JP2008185310A - 空気調和装置 - Google Patents

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Atsushi Okada
敦 岡田
Hironori Nozoe
博紀 濃添
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Abstract

【課題】 メンテナンスが良好に行え、かつ、室内の空調環境の快適性を向上できる空気調和装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 室内100に開口し、室内100側に向かうにつれて拡大されるノズル形とされた室内吹出口部103と、室内100に開口し、室内100側に向かうにつれて拡大されるノズル形とされた室内吸込口部107と、室外200に設置され、室内吸引口部107から取り込まれた室内空気を室内熱交換器21によって冷却または加熱して空調空気とし、空調空気を室内吹出口部103から室内に吹出す室外設置型室内ユニット5と、を備え、室内吸込口部107は、室内吹出口部103の内側に、軸線方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、空気調和装置に関するものである。
空気調和装置の室内ユニットは、居住空間、店舗等のスペースをできるだけ広く使えるようにするため、床置き形から壁掛け形、さらには天井吊下げ形、天井カセット形、天井埋込形と設置場所が室内の上の方に変化している。
しかし、いずれも基本的に室内に設置される形態であるため、フィルタの交換等の日常メンテナンスおよびドレン配管による水漏れ対応、熱交換器の洗浄、修理等のメンテナンスを行なう場合には、室内の養生が必要であるという問題があった。
また、例えば、室内配管が長くなるような場合には、室内景観を阻害する恐れがあった。
これを解消するものとして、例えば、特許文献1に示されるものが提案されている。
これは、室内ユニットが壁の外側に取り付けられ、壁の上部に空気を室内側に吹き出す空気吹出口が、床に近い位置に室内空気を室外側に吸い込む空気吸込口が設けられている。そして、室内ユニットは、その背面側に取外し可能に装着され、かつ、取外すことによって室内ユニットの内部機器を点検したり、追加オプション機器を取付けたりする室外側背面板を備えている。
また、たとえば、特許文献2に示されるように、空気吹出口の内側に、空気吸込口を備えて一箇所で吹出しと吸込みとを行い、吹き出しの気流によって囲まれるゾーンを形成するものも提案されている。
特開2004−278996号公報 実開平3−73851号公報
ところで、特許文献1に示されるものは、空気吹出口および空気吸込口のために建物の壁に2個の孔を開ける必要がある。建物の強度等を勘案すると望ましくなく、この孔はできるだけ小径のものとすることが求められる。
このように空気吹出口を小径とすると、吹き出される空気の速度(風速)が大きくなるので、特許文献1に図示されるように、空調された空気が、空気吹出口が設置されている壁に対向する壁に当り、該壁に沿って下降するように循環される。このため、空気吹出口が設置されている壁に近い部分は空調の効果が不十分となるという問題がある。
また、空気吹出口から吹き出される空調空気の向きを下向きに変更すると、風速の大きな空調空気が、人に直接当るようになり、人に不快感を与えるという問題がある。
また、特許文献2に示されるものは、一定の範囲を空調するもので、その範囲の外側では空調効果が不十分となるし、人が移動した際、吹き出しの気流が人に直接当るようになり、人に不快感を与えるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、メンテナンスが良好に行え、かつ、室内の空調環境の快適性を向上できる空気調和装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる空気調和装置は、室内に開口し、該室内側に向かうにつれて拡大されるノズル形とされた室内吹出口部と、該室内に開口し、該室内側に向かうにつれて拡大されるノズル形とされた室内吸込口部と、室外に設置され、該室内吸引口部から取り込まれた室内空気を熱交換器によって冷却または加熱して空調空気とし、該空調空気を前記室内吹出口部から室内に吹出す室外設置型室内ユニットと、を備え、前記室内吸込口部は、前記室内吹出口部の内側に、軸線方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とする。
