JP2000155940A - 磁気記録媒体用ポリエステルフィルムの保管方法、および、磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体用ポリエステルフィルムの保管方法、および、磁気記録媒体の製造方法Info
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Abstract
ビデオテープを製造するために好適な磁気記録媒体用ポ
リエステルフィルムの保管方法の提供。 【解決手段】片側表面Aの表面粗さRa値が6nm以下
である磁気記録媒体用ポリエステルフィルムを、保管温
度が10℃以上35℃以下の範囲の保管雰囲気中に、実
質的に保管する磁気記録媒体用ポリエステルフィルムの
保管方法。
Description
リエステルフィルムの保管方法、および、この保管方法
により保管されたポリエステルフィルムの表面に強磁性
金属薄膜を形成してなる磁気記録媒体の製造方法に関す
る。
は、デジタルデータの記録に使用されるビデオカセット
テープ、データストレージテープ等のベースフィルムと
して好ましく用いられるものである。
ルビデオテープ(磁気記録媒体)は、厚さ6乃至7μm
のベースフィルム上に、コバルト(Co)からなる強磁
性金属薄膜が真空蒸着により形成され、更に、その表面
に、ダイヤモンド状カーボン膜がコーティングされたも
のである。このデジタルビデオテープは、デジタルビデ
オ(DV)のミニカセットに用いられている。このカセ
ットが装着されたカメラ一体型ビデオは、基本仕様(ス
タンダードデフィニション(SD)仕様)で、1時間の
録画が可能である。
は、家庭用として、世界で初のデジタルビデオカセット
である。このカセットは、次の利点を有するもので、市
場での評価は高い。小型ボディながら、膨大な情報が記
録できる。信号の劣化がほとんど生じないため、何年た
っても画質・音質の劣化がほとんど生じないと予測され
る。雑音の妨害を受け難いため、高画質・高音質が楽し
める。ダビングを繰り返しても映像の劣化がほとんどな
い。
て、次のフィルムが用いられている。
ムの少なくとも片面に密着されたポリマーブレンド体
と、その表面に形成された粒径50乃至500オングス
トロームの微細粒子を主体とした不連続皮膜とからな
り、かつ、該不連続皮膜は、水溶性ポリエステル共重合
体を含有することにより、微細粒子により不連続皮膜上
に微細突起が形成されたポリエステルフィルム。このフ
ィルムは、特公昭63−57238号公報(米国特許第
4,568,600号明細書)に開示されている。
ル)からなる層と、微粒子を含有した熱可塑性樹脂(例
えば、ポリエステル)からなる層とが積層された複合フ
ィルム。このフィルムは、特公平1−26338号公報
(米国特許第4,550,049号明細書)に開示され
ている。
うなポリエステルベースフィルムは、それが製造された
後それが磁気記録媒体の製造に用いられるまでの間の保
管過程において、ポリエステルフィルム内のオリゴマー
がフィルム表面に析出しがちである。
スフィルムが用いられて作成されたテープ(磁気記録媒
体)は、これに録画された画像が再生されると、ブロッ
ク状の画像抜け部分(いわゆるドロップアウト)が画面
に現れると云う問題点を有していた。
録媒体を製造可能にするためのベースフィルムの保管方
法の提供を目的とする。また、ドロップアウトの少ない
磁気記録媒体の製造方法の提供を目的とする。
ための本発明に係る保管方法は、次の通りである。
である磁気記録媒体用ポリエステルフィルムを、保管温
度が10℃以上35℃以下の範囲の保管雰囲気中に、実
質的に保管する磁気記録媒体用ポリエステルフィルムの
保管方法。
日数をDとしたとき、前記保管温度の範囲の内少なくと
も30℃以上35℃以下の範囲において、保管温度Tと
保管日数Dとが、 log D ≦ −0.014xT + 1.903 なる関係を満足することが好ましい。
ムは、幅が400mm以上、長さが10,000m以上
であり、ボビン上に巻き上げられてなるフィルムパッケ
ージの状態で、前記保管雰囲気中に保管されることが好
ましい。
ムは、厚さが7.0μm未満であることが好ましい。
ムは、ポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレン
