JP2000157112A - 中通し竿用穂先竿、及び中通し竿用穂先竿の製造方法 - Google Patents

中通し竿用穂先竿、及び中通し竿用穂先竿の製造方法

Info

Publication number
JP2000157112A
JP2000157112A JP10338130A JP33813098A JP2000157112A JP 2000157112 A JP2000157112 A JP 2000157112A JP 10338130 A JP10338130 A JP 10338130A JP 33813098 A JP33813098 A JP 33813098A JP 2000157112 A JP2000157112 A JP 2000157112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
tape
rod body
tip
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10338130A
Other languages
English (en)
Inventor
Takafumi Harada
孝文 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP10338130A priority Critical patent/JP2000157112A/ja
Publication of JP2000157112A publication Critical patent/JP2000157112A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fishing Rods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中通し竿用の穂先竿、及び中通し竿の製造方
法に関し、竿の調子を維持しつつ、軽量且つ釣り糸の繰
り出し及び巻き取りがスムーズに行える中通し竿用穂先
竿、及び中通し竿の製造方法を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 本発明の中通し竿用穂先竿は、炭素繊
維、ガラス繊維等の高強度繊維に樹脂を含浸させたプリ
プレグを芯材に巻回し焼成することにより管状に成形さ
れてなり、竿本体1の内周面には、軸芯方向視で、全
周、又は略全周に亘って軸芯側に突出する突出部2が前
記竿本体1と一体形成されてなる中通し竿用穂先竿にお
いて、前記竿本体1は、後端部から先端部に亘って縮径
してなり、前記突出部2は、前記竿本体1の穂先側の先
部を除く後部の内周面に設けられてなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中通し竿用の穂先
竿、及び中通し竿の製造方法に関し、特に、竿本体の内
周面には、軸芯側に突出する突出部が設けられてなる中
通し竿用穂先竿及び、中通し竿の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中通し竿用の穂先竿としては、図
6に示すように、炭素繊維、ガラス繊維等の高強度繊維
に樹脂を含浸させたプリプレグを芯材に巻回し焼成する
ことにより管状に成形されてなり、竿本体1’の内周面
には、軸芯方向視で略全周に亘って軸芯側に突出する突
出部2’が前記竿本体1’と一体形成されてなるものが
知られていた。
【0003】かかる中通し竿用穂先竿は、竿本体1’の
内周面に突出部2’が形成されてなるため、竿本体1’
の内部を通過する釣り糸は、内周面に形成された突出部
2’の凸面2a’上を通過し、結果、釣り糸が竿本体
1’の内周面に溜まった水に接触する機会が少なくなっ
て摺動抵抗が低減されることにより釣り糸の繰り出し及
び巻き取りがスムーズに行えるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の中通し竿用穂先竿にあっては、竿本体1’の穂先側
の先部にも突出部2’が設けられてなるため、竿本体
1’内を通過する釣り糸の摺動抵抗を十分に低減すべく
前記突出部2’の突出高さを確保すると、先部の内径
(突出部2’の凸面2a’によって形成される最内径)
が非常に小さくなり、釣り糸の繰り出しや巻き取りがか
えって行いにくくなるおそれがあった。
【0005】一方、前記最内径を、釣り糸の繰り出し等
をスムーズに行える程度の大きさにするには、竿本体
1’の外径を全体として大きくする必要があるため、先
部の柔らかい調子が損なわれるおそれがあるとともに、
竿本体1’の重量が増し、釣り竿全体を伸ばしたとき、
「先重り」がする、即ち「持ち重り」を感じるという問
題点があった。
【0006】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、竿の
調子を維持しつつ、軽量且つ釣り糸の繰り出し及び巻き
取りがスムーズに行える中通し竿用穂先竿、及び中通し
竿の製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたもので、本発明に係る中通し竿用穂
先竿は、炭素繊維、ガラス繊維等の高強度繊維に樹脂を
含浸させたプリプレグを芯材6に巻回し焼成することに
より管状に成形されてなり、竿本体1の内周面には、軸
芯方向視で、全周、又は略全周に亘って軸芯側に突出す
る突出部2が前記竿本体1と一体形成されてなる中通し
竿用穂先竿において、前記竿本体1は、後端部から先端
