JP2000159002A - レッカー車輌 - Google Patents

レッカー車輌

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JP2000159002A
JP2000159002A JP10335742A JP33574298A JP2000159002A JP 2000159002 A JP2000159002 A JP 2000159002A JP 10335742 A JP10335742 A JP 10335742A JP 33574298 A JP33574298 A JP 33574298A JP 2000159002 A JP2000159002 A JP 2000159002A
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Japan
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boom
fork
wrecker
wheel
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JP10335742A
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English (en)
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Itaru Ootakuma
到 太田隈
Kazuyuki Nakamatsu
和之 中松
Masatake Hata
正剛 畑
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Shinmaywa Industries Ltd
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Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な操作によって被牽引車を安定した状態で
安全にしかも迅速に持ち上げることができ、作業性が向
上するとともに、牽引時における走行安定性のよいレッ
カー車輌を提供する。 【解決手段】被牽引車Aを牽引するためのレッカー装置
2が搭載されたレッカー車輌において、レッカー装置2
は、車体1上に起伏可能に設けられたウインチブーム3
と、ウインチブーム3の先端部に前後に揺動自在に垂下
された垂直ブーム4と、垂直ブーム4に設けられ、被牽
引車Aの前輪A1等を支持するフォーク部59を備えた
ホイールリフト5と、ウインチブーム3と垂直ブーム4
間に設けられ、ホイールリフト5を平衡状態で保持する
ホイールリフト平衡保持手段42とからなる。ウインチ
ブーム3が伸縮自在に構成されている。垂直ブーム4が
その垂直軸を中心に旋回可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被牽引車を牽引す
るためのレッカー装置が搭載されたレッカー車輌に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レッカー車輌としては、図9に示
すようなウインチブームbとホイールリフトcとが一体
になされたレッカー装置を車輌の車体a上に搭載したも
のが知られている。
【0003】このレッカー装置は、具体的には、略への
字状に形成されたウインチブームbが車体a上に起伏シ
リンダdにより起伏自在に搭載されるとともに、このウ
インチブームbの先端部にホイールリフトcがチルトシ
リンダeにより上下方向に回動自在に設けられ、ホイー
ルリフトcのフォーク部c1で被牽引車Aの前輪もしく
は後輪(以下、前輪A1等という。)を保持し、当該ホ
イールリフトcを上昇させて被牽引車Aの前輪A1等を
持ち上げ、この状態でレッカー車輌を走行させることで
上記被牽引車Aを牽引している。
【0004】図9における符号fは、先端にフックg1
を有するワイヤgを巻取りもしくは繰り出し自在に構成
