JP2004301424A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】メンテナンス性に優れた空気調和機を提供する。
【解決手段】空気調和機において、筐体30の側板30dに、フィルタ、電装ボックス及び熱交換ユニットのメンテナンスエリアを望む開口55、57及び58を設ける共に、筐体30の天板32を開閉可能に構成して送風ユニット36のメンテナンスエリアを臨むようにした。
【選択図】 図4
【解決手段】空気調和機において、筐体30の側板30dに、フィルタ、電装ボックス及び熱交換ユニットのメンテナンスエリアを望む開口55、57及び58を設ける共に、筐体30の天板32を開閉可能に構成して送風ユニット36のメンテナンスエリアを臨むようにした。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建屋の天井空間に設置され、略箱形の筐体内に送風ユニットと熱交換ユニット等を収容し、吸出ダクトが延設されたビルトイン型空気調和機が知られている。このようなビルトイン型空気調和機では、室内熱交換器にて熱交換された空気を、吹出ダクトを介して室内の適宜位置へ導き室内に吹き出すことができるので、室内の美観を損なうことなく最適な空気調和を実現できる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−249364号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、天井置き型あるいは床置き型などの空気調和機は、設置後にメンテナンス作業を行う場合は作業者が天井などに移動する必要があるため、メンテナンス性の向上が望まれている。
【0005】
本発明の目的は、メンテナンス性に優れた空気調和機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、略箱形の筐体内に、吸入口から吸い込まれた空気の粉塵を捕集するフィルタと、該吸入口から吹出口に向けて空気を流すためのファン及びファンモータを含む送風ユニットと、該空気との間で熱交換を行うための熱交換器、メカ弁及びドレンパンを含む熱交換ユニットと、電装ボックスとを備えた空気調和機において、前記筐体の側板には、前記フィルタ、前記熱交換ユニット及び前記電装ボックスのメンテナンスエリアに対応した位置に開口が設けられ、この開口には、当該開口を閉じる蓋が設けられ、前記筐体の上面には、取り外し可能な天板が設けられ、この天板が開けられると前記送風ユニットのメンテナンスエリアを臨むように構成したことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記筐体の両端にローラが設けられる一方、前記天板に前記各ローラに嵌る円弧溝が設けられ、前記天板は、いずれか一方の円弧溝側が持ち上げられると、他方の円弧溝側が前記ローラに案内されて開閉されることを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、前記筐体は、前記側板が取り付けられるフレームを備え、このフレームには、前記フィルタを側方に引き出すための溝が設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成において、前記フレームには、さらに、前記電装ボックスを側方に引き出すための溝が設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成において、前記筐体には、前記側板の内側に位置する仕切板が設けられ、この仕切板には、前記電装ボックスが取り付けられ、かつ、前記フィルタ及び前記熱交換ユニットのメンテナンスエリアに対応した位置に開口が設けられ、この開口には、当該開口を閉じる内蓋が設けられていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
【0012】
図1は、本発明に係る空気調和機が適用されたビルトイン型空気調和機1を示している。図1において、10は室内ユニットを示している。この室内ユニット10は、建屋20の天井に設置され、吸込ダクト11、吹出ダクト12及び室外ユニット(不図示)に一端が接続された冷媒配管13が接続され、吸込ダクト11を通じて吸い出した空気を、室内ユニット10内で空気調和した後、吹出ダクト12を通じて建屋内に供給する。
【0013】
ここで、図1においては、このビルトイン型空気調和機1を、建屋20として高速道路の料金所に設置する場合を示している。この場合、室外ユニットは、料金所の上方に一般的に設けられる大型屋根(不図示)の上に設置され、吸込ダクト11の他端が、この大型屋根の上に設置された新鮮空気導入口(不図示)に接続されるように構成される。また、上記構成では、吹出ダクト12を通じて吹き出した空気は、消音チャンバーボックス14を介して建屋20内の空調ダクト15に供給されるように構成されている。
