JP4723911B2 - 空調機及び空調システム - Google Patents
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Description
〔第一実施形態〕
図3は本発明の第一実施形態にかかる排気ヒートシンク型ヒートポンプ回路を備えた外調機200の概略構成図である。同図に示すようにこの外調機200は、所定量の外気(この実施形態の場合は外気が処理空気である)を室内(被空調室内)に導入する外気ファン(処理空気ファン)201と、室内に導入した外気と同量程度を室内から屋外へ排気(この実施形態の場合は排気が熱源空気である)する排気ファン(熱源空気ファン)202と、冷媒を圧縮する圧縮機203と、圧縮された冷媒と前記排気ファン202による排気との間で熱交換する蒸発式凝縮器(第1熱交換器)204と、凝縮した冷媒を減圧する膨張弁205と、減圧された冷媒と前記外気ファン201による外気との間で熱交換する蒸発器(第2熱交換器)206と、蒸発器206に投入される前の外気と蒸発器206を通過した後の外気との間で顕熱を熱交換する顕熱交換器(第3熱交換器)207と、を具備してなる排気ヒートシンク型ヒートポンプ回路を備えて構成されている。即ちこの実施形態にかかる空調機は、処理空気に外気、熱源空気に排気を用いた外調機200である。
図4は本発明の第二実施形態にかかる外調機200−2の概略構成図である。なお同図において前記図3に示す第一実施形態にかかる外調機200と同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図5は本発明の第三実施形態にかかる空調システムの概略構成図である。同図に示すようにこの空調システムは、外気の顕熱負荷と潜熱負荷と、室内の潜熱負荷とを一括して除去することが可能な前記第一実施形態にかかる外調機200と、室内の顕熱負荷を除去する輻射パネル(顕熱除去手段)301と、輻射パネル301に対して冷房時には比較的温度の高い低質な冷熱媒を供給し、暖房時には比較的温度の低い低質な温熱媒を供給する熱源設備303とを具備して構成されている。
図7は本発明の第四実施形態にかかる外調機200−4の概略構成図である。同図において前記図3,図4に示す第一,第二実施形態にかかる外調機200,200−2と同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。この外調機200−4において第二実施形態にかかる外調機200−2と相違する点は、顕熱交換器(第3熱交換器)207−4を回転式の顕熱交換器(回転式熱交換器)で構成し、また第二実施形態で用いた第3熱交換器バイパス流路221a及び第1,第2バイパスダンパ220,221(第3熱交換器バイパス手段)を設置せず、また第3熱交換器バイパス制御部236の代りに第3熱交換器回転制御部500を設置し、第3熱交換器回転制御部500から出力される制御信号を前記顕熱交換器207−4を回転駆動する回転駆動手段(モータ等からなる)510に出力するように構成した点のみである。
図8は上記各実施形態にかかる空調機200(200−2,200−4)を用いて構成される空調システムの各種実施形態を示す概略構成図である。図8(a)乃至図8(d)の各空調システムは何れも、前記第一実施形態にかかる空調機200と、室310内の顕熱負荷を除去する輻射パネル(顕熱除去手段)301とを具備して構成されている。実際には第三実施形態の空調システムと同様に輻射パネル301には図示しない前記熱源設備303(図5参照)から冷熱媒(温熱媒)が供給される。そして図8(a)に示す空調システムは、前記第三実施形態の空調システムの構成と同一のものであり(第三実施形態と相違しているのは空調機200が室310の外部に設置されている点のみである)、処理空気ファン(外気ファン)201によって外気を室310内に供給し、熱源空気ファン(排気ファン)202によって室310内の空気を排気するように構成されている。従って処理空気ファン201による外気の室310内への供給量と、熱源空気ファン202による室310内から屋外への排気量とは同一となる(もちろん同一にしなくても良い)。
201 外気ファン(処理空気ファン)
202 排気ファン(熱源空気ファン)
203 圧縮機
204 蒸発式凝縮器(第1熱交換器)
205 膨張弁
206 蒸発器(第2熱交換器)
207 顕熱交換器(第3熱交換器)
208 散布水槽
209 散布水ポンプ
210 散布水ノズル
211 フロートスイッチ
212 給水弁
213 オーバーフロー管
214 全ブロー弁
215 冷媒流路切替手段
216 逆止弁
217 加湿器(加湿手段)
218 加湿給水弁
219 ドレンポンプ
220 第1バイパスダンパ(第3熱交換器バイパス手段)
