JP2938759B2 - 空気熱源型ヒートポンプ式空調設備 - Google Patents

空気熱源型ヒートポンプ式空調設備

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JP2938759B2 JP6159572A JP15957294A JP2938759B2 JP 2938759 B2 JP2938759 B2 JP 2938759B2 JP 6159572 A JP6159572 A JP 6159572A JP 15957294 A JP15957294 A JP 15957294A JP 2938759 B2 JP2938759 B2 JP 2938759B2
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利雄 林
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    • Y02A30/274Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies using waste energy, e.g. from internal combustion engine

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空調機に係り,特に外気
および/または還気を熱源とするヒートポンプユニット
により冷暖房を行う空気熱源型ヒートポンプ式空調設備
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,オフィスビルなどの空調設備の方
式は,ビル機能のインテリジェント化による冷房負荷の
増大への対応やオフィス環境の快適化要求に応じて,セ
ントラル方式から個別分散方式に変遷しつつある。この
ような個別分散型ビル空調方式に対応する空調設備とし
て,ユニット型ヒートポンプやマルチ方式空気調和器な
どの個別空調システムが提案されている。
【0003】たとえば典型的なマルチ方式空調設備は,
1台の室外ユニットに複数の室内ユニットが接続され,
各室内ユニットごとに個別に運転停止や室温設定などの
制御ができるように構成されている。このようなマルチ
方式空調設備は個別運転制御特性に優れているため個別
分散方式に最適であり,しかも熱搬送動力を軽減するこ
とが可能なため,消費エネルギーを大幅に抑えることが
できる点でも注目されている。
【0004】しかしながら,上記のようなマルチ方式空
調設備の設置にあたっては,室内ユニットと室外ユニッ
トとを連絡する冷媒配管の長さや高低差が設置場所によ
って多様であり,さらに設置現場に応じて冷却能力の予
測,配管系の設定,オイル注入量の適正調整などを行う
必要があるため,各設備のユニット化,モジュール化,
プレハブ化などにより施工の標準化が要求されている。
【0005】また室外ユニットにおいて,凝縮器に水を
散水またはスプレーする方式では,コンデンサの腐食が
進行しやすく,機器の寿命が短くなるという問題点も指
摘されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記のよう
な従来の個別空調システムの抱える問題点に鑑みてなさ
れたものであり,その目的とするところは,熱源用空気
を予め加湿冷却処理した上でヒートポンプユニットに導
き熱交換を行うことにより,ビル管理法の要求を満たす
ために取り入れた外気量以下の排気のみを熱源とすべ
く,液の気化潜熱を利用して従来の空気熱源型ヒートポ
ンプユニット空調機よりもCOPが高く,空調空間の部
分負荷に自己完結的に対応することが可能であり,冷暖
房同時負荷に対しても柔軟に対応することが可能であ
り,小さな熱搬送動力で稼働することが可能であり,機
器施工の標準化を達成することが可能であり,さらに温
熱環境および空気質環境の個別性をも同時に達成するこ
とが可能な,新規かつ改良された空気熱源型ヒートポン
プユニット空調機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明によれば,請求項1に記載のように,外気お
よび/または還気を熱源とするヒートポンプにより冷暖
房を行う空気熱源型ヒートポンプ式空調設備であって,
外気および/または還気と加湿冷却用水とを直接接触さ
せ熱交換するための第1熱交換器を備え,前記ヒートポ