【0014】
この空調ダクト15には、高さが異なる位置に開閉式の吹出口16、17が設けられ、冷房運転の場合は上方の吹出口16を開け、暖房運転の場合は下方の吹出口17を開けることによって、建屋20内を快適な環境に調整できるようになっている。なお、このビルトイン型空気調和機1を、料金所以外の建屋20に設置する場合などは、室内ユニット10に一端が接続された吸込ダクト11の他端を建屋20の天井に接続して建屋20内の空気を吸い込むように構成してもよく、上記構成に限定されない。
【0015】
次いで、室内ユニット10について説明する。
【0016】
図2は、室内ユニット10を周辺構成と共に示す上面図であり、図3は、図2のI−I断面を示す図である。
【0017】
図2及び図3に示すように、室内ユニット10は、互いに対向配置された四角枠形状に立設された4枚の側板30a、30b、30c、30dの下部に底板31が設けられ、これら側板30a〜30dの上部に天板32が設けられた略箱形の筐体30を備え、この筐体30内に、フィルタ35、送風ユニット36、熱交換ユニット37及び電装ボックス38が収容されて構成される。なお、この側板30a〜30d及び天板32は、当該室内ユニット10内に風雨が侵入しないようにするためのものである。
【0018】
詳述すると、この筐体30においては、側板30cに、吸込口39が設けられ、この吸込口39に上記吸込ダクト11が接続される。また、この側板30cに対向する側板30aに、吹出口40が設けられ、この吹出口40に上記吹出ダクト12が接続される。そして、この吸込口39から吹出口40の間の領域に、上記フィルタ35、送風ユニット36及び熱交換ユニット37が順に配設される。
【0019】
上記フィルタ35は、吸込口39から吸い込まれた空気の粉塵を捕集するものである。このフィルタ35は、図2及び図3に示すように、筐体30の底板31に間隔を空けて立設された2つの仕切板41、42の間に設けられたフィルタチャンバー(不図示)に取り付けられ、この筐体30内に吸い込まれた空気の粉塵を捕集する。なお、この仕切板41及び42は、この室内ユニット10内に空気が通る閉空間(いわゆる風路)を形成するために設けられるものである。
【0020】
また、送風ユニット36は、シロッコファン44やファンモータ45などを備え、筐体30の底板31の上記仕切板41、42の間の領域であって、上記フィルタ35よりも吹出口40側に配設される。このファンモータ45は、電装ボックス38内に設けられた基板上の制御回路によって運転制御され、このファンモータ45によってシロッコファン44が回転されて吸込口39から吹出口40に向けて空気を流すように構成されている。
【0021】
熱交換ユニット37は、筐体30の底板31の上記仕切板41、42の間の領域であって、上記送風ユニット36よりも吹出口40側に配設される。この熱交換ユニット37は、上記仕切板41、42の間に配置された熱交換器46、この熱交換器46と上記冷媒配管13とをつなぐ配管47、これら配管47の途中に設けられ、熱交換器46への冷媒流量を調整するメカ弁(不図示)、上記熱交換器46の結露水が貯まるドレンパン(不図示)などを備えている。この熱交換ユニット37は、熱交換器46によって筐体30内に吸い込まれた空気の冷却又は加熱を行う。
【0022】
電装ボックス38は、上記熱交換ユニット37の配管47が通る仕切板42に取り付けられている。この電装ボックス38は、略直方体形状を呈し、その内部に、図示を省略した制御基板及び端子板等を備えて構成され、この制御基板又は端子板に、上記ファンモータ45、上記メカ弁、図示を省略したドレンポンプ、フロートスイッチ、電子制御弁、各種センサ等からの配線が接続される。
【0023】
図4は、室内ユニット10の側面図である。図4に示すように、このビルトイン型空気調和機1では、天板32が開閉可能に構成されている。詳述すると、筐体30の対向する側板30b、30cの両端には、ローラ50が設けられ、天板32には、各ローラ50に嵌る円弧溝32Aが形成される。これによって、天板32のいずれか一方の円弧溝32A側が持ち上げられると、天板32の他方の円弧溝32Aがローラ50に案内されて、天板32が開閉する。
【0024】
このように、筐体30の両端に設けたローラ50によって天板32を両端のいずれの側からも開閉可能に構成したことにより、天板32を小さい力で開閉でき、作業員は、任意の方向から天板32を開けて、上記送風ユニット36や熱交換器46の点検、交換などのメンテナンス作業を簡易に行うことができる。
【0025】
また、このビルトイン型空気調和機1では、図4に示すように、側板30dには、上記フィルタ35、上記電装ボックス38及び上記熱交換ユニット37に対応する位置にメンテナンス用の開口55、58、57が設けられ、各開口55〜58には、当該開口を閉じる蓋(不図示)がねじなどで固定されるようになっている。さらに、この側板30dの内側に位置する仕切板42についても、図3に示すように、フィルタ35及び熱交換ユニット37に対応する位置にメンテナンス用の開口65、66が設けられ、各開口65、66には、当該開口を閉じる蓋75、76(内蓋)がそれぞれ設けられるようになっている。
