JP2000165689A - 色変換方法 - Google Patents

色変換方法

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JP2000165689A JP10335460A JP33546098A JP2000165689A JP 2000165689 A JP2000165689 A JP 2000165689A JP 10335460 A JP10335460 A JP 10335460A JP 33546098 A JP33546098 A JP 33546098A JP 2000165689 A JP2000165689 A JP 2000165689A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】グラデーションの方向性を必要とする位置での
周囲の参照による出力色の逆転を防止する。 【解決手段】補間計算で使用する線形変換パラメータV
1〜V8に加え、非線形変換パラメータVV1〜VV8
を算出する。入力色を取り込む毎に、線形変換パラメー
タを使用するか非線形変換パラメータを使用するかを判
定し、グラデーションを保証する必要がある領域は非線
形変換パラメータを用いた精度の高い補間計算を行い、
無彩色グラデーション軸を含む領域での出力色の反転を
防止する。それ以外の領域は線形変換パラメータを用い
た補間計算で高速に処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる色空間の色
信号を多次元色変換テーブルを用いて変換する色変換方
法に関し、特に、変換テーブルに登録されていない色信
号を補間計算によって変換する色変換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、パーソナルコンピュータ、カラー
プリンタ、ディジタルカメラ等のカラー画像機器が、高
性能化と低価格化によって普及しはじめている。一般的
には、プリンタやディスプレイなどの機器は、原色系の
RGB空間やCMY空間などの色を表している。この場
合、RGB空間やCMY空間により出力される色は、も
ディスプレイやプリンタ等の機器によって異なるため、
機器に依存した色信号といえる。
【0003】異なる機器間で色を一致させるために、機
器に依存しない絶対的な色を表す色信号として輝度色差
分離系のL* a* b* 空間やXYZ空間などを基準とし
て、色信号を処理する方法がある。例えば、L* a* b
* 空間の色をプリンタに出力する場合、L* a* b* 空
間の色をプリンタ固有のCMY空間の色に変換して印刷
すれば、基本的には、どのプリンタでも同じ色を出力す
ることができる。
【0004】このように異なる色空間の間で色信号を変
換する技術を、色変換技術と呼ぶ。この色変換技術とし
ては、多次元変換テーブル(多次元ルックアップテーブ
ル)を用いた色変換が知られている。
【0005】図16は、多次元変換テーブルを実現する
多次元変換空間の説明図である。図16(A)は、RG
B空間からL* a* b* 空間に色変換するRGB/La
b変換座標空間100、図16(B)はL* a* b* 空
間からRGB空間に色変換するLab/CMY変換座標
空間102、更に図16(C)はRGB空間からCMY
空間に色変換するRGB/CMY変換座標空間104で
ある。
【0006】例えばディスプレイのRGB空間の色をプ
リンタのCMY空間の色に変換する場合、図16(A)
のRGB/Lab変換座標空間100にRGB色値を入
力してL* a* b* 色値に変換し、次に図16(B)の
Lab/CMY変換座標空間102にL* a* b* 色値
を入力してCMY色値に変換する。
【0007】実用的には、図16(B)のような中間的
なL* a* b* 空間への変換を省略したRGB/CMY
変換座標空間104を使用し、このRGB/CMY変換
座標空間104にRGB色値を入力して直接CMY色値
に変換する。
【0008】このような多次元変換テーブルは、変換元
となる色空間の入力代表色で決まる格子点に変換先の色
空間の出力代表色をセットしており、補間計算機構と組
み合わせて使用され、少ないテーブルのメモリ容量で高
速且つ正確な色変換が実現できる。
【0009】多次元変換テーブルと補間計算機構を組み
合せた従来の色変換法における補間方法として、立方体
補間法(Cubuアルゴリズム)が知られている。立方体補
間法は、多次元変換テーブルを構築する所定の幅の格子
点の集合で構成される多次元変換空間につき、立方体を
構成する格子空間の8頂点にセットした出力色から格子
空間の中に存在する任意の位置の入力色に対応した出力
色を補間計算で求めるものである。
【0010】この立方体補間法をディスプレイのRGB
空間からプリンタのCMY空間に色換する場合を例とし
て説明する。図17は、図16(C)のRGB/CMY
変換座標空間104の詳細であり、入力色となるRGB
空間及び出力色となるCMY空間の各色値は0〜255
をとる。
【0011】RGB/CMY変換座標空間104は例え
ば格子間隔wをw=32に設定しており、変換元となる
入力色(R,G,B)は、代表入力色0,32,64,
96,128,160,192,224,255をそれ
ぞれ持ち、この代表入力色で決まる格子点の位置に、変
換後の代表出力色(C,M,Y)が格納されている。
【0012】具体的には、RGB空間の格子点に C[r,g,b] M[r,g,b] Y[r,g,b] という配列でCMY代表出力色が格納されている。ここ
で、r,g,bは、8つの格子点で囲まれた立方体とな
る格子空間の座標位置を示す格子番号である。この格子
空間はデータセットと呼ばれ、このため格子番号はデー
タセット番号ともいわれる。以下の説明では格子空間を
データセットとして説明する。
【0013】任意の入力色(R,G,B)が含まれる格
子点の三次元位置を示すデータセット番号は、次式で与
えられる。
【0014】 r=(int)(R÷w) g=(int)(G÷w) (1) b=(int)(B÷w) ここで、wは格子間隔で例えばw=32としている。ま
た(int)は切り捨てによる整数化を意味する。例え
ば、入力色(R,G,B)の最小値(0,0,0)に対
応するデータセット番号はr=0,g=0、b=0であ
り、入力色(32,0,0)に対応するデータセット番
号Fr=1,g=0,b=0であり、更に入力色(3
2,128,128)に対応するデータセット番号Fr
=1,g=4,b=4となる。
【0015】立体補間法は、図18のように、入力色
(Rc,Gc,Bc)の補間点110を囲む立方体の頂
点となる8つの格子点A1〜A8を用いて補間演算を行
う。まず補間点110を囲む8つの格子点A1〜A8の
データセット番号による座標位置を、格子点A1を基準
位置とし他の位置を基準位置に対する相対位置で表わす
と、次の座標値のようになる。
【0016】A1(r,g,b) A2(r+1,g,b) A1(r,g,b) A2(r+1,g,b) A3(r,g+1,b) A4(r+1,g+1,b) A5(r,g,b+1) A6(r+1,g,b+1) A7(r,g+1,b+1) A8(r+1,g+1,b+1) また格子点A1〜A8にセットしている出力色(C,
M,Y)を格子点座標の配列で表現すると次のようにな
る。
【0017】C1=C[r,g,b] C2=C[r+1,g,b] C3=C[r,g+1,b] C4=C[r+1,g+1,b] C5=C[r,g,b+1] C6=C[r+1,g,b+1] C7=C[r,g+1,b+1] C8=C[r+1,g+1,b+1] M1=M[r,g,b] M2=M[r+1,g,b] M3=M[r,g+1,b] M4=M[r+1,g+1,b] M5=M[r,g,b+1] M6=M[r+1,g,b+1] M7=M[r,g+1,b+1] M8=M[r+1,g+1,b+1] Y1=Y[r,g,b] Y2=Y[r+1,g,b] Y3=Y[r,g+1,b] Y4=Y[r+1,g+1,b] Y5=Y[r,g,b+1] Y6=Y[r+1,g,b+1] Y7=Y[r,g+1,b+1] Y8=Y[r+1,g+1,b+1] ここで格子点A1〜A8にセットしている出力色(C,
M,Y)は、説明を簡単にするため次のように表わす。
【0018】A1(C1,M1,Y1) A2(C2,M2,Y2) A3(C3,M3,Y3) A4(C4,M4,Y4) A5(C5,M5,Y5) A6(C6,M6,Y6) A7(C7,M7,Y7) A8(C7,M7,Y8) 次に入力色(Rc,Gc,Bc)をもつ補間点110の
データセット内の位置(Rs ,Gs ,Bs )を次式で算
出する。 Rs =(Rc)%w Gs =(gc)%w (2) Bs =(Gc)%w 但し,%は除算の余りを意味する。続いて図19のよう
に、補間点110に対し格子点A1〜A8を含むように
格子点空間の立方体を分割した8つの直方体の体積V1
〜V8を、補間計算に使用する線形変換パラメータとし
て算出する。
【0019】 V8=(w−Rs )×(w−Gs )×(w−Bs ) V7=Rs ×(w−Gs )×(w−Bs ) V6=(w−Rs )×Gs ×(w−Bs ) V5=Rs ×Gs ×(w−Bs ) (3) V4=(w−Rs )×(w−Gs )×Bs V3=Rs ×(w−Gs )×Bs V2=(w−Rs )×Gs ×Bs V1=Rs ×Gs ×Bs 最後に、補間点110の出力色(Cx,Mx,Yx)を
補間計算で算出する。この補間計算は、8つの格子点A
1〜A8の出力色(C1,M1,Y1)〜(C8,M
8,Y8)に、(3)式で算出した線形変換パラメータ
V1〜V8による重み付け平均を行ったものであり、次
式で算出する。 Cx={C1×V8+C2×V7+C3×V6+C4×V5 +C5×V4+C6×V3+C7×V2+C8×V1}÷(w×w×w) ={M1×V8+M2×V7+M3×V6+M4×V5 +M5×V4+M6×V3+M7×V2+M8×V1}÷(w×w×w) Yx={Y1×V8+Y2×V7+Y3×V6+Y4×V5 +Y5×V4+Y6×V3+Y7×V2+Y8×V1}÷(w×w×w) (4)
【0020】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の立方
体補間法にあっては、線形変換パラメータの算出に使用
する格子点空間の8つの格子点にセットした出力色は、
その最大値から最小値の間で線形に変化することを前提
としている。このため補間計算の際には、補間点を囲む
立方体を形成する8つの格子点の出力色は全て参照され
る。
【0021】しかしながら、入力色が単一方向にのみ増
加または減少していくデータの場合、例えばグレー軸と
して知られた無彩色のグラデーションをもつ場合、補間
点を囲む格子点の出力色の値によっては補間計算で求め
た出力色に単一方向性が見られず、補間点の出力色に方
向性に対する逆転が生じる問題がある。
【0022】図20は、黒から明るさのみ変化して白へ
至る無彩色のグラデーションの軸に対し補間計算した補
間点の出力色が逆転する場合の説明図である。まずデー
タセットの格子点A1とA8を結ぶ軸が無彩色グラデー
ション軸120である。ここで無彩色グラデーション軸
120上に位置する補間点110の入力色(Ri,G
i,Ci)が(16,16,16)であった場合、デー
タセット内の相対位置(Rs ,Rs ,Rs )は前記
(2)式より(16,16,16)となる。そこで
(3)式から体積比となる変換パラメータV1〜V8を
算出すると、V1〜V8=16×16×16=4096
となる。この線形変換パラメータV1〜V8の値を
(4)式に代入すると補間点の出力色(Cx,Mx,Y
x)は、 Cx=(23+27+30+39+4+24+50+
