JPH08178349A - 全熱交換気一体形空調機 - Google Patents

全熱交換気一体形空調機

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JPH08178349A
JPH08178349A JP6340816A JP34081694A JPH08178349A JP H08178349 A JPH08178349 A JP H08178349A JP 6340816 A JP6340816 A JP 6340816A JP 34081694 A JP34081694 A JP 34081694A JP H08178349 A JPH08178349 A JP H08178349A
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JP
Japan
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air
drain
water
total heat
heat exchange
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Application number
JP6340816A
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English (en)
Inventor
Akito Matsumoto
明人 松本
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドレン配管工事を不要として、据付位置の自
由度を増し、据付作業を容易化、省力化できる全熱交換
気一体形空調機を提供する。 【構成】 熱交換器3で発生したドレン水を、全熱交換
気エレメント2の排気側に設けたドレン蒸発皿9に貯溜
する。このドレン蒸発皿9に設けたヒータ11によって
貯溜したドレン水を蒸発させ、温排気43とともに排気
ファン5によって排気ダクト22から室外50に排出す
る。冷房運転中にドレン蒸発皿9の水位が許容値以上と
なれば熱交換器3を停止し、水位か低下しないときは異
常を表示する。冷房運転停止時にドレン蒸発皿9の水位
が基準値以下でなければ換気動作を継続し、水位が低下
しないときは異常を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空調と共に換気を行
なう全熱交換気一体形空調機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅の高級化あるいは建築技術の進歩等
に伴って、住宅の気密性、断熱性が向上し、近年では高
気密高断熱住宅が増加している。このような住宅では、
その気密性の高さから常に換気を行なう必要があり、特
に室内を密閉する空調時には強制的な機械換気が必要と
なる。
【0003】そこで考えられたのか、空調と共に換気を
行なう全熱交換気一体形空調機であり、ビルトイン形式
で設置されたこの空調機の室内機の模式図を、図4に示
す。この室内機1において、室内49からリターンチャ
ンバ23を介して吸入された室内空気42の一部分は、
室外から吸入した室外空気41と全熱交換気エレメント
2で熱交換された後、排気ファン5によって排気側に圧
送され排気ダクト22を介して室外50に排出される。
一方、上記室内空気42の残り部分は、上記全熱交換気
エレメント2で熱交換された室外空気41と共に空調フ
ァン6で吹出側に圧送され、熱交換器3で熱交換されて
空調空気45となった後、フレキシブルダクト25及び
吹出チャンバ26を介して室内49に送気される。この
ような動作によって、上記全熱交換気一体形空調機では
空調と共に換気を行なうので、室内を密閉した空調時の
高気密住宅においても、同時に十分な換気を行なうこと
が可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来例に
おいては、冷房動作時に熱交換器3で発生するドレン水
は、その下方に設けたドレンパン7で受けて集め、ドレ
ンホース8を介して、住宅内に設けられたドレン配管3
1を通じて屋外に排出するようにしている。従って、こ
のドレン配管31にはドレン水を流すための下がり勾配
をつけなければならず、例えば住宅内での配管距離が長
いときには十分な勾配を与えることが困難となる等のた
め、室内機1の設置場所に制約があるという問題があっ
た。
【0005】また、ドレン水の温度がドレン配管31の
周囲温度よりも低いために生じる結露を防止するため、
上記ドレン配管31の外面を断熱材で被覆しなければな
らず、このため工事性に劣るという問題があった。
【0006】さらに、1台の室外機に対して各室ごとの
室内機を複数台設置するような場合には、ドレン配管3
