると、ブレード38によって内周側から外周側に風が送り出される際、その流速は減速し、静圧が回復されるため、送り出された風は、筐体11の内壁面に倣って、開口部40へと向けた特定の方向に容易に流れる。つまり、ターボファンを送風ファン35に用いることで、部品点数を削減できるのである。
また、送風ファン35としては、内周から外周に風を送る遠心ファンではなく、送風ファン35の回転軸線方向に沿って風を送るプロペラファンを用いても良いが、その場合、送風ファン35の下流側、つまり、本実施の形態の場合、筐体11の後方側に送風ファン35から送り出された風を、送風方向とは反対方向である後方に向けて流すため、風の向きを変えるスペースが必要となる。したがって、筐体11がその分、大型化してしまう。
さて、このような構成の加湿器10Aにおいては、モータ39で送風ファン35を回転させると、これによって送風ファン35のブレード38の内周側に負圧が生じる。この負圧によって、加湿器10Aの前面の開口部20から、前方の雰囲気が内部ケース12内に吸い込まれる。吸い込まれた雰囲気は、グリル31、フィルタ32を通り、ヒータ33で加熱された後、加湿部34で加湿される。加湿部34で加湿されることで発生した蒸気は、ノズル13からシュラウド36の中央部に形成された開口を通り、送風ファン35のブレード38の内周側に送られる。そして、旋回するブレード38によって、蒸気はブレード38の内周側から外周側に送り出され、内部ケース12と筐体11の間に形成された流路41を通って開口部40へと流れる。そして、この蒸気は、加湿器10Aの前方側に開口する環状の開口部40から、加湿器10Aの前方に向けて吹き出すようになっている。
これにより、図2、図3に示すように、加湿器10Aの前方においては、外周側に形成された環状の開口部40から蒸気が吹き出し、いわゆるエアカーテン状の流れFを形成することになる。さらに、中央部の開口部20で加湿器10Aの前方の雰囲気を吸い込むことで、エアカーテン状の流れFは、中央の開口部20に引き寄せられるように湾曲する。このエアカーテン状の流れFの内側は、その蒸気(の大部分)が開口部20に引き寄せられるため、外側に比べ、蒸気の密度が高い領域となる。
その結果、図1に示したように、加湿器10Aの前面を基点とした、蒸気のゾーン(湿度の高い領域)Zが形成される。このようにして蒸気のゾーンZを形成することで、加湿器10Aの前方の、いわば限られた空間(特定領域)を重点的に加湿することができる。
このとき、ゾーンZの閉鎖性を高める、つまりゾーンZ内の蒸気が外部に逃げにくくするには、エアカーテン状の流れFの流速を、ゾーンZの内部空間よりも高めるのがよい。これには、中央部の開口部20から吸い込む雰囲気の流速よりも、外周部の開口部40から吹き出す蒸気の流速を高めるのが好ましい。
また、外周部の開口部40から吹き出す蒸気の流速を調整することで、ゾーンZの長さ(加湿器10Aの前面に略直交する方向の広さ)を変更することもできる。
このような加湿器10Aは、ユーザが加湿器10Aの前方に位置した状態で使用する、パーソナルユースに特に適している。室内において、ユーザが長時間いる場所、例えば、テーブルや机、ベッドや布団等の近傍に加湿器10Aを置くことで、ユーザの周囲を効率よく加湿できる。さらには、図4(a)、(b)に示すように、これらの場所において、テーブルや机の上面の位置P1、ベッドや布団の枕付近の位置P2等、ユーザの顔の付近に加湿器10Aを置けば、ユーザは、加湿された蒸気を吸い込んだり顔に当てたりすることができ、この場合、さらに効率の良い加湿を行える。
また、特定の植物や物品等を、一定以上の湿度条件に維持したい場合等にも、その近傍に加湿器10Aを設置して用いることができる。