−2、6−ナフタレートからなることが好ましい。
ける保管および/または輸送中における保管であること
が好ましい。
る磁気記録媒体の製造方法は、次の通りである。
フィルムの保管方法によって保管されたポリエステルフ
ィルムの前記片側表面Aに、強磁性金属薄膜を形成して
なる磁気記録媒体の製造方法。
成が、真空蒸着により行われることが好ましい。
ルムの片側表面Aの表面粗さRa値(測定法は後述され
る)は、6nm以下であることが必要である。表面粗さ
Ra値が6nmを上まわると、表面A上に形成される強
磁性金属薄膜の表面が粗面になり過ぎるため、、磁気テ
ープの出力特性が低下する。
以下の範囲であることが好ましい。表面粗さRa値が2
nm未満のフィルムでは、強磁性金属薄膜が記録・再生
時に、ビデオヘッドにより磨耗される場合がある。
は、保管温度が10℃以上35℃以下の範囲の保管雰囲
気に保管される必要がある。保管温度は、15℃以上3
0℃未満の範囲であることがより好ましい。
フィルムは、その表面に水分が結露しがちである。強磁
性金属をフィルム表面に真空蒸着する工程において、結
露した水分は、ガス化して、蒸着膜の成長不良をもたら
す。蒸着膜の成長不良は、製造された磁気テープのドロ
ップアウトの個数(測定法は後述される)を増大せしめ
る。
たフィルムは、その表面にフィルム内のオリゴマーが析
出しがちである。強磁性金属をフィルム表面に真空蒸着
する工程において、析出したオリゴマーは、蒸着膜に粗
大突起の形成をもたらす。粗大突起は、製造された磁気
テープのドロップアウトの個数を増大せしめる。
℃の保管雰囲気中に、実質的に保管するとの説明におけ
る実質的にとは、保管形態の変更時に、一時的に、10
℃以上35℃以下の温度範囲から外れた温度の雰囲気
に、フィルムパッケージが置かれる場合があったとして
も、その温度に晒されることにより、ドロップアウトの
個数(測定法は後述される)の増大が認められないので
あれば、それは看過されることを意味する。勿論、この
ような状態がないことが好ましい。
日数をDとしたとき、前記保管温度の範囲の内少なくと
も30℃以上35℃以下の範囲において、保管温度Tと
保管日数Dとが、 log D ≦ −0.014xT + 1.903 (I) なる関係を満足することが好ましい。
度範囲である10℃以上35℃以下の範囲全体におい
て、保管温度Tと保管日数Dとが、この関係式を満足す
ることがより好ましいことを意味する。
位置における保管および/または輸送中における保管で
ある。
ィルムからなるフィルムパッケージであり、このフィル
ムパッケージの代表的な形態は、フィルムが芯体(ボビ
ン)上に巻き上げられてなるフィルムロールである。
は、包装体により包装され、その1個または複数個が、
倉庫中に置かれ、あるいは、ケース中に収納されて、保
管される。
ン)の両端部が懸架されて支持される構造を有するラッ
クに、複数本収容され、ラック全体が包装体で包装され
る場合もある。この包装されたラックが、倉庫あるいは
ケースに収められる。
いられる包装体の代表的なものは、柔軟性を有するシー
ト、例えば、ポリエチレンフィルムである。
場合において、倉庫内全体が保管温度に維持され得る場
合は、保管雰囲気は、倉庫内である。フィルムパッケー
ジが倉庫内のある区画内に保管される場合において、当
該区画内が保管温度に維持され得る場合は、保管雰囲気
は、当該区画内である。
れ、ケース内が保管温度に維持され得る場合は、保管雰
囲気は、当該ケース内である。
建造物を含む)からなる倉庫、移動可能な自動車、列
車、船舶、航空機などの輸送機関における貨物室などが
ある。
あるいは、移動可能なコンテナー、箱、袋などがある。
度調節器が用いられる。保管温度の制御は、温度調節器
により、雰囲気中の気体(通常は、空気)の温度が直接
的に制御される空調方式で行われても良く、また、保管
雰囲気を形成する周囲の物体の温度が制御される間接方
式で行われても良い。
は、幅が400mm以上、長さが10,000m以上で
あり、ボビン上に巻き上げられてなるフィルムロールの
形態で、前記保管雰囲気中に保管されることが好まし
い。幅が400mm未満、長さが10,000m未満で
あると、強磁性金属がポリエステルフィルムに真空蒸着
されてなる磁気テープ製造工程における製品採取効率が
低下する。
厚さは、7.0μm未満であることが好ましい。厚さ
