JP2010050894A - 色変換テーブルの作成方法、色変換テーブル、色変換テーブル作成プログラム及び色変換テーブル作成装置 - Google Patents

色変換テーブルの作成方法、色変換テーブル、色変換テーブル作成プログラム及び色変換テーブル作成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】立方体補間で補間計算を行った場合にもグレーを良好に再現できるようにする。
【解決手段】RGB色空間をRGB各方向で8つに分割した各立方体領域の頂点に当たる格子点のそれぞれに色変換値が登録された色変換テーブルを作成する際に、立方体領域のうち無彩色軸を含むものにおいてその無彩色軸上の格子点A,Gに対してRGB各方向で隣り合う3つの格子点(格子点Aと隣り合う3つの格子点B,D,E、及び、格子点Gと隣り合う3つの格子点C,F,H)の色変換値の平均値が、それら3つの格子点を通る平面と無彩色軸との交点α,βの色変換値にそれぞれ近づくように、それら3つの格子点の色変換値を調整する。このような作成方法によれば、立方体補間で補間計算を行った場合にもグレーを良好に再現可能な色変換テーブルを作成することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、色変換テーブルの作成方法、色変換テーブル、色変換テーブル作成プログラム及び色変換テーブル作成装置に関するものである。
従来、パーソナルコンピュータ等で作成したRGBデータを例えばカラープリンタ用のCMYKデータに色変換するような場合、色変換テーブル(LUT:Look−Up−Table)が利用される。色変換テーブルは、RGBすべての値について色変換値(上記例ではCMYK値)が登録されたものではなく、RGB色空間をRGB各方向で複数に分割した各立方体領域の頂点に当たる複数の格子点にのみ色変換値が登録されたものが一般的である。このような色変換テーブルを使用して色変換を行う場合、格子点以外の点の色変換値については、格子点に登録された色変換値に基づく補間計算で求められる。こうした補間計算には体積補間計算が一般に用いられ、体積補間としては立方体(直方体)補間や三角錐補間が知られている。
なお、特許文献1には、格子点を頂点とする立方体領域のうち、無彩色軸(グレー軸)を含まないものに対しては立方体補間で補間計算を行い、無彩色軸を含むものに対しては更に複数の四面体に分割して補間計算を行う構成が開示されている。
特開2004−179819号公報
ところで、RGBからCMYやCMYK等に変換する色変換テーブルを使用した場合、無彩色軸を一辺とするような三角錐補間で補間計算を行えば、グレーのグラデーションの印刷結果は滑らかになるが、立方体補間で補間計算を行うと、図7に示すように、グレーのグラデーションの印刷結果に縞模様が生じる(ガタガタになる)という問題があった。
ここで、このような問題が生じる原因について説明する。まず、理解を容易にするため、2次元で説明する。
図8において、格子点G1〜G4のうち、格子点G1,G4が、無彩色軸上の格子点である。ここで、無彩色軸上の点P1の色変換値を三角錐補間で求める場合には、無彩色の格子点G1,G4の色変換値のみに基づき補間計算が行われる。一方、立方体補間の場合には、無彩色の格子点G1,G4の色変換値だけでなく、有彩色の格子点G2,G3の色変換値も補間計算に用いられるため、格子点G2,G3の色変換値のバランスによっては、点P1の色変換値がやや濃い値や薄い値になり、その結果として図7のような縞模様が生じてしまう。
次に、同様の内容を3次元で説明する。
図9において、格子点A〜Hのうち、格子点A,Gが、無彩色軸上の格子点である。
ここで、無彩色軸上の点の色変換値を三角錐補間で求める場合には、無彩色の格子点A,Gの色変換値のみに基づき補間計算が行われる。一方、立方体補間の場合には、格子点A〜Hの8点を用いて補間計算が行われる。このように、無彩色軸上の格子点A,G以外の格子点の色変換値を用いることが、がたつき(縞模様)が生じてしまう要因となっている。
