JP2003254556A - 空気調和装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

空気調和装置を備えた画像形成装置

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JP2003254556A
JP2003254556A JP2002052930A JP2002052930A JP2003254556A JP 2003254556 A JP2003254556 A JP 2003254556A JP 2002052930 A JP2002052930 A JP 2002052930A JP 2002052930 A JP2002052930 A JP 2002052930A JP 2003254556 A JP2003254556 A JP 2003254556A
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air
humidity
suction
image forming
amount
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Makoto Tanaka
田中  誠
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置と人体により良い快適なオフィ
ス環境を創り出す為に、マイナスイオン発生手段と除湿
手段を有する空気調和装置を備え、メンテナンス性と省
スペース化を図った画像形成装置を提供することにあ
る。 【解決手段】 除湿器およびマイナスイオン発生器を備
え、除湿器で吸湿した水をマイナスイオン発生器に対し
て自動供給するように配置した空気調和装置を画像形成
装置に設置する。これによって、マイナスイオン発生器
への給水を自動化し、余計な給水の手間を廃止しメンテ
ナンス性を向上させると共に、省スペース化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置、詳
しくは、除湿手段と空気中にマイナスイオンを発生させ
ることのできる装置を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置を使用するオフィス環境で
は多くの人々が活動しており、本格的な空調設備のない
環境では空気が汚れ易く、作業環境として相応しくなく
改善が望まれる場合が多い。特に、湿気の多い地域や梅
雨時などでは、オフィス内に設けられた空調設備の能力
だけでは不十分で、画像形成装置内に配設された用紙が
吸湿することにより搬送不良を多発することが報告され
ている。快適なオフィス環境を得る為に、たとえば、人
体、生体の細胞を活性化し、血液の浄化、自律神経の安
定、疲労回復などに良いとされているマイナスイオン発
生器と空気調和機能を有する装置が現在までに種々提案
されている。
【0003】たとえば、特公昭61−6298号公報に
は、水滴に電圧を印加することによりマイナスイオンを
発生させる装置が記載されている。また、特開平9−2
50785号公報には、水滴を電気石に接触させること
によりマイナスイオンを発生させる装置が記載されてい
る。また、特開平9−250785号公報には、羽根車
によって水を叩き、これによって水を微細水滴としてマ
イナスイオンを発生させる装置が記載されている。さら
に、快適な環境湿度を得る為に特開2000−8122
7号公報には、マイナスイオンを発生させる装置に除
湿、加湿機能を装備した装置等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、画像形成装置
を使用するオフィス環境で画像形成装置と人体により良
い環境を創り出すには、上記提案されているようなマイ
ナスイオン発生装置や湿度を調節するための空気調和装
置が必要となるが、オフィスによってはスペースの余裕
がなく設置できない、若しくは、設置してもスペースが
限られてしまい、オフィス環境を更に悪くすることにも
なりかねないという事態が発生する。また、単にオフィ
ス内に設置しても画像形成装置内部の空気調和という面