上述したように、加湿器10Aの前方に蒸気のゾーンZを形成することによって、蒸気の無用な放散を抑制することができ、従来の加湿器に比較し、水の消費量を大幅に減少させることができる。また、開口部40から吹き出した蒸気の大部分は、開口部20から再度加湿ユニット30に吸い込まれて循環するので、これによっても水の消費量を抑制できる。これに伴い、加湿器10Aに備えるタンク(図示無し)の容量を小さくすることもでき、加湿器10Aを小型化なものとすることができ、可搬性に優れるものとすることもできる。また、水の消費量が減少するので、蒸気を発生させるのに必要なエネルギーも減少し、省エネルギー化を図ることができる。
また、加湿器10Aは、ヒータ33で加熱した蒸気を送り出すことができるようになっている。これにより、水が蒸発するときの潜熱を補い、蒸気温度が低下するのを防止することができ、また加湿性能を向上させることもできる。
さらに、ヒータ33での加熱により、室温より高い温度の蒸気を吹き出させることもできるので、例えば、ユーザの顔面等にこの蒸気を当て、毛穴を開く等の美容的な用途にも加湿器10Aを使用することができる。
さらに、このヒータ33に、温度をコントロールするコントローラを備えるようにすれば、室温等に応じ、吹き出す蒸気の温度を調整することも可能となる。その場合、調整を自動的に行うのであれば、室温を検出するセンサを備える。
また、「冷温蒸気モード」、「暖温蒸気モード」等といった運転モードを選択したり、センサで検出した室温により、運転開始当初のみ室温より冷たい蒸気を吹き出したり、逆に、当初のみ室温より暖かい蒸気を吹き出すようにし、その後は室温の同等の温度の蒸気を吹き出す、といった制御を行うこともできる。
[第二の実施の形態]
次に、本発明にかかる加湿器の他の例を示す。
なお、以下の説明において、上記第一の実施の形態で示した加湿器10Aと共通する構成については、同符号を付してその説明を省略する。
図5に示す加湿器(調湿器)10Bは、図1に示した前記加湿器10Aの筐体11に相当するケース15の外周側に、さらにもう一重、筐体16を設けたような構成となっている。
すなわち、ケース15内には、加湿ユニット30が内部ケース12に内蔵されて設けられ、加湿器10Bの前面の中央部に形成された開口部20から吸い込まれた雰囲気は、加湿ユニット30で加湿され、外周側の開口部40から吹き出すようになっている。
このケース15は、筐体16の内方に、筐体16とは間隔を隔てて設けられており、これによって筐体16とケース15との間には流路17が形成され、加湿器10Bの前面には、開口部40のさらに外周側に環状の開口部(外周側吹き出し口)50が形成されている。
筐体16の所定位置、例えば筐体16の後部に、外部から雰囲気(以下、空気と称する)を取り込む吸い込み口18が形成されている。そして、筐体16内には、吸い込み口18に対応した位置に、モータ39、あるいはこれとは別に設けられた図示しないモータによって回転駆動されるファン60が設けられている。このファン60には、遠心ファンを用いてもよいし、プロペラファンを用いてもよい。
ファン60を作動させると、吸い込み口18を介して筐体16の外部から雰囲気を吸い込み、この雰囲気は流路17を通り、開口部50から加湿器10Bの前方に吹き出すようになっている。
このような加湿器10Bによれば、開口部40から吹き出す蒸気のさらに外側に、開口部50から空気(気体)Aが吹き出される。これにより、開口部50から吹き出される空気Aがエアカーテン状のものとして機能し、開口部40から吹き出される蒸気の流れFが、外部に逃げるのを抑制できる。その結果、ゾーンZにおける加湿をさらに効率よく行うことができ、上記第一の実施の形態で示した効果を、さらに顕著なものとすることができる。
この場合、開口部50から吹き出される空気によるエアカーテン効果を高めるため、開口部40から吹き出される蒸気の流速よりも、開口部50から吹き出される空気の流速を低くするのが好ましい。
ところで、上記第一および第二の実施の形態で示したような加湿器10A、10Bは、以下に示すような応用例、変形例とすることも可能である。
例えば、図6に示すように、蒸気を吹き出す開口部40に、揺動可能なフラップ70を設け、このフラップ70の角度を調整することで、蒸気の吹き出し角度を可変とすることもできる。これにより、ゾーンZの広さ(加湿器10Aの前面に略平行な方向の広さ)や、ゾーンZの長さ(加湿器10A、10Bの前面に略直交する方向の広さ)を変更することができる。このようなフラップ70は、図5に示した加湿器10Bの開口部50にも備えることが可能である。