0)×4096÷32768=25 Mx=(5+81+13+9+59+59+2+0)×
4096÷32768=29 Yx=(24+29+115+30+111+27+
0)×4096÷32768=48 となる。本来ならば、格子点A1、補間点X及び格子点
A8の出力色の間には (C1,M1,Y1)<(Cx,Mx,Yx)<(C8
<M8<Y8) の関係がなければならない。
【0023】しかし、従来の立方体補間法では、全ての
格子点A1〜A8の出力色を参照して変換パラメータV
1〜V8を作成しているため、無彩色グラデーション軸
120に対し同じ方向性がない格子点A2〜点A7の出
力色に引っ張られ、補間点110の出力色が格子点A8
の出力色を上回り、格子点A1から格子点A8の間の出
力色に逆転現象を起こしている。
【0024】このような無彩色グラデーション軸上での
補間計算による出力色の逆転現象の問題に対し、例えば
特開平7−99587号では、図21のように、単位立
方体130に隣接する補間立方体140を定義し、その
間に斜三角柱立体150を設定し、無彩色グラデーショ
ン軸120を斜三角柱立体150の格子点a,e間の稜
線上に当てはめ、無彩色の補間は稜線150の2端点と
なる格子点a,eのみを参照して行うことで、稜線15
0上に位置する補間点の出力色に逆転を発生しないよう
にしている。しかし、この方法では、無彩色以外のグラ
デーションについては保証されず、問題が残る。
【0025】従来の立方体補間法における2つ目の問題
は、例えばγ曲線のような非線形性の高い領域における
色変換に線形補間を使用した場合、希望の出力値が曲線
であるのに対し、実際の出力値は角度を少しずつ変化さ
せた直線を繋げたものになり、大きな変換誤差が発生し
てしまうというものである。
【0026】図22は、RGB入力色をCMY出力色に
変換する多次元の変換座標空間104をG−R面で示し
ており、破線の境界をもつデータセット104−1と隣
接するデータセット104−2,104−3,104−
4の一部を示している。
【0027】いま入力色がデータセット104−1の境
界でA1,A26と変化しており、データセット104
−1の内部では、格子点A1,A26を結ぶ直線170
−1で出力色が補間される。尚、データセット境界上の
格子点A26の出力色は、格子点A2とA6の出力色の
直線補間で求められている。
【0028】この直線170−1で補間した出力色の変
化に対し、実際の出力色は例えばγ曲線として曲線18
0のように変化しており、直線170−1により補間し
た出力色との間に大きな変換誤差を生じている。
【0029】同様に次のデータセット104−2におい
ても、直線170−2で補間した出力色に対し、本来の
出力色の変化である曲線180との間に大きな変換誤差
を生じている。
【0030】本発明は、グラデーションの方向性を保証
しなければならない位置での周囲の参照による出力色の
逆転を防止するようにした色変換方法を提供することを
目的とする。
【0031】また本発明は、線形性の入力色に対し非線
形性が強い出力色の補間で生ずる変換誤差を低減して変
換精度を向上するようにした色変換方法を提供すること
を目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。本発明は、立方体補間法に基づく色変換方法
であり、図1(A)のように、変換テーブル生成過程、
線形変換パラメータ算出過程、非線形変換パラメータ生
成過程、判定過程、線形補間過程及び非線形変換過程を
備える。
【0033】この内、変換テーブル生成過程、線形変換
パラメータ算出過程及び線形補間過程は、既存の立方体
補間法と同じ手順であり、これに本発明に固有な非線形
変換パラメータ生成過程、判定過程及び非線形変換過程
が加えられている。
【0034】変換テーブル生成過程は所定の格子間隔w
をもつ多次元の変換座標空間の各格子点に、第1色空間
の入力色に対応する第2色空間の出力色を格納した多次
元変換テーブルを生成する。
【0035】線形変換パラメータ算出過程は、変換座標
空間の格子点以外の入力色に対応する出力色の補間計算
で使用する線形変換パラメータV1〜V8を算出する。
非線形変換パラメータ算出過程は、変換座標空間の格子
点以外の入力色に対応する出力色の補間計算に使用する
非線形変換パラメータVV1を算出する。
【0036】判定過程は、第1色空間の入力色を取り込
む毎に、線形変換パラメータを使用するか非線形変換パ
ラメータを使用するかを判定する。線形補間過程は、判
定過程で判定した線形変換パラメータを用いて補間点の
出力色を補間計算する。非線形補間過程は、判定過程で
判定した前記非線形変換パラメータを用いて補間点の出
力色を補間計算する。
【0037】このように本発明の色変換方法は、第1色
空間の入力色を第2色空間の出力色に変換する補間処理
として、グラデーションを保証する精度の高い非線形変
換パラメータを用いた補間計算と、高速処理できる線形
変換パラメータを用いた補間計算とを設け、必要な領域
についてのみ精度の高い非線形変換パラメータを使用し
た補間計算を行い、残りは高速処理が可能な線形変換パ
ラメータを計算することにより、無彩色グラデーション
軸を含む領域での出力色の反転を確実に防止し、全体と
して高精度で且つ性能的にも影響の少ない色変換を行
う。
【0038】ここで線形変換パラメータ算出過程は、変
換座標空間を構成するデータセット(単位格子空間)に
ついて、内部の各補間点の出力色が行為点の出力色で与
えられるる最小値から最大値まで線形に変化すると見做
し、補間点を囲むデータセットの8つの格子点のデータ
セット位置に対応した線形変換パラメータV1〜V8を
各補間点毎に算出して保持する。
【0039】即ち線形変換パラメータ算出過程は、デー
タセットの内部を、補間点に対し周囲8つの格子点の各
々を含むように8つの直方体に分割し、各分割空間の体
積を線形変換パラメータV1乃至V8として算出する。
【0040】線形変換パラメータ生成過程は、データセ
ットを格子幅wの立方体、第1色空間をRGB空間、3
つの入力色成分(Rc,Gc,Bc)に対応したデータ
セットの内部の補間点の位置(Rs,Gs,Bs)を Rs=(Rc)%w Gs=(Gc)%w Bs=(Bc)%w 但し、%は余り として算出た場合、線形変換パラメータV1乃至V8
を、 V1=Rs×Gs×Bs V2=(w−Rs)×Gs×Bs V3=Rs×(w−Gs)×Bs V4=(w−Rs)×(w−Gs)×Bs V5=Rs×Gs×(w−Bs) V6=(w−Rs)×Gs×(w−Bs) V7=Rs×(w−Gs)×(w−Bs) V8=(w−Rs)×(w−Gs)×(w−Bs) として算出する。
【0041】また線形変換パラメータ算出過程は、第1
色空間をL* a* b* 空間とし、3つの入力色成分(L
* c,a* c,b* c)に対応したデータセットの内部
の補間点の相対位置(Ls,as,bs)を Ls=(L* c)%w as=(a* c)%w bs=(b* c)%w 但し、%は余り として算出した場合、線形変換パラメータを、 V1=Ls×as×bs V2=(w−Ls)×as×bs V3=Ls×(w−as)×bs V4=(w−Ls)×(w−as)×bs V5=Ls×as×(w−bs) V6=(w−Ls)×as×(w−bs) V7=Ls×(w−as)×(w−bs) V8=(w−Ls)×(w−as)×(w−bs) として算出する。この線形変換パラメータV1〜V8
は、既存の立体補間法に従ったものである。
【0042】本発明に固有な非線形変換パラメータ生成
過程は、変換座標空間を構成する単位格子空間(データ
セット)について、2つの格子点を結ぶグラデーション
の保証線上で各補間点の出力色が線形に変化し、それ以
外の部分で各補間点の出力色が非線形に変化すると見做
し、保証線に補間点が近づく程、保証線の両端の格子点
を参照する割合を多くすると共に、保証線以外の格子点
を参照する割合を少なくするように、保証点を囲む8つ
の格子点に対応した非線形変換パラメータVV1〜VV
8を算出する。
【0043】このようにデータセット境界に位置する任
意の色を結んだグラデーションを保証する保証線からの
距離に応じて非線形に変化する非線形変換パラメータを
使用することにより、保証点から近ければ近いほど保証
したい点を参照する割合が大きくなると共に、保証しな
い点の影響を抑制する色変換を実行でき、保証線上にあ
る補間点の出力色が逆転する問題を解消する。
【0044】即ち、第2パラメータ生成過程は、図1
(B)のように、単位更新空間となるデータセットの2
つの格子点A1,A8を結ぶ保証線43に対する補間点
44から垂線46の交点45と補間点44との距離をL
1、垂線46を延長したデータセット外部境界を通過す
る境界点48と補間点44との距離をL2、保証線42
の垂線交点45と両端の格子点A1,A8と距離を各々
B2,B1、両者の和をB1+B2=B0、8つの格子
点に対応した線形変換パラメータをV1〜8とした場
合、8つの格子点A1〜A8に対応した非線形変換パラ
メータVV1〜VV8を
【0045】
【数1】 として算出する。
【0046】また第2パラメータ生成過程は、図1
(C)のように、データセットの2つの格子点A1,A
8を結ぶ保証線42上に補間点44がある場合、非線形
変換パラメータVV1〜VV8の算出式の右辺の補間点
44と保証線の垂線交点45との距離L1をL1=0と
することにより、8つの格子点A〜A8に対応した非線
形変換パラメータVV1〜VVを VV1=(w×w×w)×(B1/B0) VV2=0 VV3=0 VV4=0 VV5=0 VV6=0 VV7=0 VV8=(w×w×w)×(B2/B0) として算出する。
【0047】判定過程は、第1色空間の入力色が属する
データセットが無彩色グラデーションの保証線を含むか
否か判定し、保証線を含むことを判定した場合は、非線
形変換パラメータVV1〜VV8を用いた補間計算を選
択し、保証線を含むことを判定なかった場合は線形変換
パラメータVV1〜VV8を用いた補間計算を選択す
る。
【0048】判定過程は第1色空間がRGB空間の場
合、入力色(R,G,B)の属するデータセットの位置
(r,g,b)を格子幅wを用いて r=(int)R÷w g=(int)G÷w b=(int)B÷w 但し、(int)は切り捨てによる整数化 として算出し、 r=g=b が成立した場合に、データセットが保証線42を含むこ
とを判定して非線形変換パラメータVV1〜VV8を用
いた補間計算を選択し、 r=g=b が成立しない場合に、データセットが保証線42を含ま
ないことを判定して線形変換パラメータV1〜V8を用
いた補間計算を選択する。
【0049】また判定過程は、予め指定された結果を判
定して線形変換パラメータV1〜V8を用いた補間計算
又は非線形変換パラメータVV1〜VV8を用いた補間
計算を選択する。例えば、ユーザインターフェースによ
り使用者が色変換する画像の種類に応じて指定する。こ
の場合、グラデーションを保証する必要のない写真等の
自然画であれば線形変換パラメータV1〜V8の使用を
指定し、グラデーションを保証する必要のあるグラフ、
ビジネス文書、CG画像などであれば、非線形変換パラ
メータVV1〜VV8の使用を指定する。
【0050】このようにグラデーションを保証する必要
のある領域についてのみ精度の高い非線形補間計算と
し、残りは高速処理が可能な線形補間計算とすることに
より、全体として高精度でかつ性能的にも影響の少ない
色変換を行うことができる。
【0051】線形補間計算過程は、補間点の出力色とし
て、補間点の属する格子空間の8つの格子点の出力色
に、単位格子空間内の補間点の位置に対応した線形変換
パラメータで重み付けした平均を算出する。
【0052】この線形補間計算過程において、本発明
は、入力色と出力色を線形関係で設定した多次元変換テ