では効果を果たさないという不具合を有する。
【0005】また、上記提案されているようなマイナス
イオン発生装置では、水からマイナスイオンを発生させ
る構成の為、外部から水道配管を導入するか、または、
給水タンクによる水の補給と言うメンテナンスが不可欠
である。
【0006】しかし、外部から水道配管を導入するタイ
プの装置では、設置費用が膨大となり、且つ、装置の安
易な移動ができなくなりオフィス環境の悪化を招きかね
ない。また、多忙なオフィス環境では、給水タンクでの
水補給行為は煩わしく、業務効率を低下させたり忘れら
れたりする可能性があり、せっかく高価なマイナスイオ
ン発生装置や空気調和装置を設置しても機能を果たさな
いという問題があった。
【0007】本発明は、上記した課題に鑑みなされたも
のであり、その目的とするところは、画像形成装置と人
体により良い快適なオフィス環境を創り出す為に、マイ
ナスイオン発生手段と除湿手段を有する空気調和装置を
備え、メンテナンス性と省スペース化を図った画像形成
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、除湿手段で吸湿された水
をマイナスイオン発生手段に対して定量的に供給する給
水制御手段を備えた空気調和装置を画像形成装置に設置
したことを特徴としている。
【0009】このような構成によると、画像形成装置に
除湿手段とマイナスイオン発生手段を含む空気調和装置
が一体的に配置されることで省スペース化が図られると
共に、除湿手段により吸湿された水分を直接、定量的に
マイナスイオン発生手段へ給水するように作用する。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記空気調和装置には、前記画
像形成装置の内外の空気を導入する第一と第二の空気吸
込口を有する風路手段と吸引手段を有し、更に、第一の
空気吸込口と前記吸引手段との風路内に空気吸込量を規
制する吸込量規制手段を備えることを特徴としている。
【0011】このような構成によると、吸込量規制手段
を制御することにより、画像形成装置内の湿度を直接コ
ントロールするように作用する。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
記載の発明において、湿度を検知するための湿度検知手
段と、この湿度検知手段によって検知された湿度と予め
設定された設定湿度とを比較して、前記吸込制御手段、
除湿手段、及び給水制御手段を制御するための設定制御
手段とを備え、該設定制御手段は、前記湿度検知手段に
よって検知された検知湿度と予め設定された湿度とを比
較し、前記吸込量規制手段、吸込制御手段及び給水制御
手段を所定量作動させることを特徴する。
【0013】このような構成によると、設定湿度より低
い場合には、前記第一の空気吸込口からの空気吸込量を
最小にし、マイナスイオン発生手段への給水量を増加さ
せるように前記吸込量規制手段、吸込制御手段及び給水
制御手段を作動させると共に、前記除湿手段の動作能力
を低下させる方向に、また、設定湿度より高い場合に
は、前記第一の空気吸込口からの空気吸込量を最大に
し、マイナスイオン発生手段への給水量を減少させるよ
うに前記吸込量規制手段、吸込制御手段及び給水制御手
段を作動させ、前記除湿手段の動作能力を増強するよう
に作用する。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明である画像形成装
置の一実施形態の要部構成を示す正断面図である。図1
において、画像形成装置1の下方には移動可能な滑車を
備えた空気調和装置2が設置される。この空気調和装置
2は、ケーシング3、複数の空気取入口より空気を吸引
する吸引装置4、除湿手段としての除湿器5、除湿器5
により吸湿した水分を貯蔵する貯蔵手段6、マイナスイ
オン発生手段としてのマイナスイオン発生器7、貯蔵手
段6と連結し、貯蔵手段6内の水を定量的にマイナスイ
オン発生器7に給水する給水制御手段8で構成されてい
る。
【0015】ケーシング3の前面部には、前記マイナス
イオン発生器7と連結し、マイナスイオンを排出させる