は、4.0μm以上6.5μm以下の範囲であることが
より好ましい。
に、7.0μmを上回ることは、これが用いられて作成
された磁気テープからなる1巻のカセットテープの録画
可能時間が1時間を下回るので、好ましくない。ベース
フィルムの厚さが、4.0μmを下回ることは、これが
用いられて作成された磁気テープの強度が弱くなり過
ぎ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー中で走行す
る際、テープが折れ曲がり、あるいは、切れたいするな
ど、テープの損傷が生じ易くなり、好ましくない。
形成するポリエステルは、分子配向により高強度フィル
ムとなるポリエステルであればよい。
タレート、または、ポリエチレン−2、6−ナフタレー
トからなることが好ましい。その構成成分の80%以上
がエチレンテレフタレート、エチレンナフタレートであ
るポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6
−ナフタレートであることがより好ましい。
レート以外のポリエステル共重合体成分として、ジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチル
グリコール、ポリエチレングリコール、p−キシリレン
グリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなど
のジオール成分、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、
イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸など
のジカルボン酸成分、トリメリット酸、ピロメリット酸
などの多官能ジカルボン酸成分、p−オキシエトキシ安
息香酸などが用いられる。
と非反応性のスルホン酸のアルカリ金属塩誘導体、該ポ
リエステルに実質的に不溶なポリアルキレングリコール
などの少なくとも一つが、5重量%を越えない範囲で混
合されたものであっても良い。
片側表面B(片側表面Aの反対側の表面)の3次元表面
粗さSRa値(測定法は後述される)は、8nm以上3
5nm以下の範囲であることが好ましい。10nm以上
25nm以下の範囲であることがより好ましい。
は、スリッターにより裁断され、それぞれが所定の幅、
例えば、550mm幅を有する複数本のフィルムとされ
る。3次元表面粗さSRa値がこのような値であること
は、スリットされたフィルムが巻き取られ、フィルムロ
ールが形成される際、フィルムの巻き形状が良好なフィ
ルムロールの取得を容易にする。
ロールから引き出されたフィルムの片側表面A上に強磁
性薄膜が形成され、その後、再度、フィルムは巻き取ら
れ、フィルムロールが形成される。3次元表面粗さSR
a値がこのような値であることは、形成されたフィルム
ロールにおいて、片側表面Bの粗さが転写されることに
より生じる強磁性薄膜のうねり状の変形を最小限にす
る。
片側表面B(片側表面Aの反対側の表面)の3次元表面
粗さSRz値(測定法は後述される)は、100nm以
上700nm以下の範囲であることが好ましい。140
nm以上550nm以下の範囲であることがより好まし
い。
あることは、スリット後形成されるフィルムロールの巻
き姿を良好にする。また、強磁性薄膜が形成された後に
おいて形成されるフィルムロールにおける片側表面Bの
粗さが転写されることにより生じる強磁性薄膜のうねり
状の変形を最小限にする。
説明される。
気記録媒体用ポリエステルフィルムの保管方法により保
管されたフィルムの表面粗さRa値が6nm以下である
片側表面A上に、強磁性金属薄膜を形成することにより
行われる。
ケルまたはそれらの合金が好ましく用いられる。強磁性
金属薄膜の形成は、真空蒸着方式により好ましく行われ
る。
0乃至300nmであることが好ましい。
厚みのダイヤモンド状カーボン膜がコーティングされ、
さらにその上に、フッ素化合物等の潤滑剤が塗布されて
も良い。
固体微粒子、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の結合
剤からなり、必要に応じてシリコーン樹脂等の各種添加
剤が加えられた溶液が塗布されることにより、バックコ
ート層を形成しても良い。バックコート層の厚さは0.