ンプは,前記第1熱交換器を通過した空気とヒートポン
プ回路内を循環する熱媒との間で熱交換するための第2
熱交換器と,前記熱媒と空調室内への給気との間で熱交
換するための第3熱交換器とを少なくとも備え,前記第
2熱交換器および前記第3熱交換器は,運転モードに応
じて,凝縮器または蒸発器として選択的に機能するよう
に構成したことを特徴とする,空気熱源型ヒートポンプ
式空調設備が提供される。なお,後記実施の形態にかか
る説明から明らかなように,第1〜第3の熱交換器は,
一つのケーシングに納められた空調ユニットとして構成
しても良いし,第1の熱交換器をユニットと連通する空
気流路に機外設置するよう構成しても良い。したがっ
て,本明細書では,両態様を称して「空調設備」と称す
ることにする。
【0008】さらに,請求項2によれば,上記空気熱源
型ヒートポンプ式空調設備は,別個に構成された第1給
気経路および第2給気経路を備え,前記第3熱交換器
は,第3A熱交換器および第3B熱交換器から構成さ
れ,前記第3A熱交換器は前記第1給気経路に介装され
るとともに,前記第3B熱交換器は前記第2給気経路に
介装され,さらに,前記第3A熱交換器および前記第3
B熱交換器は,運転モードに応じて,凝縮器または蒸発
器として選択的に機能するように構成したことを特徴と
している。
【0009】さらに,上記空気熱源型ヒートポンプ式空
調設備の第1熱交換器とヒートポンプとは,請求項3に
記載のように,同体の装置として一体に構成することも
可能であり,あるいは請求項4に記載のように,別体の
装置として構成することも可能である。
【0010】
【作用】本発明によれば,冷房運転時には,第1の熱交
換器により加湿冷却された空気を熱源として,第2の熱
交換器を凝縮器として機能させ,第3の熱交換器を蒸発
器として機能させることにより,高いCOPで冷気を室
内に給気することができる。また暖房運転時には,第1
の熱交換器を空気状態を保持したまま通過した還気また
は外気を熱源として,第2の熱交換器を蒸発器として機
能させ,第3の熱交換器を凝縮器として機能させること
により,暖気を室内に給気することができる。
【0011】また特に請求項2に記載のように,第3熱
交換器を第3A熱交換器および第3B熱交換器から構成
することにより,空調空間において冷暖房同時負荷が要
求されている場合にも柔軟に対応することが可能であ
る。
【0012】さらに本発明に基づいて構成された空気熱
源型ヒートポンプユニット空調機は,たとえば請求項3
に記載のように一体型装置としても構成可能であるし,
あるいは請求項4に記載のように別体型装置としても構
成可能なので,設置現場に応じた柔軟な施工が可能であ
る。
【0013】
【実施例】以下に添付図面を参照しながら,本発明に基
づいて構成された空気熱源型ヒートポンプユニット空調
機(空調設備)のいくつかの好適な実施例について詳細
に説明する。
【0014】(第1実施例) 図1及び図2には,本発明に基づいて構成された空気熱
源型ヒートポンプユニット空調機をペリメータ側に設置
するに好適なウォールスルー型ユニットに構成した一実
施例が示されており,図1はその空調機の冷媒配管およ
び水配管を示しており,図2はその空調機の空気経路を
示している。
【0015】図1に示すように,このウォールスルー型
空気熱源型ヒートポンプユニット空調機は,加湿冷却部
とヒートポンプ部とから構成されている。加湿冷却部
は,たとえば小型の冷却塔仕様でコンデンサに加湿冷却
水を散水することにより外気を加湿冷却することが可能
な気液直接接触型熱交換器1と,水循環配管2と,加湿
冷却水用循環ポンプ3と,散水された加湿冷却水を受け
る水槽4と,蒸発により減少した加湿冷却水を適宜補う
ための補給水配管5とから構成されている。
【0016】またヒートポンプ部は,ヒートポンプ回路
を構成する熱媒配管6と,その熱媒配管6内を循環する
熱媒と第1熱交換器1を通過した外気との熱交換を行う
ための第2熱交換器7と,膨張弁8と,熱媒配管6内を
循環する熱媒と室内への給気との熱交換を行うための第
3熱交換器9と,圧縮機10と,運転モードに応じて熱
媒の流れ方向を切り換えるための四方弁11とから構成
されている。
【0017】そして図2に示すように,これらの機器
が,ケーシング11内に一体的に収容されており,床置
式または天吊式のウォールスルー型空調機を構成してい
る。空気熱源用送風機12により,外気取入口(OA)