空気吹出口9が、上面部及び一側面部には画像形成装置
1内部と連通する第一の空気取入口10及び画像形成装
置1外部と連通する第二の空気取入口11が設けられ
る。
【0016】前記吸引装置4は、前記第一の空気取入口
10及び第二の空気取入口11を含む風路(矢視A及び
矢視B)と前記除湿器5とを連結する風路形成手段とし
ての吸引ダクト12と、吸引ファン13、そして、前記
第一の空気取入口10と該吸引ファン13との間に設け
られた吸込量規制弁14とから構成される。
【0017】除湿器5は、空気を露点温度以下に冷却し
て、空気中の水蒸気を凝縮させて減湿する冷却減湿方式
のものが使用されており、図1には現れていないが、除
湿器5内には、冷凍サイクルを構成する圧縮機、蒸発器
および凝縮器などが設けられている。
【0018】また、除湿器5内に空気を取り入れるた
め、前記吸引装置4の空気通過方向の下流側に下流側に
除湿器5内を配置し、また、除湿器5内に送り込まれた
空気をマイナスイオン発生器7に送風する際に、送風量
を調節するための送風量制御弁15が内蔵された除湿器
側排出ダクト16が設けられている。
【0019】貯蔵手段6の内部には、前記除湿器5によ
り除湿され、水路5aを経由して該貯蔵手段6に蓄えら
れた水の量を検知する水量検知センサ17が設けられ
る。また、下部には該貯蔵手段6に蓄えられた水を適
時、定量的にマイナスイオン発生器7へ給水する給水制
御手段8が固設されている。
【0020】図2は、図1における要部側断面図であ
る。図1および図2において、マイナスイオン発生器7
は、ケーシング3の前面に設けられた空気吹出口9を含
むようにして形成されるハウジング18内に給水手段と
しての噴霧管19と、水分裂手段としての羽根車20
と、該羽根車20に対して空気の通過方向の下流側に、
空気と水滴とを分離するためのエリミネータ21が設け
られている。また、ハウジング18における上部には矩
形状の開口部が形成されており、これに除湿器5に連通
する前記除湿器側排出ダクト16が接続される。
【0021】前記噴霧管19には、その径方向において
互いに対向する1対の噴霧孔22が、その軸方向に沿っ
て、互いに隣り合う噴霧孔22が90°ずつ変位するよ
うにして複数形成されており、ハウジング18内におい
て、幅方向に延び右側壁23および左側壁24を貫通す
るように配置され受け部材25で支持される。なお、こ
の噴霧管19の端部には後述する給水管26が接続され
ている。
【0022】また、羽根車20は、噴霧管19のまわり
において所定間隔を隔てて、かつ噴霧管19に対して回
転可能に配置され、その一端部は右側壁23におけるハ
ウジング18の外側に配設されたモータ27に係合し駆
動が伝達され、これによって、羽根車20が噴霧管19
を中心軸として回転される。なお、このモータ27は、
後述する制御部40(不図示)のインバータ制御によ
り、たとえば、除湿器5の作動の如何にかかわらず、空
気吹出口9から吹き出される風量が常に一定に保たれる
ように、羽根車20を回転させるように作動させてい
る。これによって、不快感を受けることなく、その吹き
出される風を受けることができる。
【0023】前記給水管26は、その一端側が前記給水
制御手段8に接続されるとともに、他端側が噴霧管19
に接続され、側が前記給水制御手段8により噴霧管19
への水量を調整している。さらに、ケーシング3の第一
の空気取入口10の近傍には湿度を検知するための湿度
検知手段としての湿度センサ41が設けられるととも
に、ケーシング3内には、この湿度センサ41によって
検知された湿度と予め設定された設定湿度とを比較し
て、空気調和装置2の各手段を制御するための制御部4
0が設けられている。
【0024】この制御部40は、CPU、ROMおよび
RAMなどから構成され、除湿器5、給水制御手段8、
吸引ファン13、吸込量規制弁14、送風量制御弁1
5、湿度センサ41、モータ27の各部と接続されてい
る。そして、湿度センサ41によって検知された湿度に
基づいて、上記の各部が制御部40によって制御され、
これによって、画像形成装置内及びオフィス内空気の湿
度が常に好適な湿度に調節されつつ、オフィス中にマイ