本発明にかかる空気調和装置は、室外に配置した室外設置型室内ユニットを作動させると、室内吸込口部から室内空気を取り込み、それを熱交換器によって冷却または加熱して空調空気とする。この空調空気は、室内吹出口部から室内に吹出され、室内の空気調和を行う。
このように、室外設置型室内ユニットは室外に設置されているので、フィルタの交換等、ドレン配管による水漏れ対応、熱交換器の洗浄、修理等のメンテナンスを室外で行うことができる。
このため、メンテナンスのために室内の養生が必要でなくなるので、その分メンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、室内吸込口部は、室内吹出口部の内側に、軸線方向に移動可能に取り付けられているので、壁に設ける孔は1個で済み、2個設けるものに比べて建物の強度に及ぼす影響を少なくすることができる。
この場合、空調空気は室内吹出口部と室内吸込口部との間を通って室内に吹き出されることとなる。室内吹出口部および室内吸込口部は、ともに室内側に向かうにつれて拡大されるノズル形とされているので、空調空気は、外側に拡散するように吹き出される。
この外側に拡散する空調空気によってその内側の室内空気が誘引され、再循環流が形成されるので、室内空気は室内吸込口部に向かって付勢され、かつ、室内吸込口部から吸引されることによってさらに加速されて室外設置型室内ユニットに吸込まれる。
このように、室内空気が吸い込まれる範囲が広くなるので、室内の汚染空気、臭い等を早く排出することができる。
さらに、室内吹出口部および室内吸込口部は、ともに室内側に向かうにつれて拡大されるノズル形とされているので、室内吸込口部を軸線方向に移動させれば、室内吸込口部の先端部と室内吹出口部との隙間、言い換えれば、吹出面積の大きさが調節できる。
この隙間を小さくすれば、空調空気の吹出し速度が大きくなるので、空調空気を遠くまで届かせることができる。一方、この隙間を大きくすれば、空調空気の届く範囲を抑制することができる。
したがって、人がいる場所に対応して室内吸込口部の軸線方向位置を調節することによって、空調空気が人に直接当らないように、かつ、人の周囲を覆うように空調できるので、室内の空調環境の快適性を向上することができる。
また、本発明にかかる空気調和装置では、人体検知センサを備え、該人体検知センサの検出信号によって前記室内吸込口部を軸線方向に移動させることを特徴とする。
このように、本発明によれば、人体検知センサを備え、人体検知センサの検出信号によって室内吸込口部を軸線方向に移動させるので、自動的に、確実に、かつ、精度良く空調空気を直接人に当てないようにすることができる。
また、本発明にかかる空気調和装置では、前記室外設置型室内ユニットには、前記室内吸引口部から取り込まれた室内空気の少なくとも一部を、外部から取り入れた外部空気と熱交換して排出する全熱交換器が備えられていることを特徴とする。
本発明にかかる空気調和装置では、室内吸込口部から取り込まれた室内空気は、その少なくとも一部が全熱交換器によって外部から取り入れた外部空気と熱交換して排出される。残りの室内空気および全熱交換器で熱交換された外部空気は、熱交換器によって空調空気とされ、室内吹出口部から室内に吹き出される。
このように、室内空気を排出するとともに取り入れた外部空気と熱交換させる全熱交換器が備えられているので、省エネルギーによる換気を行うことができる。
また、室内熱交換器への冷媒の供給あるいは非供給によって冷暖房、換気、吸気等を適宜行うことができる。
このため、建築基準法によって義務付けされた換気用の設備(換気ユニット、給排気用のダクト等)を別途設置する必要がなくなる。
本発明によれば、室外設置型室内ユニットは室外に設置されているので、メンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、室内側に向かうにつれて拡大されるノズル形とされている室内吸込口部は、室内側に向かうにつれて拡大されるノズル形とされている室内吹出口部の内側に、軸線方向に移動可能に取り付けられているので、室内の汚染空気、臭い等を早く排出することができるとともに室内の空調環境の快適性を向上することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図6を用いて説明する。