から吸気された外気は,第1熱交換器1を通過し,さら
に第2熱交換器7を通過して,排気口(EA)から排気
される。また給気用送風機13により,還気口(RA)
から吸気された室内側還気は,第3熱交換器9を通過し
て,たとえばケーシング11の上面に設けられた給気口
(SA)より室内に給気される。
【0018】図1および図2に示すウォールスルー型空
気熱源型ヒートポンプユニット空調機は,四方弁11を
切り換えることにより,次のような各運転モードで駆動
することが可能である。
【0019】(1)冷房運転モード 冷房運転時には,補給水配管5により水槽4に加湿冷却
用水を供給し,さらに水循環ポンプ3を運転して,水循
環配管2を通して加湿冷却器として構成された空気/水
直接接触型の第1熱交換器1に加湿冷却用水を供給す
る。そして,空気熱源用送風機12を駆動することによ
り,外気取入口(OA)より取り入れた外気を第1熱交
換器1により加湿冷却した後,第2熱交換器7を通過さ
せ,排気口(EA)より排気させる。
【0020】その際,冷房運転時には,四方弁11が切
り換えられて,ヒートポンプ回路6内の熱媒は,圧縮機
10→四方弁11→第2熱交換器7→膨張弁8→第3熱
交換器9→圧縮機10と順次循環し,第2熱交換器7を
凝縮器として機能させ,第3熱交換器9を蒸発器として
機能させることにより,還気口(RA)から取り入れら
れた還気から抜熱し,給気口(SA)より冷風を室内に
給気することが可能である。そして,本発明によれば,
第2熱交換器7を介して,第1熱交換器1により一旦加
湿冷却された空気中に排熱を行うので,従来の装置に比
較して高いCOPで空調機を運転することが可能とな
り,冷房効率を高め,装置のコンパクト化を図ることが
できる。
【0021】(2)暖房運転モード 暖房運転時には,補給水配管5からの補給水を停止する
とともに,水循環ポンプ3も停止し,第1熱交換器1へ
の加湿冷却用水の供給を停止する。したがって,この状
態で空気熱源用送風機11を運転すると,外気取入口
(OA)より吸気された外気は,その空気状態を保持し
たまま第1熱交換器1を通過し,さらに第2熱交換器7
において熱媒と熱交換を行った後,排気口(EA)より
排気される。
【0022】そして,暖房運転時には,四方弁11が切
り換えられて,ヒートポンプ回路6内の熱媒は,圧縮機
10→四方弁11→第3熱交換器9→膨張弁8→第2熱
交換器7→圧縮機10と順次循環し,第2熱交換器7を
蒸発器として機能させ,第3熱交換器9を凝縮器として
機能させることにより,第2熱交換器7により排気中か
ら抜熱した熱を,第3熱交換器9により給気中に放熱す
ることにより,室内に暖気を供給することが可能であ
る。
【0023】(第2実施例) 図3および図4には,空気/水直接接触型の第1熱交換
器1と,ヒートポンプユニットが別体に構成され,たと
えば第1熱交換器1がペリメータゾーンに設置され,ヒ
ートポンプユニットが天井などに設置され,2つのユニ
ットをダクト20,21で接続した構成が示されてい
る。なお,各構成機器の基本的な機能は,図1および図
2に示したウォールスルー型の空調機と実質的に同様で
あり,同一の機能を有する部材に関しては,同一の参照
番号を付することにより重複説明を省略することにす
る。
【0024】図示のように,この第2実施例において
は,第1熱交換器1により加湿冷却された熱源用空気は
ダクト20を介して,たとえば天井などに設置されたケ
ーシング11’内に一体に収容されたヒートポンプユニ
ットの第2熱交換器7に送られ,ヒートポンプ回路内の
熱媒と熱交換を行った後,ダクト21を介して排気口
(EA)より排気される。そして,たとえば天井面に設
けられた還気口(RA)から給気された空気は,第3熱
交換器9により空調されて,同じく天井面に設けられた
給気口(SA)より室内に供給される。
【0025】図3および図4に示す天吊型の空気熱源型
ヒートポンプユニット空調機についても,四方弁11を
切り換えることにより,次のような各運転モードで駆動
することが可能である。
【0026】(1)冷房運転モード 冷房運転時には,補給水配管5により水槽4に加湿冷却
用水を供給し,さらに水循環ポンプ3を運転して,水循
環配管2を通して加湿冷却器として構成された空気/水
直接接触型の第1熱交換器1に加湿冷却用水を供給す
る。そして,空気熱源用送風機12を駆動することによ