されたウインチである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のレッカー車輌では、以下のような問題があった。
【0006】(1) ホイールリフトcのフォーク部c1
に保持した被牽引車Aの前輪A1等を上方に持ち上げる
際において、ホイールリフトcを水平の状態で上下移動
させるには、起伏シリンダdによるウインチブームbの
起伏動作と、チルトシリンダeによるホイールリフトc
の上下への回動動作とを同時にしかもそれぞれ調整しな
がら操作する必要があり、この操作に手間がかかり作業
効率が悪い。
【0007】(2) 被牽引車Aの旋回中心が、図10に
示すようにホイールリフトcとフォーク部c1との連結
部c2になっており、レッカー車輌の後端とこの連結部
c2との距離Lは、被牽引車Aを保持したフォーク部c
1の旋回可能範囲とは両者の相関関係に基づいて決定さ
れることになる。つまり、上記旋回可能範囲を大きく設
定すると、被牽引車Aとレッカー車輌の後端との干渉を
避けるために、距離Lを十分に長くとる必要があり、こ
のように距離Lを長くとると、被牽引車Aを持ち上げた
際に、レッカー車輌の重心が後輪側に大きく偏倚して当
該レッカー車輌の走行安定性が低下する。また、旋回可
能範囲を小さくすれば、距離Lを短くできるもののカー
ブなどでの被牽引車Aの追従性が悪く、同じく走行安定
性が低下する。
【0008】(3) ウインチブームbは起伏動作するだ
けで後方に伸長させることができず、上記起伏動作だけ
ではその先端をレッカー車輌の後端部から後方に配置す
ることができない。
【0009】このため、フックg1だけで被牽引車Aを
吊り下げようとしても被牽引車Aを前方に引っ張ること
になり、この被牽引車Aを吊り下げることができない。
従って、被牽引車Aの牽引にあたっては、地上において
被牽引車Aの前輪A1等をフォーク部c1で直接支持し
たあと、フォーク部c1を上昇させて被牽引車Aを保持
している。
【0010】よって、フォーク部c1によって支持する
被牽引車Aの前輪A1等の左右一方輪がパンクしていた
場合などには、このフォーク部c1で左右の車輪を支持
すると、当該車輪の直径が異なるため、被牽引車Aはパ
ンクした車輪側に傾いた状態で支持されることになる。
このように被牽引車Aが傾いて支持された不安的な状態
で牽引すると、牽引走行の旋回時等にバランスをくずし
て横転するなどの危険性が高く、このようなパンクした
被牽引車Aの牽引が行えないという問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のレ
ッカー車輌は、被牽引車を牽引するためのレッカー装置
が搭載されたレッカー車輌において、前記レッカー装置
は、車体上に起伏可能に設けられたウインチブームと、
該ウインチブームの先端部に前後に揺動自在に垂下され
た垂直ブームと、該垂直ブームに設けられ、被牽引車の
前輪もしくは後輪を支持するフォーク部を備えたホイー
ルリフトと、上記ウインチブームと垂直ブーム間に設け
られ、上記ホイールリフトを平衡状態で保持するホイー
ルリフト平衡保持手段とからなるものである。
【0012】請求項2に係る発明のレッカー車輌は、前
記ウインチブームが伸縮自在に構成されたものである。
【0013】請求項3に係る発明のレッカー車輌は、前
記垂直ブームがその垂直軸を中心に旋回可能に構成され
たものである。
【0014】請求項4に係る発明のレッカー車輌は、被
牽引車を牽引するためのレッカー装置が搭載されたレッ
カー車輌において、前記レッカー装置は、ホイールリフ
トが昇降自在に設けられるとともに、このホイールリフ
トには、被牽引車の前輪もしくは後輪を支持する左右一
対のフォーク部が備えられ、これら左右一対のフォーク
部がレッカー車輌の旋回に追従して左右独立して前後方
向に移動可能に構成されたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0016】図1は、請求項1乃至3記載のレッカー車
輌の全体構成を示している。このレッカー車輌は、車体
1上にレッカー装置2が搭載されたもので、後述するレ
ッカー装置2により被牽引車Aの前輪A1等を支持して
持ち上げた後、当該レッカー車輌を走行させることで被