ーブルを用いて出力色に所定の非線形特性、例えばγ特
性を設定する場合、補間点の入力色を非線形特性に基づ
く位置に変換する再計算を行った後に、再計算した補間
点の出力色を線形補間計算で算出することを特徴とす
る。
【0053】この線形補間計算過程における補間点の再
計算は、補間点の入力色(Rc,Gc,Bc)を最大色
値255で割って例えば0〜1に正規化したデータセッ
トの位置(Rn,Gn,Bn)に変換した後に非線形特
性の変換計算を行う。次に変換した計算値に最大色値2
55を乗算して非線形特性に従った補間点の入力色を再
計算し、再計算した補間点の入力色に対応する出力色を
線形補間により算出する。
【0054】この出力色の非線形特性に従った補間点の
入力色の再計算により、補間点の位置は補間直線上から
出力色の非線形特性を与える曲線上の位置に修正され、
出力色の強い非線形特性があっても、変換誤差の少ない
補間結果が得られる。
【0055】線形補間計算過程は、例えば第2空間がC
MY空間の場合、補間点の属する格子空間の8つの格子
点A1〜A8の出力色を(C1,M1,Y1)〜(C
8,M8,Y8)、補間点の位置に対応した線形変換パ
ラメータをV1〜V8とした場合、補間点の出力色(C
x,Mx,Yx)を Cx={C1×V8+C2×V7+C3×V6+C4×
V5+C5×V4+C6×V3+C7×V2+C8×V
1}÷(w×w×w) Mx={M1×V8+M2×V7+M3×V6+M4×
V5+M5×V4+M6×V3+M7×V2+M(×V
1}÷(w×w×w) Yx={Y1×V8+Y2×V7+Y3×V6+Y4×
V5+Y5×V4+Y6×V3+Y7×V2+Y8×V
1}÷(w×w×w) として算出する。これは既存の立方体補間法に従ったも
のである。
【0056】また線形補間計算過程は、第2空間がL*
a* b* 空間の場合、補間点の属する格子空間の8つの
格子点A1〜A8の出力色を(L* 1,a* 1,b*
1)〜(L* 8,a* 8,b* 8)、線形変換パラメー
タをV1〜V8とした場合、補間点の出力色(L* x,
a* x,b* x)を L* x={L* 1×V8+L* 2×V7+L* 3×V6
+L* 4×V5+L* 5×V4+L* 6×V3+L* 7
×V2+L* 8×V1}÷(w×w×w) a* x={a* 1×V8+a* 2×V7+a* 3×V6
+a* 4×V5+a* 5×V4+a* 6×V3+a* 7
×V2+b* 8×V1}÷(w×w×w) b* x={b* 1×V8+b* 2×V7+b* 3×V6
+b* 4×V5+b* 5×V4+b* 6×V3+b* 7
×V2+b* 8×V1}÷(w×w×w) として算出する。
【0057】本発明に固有な非線形補間計算過程は、補
間点の出力色として、補間点の属する格子空間の8つの
格子点の出力色に各格子点の非線形変換パラメータで重
み付けした平均を算出する。
【0058】非線形補間計算過程は、第2空間がCMY
空間の場合、補間点の属する格子空間の8つの格子点A
1〜A8の出力色を(C1,M1,Y1)〜(C8,M
8,Y8)、非線形変換パラメータをVV1〜VV8と
した場合、補間点の出力色(Cx,Mx,Yx)を Cx={C1×VV8+C2×VV7+C3×VV6+
C4×VV5+C5×VV4+C6×VV3+C7×V
V2+C8×VV1}÷(w×w×w) Mx={M1×VV8+M2×VV7+M3×VV6+
M4×VV5+M5×VV4+M6×VV3+M7×V
V2+M(×VV1}÷(w×w×w) Yx={Y1×VV8+Y2×VV7+Y3×VV6+
Y4×VV5+Y5×VV4+Y6×VV3+Y7×V
V2+Y8×VV1}÷(w×w×w) として算出する。
【0059】また非線形補間計算過程は、第2空間がL
* a* b* 空間の場合、補間点の属する格子空間の8つ
の格子点A1〜A8の出力色を(L* 1,a* 1,b*
1)〜(L* 8,a* 8,b* 8)、線形変換パラメー
タをVV1〜VV8とした場合、補間点の出力色(L*
x,a* x,b* x)を L* x={L* 1×VV8+L* 2×VV7+L* 3×
VV6+L* 4×VV5+L* 5×VV4+L* 6×V
V3+L* 7×VV2+L* 8×VV1}÷(w×w×
w) a* x={a* 1×VV8+a* 2×VV7+a* 3×
VV6+a* 4×VV5+a* 5×VV4+a* 6×V
V3+a* 7×VV2+b* 8×VV1}÷(w×w×
w) b* x={b* 1×VV8+b* 2×VV7+b* 3×
VV6+b* 4×VV5+b* 5×VV4+b* 6×V
V3+b* 7×VV2+b* 8×VV1}÷(w×w×
w)として算出する。
【0060】このような線形補間計算過程及び非線形補
間計算過程によれば、線形変換パラメータを使用して補
間点の出力色を決定したデータセットに隣接するデータ
セットで非線形変換パラメータを使用して補間点の出力
色を決定していても、データセットの内部は出力色が非
線形に変化しているが、境界領域に近づくに従い出力色
が線形に変化するようになる。
【0061】この結果、線形変換パラメータと非線形変
換パラメータを用いたデータセットが混在していても、
各データセットの境界領域においては、ほぼ同一の出力
色を補間計算で決定することができ、格子空間の境界領
域での出力色の連続性は保証される。
【0062】また非線形変換パラメータを用いた補間計
算において、格子空間の2つの格子点を結ぶグラデーシ
ョン保証線上にある補間点の出力色の決定には、隣接す
る格子空間との境界領域の出力色を参照する非線形変換
パラメータをゼロとすることで、参照しない格子点を生
じさせ、周囲点参照による出力色の逆転や出力色のずれ
を確実に防止し、グラデーションの方向性を保証する。
【0063】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の色変換方法が適
用される一般的なパーソナルコンピュータとその周辺機
器である。
【0064】図2において、パーソナルコンピュータ1
0には画像表示装置としてカラーディスプレイ12が接
続され、また画像印刷装置としてカラープリンタ14が
接続されている。パーソナルコンピュータ10は、RG
BやCMYの表色系の値で構成されたカラー画像データ
を、内部のハードディスクドライブ等の記憶装置に保存
している。
【0065】パーソナルコンピュータ10は、RGB表
色系の値で構成されたカラー画像の各画素のRGB値を
表示駆動信号としてカラーディスプレイ12に送り、カ
ラー画像を表示させる。またCMY表色系の値で構成さ
れたカラー画像の各画素のCMY値からプリンタ制御信
号を生成し、カラープリンタ14に送ってカラー画像を
印刷させる。
【0066】このようなパーソナルコンピュータ10に
おけるRGBカラー画像データをCMYカラー画像デー
タに変換してカラープリンタで印刷するため、本発明の
色変換方法が使用される。
【0067】図3は、本発明の色変換方法が実現される
装置構成の機能ブロック図である。本発明の色変換方法
は、色変換装置16と支援準備装置18で実現される。
色変換装置16は、図2のパーソナルコンピュータ10
の色変換プログラムの機能として実現される。支援準備
装置18は色変換装置16に必要なテーブル変換パラメ
ータを準備工程として作成する装置であり、色変換装置
の提供元の製造段階で使用される。
【0068】色変換装置16は、コントローラ20、画
像メモリ22、RGB/CMY変換テーブル24、補間
計算ユニット26を備える。画像メモリ22には、変換
元となるRGB空間(第1色空間)の色値を用いたRG
B画像データ28が格納されている。また補間計算ユニ
ット26には、入力RGB値を出力CMY値に変換する
際の補間計算に使用する変換パラメータを格納する線形
変換パラメータ格納部30と非線形変換パラメータ格納
部32が設けられる。
【0069】支援準備装置18は、変換テーブル作成ユ
ニット34、線形変換パラメータ形成ユニット36及び
非線形変換パラメータ形成ユニット38を備える。色変
換装置16の補間計算ユニット26で使用する補間アル
ゴリズムは、入力RGB値による補間点が含まれるRG
B/CMY変換座標空間の格子空間であるデータセット
を構成する立方体の8つの頂点の格子点を用いて線形変
換パラメータを求めて補間計算を行う立方体補間法を採
用している。
【0070】図4は、図3の支援準備装置18及び色変
換装置16で実現される本発明の色変換方法の基本的な
処理手順のフローチャートである。本発明の色変換方法
は、ステップS1の変換テーブル作成過程、ステップS
2の線形変換パラメータ算出過程、ステップS3の非線
形変換パラメータ算出過程、ステップS4の判定過程、
ステップS5の非線形補間過程、及びステップS6の線
形補間過程で構成される。
【0071】ステップS1の変換テーブル作成過程は、
図17に示したように、所定の格子間隔wをもつ多次元
のRGB/CMY変換座標空間104の各格子点に、第
1色空間であるRGB空間の入力RGB値に対応する第
2色空間であるCMY空間の出力CMY値を格納したR
GB/CMY変換テーブル24を作成する。
【0072】このRGB/CMY変換テーブル24は、
RGB画像データ28の各画素ごとにもつR値、G値及
びB値の3つの入力値で空間の格子点を指定し、指定さ
れた格子点に予め格納されているCMY値を読み出すこ
とで、入力RGB値を出力RGB値に変換する。このと
き入力RGB値が格子間隔wで決まる格子点の座標値に
該当しない場合には、補間計算ユニット26による補間
計算で入力RGB値に対応する出力CMY値を算出する
ようになる。
【0073】図4のステップS2の線形変換パラメータ
算出過程は、RGB/CMY変換座標空間の格子点以外
の入力RGB値に対応する出力CMY値の補間計算で使
用する線形変換パラメータV1〜V8を算出する。この
線形変換パラメータV1〜V8は、既存の立方体補間法
と同じパラメータの算出を行う。
【0074】次のステップS3の非線形変換パラメータ
算出過程にあっては、RGB/CMY変換座標空間の格
子点以外の入力RGB値に対応する出力RGB値の補間
計算に使用する非線形変換パラメータVV1〜VV8を
算出する。この非線形変換パラメータVV1〜VV8を
算出する格子空間としてのデータセットは、例えば図1
7のRGB/CMY変換座標空間104において、黒か
ら明るさのみが変化して白に至る無彩色グラデーション
を保証するための軸線が通るデータセットについて、無
彩色グラデーション保証線上の補間点について計算した
出力CMY値がグラデーションの方向性に対し逆転した
値や、ずれた値をもたないように補間計算するためのパ
ラメータを算出する。
【0075】このように適宜のグラデーション保証線が
通るデータセットについて使用される非線形変換パラメ
ータVV1〜VV8は、保証線に補間点が近付くほど保
証線の両端の格子点を参照する割合を多くすると共に、
保証線以外の格子点を参照する割合を少なくするよう
に、保証点を囲む8つの格子点に対応したパラメータと
して非線形変換パラメータVV1〜VV8を算出する。
【0076】ステップS4の判定過程は、RGB画像デ
ータから画素単位の入力RGB値を取り込むごとに、入
力RGB値が属するデータセットにおける補間計算にス
テップS2で求めている線形変換パラメータを使用する
か、ステップS3で求めている非線形変換パラメータを
使用するかを判定する。
【0077】判定過程ステップS4で非線形変換パラメ
ータの使用を判定した場合には、ステップS5でデータ
セット内の入力RGB値で決まる位置に対応した非線形
変換パラメータVV1〜VV8を用いて、立方体補間法
における補間演算である補間点の属するデータセットの
周囲の8つの格子点の出力CMY値にデータセット内の
補間点の位置に対応した非線形変換パラメータVV1〜