【0026】
これによって、上記側板30dの各開口55、57及び58の蓋と、仕切板42の各開口65、66の蓋76、77とを開けることによって、作業員は、フィルタ35、電装ボックス38又は熱交換ユニット37の点検、交換などのメンテナンス作業を行うことができる。このように、側板30dに、フィルタ35、電装ボックス38及び熱交換ユニット37のメンテナンスエリアを望む開口55、57及び58を設けることによって、作業員は、室内ユニット10の側方からフィルタ35、電装ボックス38及び熱交換ユニット37のメンテナンス作業を簡易に行うことができる。
【0027】
また、筐体30においては、図4に示すように、側板30dの上縁及び下縁に沿ってフレーム80が設けられ、このフレーム80の内側に上記側板30dが固定されるように構成されている。このフレーム80は、側板30dの開口55及び58に対応する部分の幅が狭く形成される一方、これら開口55及び58を除く部分が幅広に形成される。つまり、このフレーム80には、各開口55及び58を避けるように溝80aが形成されるので、このフレーム80が上記開口55及び58を遮ることがない。これにより、上記フィルタ35及び電装ボックス38を上記開口55及び58から側方にそのまま引き出すことができる。また、フレーム80は、これら開口55及び58を除く部分が幅広に形成されるので、このフレーム80によって筐体30の強度を充分に高く維持することができる。
【0028】
以上説明したように、本実施形態では、室内ユニット10の筐体30の側板30dに、フィルタ35、電装ボックス38及び熱交換ユニット37のメンテナンスエリアを望む開口55、57及び58を設ける共に、筐体30の天板32を開閉可能に構成して送風ユニット36のメンテナンスエリアを臨むようにしたことにより、室内ユニット10のメンテナンス性を向上することができる。また、この室内ユニット10は側方及び上方の複数の方向からメンテナンスを行うことができるため、天井に設置する必要は必ずしも無く、場合によっては床などに設置することが可能である。
【0029】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、種々変更が可能である。例えば、上記実施形態では、側板30dに、フィルタ35、電装ボックス38及び熱交換ユニット37のメンテナンスエリアを望む開口55、57及び58を設ける場合について述べたが、この側板30dに対向する側板30bにも、上記開口55、57及び58を設けるようにしてもよい。
【0030】
また、側板30d又は30bに、上記開口55、57及び58を別々に設ける必要は必ずしも無く、これら開口55、57及び58を包含する1つの開口を設けるようにしてもよく、また、これら開口55、57及び58のうちのいずれか1つ以上の開口だけを設けるようにしてもよい。要は、筐体30の側方、上方などの複数の方向から上記フィルタ35などのメンテナンス作業を行えるようにすればよい。
【0031】
また、上記実施形態では、ビルトイン型空気調和機に本発明を適用する場合について述べたが、ビルトイン型空気調和機以外の空気調和機に適用してもよい。
【0032】
【発明の効果】
上述したように本発明は、メンテナンス性に優れた空気調和機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和機が適用されたビルトイン型空気調和機を示す図である。
【図2】同ビルトイン型空気調和機の室内ユニットを周辺構成と共に示す上面図である。
【図3】図2のI−I断面を示す図である。
【図4】
同室内ユニットの側面図である。
【符号の説明】
1 ビルトイン型空気調和機(空気調和機)
30 筐体
30a〜30d 側板
31 底板
32 天板
32A 円弧溝
35 フィルタ
36 送風ユニット
37 熱交換ユニット
38 電装ボックス
41、42 仕切板
44 シロッコファン
45 ファンモータ
50 ローラ
55、57、58、65、66 開口
75、76 蓋
80 フレーム
80a 溝
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建屋の天井空間に設置され、略箱形の筐体内に送風ユニットと熱交換ユニット等を収容し、吸出ダクトが延設されたビルトイン型空気調和機が知られている。このようなビルトイン型空気調和機では、室内熱交換器にて熱交換された空気を、吹出ダクトを介して室内の適宜位置へ導き室内に吹き出すことができるので、室内の美観を損なうことなく最適な空気調和を実現できる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−249364号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、天井置き型あるいは床置き型などの空気調和機は、設置後にメンテナンス作業を行う場合は作業者が天井などに移動する必要があるため、メンテナンス性の向上が望まれている。