部に亘って縮径してなり、前記突出部2は、前記竿本体
1の穂先側の先部を除く後部の内周面に設けられてなる
ことを特徴とする。
【0008】本発明の中通し竿用穂先竿は、上記構成か
らなるため、突出部2の突出高さを高くしても竿本体1
の先部の内径が小さくならない。従って、前記突出部2
を竿本体1内を通過する釣り糸の摺動抵抗を確実に低減
できる突出高さに形成すると同時に、先部の内径を、竿
本体1の外径を全体としてそれほど大きくすることな
く、釣り糸の繰り出し及び巻き取りをスムーズに行える
程度の大きさに形成することができる。しかも先部の外
径を細くすることが可能となって、「魚の当たりがわか
りやすい」調子とすることができ、釣り竿全体を伸ばし
たときに「持ち重り」の少ない中通し竿用の穂先竿とし
て使用することができる。
【0009】特に、請求項2の如く、前記突出部2が、
前記竿本体1の軸芯を中心として螺旋状に連なる形状に
形成されてなれば、突出部2を連続的に形成することが
できる。
【0010】また、本発明の中通し竿の製造方法は、炭
素繊維、ガラス繊維等の高強度繊維に樹脂を含浸させた
プリプレグを芯材6に巻回し焼成することにより管状に
成形する中通し竿の製造方法において、前記芯材6の穂
先側の先部外周面を、焼成後に除去可能な除去部材で覆
う工程と、前記芯材6の前記先部外周面を除く後部外周
面に、テープ状プリプレグ3と樹脂テープ4とを並列さ
せて巻回する工程と、前記除去部材、テープ状プリプレ
グ3及び樹脂テープ4の外面側にプリプレグを巻回する
工程と、常法の工程により焼成して前記芯材6を引き抜
いた後、前記除去部材及び前記樹脂テープ4を取り除く
工程とを具備することを特徴とする。
【0011】本発明の中通し竿の製造方法は、上記構成
からなるため、竿本体1の先部を除く後部の内周面のみ
に突出部2を容易に形成でき、且つ該突出部2の突出高
さを高くしても竿本体1の先部の内径が小さくならな
い。従って、前記突出部2を竿本体1内を通過する釣り
糸の摺動抵抗を確実に低減できる突出高さに形成すると
同時に、先部の内径を、竿本体1の外径を全体としてそ
れほど大きくすることなく、釣り糸の繰り出し及び巻き
取りをスムーズに行える程度の大きさに形成することが
できる。
【0012】特に、請求項4の如く、前記除去部材が、
前記樹脂テープ4であれば、前記芯材6の先部外周面に
巻回して該先部外周面を覆うことができ、且つ後部外周
面に巻回する材料の一つであるため、除去部材を別途準
備する必要がない。
【0013】また、請求項5の如く、前記テープ状プリ
プレグ3と樹脂テープ4とを、前記竿本体1の軸芯を中
心として螺旋状に巻回すれば、突出部2を形成するにあ
たり、前記テープ状プリプレグ3と樹脂テープ4とを連
続的に巻回することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の中通し竿用穂先竿
の実施の形態について、図面を参酌しつつ説明する。
【0015】本実施形態の中通し竿用穂先竿は、図1に
示すように、竿本体1が、高強度繊維としての炭素繊維
にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグを芯材に巻回し
焼成することにより管状に成形されてなる。
【0016】前記竿本体1は、該竿本体1の外径と内径
とが後端部から先端部に亘って一定の縮径率で縮径する
ことより段差のない緩いテーパ状に形成されている。即
ち、竿本体1の外周面及び内周面は、一定傾斜で、且つ
段差のない緩傾斜面に形成されてなる。
【0017】また、前記竿本体1の穂先側の先部を除く
後部の内周面には、軸芯側に突出する突出部2が設けら
れており、該突出部2は、軸芯を中心として螺旋状に連
なる形状で、軸芯方向視で略全周に亘って前記竿本体1
と同一の素材で、該竿本体1と一体形成されている。
【0018】本実施形態の中通し竿用穂先竿は、後部の
内周面にのみ突出部2が設けられ、先部の内周面には突
出部2が設けられていないため、竿本体1内を通過する
釣り糸の繰り出し及び巻き取りがスムーズに行える程度
に竿本体1の先部の内径を維持しつつ、竿本体1内を通
過する釣り糸の摺動抵抗を確実に低減できる程度に突出
部2の突出高さを確保できる。
【0019】また、十分な突出高さを確保しても竿本体
1が太くならないため、軽量且つ先部の柔らかい調子が
維持できる。
【0020】しかも竿本体1の内周面(先部の内周面と
後部の凹面2b)が、一定傾斜で、且つ段差のない緩傾
斜面上に位置するため、竿本体1の後端部から先端部に
亘って竿の調子が安定している。
【0021】次に、本発明の中通し竿の製造方法につい
て図面を参酌しつつ説明する。
【0022】本実施形態の中通し竿の製造方法は、芯材
として、図2(イ)に示すような、緩いテーパ状に形成
されたマンドレル6を使用し、まず、図2(ロ)に示す
ように、前記マンドレル6の穂先側の先部外周面に、焼
成後に除去可能な除去部材としてテフロン製の樹脂テー
プ4を該樹脂テープ4の側縁同士が接触する状態に螺旋
状に密巻きする。
【0023】続いて、図2(ハ)に示すように、前記マ
ンドレル6の前記先部外周面を除く後部外周面(境界9
を境目として後ろ側部分)に、テープ状プリプレグと前
記樹脂テープ4とが並列された突出部形成用テープ5を
該突出部形成用テープ5の側縁同士が接触する状態に螺
旋状に密巻きする。前記突出部形成用テープ5は、内面
側(マンドレル6側)が離型処理されている。
【0024】次に、図3(イ)に示すように、前記マン
ドレル6の先部外周面に巻回した樹脂テープ4の外面