り,外気取入口(OA)より取り入れた外気を第1熱交
換器1により加湿冷却した後,ダクト20を介して,別
体として構成されたヒートポンプユニットの第2熱交換
器7に送り,そこでヒートポンプ回路の熱媒と熱交換を
行った後,ダクト21を介して排気口(EA)より排気
することが可能である。
【0027】その際,ヒートポンプユニット内におい
て,四方弁11が切り換えられて,ヒートポンプ回路6
内の熱媒は,圧縮機10→四方弁11→第2熱交換器7
→膨張弁8→第3熱交換器9→圧縮機10と順次循環
し,第2熱交換器7を凝縮器として機能させ,第3熱交
換器9を蒸発器として機能させることにより,還気口
(RA)から取り入れられた還気から抜熱し,給気口
(SA)より冷風を室内に給気することが可能である。
そして,本発明によれば,第2熱交換器7を介して,第
1熱交換器1により一旦加湿冷却された空気中に排熱を
行うので,従来の装置に比較して高いCOPで空調機を
運転することが可能となり,冷房効率を高め,装置のコ
ンパクト化を図ることができる。
【0028】(2)暖房運転モード 暖房運転時には,補給水配管5からの補給水を停止する
とともに,水循環ポンプ3も停止し,第1熱交換器1へ
の加湿冷却用水の供給を停止する。したがって,この状
態で空気熱源用送風機11を運転すると,外気取入口
(OA)より吸気された外気は,空気状態を保持しした
まま第1熱交換器1を通過し,ダクト20を介して,ヒ
ートポンプユニットの第2熱交換器7に送られ,そこで
ヒートポンプ回路の熱媒と熱交換を行った後,ダクト2
1を介して排気口(EA)より排気される。
【0029】そして,ヒートポンプユニットにおいて
は,四方弁11が切り換えられて,ヒートポンプ回路6
内の熱媒は,圧縮機10→四方弁11→第3熱交換器9
→膨張弁8→第2熱交換器7→圧縮機10と順次循環
し,第2熱交換器7を蒸発器として機能させ,第3熱交
換器9を凝縮器として機能させることにより,第2熱交
換器7により排気中から抜熱した熱を,第3熱交換器9
により給気中に放熱することにより,室内に暖気を供給
することが可能である。
【0030】(第3実施例) 図5には,本発明に基づいて構成された空気熱源型ヒー
トポンプユニット空調機のさらに別の実施例が示されて
いる。なお,この実施例においても,図1〜図4に示す
空調機の構成部品と実質的に同一の機能を有する構成部
品については,同一の参照番号を付することにより,詳
細な説明を省略している。
【0031】図5に示すように,この実施例では,ケー
シング30内に加湿冷却部とヒートポンプユニット部と
を一体的に収容し,さらに第1給気用送風機31を備え
た第1給気経路(SA1)および第2給気用送風機32
を備えた第2給気経路(SA2)を形成し,ヒートポン
プ回路を,第1給気経路(SA1)に設置された室内へ
の給気と熱媒との熱交換を行うための第3A熱交換器3
3と,第2給気経路(SA2)に設置された室内への給
気と熱媒との熱交換を行うための第3B熱交換器34
と,膨張弁8と,第1の熱交換器1を通過した空気と熱
媒との熱交換を行うための第2の熱交換器7と,四方弁
11と,圧縮機10と,切換弁35,36,37とから
構成している。そして,この空調機は,四方弁11,お
よび切換弁35,36,37を適宜切り換えることによ
り,以下のような運転モードで駆動することが可能であ
る。
【0032】(1)冷房運転モード 冷房運転時には,加湿冷却水を水槽4に供給するととも
に,加湿冷却水循環ポンプ3を駆動して,第1熱交換器
1を加湿冷却装置として機能させ,空気熱源用送風機1
2により外気取入口(OA)から取り入れた外気を加湿
冷却して第2熱交換器7に送り,そこでヒートポンプ回
路の熱媒と熱交換した後,排気口(EA)より排気す
る。
【0033】また四方弁11および切換弁35,36,
37を切り換えて,ヒートポンプ回路の熱媒を,圧縮機
10→四方弁11→第2熱交換器7→切換弁36→膨張
弁8→第3A熱交換器33→四方弁11→圧縮機10と
順次循環させ,第2熱交換器7を凝縮器として機能させ
るとともに,第3A熱交換器33を蒸発器として機能さ
せることにより,第3A熱交換器33により室内へ供給
される空気より抜熱した熱を第2熱交換器7により排気
中に排熱するヒートポンプ回路を構成し,第1給気経路
(SA1)より冷風を室内に供給することが可能であ
る。
【0034】(2)暖房運転モード 暖房運転時には,加湿冷却水の供給および加湿冷却水循