VV8で重み付けした平均を算出する。
【0078】またステップS4で線形変換パラメータの
使用を判定した場合には、ステップS6で同じく立方体
補間法における補間計算に従って、補間点の属するデー
タセットの8つの格子点の出力CMY値にデータセット
内の補間点の位置に対応して読み出した線形変換パラメ
ータV1〜V8で重み付けした平均を算出する。
【0079】ここで、判定過程S4における非線形変換
パラメータの使用か線形変換パラメータの使用かの判定
は、例えば補間対象となっているRGB値の属するデー
タセットに無彩色グラデーション保証線が通過している
か否か、即ちグラデーション保証の必要性があるか否か
で判定する。
【0080】即ち、グラデーション保証の必要性があれ
ばステップS5で非線形変換パラメータを用いた補間計
算を行い、グラデーションを保証する必要がなければス
テップS6で線形変換パラメータを用いた補間計算を行
う。
【0081】またステップS4の判定過程としては、グ
ラデーションを保証する必要性の有無以外に、ユーザイ
ンタフェースによってユーザが指定した内容に基づいて
非線形変換パラメータの使用か非線形変換パラメータの
使用かを判定してもよい。
【0082】ユーザによる判定としては、例えばグラデ
ーションを保証する必要性の少ない写真等のイメージ画
像データについては、線形変換パラメータを使用した補
間計算を指定する。これに対しグラフ、ビジネス文章、
CG画像等のように人為的に作成されたグラデーション
を保証する必要のある画像データの色変換にあっては、
非線形変換パラメータによる補間計算を指定する。
【0083】図5は、図4の基本的な処理手順を更に具
体的に示した本発明による色変換処理のフローチャート
である。まずステップS1で色空間変換テーブル、即ち
図3のRGB/CMY変換テーブル24を作成する。
【0084】この色空間変換テーブルの作成は、 RGB/Lab変換テーブルの作成、 Lab/CMY変換テーブルの作成、 RGB/Lab変換テーブルとLab/CMY変換テ
ーブルの結合によるRGB/CMY変換テーブルの作
成、の各過程を経た準備処理として行われる。
【0085】まずRGB/Lab変換テーブルの作成
は、パーソナルコンピュータ10に格納しているRGB
画像データを使用してカラーディスプレイ12にRGB
値に対応する駆動信号を送り、表示された色を測定器で
測定して、L* ,a* ,b* 値を取得する。
【0086】次にカラープリンタ14に対し、パーソナ
ルコンピュータ10に格納しているCMY画像データの
CMY値に対応するプリンタ制御信号を送り、カラープ
リンタ14で印刷された色を測定器で測定してL* ,a
* ,b* 値を取得し、これに基づきLab/CMY変換
テーブルを作成する。
【0087】最終的に、RGB/Lab変換テーブルと
Lab/CMY変換テーブルを中間値としてのLab値
で結合し、結合後にLab値を省略することでRGB/
CMY変換テーブル24を作成し、図3のように色変換
装置16に格納する。
【0088】次に図5のステップS2で線形変換パラメ
ータViを算出する。図6は図5のステップS2の線形
変換パラメータ算出処理のフローチャートである。まず
ステップS1で単位データセットの一辺の長さとなる格
子間隔wをセットする。例えば格子間隔wをw=32に
セットすると、図17に示したようにRGB/CMY変
換座標空間の格子点間隔を与えるデータセット番号は
R,G,B値のそれぞれの0〜255に対し、0,1,
2,3,4,5,6,7の値をとることになる。
【0089】次にステップS2で、一辺の長さwをもつ
立方体を構成する単位データセットを対象に、線形変換
パラメータを算出するデータセット内の補間点位置(R
s,Gs,Bs)を読み込む。この補間点位置の初期値
は(0,0,0)であり、最大値は格子幅wに対応した
(32,32,32)となる。
【0090】次にステップS3でデータセット内の補間
点位置に対応して8つの頂点となる格子点A1〜A8ご
とに直方体に分割し、各直方体の体積として線形変換パ
ラメータVi(但し,i=1〜8)を算出して格納す
る。具体的には次式により線形変換パラメータV1〜V
8が算出される。 V8=(w−Rs)×(w−Gs)×(w−Bs) V7=Rs×(w−Gs)×(w−Bs) V6=(w−Rs)×Gs×(w−Bs) V5=Rs×Gs×(w−Bs) (5) V4=(w−Rs)×(w−Gs)×Bs V3=Rs×(w−Gs)×Bs V2=(w−Rs)×Gs×Bs V1=Rs×Gs×Bs 続いてステップS4でデータセット内のBs値を1つ加
算し、ステップS5で最大値wに達したか否かチェック
し、最大値wに達するまで、ステップS1〜S4の処理
を繰り返す。
【0091】ステップS1〜S5の処理によりBs値の
0〜32について線形変換パラメータV1〜V8の計算
が済むと、ステップS6でBs=0とした後にGsを1
つ加算し、ステップS7でGs値が最大値w=32に達
するまで、ステップS1〜S6の処理を繰り返す。
【0092】このようにしてGs=0〜32の処理が済
んだならば、ステップS8でGs値を0とした後、Rs
値を1つずつアップしながら、ステップS9で最大w=
32に達するまで、ステップS1〜S8の処理を繰り返
す。
【0093】このステップS1〜S9の処理により、単
位データセット内に位置する全ての補間点位置に対応し
た線形変換パラメータV1〜V8が算出されて格納され
る。この場合の単位データセットについて算出された線
形変換パラメータV1〜V8の組数は、格子幅w=32
であることから、323 =32,768組となる。
【0094】再び図5を参照するに、ステップS2で線
形変換パラメータViの算出が済んだならば、ステップ
S3に進み、非線形変換パラメータVViの算出を行
う。
【0095】図7は、図5のステップS3の非線形変換
パラメータ算出処理のフローチャートである。この非線
形変換パラメータの算出処理も図6の線形変換パラメー
タの算出処理の算出と同様、格子幅wを一辺とする立方
体となる単位データセットの内部に位置する全ての補間
点位置について、非線形変換パラメータを算出して格納
する。
【0096】図7において、ステップS1で非線形変換
パラメータの算出対象とする1データセットの一辺の長
さとなる格子間隔wを例えばw=32にセットし、ステ
ップS2でパラメータを算出するデータセット内の補間
点位置(Rs,Gs,Bs)を読み込む。補間点位置の
初期値は、補間点位置は(0,0,0)となる。
【0097】続いてステップS3で、既に算出したその
時の補間点位置(Rs,Gs,Bs)に対応した線形変
換パラメータV1〜V8を読み込む。次にステップS4
で、現在非線形変換パラメータを算出している補間点位
置がデータセット内を通るグラデーションを保証したい
直線上か否かチェックする。
【0098】グラデーションを保証したい直線上に補間
点がある場合には、ステップS5,S6の処理を行う。
一方、補間点がグラデーションを保証したい直線上にな
かった場合には、ステップS7,S8,S9の処理を行
う。
【0099】図8は、図7のステップS5,S6で行う
補間点がグラデーションを保証したい直線上にあるとき
の非線形変換パラメータの算出処理の原理説明である。
非線形変換パラメータの算出対象とする単位データセッ
ト40は、格子点間隔w=32を一辺とした立方体で構
成され、立方体の頂点となる8つの格子点A1〜A8に
つき、例えば格子点A1と格子点A8を結ぶ直線を無彩
色グラデーション保証線42としている。
【0100】また実際のRGB/CMY座標変換空間の
任意の格子点の入力RGB値を(R,G,B)とする
と、これらの入力R,G,B値のそれぞれを格子点間隔
wで割って整数化することで単位データセット40の格
子点A1〜A8に置き換えることができる。この入力
R,G,B値のデータセットによる座標値への変換は、
次式によって行う。 r=(int)(R÷w) g=(int)(G÷w) (6) b=(int)(B÷w) この結果、図8の単位データセット40における格子点
A1〜A8のデータセット番号による位置は次のように
なる。 A1(r,g,b) A2(r+1,g,b) A3(r,g+1,b) A4(r+1,g+1,b) A5(r,g,b+1) A6(r+1,g,b+1) A7(r,g+1,b+1) A8(r+1,g+1,b+1) このように、データセット40内の位置が定義される格
子点A1〜A8において、無彩色グラデーション保証線
42の一端の格子点A1はr=g=bで無彩色を表し、
また他端の格子点A8はr+1=g+1=b+1として
無彩色を表している。
【0101】また格子点A1にセットされた出力値(C
1,M1,Y1)と、格子点A8にセットされた出力値
(C8,M8,Y8)との間には A1(C1,M1,Y1)<A8(C8,M8,Y8) となる関係がある。即ち、格子点A1の出力CMY値が
最小で格子点A8の出力CMY値が最大となり、その間
の補間点で出力CMY値が線形に変化している。
【0102】図8の無彩色グラデーション保証線42上
にある補間点44の非線形変換パラメータVV1〜VV
8は、無彩色グラデーション保証線42の両端の格子点
A1,A8のみを参照し、保証線以外の格子点A2〜A
7は参照しないように、次式で非線形変換パラメータV
V1〜VV8を算出する。 VV1=(w×w×w)×(B1/B0) VV2=0 VV3=0 VV4=0 (7) VV5=0 VV6=0 VV7=0 VV8=(w×w×w)×(B2/B0) 即ち、無彩色グラデーション保証線42上の補間点44
に対し、格子点A8からの距離B1と格子点A1からの
距離B2を求め、単位データセット40の体積(w×w
×w)を保証線42の全長B0=B1+B2に対する格
子点A1,A8から補間点44に対する長さB1,B2
の割合でデータセットの体積を2分割した非線形変換パ
ラメータVV1,VV8を算出している。
【0103】また無彩色グラデーション保証線42上に
ない他の格子点A2〜A7に対応した非線形変換パラメ
ータVV2〜VV7については、全てゼロとすることで
補間計算に参照しないようにしている。
【0104】この図8の無彩色グラデーション保証線4
2上の補間点44についての非線形変換パラメータの算
出処理は、図7のステップS5のようにまず保証線の2
端点となる格子点と補間点との距離B1,B2を算出
し、続いてステップS6で(7)式に従って非線形変換
パラメータVV1〜VV8を算出して格納する。
【0105】図9は、図7のステップS7〜S9のグラ
デーションを保証したい直線上に補間点がない場合の非
線形変換パラメータ算出処理の原理を示している。単位
データセット40において、格子点A1とA8を結ぶ無
彩色グラデーション保証線42に対し、補間点44がデ
ータセット内の外れた位置に存在したとする。
【0106】この場合には補間点44を通って無彩色グ
ラデーション保証線42に下ろす垂線46を設定する。
この垂線46の交点45について、図8の場合と同様、
両端の格子点A1,A8からの距離B2,B1を求め
る。また補間点44を通る垂線46をデータセット境界
まで延長して境界点48を求め、補間点44に対する保
証線交点45からの距離L1と境界点48からの距離L
2を求める。
【0107】このようにして単位データセット40内の
無彩色グラデーション保証線42を外れた位置の保証点
44に対する距離B1,B2,L1,L2が算出できた
ならば、次式により8つの格子点A1〜A8を参照する
非線形変換パラメータVV1〜VV8を算出する。
【0108】
【数2】 この(8)式による非線形変換パラメータVV1〜VV
8の算出は、全ての格子点A1〜A8を線形的に参照し
て求めた(5)式の線形変換パラメータV1〜V8に対