3乃至1.5μm程度が好ましい。
に引用した公知の特許に記載されているものを使用する
ことができる。
明される。
方法: (イ)表面粗さRa値 表面粗さRa値は、JISB0601に規定される中心
線平均粗さに相当する。測定は、触針式表面粗さ計によ
り、フィルムの長手方向に行われる。
値は、0.25mm、評価長さは、5mm程度である。
3次元表面粗さSRz値 それぞれの値は、小坂研究所製の光触針式(臨界角焦点
エラー検出方式)の3次元粗さ計(ET−30HK)で
測定される。
01に規定される表面粗さRaに相当する中心線面平均
粗さである。
01に規定される表面粗さRzに相当する十点平均面粗
さである。この値は、粗さ曲面から基準面積分だけ抜き
とられた部分の平均面が基準面とされ、最高値から5番
目までの山の標高の平均値と最深値から5番目までの谷
底の深さの平均値との間の距離から求められる。
着することにより用意された。
は、0.08mm、測定長は、0.1乃至0.25m
m、送りピッチは、0.2μm、測定スピードは、20
μm/sec、測定本数は、100本である。測定値の
単位は、nmである。
市販のカメラ一体型デジタルビデオテープレコーダーの
LPモードが用いられ、静かな室内で録画、再生が行わ
れ、検出されるドロップアウト(DO)個数を測定する
ことにより行われる。
レコーダーに、製造されたDVCテープがセットされ、
これに録画がなされる。この録画が再生されると、画面
における再生画像中に、画像の一部が四角形状に抜ける
(画像が消える)状態(ドロップアウト)が観察される
ことがある。この四角形の現れ方は、1個または複数個
が独立して現れる場合、複数個連続して、さらに大きな
四角形あるいはL字型に現れる場合などがある。
アウトの形状、数には関係なく、ドロップアウトの現象
が、1分間の再生時間帯中において、現れて約1秒間そ
れが消えない場合、それを1個と数えることにより、測
定される。
リエチレンテレフタレートに平均粒径60nmのシリカ
が0.03重量%含有せしめられた原料Aと、同一のポ
リエチレンテレフタレートに平均粒径300nmのケイ
酸アルミニウムが0.20重量%含有せしめられた原料
Bとが、厚み比5:1の割合で共押出しされ、冷却ドラ
ムに密着せしめられシート化され、ロール延伸法で11
0℃で3.0倍に縦延伸され、縦延伸後、次の組成から
なる固形分濃度が20mg/m2の水溶液が、片側表面
Aに塗布され、次いで、横延伸され、更に、熱処理され
ることにより、製造された。このベースフィルムは、原
料A層と原料B層とからなる複合ポリエステルフィルム
である。
ーにて、横方向に102℃で4.2倍に延伸され、21
5℃で熱処理された後、中間スプールに巻き取られた。
中間スプールに巻き取られたフィルムは、引き出され、
スリッターで、550mm幅のフィルムにスリットさ
れ、スリットされたフィルムは、円筒コアーに12,0
00mの長さで巻き取られ、ここにフィルムロールが形
成された。フィルムの厚さは、6.3μmであった。ス
リットは、15℃以上25℃以下の雰囲気温度で行われ
た。
ンフィルムからなる包装体でカバーされ、ダンポール箱
に収納された。このダンボール箱への梱包作業は、17
℃以上25℃以下の雰囲気温度で行われた。
は、保管温度22℃±3℃(T=22)に温度管理され
た倉庫に搬入され、そこで、30日間(D=30)保管
された。
着機設置場所に移され、そこで開梱され、取り出された
フィルムロールは、蒸着機に仕掛けられた。フィルムロ
ールから引き出されたポリエステルフィルムの表面A
に、真空蒸着により、コバルト−酸素薄膜が150nm
の膜厚で形成された。
に、スパッタリング法により、ダイヤモンド状カーボン
膜が10nmの厚さで形成せしめられ、その後、フッ素
含有脂肪酸エステル系潤滑剤が3nmの厚さで塗布され
た。
ン、シリコーンからなるバックコート層が500nmの