環ポンプ3の駆動を停止して,空気熱源用送風機12に
より外気取入口(OA)から取り入れた外気をその空気
状態を保持したまま第1熱交換器1を通過させ,第2熱
交換器7に送り,そこでヒートポンプ回路の熱媒と熱交
換した後,排気口(EA)より排気する。
【0035】また四方弁11および切換弁35,36,
37を切り換えて,ヒートポンプ回路の熱媒を,圧縮機
10→四方弁11→第3A熱交換器33→膨張弁8→切
換弁38→第1熱交換器7→四方弁11→圧縮機10と
順次循環させ,第3A熱交換器33を凝縮器として機能
させるとともに,第2熱交換器7を蒸発器として機能さ
せることにより,第2熱交換器7により熱源用空気より
抜熱した熱を第3A熱交換器33により室内へ供給する
空気に放熱するヒートポンプ回路を構成し,第1給気経
路(SA1)より温風を室内に給気することが可能であ
る。
【0036】(3)冷暖房同時運転(冷房運転モード) 冷房運転時に空調空間で暖房負荷も同時に要求される場
合には,上記冷房運転モードから四方弁11および切換
弁35,36,37を切り換えて,ヒートポンプ回路の
熱媒を,圧縮機10→四方弁11→第2熱交換器7→切
換弁35→第3B熱交換器34→切換弁37→膨張弁8
→第3A熱交換器33→四方弁11→圧縮機10と順次
循環させ,第2熱交換器7および第3B熱交換器34を
凝縮器として機能させるとともに,第3A熱交換器33
を蒸発器として機能させるヒートポンプ回路を構成し,
第1給気経路(SA1)より冷風を供給し,第2給気経
路(SA2)より温風を供給することが可能である。
【0037】(4)冷暖房同時運転(暖房運転モード) これに対して,暖房運転時に空調空間で冷房負荷も同時
に要求される場合には,上記暖房運転モードから四方弁
11および切換弁35,36,37を切り換えて,ヒー
トポンプ回路の熱媒を,圧縮機10→四方弁11→第3
A熱交換器33→膨張弁8→切換弁37→第3B熱交換
器34→切換弁35→第1熱交換器7→四方弁11→圧
縮機10と順次循環させ,第2熱交換器7および第3B
熱交換器34を蒸発器として機能させるとともに,第3
A熱交換器33を凝縮器として機能させるヒートポンプ
回路を構成し,第1給気経路(SA1)より温風を供給
し,第2給気経路(SA2)より冷風を供給することが
可能である。
【0038】(第4実施例) 図6には,本発明に基づいて構成された空気熱源型ヒー
トポンプユニット空調機のさらに別の実施例が示されて
いる。この空調機の基本的構成は,図5に示した空調機
とほぼ同様である。したがって,同一の機能を有する構
成部品については,同一の番号を付することにより詳細
な説明は省略する。ただし,図6に示す空調機では,図
5に示す空調機とは異なり,外気取入口(OA)が省略
され,還気口(RA)から吸気された室内からの還気の
一部40を,第1熱交換器1に送り熱源として用いる構
成を採用している。このように,図6に示す実施例で
は,室内からの排気を熱源として使用するので,見かけ
上熱源を必要としない自己完結的なヒートポンプユニッ
ト空調機を構成することが可能である。
【0039】以上,本発明の好適ないくつかの実施例に
ついて図1〜図7を参照しながら説明したが,本発明は
かかる実施例に限定されることなく,特許請求の範囲に
記載された技術的思想の範囲内で,さまざまな変更およ
び修正が可能であり,かかる変更および修正について
も,本発明の範囲に当然に含まれるものと了解される。
特に熱源配管,加湿冷却水配管,各熱交換器の配置およ
び空気経路については,上記実施例の他にも,当業者で
あればさまざまな変更例および修正例に想到することが
可能であるが,それらについても本発明の範囲に当然に
含まれるものと了解される。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
加湿冷却手段により加湿および/または冷却した空気を
熱源として用いるので,COPが高い空気熱源型ヒート
ポンプユニット空調機を提供することが可能である。
【0041】すなわち,請求項1に記載の空調機によれ
ば,冷房運転時には,第1の熱交換器により加湿冷却さ
れた空気を熱源として,第2の熱交換器を凝縮器として
機能させ,第3の熱交換器を蒸発器として機能させるこ
とにより,高いCOPで冷気を室内に給気することがで
きる。また暖房運転時には,第1の熱交換器を空気状態