1は各室ごとに設けなければならず、配管構造が複雑と
なって施工性や保守性に劣るという問題があり、またド
レン水は純粋な水以外に熱交換器3で発生した錆やよご
れ等を含んでいるためドレン配管につまりが生じ、これ
によってドレン水が室内49に漏水するという問題や、
室内機1と排水口との間に距離があって、しかも配管ス
ペースに制約があるときは露出配管せざるを得ない場合
が生じ、これによって住宅の見栄えが悪くなるという問
題もあった。
【0007】ところで、上記と同様の問題点に着目し、
その解決を図るためになされた発明の先行例として、例
えば特開平2−287033号公報、及び特開平5−2
15355号公報記載の装置を挙げることができる。前
者の装置では、空調機下部に貯溜したドレン水を、同じ
く下部に設けたコンプレッサの熱を用いて放散させ、こ
れをダクトを通じて上昇させた後、上記空調機上部に設
けたコンデンサの排熱によって蒸発拡散させて室外へ排
出するようにしている。しかしながらこの構成は、室外
機と室内機との一体型であって、しかもそれらが上下に
配置される間仕切り用の空調機等に適用範囲が限定され
るため、これを全熱交換気一体形空調機全般に適用する
ことはできない。また後者の装置は、ドレンを高吸水性
シートを利用して蒸発させ、これを屋外に排出する構造
のものであるが、この装置は、ドレン配管を不要として
いるものの、新たにドレン排出専用のダクトやファン等
を設けなければならず、これによる工事性の低下が考え
られる。
【0008】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、ドレン配管を不
要とすることで工事性を向上すると共に、据付位置の自
由度を増し、また、その他ドレン配管に起因する上記の
諸問題を解決しながら、しかもそのためのダクト工事等
の付加工事が不要である全熱交換気一体形空調機を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の全熱交
換気一体形空調機は、室内49から吸気した室内空気の
一部42aと、室外50から吸気した、上記室内空気4
2よりも温度の高い室外空気41とを全熱交換気エレメ
ント2で熱交換してそれぞれ温排気43及び冷給気44
とし、この温排気43を排気ファン5で圧送して排気ダ
クト22から放出する一方、上記室内空気の残り部分4
2bを上記冷給気44と共に熱交換器3で冷却し、これ
を室内49に送気する全熱交換気一体形空調機の室内機
において、上記熱交換器3で発生したドレン水を集めて
放散するドレン処理機構10を設け、このドレン処理機
構10から放散したドレン水を、上記排気ファン5によ
って圧送された上記温排気43と共に上記排気ダクト2
2から室外50に排出するようにしたことを特徴として
いる。
【0010】また請求項2の全熱交換気一体形空調機
は、上記ドレン処理機構10は、上記熱交換器3で発生
したドレン水を集める集水部7と、上記全熱交換気エレ
メント2よりも排気側に配置され、貯溜したドレン水を
放散する放散部9と、上記集水部7のドレン水を上記放
散部9に導く通路部8からなることを特徴としている。
【0011】さらに請求項3の全熱交換気一体形空調機
は、上記ドレン処理機構10の放散部9に貯溜するドレ
ン水を加熱、超音波発振等によって放散させる放散装置
を設けたことを特徴としている。
【0012】請求項4の全熱交換気一体形空調機は、上
記全熱交換気一体形空調機の運転中に、上記放散部9の
水位が許容値以上である許容超過を検知したときは、上
記熱交換器3の動作を停止し、さらに一定時間以上、上
記許容超過が継続した場合には上記許容超過を外部に通
報する制御装置を備えたことを特徴としている。
【0013】請求項5の全熱交換気一体形空調機は、上
記全熱交換気一体形空調機の運転を停止する場合、上記
熱交換器3の動作を停止し、その後一定時間以内に上記
放散部9の水位が基準値以下であることを検知したとき
は、他の動作を停止して上記運転を停止する一方、上記
一定時間以内に上記放散部9の水位が基準値以下となら
ない基準超過を検知したときは、この基準超過を外部に
通報する制御装置を備えたことを特徴としている。
【0014】
【作用】上記請求項1の全熱交換気一体形空調機では、
ドレン処理機構10から放散したドレン水を、温排気4
3とともに排気ファン5によって排気ダクト22から室
外50に排出するようにしている。従って、放散したド
レン水の再凝縮を温排気43の熱量によって防止しつ
つ、従来から設けられている上記排気ファン5と排気ダ
クト22とによってドレン水を室外50に排出すること
ができるので、従来のドレン配管31を不要として上記
の目的を達成しながら、付加工事を不要とすることが可
能となる。
【0015】また請求項2の全熱交換気一体形空調機で