図1は本実施形態にかかる空気調和装置の設置状態を示す斜視図である。図2は、本実施形態にかかる室外設置型室内ユニットの内部概略構成を示す正面図である。図3および図4は、本実施形態にかかる室内吹出部部分の室内吸込口部の軸線方向位置の異なる状態を示す縦断面図である。図5は、本実施形態にかかる室内吹出部の空調空気吹出しと室内空気の吸込み状態を示す模式図である。図6は、本実施形態にかかる人の位置による空調状態を示す模式平面図である。
本実施形態にかかる空気調和装置1は、図1に示されるように1台の室外ユニット3に、複数台、例えば2台の室外設置型室内ユニット5が接続された、マルチ室内ユニットタイプと称されるものである。
これら室外ユニット3および室外設置型室内ユニット5は、冷媒が導通する冷媒配管である液管7およびガス管9や図示しない電気配線等により接続されている。
空気調和装置1は、室外ユニット3および室外設置型室内ユニット5内に設置された各機器を液管7およびガス管9によって接続し、冷媒が状態を変えて循環する冷媒回路を構成している。
室外ユニット3には、図示しない圧縮機、室外熱交換器、等が備えられている。
室外ユニット3は、冷房時には、冷却した液冷媒を液管7によって各室外設置型室内ユニット5へ供給し、暖房時には、高温高圧のガス冷媒を各室外設置型室内ユニット5に供給する。
室外設置型室内ユニット5には、図2に示されるように、各機器を収納するケーシング11と、全熱交換器13と、ロールフィルタ15と、シロッコファン17と、ファンモータ19と、室内熱交換器(熱交換器)21と、排気用ファン23と、外部空気取入用ファン25と、ゴミ排出ファン27と、制御箱29とが備えられている。
ケーシング11は、略直方体形状をした中空体である。ケーシング11の内部は、仕切部材31によって全熱交換器13等を設置する全熱交換器セクション33と、室内熱交換器21等を設置する室内熱交換器セクション35と、シロッコファン17等を設置する送風機セクション37とに区切られている。
ケーシング11の前面39には、全熱交換器セクション33、室内熱交換器セクション35および送風機セクション37が略全面に亘り開口している。
これらの開口部を覆うようにそれぞれ全熱交換器セクションパネル41、室内熱交換器セクションパネル43および送風機セクションパネル45が備えられている。(図1参照)
全熱交換器セクションパネル41、室内熱交換器セクションパネル43および送風機セクションパネル45は、前面39にパッキン等を介して密封できるように着脱可能に取り付けられている。
ケーシング11の前面39と略直交するように交差する上面47には、吸引ダクト49が接続される吸引口部51と、吹出ダクト53が接続される吹出口部55とが備えられている。
吸引口部51は、全熱交換器セクション33に位置し、吹出口部55は室内熱交換器セクション35に位置している。
ケーシング11の上面47および下面57の両端部で、背面59側には、ネジが切られた貫通孔61を有する固定金具63が固定して取付けられている。
排気用ファン23は、全熱交換器セクション33の外側面下部に排気開口部67を有し、内側に開閉可能な排気扉69を有する排気ダクト71の中に取付けられている。
外部空気取入用ファン25は、全熱交換器セクション33に下部側面側に配置され、全熱交換器セクション33の下面57に取入開口部73を有し、内側に開閉可能な取入扉75を有する取入ダクト77の中に取付けられている。
ゴミ排出ファン27は、全熱交換器セクション33の下部中央側に配置され、全熱交換器セクション33の下面に排出開口部79を有し、内側に開閉可能な排出扉81を有する排出ダクト83の中に取付けられている。
ロールフィルタ15は、全熱交換器セクション33と送風機セクション37とを区切る仕切部材31に設けられた開口部に設置され、シロッコファン17に吸引されて通過する吸引口部51から吸引された室内空気に含まれるダスト等のゴミを分離して回収する機能を奏する。
ロールフィルタ15で回収されたゴミは図示しない掻き取り等の回収手段によって除去され、ゴミ排出ファン27によって外部に排出される。