に、内面側が離型処理された離型材7としてのポリエス
テルテープを該ポリエステルテープの側縁同士が接触す
る状態に螺旋状に密巻きした後、図3(ロ)に示すよう
に、竿本体1を形成するシート状プリプレグ10を前記
離型材7及び突出部形成用テープ5の外面(前記マンド
レル6の先端部から後端部に亘って)に巻回し、更に、
図3(ハ)に示すように、前記シート状プリプレグ10
の外面に、保形用テープ8として熱収縮性を有するポリ
エステルテープを該ポリエステルテープの両側部が互い
に重なり合うように螺旋状に巻回する。
【0025】その後、常法の工程によって焼成し、図4
(イ)に示すような状態(マンドレル6は図示せず)か
ら保形用テープ8を除去し、マンドレル6を引き抜いて
竿本体1を形成し、続いて図4(ロ)に示すように、先
部の樹脂テープ4(除去部材)を取り除いて、且つ図4
(ハ)に示すように、後部の樹脂テープ4を取り除くこ
とにより竿本体1の後部の内周面に螺旋状の突出部2を
形成する。
【0026】即ち、焼成することによりプリプレグが硬
化し、竿本体1の成形が完了するとともに、この後、マ
ンドレル6を引き抜くことで竿本体1の内面側に樹脂テ
ープ4及び突出部形成用テープ5(樹脂テープ4を含
む)が残る状態となり、一方の端部(先端部)から剥ぎ
取るように樹脂テープ4を取り除くこととなる。
【0027】このとき、本実施形態の中通し竿の製造方
法によれば、樹脂テープ4(除去部材)及び突出部形成
用テープ5が螺旋状に巻回されているため、先部及び後
部の樹脂テープ4をそれぞれ連続的に剥離することがで
きる。
【0028】また、先部の除去部材(樹脂テープ4)と
その外面側に巻回されたシート状プリプレグ10との間
には、内面側(除去部材側)に離型処理の施された離型
材7(ポリエステルテープ)が介在するため、前記除去
部材の除去が容易である。しかも、除去部材を除去した
後、前記シート状プリプレグ10の内面側には前記離型
材7が残るため、竿本体1内周面の水はけが良好にな
る。
【0029】更に、竿本体1の内面側に残る樹脂テープ
4を取り除くことにより、後部の内周面のみに容易に突
出部2を形成でき、且つ先部の内周面と後部の凹面2b
とを一定傾斜で、且つ段差のない緩傾斜面上に形成する
ことができる結果、竿の調子を維持しつつ、軽量且つ釣
り糸の繰り出し及び巻き取りがスムーズに行える中通し
竿を容易に製造することができる。
【0030】即ち、突出部2の突出高さを高くしても竿
本体1の先部の内径に影響を与えないため、前記突出部
2を竿本体1内を通過する釣り糸の摺動抵抗を確実に低
減できる突出高さに形成するとともに、竿本体1の外径
を全体としてそれほど大きくすることなく、先部の内径
を釣り糸の繰り出し及び巻き取りがスムーズに行える程
度の大きさに形成することができる。特に、穂先竿にあ
っては、先部が極めて細く、該先部の柔らかい調子を維
持することが重要であるため、本実施形態によるのが好
適である。
【0031】尚、本発明の中通し竿用穂先竿及びその製
造方法は、上記実施形態に限定されず、本発明の意図す
る範囲で適宜設計変更可能である。
【0032】即ち、前記突出部2が螺旋状に連なる形状
に形成されてなることは必須の要件ではなく、図5に示
すように、独立した環状に形成されてなってもよい。要
は、竿本体1後部の内周面に軸芯方向視で、全周、又は
略全周に亘って突出部2が形成されてなればよい。但
し、上記実施形態の如く、突出部形成用テープ5を螺旋
状に巻回することにより螺旋状に連なる形状の突出部2
が形成されてなれば、突出部形成用テープ5を連続的に
巻回することができ、且つ焼成後、連続的に取り除くこ
とができるため、生産効率がよい。
【0033】また、前記除去部材は、前記樹脂テープ4
に限定されず、除去部材として前記突出部形成用テープ
5を採用し、マンドレル6の先端部から後端部に亘って
突出部形成用テープ5を該突出部形成用テープ5の側縁
同士が接触する状態に螺旋状に密巻きしてもよい。本実
施形態では、除去部材(先部の突出部形成用テープ5)
の除去を容易にすべく先部と後部との境界9に突出部形
成用テープ5を貫通する切り目を形成するのが好まし
い。
【0034】更に、除去部材は、樹脂製等のシート体
や、マンドレル6(芯材)の先部に外嵌可能な所望の形
状を有した中空状体であってもよい。要は、焼成後、先
部の除去部材を除去できればよい。除去部材として前記
シート体や中空状体を採用すれば、除去部材の取り付け
及び取り外しが容易且つ迅速に行える。
【0035】また、竿本体1を形成するプリプレグに使
用する樹脂としては、エポキシ等の熱硬化性樹脂以外に
熱可塑性樹脂を使用でき、強化繊維についても、炭素繊
維以外にボロン繊維等を使用可能である。
【0036】更に、前記樹脂テープ4はテフロン製のも
のに限定されず、焼成後、剥離可能であれば、種々の樹
脂を採用可能である。
【0037】また、前記突出部2が、竿本体1と同一の
素材からなることは、本発明において必須の要件ではな
く、例えば、前記突出部2がセラミックや金属、合成樹
脂等からなるものも採用可能である。但し、上記実施形
態の如く、前記突出部2が竿本体1と同一の素材からな
れば、各素材の剛性の相違等に起因して竿本体1と突出
部2との境界において割れやひびが発生することを防止
できる。
【0038】更に、先部の除去部材とシート状プリプレ
グ10との間に介在させる離型材7としては、上記ポリ
エステルテープを巻回するものの他、ワックスやシリコ
ン等を塗布するものであってもよい。要は、容易に除去