【0005】
本発明の目的は、メンテナンス性に優れた空気調和機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、略箱形の筐体内に、吸入口から吸い込まれた空気の粉塵を捕集するフィルタと、該吸入口から吹出口に向けて空気を流すためのファン及びファンモータを含む送風ユニットと、該空気との間で熱交換を行うための熱交換器、メカ弁及びドレンパンを含む熱交換ユニットと、電装ボックスとを備えた空気調和機において、前記筐体の側板には、前記フィルタ、前記熱交換ユニット及び前記電装ボックスのメンテナンスエリアに対応した位置に開口が設けられ、この開口には、当該開口を閉じる蓋が設けられ、前記筐体の上面には、取り外し可能な天板が設けられ、この天板が開けられると前記送風ユニットのメンテナンスエリアを臨むように構成したことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記筐体の両端にローラが設けられる一方、前記天板に前記各ローラに嵌る円弧溝が設けられ、前記天板は、いずれか一方の円弧溝側が持ち上げられると、他方の円弧溝側が前記ローラに案内されて開閉されることを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、前記筐体は、前記側板が取り付けられるフレームを備え、このフレームには、前記フィルタを側方に引き出すための溝が設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成において、前記フレームには、さらに、前記電装ボックスを側方に引き出すための溝が設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成において、前記筐体には、前記側板の内側に位置する仕切板が設けられ、この仕切板には、前記電装ボックスが取り付けられ、かつ、前記フィルタ及び前記熱交換ユニットのメンテナンスエリアに対応した位置に開口が設けられ、この開口には、当該開口を閉じる内蓋が設けられていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
【0012】
図1は、本発明に係る空気調和機が適用されたビルトイン型空気調和機1を示している。図1において、10は室内ユニットを示している。この室内ユニット10は、建屋20の天井に設置され、吸込ダクト11、吹出ダクト12及び室外ユニット(不図示)に一端が接続された冷媒配管13が接続され、吸込ダクト11を通じて吸い出した空気を、室内ユニット10内で空気調和した後、吹出ダクト12を通じて建屋内に供給する。
【0013】
ここで、図1においては、このビルトイン型空気調和機1を、建屋20として高速道路の料金所に設置する場合を示している。この場合、室外ユニットは、料金所の上方に一般的に設けられる大型屋根(不図示)の上に設置され、吸込ダクト11の他端が、この大型屋根の上に設置された新鮮空気導入口(不図示)に接続されるように構成される。また、上記構成では、吹出ダクト12を通じて吹き出した空気は、消音チャンバーボックス14を介して建屋20内の空調ダクト15に供給されるように構成されている。
【0014】
この空調ダクト15には、高さが異なる位置に開閉式の吹出口16、17が設けられ、冷房運転の場合は上方の吹出口16を開け、暖房運転の場合は下方の吹出口17を開けることによって、建屋20内を快適な環境に調整できるようになっている。なお、このビルトイン型空気調和機1を、料金所以外の建屋20に設置する場合などは、室内ユニット10に一端が接続された吸込ダクト11の他端を建屋20の天井に接続して建屋20内の空気を吸い込むように構成してもよく、上記構成に限定されない。
【0015】
次いで、室内ユニット10について説明する。
【0016】
図2は、室内ユニット10を周辺構成と共に示す上面図であり、図3は、図2のI−I断面を示す図である。
【0017】
図2及び図3に示すように、室内ユニット10は、互いに対向配置された四角枠形状に立設された4枚の側板30a、30b、30c、30dの下部に底板31が設けられ、これら側板30a〜30dの上部に天板32が設けられた略箱形の筐体30を備え、この筐体30内に、フィルタ35、送風ユニット36、熱交換ユニット37及び電装ボックス38が収容されて構成される。なお、この側板30a〜30d及び天板32は、当該室内ユニット10内に風雨が侵入しないようにするためのものである。
【0018】