し、無彩色グラデーション保証線42に補間点が近付く
ほど、保証線両端の格子点A1,A8を参照する割合を
多くすると共に、保証線以外の格子点A2〜A7を参照
する割合を少なくするように非線形変換している。
【0109】この(8)式は非線形変換パラメータVV
1〜VV8を求めるための一般式であり、図9において
補間点44の垂線交点45からの距離L1をL1=0と
すると、図8のように補間点44は無彩色グラデーショ
ン保証線42上に位置する。
【0110】したがって(8)式について、L1=0を
代入すると(7)式が導出される。即ち(7)式で与え
られる無彩色グラデーション保証線42上に補間点44
が存在する場合は、(8)式の一般形の特異解というこ
とができる。
【0111】また図9において、補間点44がデータセ
ット境界上にある場合には、L2=0であるから前記
(8)式は、 VV1=V1 VV2=V2 VV3=V3 VV4=V4 VV5=V5 VV6=V6 VV7=V7 VV8=V8 となる。このため図9の非線形変換パラメータVV1〜
VV2を用いて補間計算するデータセットに隣接するデ
ータセットでは、線形変換パラメータV1〜V8を用い
て補間計算を行うが、データセット境界では、共に線形
変換パラメータV1〜V8による補間計算となる。
【0112】このため非線形変換パラメータと線形パラ
メータのデータセットが混在しても、データセット境界
の補間点の出力値をほぼ同一の値とし、データセット境
界での補間した出力値の連続正を保証する。
【0113】図9に対応した図7のステップS7〜S9
の処理にあっては、まずステップS7で無彩色グラデー
ション保証線42の2端点となる格子点A1,A8と補
間点44から保証線に下ろした垂線46の交点45との
距離B1,B2を算出する。次にステップS8で、保証
線に下ろした垂線46について、保証線の垂線交点45
及びデータセット境界点48の補間点44に対する距離
L1,L2を算出する。そしてステップS9で、保証線
から外れた補間点の非線形変換パラメータVV1〜VV
8を(8)式に従って算出する。
【0114】ステップS10〜S15の処理は、図6の
ステップS4〜S9と同じであり、一辺が格子間隔w=
32の立方体である単位データセット40の内部の全て
の補間点の位置について非線形変換パラメータVV1〜
VV8を求めて格納する処理を行う。
【0115】再び図5を参照するに、ステップS1〜S
3の準備処理を通じて作成されたRGB/CMY変換テ
ーブル、線形変換パラメータ及び非線形変換パラメータ
のそれぞれは、図3のように色変換装置16側に格納さ
れ、色変換のための準備が完了する。もちろん準備完了
で支援準備装置18は切り離され、それ以降は色変換装
置16が単独で機能する。
【0116】図5のステップS4以降は、図3の色変換
装置16における色変換処理である。まずステップS4
で、変換元となるRGB画像データ28を図3のように
画像メモリ22に入力する。続いてステップS5で、コ
ントローラ20により色変換処理を起動すると、コント
ローラ20は画像メモリ22のRGB画像データ28か
ら画素配列に従って変換画像データの色信号値即ちRG
B値を取り出し、RGB/CMY変換テーブル24に入
力する。
【0117】次にステップS6で、入力したRGB値が
RGB/CMY変換テーブル24における変換色空間の
格子点を与える入力値であるか否かチェックし、格子点
を与える入力値であればステップS7に進み、その格子
点にセットしているCMY値を読み出し、ステップS9
で変換後の色信号値として出力し、ステップS10で全
色信号の終了をチェックした後、再びステップS5に戻
り、次のRGB色信号値を入力する。
【0118】一方、ステップS6で入力RGB値が変換
座標空間の格子点に対応しない場合には、ステップS8
の補間変換処理を行う。補間変換処理が済むと、ステッ
プS9で補間後の色信号値を出力した後、ステップS1
0で全色信号値の終了まで、ステップS5からの処理を
繰り返す。全ての色信号の処理が終了するとステップS
11で、色変換した画像データをカラープリンタ14に
出力して印刷する。
【0119】図10は図5のステップS8における補間
変換処理のフローチャートである。図10の補間変換処
理において、まずステップS1で入力RGB値として与
えられる補間点についてデータセット番号を算出する。
ここで補間点の位置をX(Rc,Gc,Bc)とする
と、前記(6)式により単位データセット内の位置を示
すデータセット番号(r,g,b)が算出される。
【0120】次にステップS2で、図8,図9のデータ
セット40に示したように無彩色グラデーション保証軸
を含むデータセットか否かチェックする。この無彩色軸
を含むデータセットか否かの判定は、ステップS1で算
出したデータセット番号(r,g,b)が全て等しいか
否かでチェックする。
【0121】データセット番号(r,g,b)が全て等
しければ、無彩色軸を含むデータセットであることか
ら、ステップS3〜S5に進んで非線形変換パラメータ
VV1〜VV8を用いた補間計算を行う。一方、データ
セット番号(r,g,b)の間に等しい関係がなけれ
ば、無彩色軸を含まないデータセットであることから、
ステップS6〜S10の処理により線形変換パラメータ
V1〜V8を用いた補間計算を行う。
【0122】ステップS3〜S5の非線形変換パラメー
タVV1〜VV8を用いた補間計算にあっては、まずス
テップS3でデータセット内の補間点の位置(Rs,G
s,Bs)を次式に基づいて算出する。
【0123】 Rs=(Rc)%w Gs=(Gc)%w (9) Bs=(Bc)%w 但し、%は余り 続いてステップS4で、データセット内の補間点の位置
(Rs,Gs,Bs)によって図3の非線形変換パラメ
ータ格納部32を参照して、対応する非線形変換パラメ
ータVV1〜VV8を読み出す。そしてステップS5
で、非線形変換パラメータVV1〜VV8を用いた非線
形補間計算を次式により行う。 C={C1×VV8+C2×VV7+C3×VV6 +C4×VV5+C5×VV4+C6×VV3 +C7×VV2+C8×VV1}÷(w×w×w) M={M1×VV8+M2×VV7+M3×VV6 +M4×VV5+M5×VV4+M6×VV3 (10) +M7×VV2+Y8×VV1}÷(w×w×w) Y={Y1×VV8+Y2×VV7+Y3×VV6 +Y4×VV5+Y5×VV4+Y6×VV3 +Y7×VV2+Y8×VV1}÷(w×w×w) ここで(10)式の補間計算で使用する格子点A1〜A
8にセットしているCMY出力値は A1:(C1,M1,Y1) A2:(C2,M2,Y2) A3:(C3,M3,Y3) A4:(C4,M4,Y4) A5:(C5,M5,Y5) A6:(C6,M6,Y6) A7:(C7,M7,Y7) A8:(C8,M8,Y8) を表わしている。この格子点A1〜A8のCMY出力値
をデータセット番号を用いた格子点座標で表現すると、
次の配列のようになる。 C1=C[r,g,b] C2=C[r+1,g,b] C3=C[r,g+1,b] C4=C[r+1,g+1,b] C5=C[r,g,b+1] C6=C[r+1,g,b+1] C7=C[r,g+1,b+1] C8=C[r+1,g+1,b+1] M1=M[r,g,b] M2=M[r+1,g,b] M3=M[r,g+1,b] M4=M[r+1,g+1,b] M5=M[r,g,b+1] M6=M[r+1,g,b+1] M7=M[r,g+1,b+1] M8=M[r+1,g+1,b+1] Y1=Y[r,g,b] Y2=Y[r+1,g,b] Y3=Y[r,g+1,b] Y4=Y[r+1,g+1,b] Y5=Y[r,g,b+1] Y6=Y[r+1,g,b+1] Y7=Y[r,g+1,b+1] Y8=Y[r+1,g+1,b+1] したがって実際には補間計算の(10)式は、このデー
タセット番号を用いた配列として定義される。
【0124】図10のステップS6〜S10のデータセ
ットに無彩色軸を含まない場合の線形変換パラメータV
1〜V6を用いた補間計算は次のようになる。まずステ
ップS6で、ステップS3の場合と同様、前記(9)式
に従ってデータセット内の補間点の位置(Rs,Gs,
Bs)を算出する。
【0125】続いてステップS7で、現在処理対象とし
ている補間点を含むデータセットに格納しているCMY
出力値に非線形特性をもった範囲であるか否か判定す
る。現在のデータセットが線形特性の範囲であればステ
ップS9に進み、ステップS6で求めたデータセット内
の補間点の位置(Rs,Gs,Bs)による図3の線形
変換パラメータ格納部32の参照で、対応する線形変換
パラメータV1〜V8を読み出し、ステップS10で次
式に従って補間点の出力値(Cx,Mx,Yx)を算出
する。 C={C1×V8+C2×V7+C3×V6+C4×V5 +C5×V4+C6×V3+C7×V2+C8×V1}÷(w×w×w) M={M1×V8+M2×V7+M3×V6+M4×V5 +M5×V4+M6×V3+M7×V2+M(×V1}÷(w×w×w) Y={Y1×V8+Y2×V7+Y3×V6+Y4×V5+ Y5×V4+Y6×V3+Y7×V2+Y8×V1}÷(w×w×w) ・・・(11) 一方、ステップS7で補間点を含むデータセットの出力
CMY値が非線形性の強い範囲にある場合には、ステッ
プS8に進み、出力CMY値の非線形カーブの変換式に
より、ステップS1で入力した補間点X(Rc,Gc,
Bc)について、出力CMY値の非線形カーブの変換式
を適用して補間点の位置X(Rc1,Gc1,Bc1)
を再計算した後、再計算した補間点位置について、ステ
ップS6と同様、(9)式を適用してデータセット内の
補間点の位置(Rc,Gc,Bc)を求め、ステップS
9による線形変換パラメータV1〜V8の読出しを行っ
て、ステップS10で(11)式で再計算した補間点の
出力値(Cx,Mx,Yx)を算出する。
【0126】図11は図10のステップS8におけるC
MY出力値の非線形特性による補間点位置の再計算の説
明図である。図11は図22と同様、図17のRGB/
CMY変換座標空間104をG−R面から見ており、デ
ータセット50−1の格子点A1,A26にセットした
CMY出力値は、線形のGR入力値に対しγ曲線を与え
る指数(1/γ)の非線形カーブ52で変化している。
【0127】このため格子点A1とA26の間の補間点
について、線形補間を行った場合には直線54に従うこ
とになり、非線形カーブ52との間に差をもつことから
変換誤差が大きくなる。
【0128】そこで図10のステップS8にあっては、
直線54上の補間点56の入力RGB値に対し、例えば
γ曲線による指数関数(1/γ)による位置の再計算を
次式により行う。
【数3】 但し、R1,G1,B1 は入力値(R,G,B)を0〜1の
範囲に正規化した値 この非線形カーブに合わせるための再計算は、補間点を
与える入力値(R,G,B)をそれぞれの最大値255
で割ってデータセットを0〜1の範囲に正規化し、この
正規化した入力値(R1,G1,B1)について、(1
2)式に代入して(1/γ)乗し、続いて最大値255
を掛けて正規化値を元の絶対値に戻すことで再計算して
いる。
【0129】これを図11のデータセット50−1につ
いて見ると、直線54の補間点56は、そのG値及びR
値が(1/γ)乗されることで非線形カーブ52上の再
計算点60に補正される。
【0130】このような再計算により線形のRGB入力
値に対応して線形の出力CMY値を格納した変換座標空
間であっても、線形RGB入力値の位置の再計算により
非線形カーブの特性に従った出力CMY値を補間値とし
て出力することができる。もちろん、非線形カーブはγ
曲線以外に適宜の非線形曲線に適用できることはもちろ
んである。
【0131】図12は、図17のRGB/CMY座標変
換空間104の無彩色軸上の入力RGB値について、線