ナスイオンを発生させることができる。
【0025】以上のような構成において、空気調和装置
2の作動により第一の空気取入口10及び第二の空気取
入口11から取り入れられた空気は、吸引装置4の吸引
ダクト12を経由して除湿器5内に流入され、除湿器5
内を通過した空気は除湿器側ダクト16を介してハウジ
ング18内に送られる。そして、ハウジング18内に送
られた空気には、マイナスイオン発生器7によって、マ
イナスイオンが与えられ、エリミネータ21により水滴
と分離された後、空気吹出口9からマイナスイオンが送
り出される。
【0026】すなわち、このマイナスイオン発生器7に
おいては、給水管26を介して噴霧管19に供給された
水が、噴霧管19に形成される複数の噴霧孔22から霧
状に噴霧され、噴霧された水滴が、モータ27の駆動に
よって回転する羽根車20に接触してさらに微細な水滴
に分裂させられ、これによって人体にとって好ましいマ
イナスイオンを多量に発生するように構成されている。
この発生のメカニズムは一般的にレナード現象として知
られており、水滴が空気中で分裂するときに、付近の空
気中にマイナスイオンを発生させるとともに、水滴がマ
イナスイオンと等量の正電荷を得るような現象で、滝の
付近の空気中にマイナスイオンが多く存在することから
滝効果とも呼ばれている。
【0027】更には、空気調和装置を備えた画像形成装
置全体の制御動作について説明する。画像形成装置1に
一体的に設置されている空気調和装置は、図示しない操
作部により動作するように構成されており、その動作の
流れは図3のフロー図に示すような制御が行なわれる。
この制御は、制御部40内のROM内に記憶される湿度
制御手段としての湿度制御プログラムの実行により行な
われ、給水制御手段8の作動により、マイナスイオン発
生器7の噴霧管19へ供給される水の量(すなわち、噴
霧量)が、3段階、すなわち、少ない量(以下、除湿運
転時噴霧量と言う)、多い量(以下、加湿運転時噴霧量
と言う)、およびその中間の量(以下、定常運転時噴霧
量と言う。)に設定されており、また、設定湿度につい
ても、下限値HL(たとえば、45%RH)、上限値H
H(たとえば、55%RH)およびその中間の標準値H
S(たとえば、50%RH)が予め設定されている。
【0028】まず、画像形成装置1の図示しない操作部
から空気調和装置を作動させると空気調和装置2内の湿
度制御プログラムが開始され、同時に、吸引ファン13
の定常回転、吸込量規制弁14の開動作(S1)及び除
湿器5の運転開始(S2)が行われる。
【0029】次に、貯蔵手段6内にある水量センサ17
による検知が行なわれ(S3)、前記貯蔵手段6内の水
量が所定量に到達していない場合(NG)は、所定時
間、貯蔵手段6内の水が所定量貯蔵されるまで除湿動作
を行い、所定量に到達した段階で前記水量センサ17の
検知がOKとなると給水制御手段8が定常作動を開始し
(S4)、マイナスイオン発生器7も定常運転が行なわ
れる(S5)。このマイナスイオン発生器7の定常運転
においては、噴霧管19から噴霧される噴霧量が、定常
運転時噴霧量とされるように給水制御手段8からの給水
量が調整される。そして、湿度センサ41の検知湿度H
Dが設定湿度の下限値HLよりも低いか否かが判断され
(S6)、低い場合(S6:YES)には、吸引ファン
13の回転が低く抑えられる(S7)と共に、吸込量規
制弁14の弁が閉ざされ(S8)、且つ、除湿器5の動
作が停止される(S9)。
【0030】これによって、除湿器5内には、吸引ファ
ン13による第二の空気取入口11からの空気のみが流
入される。そして、給水制御手段8を最大に動作させ、
マイナスイオン発生器7への給水量を加湿運転時噴霧量
まで増加させることで、適度な加湿を維持することがで
きる。この際、前記除湿器5からマイナスイオン発生器
7への送風量を調節するための送風量制御弁15が作動
し、前記吸引ファン13が最小限の動作を行っていても
マイナスイオン発生器7からの吐き出し量が最大になる
ように弁開口が全開設定となる(S10)。
【0031】次に、検知湿度HDが下限値HLよりも低
いか否かが判断され(S11)、検知湿度HDが下限値