なお、前述したように、三角錐補間で補間計算を行えばグレーのグラデーションの印刷結果は滑らかになるが、三角錐補間は立方体補間に比較してプログラムが複雑であり、時間がかかるという問題がある。この点、前述した特許文献1に記載の構成では、無彩色軸を含む立方体領域に対しては複数の四面体に分割して補間計算を行うようにしており、立方体補間では上記問題を解消することができない。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、立方体補間で補間計算を行った場合にもグレーを良好に再現することのできる色変換テーブルの作成方法、色変換テーブル、色変換テーブル作成プログラム及び色変換テーブル作成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するためになされた本発明の請求項1に記載の色変換テーブルの作成方法は、RGB色空間をRGB各方向で複数に分割した各立方体領域の頂点に当たる格子点のそれぞれに色変換値が登録された色変換テーブルを作成するための方法である。この作成方法では、立方体領域のうち無彩色軸を含むものにおいてその無彩色軸上の格子点に対してRGB各方向で隣り合う3つの格子点の色変換値の平均値が、それら3つの格子点を通る平面と無彩色軸との交点の色変換値に近づくように、それら3つの格子点の色変換値を調整する。
このような作成方法によれば、立方体補間で補間計算を行った場合にもグレーを良好に再現可能な色変換テーブルを作成することができる。すなわち、格子点以外の変換対象点の色変換値を立方体補間で求める場合には、その変換対象点を含む立方体領域の頂点に当たる8つの格子点を用いて補間計算が行われる。ここで、変換対象点が無彩色軸上に存在する場合には、図9に示すように、無彩色軸上の2つの格子点A,Gを除く残りの6つの格子点のうち、格子点B,D,Eの各色変換値の重み係数が等しくなり、同様に、格子点C,F,Hの各色変換値の重み係数も等しくなる。したがって、格子点B,D,Eの色変換値の平均値と、格子点C,F,Hの色変換値の平均値とが、それぞれグレーを適切に表現するものとなっていれば、変換対象点の色変換値も適切なグレーの値となる。
そこで、本発明の色変換テーブルの作成方法では、無彩色軸上の格子点に対してRGB各方向で隣り合う3つの格子点(図9では、格子点Aと隣り合う3つの格子点B,D,E、及び、格子点Gと隣り合う3つの格子点C,F,H)の色変換値の平均値が、それら3つの格子点を通る平面と無彩色軸との交点α,βの色変換値にそれぞれ近づくように(換言すれば、3つの格子点の色変換値の和が、交点の色変換値の3倍の値に近づくように)、それら3つの格子点の色変換値を調整する。ここで、グレーを良好に再現するという面では、3つの格子点の平均値が交点の色変換値と一致することが最も好ましい。このような作成方法で作成した色変換テーブルを用いれば、立方体補間で補間計算を行った場合にもグレーが良好に再現されることになる。
なお、RGB空間をRGB各方向で例えば8分割する場合、RGB値を8ビットで表すと、格子点は、0,32,64,96,128,160,192,224,255の9ステップで配置される。この場合、0〜224は格子点間の値の差が32となるが、224〜255に関しては格子点間の値の差が31となり、厳密には等間隔とすることができない。このため、ここでいう立方体領域の中には、厳密には立方体とはならないものも存在するが、発明を理解しやすくするため、このようなものも含めて立方体領域と表現している(このような理由から、「立方体領域」に代えて「直方体領域」と表現してもよい)。
ところで、本発明の色変換テーブルの作成方法では、グレーを良好に再現するため3つの格子点の色変換値を調整するが、この調整によりグレー以外の再現性に弊害が出てしまうことが考えられる。
そこで、例えば請求項2に記載の色変換テーブルの作成方法では、3つの格子点のうち、特定の色領域の補間計算に用いられる格子点については、色変換値の調整量を抑えるようにする。このような作成方法によれば、特定の色領域については再現性に弊害が出にくくすることができる。なお、ここでいう「調整量を抑える」には、調整量を小さくすることの他、調整量を0にする(調整しない)ことも含まれる。
ここで、特定の色領域としては、例えば請求項3に記載のように、肌色を表す色領域が挙げられる。このようにすれば、肌色の再現性(色味等)に弊害が出にくくすることができる。