を保持したまま通過した還気または外気を熱源として,
第2の熱交換器を蒸発器として機能させ,第3の熱交換
器を凝縮器として機能させることにより,暖気を室内に
給気することができる。
【0042】また特に請求項2に記載のように,第3熱
交換器を第3A熱交換器および第3B熱交換器から構成
することにより,空調空間において冷暖房同時負荷が要
求されている場合にも柔軟に対応することが可能であ
る。
【0043】さらに本発明に基づいて構成された空気熱
源型ヒートポンプユニット空調機は,たとえば請求項3
に記載のように一体型装置としても構成可能であるし,
あるいは請求項4に記載のように別体型装置としても構
成可能なので,設置現場に応じた柔軟な施工が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づいて構成された空気熱源型ヒート
ポンプユニット空調機の一実施例の冷媒配管および水配
管を示す構成図である。
【図2】図1に示す空気熱源型ヒートポンプユニット空
調機の空気経路を示す構成図である。
【図3】本発明に基づいて構成された空気熱源型ヒート
ポンプユニット空調機の別の実施例の冷媒配管および水
配管を示す構成図である。
【図4】図1に示す空気熱源型ヒートポンプユニット空
調機の空気経路を示す構成図である。
【図5】本発明に基づいて構成された空気熱源型ヒート
ポンプユニット空調機のさらに別の実施例の配管系統お
よび空気経路を示す構成図である。
【図6】本発明に基づいて構成された空気熱源型ヒート
ポンプユニット空調機のさらに別の実施例の配管系統お
よび空気経路を示す構成図である。
【符号の説明】
1 第1の熱交換器 3 加湿冷却水循環ポンプ 7 第2の熱交換器 8 膨張弁 9 第3の熱交換器 10 圧縮機 11 四方弁 12 空気熱源用送風機 13 給気用送風機
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−172435(JP,A) 特開 平4−366374(JP,A) 特開 平4−297748(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 27/02 F24F 7/08 F25B 25/00 F25B 19/00 F25B 13/00 104 F25B 29/00 361

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外気および/または還気を熱源とするヒ
    ートポンプにより冷暖房を行う空気熱源型ヒートポンプ
    式空調設備であって: 外気および/または還気と加湿冷却用水とを直接接触さ
    せ熱交換するための第1熱交換器を備え; 前記ヒートポンプは,前記第1熱交換器を通過した空気
    とヒートポンプ回路内を循環する熱媒との間で熱交換す
    るための第2熱交換器と,前記熱媒と空調室内への給気
    との間で熱交換するための第3熱交換器とを少なくとも
    備え; 前記第2熱交換器および前記第3熱交換器は,運転モー
    ドに応じて,凝縮器または蒸発器として選択的に機能す
    るように構成したことを特徴とする,空気熱源型ヒート
    ポンプ式空調設備。
  2. 【請求項2】 別個に構成された第1給気経路および第
    2給気経路を備え,前記第3熱交換器は,第3A熱交換
    器および第3B熱交換器から構成され,前記第3A熱交
    換器は前記第1給気経路に介装されるとともに,前記第
    3B熱交換器は前記第2給気経路に介装され,さらに,
    前記第3A熱交換器および前記第3B熱交換器は,運転
    モードに応じて,凝縮器または蒸発器として選択的に機
    能するように構成したことを特徴とする,請求項1に記
    載の空気熱源型ヒートポンプ式空調設備。
  3. 【請求項3】 前記第1熱交換器と前記ヒートポンプと
    が同体の装置として一体に構成されていることを特徴と
    する,請求項1または2に記載の空気熱源型ヒートポン
    プ式空調設備。
  4. 【請求項4】 前記第1熱交換器と前記ヒートポンプと
    が別体の装置として構成されていることを特徴とする,
    請求項1または2に記載の空気熱源型ヒートポンプ式空
    調設備。
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