部材が除去できるよう構成されていればよい。
【0039】また、竿本体1の内周面(先部の内周面と
後部の凹面2b)が、一定傾斜で、且つ段差のない緩傾
斜面上に位置するよう構成されることは、本発明におい
て必須の要件ではなく、先部と後部との境界を境目とし
て縮径率が変化するようなものも本発明の意図する範囲
である。但し、上記実施形態の如く、竿本体1の内周面
(先部の内周面と後部の凹面2b)が、一定傾斜で、且
つ段差のない緩傾斜面上に位置するよう構成されてなれ
ば、より一層竿の調子が安定し、且つ先部の内径が十分
に確保できるため、好ましい。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の中通し竿用穂先
竿は、後部の内周面にのみ突出部が設けられてなるた
め、竿本体の外径を全体としてそれほど大きくすること
なく先部の内径及び突出部の突出高さを十分に確保する
ことにより竿本体内を通過する釣り糸の摺動抵抗を確実
に低減でき、結果、竿の調子を維持しつつ、軽量で且つ
釣り糸の繰り出し及び巻き取りがスムーズに行える。
【0041】特に、請求項2の如く、突出部が、竿本体
の軸芯を中心として螺旋状に連なる形状に形成されてな
れば、製造が容易である。
【0042】また、本発明の中通し竿の製造方法によれ
ば、後部の内周面のみに容易に突出部を形成できるた
め、竿の調子を維持しつつ、先部の内径及び突出部の突
出高さを十分に確保して竿本体内を通過する釣り糸の摺
動抵抗を確実に低減することにより軽量且つ釣り糸の繰
り出し及び巻き取りがスムーズに行える中通し竿を容易
に製造できる。
【0043】特に、請求項4の如く、除去部材が樹脂テ
ープであれば、該樹脂テープを芯材の先部外周面に巻回
することにより容易に前記先部外周面を覆うことがで
き、且つ除去部材を別途準備する必要がないため、製造
工程をより一層簡略化できる。
【0044】また、請求項5の如く、テープ状プリプレ
グと樹脂テープとを、前記竿本体の軸芯を中心として螺
旋状に巻回すれば、突出部を形成するにあたり、テープ
状プリプレグと樹脂テープとを連続的に巻回することが
できるため、製造工程をより一層簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中通し竿用穂先竿の一実施形態を示す
概略断面図。
【図2】本発明の中通し竿の製造方法における製造工程
を示す斜視図で、(イ)は、芯材、(ロ)は、除去部材
を巻回する工程、(ハ)は、突出部形成用テープを巻回
する工程、を示す。
【図3】同工程を示す斜視図で、(イ)は、離型材を巻
回する工程、(ロ)は、シート状プリプレグを巻回する
工程、(ハ)は、保形用テープを巻回する工程、を示
す。
【図4】同工程を示す要部断面図で、(イ)は、焼成前
の状態、(ロ)は、焼成後、除去部材を取り除く工程、
(ハ)は、焼成後、後部の樹脂テープを取り除く工程、
を示す。
【図5】本発明の中通し竿用穂先竿の他実施形態を示す
要部概略断面図。
【図6】従来の中通し竿用穂先竿の一例を示す概略断面
図。
【符号の説明】
1・・・竿本体 2・・・突出部 3・・
・テープ状プリプレグ 4・・・樹脂テープ 6・・・芯材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月4日(1999.10.
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 中通し竿用穂先竿、及び中通し
竿用穂先竿の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中通し竿用の穂先
竿、及び中通し竿用穂先竿の製造方法に関し、特に、竿
本体の内周面には、軸芯側に突出する突出部が設けられ
てなる中通し竿用穂先竿及び、中通し竿用穂先竿の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中通し竿用の穂先竿としては、図
6に示すように、炭素繊維、ガラス繊維等の高強度繊維
に樹脂を含浸させたプリプレグを芯材に巻回し焼成する
ことにより管状に成形されてなり、竿本体1’の内周面
には、軸芯方向視で略全周に亘って軸芯側に突出する突
出部2’が前記竿本体1’と一体形成されてなるものが
知られていた。
【0003】かかる中通し竿用穂先竿は、竿本体1’の
内周面に突出部2’が形成されてなるため、竿本体1’
の内部を通過する釣り糸は、内周面に形成された突出部
2’の凸面2a’上を通過し、結果、釣り糸が竿本体
1’の内周面に溜まった水に接触する機会が少なくなっ
て摺動抵抗が低減されることにより釣り糸の繰り出し及
び巻き取りがスムーズに行えるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の中通し竿用穂先竿にあっては、竿本体1’の穂先側
の先部にも突出部2’が設けられてなるため、竿本体
1’内を通過する釣り糸の摺動抵抗を十分に低減すべく
前記突出部2’の突出高さを確保すると、先部の内径
(突出部2’の凸面2a’によって形成される最内径)
が非常に小さくなり、釣り糸の繰り出しや巻き取りがか
えって行いにくくなるおそれがあった。
【0005】一方、前記最内径を、釣り糸の繰り出し等
をスムーズに行える程度の大きさにするには、竿本体
1’の外径を全体として大きくする必要があるため、先
部の柔らかい調子が損なわれるおそれがあるとともに、
竿本体1’の重量が増し、釣り竿全体を伸ばしたとき、
「先重り」がする、即ち「持ち重り」を感じるという問