具体的には、例えば請求項4に記載のように、立方体領域が、RGB色空間をRGB各方向で8つに分割したものである場合、肌色を表す色領域の補間計算に用いられる格子点とは、無彩色軸に平行な格子点列のうち、無彩色軸からR方向に1つ分ずれた位置に存在する格子点列を構成する格子点である。したがって、この格子点列を構成する格子点については色変換値の調整量を抑えることで、肌色の再現性に弊害が出にくくすることができる。
次に、請求項5に記載の色変換テーブルは、RGB色空間をRGB各方向で複数に分割した各立方体領域の頂点に当たる格子点のそれぞれに色変換値が登録されたものである。そして、この色変換テーブルは、立方体領域のうち無彩色軸を含むものにおいてその無彩色軸上の格子点に対してRGB各方向で隣り合う3つの格子点の色変換値の平均値が、それら3つの格子点を通る平面と無彩色軸との交点の色変換値と等しくなるように調整されている。
このような色変換テーブルによれば、立方体補間で補間計算を行った場合にもグレーを良好に再現することができる。
次に、請求項6に記載の色変換テーブル作成プログラムは、RGB色空間をRGB各方向で複数に分割した各立方体領域の頂点に当たる格子点のそれぞれに色変換値が登録された色変換テーブルを作成するためのステップをコンピュータに実行させるためのものである。そして、この色変換テーブル作成プログラムは、立方体領域のうち無彩色軸を含むものにおいてその無彩色軸上の格子点に対してRGB各方向で隣り合う3つの格子点の色変換値の平均値が、それら3つの格子点を通る平面と無彩色軸との交点の色変換値に近づくように、それら3つの格子点の色変換値を調整するステップをコンピュータに実行させる。
このような色変換テーブル作成プログラムによれば、請求項1に記載の色変換テーブルの作成方法を実現することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
次に、請求項7に記載の色変換テーブル作成装置は、RGB色空間をRGB各方向で複数に分割した各立方体領域の頂点に当たる格子点のそれぞれに色変換値が登録された色変換テーブルを作成するためのものである。そして、この色変換テーブル作成装置は、立方体領域のうち無彩色軸を含むものにおいてその無彩色軸上の格子点に対してRGB各方向で隣り合う3つの格子点の色変換値の平均値が、それら3つの格子点を通る平面と無彩色軸との交点の色変換値に近づくように、それら3つの格子点の色変換値を調整する調整手段を備える。
このような色変換テーブル作成装置によれば、請求項1に記載の色変換テーブルの作成方法を実現することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.全体構成]
図1は、実施形態の色変換テーブル作成装置としてのパーソナルコンピュータ10の概略構成を表すブロック図である。
同図に示すように、パーソナルコンピュータ10は、制御部11と、操作部15と、表示部16と、USBインタフェース17と、通信部18と、記憶部19とを備えている。
制御部11は、CPU12、ROM13、RAM14等を中心に構成されており、パーソナルコンピュータ10を構成する各部を統括制御する。
操作部15は、ユーザからの外部操作による指令を入力するためのものであり、例えばキーボードやポインティングデバイス(マウス等)が用いられる。
表示部16は、各種情報をユーザが視認可能な画像として表示するためのものであり、例えば液晶ディスプレイが用いられる。
USBインタフェース17は、USBケーブルを介したデータの送受信処理を行う。
通信部18は、ネットワークを介したデータの送受信処理を行う。本実施形態において、パーソナルコンピュータ10は、ネットワーク(本実施形態ではLAN:Local Area Network)を介してカラープリンタ40と通信可能な状態となっている。
記憶部19は、各種情報を記憶するためのものであり、例えばハードディスク装置が用いられる。そして、記憶部19には、オペレーティングシステム(OS)21と、後述するテーブル調整処理(図3)を制御部11に実行させるための色変換テーブル作成プログラム22とがインストールされている。
[2.テーブル調整処理の概要]
本実施形態のパーソナルコンピュータ10は、RGB色空間の色値をカラープリンタ40に依存するCMYK色空間の色値に変換するための色変換テーブルとして、RGB色空間をRGB各方向で8つ(8ビット(0〜255)の場合32ごと)に分割した各立方体領域の頂点に当たる格子点のそれぞれに色変換値(CMYK値)が登録された色変換テーブルを作成する。具体的には、従来の方法で作成した色変換テーブル(ベースとなる色変換テーブル)に対し、後述するテーブル調整処理を施すことにより作成する。なお、ベースとなる色変換テーブルの作成方法は特に限定されない。