HL以上の湿度となった場合(S11:YES)は、給
水制御手段8の作動を最小限に制御し、マイナスイオン
発生器7の噴霧量を除湿運転時噴霧量まで給水を減少さ
せると同時に、前記送風量制御弁15が作動し、マイナ
スイオン発生器7からの吐き出し量が最小になるように
弁開口が最小設定となる(S12)。また、検知湿度H
Dが下限値HLより低い場合(S11:NO)は、マイ
ナスイオン発生器7への給水量が増加したままの状態で
所定時間連続運転される。
【0032】そして、検知温度HDが標準値HS以上の
湿度となったか否かが判断され(S13)、検知温度H
Dが標準値HS以上の湿度となった場合(S13:YE
S)には、再びS1からS5の基本動作パターンに戻
り、吸引ファン13の定常回転、吸込量規制弁14の開
動作(S1)及び除湿器5の運転状態のまま(S2)、
前記説明した水量センサ検知(S3)、給水制御手段8
の定常動作(S4)、マイナスイオン発生器7の運転
(S5)のみが行なわれる。
【0033】また、検知湿度HDが標準値HSより低い
場合(S13:NO)には、給水制御手段8の作動を最
小限に制御されたままの状態で所定時間運転されるよう
に設定してある。
【0034】このような制御によれば、標準値HSに近
づくにつれて、まず下限値HL以上の湿度となった時
に、給水制御手段8による給水を抑えることでマイナス
イオン発生器7が除湿運転時噴霧量まで減少され、次い
で、標準値HSとなった時に、給水制御手段8が定常作
動に戻るように制御されるので、マイナスイオン発生器
7の噴霧によって、除湿器5のみでは実現できない湿度
の微調節を行なうことができ、より精度の良い湿度制御
を行なうことができる。
【0035】一方、湿度センサ41の検知湿度HDが設
定湿度の下限値HL以上である場合(S6:NO)に
は、次いで、検知湿度HDが設定湿度の上限値HHより
も高いか否かが判断され(S14)、高い場合(S1
4:YES)には、吸引ファン13を最大限動作させ
(S15)、画像形成装置1と連通した第一の空気取入
口10からの空気量をコントロールする吸込量規制弁1
4の全開動作を行い(S16)、除湿器5を継続運転さ
せる(S17)。
【0036】そして、給水制御手段8を最小作動させ、
マイナスイオン発生器7への給水量を減らし除湿運転時
噴霧量まで低減させる。この際、前記除湿器5からマイ
ナスイオン発生器7への送風量を調節するための送風量
制御弁15が作動し、前記吸引ファン13が最大限の動
作を行っていてもマイナスイオン発生器7からの吐き出
し量が最小になるように弁開口が最小設定となる(S1
8)。このような除湿方法によれば、室内のみならず、
画像形成装置1内の空調をも制御するように動作し、微
妙な運転動作によって、精度の良い湿度制御を行なうこ
とができる。
【0037】次に、検知湿度HDが上限値HHよりも低
いか否かが判断され(S19)、検知湿度HDが上限値
HH以下の湿度となった場合(S19:YES)は、除
湿器5の運転が停止される(S20)。尚、検知湿度H
Dが上限値HHより高い場合(S19:NO)は、マイ
ナスイオン発生器7への給水量が低減されたままの状態
で、除湿器5が継続運転される。
【0038】そして、検知温度HDが標準値HS以下の
湿度となったか否かが判断され(S21)、検知温度H
Dが標準値HS以下の湿度となった場合(S21:YE
S)には、検知湿度HDが下限値HL以上の場合(S
6:NO)であって、かつ上限値HH以下の場合(S1
4:NO)と同様に、再びS1からS5の基本動作パタ
ーンに戻り、吸引ファン13の定常回転、吸込量規制弁
14の開動作(S1)及び除湿器5の運転状態のまま
(S2)、前記説明した水量センサ17の検知(S
3)、給水制御手段8の定常動作(S4)、マイナスイ
オン発生器7の運転(S5)のみが行なわれる。
【0039】また、検知湿度HDが標準値HSより高い
場合(S21:NO)には、除湿器5の運転が停止した
状態において、マイナスイオン発生器7への給水量が低
減されたままの状態で運転される。このような制御によ
れば、標準値HSに近づくにつれて、まず上限値HH以