牽引車Aを牽引するものである。
【0017】レッカー装置2は、車体1上に搭載された
ウインチブーム3と、このウインチブーム3の先端部に
垂下された垂直ブーム4と、垂直ブーム4に連結された
ホイールリフト5とを備えている。
【0018】以下、図2を参照してレッカー装置2の具
体的構成について説明する。前記ウインチブーム3は、
基端ブーム31と、この基端ブーム31に挿入された伸
縮ブーム32とで構成されており、内蔵された伸縮シリ
ンダ33の伸縮動作により伸縮ブーム32が基端ブーム
31に対して伸縮自在に構成されている。
【0019】前記基端ブーム31の基端部は、車体1上
に取付部材11を介して上下方向に回動自在に支持さ
れ、車体1と当該基端ブーム31の中間部に連結された
起伏シリンダ34により、ウインチブーム3全体が起伏
自在に構成されている。
【0020】また、基端ブーム31の基端上面部にはウ
インチ35が設けられており、ウインチ35に巻回され
たワイヤ36が伸縮ブーム32の先端部に設けられた滑
車37に巻回されて垂下されており、このワイヤ36の
先端にフック38が設けられている。
【0021】前記垂直ブーム4は、その上端部が取付ブ
ラケット41を介して前記基端ブーム31の先端下部に
前後方向に揺動自在に支持されるとともに、上記取付ブ
ラケット41にその垂直軸回りに旋回自在に連結されて
いる。
【0022】また、前記基端ブーム31と取付ブラケッ
ト41との間にはホイールリフト平衡保持手段としての
平衡シリンダ42が連結されている。この平衡シリンダ
42は、ウインチブーム3の起伏動作に係わらず上記ホ
イールリフト5を平衡状態で保持するためのもので、ウ
インチブーム3の起伏動作に連動して伸縮動作し、垂直
ブーム4を前後に揺動させることで、この垂直ブーム4
の下端に連結されたホイールリフト5の平衡状態を保持
する。
【0023】具体的には、例えば、前記基端ブーム31
の基端部と取付部材11との間に平衡シリンダ42と同
じ容量の補助シリンダ43が連結されおり、ウインチブ
ーム3の起伏動作に連動してこの補助シリンダ43と平
衡シリンダ42との間で同じ量の油の送給・排出を行う
ことで、垂直ブーム4を介してホイールリフト5の平衡
状態を保持するように構成されている。即ち、ウインチ
ブーム3が起立する場合には、平衡シリンダ42を縮退
させ、また、ウインチブーム3が伏倒する場合には平衡
シリンダ42を伸長させることでホイールリフト5の平
衡状態を保持している。
【0024】前記ホイールリフト5は、基端部が前記垂
直ブーム4の下端にピン5aにより上下方向に回動自在
に支持されたリフト本体51と、該リフト本体51の先
端部に連結され、この先端部から連結部材52を介して
左右に張出配置された左右一対のフォーク取付部53、
53(図4参照)とから構成されている。
【0025】リフト本体51の基端は、ブラケット54
を介してチルトシリンダ55の伸縮ロッド56がピン連
結され、このチルトシリンダ55の基端部が前記垂直ブ
ーム4の上端部にピン連結されている。よって、チルト
シリンダ55を伸縮作動させることでリフト本体51が
ピン5aを中心にして上下方向に回動する。
【0026】また、リフト本体51には、伸縮部材51
aが伸縮シリンダ57により前後方向に伸縮自在に設け
られ、この伸縮シリンダ57の伸縮作動によって当該伸
縮部材51aの先端部に取付けられた左右一対のフォー
ク取付部53、53を車輌に対して前後に移動させ、レ
ッカー車輌の後端とフォーク取付部53、53との距離
を調整することができる。
【0027】前記左右一対のフォーク取付部53、53
には、L字状のフォーク6の基端部が差し込み自在な差
込部58がそれぞれ設けられており、図3に示すように
上記差込部58にフォーク6の基端部を差し込むこと
で、このフォーク取付部53とフォーク6とでコ字状の
フォーク部59を形成し、このコ字状のフォーク部59
で被牽引車Aの前輪A1等の左右一方輪をそれぞれ支持
する。
【0028】前記フォーク6の基端部には、図3に示す
ように複数のピン孔61が所定の間隔を隔てて形成され
ている。よって、フォーク6を差込部58に差し込んで