221 第2バイパスダンパ(第3熱交換器バイパス手段)
221a 第3熱交換器バイパス流路(第3熱交換器バイパス手段)
222 外気ファンインバータ(外気風量操作手段)
223 排気ファンインバータ(排気風量操作手段)
224 圧縮機インバータ(容量操作手段)
230 室内湿度センサ(湿度センサ)
231 室内温度センサ(温度センサ)
232 室内CO2センサ(CO2センサ)
233 外気温度センサ(処理空気温度センサ)
234 除湿制御部
235 風量制御部
236 第3熱交換器バイパス制御部
237 加湿制御部
238 温度制御部
240 切替弁(圧縮機バイパス手段)
240a 圧縮機バイパス流路(圧縮機バイパス手段)
241 切替弁(圧縮機バイパス手段)
242 切替弁
243 切替弁
244 切替弁(膨張弁バイパス手段)
244a 膨張弁バイパス流路(膨張弁バイパス手段)
245 冷媒ポンプ
246 フリークーリング制御部
301 輻射パネル(顕熱除去手段、輻射伝熱手段)
303 熱源設備
207−4 顕熱交換器(第3熱交換器)
207a ロータ
500 第3熱交換器回転制御部
510 回転駆動手段
Claims (17)
- 処理空気ファンと、
熱源空気ファンと、
少なくとも圧縮機と、膨張弁と、気液接触手段を有し熱源空気と冷媒との間で熱交換して凝縮器として作用する第1熱交換器と、処理空気と冷媒との間で熱交換して蒸発器として作用する第2熱交換器とから構成されるヒートポンプ回路と、
前記第2熱交換器に投入される前の処理前処理空気と該第2熱交換器を通過した後の処理後処理空気との間で顕熱を熱交換する第3熱交換器と、
前記圧縮機の容量を操作する容量操作手段と、
前記処理空気の湿度を検出する湿度センサと、
前記湿度センサで検出する湿度検出値と湿度設定値との比較により除湿要求の有無を判断するとともに、除湿要求があると判断した場合には、前記湿度検出値が湿度設定値になるように前記容量操作手段を操作する除湿制御部と、
前記第3熱交換器をバイパスするように流路を切り替える第3熱交換器バイパス手段と、
前記除湿制御部が除湿要求がないと判断した場合に前記第3熱交換器バイパス手段を動作させて、前記第3熱交換器の顕熱交換機能を排除する第3熱交換器バイパス制御部と、を備えたことを特徴とする空調機。 - 前記処理空気の温度を検出する温度センサと、
前記温度センサで検出する温度検出値と温度設定値との比較により冷却要求の有無を判断するとともに、冷却要求があり、かつ前記除湿制御部が除湿要求がないと判断した場合には、前記温度検出値が温度設定値になるように前記容量操作手段を操作する温度制御部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の空調機。 - 前記第3熱交換器は、ロータの回転により前記第2熱交換器に投入される前の処理前処理空気と、前記第2熱交換器を通過した後の処理後処理空気との間で顕熱を熱交換する回転式熱交換器であり、
前記除湿制御部が除湿要求がないと判断した場合に前記ロータの回転を停止して前記第3熱交換器の顕熱交換機能を排除する第3熱交換器回転制御部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の空調機。 - 前記第2熱交換器で凝縮滴下したドレンを前記第1熱交換器の気液接触手段の接触液として用いることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の空調機。
- 前記ヒートポンプ回路は、冷媒の流れ方向を逆転する冷媒流路切替手段と、前記第1熱交換器の気液接触手段を停止する気液接触停止手段とを備え、
前記冷媒流路切替手段により冷媒の流れ方向を逆転するとともに、前記気液接触停止手段により第1熱交換器の気液接触手段を停止することで、前記第1熱交換器を熱源空気と冷媒との間で熱交換する蒸発器として作用させ、前記第2熱交換器を処理空気と冷媒との間で熱交換をする凝縮器として作用させることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の空調機。 - 前記温度制御部は、前記温度センサで検出する温度検出値と温度設定値との比較により加熱要求の有無を判断するとともに、加熱要求があると判断した場合には、前記温度検出値が温度設定値になるように前記容量操作手段を操作する機能を備えたことを特徴とする請求項5に記載の空調機。
- 前記第2熱交換器を通過した後、前記第3熱交換器にいたる空気流路中に加湿手段を備え、
前記湿度センサで検出する湿度検出値と湿度設定値との比較により加湿要求の有無を判断するとともに、加湿要求があると判断した場合には、前記湿度検出値が湿度設定値になるように、前記加湿手段と前記容量操作手段を組み合わせて操作する加湿制御部を備えたことを特徴とする請求項6に記載の空調機。 - 前記第3熱交換器バイパス制御部は、前記加湿制御部が加湿要求がないと判断した場合に、前記第3熱交換器バイパス手段を作動させて前記第3熱交換器の顕熱交換機能を排除する機能を備えたことを特徴とする請求項7に記載の空調機。