詳述すると、この筐体30においては、側板30cに、吸込口39が設けられ、この吸込口39に上記吸込ダクト11が接続される。また、この側板30cに対向する側板30aに、吹出口40が設けられ、この吹出口40に上記吹出ダクト12が接続される。そして、この吸込口39から吹出口40の間の領域に、上記フィルタ35、送風ユニット36及び熱交換ユニット37が順に配設される。
【0019】
上記フィルタ35は、吸込口39から吸い込まれた空気の粉塵を捕集するものである。このフィルタ35は、図2及び図3に示すように、筐体30の底板31に間隔を空けて立設された2つの仕切板41、42の間に設けられたフィルタチャンバー(不図示)に取り付けられ、この筐体30内に吸い込まれた空気の粉塵を捕集する。なお、この仕切板41及び42は、この室内ユニット10内に空気が通る閉空間(いわゆる風路)を形成するために設けられるものである。
【0020】
また、送風ユニット36は、シロッコファン44やファンモータ45などを備え、筐体30の底板31の上記仕切板41、42の間の領域であって、上記フィルタ35よりも吹出口40側に配設される。このファンモータ45は、電装ボックス38内に設けられた基板上の制御回路によって運転制御され、このファンモータ45によってシロッコファン44が回転されて吸込口39から吹出口40に向けて空気を流すように構成されている。
【0021】
熱交換ユニット37は、筐体30の底板31の上記仕切板41、42の間の領域であって、上記送風ユニット36よりも吹出口40側に配設される。この熱交換ユニット37は、上記仕切板41、42の間に配置された熱交換器46、この熱交換器46と上記冷媒配管13とをつなぐ配管47、これら配管47の途中に設けられ、熱交換器46への冷媒流量を調整するメカ弁(不図示)、上記熱交換器46の結露水が貯まるドレンパン(不図示)などを備えている。この熱交換ユニット37は、熱交換器46によって筐体30内に吸い込まれた空気の冷却又は加熱を行う。
【0022】
電装ボックス38は、上記熱交換ユニット37の配管47が通る仕切板42に取り付けられている。この電装ボックス38は、略直方体形状を呈し、その内部に、図示を省略した制御基板及び端子板等を備えて構成され、この制御基板又は端子板に、上記ファンモータ45、上記メカ弁、図示を省略したドレンポンプ、フロートスイッチ、電子制御弁、各種センサ等からの配線が接続される。
【0023】
図4は、室内ユニット10の側面図である。図4に示すように、このビルトイン型空気調和機1では、天板32が開閉可能に構成されている。詳述すると、筐体30の対向する側板30b、30cの両端には、ローラ50が設けられ、天板32には、各ローラ50に嵌る円弧溝32Aが形成される。これによって、天板32のいずれか一方の円弧溝32A側が持ち上げられると、天板32の他方の円弧溝32Aがローラ50に案内されて、天板32が開閉する。
【0024】
このように、筐体30の両端に設けたローラ50によって天板32を両端のいずれの側からも開閉可能に構成したことにより、天板32を小さい力で開閉でき、作業員は、任意の方向から天板32を開けて、上記送風ユニット36や熱交換器46の点検、交換などのメンテナンス作業を簡易に行うことができる。
【0025】
また、このビルトイン型空気調和機1では、図4に示すように、側板30dには、上記フィルタ35、上記電装ボックス38及び上記熱交換ユニット37に対応する位置にメンテナンス用の開口55、58、57が設けられ、各開口55〜58には、当該開口を閉じる蓋(不図示)がねじなどで固定されるようになっている。さらに、この側板30dの内側に位置する仕切板42についても、図3に示すように、フィルタ35及び熱交換ユニット37に対応する位置にメンテナンス用の開口65、66が設けられ、各開口65、66には、当該開口を閉じる蓋75、76(内蓋)がそれぞれ設けられるようになっている。
【0026】
これによって、上記側板30dの各開口55、57及び58の蓋と、仕切板42の各開口65、66の蓋76、77とを開けることによって、作業員は、フィルタ35、電装ボックス38又は熱交換ユニット37の点検、交換などのメンテナンス作業を行うことができる。このように、側板30dに、フィルタ35、電装ボックス38及び熱交換ユニット37のメンテナンスエリアを望む開口55、57及び58を設けることによって、作業員は、室内ユニット10の側方からフィルタ35、電装ボックス38及び熱交換ユニット37のメンテナンス作業を簡易に行うことができる。
【0027】
また、筐体30においては、図4に示すように、側板30dの上縁及び下縁に沿ってフレーム80が設けられ、このフレーム80の内側に上記側板30dが固定されるように構成されている。このフレーム80は、側板30dの開口55及び58に対応する部分の幅が狭く形成される一方、これら開口55及び58を除く部分が幅広に形成される。つまり、このフレーム80には、各開口55及び58を避けるように溝80aが形成されるので、このフレーム80が上記開口55及び58を遮ることがない。これにより、上記フィルタ35及び電装ボックス38を上記開口55及び58から側方にそのまま引き出すことができる。また、フレーム80は、これら開口55及び58を除く部分が幅広に形成されるので、このフレーム80によって筐体30の強度を充分に高く維持することができる。