題点があった。
【0006】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、竿の
調子を維持しつつ、軽量且つ釣り糸の繰り出し及び巻き
取りがスムーズに行える中通し竿用穂先竿、及び中通し
竿用穂先竿の製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたもので、本発明に係る中通し竿用穂
先竿は、炭素繊維、ガラス繊維等の高強度繊維に樹脂を
含浸させたプリプレグを芯材6に巻回し焼成することに
より管状に成形されてなり、竿本体1の内周面には、軸
芯方向視で、全周、又は略全周に亘って軸芯側に突出す
る突出部2が前記竿本体1と一体形成されてなる中通し
竿用穂先竿において、前記竿本体1は、後端部から先端
部に亘って縮径してなり、前記突出部2は、前記竿本体
1の穂先側の先部を除く後部の内周面に設けられてなる
ことを特徴とする。
【0008】本発明の中通し竿用穂先竿は、上記構成か
らなるため、突出部2の突出高さを高くしても竿本体1
の先部の内径が小さくならない。従って、前記突出部2
を竿本体1内を通過する釣り糸の摺動抵抗を確実に低減
できる突出高さに形成すると同時に、先部の内径を、竿
本体1の外径を全体としてそれほど大きくすることな
く、釣り糸の繰り出し及び巻き取りをスムーズに行える
程度の大きさに形成することができる。しかも先部の外
径を細くすることが可能となって、「魚の当たりがわか
りやすい」調子とすることができ、釣り竿全体を伸ばし
たときに「持ち重り」の少ない中通し竿用の穂先竿とし
て使用することができる。
【0009】特に、請求項2の如く、前記突出部2が、
前記竿本体1の軸芯を中心として螺旋状に連なる形状に
形成されてなれば、突出部2を連続的に形成することが
できる。
【0010】また、本発明の中通し竿用穂先竿の製造方
法は、炭素繊維、ガラス繊維等の高強度繊維に樹脂を含
浸させたプリプレグを芯材6に巻回し焼成することによ
り管状に成形する中通し竿用穂先竿の製造方法におい
て、前記芯材6の穂先側の先部外周面を、焼成後に除去
可能な除去部材で覆う工程と、前記芯材6の前記先部外
周面を除く後部外周面に、テープ状プリプレグ3と樹脂
テープ4とを並列させて巻回する工程と、前記除去部
材、テープ状プリプレグ3及び樹脂テープ4の外面側に
プリプレグを巻回する工程と、常法の工程により焼成し
て前記芯材6を引き抜いた後、前記除去部材及び前記樹
脂テープ4を取り除く工程とを具備することを特徴とす
る。
【0011】本発明の中通し竿用穂先竿の製造方法は、
上記構成からなるため、竿本体1の先部を除く後部の内
周面のみに突出部2を容易に形成でき、且つ該突出部2
の突出高さを高くしても竿本体1の先部の内径が小さく
ならない。従って、前記突出部2を竿本体1内を通過す
る釣り糸の摺動抵抗を確実に低減できる突出高さに形成
すると同時に、先部の内径を、竿本体1の外径を全体と
してそれほど大きくすることなく、釣り糸の繰り出し及
び巻き取りをスムーズに行える程度の大きさに形成する
ことができる。
【0012】特に、請求項4の如く、前記除去部材が、
前記樹脂テープ4であれば、前記芯材6の先部外周面に
巻回して該先部外周面を覆うことができ、且つ後部外周
面に巻回する材料の一つであるため、除去部材を別途準
備する必要がない。
【0013】また、請求項5の如く、前記テープ状プリ
プレグ3と樹脂テープ4とを、前記竿本体1の軸芯を中
心として螺旋状に巻回すれば、突出部2を形成するにあ
たり、前記テープ状プリプレグ3と樹脂テープ4とを連
続的に巻回することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の中通し竿用穂先竿
の実施の形態について、図面を参酌しつつ説明する。
【0015】本実施形態の中通し竿用穂先竿は、図1に
示すように、竿本体1が、高強度繊維としての炭素繊維
にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグを芯材に巻回し
焼成することにより管状に成形されてなる。
【0016】前記竿本体1は、該竿本体1の外径と内径
とが後端部から先端部に亘って一定の縮径率で縮径する
ことより段差のない緩いテーパ状に形成されている。即
ち、竿本体1の外周面及び内周面は、一定傾斜で、且つ
段差のない緩傾斜面に形成されてなる。
【0017】また、前記竿本体1の穂先側の先部を除く
後部の内周面には、軸芯側に突出する突出部2が設けら
れており、該突出部2は、軸芯を中心として螺旋状に連
なる形状で、軸芯方向視で略全周に亘って前記竿本体1
と同一の素材で、該竿本体1と一体形成されている。
【0018】本実施形態の中通し竿用穂先竿は、後部の
内周面にのみ突出部2が設けられ、先部の内周面には突
出部2が設けられていないため、竿本体1内を通過する
釣り糸の繰り出し及び巻き取りがスムーズに行える程度
に竿本体1の先部の内径を維持しつつ、竿本体1内を通
過する釣り糸の摺動抵抗を確実に低減できる程度に突出
部2の突出高さを確保できる。
【0019】また、十分な突出高さを確保しても竿本体
1が太くならないため、軽量且つ先部の柔らかい調子が
維持できる。
【0020】しかも竿本体1の内周面(先部の内周面と
後部の凹面2b)が、一定傾斜で、且つ段差のない緩傾
斜面上に位置するため、竿本体1の後端部から先端部に
亘って竿の調子が安定している。
【0021】次に、中通し竿の製造方法について図面を
参酌しつつ説明する。
【0022】本実施形態の中通し竿の製造方法は、芯材