すなわち、前述したように、従来の方法で作成した色変換テーブルは、立方体補間で補間計算を行うと、無彩色軸上の格子点以外の格子点も用いて補間計算が行われることにより、グレーのグラデーションの印刷結果に縞模様が生じることがあった(図7)。
そこで、本実施形態では、ベースとなる色変換テーブルの格子点に登録された色変換値を調整することによりこの問題を解消する。
ここで、図9を用いて詳しく説明する。無彩色軸上の変換対象点の色変換値を立方体補間で求める場合には、無彩色軸上の2つの格子点A,Gを除く残りの6つの格子点のうち、格子点Aに対してRGB各方向で隣り合う3つの格子点B,D,Eの色変換値の重み係数(換言すれば、立方体領域の頂点である8つの格子点のそれぞれと変換対象点とを結ぶ線を対角線とする8つの直方体領域のうち、格子点B,D,Eのそれぞれと立方体領域の対角線上で対向する格子点を頂点とする直方体領域の体積)が等しくなり、同様に、格子点Gに対してRGB各方向で隣り合う3つの格子点C,F,Hの色変換値の重み係数も等しくなる。
そこで、格子点B,D,Eの色変換値の和が面BDEと線分AGとの交点α(線分AG上におけるAから1:2の位置の点)の色変換値の3倍となるように(換言すれば、格子点B,D,Eの色変換値の平均値が交点αの色変換値となるように)、格子点B,D,Eの色変換値を調整する。また、同様に、格子点C,F,Hの色変換値の和が面CFHと線分AGとの交点β(線分AG上におけるAから2:1の位置の点)の色変換値の3倍となるように、格子点C,F,Hの色変換値を調整する。このように調整した色変換テーブルを用いれば、立方体補間で補間計算を行った場合にもグレーが良好に再現されることになる。
ただし、このように色変換テーブルを調整して無彩色軸のバランスをとるようにすると、日本人の肌色に近いペールオレンジの色味に弊害が出る場合がある。
図2(b)に示すグラフは、図2(a)の画像(肌を撮影した画像)を構成する各画素の色値を、RGB色空間をRGB各方向で8分割した各立方体領域の頂点を格子点とする色変換テーブルにプロットしたものを、白(255,255,255)側から無彩色軸(グレー軸)方向に見たものである。白丸が無彩色軸、その周囲の黒丸が無彩色軸から1つ分ずれた軸、更にその周囲の丸が無彩色軸から2つ分ずれた軸を表す。
前述した調整が行われる格子点は、無彩色軸から1つ分ずれた軸上の格子点(黒丸)であり、その一部は肌色領域の補間計算に用いられることが分かる。つまり、肌色領域は、前述した調整による影響を受けると考えられる。
具体的には、肌色領域に影響を与える格子点は、無彩色軸からR方向に1つ分ずれた位置に存在する格子点列(無彩色軸に平行な格子点の列)を構成する格子点Gaである。そこで、本実施形態では、この格子点Gaの色変換値の調整量(ベースとなる色変換テーブルからの変化量)を抑えるようにし、この格子点Gaで調整できなかった分は他の2つの格子点Gb,Gc(無彩色軸からG,B各方向に1つ分ずれた位置に存在する格子点)の色変換値の調整量に配分することで補うようにする。
[3.テーブル調整処理の具体的内容]
次に、色変換テーブル作成プログラム22に従い制御部11が実行するテーブル調整処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、このテーブル調整処理は、ベースとなる色変換テーブルに対する調整を実行するための操作が操作部15を介してユーザにより行われることで開始される。
制御部11は、このテーブル調整処理を開始すると、まずS101で、すべての調整ポイントを処理したか否かを判定する。ここで、調整ポイントとは、RGB色空間をRGB各方向で8つに分割した立方体領域のうち無彩色軸を含むものに相当する。具体的には、図4に2次元で示すように、調整ポイント(点線で示す無彩色軸を含む立方体領域)は8箇所存在し、各調整ポイントについて点α、点βに関する調整を行うことになる。つまり、S101では、8箇所の調整ポイントのすべてを処理したか否かを判定する。なお、ここでいう処理とは、後述するS102〜S107の処理である。