シロッコファン17は、複数枚の羽根を環状配置させて円筒をなし、ファンモータ19によって回転させられる。シロッコファン17は、この羽根の回転によってこの円筒の軸線中心部に流入する空気を円筒の接線方向に向けて流路が形成された送風ダクト65内を通って室内熱交換器21に向けて送り出すものである。
室内熱交換器21は、シロッコファン17によって送られる空気を冷却あるいは加熱するもので、例えば、複数のプレートフィンを平行に配列するとともにその両側にそれぞれ側板を配置し、かつこれら側板および複数のプレートフィンの間に冷媒の流れるチューブを配設した構成とされている。
すなわち、このチューブの両端に液管7とガス管9とが接続されている。
液管7には、膨張弁85とストレーナ87とが備えられている。
空気調和装置1の運転等を制御する制御部が収納されている制御箱29は、送風機セクション37の下部に設置されている。
制御箱29のシロッコファン17側には、スピーカ89が取付けられている。制御箱29に設けられた図示しない信号処理回路によって、吹出ダクト53内に設置されたマイクロフォン91で検出された騒音波形をもとに、それと逆位相の音波形を出すような信号が形成され、スピーカ89に供給される。スピーカ89は、この信号に応じて指示された音波形に従った音を発生し、吹出ダクト53および吸引ダクト49を通って室内に伝播される騒音を低減するように構成されている。
室内熱交換器セクション35の室内熱交換器21の下方には室内熱交換器21で発生するドレンを受けるドレンパン93が備えられている。
ドレンパン93に貯留したドレンは、ドレン管95を通って機外に排出される。
ケーシング11の下面57には、液管7、ガス管9、図示しない配線等およびドレン管95が通る貫通孔が備えられている。
このように構成された2台の室外設置型室内ユニット5を含む空気調和装置1は、図1に例示する集合住宅において次ぎのように設置されている。
室外ユニット3は、ベランダ97の所定位置に載置される。
2台の室外設置型室内ユニット5は、部屋の外壁99の外側、すなわち、室外200側に取付けられている。
このように、室外設置型室内ユニット5は、室外200側に取り付けられるので、室内100のスペースを有効に活用することができる。
室外設置型室内ユニット5aは、取付位置における幅方向寸法に余裕があるので、上面47、すなわち、吸引ダクト49および吹出ダクト53が上になるように配置し、固定金具63をコンクリートボルトによって外壁99に固定することで取付けられる。
これは、前面39が上下方向に延在するので、縦置きと称される。
なお、この縦置きで、取付位置における幅方向寸法が小さい場合、上面47が側部になるように配置することができる。この場合、上下を逆にすることで、吸引ダクト49および吹出ダクト53をケーシング11の左側あるいは右側に配置することができるので、集合住宅においてよく求められる左右勝手の違いに対応することができる。
そして、室外設置型室内ユニット5bは、設置位置における上下方向高さが小さいので、前面39が下側に向き、かつ、横方向に延在する形(横置き)で設置される。
ケーシング11は、固定金具63が吊りボルト98の先端に取付けられることによって、例えば、上の階のベランダ97の下面に吊下げられる。
このように横置き配置とすると、設置場所の上下方向高さはケーシング11の厚みと略同等以上あればよい。
なお、室外設置型室内ユニット5bを水平面内で180度回転させれば、吸引ダクト49および吹出ダクト53をケーシング11の左側に配置することができるので、集合住宅においてよく求められる左右勝手の違いに対応することができる。
室外設置型室内ユニット5aは、前面39が外側に向いた状態で、室外設置型室内ユニット5bは前面39が下側に向いた状態で取り付けられるので、全熱交換器セクションパネル41、室内熱交換器セクションパネル43および送風機セクションパネル45に容易に接近することができる。
これは、上述した集合住宅においてよく求められる左右勝手の違いに対応した設置でも同様である。
したがって、全熱交換器セクションパネル41、室内熱交換器セクションパネル43あるいは送風機セクションパネル45を取り外すことによって、ケーシング11内部に取り付けられた機器のメンテナンスを簡単に、かつ、確実に実施することができる。