形変換パラメータV1〜V8を用いて行った出力CMY
値の算出結果の特性図である。この無彩色軸上の線形変
換パラメータを用いた補間計算にあっては、入力RGB
値が64を下回る低い値の領域でリップル状に変化する
ことで補間値の逆転現象を起こしている。
【0132】図13は本発明で新たに算出された非線形
変換パラメータVV1〜VV8、即ち前記(8)式の非
線形変換パラメータVV1〜VV8を用いた無彩色軸上
の入力RGB値に対する出力CMY値の補間計算の結果
の特性図である。
【0133】この非線形変換パラメータVV1〜VV8
を用いた補間計算にあっては、入力RGB値の全域にお
いて補間値の逆転を起こすリップルは発生せず、黒から
白に変化する方向性をもつ無彩色グラデーションを忠実
に再現した高精度の補間が行われている。
【0134】以上の実施形態はRGB/CMY変換テー
ブルを用いて入力RGB値を出力CMY値に変換する色
変換方法を例にとるものであったが、これ以外の色変換
として図14のRGB/Lab座標変換空間の変換テー
ブル106、あるいは図15のLab/CMY座標変換
空間の変換テーブル108を用いた色変換の補間処理に
ついても、全く同様にして本発明を適用することができ
る。
【0135】図14のRGB/Lab座標変換空間10
6を用いた場合の線形変換パラメータV1〜V8、非線
形変換パラメータVV1〜VV8それぞれの補間計算は
次のようになる。
【0136】まず単位データセットの内部の補間点位置
を(Rs,Gs,Bs)とすると、線形変換パラメータ
V1〜V8は次式で定められる。 V8=(w−Rs)×(w−Gs)×(w−Bs) V7=Rs×(w−Gs)×(w−Bs) V6=(w−Rs)×Gs×(w−Bs) V5=Rs×Gs×(w−Bs) (13) V4=(w−Rs)×(w−Gs)×Bs V3=Rs×(w−Gs)×Bs V2=(w−Rs)×Gs×Bs V1=Rs×Gs×Bx この線形変換パラメータV1〜V8を用いた補間点の出
力値(L* x,a* x,b* x)の算出は次式で行う。 L* ={L* 1×V8+L* 2×V7+L* 3×V6 +L* 4×V5+L* 5×V4+L* 6×V3 +L* 7×V2+L* 8×V1}÷(w×w×w) a* ={a* 1×V8+a* 2×V7+a* 3×V6 +a* 4×V5+a* 5×V4+a* 6×V3 (14) +a* 7×V2+b* 8×V1}÷(w×w×w) b* ={b* 1×V8+b* 2×V7+b* 3×V6 +b* 4×V5+b* 5×V4+b* 6×V3 +b* 7×V2+b* 8×V1}÷(w×w×w) また非線形変換パラメータVV1〜VV8の算出は、R
GB/CMY変換座標空間の場合と同様、グラデーショ
ン保証線上では前記(7)式で算出され、グラデーショ
ンを外れた補間点では前記(8)式で算出される。この
場合の(8)式で使用される線形変換パラメータV1〜
V8は(13)式により算出した値であり、また非線形
変換パラメータVV1〜VV8を用いた出力値(L*
x,a* x,b* x)の補間計算は次式で行う。 L*x={L* 1×VV8+L* 2×VV7+L* 3×VV6 +L* 4×VV5+L* 5×VV4+L* 6×VV3 +L* 7×VV2+L* 8×VV1}÷(w×w×w) a*x={a* 1×VV8+a* 2×VV7+a* 3×VV6 +a* 4×VV5+a* 5×VV4+a* 6×VV3 (15) +a* 7×VV2+b* 8×VV1}÷(w×w×w) b*x={b* 1×VV8+b* 2×VV7+b* 3×VV6 +b* 4×VV5+b* 5×VV4+b* 6×VV3 +b* 7×VV2+b* 8×VV1}÷(w×w×w) 同様に図15のLb/CMY座標変換空間108につい
て、線形変換パラメータV1〜V8、非線形変換パラメ
ータVV1〜VV8、及びそれぞれのパラメータに基づ
く補間計算を説明すると次のようになる。
【0137】まず単位データセット内の補間点の位置を
(Ls,as,bs)とすると、線形変換パラメータV
1〜V8は次式で算出される。 V8=(w−Ls)×(w−as)×(w−bs) V7=Ls×(w−as)×(w−bs) V6=(w−Ls)×as×(w−bs) V5=Ls×as×(w−bs) (16) V4=(w−Ls)×(w−as)×bs V3=Ls×(w−as)×bs V2=(w−Ls)×as×bs V1=Ls×as×bs また非線形変換パラメータVV1〜VV8は前記のRG
B/CMY座標変換空間の場合と同様、グラデーション
保証線上では前記(7)式で算出され、またグラデーシ
ョン保証線を外れた位置では前記(8)式で算出され
る。この場合の(8)式で使用する線形変換パラメータ
V1〜V8は(16)式で算出した値を使用する。
【0138】更に線形変換パラメータV1〜V8を用い
た補間点の出力値(Cx,Mx,Yx)の算出は次式で
行う。 Cx={C1×V8+C2×V7+C3×V6 +C4×V5+C5×V4+C6×V3 +C7×V2+C8×V1}÷(w×w×w) Mx={M1×V8+M2×V7+M3×V6 +M4×V5+M5×V4+M6×V3 (17) +M7×V2+M8×V1}÷(w×w×w) Yx={Y1×V8+Y2×V7+Y3×V6 +Y4×V5+Y5×V4+Y6×V3 +Y7×V2+Y8×V1}÷(w×w×w) 更に非線形変換パラメータVV1〜VV6に基づく出力
値(Cx,Mx,Yx)の算出は次式で行う。 Cx={C1×VV8+C2×VV7+C3×VV6 +C4×VV5+C5×VV4+C6×VV3 +C7×VV2+C8×VV1}÷(w×w×w) Mx={M1×VV8+M2×VV7+M3×VV6 +M4×VV5+M5×VV4+M6×VV3 (18) +M7×VV2+M8×VV1}÷(w×w×w) Yx={Y1×VV8+Y2×VV7+Y3×VV6 +Y4×VV5+Y5×VV4+Y6×VV3 +Y7×VV2+Y8×VV1}÷(w×w×w) 尚、上記の実施形態はデータセットのサイズを決める格
子間隔wをw=32とした場合を例にとるが、この格子
間隔wは必要に応じて適宜に定めることができる。また
上記の実施形態は、表色系のRGB,CMY及び輝度色
差分離系のL*,a* ,b* の色空間での変換を例にと
るものであったが、これ以外にCIEXYZやYCbC
r等の色空間を含む2つの異なった色空間での変換につ
いて同様に適用することができる。
【0139】また本発明は上記の実施形態に限定され
ず、その目的と利点を損なわない範囲の適宜の変形を含
む。更に本発明は上記の実施形態の数値による限定は受
けない。
【0140】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、グラデーションの方向性を保証する精度の高い非線
形変換パラメータを用いた補間計算と、高速処理できる
線形変換パラメータを用いた補間計算とを設け、グラデ
ーションを保証する必要のある領域についてのみ精度の
高い非線形変換パラメータを使用した補間計算を行い、
残りは高速処理の可能な線形変換パラメータを用いた補
間計算を行うことにより、無彩色等のグラデーション軸
を含む領域での補間による出力色の反転を確実に防止
し、全体として高精度で且つ性能的にも影響の少ない色
変換を行うことができる。
【0141】また本発明は、入力色と出力色の選定関係
で設定した多次元変換テーブルを用いて出力色に特定の
非線形変換パラメータ特性例えばγ特性をもたせたい場
合、補間点の入力色を非線形特性に基づく位置に変換す
る再計算を行った後に、再計算した補間点の出力値を線
形補間計算で算出することで、線形変換特性をもつ多次
元変換テーブルであっても出力色の非線形特性に対応し
た出力値が補間により得られ、線形補間を行った場合の
非線形出力特性に対する変換誤差を大幅に低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明が適用されるコンピュータ装置の説明図
【図3】本発明の色変換を実現する機能ブロック図
【図4】本発明の色変換方法の基本手順のフローチャー
【図5】本発明の色変換処理のフローチャート
【図6】図5の線形変換パラメータ算出処理のフローチ
ャート
【図7】図5の非線形変換パラメータ算出処理のフロー
チャート
【図8】データセットのグラデーション保証線上に補間
点がある場合の非線形変換パラメータの算出原理の説明
【図9】データセットのグラデーション保証線を外れる
位置に補間点がある場合の非線形変換パラメータの算出
原理の説明図
【図10】図5の補間変換処理のフローチャート
【図11】図10の線形補間計算で行われる出力色の非
線形特性に適合した入力色の再計算の説明図
【図12】無彩色グラデーション保証線上で線形変換パ
ラメータを使用して補間計算を行った時の入力RGB値
に対する出力CMY値の特性図
【図13】無彩色グラデーション保証線上で非線形変換
パラメータを使用して補間計算を行った時の入力RGB
値に対する出力CMY値の特性図
【図14】RGB入力色をL* a* b* 出力色に変換す
る変換座標空間の説明図
【図15】L* a* b* 入力色をCMY出力色に変換す
る変換座標空間の説明図
【図16】色変換の多次元の座標変換空間の概略説明図
【図17】RGB入力色をCMY出力色に変換する変換
座標空間の説明図
【図18】立方体補間法による線形補間時のデータセッ
トの格子点と補間点の説明図
【図19】線形補間パラメータの体積計算のために直方
体に分割したデータセットの説明図
【図20】無彩色グラデーション保証線上での出力値の
逆転を示したデータセットの説明図
【図21】出力色の逆転を防止する従来の補間法の説明
【図22】出力色について非線形特性の強い部分で生ず
る変換誤差の説明図
【符号の説明】
10:コンピュータ装置 12:カラーディスプレイ 14:カラープリンタ 16:色変換装置 18:支援準備装置 20:コントローラ 22:画像メモリ 24:RGB/CMY変換テーブル 26:補間計算ユニット 28:画像データ 30:線形変換パラメータ格納部 32:非線形変換パラメータ格納部 34:変換テーブル作成ユニット 36:線形変換パラメータ計算ユニット 38:非線形変換パラメータ計算ユニット 40:単位データセット(単位格子空間) 42:グラデーション保証線 44:補間点 46:垂線 48:境界点 50−1,50−2:データセット(格子空間) 52:非線形特性曲線(γ曲線) 54:直線 56:入力点 58:再計算入力点 60:RGB/Lab変換座標空間 62:RGB/CMY変換座標空間 64:RGB/CMY変換座標空間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月30日(1999.4.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】現在、パーソナルコンピュータ、カラー
プリンタ、ディジタルカメラ等のカラー画像機器が、高
性能化と低価格化によって普及しはじめている。一般的
には、プリンタやディスプレイなどの機器は、原色系の
RGB空間やCMY空間などの色を表している。この場
合、RGB空間やCMY空間により出力される色は、デ
ィスプレイやプリンタ等の機器によって異なるため、機
器に依存した色信号といえる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】多次元変換テーブルと補間計算機構を組み
合せた従来の色変換法における補間方法として、立方体
補間法(Cubeアルゴリズム)が知られている。立方体補
間法は、多次元変換テーブルを構築する所定の幅の格子
点の集合で構成される多次元変換空間につき、立方体を
構成する格子空間の8頂点にセットした出力色から格子
空間の中に存在する任意の位置の入力色に対応した出力