この差込部58に設けられた固縛ピン58aを適宜なピ
ン孔61に挿入係止することによって当該フォーク6を
差込部58に差し込んだ状態で固縛できるとともに、固
縛ピン58aをピン孔61から引き抜くことで、フォー
ク6を差込部から引き抜くことができる。
【0029】次に、このように構成されたレッカー装置
2が搭載されたレッカー車輌により被牽引車Aを牽引す
る場合について説明する。
【0030】まず、牽引しようとする被牽引車Aの前輪
A1等の前方にレッカー車輌を停車させ、ウインチブー
ム3を伏倒させて水平状態に配置されたホイールリフト
5を地上に配置する。この後、フォーク取付部53とフ
ォーク6の先端部とで前輪A1等の下部前後を挾持する
ように、フォーク取付部53の差込部58にフォーク6
の基端部を差し込み、固縛ピン58aをピン孔61に挿
入係止することで当該フォーク6を差込部58に固縛
し、これによりフォーク部59で被牽引車Aの前輪A1
等を支持する。そして、図3に示すような固縛バンドB
をフォーク6から前輪A1等を介してフォーク取付部5
3に亘って掛け渡してその両端をフォーク6とフォーク
取付部53にそれぞれ止着することで、前輪A1等をフ
ォーク部59に安定的に固縛する。
【0031】この後、ウインチブーム3を起立させてホ
イールリフト5を所定の高さまで上昇させることで、フ
ォーク部59に固縛された被牽引車Aの前輪A1等を上
方に持ち上げる。この際、ホイールリフト5は平衡シリ
ンダ42の作動によりウインチブーム3の起伏動作に係
わらず常時水平を保持した状態で昇降し、これにより簡
単な操作によって被牽引車Aを安定した状態で安全にし
かも迅速に持ち上げることができる。
【0032】このようにして被牽引車Aの前輪A1等を
上方に持ち上げた状態でレッカー車輌を走行させること
で、被牽引車Aの牽引を行う。
【0033】この被牽引車Aの牽引走行時において、被
牽引車Aの旋回中心は垂直ブーム4の中心であり、従来
のように被牽引車Aの旋回中心がリフト本体51の先端
部にあるものに比べて、この被牽引車Aがレッカー車輌
の後端に接触しない範囲で、左右の旋回範囲を大きく確
保できるとともに、レッカー車輌の後端からフォーク取
付部53とフォーク6とで形成されるフォーク部59ま
での距離を十分に短くすることができる。
【0034】次に、被牽引車Aの駆動輪になっている前
輪A1等の左右一方輪がパンクしている場合には、パン
クにより左右の車輪の直径が異なっていることから、前
述のようにフォーク部59に左右の車輪を支持してこの
被牽引車Aを上方に持ち上げると、被牽引車Aは、パン
クしている車輪側に傾いた状態で上方に持ち上げられる
ことになる。この際、ウインチブーム3を後方に伸長さ
せ、その先端を被牽引車Aの前端直下に配置した後、こ
のウインチブーム3の先端から垂下したフック38を被
牽引車Aの前端に引っ掛け、ウインチ35によりこの傾
いた被牽引車Aをホイールリフト5から若干持ち上げ
る。そして、フォーク取付部53とフォーク6の先端部
との間隔を右側と左側とのフォーク6の差し込み量を変
えて調整し、車輪に対する支持位置を変えることで、被
牽引車Aが水平になるように左右の車輪をフォーク部5
9で支持する。
【0035】このように被牽引車Aの前輪A1等に対す
る支持位置を右側と左側とでフォーク6の差し込み量を
調整して変更することで、パンクした被牽引車Aでもこ
のレッカー装置2により安定的に支持することができ、
牽引を行うことができる。
【0036】また、牽引作業が終了した場合には、ウイ
ンチブーム3を起伏させてホイールリフト5を所定の格
納高さまで配置した後、チルトシリンダ55を伸長させ
てこのホイールリフト5をピン5aを中心にして上方に
回動させ、図5に示すようにレッカー車輌の後端に起立
させることでレッカー装置2を格納状態に配置し、レッ
カー車輌による通常の走行を行う。
【0037】さらに、図5のようにレッカー装置2を格
納した状態において、必要であれば、ウインチブーム3
を伸縮作動させるとともに、ウインチ35を適宜に作動
させることで、フック38による適当な吊下物の吊下作
業を行うこともできる。