また、開口部40や50を複数のセグメントに分割し、それぞれのセグメントにおいて、開口部40や50自体を揺動させ、その吹き出し角度を可変とすることもできる。
筐体11、ケース15や、開口部40や開口部50の形状は何ら限定するものではなく、円形、矩形、楕円形等、様々な形状とすることができる。
また、開口部40や50は、環状に連続して形成するものに限るものではない。例えば、開口部40や50を、周方向において複数に分割してもよい。例えば、矩形状の開口部40や50であれば、辺ごとに分割して形成すること等ができる。
さらに、開口部40や50を、全周に形成せず、図7に示すように、上方に凸となるアーチ状に形成しても良い。特に、加湿器10A、10Bを、机やテーブル、床等の面上に置いて使用するタイプとする場合、開口部40や50をアーチ形状とするのが適している。
この場合、アーチ形状の開口部40から吹き出される蒸気は、下方は机やテーブル、床等の面によって行く手を遮られるため、実質的に閉塞的なゾーンZが形成できる。
この他、遠心ファン方式の送風ファン35を、内部ケース12の奥に設けるようにしたが、プロペラファン方式のものを採用することも可能である。ただし、プロペラファン方式の場合、前述したように、流れの方向を折り返すためのスペースが必要である。このため、図8や図9に示すように、内部ケース12の入口側、つまり開口部20に近い側にプロペラファン方式の送風ファン35’ を設け、内部ケース12の後部から筐体11あるいはケース15との隙間の空間に蒸気を吹き出し、筐体11あるいはケース15の形状に沿ってその流れの方向を折り返すようにするのがよい。
この場合、加湿部34の上流に設けた送風ファン35’のモータの発熱は、吸い込み空気を加熱する作用をもたらすので、蒸発による潜熱補給または空気加熱のための熱量低減、すなわちヒータ33のエネルギー消費量を節約することができる。
ところで、上記したような加湿器10A、10Bの構成において、加湿部34に代えて、雰囲気に含まれる湿分を低減する機能を有した除湿部(調湿部)を備える構成とすることもできる。すなわち、この装置を、除湿器(調湿器)とするのである。この除湿器では、開口部40から、除湿部で除湿された雰囲気を吹き出すことで、除湿されたゾーンZを形成することができ、限られた空間内を効率的に除湿することができる。
このような除湿器は、例えば、洗濯物を室内で乾かすための用途や、楽器等の物品を一定以下の湿度環境に維持する用途等に好適に用いることができる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
第一の実施の形態における加湿器の構成を示す断面図である。 加湿器から吹き出される蒸気の流れを示す斜視図である。 加湿器から吹き出される蒸気の流れを示す平面図である。 加湿器の使用形態の例を示す図である。 第二の実施の形態における加湿器の構成を示す断面図である。 吹き出し口となる開口部にフラップを設けた場合の例である。 吹き出し口となる開口部をアーチ形状とする場合の形状例を示す図である。 図1に示した加湿器に対応した構成の加湿器において、ファンとしてプロペラファンを用いる場合の概略構成を示す図である。 図5に示した加湿器に対応した構成の加湿器において、ファンとしてプロペラファンを用いる場合の概略構成を示す図である。
符号の説明
10A、10B…加湿器(調湿器)、11…筐体、12…内部ケース(ケース)、16…筐体、17…流路、20…開口部(吸い込み口、第一の開口部)、30…加湿ユニット、33…ヒータ(温度調整部)、34…加湿部(調湿部)、35…送風ファン(ファン)、40…開口部(吹き出し口、第二の開口部)、41…流路、50…開口部(外周側吹き出し口)、70…フラップ、A…空気(気体)、Z…ゾーン(湿度の高い領域)

Claims (15)