厚さで形成せしめられた。
幅6.35mmのテープにスリットされ、リールに巻き
取られ、磁気テープ(DVCビデオテープ、LPモー
ド)が製造された。
管温度、磁気テープの特性が、表1に示される。ポリエ
ステルフィルムのB面のSRa値、SRz値は、それぞ
れ20nm、270nmであった。
日数(D)とは、前記式(I)の関係を満足するもので
あった。
容されたダンボール箱は、倉庫に保管されることなく、
保管温度19℃±3℃(T=19)に管理されたリーフ
ァーコンテナー(reefer container)
に搬入された。リーファーコンテナーは、35日(D=
35)かけて、蒸着機設置場所に輸送された。
は、実施例1と同様にして、磁気テープ(DVCビデオ
テープ、LPモード)の製造に用いられた。
送中の保管温度(輸送温度)、磁気テープの特性が、表
1に示される。ポリエステルフィルムのB面のSRa
値、SRz値は、それぞれ20nm、270nmであっ
た。
日数(D)とは、前記式(I)の関係を満足するもので
あった。
のベースフィルム製造において用いられた原料Aより、
平均粒径60nmのシリカを除いたものである点で異な
り、他の点は実施例1と同様とされた。得られたフィル
ムは、実施例1と同様にして、磁気テープとされた。幅
6.35mmの磁気テープが製造された。
管温度、磁気テープの特性が、表1に示される。ポリエ
ステルフィルムのB面のSRa値、SRz値は、それぞ
れ20nm、270nmであった。
のベースフィルム製造において用いられたポリエチレン
テレフタレートがポリエチレン−2,6−ナフタレート
に変更され、原料B内のケイ酸アルミニウムの含有量が
1.1重量%に変更され、縦延伸温度、倍率が135℃
で5.0倍に変更されて行われた。さらに、縦延伸され
たフィルムは、温度135℃、倍率6.5倍で横延伸さ
れ、次いで、温度200℃で熱処理された。その他は実
施例1と同様とされた。厚さ4.2μm、幅550m
m、長さ12,000mのフィルムが巻き取られたフィ
ルムロールが製造された。このフィルムから、実施例1
と同様にして、幅6.35mmの磁気テープが製造され
た。
管温度、磁気テープの特性が、表1に示される。ポリエ
ステルフィルムのB面のSRa値、SRz値は、それぞ
れ22nm、280nmであった。
ィルムが収容されたダンボール箱が、保管温度19℃±
3℃(T=19)に管理されたリーファーコンテナーに
移された。リーファーコンテナーは、35日(D=3
5)かけて、蒸着機設置場所に輸送された。
は、実施例1と同様にして、磁気テープ(DVCビデオ
テープ、LPモード)の製造に用いられた。
管温度、輸送中の保管温度(輸送温度)、磁気テープの
特性が表1に示される。ポリエステルフィルムのB面の
SRa値、SRz値は、それぞれ20nm、270nm
であった。
保管温度(T)と倉庫中および輸送中の保管日数(D)
とは、それぞれ前記式(I)の関係を満足するものであ
った。
の極微細シリカの濃度が0.14重量%に、水溶液塗布
の固形分濃度が80mg/m2に変更された。その他
は、実施例1と同様とされた。厚さ6.3μmのフィル
ムが巻き取られて形成されたフィルムロールが製造され
た。このフィルムから、幅6.35mmの磁気テープが
製造された。
管温度、磁気テープの特性が、表1に示される。ポリエ
ステルフィルムのB面のSRa値、SRz値は、それぞ
れ20nm、270nmであった。
場、温度管理が行われない倉庫に、保管日数(D)30
日(D=30)で保管された。保管温度(T)は、平均
値で38℃(T=38)であった。このフィルムロール
のフィルムが用いられ、実施例1と同様にして、幅6.
35mmの磁気テープが作成された。
管温度、磁気テープの特性が、表1に示される。ポリエ
ステルフィルムのB面のSRa値、SRz値は、それぞ
れ20nm、270nmであった。
D)の値が1.477、右辺(−0.014xT+1.