は、貯溜したドレン水を放散させる上記ドレン処理機構
10の放散部9を、全熱交換気エレメントよりも排気側
に配置するようにしている。従って、温排気43の有す
る熱によってドレン水を上記放散部9から放散させるこ
とができるので、ドレン水の排出をさらに促進すること
が可能となる。
【0016】さらに請求項3の全熱交換気一体形空調機
では、上記放散部9に貯溜するドレン水を、加熱、超音
波発振等を用いた放散装置11によって放散させるよう
にしている。従って、ドレン水の放散が確実となり、一
段と効率よくドレン水を排出することが可能となる。
【0017】請求項4の全熱交換気一体形空調機では、
上記放散部9の水位が一定値以上となったときは熱交換
器3の動作を停止し、さらにこの状態が一定時間以上継
続したときは、異常を外部に通報するようにしている。
従って、許容量以上のドレン水の発生が生じないので、
漏水等の不具合を未然に防止することが可能であり、ま
た使用者等はその異常の発生を知って修理、調整等の対
応を採ることが可能となる。
【0018】請求項5の全熱交換気一体形空調機では、
空調運転の停止時には熱交換器3を停止し、その後一定
時間以内に上記放散部9の水位が基準値以下となったと
きには排気ファン5等の他の動作を停止するが、そうで
ないときは異常を外部に通報するようにしている。従っ
て、運転停止時には確実に放散部9に貯溜するドレン水
を減少させておくことができるので、漏水等の不具合を
未然に防止することが可能であり、また、使用者等は異
常の発生を知って修理、調整等の対応を採ることが可能
となる。
【0019】
【実施例】次に、この発明の全熱交換気一体形空調機の
具体的な実施例について、図面を参照しつつ詳細に説明
する。
【0020】図1は、本発明の一実施例におけるビルト
イン方式の室内機1を模式的に示す斜視図であり、図2
は、上記室内機1を住宅の天井に設置した例を示す模式
図である。両図において2は全熱交換気エレメント、3
は熱交換器、4は給気ファン、5は排気ファン、そして
6は空調ファンである。またドレン処理機構10は、そ
の集水部としてのドレンパン7と、放散部としてのドレ
ン蒸発皿9と、通路部としてのドレンホース8とからな
り、さらに上記ドレン蒸発皿9には放散装置としてのヒ
ータ11と、貯溜したドレン水の水位異常を検知するフ
ロートスイッチ12とが設けられている。さらに上記室
内機1は、給気ダクト21と排気ダクト22とによっ
て、室外50と接続される一方、リターンチャンバ23
とフレキダクト25及び吹出チャンバ26とによって室
内49と接続されている。なお、図において24は天井
に設置される吸込パネルであり、27は室内機1を住宅
に取付けるための取付具である。
【0021】次に、上記室内機1の構成を、冷房時の動
作と共に説明する。まず、空調ファン6によって室内機
1の下方からリターンチャンバ23を介して吸気された
室内空気42は、その一部42aが排気ファン5によっ
て全熱交換気エレメント2へ導かれる。そして、室外5
0からは給気ファン4によって室外空気41が給気ダク
ト21を介して吸気され、上記全熱交換気エレメント2
へ圧送される。上記室内空気の一部42aと上記室外空
気41とはこの全熱交換気エレメント2で熱交換され、
冷房時においては通常は室内空気42よりも室外空気4
1の方が温度が高いため、上記熱交換された室内空気の
一部42aと熱交換された室外空気41とは、それぞれ
温排気43及び冷給気44となる。そして、この温排気
43は排気ファン5によって排気ダクト22を介して室
外50へ排気される一方、上記冷給気44は吸気した室
内空気42の残り部分42bとともに空調ファン6で熱
交換器3へ圧送され、この熱交換器3で冷却され空調空
気45となった後、フレキダクト25及び吹出チャンバ
26を介して室内49に送気される。
【0022】以上に冷房時の動作を説明したが、暖房運
転については、図示しない室外機の四路切換弁を切換え
て冷媒の循環を変更する等して、熱量の授受を上記冷房
運転時とは逆にすることによって行なうことができる。
【0023】このように全熱交換気一体形空調機では、
吸入した室内空気42の一部42aを室外50に排気す
るとともに、室外50から吸入した室外空気41と上記
室内空気42の残り部分42bとを空調空気45として
室内49に送気することによって、空調と同時に換気を
も行なうことができるようになっている。
【0024】次に、ドレン水の処理機構について説明す
る。上記冷房運転を連続して行なった場合には、上記熱
交換器3に結露を生じ、さらにこれら多数の結露が凝縮
してドレン水となる。そこでこのドレン水を上記熱交換
器3の下方に設けたドレンパン7で受けて集め、下がり
勾配をつけたドレンホース8を通じて、上記全熱交換気
エレメント2の排気側(排気ファン5の前位の位置)に
設けたドレン蒸発皿9に貯溜する。そしてこのドレン蒸