として、図2(イ)に示すような、緩いテーパ状に形成
されたマンドレル6を使用し、まず、図2(ロ)に示す
ように、前記マンドレル6の穂先側の先部外周面に、焼
成後に除去可能な除去部材としてテフロン製の樹脂テー
プ4を該樹脂テープ4の側縁同士が接触する状態に螺旋
状に密巻きする。
【0023】続いて、図2(ハ)に示すように、前記マ
ンドレル6の前記先部外周面を除く後部外周面(境界9
を境目として後ろ側部分)に、テープ状プリプレグと前
記樹脂テープ4とが並列された突出部形成用テープ5を
該突出部形成用テープ5の側縁同士が接触する状態に螺
旋状に密巻きする。前記突出部形成用テープ5は、内面
側(マンドレル6側)が離型処理されている。
【0024】次に、図3(イ)に示すように、前記マン
ドレル6の先部外周面に巻回した樹脂テープ4の外面
に、内面側が離型処理された離型材7としてのポリエス
テルテープを該ポリエステルテープの側縁同士が接触す
る状態に螺旋状に密巻きした後、図3(ロ)に示すよう
に、竿本体1を形成するシート状プリプレグ10を前記
離型材7及び突出部形成用テープ5の外面(前記マンド
レル6の先端部から後端部に亘って)に巻回し、更に、
図3(ハ)に示すように、前記シート状プリプレグ10
の外面に、保形用テープ8として熱収縮性を有するポリ
エステルテープを該ポリエステルテープの両側部が互い
に重なり合うように螺旋状に巻回する。
【0025】その後、常法の工程によって焼成し、図4
(イ)に示すような状態(マンドレル6は図示せず)か
ら保形用テープ8を除去し、マンドレル6を引き抜いて
竿本体1を形成し、続いて図4(ロ)に示すように、先
部の樹脂テープ4(除去部材)を取り除いて、且つ図4
(ハ)に示すように、後部の樹脂テープ4を取り除くこ
とにより竿本体1の後部の内周面に螺旋状の突出部2を
形成する。
【0026】即ち、焼成することによりプリプレグが硬
化し、竿本体1の成形が完了するとともに、この後、マ
ンドレル6を引き抜くことで竿本体1の内面側に樹脂テ
ープ4及び突出部形成用テープ5(樹脂テープ4を含
む)が残る状態となり、一方の端部(先端部)から剥ぎ
取るように樹脂テープ4を取り除くこととなる。
【0027】このとき、本実施形態の中通し竿の製造方
法によれば、樹脂テープ4(除去部材)及び突出部形成
用テープ5が螺旋状に巻回されているため、先部及び後
部の樹脂テープ4をそれぞれ連続的に剥離することがで
きる。
【0028】また、先部の除去部材(樹脂テープ4)と
その外面側に巻回されたシート状プリプレグ10との間
には、内面側(除去部材側)に離型処理の施された離型
材7(ポリエステルテープ)が介在するため、前記除去
部材の除去が容易である。しかも、除去部材を除去した
後、前記シート状プリプレグ10の内面側には前記離型
材7が残るため、竿本体1内周面の水はけが良好にな
る。
【0029】更に、竿本体1の内面側に残る樹脂テープ
4を取り除くことにより、後部の内周面のみに容易に突
出部2を形成でき、且つ先部の内周面と後部の凹面2b
とを一定傾斜で、且つ段差のない緩傾斜面上に形成する
ことができる結果、竿の調子を維持しつつ、軽量且つ釣
り糸の繰り出し及び巻き取りがスムーズに行える中通し
竿を容易に製造することができる。
【0030】即ち、突出部2の突出高さを高くしても竿
本体1の先部の内径に影響を与えないため、前記突出部
2を竿本体1内を通過する釣り糸の摺動抵抗を確実に低
減できる突出高さに形成するとともに、竿本体1の外径
を全体としてそれほど大きくすることなく、先部の内径
を釣り糸の繰り出し及び巻き取りがスムーズに行える程
度の大きさに形成することができる。特に、穂先竿にあ
っては、先部が極めて細く、該先部の柔らかい調子を維
持することが重要であるため、本実施形態によるのが好
適である。
【0031】尚、本発明の中通し竿用穂先竿及びその製
造方法は、上記実施形態に限定されず、本発明の意図す
る範囲で適宜設計変更可能である。
【0032】即ち、前記突出部2が螺旋状に連なる形状
に形成されてなることは必須の要件ではなく、図5に示
すように、独立した環状に形成されてなってもよい。要
は、竿本体1後部の内周面に軸芯方向視で、全周、又は
略全周に亘って突出部2が形成されてなればよい。但
し、上記実施形態の如く、突出部形成用テープ5を螺旋
状に巻回することにより螺旋状に連なる形状の突出部2
が形成されてなれば、突出部形成用テープ5を連続的に
巻回することができ、且つ焼成後、連続的に取り除くこ
とができるため、生産効率がよい。
【0033】また、前記除去部材は、前記樹脂テープ4
に限定されず、除去部材として前記突出部形成用テープ
5を採用し、マンドレル6の先端部から後端部に亘って
突出部形成用テープ5を該突出部形成用テープ5の側縁
同士が接触する状態に螺旋状に密巻きしてもよい。本実
施形態では、除去部材(先部の突出部形成用テープ5)
の除去を容易にすべく先部と後部との境界9に突出部形
成用テープ5を貫通する切り目を形成するのが好まし
い。
【0034】更に、除去部材は、樹脂製等のシート体
や、マンドレル6(芯材)の先部に外嵌可能な所望の形
状を有した中空状体であってもよい。要は、焼成後、先
部の除去部材を除去できればよい。除去部材として前記
シート体や中空状体を採用すれば、除去部材の取り付け
及び取り外しが容易且つ迅速に行える。
【0035】また、竿本体1を形成するプリプレグに使
用する樹脂としては、エポキシ等の熱硬化性樹脂以外に
熱可塑性樹脂を使用でき、強化繊維についても、炭素繊