下の湿度となった時に、除湿器5の運転が停止され、次
いで、標準値HSとなった時に、給水制御手段8が定常
作動に戻るように制御されるので、マイナスイオン発生
器7の噴霧によって、除湿器5のみでは実現できない湿
度の微調節を行なうことができ、より精度の良い湿度制
御を行なうことができる。
【0040】このような湿度制御プログラムによると、
設定湿度の下限値HLより低い場合には、マイナスイオ
ン発生器7への給水量が加湿運転時噴霧量まで増加され
るとともに、一方、設定湿度の上限値HHより高い場合
には、マイナスイオン発生器7への給水量が除湿運転時
噴霧量まで低減されるとともに、除湿器5の運転が行な
われる。
【0041】そのため、このようなマイナスイオン発生
器7と、除湿器5とがリンクした制御によって、画像形
成装置内の空気をも快適な湿度で精度よく保ちながら、
空気中にマイナスイオンを発生させることができる。
【0042】図4は、他の実施形態1の制御フローを示
す図で、上記した構成と同様のものには、同じ符号を付
し、その説明を省略する。同図において、湿度制御プロ
グラムにおいては、上記の制御に限らず、例えば、吸引
ファン13の回転を低回転及び高回転のみ、給水制御手
段8によるマイナスイオン発生器7への給水量を多量お
よび少量の2段階として設定し、加湿器5の運転時に
は、マイナスイオン発生器7への給水量が少量とされ、
それ以外の場合、すなわち、除湿器5の運転が停止して
いる状態においては、マイナスイオン発生器7への給水
量が多量とされるような制御を行なってもよい。
【0043】図5は他の実施形態2を示すもので、本実
施形態では、吸引ファン13及びマイナスイオン発生器
7の羽根車20の回転によって、ケーシング3内におけ
る空気取入口10、11から空気吹出口9に至る空気の
流れを形成したが、装置の大きさや能力に応じてマイナ
スイオン発生器7側に別途送風ファン28などを設け、
マイナスイオンの送風を更に精密にコントロールしても
よい。
【0044】他の実施形態3として、本実施形態では、
除湿器5は冷却減湿方式のものを使用したが、たとえ
ば、吸収減湿方式、吸着減湿方式、圧縮減湿方式など目
的および用途に応じて何れのものを使用してもよい。
【0045】他の実施形態4として、本実施形態では、
画像形成装置の操作部を利用して一体的に空気調和装置
を稼動させているが、空気調和装置側に専用の電源や操
作部を設けて、画像形成装置とは独立して使用してもよ
い(不図示)。
【0046】他の実施形態5として、本実施形態におい
ては、除湿器5およびマイナスイオン発生器7は、水の
落下方向に対して上下、つまり、マイナスイオン発生器
7の上部に除湿器5を配置し、水の自然落下を利用して
除湿した水をマイナスイオン発生器7へ供給する構成に
したが、例えば、給水制御手段からの供給方法をポンプ
(不図示)等で強制的に供給する構成にすれば、マイナ
スイオン発生器7と除湿器5のレイアウトが逆転するこ
とも可能となり、空気調和装置内の配置構成に自由度が
増すことになる。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、マイナスイオン発生手段と除湿手段を有す
る空気調和装置を備ええた画像形成装置によって、年間
昼夜を通じて快適な湿度を保ちながら画像形成装置と人
体により良い快適なオフィス環境を創り出すことができ
ると共に、1つの装置で湿度の調節とマイナスイオンの
発生を行なえるので、マイナスイオン発生器と湿度を調
節するための空気調和装置とを別々に配置した場合に比
べて、装置自体のコストおよび装置のランニングコスト
を低減でき、また省スペース化を図ることができる。ま
た、除湿手段により吸湿された水を自動的にマイナスイ
オン発生手段へ給水し、マイナスイオンを発生するよう
に構成したので、給水タンク等での外部からの水補給行
為を行う必要がなく、メンテナス性に優れる。
【0048】また、請求項2に記載の発明によれば、前
記空気調和装置には、前記画像形成装置内の空気を導入
する空気吸込口を有し、該空気吸込口と前記吸引手段と
の風路内に空気吸込量を制御する吸込制御手段を備える
ことで、画像形成装置内の空気を直接吸引し湿度をコン