また、室外設置型室内ユニット5は室外に設置されているので、メンテナンスを室外で行うことができる。このため、メンテナンスのために室内の養生が必要でなくなるので、その分メンテナンス作業を容易に行うことができる。
外壁99には、各室外設置型室内ユニット5に対して1個の略円筒形状の貫通孔101が設けられている。
貫通孔101の直径は、たとえば、150mmとされる。貫通孔101の直径は、50mm〜300mmの範囲で、風量、室内広さ等によって選択される。
貫通孔101は、新築の場合には事前に準備され、既設の建物に後付けする場合、孔を開けることになる。
なお、後付けの場合、貫通孔101は、たとえば、室外ユニット3と室内に配置される室内ユニットとを結ぶ液管7、ガス管9および図示しない配線等ならびに室内ユニットのドレンを排出するドレン管95等を通すために設けられているエアコン穴を必要に応じて拡径して用いるようにしてもよい。
このように、外壁99に設ける貫通孔101は1個で済むので、それを2個設けるものに比べて建物の強度に及ぼす影響を少なくすることができる。
吹出し側の貫通孔101には、室内吹出口部103が装着されている。
室内吹出口部103は、図3および図4に示されるように、中空の略円筒形状をしている。室内吹出口部103の室内100側は、室内100に向かってラッパ状に拡径されている。
室内吹出口部103は、貫通孔101に遊嵌され、両者の間隙は、シール材105によってシールされている。
室内吹出口部103の室外200側には吹出ダクト53の室内側端部が挿入され、たとえば、接着剤によって密着するように固定されている。
室内吹出口部103の内側には、中空の略円筒形状で、室内100側がラッパ状に開いた形状をしている室内吸込口部107が、軸線方向に移動可能に設置されている。
室内吸込口部107の外周面には、ラック109が軸線方向に延在するように取り付けられている。
室内吹出口部103には、このラック109と噛合うピニオン111が回転可能に取り付けられている。ピニオン111は、図示しない駆動源によって回転駆動されるように構成されている。
室内吸込口部107の室内100側端部には、略円錐形をしたセンサ支持部113が、頂部を室外側に向けて複数本、たとえば、3本の支柱115によって固定して取り付けられている。
センサ支持部113の室内100側平面には、人体検知センサ117が設置されている。人体検知センサ117としては、たとえば、焦電効果を用いた熱型赤外線センサが用いられている。これに限らず種々の形式のものを用いてもよい。
人体検知センサ117の検知部(図示省略)は複数備えられ、それぞれの各検知部が室内100の各部分をカバーするように配置されている。
人体検知センサ117は、室内全域をカバーするようにしてもよいし、人がよくいる場所のみをカバーするようにしてもよい。
吸込ダクト49の室内100側端部は、吹出ダクト53の内側に挿入して取り付けられている。室内吸込口部107の室外200側端部は吸込ダクト49の室内100側端部に軸線方向の移動が可能なように装着されている。
以上説明した本実施形態にかかる空気調和装置1の動作について説明する。
次に、空気調和装置1の各種運転について説明する。
まず、冷房運転を行う場合には、室外ユニット5から液管7により室内熱交換器21に冷めたい液冷媒が供給される。その途中で液冷媒は膨張弁85によって膨張され室内熱交換器21に流入する。
そして、シロッコファン17の回転により、吸込ダクト49を介して吸引口部51から取り入れられた室内空気は、ロールフィルタ15でダスト等のゴミを分離された状態で、室内熱交換器21を通過して冷却される。この室内熱交換器21で冷却された空気(空調空気)が吹出口部55および吹出ダクト53を通って室内吹出口部103から室内に吹き出され、室内の冷房を行う。
室内熱交換器21を流れる冷媒は、室内空気との熱交換によって暖められてガス化し、ガス管9を通って室外ユニット3に戻される。
このとき、室内空気に含まれる水蒸気が、冷媒によって冷却された室内熱交換器21に触れて凝縮し、ドレンとなる。
このドレンは、ドレンパン93に貯留され、ドレン管95を通って機外に排出される。
また、暖房運転を行う場合には、室外ユニット5からガス管9により室内熱交換器21に暖かいガス冷媒が運ばれ、上述の冷房運転と同様に流れる室内空気を暖める。