903)の値が1.371であり、式(I)の関係、左
辺≦右辺の関係が成り立っていない場合の例である。
場、温度管理が施されていないコンテナーにて行われ
た。輸送中の保管日数(D)は、35日(D=35)で
あり、輸送中の保管温度(輸送温度)(T)は、平均値
で43℃(T=43)であった。他は実施例2と同様に
して、幅6.35mmの磁気テープが製造された。
送中の保管温度(輸送温度)、磁気テープの特性が、表
1に示される。ポリエステルフィルムのB面のSRa
値、SRz値は、それぞれ20nm、270nmであっ
た。
D)の値が1.544、右辺(−0.014xT+1.
903)の値が1.301であり、式(I)の関係、左
辺≦右辺の関係が成り立っていない場合の例である。
場、温度管理が施されていない倉庫にて行われた。他は
実施例1と同様にして、幅6.35mmの磁気テープが
製造された。保管温度の平均値は、7℃であった。
管温度、磁気テープの特性が、表1に示される。ポリエ
ステルフィルムのB面のSRa値、SRz値は、それぞ
れ20nm、270nmであった。
場、温度管理を施されていないコンテナーにて行われ
た。他は実施例2と同様にして、幅6.35mmの磁気
テープが製造された。輸送中の保管温度(輸送温度)の
平均値は、4℃であった。
送中の保管温度(輸送温度)、磁気テープの特性が、表
1に示される。ポリエステルフィルムのB面のSRa
値、SRz値は、それぞれ20nm、270nmであっ
た。
ルフィルムの保管方法に従って保管されたベースフィル
ムの片側表面Aに、強磁性金属薄膜層が設けられた磁気
テープは、デジタルビデオテープにおけるドロップアウ
ト(DO)個数が少ない。この状況は、表1のデータに
より示される。この磁気テープは、デジタルビデオテー
プとして好ましく用いられる。
Claims (8)
- 【請求項1】片側表面Aの表面粗さRa値が6nm以下
である磁気記録媒体用ポリエステルフィルムを、保管温
度が10℃以上35℃以下の範囲の保管雰囲気中に、実
質的に保管する磁気記録媒体用ポリエステルフィルムの
保管方法。 - 【請求項2】前記保管温度をT(℃)、保管日数をD
(日)としたとき、前記保管温度の範囲の内少なくとも
30℃以上35℃以下の範囲において、保管温度Tと保
管日数Dとが、 log D ≦ −0.014xT + 1.903 なる関係を満足する請求項1に記載の磁気記録媒体用ポ
リエステルフィルムの保管方法。 - 【請求項3】前記ポリエステルフィルムは、幅が400
mm以上、長さが10,000m以上であり、ボビン上
に巻き上げられてなるフィルムパッケージの状態で、前
記保管雰囲気中に保管される請求項1あるいは2に記載
の磁気記録媒体用ポリエステルフィルムの保管方法。 - 【請求項4】前記ポリエステルフイルムは、厚さが7.
0μm未満である請求項3に記載の磁気記録媒体用ポリ
エステルフィルムの保管方法。 - 【請求項5】前記ポリエステルフィルムは、ポリエチレ
ンテレフタレートまたはポリエチレン−2、6−ナフタ
レートからなる請求項4に記載の磁気記録媒体用ポリエ
ステルフィルムの保管方法。 - 【請求項6】前記保管が、定位置における保管および/
または輸送中における保管である請求項1あるいは2に
記載の磁気記録媒体用ポリエステルフィルムの保管方
法。 - 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかに記載の磁気記
録媒体用ポリエステルフィルムの保管方法によって保管
されたポリエステルフィルムの前記片側表面Aに強磁性
金属薄膜を形成してなる磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項8】前記強磁性金属薄膜の形成が、真空蒸着に
より行われる請求項7に記載の磁気記録媒体の製造方
法。
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- 1999-09-03 JP JP24947099A patent/JP4288780B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP4288780B2 (ja) | 2009-07-01 |
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