発皿9にはヒータ11が設けられており、このヒータ1
1によって上記ドレン蒸発皿9に貯溜したドレン水を蒸
発させるようにしている。そして蒸発したドレン水は、
上記排気ファン5によって温排気43と共に室外50に
排出される。
【0025】ところで上記ドレン蒸発皿9は、図1又は
図2に示すように、全熱交換気エレメント2の排気側に
配置されている。このため、上記ドレン蒸発皿9の周囲
は上記温排気43とほぼ等しい比較的高温となってお
り、従って、ヒータ11で蒸発させたドレン水が再びこ
の周囲で液化することなく、確実に放散させることがで
きる。また、上記排気ダクト22の中も上記温排気43
と共に通過するから、ダクト中ての再液化を防止するこ
とができ、確実に室外50へドレン水を排出することが
できる。
【0026】さらに、図1に示すように、上記ドレン蒸
発皿9にはフロートスイッチ12を設けて、その水位が
基準値以上あるいは許容値以上になったことを検知する
ことができるようにしている。そしてこのフロートスイ
ッチ12と、図示しない電装品箱中のマイクロコンピュ
ータ等とによって制御装置を構成している。
【0027】図3に、この制御装置の動作をフローチャ
ートで示している。なお、ここで「換気ファン」とは、
給気ファン4及び排気ファン5及び空調ファン6を総称
するものである。まずステップS1で冷房運転がスター
トすると、ステップS2においてフロートスイッチ12
を用いてドレン蒸発皿9の水位を確認する。この時に水
位が許容値以上でなければステップS3を経てステップ
S4で冷房運転の停止を判別するまでこのループを循環
する。
【0028】上記ステップS2でドレン蒸発皿9の水位
が許容値以上であれば、ステップS6において、これ以
上のドレン水が発生しないように熱交換器3の運転を停
止する。そしてステップS8からステップS2へと戻
り、再びドレン蒸発皿9の水位を確認することを繰返
し、第1基準時間t以上の間、上記水位が許容値以上
である状態が継続すれば、ステップS7からステップS
9へと進み、換気ファンを停止して不測の事態の発生を
回避し、さらにドレン異常が生じたことを表示して外部
の使用者等に通報する。
【0029】上記ステップS4で冷房運転の停止を判別
したときは、ステップS10で上記ステップS2と同様
にドレン水位を確認する。ここで許容値以下であれば換
気ファンを停止するが、そうでない時はそのまま換気フ
ァンを動作させながら上記ステップS10へ戻り、さら
に第2基準時間t以上経過してもドレン水位が上記基
準値以下にならない場合は換気ファンを停止し、ドレン
異常が生じたことを表示して、使用者等に通報する。
【0030】上記の制御によって、ドレン水がドレン蒸
発皿9からあふれて漏水を起こす等の不具合を未然に防
止することができ、また、使用者等は表示によってドレ
ン異常を知り、修理、調整等の対応を採ることができる
ようになる。
【0031】以上にこの発明の具体的な実施例について
説明したが、この発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、この発明の範囲内で種々変更して実施すること
ができる。例えば上記実施例ではビルトイン方式の空調
機としたが、全熱交換気一体形空調機であればこれに限
るものてはない。またドレン水を放散させるためにヒー
タ11を設けたが、これは例えば、冷媒再熱、電気分解
あるいは超音波発振等を利用するものてあってもよく、
また、場合によっては温排気43の熱量のみによるもの
であってもよい。さらに、これらの放散装置11はこの
実施例のようにドレン蒸発皿9に設けるのでなく、その
上方や側方から熱等を与えるようにしたものであっても
よい。
【0032】
【発明の効果】請求項1の全熱交換気一体形空調機で
は、ドレン処理機構から放散したドレン水を、温排気と
ともに排気ファンによって排気ダクトから室外に排出す
るようにしている。従って、温排気の熱量によって放散
したドレン水の再凝縮を防止しつつ、従来から設けられ
ている上記排気ファンと排気ダクトとによってドレン水
を室外に排出することができるので、ドレン配管を不要
として上記の目的を達成しながら、付加工事を不要とす
ることが可能となる。そしてこれによって据付作業が容
易化し、その省力化を図ることが可能となる。
【0033】また請求項2の全熱交換気一体形空調機で
は、貯溜したドレン水を放散させる上記ドレン処理機構
の放散部を、全熱交換気エレメントよりも排気側に配置
するようにしている。従って、温排気の有する熱によっ
てドレン水を上記放散部から放散させることができるの
で、ドレン水の排出をさらに促進することが可能とな
る。
【0034】さらに請求項3の全熱交換気一体形空調機
では、上記放散部に貯溜するドレン水を、加熱、超音波
発振等を用いた放散装置によって放散させるようにして