この室内熱交換器21で加熱された空気(空調空気)が吹出口部55および吹出ダクト53を通って室内吹出口部103から室内に吹き出され、室内の暖房を行う。
室内熱交換器21を流れる冷媒は、室内空気との熱交換によって冷却されて液化し、液管7を通って室外ユニット3に戻される。
この場合、排気扉69および取入扉75を開き、排気用ファン23および外部空気取入用ファン25を回転させる。
排気用ファン23が回転すると吸引口部51から取り入れられた室内空気の一部が全熱交換器13に取り込まれ、全熱交換器13および排気ダクト71を通って排気開口部67から外部に排気される。
一方、外部空気取入用ファン25が回転すると、取入開口部73から取入ダクト77を通って全熱交換器13に外部空気が供給される。
全熱交換器13に供給された外部空気は、全熱交換器13を通って排気される室内空気と熱交換され、残りの室内空気とともに室内熱交換器21によって冷却あるいは加熱されて吹出ダクト53を通り室内に供給される。
このように、室内空気の一部を排出するとともにそれと取り入れた外部空気との間で熱交換させる全熱交換器13が備えられているので、省エネルギーを図った冷暖房を伴った換気を行うことができる。
室内熱交換器21に冷媒を供給しない状態で、排気用ファン23および外部空気取入用ファン25を運転すれば、室内の環境を略維持した状態での換気を行うことができる。
また、外部空気取入用ファン25のみを作動させれば、外部空気を取り込む(吸気)ことができる。
このように、本実施形態の空気調和装置1は、冷暖房、換気、吸気等の種々の運転を行うことができる。
このため、建築基準法によって義務付けされた換気用の設備(換気ユニット、給排気用のダクト等)を別途設置する必要がなくなる。
次に、室内吹出口部103部分における空調空気の吹出し、吸込み動作について説明する。
室内吸込口部107は、室内吹出口部103の内側に取り付けられているので、空調空気は室内吹出口部103と室内吸込口部107との間を通って室内に吹き出される。
このとき、室内吹出口部103および室内吸込口部107の室内100側は、ともに室内100側に向かいラッパ状に開いているので、空調空気は図5に示すように外側に拡散した気流Kとなる。気流Kは進むに連れて室内空気の抵抗により速度が低下する。
この外側に拡散する空調空気の気流Kによってその内側の室内空気が誘引され、再循環流Rが形成される。
この再循環流Rによって室内空気は室内吸込口部107に向かって付勢され、室内吸込口部107に向かい移動する。さらに、室内吸込口部107から吸引されることによって一層加速されて吸込ダクト49を通って室内設置型室内ユニット5の内部に吸込まれる。
したがって、室内空気が室内吸込口部107から吸い込まれる範囲が広くなるので、室内の汚染空気、臭い、ゴミ等を早く室内設置型室内ユニット5に向かい排出することができる。
ピニオン111を図示しない駆動源によって作動させると、それと噛合うラック109が室内吹出口部103の軸線方向に移動する。このラックの移動に伴いそれと一体である室内吸込口部107が軸線方向に移動する。
図3は室内吸込口部107が室内100側に移動した状態を示し、図4は室内吸込口部107が室外200側に移動した状態を示している。
この移動により室内吸込口部107の先端部と室内吹出口部103との隙間Cは、変動する。すなわち、図3の室内吸込口部107が室内100側に移動した時の隙間C1は、図4の室内吸込口部107が室外200側に移動した時の隙間C2よりも大きくなっている。
すなわち、ピニオン111を作動して室内吸込口部107を軸線方向に移動すれば隙間Cの大きさ、言い換えれば、吹出面積の大きさを調節することができる。
この隙間を小さくすれば、空調空気の吹出し速度が大きくなるので、空調空気を図6の気流K1のように遠くまで届かせることができる。
一方、この隙間を大きくすれば、図6の気流K2のように空調空気の届く範囲を抑制することができる。
したがって、人120がいる場所に対応して室内吸込口部107の軸線方向位置を調節することによって、空調空気が人に直接当らないように、かつ、人の周囲を覆うように空調できるので、室内の空調環境の快適性を向上することができる。
人体検知センサ117の複数の検知部は、人のいる位置に検知範囲があるものがその存在を検知する。どの検知部が検知したかによって、図示しない制御部は、人の位置を特定する。