維以外にボロン繊維等を使用可能である。
【0036】更に、前記樹脂テープ4はテフロン製のも
のに限定されず、焼成後、剥離可能であれば、種々の樹
脂を採用可能である。
【0037】また、前記突出部2が、竿本体1と同一の
素材からなることは、本発明において必須の要件ではな
く、例えば、前記突出部2がセラミックや金属、合成樹
脂等からなるものも採用可能である。但し、上記実施形
態の如く、前記突出部2が竿本体1と同一の素材からな
れば、各素材の剛性の相違等に起因して竿本体1と突出
部2との境界において割れやひびが発生することを防止
できる。
【0038】更に、先部の除去部材とシート状プリプレ
グ10との間に介在させる離型材7としては、上記ポリ
エステルテープを巻回するものの他、ワックスやシリコ
ン等を塗布するものであってもよい。要は、容易に除去
部材が除去できるよう構成されていればよい。
【0039】また、竿本体1の内周面(先部の内周面と
後部の凹面2b)が、一定傾斜で、且つ段差のない緩傾
斜面上に位置するよう構成されることは、本発明におい
て必須の要件ではなく、先部と後部との境界を境目とし
て縮径率が変化するようなものも本発明の意図する範囲
である。但し、上記実施形態の如く、竿本体1の内周面
(先部の内周面と後部の凹面2b)が、一定傾斜で、且
つ段差のない緩傾斜面上に位置するよう構成されてなれ
ば、より一層竿の調子が安定し、且つ先部の内径が十分
に確保できるため、好ましい。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の中通し竿用穂先
竿は、後部の内周面にのみ突出部が設けられてなるた
め、竿本体の外径を全体としてそれほど大きくすること
なく先部の内径及び突出部の突出高さを十分に確保する
ことにより竿本体内を通過する釣り糸の摺動抵抗を確実
に低減でき、結果、竿の調子を維持しつつ、軽量で且つ
釣り糸の繰り出し及び巻き取りがスムーズに行える。
【0041】特に、請求項2の如く、突出部が、竿本体
の軸芯を中心として螺旋状に連なる形状に形成されてな
れば、製造が容易である。
【0042】また、本発明の中通し竿用穂先竿の製造方
法によれば、後部の内周面のみに容易に突出部を形成で
きるため、竿の調子を維持しつつ、先部の内径及び突出
部の突出高さを十分に確保して竿本体内を通過する釣り
糸の摺動抵抗を確実に低減することにより軽量且つ釣り
糸の繰り出し及び巻き取りがスムーズに行える中通し竿
用穂先竿を容易に製造できる。
【0043】特に、請求項4の如く、除去部材が樹脂テ
ープであれば、該樹脂テープを芯材の先部外周面に巻回
することにより容易に前記先部外周面を覆うことがで
き、且つ除去部材を別途準備する必要がないため、製造
工程をより一層簡略化できる。
【0044】また、請求項5の如く、テープ状プリプレ
グと樹脂テープとを、前記竿本体の軸芯を中心として螺
旋状に巻回すれば、突出部を形成するにあたり、テープ
状プリプレグと樹脂テープとを連続的に巻回することが
できるため、製造工程をより一層簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中通し竿用穂先竿の一実施形態を示す
概略断面図。
【図2】本発明の中通し竿用穂先竿の製造方法における
製造工程を示す斜視図で、(イ)は、芯材、(ロ)は、
除去部材を巻回する工程、(ハ)は、突出部形成用テー
プを巻回する工程、を示す。
【図3】同工程を示す斜視図で、(イ)は、離型材を巻
回する工程、(ロ)は、シート状プリプレグを巻回する
工程、(ハ)は、保形用テープを巻回する工程、を示
す。
【図4】同工程を示す要部断面図で、(イ)は、焼成前
の状態、(ロ)は、焼成後、除去部材を取り除く工程、
(ハ)は、焼成後、後部の樹脂テープを取り除く工程、
を示す。
【図5】本発明の中通し竿用穂先竿の他実施形態を示す
要部概略断面図。
【図6】従来の中通し竿用穂先竿の一例を示す概略断面
図。
【符号の説明】 1・・・竿本体 2・・・突出部 3・・
・テープ状プリプレグ 4・・・樹脂テープ 6・・・芯材 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月16日(2000.3.1
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたもので、本発明に係る中通し竿用穂
先竿は、炭素繊維、ガラス繊維等の高強度繊維に樹脂を
含浸させたプリプレグを芯材6に巻回し焼成することに
より管状に成形されてなり、竿本体1の内周面には、軸
芯方向視で、全周、又は略全周に亘って軸芯側に突出す
る突出部2が前記竿本体1と一体形成されてなる中通し
竿用穂先竿において、前記竿本体1は、後端部から先端
部に亘って一定の縮径率で縮径することより段差のない
緩いテーパ状に形成され、前記突出部2は、前記竿本体
1の穂先側の先部を除く後部の内周面に設けられてなる
ことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】また、上記実施形態の如く、竿本体1の内
周面(先部の内周面と後部の凹面2b)が、一定傾斜
で、且つ段差のない緩傾斜面上に位置するよう構成され
ているので、より一層竿の調子が安定し、且つ先部の内
径が十分に確保できる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維、ガラス繊維等の高強度繊維に
    樹脂を含浸させたプリプレグを芯材(6)に巻回し焼成
    することにより管状に成形されてなり、竿本体(1)の