トロールする為、画像形成装置内に配備された用紙の湿
度を一定に保つことが可能となり、搬送性に優れた画像
形成装置を提供できる。
【0049】請求項3に記載の発明によれば、湿度検知
手段によって検知された湿度に基づいて、マイナスイオ
ン発生手段および除湿手段が制御手段によって制御され
る。そのため、画像形成装置内外の空気を常に精度よく
好適な湿度に調節しながら、マイナスイオンを発生させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明である画像形成装置の一実施形態の要
部構成を示す正断面図である。
【図2】 図1における空気調和装置の要部を拡大して
示す要部側断面図である。
【図3】 湿度制御プログラムのフロー図である。
【図4】 湿度制御プログラムのフロー図である。
【図5】 本発明である画像形成装置の他の実施形態2
の要部を示す要部側断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 空気調和装置 3 ケーシング 4 吸引装置 5 除湿器 6 貯蔵手段 7 マイナスイオン発生器 8 給水制御手段 9 空気吹出口 10 第一の空気取入口 11 第二の空気取入口 13 吸引ファン 14 吸込量規制弁 15 送風量制御弁 17 水量検知センサ 19 噴霧管 20 羽根車 21 エリミネータ 22 噴霧孔 26 給水管 40 制御部 41 湿度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/20 G03G 21/00 534 Fターム(参考) 2H027 DA14 DE07 EF01 JA14 JB13 JB15 JB16 JB27 JC12 2H071 AA59 EA04 3L050 AA10 BD05 BE03 3L051 BC10 3L060 AA05 CC07 DD08 EE25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除湿手段およびマイナスイオン発生手段
    を備えた空気調和装置において、除湿手段で吸湿された
    水をマイナスイオン発生手段に対して供給する給水制御
    手段を備えた空気調和装置を画像形成装置に設置したこ
    とを特徴とする、画像形成装置。
  2. 【請求項2】 除湿手段およびマイナスイオン発生手段
    を備えた空気調和装置において、前記画像形成装置内の
    空気を導入する第一の空気吸込口と、前記画像形成装置
    外の空気を導入する第二の空気吸込口を有する風路形成
    手段と、前記除湿手段に空気を吸引する吸引手段とを有
    し、且つ、該第一の空気吸込口と前記吸引手段との風路
    内に空気吸込量を規制する吸込量規制手段を備えること
    を特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 湿度を検知するための湿度検知手段と、
    この湿度検知手段によって検知された湿度と予め設定さ
    れた設定湿度とを比較して、前記吸込制御手段、除湿手
    段、及び給水制御手段を制御するための設定制御手段と
    を備え、該設定制御手段は、前記湿度検知手段によって
    検知された検知湿度が、設定湿度より低い場合には、前
    記第一の空気吸込口からの空気吸込量を最小にし、マイ
    ナスイオン発生手段への給水量を増加させるように前記
    吸込量規制手段、吸込制御手段及び給水制御手段を作動
    させると共に、前記除湿手段の動作能力を低下させる方
    向に制御し、また、設定湿度より高い場合には、前記第
    一の空気吸込口からの空気吸込量を最大にし、マイナス
    イオン発生手段への給水量を減少させるように前記吸込
    量規制手段、吸込制御手段及び給水制御手段を作動させ
    ると共に、前記除湿手段の動作能力を増強する方向に制
    御する手段を有することを特徴する、請求項1に記載の
    画像形成装置。
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