【0028】
以上説明したように、本実施形態では、室内ユニット10の筐体30の側板30dに、フィルタ35、電装ボックス38及び熱交換ユニット37のメンテナンスエリアを望む開口55、57及び58を設ける共に、筐体30の天板32を開閉可能に構成して送風ユニット36のメンテナンスエリアを臨むようにしたことにより、室内ユニット10のメンテナンス性を向上することができる。また、この室内ユニット10は側方及び上方の複数の方向からメンテナンスを行うことができるため、天井に設置する必要は必ずしも無く、場合によっては床などに設置することが可能である。
【0029】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、種々変更が可能である。例えば、上記実施形態では、側板30dに、フィルタ35、電装ボックス38及び熱交換ユニット37のメンテナンスエリアを望む開口55、57及び58を設ける場合について述べたが、この側板30dに対向する側板30bにも、上記開口55、57及び58を設けるようにしてもよい。
【0030】
また、側板30d又は30bに、上記開口55、57及び58を別々に設ける必要は必ずしも無く、これら開口55、57及び58を包含する1つの開口を設けるようにしてもよく、また、これら開口55、57及び58のうちのいずれか1つ以上の開口だけを設けるようにしてもよい。要は、筐体30の側方、上方などの複数の方向から上記フィルタ35などのメンテナンス作業を行えるようにすればよい。
【0031】
また、上記実施形態では、ビルトイン型空気調和機に本発明を適用する場合について述べたが、ビルトイン型空気調和機以外の空気調和機に適用してもよい。
【0032】
【発明の効果】
上述したように本発明は、メンテナンス性に優れた空気調和機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和機が適用されたビルトイン型空気調和機を示す図である。
【図2】同ビルトイン型空気調和機の室内ユニットを周辺構成と共に示す上面図である。
【図3】図2のI−I断面を示す図である。
【図4】
同室内ユニットの側面図である。
【符号の説明】
1 ビルトイン型空気調和機(空気調和機)
30 筐体
30a〜30d 側板
31 底板
32 天板
32A 円弧溝
35 フィルタ
36 送風ユニット
37 熱交換ユニット
38 電装ボックス
41、42 仕切板
44 シロッコファン
45 ファンモータ
50 ローラ
55、57、58、65、66 開口
75、76 蓋
80 フレーム
80a 溝
Claims (5)
- 略箱形の筐体内に、吸入口から吸い込まれた空気の粉塵を捕集するフィルタと、該吸入口から吹出口に向けて空気を流すためのファン及びファンモータを含む送風ユニットと、該空気との間で熱交換を行うための熱交換器、メカ弁及びドレンパンを含む熱交換ユニットと、電装ボックスとを備えた空気調和機において、
前記筐体の側板には、前記フィルタ、前記熱交換ユニット及び前記電装ボックスのメンテナンスエリアに対応した位置に開口が設けられ、
この開口には、当該開口を閉じる蓋が設けられ、
前記筐体の上面には、取り外し可能な天板が設けられ、この天板が開けられると前記送風ユニットのメンテナンスエリアを臨むように構成したことを特徴とする空気調和機。 - 前記筐体の両端にローラが設けられる一方、前記天板に前記各ローラに嵌る円弧溝が設けられ、
前記天板は、いずれか一方の円弧溝側が持ち上げられると、他方の円弧溝側が前記ローラに案内されて開閉されることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記筐体は、前記側板が取り付けられるフレームを備え、このフレームには、前記フィルタを側方に引き出すための溝が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和機。
- 前記フレームには、さらに、前記電装ボックスを側方に引き出すための溝が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の空気調和機。
- 前記筐体には、前記側板の内側に位置する仕切板が設けられ、
この仕切板には、前記電装ボックスが取り付けられ、かつ、前記フィルタ及び前記熱交換ユニットのメンテナンスエリアに対応した位置に開口が設けられ、
この開口には、当該開口を閉じる内蓋が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の空気調和機。
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