    内周面には、軸芯方向視で、全周、又は略全周に亘って
    軸芯側に突出する突出部(2)が前記竿本体(1)と一
    体形成されてなる中通し竿用穂先竿において、前記竿本
    体(1)は、後端部から先端部に亘って縮径してなり、
    前記突出部(2)は、前記竿本体(1)の穂先側の先部
    を除く後部の内周面に設けられてなることを特徴とする
    中通し竿用穂先竿。
  2. 【請求項2】 前記突出部(2)が、前記竿本体(1)
    の軸芯を中心として螺旋状に連なる形状に形成されてな
    る請求項1記載の中通し竿用穂先竿。
  3. 【請求項3】 炭素繊維、ガラス繊維等の高強度繊維に
    樹脂を含浸させたプリプレグを芯材(6)に巻回し焼成
    することにより管状に成形する中通し竿の製造方法にお
    いて、前記芯材(6)の穂先側の先部外周面を、焼成後
    に除去可能な除去部材で覆う工程と、前記芯材(6)の
    前記先部外周面を除く後部外周面に、テープ状プリプレ
    グ(3)と樹脂テープ(4)とを並列させて巻回する工
    程と、前記除去部材、テープ状プリプレグ(3)及び樹
    脂テープ(4)の外面側にプリプレグを巻回する工程
    と、焼成して前記芯材(6)を引き抜いた後、前記除去
    部材及び前記樹脂テープ(4)を取り除く工程とを具備
    することを特徴とする中通し竿の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記除去部材が、前記樹脂テープ(4)
    である請求項3記載の中通し竿の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記テープ状プリプレグ(3)と樹脂テ
    ープ(4)とを、前記竿本体(1)の軸芯を中心として
    螺旋状に巻回する請求項3又は4記載の中通し竿の製造
    方法。
JP10338130A 1998-11-27 1998-11-27 中通し竿用穂先竿、及び中通し竿用穂先竿の製造方法 Pending JP2000157112A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10338130A JP2000157112A (ja) 1998-11-27 1998-11-27 中通し竿用穂先竿、及び中通し竿用穂先竿の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10338130A JP2000157112A (ja) 1998-11-27 1998-11-27 中通し竿用穂先竿、及び中通し竿用穂先竿の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000157112A true JP2000157112A (ja) 2000-06-13

Family

ID=18315203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10338130A Pending JP2000157112A (ja) 1998-11-27 1998-11-27 中通し竿用穂先竿、及び中通し竿用穂先竿の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000157112A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100879904B1 (ko) 장대의 제조 방법
JP3342123B2 (ja) 継式釣竿とその製造方法
JP2000157112A (ja) 中通し竿用穂先竿、及び中通し竿用穂先竿の製造方法
TWI451839B (zh) A method of manufacturing a rod-like base member having a rod-like tip rod and a method of manufacturing a rod-like rod-front member in a tip rod of a fishing rod
US5338604A (en) Fishing rod stock and method of manufacturing same
JP2003070385A (ja) 竿体の製造方法
JP4397005B2 (ja) 竿体の製造方法
JP4022124B2 (ja) 釣竿
JP4079524B2 (ja) 釣竿
JPH11289925A (ja) 竿体及びその製造方法
JP4053373B2 (ja) 竿体の製造方法
JP3949467B2 (ja) 釣竿
JP2003289763A (ja) 竿体の製造方法
JP2002233272A (ja) 竿体の製造方法
JP4183842B2 (ja) 釣竿
JP4420367B2 (ja) 竿体の製造方法
JP4692976B2 (ja) 中通し竿
JP3952451B2 (ja) 穂先竿
JP2004254650A (ja) インロー芯の製造方法
JP4678659B2 (ja) 竿体
JP2001103877A (ja) 中通し竿及びその製造方法
JP2005027593A (ja) 穂先竿及びその製造方法
JP2002101791A (ja) 竿体の製造方法
JP3888919B2 (ja) 竿体の製造方法
JP2005160323A (ja) インロー継ぎ形式の釣竿、及びこれを構成するインロー芯の製造方法。