色を補間計算で求めるものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 r=(int)(R÷w) g=(int)(G÷w) (1) b=(int)(B÷w) ここで、wは格子間隔で例えばw=32としている。ま
た(int)は切り捨てによる整数化を意味する。例え
ば、入力色(R,G,B)の最小値(0,0,0)に対
応するデータセット番号はr=0,g=0、b=0であ
り、入力色(32,0,0)に対応するデータセット番
号r=1,g=0,b=0であり、更に入力色(32,
128,128)に対応するデータセット番号Fr=
1,g=4,b=4となる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】1(r,g,b) A2(r+1,g,b) A3(r,g+1,b) A4(r+1,g+1,b) A5(r,g,b+1) A6(r+1,g,b+1) A7(r,g+1,b+1) A8(r+1,g+1,b+1) また格子点A1〜A8にセットしている出力色(C,
M,Y)を格子点座標の配列で表現すると次のようにな
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】A1(C1,M1,Y1) A2(C2,M2,Y2) A3(C3,M3,Y3) A4(C4,M4,Y4) A5(C5,M5,Y5) A6(C6,M6,Y6) A7(C7,M7,Y7) A8(C,M,Y8) 次に入力色(Rc,Gc,Bc)をもつ補間点110の
データセット内の位置(Rs ,Gs ,Bs )を次式で算
出する。 Rs =(Rc)%w Gs =(c)%w (2) Bs =(c)%w 但し,%は除算の余りを意味する。続いて図19のよう
に、補間点110に対し格子点A1〜A8を含むように
格子点空間の立方体を分割した8つの直方体の体積V1
〜V8を、補間計算に使用する線形変換パラメータとし
て算出する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】図20は、黒から明るさのみ変化して白へ
至る無彩色のグラデーションの軸に対し補間計算した補
間点の出力色が逆転する場合の説明図である。まずデー
タセットの格子点A1とA8を結ぶ軸が無彩色グラデー
ション軸120である。ここで無彩色グラデーション軸
120上に位置する補間点110の入力色(Ri,G
i,i)が(16,16,16)であった場合、デー
タセット内の相対位置(Rs ,s ,s )は前記
(2)式より(16,16,16)となる。そこで
(3)式から体積比となる変換パラメータV1〜V8を
算出すると、 V1〜V8=16×16×16=4096 となる。この線形変換パラメータV1〜V8の値を
(4)式に代入すると補間点の出力色(Cx,Mx,Y
x)は、 Cx=(23+27+30+39+4+24+50+
0)×4096÷32768=25 Mx=(5+81+13+9+59+59+2+0)×
4096÷32768=29 Yx=(24+29+115+30+111+27+
0)×4096÷32768=48 となる。本来ならば、格子点A1、補間点X及び格子点
A8の出力色の間には (C1,M1,Y1)<(Cx,Mx,Yx)<(C8
<M8<Y8) の関係がなければならない。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】線形変換パラメータ算出過程は、変換座標
空間の格子点以外の入力色に対応する出力色の補間計算
で使用する線形変換パラメータV1〜V8を算出する。
非線形変換パラメータ算出過程は、変換座標空間の格子
点以外の入力色に対応する出力色の補間計算に使用する
非線形変換パラメータVV1〜VV8を算出する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】ここで線形変換パラメータ算出過程は、変
換座標空間を構成するデータセット(単位格子空間)に
ついて、内部の各補間点の出力色が格子点の出力色で与
えられる最小値から最大値まで線形に変化すると見做
し、補間点を囲むデータセットの8つの格子点のデータ
セット位置に対応した線形変換パラメータV1〜V8を
各補間点毎に算出して保持する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】また第2パラメータ生成過程は、図1
(C)のように、データセットの2つの格子点A1,A
8を結ぶ保証線42上に補間点44がある場合、非線形
変換パラメータVV1〜VV8の算出式の右辺の補間点
44と保証線の垂線交点45との距離L1をL1=0と
することにより、8つの格子点A1〜A8に対応した非
線形変換パラメータVV1〜VV8を VV1=(w×w×w)×(B1/B0) VV2=0 VV3=0 VV4=0 VV5=0 VV6=0 VV7=0 VV8=(w×w×w)×(B2/B0) として算出する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】非線形補間計算過程は、第2空間がCMY
空間の場合、補間点の属する格子空間の8つの格子点A
1〜A8の出力色を(C1,M1,Y1)〜(C8,M
8,Y8)、非線形変換パラメータをVV1〜VV8と
した場合、補間点の出力色(Cx,Mx,Yx)を Cx={C1×VV8+C2×VV7+C3×VV6+
C4×VV5+C5×VV4+C6×VV3+C7×V
V2+C8×VV1}÷(w×w×w) Mx={M1×VV8+M2×VV7+M3×VV6+
M4×VV5+M5×VV4+M6×VV3+M7×V
V2+M8(×VV1}÷(w×w×w) Yx={Y1×VV8+Y2×VV7+Y3×VV6+
Y4×VV5+Y5×VV4+Y6×VV3+Y7×V
V2+Y8×VV1}÷(w×w×w) として算出する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】また非線形補間計算過程は、第2空間がL
* a* b* 空間の場合、補間点の属する格子空間の8つ
の格子点A1〜A8の出力色を(L* 1,a* 1,b*
1)〜(L* 8,a* 8,b* 8)、線形変換パラメー
タをVV1〜VV8とした場合、補間点の出力色(L*
x,a* x,b* x)を L* x={L* 1×VV8+L* 2×VV7+L* 3×
VV6+L* 4×VV5+L* 5×VV4+L* 6×V
V3+L* 7×VV2+L* 8×VV1}÷(w×w×
w) a* x={a* 1×VV8+a* 2×VV7+a* 3×
VV6+a* 4×VV5+a* 5×VV4+a* 6×V
V3+a* 7×VV2+* 8×VV1}÷(w×w×
w) b* x={b* 1×VV8+b* 2×VV7+b* 3×
VV6+b* 4×VV5+b* 5×VV4+b* 6×V
V3+b* 7×VV2+b* 8×VV1}÷(w×w×
w) として算出する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】このRGB/CMY変換テーブル24は、
RGB画像データ28の各画素ごとにもつR値、G値及
びB値の3つの入力値で空間の格子点を指定し、指定さ
れた格子点に予め格納されているCMY値を読み出すこ
とで、入力RGB値を出力CMY値に変換する。このと
き入力RGB値が格子間隔wで決まる格子点の座標値に
該当しない場合には、補間計算ユニット26による補間
計算で入力RGB値に対応する出力CMY値を算出する
ようになる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】次のステップS3の非線形変換パラメータ
算出過程にあっては、RGB/CMY変換座標空間の格
子点以外の入力RGB値に対応する出力CMY値の補間
計算に使用する非線形変換パラメータVV1〜VV8を
算出する。この非線形変換パラメータVV1〜VV8を
算出する格子空間としてのデータセットは、例えば図1
7のRGB/CMY変換座標空間104において、黒か
ら明るさのみが変化して白に至る無彩色グラデーション
を保証するための軸線が通るデータセットについて、無
彩色グラデーション保証線上の補間点について計算した
出力CMY値がグラデーションの方向性に対し逆転した
値や、ずれた値をもたないように補間計算するためのパ
ラメータを算出する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0111
【補正方法】変更
【補正内容】
【0111】また図9において、補間点44がデータセ
ット境界上にある場合には、L2=0であるから前記
(8)式は、 VV1=V1 VV2=V2 VV3=V3 VV4=V4 VV5=V5 VV6=V6 VV7=V7 VV8=V8 となる。このため図9の非線形変換パラメータVV1〜
VVを用いて補間計算するデータセットに隣接するデ
ータセットでは、線形変換パラメータV1〜V8を用い
て補間計算を行うが、データセット境界では、共に線形
変換パラメータV1〜V8による補間計算となる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0112
【補正方法】変更
【補正内容】
【0112】このため非線形変換パラメータと線形変換
ラメータのデータセットが混在しても、データセット
境界の補間点の出力値をほぼ同一の値とし、データセッ
ト境界での補間した出力値の連続を保証する。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0123
【補正方法】変更
【補正内容】
【0123】 Rs=(Rc)%w Gs=(Gc)%w (9) Bs=(Bc)%w 但し、%は余り 続いてステップS4で、データセット内の補間点の位置
(Rs,Gs,Bs)によって図3の非線形変換パラメ
ータ格納部32を参照して、対応する非線形変換パラメ
ータVV1〜VV8を読み出す。そしてステップS5
で、非線形変換パラメータVV1〜VV8を用いた非線
形補間計算を次式により行う。 C={C1×VV8+C2×VV7+C3×VV6 +C4×VV5+C5×VV4+C6×VV3 +C7×VV2+C8×VV1}÷(w×w×w) M={M1×VV8+M2×VV7+M3×VV6 +M4×VV5+M5×VV4+M6×VV3 (10) +M7×VV2+8×VV1}÷(w×w×w) Y={Y1×VV8+Y2×VV7+Y3×VV6 +Y4×VV5+Y5×VV4+Y6×VV3 +Y7×VV2+Y8×VV1}÷(w×w×w) ここで(10)式の補間計算で使用する格子点A1〜A
8にセットしているCMY出力値は A1:(C1,M1,Y1) A2:(C2,M2,Y2) A3:(C3,M3,Y3) A4:(C4,M4,Y4) A5:(C5,M5,Y5) A6:(C6,M6,Y6) A7:(C7,M7,Y7) A8:(C8,M8,Y8) を表わしている。この格子点A1〜A8のCMY出力値
をデータセット番号を用いた格子点座標で表現すると、
次の配列のようになる。 C1=C[r,g,b] C2=C[r+1,g,b] C3=C[r,g+1,b] C4=C[r+1,g+1,b] C5=C[r,g,b+1] C6=C[r+1,g,b+1] C7=C[r,g+1,b+1] C8=C[r+1,g+1,b+1] M1=M[r,g,b] M2=M[r+1,g,b] M3=M[r,g+1,b] M4=M[r+1,g+1,b] M5=M[r,g,b+1] M6=M[r+1,g,b+1] M7=M[r,g+1,b+1] M8=M[r+1,g+1,b+1] Y1=Y[r,g,b] Y2=Y[r+1,g,b] Y3=Y[r,g+1,b] Y4=Y[r+1,g+1,b] Y5=Y[r,g,b+1] Y6=Y[r+1,g,b+1] Y7=Y[r,g+1,b+1] Y8=Y[r+1,g+1,b+1] したがって実際には補間計算の(10)式は、このデー