  1. 周囲の雰囲気を加湿する加湿器であって、
    前記雰囲気を吸い込む吸い込み口と、
    前記吸い込み口から吸い込まれた前記雰囲気を加湿する加湿部と、
    前記吸い込み口の外周側に形成され、前記加湿部で加湿された前記雰囲気を外部に吹き出す吹き出し口と、
    を備えることを特徴とする加湿器。
  2. 前記吹き出し口から吹き出した前記雰囲気が、前記吸い込み口における吸い込み力により内方に湾曲して流れることで、前記吹き出し口の前方に、他の領域よりも湿度の高い領域を形成することを特徴とする請求項1に記載の加湿器。
  3. 前記吹き出し口から吹き出す前記雰囲気の外周側に、当該雰囲気の外方への放散を抑制するための気体を吹き出す外周側吹き出し口が、さらに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の加湿器。
  4. 前記加湿器は、前記吹き出し口から前記雰囲気をほぼ横方向に吹き出すような状態で使用されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の加湿器。
  5. 前記吹き出し口は、周方向にほぼ連続して形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の加湿器。
  6. 前記吹き出し口は、上方に凸となるアーチ形状に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の加湿器。
  7. 前記加湿器は、略水平な設置面上に設置されて用いられることを特徴とする請求項6に記載の加湿器。
  8. 前記吹き出し口は、前記雰囲気の吹き出し方向が変更可能であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の加湿器。
  9. 前記吸い込み口から吸い込んだ前記雰囲気を加熱するヒータを備えることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の加湿器。
  10. 前記ヒータで加熱する前記雰囲気の温度を調整するための、前記ヒータのコントローラをさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の加湿器。
  11. 周囲の雰囲気の加湿または除湿の一方のみを行う調湿器であって、
    前記調湿器の外殻を形成する筐体と、
    前記筐体の外部に向けて開口する第一の開口部と、
    前記第一の開口部の外周側を囲むように形成され、前記筐体の外部に向けて開口する第二の開口部と、
    前記筐体内に設けられ、前記第一の開口部と前記第二の開口部を連通する流路と、
    前記流路に設けられたファンと、
    前記ファンを作動させることで前記第一の開口部から前記流路内に吸い込まれた前記雰囲気を加湿または除湿する調湿部と、
    を備えることを特徴とする調湿器。
  12. 前記筐体内に、前記第一の開口部から前記筐体内に延び、前記筐体とは径方向に隙間を有して設けられた略筒状のケースをさらに備え、
    前記流路は、前記第一の開口部から前記ケース内を通り、前記ケースの前記第一の開口部とは反対側の端部にて前記ケースの外方側に連通し、前記第二の開口部へと連通していることを特徴とする請求項11に記載の調湿器。
  13. 前記ファンは、前記ケースの前記第一の開口部とは反対側の端部に設けられ、前記ケースの内方から前記ケースの外方に向けての気流を生じさせる遠心方式のターボファンであることを特徴とする請求項12に記載の調湿器。
  14. 前記流路に設けられ、前記第一の開口部から前記ケース内に吸い込まれた前記雰囲気を加熱または冷却する温度調整部をさらに備えることを特徴とする請求項11から13のいずれかに記載の調湿器。
  15. 前記調湿器は、可搬性を有することを特徴とする請求項11から14のいずれかに記載の調湿器。
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