- 前記第3熱交換器回転制御部は、前記湿度センサで検出する湿度検出値と湿度設定値との比較により加湿要求がないと判断した場合に、前記第3熱交換器のロータの回転を停止して第3熱交換器の顕熱交換機能を排除する機能を備えたことを特徴とする請求項3に記載の空調機。
- 前記空調機は、前記処理空気が屋外から室内に導入される外気であり、前記熱源空気が室内から屋外へ排気される排気であり、且つ前記処理空気ファンが屋外から室内へ外気を取り込む外気ファンによって構成され、前記熱源空気ファンが室内から屋外へ排気する排気ファンによって構成される外調機であることを特徴とする請求項1乃至9の内の何れかに記載の空調機。
- 前記外気ファンの風量を操作する外気風量操作手段と、前記排気ファンの風量を操作する排気風量操作手段と、
屋外温度を検出する外気温度センサと、
前記外気温度センサで検出する外気温度検出値と室内温度設定値との比較により外気導入による冷却効果の有無と、室内湿度に与える影響の程度と、省エネルギー効果を総合的に判断するとともに、冷却効果があり、かつ室内湿度に与える影響の程度が小さく、かつ省エネルギー効果があると判断した場合には、外気ファンの風量を最大限に保持するように前記外気風量操作手段を操作し、排気ファンの風量を外気ファンの風量と同量に保持するように前記排気風量操作手段を操作する風量制御部とを備えたことを特徴とする請求項10に記載の空調機。 - 前記空調機は、さらに室内CO2濃度を検出する室内CO2センサを備え、
前記風量制御部は、前記室内CO2センサで検出する室内CO2濃度検出値により最小限の外気風量を決定して外気ファンの風量を最小限に保持するように前記外気風量操作手段を操作するとともに、排気ファンの風量を外気ファンの風量と同量に保持するように前記排気風量操作手段を操作することを特徴とする請求項11に記載の空調機。 - 前記外気ファンの風量を操作する外気風量操作手段と、前記排気ファンの風量を操作する排気風量操作手段と、
室内CO2濃度を検出する室内CO2センサと、
前記室内CO2センサで検出する室内CO2濃度検出値により最小限の外気風量を決定して外気ファンの風量を最小限に保持するように前記外気風量操作手段を操作するとともに、排気ファンの風量を外気ファンの風量と同量に保持するように前記排気風量操作手段を操作する風量制御部とを備えたことを特徴とする請求項10に記載の空調機。 - 前記圧縮機をバイパスするように冷媒流路を切り替える圧縮機バイパス手段と、
前記膨張弁をバイパスするように冷媒流路を切り替える膨張弁バイパス手段と、
前記圧縮機を停止し、前記圧縮機バイパス手段を作動し、前記膨張弁バイパス手段を作動し、前記第3熱交換器による顕熱交換を停止するとともに、前記第1熱交換器は、前記気液接触手段を作動して前記熱源空気と冷媒との間で熱交換する凝縮器として作用させ、前記第2熱交換器は前記処理空気と冷媒との間で熱交換して蒸発器として作用させる、フリークーリング制御部とを備えたことを特徴とする請求項1乃至13の内の何れかに記載の空調機。 - 前記空調機は、さらに冷媒ポンプを備え、
前記フリークーリング制御部は、前記圧縮機を停止し、前記冷媒ポンプを運転し、前記圧縮機バイパス手段を作動し、前記膨張弁バイパス手段を作動し、前記第3熱交換器による顕熱交換を停止するとともに、前記第1熱交換器は、前記気液接触手段を作動して前記熱源空気と冷媒との間で熱交換する凝縮器として作用させ、前記第2熱交換器は前記処理空気と冷媒との間で熱交換して蒸発器として作用させることを特徴とする請求項14に記載の空調機。 - 空調の潜熱負荷を主として除去する空調機と、空調の顕熱負荷を除去する顕熱除去手段と、顕熱除去手段に対して冷房時には冷熱媒を供給し、暖房時には温熱媒を供給する熱源設備から構成される空調システムにおいて、
前記空調機は、ヒートポンプ回路を内蔵した空調機であって、
前記ヒートポンプ回路は、少なくとも圧縮機と、膨張弁と、気液接触手段を有し熱源空気と冷媒との間で熱交換して凝縮器として作用する第1熱交換器と、処理空気と冷媒との間で熱交換して蒸発器として作用する第2熱交換器とから構成されるヒートポンプ回路であり、
さらに前記第2熱交換器に投入される前の処理空気と、第2熱交換器を通過した後の処理空気との間で顕熱を熱交換する第3熱交換器を備えることを特徴とする空調システム。 - 前記顕熱除去手段は輻射パネル等の輻射伝熱手段であることを特徴とする請求項16に記載の空調システム。
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