タセット番号を用いた配列として定義される。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0125
【補正方法】変更
【補正内容】
【0125】続いてステップS7で、現在処理対象とし
ている補間点を含むデータセットに格納しているCMY
出力値非線形特性をもった範囲であるか否か判定す
る。現在のデータセットが線形特性の範囲であればステ
ップS9に進み、ステップS6で求めたデータセット内
の補間点の位置(Rs,Gs,Bs)による図3の線形
変換パラメータ格納部32の参照で、対応する線形変換
パラメータV1〜V8を読み出し、ステップS10で次
式に従って補間点の出力値(Cx,Mx,Yx)を算出
する。 C={C1×V8+C2×V7+C3×V6+C4×V5 +C5×V4+C6×V3+C7×V2+C8×V1}÷(w×w×w) M={M1×V8+M2×V7+M3×V6+M4×V5 +M5×V4+M6×V3+M7×V2+M×V1}÷(w×w×w) Y={Y1×V8+Y2×V7+Y3×V6+Y4×V5+ Y5×V4+Y6×V3+Y7×V2+Y8×V1}÷(w×w×w) ・・・(11) 一方、ステップS7で補間点を含むデータセットの出力
CMY値が非線形性の強い範囲にある場合には、ステッ
プS8に進み、出力CMY値の非線形カーブの変換式に
より、ステップS1で入力した補間点X(Rc,Gc,
Bc)について、出力CMY値の非線形カーブの変換式
を適用して補間点の位置X(Rc1,Gc1,Bc1)
を再計算した後、再計算した補間点位置について、ステ
ップS6と同様、(9)式を適用してデータセット内の
補間点の位置(Rc,Gc,Bc)を求め、ステップS
9による線形変換パラメータV1〜V8の読出しを行っ
て、ステップS10で(11)式で再計算した補間点の
出力値(Cx,Mx,Yx)を算出する。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0136
【補正方法】変更
【補正内容】
【0136】まず単位データセットの内部の補間点位置
を(Rs,Gs,Bs)とすると、線形変換パラメータ
V1〜V8は次式で定められる。 V8=(w−Rs)×(w−Gs)×(w−Bs) V7=Rs×(w−Gs)×(w−Bs) V6=(w−Rs)×Gs×(w−Bs) V5=Rs×Gs×(w−Bs) (13) V4=(w−Rs)×(w−Gs)×Bs V3=Rs×(w−Gs)×Bs V2=(w−Rs)×Gs×Bs V1=Rs×Gs×Bs この線形変換パラメータV1〜V8を用いた補間点の出
力値(L* x,a* x,b* x)の算出は次式で行う。 L*x={L* 1×V8+L* 2×V7+L* 3×V6 +L* 4×V5+L* 5×V4+L* 6×V3 +L* 7×V2+L* 8×V1}÷(w×w×w) a*x ={a* 1×V8+a* 2×V7+a* 3×V6 +a* 4×V5+a* 5×V4+a* 6×V3 (14) +a* 7×V2+* 8×V1}÷(w×w×w) b*x ={b* 1×V8+b* 2×V7+b* 3×V6 +b* 4×V5+b* 5×V4+b* 6×V3 +b* 7×V2+b* 8×V1}÷(w×w×w) また非線形変換パラメータVV1〜VV8の算出は、R
GB/CMY変換座標空間の場合と同様、グラデーショ
ン保証線上では前記(7)式で算出され、グラデーショ
ンを外れた補間点では前記(8)式で算出される。この
場合の(8)式で使用される線形変換パラメータV1〜
V8は(13)式により算出した値であり、また非線形
変換パラメータVV1〜VV8を用いた出力値(L*
x,a* x,b* x)の補間計算は次式で行う。 L*x={L* 1×VV8+L* 2×VV7+L* 3×VV6 +L* 4×VV5+L* 5×VV4+L* 6×VV3 +L* 7×VV2+L* 8×VV1}÷(w×w×w) a*x={a* 1×VV8+a* 2×VV7+a* 3×VV6 +a* 4×VV5+a* 5×VV4+a* 6×VV3 (15) +a* 7×VV2+* 8×VV1}÷(w×w×w) b*x={b* 1×VV8+b* 2×VV7+b* 3×VV6 +b* 4×VV5+b* 5×VV4+b* 6×VV3 +b* 7×VV2+b* 8×VV1}÷(w×w×w) 同様に図15のL/CMY座標変換空間108につい
て、線形変換パラメータV1〜V8、非線形変換パラメ
ータVV1〜VV8、及びそれぞれのパラメータに基づ
く補間計算を説明すると次のようになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 祥治 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5B057 BA26 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC02 CE18 CH08 DA08 DB02 DB06 DB09 DC22 5C077 LL19 MP08 NP01 PP32 PP33 PP36 PP37 PP65 PQ23 SS02 TT02 5C079 HB01 HB02 HB08 HB12 LA03 LB02 MA04 NA03 PA03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の格子間隔をもつ多次元の変換座標空
    間の各格子点に、第1色空間の入力色に対応する第2色
    空間の出力色を格納した多次元変換テーブルを生成する
    変換テーブル生成過程と、 前記変換座標空間の格子点以外の入力色に対応する出力
    色の補間計算で使用する線形変換パラメータを算出する
    線形変換パラメータ算出過程と、 前記変換座標空間の格子点以外の入力色に対応する出力
    色の補間計算に使用する非線形変換パラメータを算出す
    る非線形変換パラメータ算出過程と、 第1色空間の入力色を取り込む毎に、前記線形変換パラ
    メータを使用するか非線形変換パラメータを使用するか
    を判定する判定過程と、 前記判定過程で判定した前記線形変換パラメータを用い
    て補間点の出力色を補間計算する線形補間過程と、 前記判定過程で判定した前記非線形変換パラメータを用
    いて補間点の出力色を補間計算する非線形補間過程と、
    を備えたことを特徴とする色変換方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の色変換方法に於いて、前記
    線形変換パラメータ算出過程は、前記変換座標空間を構
    成する単位格子空間(データセット)について、単位格
    子空間内の補間点の出力色が最小値から最大値まで線形
    に変化すると見做し、補間点を囲む前記単位格子空間の
    8つの格子点の相対出力色に対応した線形変換パラメー
    タV1〜V8を各補間点毎に算出して保持することを特
    徴とする色変換方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の色変換方法に於いて、前記
    線形変換パラメータ算出過程は、前記単位格子空間の内
    部を、補間点の位置に対し周りの8つの格子点の各々を
    含むように8つに分割し、各分割空間の体積を線形変換
    パラメータV1乃至V8として算出することを特徴とす
    る色変換方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の色変換方法に於いて、前記
    非線形変換パラメータ算出過程は、前記変換座標空間を
    構成する単位格子空間(単位データセット)について、
    2つの格子点を結ぶグラデーションの保証線上で各補間
    点の出力色が線形に変化し、それ以外の部分で各補間点
    の出力色が非線形に変化すると見做し、 前記保証線に補間点が近づく程、前記保証線の両端の格
    子点を参照する割合を多くすると共に前記保証線以外の
    格子点を参照する割合を少くするように、前記保証点を
    囲む8つの格子点に対応した非線形変換パラメータVV
    1〜VV8を算出することを特徴とする色変換方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の色変換方法に於いて、前記
    判定過程は、前記第1色空間の入力色が属する格子空間
    が無彩色グラデーションの保証線を含むか否か判定し、
    前記保証線を含むことを判定した場合は前記非線形変換
    パラメータを用いた補間計算を選択し、前記保証線を含
    むことを判定しなかった場合は前記線形変換パラメータ
    を用いた補間計算を選択することを特徴とする色変換方
    法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の色変換方法に於いて、前記
    判定過程は、前記第1色空間がRGB空間の場合、入力
    色(R,G,B)の属する格子空間の位置(r,g,
    b)を格子空間の格子幅wを用いて r=(int)R÷w g=(int)G÷w b=(int)B÷w 但し、(int)は切り捨てによる整数化 として算出し、 r=g=b が成立した場合に、前記保証線を含むことを判定して前
    記非線形変換パラメータを用いた補間計算を選択し、 r=g=b が成立しない場合に、前記保証線を含まないことを判定
    して前記線形変換パラメータを用いた補間計算を選択す
    ることを特徴とする色変換方法。
  7. 【請求項7】請求項1記載の色変換方法に於いて、前記
    判定過程は、予め指定された結果を判定して前記線形変
    換パラメータを用いた補間計算又は前記非線形変換パラ
    メータを用いた補間計算を選択することを特徴とする色
    変換方法。
  8. 【請求項8】請求項1記載の色変換方法に於いて、前記
    線形補間計算過程は、補間点の出力色として、前記補間
    点の属する格子空間の8つの格子点の出力色に、単位格
    子空間内の補間点の位置に対応した前記線形変換パラメ
    ータで重み付けした平均を算出することを特徴とする色
    変換方法。
  9. 【請求項9】請求項1記載の色変換方法に於いて、前記
    線形補間計算過程は、入力色と出力色を線形関係で設定
    した前記多次元変換テーブルを用いて出力色に所定の非
    線形特性を設定する場合、前記補間点の入力色を前記非
    線形特性に基づく位置に変換する再計算を行った後に、
    再計算した補間点の出力色を算出することを特徴とする
    色変換方法。
  10. 【請求項10】請求項9記載の色変換方法に於いて、前
    記線形補間計算過程は、補間点の入力色(Rc,Gc,
    Bc)を最大色値で割って正規化した格子空間の位置
    (Rn,Gn,Bn)に変換した後に前記非線形特性へ
    変換し、次に変換計算値に前記最大色値を乗算して前記
    非線形特性に従った補間点の入力色を再計算し、再計算
    した補間点の入力色に対応する出力色を算出することを
    特徴とする色変換方法。
  11. 【請求項11】請求項1記載の色変換方法に於いて、前
    記非線形補間計算過程は、補間点の出力色として、前記
    補間点の属する格子空間の8つの格子点の出力色に各格
    子点の非線形変換パラメータで重み付けした平均を算出
    することを特徴とする色変換方法。
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