そして、S101で、すべての調整ポイントを処理していない(未処理の調整ポイントが存在する)と判定した場合には、点α関連の処理(S102〜S104)へ移行する。
すなわち、まずS102では、格子点A,Gの値(色変換値)に基づき、無彩色軸上の点αの値(色変換値)を線形補間により求める。ここで、点αの値は、次の式(1)から求められる。
点αの値=(点Aの値×2+点Gの値)/3 …式(1)
続いて、S103では、点αについての対象格子点B,D,Eの値(色変換値)を取得する。
続いて、S104では、対象格子点B,D,Eの値の和を点αの値の3倍に近づけるように対象格子点B,D,Eの値を調整する格子点値調整処理を実行する。なお、格子点値調整処理の具体的な内容については後述する(図5)。
続いて、点β関連の処理(S105〜S107)へ移行する。
すなわち、まずS105では、格子点A,Gの値に基づき、無彩色軸上の点βの値を線形補間により求める。ここで、点βの値は、次の式(2)から求められる。
点βの値=(点Aの値+点Gの値×2)/3 …式(2)
続いて、S106では、点βについての対象格子点C,F,Hの値を取得する。
続いて、S107では、対象格子点C,F,Hの値の和を点βの値の3倍に近づけるように対象格子点C,F,Hの値を調整する格子点値調整処理(図5)を実行する。その後、S101へ戻る。
なお、点α関連の処理(S102〜S104)及び点β関連の処理(S105〜S107)は、C,M,Y,Kの4色それぞれについて行われる。
そして、このようなS102〜S107の処理を8箇所の調整ポイントについて行うことにより、S101で、すべての調整ポイントを処理したと判定した場合には、本テーブル調整処理を終了する。
次に、テーブル調整処理のS104,S107で実行される格子点値調整処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、この処理において、「点αの値」及び「点βの値」はいずれも「無彩色軸の値」と表現し、「対象格子点B,D,E」及び「対象格子点C,F,H」はいずれも単に「対象格子点」と表現する。
制御部11は、この格子点値調整処理を開始すると、まずS201で、3つの対象格子点の値(色変換値)の和が0であるか否かを判定する。
そして、S201で、3つの対象格子点の値の和が0であると判定した場合には、S202へ移行し、対象格子点に無彩色軸の値を代入する。その後、本格子点値調整処理を終了する。
一方、S201で、3つの対象格子点の値の和が0でないと判定した場合には、S203へ移行し、調整係数を算出する。ここで、調整係数とは、次の式(3)から求められる値である。なお、S201の処理により、式(3)の分母を0とする演算が行われることが防止される。
調整係数=無彩色軸の値×3/対象格子点の値の和 …式(3)
続いて、S204では、3つの対象格子点のすべてを処理したか否かを判定する。なお、ここでいう処理とは、後述するS205〜S210の処理である。
そして、S204で、3つの対象格子点のすべてを処理していない(未処理の対象格子点が存在する)と判定した場合には、S205へ移行し、未調整の対象格子点のうちの1つを処理対象として選択し、その対象格子点の値を次の式(4)に従い調整する。つまり、対象格子点の値に調整係数を乗ずる。
対象格子点値=対象格子点値×調整係数 …式(4)
続いて、S206では、処理対象の対象格子点が肌色調整対象の格子点であるか否かを判定する。具体的には、前述したように、無彩色軸からR方向に+1ずれた格子点が肌色調整対象の格子点となる。
そして、S206で、処理対象の対象格子点が肌色調整対象の格子点でないと判定した場合には、S207へ移行し、その対象格子点の値が255よりも大きいか否かを判定する。本実施形態ではRGB値を8ビットで表しているので、数値の取り得る範囲は0〜255となる。つまり、S205での調整の結果、対象格子点の値が最大値である255を超えたか否かを判定している。
そして、S207で、対象格子点の値が255よりも大きいと判定した場合には、S208へ移行し、255を超えた量を超過量(調整しきれない量)として記憶する(超過量=対象格子点の調整後の値−255)。その後、S210へ移行する。
一方、S207で、対象格子点の値が255よりも大きくない(255以下である)と判定した場合には、そのままS210へ移行する。