【0038】図6は、請求項4に係る発明のレッカー車
輌の構成を示している。このレッカー車輌は、この車体
1上に搭載されたレッカー装置7のホイールリフト8の
構成を特徴とするものである。
【0039】このホイールリフト8は、図示しないリフ
ト機構により上下に昇降自在に設けられており、このリ
フト機構に連結され、車体1の後端後方において車体1
の横幅方向に配置されたリフト本体81と、このリフト
本体81の両端部からそれぞれ後方に延長された伸縮部
材82、82と、これら伸縮部材82、82の先端に設
けられたフォーク取付部83、83とで構成されてい
る。
【0040】上記各伸縮部材82は、基端部821に伸
縮部822が伸縮自在に設けられており、これら基端部
821と伸縮部822とに設けられた油圧シリンダ82
3等の適宜なアクチュエータにより伸縮部822を基端
部821に対して伸縮作動させるように構成されてい
る。
【0041】伸縮部822の先端には、前記フォーク取
付部83が設けられている。フォーク取付部83は、前
述したフォーク取付部53と同様の構成であり、その差
込部84にフォーク6が差し込み自在になされ、フォー
ク取付部83とフォーク6とで前記フォーク部59と同
様なフォーク部85を形成する。
【0042】左右の油圧シリンダ823は、その伸縮動
作が制御装置9(図7参照)により個別に制御されるよ
うになされている。
【0043】図8は制御装置の構成を示している。制御
装置9は、入力部91と、CPU等からなる演算部92
と、出力部93とを備えており、レッカー車輌に設けら
れた速度検出器94及びハンドル切れ角検出器95でそ
れぞれ検出された各検出信号が入力部91を通じて演算
部92に入力され、この演算部92で左右の油圧シリン
ダ823の伸縮量を個別に演算し、出力部93を通じて
各油圧シリンダ823を伸縮させるための作動信号を出
力する。
【0044】演算部92には、レッカー車輌の走行速度
とカーブなどでの旋回状態とに応じた左右の油圧シリン
ダ823の各伸縮量が予めデータテーブルとして入力さ
れており、速度検出器94で検出される速度とハンドル
切れ角検出器95で検出される旋回状態とから上記デー
タテーブルに基づいて、左右の油圧シリンダ823の伸
縮量を演算する。
【0045】つまり、レッカー車輌の走行状態に基づい
て制御装置9により左右の油圧シリンダ823の伸縮量
を個別に制御し、フォーク6が差し込まれたフォーク取
付部83を前後に移動させることで、これらフォーク取
付部83とフォーク6とで支持した被牽引車Aの前輪A
1等の左右の車輪位置を前後にズラし、これにより被牽
引車Aを左右に傾けてレッカー車輌の旋回に追従させよ
るようにしている(図8参照)。
【0046】このように、レッカー装置2を構成するこ
とにより、従来とは全く異なった構成及び動作により、
被牽引車Aの牽引をレッカー車輌の旋回走行に追従させ
て行うことができるとともに、レッカー車輌の後端から
通常位置にあるフォーク部85までの距離も極力短くす
ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る発明
のレッカー車輌によれば、ホイールリフトを一旦水平状
態にすれば、ホイールリフト平衡保持手段によりホイー
ルリフトをウインチブームの起伏動作に係わらず常に水
平を保持した状態で昇降させることができ、これにより
簡単な操作によって被牽引車を安定した状態で安全にし
かも迅速に持ち上げることができ、作業性が向上する。
【0048】請求項2に係る発明のレッカー車輌によれ
ば、ウインチブームを伸縮自在に構成したので、ウイン
チブームの先端を被牽引車の前端直下まで配置してこの
ウインチブームのみによって被牽引車を上方に吊り上げ
ることができることから、ウインチブームで被牽引車を
吊り上げた状態でフォーク部による被牽引車の車輪の支
持位置を調整でき、これによりパンクした被牽引車でも
安定的に支持でき、作業性がさらに向上する。
【0049】請求項3に係る発明のレッカー車輌によれ
ば、垂直ブームをその垂直軸を中心に旋回可能に構成
し、この垂直ブームの垂直軸を中心にしてホイールリフ