たとえば、図6に示されるように室内吹出口部103の反対側の壁面近くに人120がいる場合、それを検知した制御部は、図示しない駆動源によりピニオン111を作動させ、室内吸込口部107を図4に示すように室外200側に移動する。これにより、空調空気は速度の速い気流K1となり、人120を覆うような空調を行うことができる。
一方、図6に示されるように室内の中央部に人130がいる場合、それを検知した制御部は、図示しない駆動源によりピニオン11を作動させ、室内吸込口部107を図3に示すように室外200側に移動する。これにより、空調空気は速度の比較的遅い気流K2となり、室内100の途中で速度を失うようにするので、人130を覆うような空調を行うことができる。
このように、人体検知センサ117の検出信号によって室内吸込口部107を軸線方向に移動させ、空調空気の到達範囲を調節するので、自動的に、確実に、かつ、精度良く空調空気を直接人に当てないようにすることができ、室内の空調環境の快適性を向上することができる。
空調運転中には、制御箱29に設けられた図示しない信号処理回路が、吹出ダクト53内に設置されたマイクロフォン91で検出された騒音波形をもとに、それと逆位相の音波形を出すような信号を形成し、スピーカ89に供給する。
スピーカ89は、この信号に応じて音波形に従った音を発生するので、騒音波形と音波形とは相互に打ち消され、低減される。
この場合、スピーカ89が発生する音波形は騒音源であるシロッコファン17、ファンモータ19、排気用ファン23、外部空気取入用ファン25等が発生する騒音を低減させることになるので、騒音の低減が効率的であるとともに同時に吸引ダクト49を介して伝播される騒音をも低減することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
例えば、本実施形態では、本発明を室外ユニット3に対して複数の室外設置型室内ユニット5が取付けられるマルチ室内ユニットタイプに適用したとして説明したが、これに限定されるものではなく、室外ユニット3に対して1台の室外設置型室内ユニット5が設けられるタイプに適用してもよいし、その他の形式の空気調和装置に適用してもよい。
本発明の一実施形態にかかる空気調和装置の設置状態を示す斜視図である 本発明の一実施形態にかかる室外設置型室内ユニットの内部構造を示す正面図である。 本発明の一実施形態にかかる室内吸込口部が室内側に移動した状態を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態にかかる室内吸込口部が室外側に移動した状態を示す縦断面図である。 本実施形態にかかる室内吹出部の空調空気吹出しと室内空気の吸込み状態を示す模式図である。 本実施形態にかかる人の位置による空調状態を示す模式平面図である。
符号の説明
1 空気調和装置
5,5a,5b 室外設置型室内ユニット
13 全熱交換器
21 室内熱交換器
100 室内
200 室外
103 室内吹出口部
107 室内吸込口部
117 人体検知センサ

Claims (3)

  1. 室内に開口し、該室内側に向かうにつれて拡大されるノズル形とされた室内吹出口部と、
    該室内に開口し、該室内側に向かうにつれて拡大されるノズル形とされた室内吸込口部と、
    室外に設置され、該室内吸引口部から取り込まれた室内空気を熱交換器によって冷却または加熱して空調空気とし、該空調空気を前記室内吹出口部から室内に吹出す室外設置型室内ユニットと、を備え、
    前記室内吸込口部は、前記室内吹出口部の内側に、軸線方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とする空気調和装置。
  2. 人体検知センサを備え、
    該人体検知センサの検出信号によって前記室内吸込口部を軸線方向に移動させることを特徴とする請求項2に記載された空気調和装置。
  3. 前記室外設置型室内ユニットには、前記室内吸引口部から取り込まれた室内空気の少なくとも一部を、外部から取り入れた外部空気と熱交換して排出する全熱交換器が備えられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された空気調和装置。
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