また、S206で、処理対象の対象格子点が肌色調整対象の格子点であると判定した場合には、S209へ移行し、調整量の調整を行った後、S210へ移行する。
具体的には、超過量及び対象格子点値を次の式(5),(6)に従い求める。ここで、肌色調整係数とは、0〜1の範囲で設定される値であり、本実施形態では0.5に設定されている。なお、式(5),(6)から分かるように、肌色調整係数を0に設定した場合には、肌色調整対象の格子点は一切調整されないことになり、肌色の再現性が最優先される。逆に、肌色調整係数を1に設定した場合には、肌色調整対象以外の格子点と同様100%調整されることになり、グレーの再現性が最優先される。
超過量
=(対象格子点の調整後の値−調整前の値)×(1.0−肌色調整係数) …式(5)
対象格子点値=対象格子点の調整前の値
+(対象格子点の調整後の値−調整前の値)×肌色調整係数 …式(6)
S210では、S208又はS209で求めた超過量に基づき、他の対象格子点への配分量を計算した後、S204へ戻る。本実施形態では、超過量を残り2つの対象格子点に等分配する。なお、この段階では、配分量を算出するだけであり、実際の配分は後述する処理(S211)で行う。
そして、このようなS205〜S210の処理を3つの対象格子点について行うことにより、S204で、3つの対象格子点のすべてを処理したと判定した場合には、S211へ移行し、S210で算出した他の対象格子点への配分量の割り当てを行う。その後、本格子点値調整処理を終了する。なお、配分量の割り当ては、色変換値としてとり得る値の範囲(0〜255)で可能な限り行うこととする。つまり、0より少なくなる場合には0、255より多くなる場合には255とする。
[4.効果]
以上説明したように、本実施形態のパーソナルコンピュータ10は、RGB→CMYK色変換テーブルの立方体領域のうち無彩色軸を含むものにおいてその無彩色軸上の格子点に対してRGB各方向で隣り合う3つの格子点の色変換値の平均値が、それら3つの格子点を通る平面と無彩色軸との交点の色変換値に近づくように、それら3つの格子点の色変換値を調整する。このような色変換テーブルの作成方法によれば、立方体補間で補間計算を行った場合にもグレーを良好に再現可能な色変換テーブルを作成することができる。
しかも、3つの格子点のうち、肌色を表す色領域の補間計算に用いられる格子点については色変換値の調整量を抑えるようにしているため(S206:YES,S209)、肌色についても良好に再現することができる。
[5.特許請求の範囲との対応]
なお、本実施形態のパーソナルコンピュータ10では、テーブル調整処理を実行する制御部11が調整手段に相当する。
[6.他の形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、RGB色空間をRGB各方向で8つに分割した各立方体領域の頂点に当たる格子点のそれぞれにCMYK値が登録された色変換テーブルを作成することを前提として説明したが、分割数はこれに限定されるものではない。特に、RGB色空間をRGB各方向で16以上に分割するようにすれば、図6に示すように、グレーを良好に再現するための調整が行われる無彩色軸から1つ分ずれた軸上の格子点(黒丸)が、肌色領域の補間計算に用いられないようになり、肌色領域がその調整による影響を受けなくなる。このため、この場合には、肌色調整対象の格子点を無くす(S206,S209の処理を不要とする)ことができる。ただし、例えば16分割とした場合、格子点の数は17×17×17となり、8分割の場合(9×9×9)に比べ、必要なメモリ容量や処理負荷が格段に増大してしまうことから、上記実施形態のように8分割としつつ肌色調整対象の格子点の調整量を抑えることによる効果は高い。
また、上記実施形態では、肌色を表す色領域に影響を与える格子点の調整量を抑えるようにしているが、これに限定されるものではなく、肌色以外の色領域について同様の処理を行うことも可能である。ただし、人物の撮影画像等では、特に肌色への影響が目立ちやすいことから、少なくとも肌色への影響を抑えることが好ましい。
さらに、上記実施形態では、RGB→CMYKの色変換テーブルを作成することを前提に説明したが、これに限定されるものではなく、CMYK以外に変換する色変換テーブルを作成する場合にも同様に実施可能である。