いる。従って、ドレン水の放散が確実となり、一段と効
率よくドレン水を排出することが可能となる。
【0035】請求項4の全熱交換気一体形空調機では、
上記放散部の水位が一定値以上となったときは熱交換器
を停止し、さらにこの状態が一定時間以上継続したとき
は、異常を外部に通知するようにしている。従って、許
容量以上のドレン水の発生が生じないので、漏水等の不
具合を未然に防止することが可能であり、また使用者等
はその異常の発生を知って修理、調整等の対応を採るこ
とが可能となる。
【0036】請求項5の全熱交換気一体形空調機では、
空調運転の停止時には熱交換器を停止し、その後一定時
間以内に上記放散部の水位が基準値以下となったときに
は排気ファン等の他の動作を停止するが、そうでないと
きは異常を外部に通報するようにしている。従って、運
転停止時には確実に放散部に貯溜するドレン水を減少さ
せておくことができるので、漏水等の不具合を未然に防
止することが可能であり、また、使用者等は異常の発生
を知って修理、調整等の対応を採ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例におけるビルトイン形室内
機を模式的に示す斜視図である。
【図2】上記装置を住宅の天井に設置した状態を示す模
式図である。
【図3】制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】従来例におけるビルトイン形室内機を住宅の天
井に設置した状態を示す模式図である。
【符号の説明】
2 全熱交換気エレメント 3 熱交換器 5 排気ファン 7 ドレンパン(集水部) 8 ドレンホース(通路部) 9 ドレン蒸発皿(放散部) 10 ドレン処理機構 22 排気ダクト 41 室外空気 42 室内空気 43 温排気 44 冷給気 49 室内 50 室外

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内(49)から吸気した室内空気の一
    部(42a)と、室外(50)から吸気した、上記室内
    空気(42)よりも温度の高い室外空気(41)とを全
    熱交換気エレメント(2)で熱交換してそれぞれ温排気
    (43)及び冷給気(44)とし、この温排気(43)
    を排気ファン(5)で圧送して排気ダクト(22)から
    放出する一方、上記室内空気の残り部分(42b)を上
    記冷給気(44)と共に熱交換器(3)で冷却し、これ
    を室内(49)に送気する全熱交換気一体形空調機の室
    内機において、上記熱交換器(3)で発生したドレン水
    を集めて放散するドレン処理機構(10)を設け、この
    ドレン処理機構(10)から放散したドレン水を、上記
    排気ファン(5)によって圧送された上記温排気(4
    3)と共に上記排気ダクト(22)から室外(50)に
    排出するようにしたことを特徴とする全熱交換気一体形
    空調機。
  2. 【請求項2】 上記ドレン処理機構(10)は、上記熱
    交換器(3)で発生したドレン水を集める集水部(7)
    と、上記全熱交換気エレメント(2)よりも排気側に配
    置され、貯溜したドレン水を放散する放散部(9)と、
    上記集水部(7)のドレン水を上記放散部(9)に導く
    通路部(8)からなることを特徴とする請求項1の全熱
    交換気一体形空調機。
  3. 【請求項3】 上記ドレン処理機構(10)の放散部
    (9)に貯溜するドレン水を加熱、超音波発振等によっ
    て放散させる放散装置を設けたことを特徴とする請求項
    2の全熱交換気一体形空調機。
  4. 【請求項4】 上記全熱交換気一体形空調機の運転中
    に、上記放散部(9)の水位が許容値以上である許容超
    過を検知したときは、上記熱交換器(3)の動作を停止
    し、さらに一定時間以上、上記許容超過が継続した場合
    には上記許容超過を外部に通報する制御装置を備えたこ
    とを特徴とする請求項2又は3の全熱交換気一体形空調
    機。
  5. 【請求項5】 上記全熱交換気一体形空調機の運転を停
    止する場合、上記熱交換器(3)の動作を停止し、その
    後一定時間以内に上記放散部(9)の水位が基準値以下
    であることを検知したときは、他の動作を停止して上記
    運転を停止する一方、上記一定時間以内に上記放散部
    (9)の水位が基準値以下とならない基準超過を検知し
    たときは、この基準超過を外部に通報する制御装置を備
    えたことを特徴とする請求項2、3又は4の全熱交換気
    一体形空調機。
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