トのフォーク部で支持した被牽引車を旋回させる構造で
あるため、従来のものに比べて、この被牽引車がレッカ
ー車輌の後端に接触しない範囲で、左右の旋回範囲を大
きく確保できるとともに、レッカー車輌の後端からフォ
ーク部までの距離を十分に短くすることができ、これに
より走行安定性がよくなり牽引作業を安全に行うことが
できる。
【0050】請求項4に係る発明のレッカー車輌によれ
ば、ホイールリフトを昇降自在に設けるとともに、この
ホイールリフトの左右一対のフォーク部をレッカー車輌
の旋回に追従して左右独立して前後方向に移動可能に構
成したことで、従来とは全く異なった構成及び動作によ
り、被牽引車の牽引をレッカー車輌の旋回走行に追従さ
せて行うことができるとともに、レッカー車輌の後端か
ら通常位置にあるフォーク部までの距離も極力短くする
ことができ、これにより走行安定性がよくなり牽引作業
を安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至3記載のレッカー車輌の全体構成
を示す側面図である。
【図2】レッカー装置の構成を示す側面図である。
【図3】フォーク部に被牽引車の前輪等を支持した状態
を示す斜視図である。
【図4】同レッカー車輌の全体構成を示す平面図であ
る。
【図5】レッカー装置を格納した状態のレッカー車輌を
示す側面図である。
【図6】請求項4記載のレッカー車輌の全体構成を示す
平面図である。
【図7】同レッカー車輌のレッカー装置を制御する制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図8】同レッカー車輌のレッカー装置の動作を説明す
るための平面図である。
【図9】従来のレッカー車輌の全体構成を示す側面図で
ある。
【図10】同レッカー車輌の全体構成を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 車体 2 レッカー装置 3 ウインチブーム 31 基端ブーム 32 伸縮ブーム 33 伸縮シリンダ 4 垂直ブーム 42 平衡シリンダ(ホイールリフト平衡保持手段) 5 ホイールリフト 51 リフト本体 53 フォーク取付部 59 フォーク部 6 フォーク 7 レッカー装置 8 ホイールリフト 81 リフト本体 82 伸縮部材 823 油圧シリンダ 83 フォーク取付部 85 フォーク部 A 被牽引車 A1 前輪もしくは後輪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被牽引車を牽引するためのレッカー装置
    が搭載されたレッカー車輌において、 前記レッカー装置は、車体上に起伏可能に設けられたウ
    インチブームと、 該ウインチブームの先端部に前後に揺動自在に垂下され
    た垂直ブームと、 該垂直ブームに設けられ、被牽引車の前輪もしくは後輪
    を支持するフォーク部を備えたホイールリフトと、 上記ウインチブームと垂直ブーム間に設けられ、上記ホ
    イールリフトを平衡状態で保持するホイールリフト平衡
    保持手段とからなることを特徴とするレッカー車輌。
  2. 【請求項2】 前記ウインチブームが伸縮自在に構成さ
    れた請求項1記載のレッカー車輌。
  3. 【請求項3】 前記垂直ブームがその垂直軸を中心に旋
    回可能に構成された請求項1又は2記載のレッカー車
    輌。
  4. 【請求項4】 被牽引車を牽引するためのレッカー装置
    が搭載されたレッカー車輌において、 前記レッカー装置は、ホイールリフトが昇降自在に設け
    られるとともに、このホイールリフトには、被牽引車の
    前輪もしくは後輪を支持する左右一対のフォーク部が備
    えられ、これら左右一対のフォーク部がレッカー車輌の
    旋回に追従して左右独立して前後方向に移動可能に構成
    されたことを特徴とするレッカー車輌。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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