一方、上記実施形態では、テーブル調整処理をパーソナルコンピュータ10側で行う構成を例示したが、これに限定されるものではなく、例えばカラープリンタ40側で行うようにすることも可能である。例えば、カラープリンタ40が、ベースとなる色変換テーブルをあらかじめ記憶しており、必要に応じてその色変換テーブルにテーブル調整処理を施すようにすることが可能である。
実施形態のパーソナルコンピュータの概略構成を表すブロック図である。 肌色の色味に弊害が出る問題を説明するための説明図である。 テーブル調整処理のフローチャートである。 調整ポイントの説明図である。 格子点値調整処理のフローチャートである。 RGB色空間をRGB各方向で16分割した場合のグラフである。 グレーのグラデーションの印刷結果の説明図である。 グレーのグラデーションに縞模様が生じる原因を2次元で説明するための説明図である。 グレーのグラデーションに縞模様が生じる原因を3次元で説明するための説明図である。
符号の説明
10…パーソナルコンピュータ、11…制御部、12…CPU、13…ROM、14…RAM、15…操作部、16…表示部、17…USBインタフェース、18…通信部、19…記憶部、21…OS、22…色変換テーブル作成プログラム、40…カラープリンタ

Claims (7)

  1. RGB色空間をRGB各方向で複数に分割した各立方体領域の頂点に当たる格子点のそれぞれに色変換値が登録された色変換テーブルの作成方法であって、
    前記立方体領域のうち無彩色軸を含むものにおいてその無彩色軸上の格子点に対してRGB各方向で隣り合う3つの格子点の色変換値の平均値が、それら3つの格子点を通る平面と無彩色軸との交点の色変換値に近づくように、それら3つの格子点の色変換値を調整すること
    を特徴とする色変換テーブルの作成方法。
  2. 前記3つの格子点のうち、特定の色領域の補間計算に用いられる格子点については、色変換値の調整量を抑えること
    を特徴とする請求項1に記載の色変換テーブルの作成方法。
  3. 前記特定の色領域は、肌色を表す色領域であること
    を特徴とする請求項2に記載の色変換テーブルの作成方法。
  4. 前記立方体領域は、RGB色空間をRGB各方向で8つに分割したものであり、
    肌色を表す色領域の補間計算に用いられる格子点とは、無彩色軸に平行な格子点列のうち、無彩色軸からR方向に1つ分ずれた位置に存在する格子点列を構成する格子点であること
    を特徴とする請求項3に記載の色変換テーブルの作成方法。
  5. RGB色空間をRGB各方向で複数に分割した各立方体領域の頂点に当たる格子点のそれぞれに色変換値が登録された色変換テーブルであって、
    前記立方体領域のうち無彩色軸を含むものにおいてその無彩色軸上の格子点に対してRGB各方向で隣り合う3つの格子点の色変換値の平均値が、それら3つの格子点を通る平面と無彩色軸との交点の色変換値と等しくなるように調整されていること
    を特徴とする色変換テーブル。
  6. RGB色空間をRGB各方向で複数に分割した各立方体領域の頂点に当たる格子点のそれぞれに色変換値が登録された色変換テーブルを作成するためのステップをコンピュータに実行させるための色変換テーブル作成プログラムであって、
    前記立方体領域のうち無彩色軸を含むものにおいてその無彩色軸上の格子点に対してRGB各方向で隣り合う3つの格子点の色変換値の平均値が、それら3つの格子点を通る平面と無彩色軸との交点の色変換値に近づくように、それら3つの格子点の色変換値を調整するステップをコンピュータに実行させること
    を特徴とする色変換テーブル作成プログラム。
  7. RGB色空間をRGB各方向で複数に分割した各立方体領域の頂点に当たる格子点のそれぞれに色変換値が登録された色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成装置であって、
    前記立方体領域のうち無彩色軸を含むものにおいてその無彩色軸上の格子点に対してRGB各方向で隣り合う3つの格子点の色変換値の平均値が、それら3つの格子点を通る平面と無彩色軸との交点の色変換値に近づくように、それら3つの格子点の色変換値を調整する調整手段を備えること
    を特徴とする色変換テーブル作成装置。
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