JP2000155291A - ライトバルブ照明装置 - Google Patents

ライトバルブ照明装置

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JP2000155291A
JP2000155291A JP10329655A JP32965598A JP2000155291A JP 2000155291 A JP2000155291 A JP 2000155291A JP 10329655 A JP10329655 A JP 10329655A JP 32965598 A JP32965598 A JP 32965598A JP 2000155291 A JP2000155291 A JP 2000155291A
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Japan
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light
beam splitter
plane
cylindrical lens
lens
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JP10329655A
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English (en)
Inventor
Atsushi Sekine
淳 関根
Yoshiro Oikawa
義朗 及川
Masaaki Sato
正聡 佐藤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • Liquid Crystal (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二つの光源から出射される照明光を効率よく
重畳して単一の振動方向を有する直線偏光としてライト
バルブ上に導く。 【解決手段】 光源1Aから出射された光はレンズ板2
Aおよび3A、シリンドリカルレンズ6A、レンズ板8
そしてシリンドリカルレンズ11によってライトバルブ
12上に導かれる。光源1Bから出射された光はレンズ
板2Bおよび3B、シリンドリカルレンズ6B、レンズ
板8そしてシリンドリカルレンズ11によってライトバ
ルブ12上に導かれる。光源1A、1Bから射出される
光はランダム偏光であるが、ビームスプリッタアレイ4
A、4Bおよび9と偏光ビームスプリッタ7の偏光分離
膜7dによって単一の振動方向を有する直線偏光に変換
されてライトバルブ12に導かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源から出射され
る光でライトバルブを照明するライトバルブ照明装置に
関し、特にライトバルブで変調された照明光を検光し、
投射レンズを介してスクリーン上に投射する投射装置に
用いて好適なライトバルブ照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】投射型表示装置に使用する液晶ライトバ
ルブを単一偏光で照明する照明装置として特開平8−3
04739号公報に開示されるものがある。この照明装
置は、フライアイインテグレータと所定位置に1/2波
長板を配置した偏光ビームスプリッタアレイを組み合わ
せることにより、一つの光源から出射されたランダム偏
光の光を、輝度分布の均一な単一偏光の光に変換してラ
イトバルブを照明するものである。この照明装置によれ
ば、高輝度かつ均一な単一偏光の光を液晶ライトバルブ
に導いて照明でき、したがって高輝度でムラの少ない投
射像を投射可能な投射型表示装置を提供することができ
る。
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な投射型表示装置においては、投射画面の大面積化にと
もなって、さらなる高輝度の投射像を投射することが望
まれている。つまり、比較的小さな拡大率でスクリーン
に投影する場合には十分な輝度を得ることができるが、
大ホールなどのような場所で比較的大きな拡大率でスク
リーンに投射した場合にはどうしても投射輝度が不足
し、満足な輝度を有する投射像を投射することができな
かった。
【0003】上述のように比較的大きな拡大率で投射す
る場合、投射像を高輝度化させるためにはランプの発光
輝度を増すことができれば問題は解決する。しかし、ラ
ンプの発光輝度を増そうとしてランプの入力電力を増そ
うとした場合、この入力電力の多少の変化は許されるも
のの、基本的に大幅の差を与えることはできない。これ
は、ランプの入力電力を増すことにより、ランプの色温
度の変化、発熱、ランプ寿命の低下等の問題を生じるか
らである。
【0004】求められる投射輝度に対応し、以上のよう
にランプの入力電力を変化させるのに代えて出力の異な
るランプを使用した光源と交換することも考えられる。
しかし、出力の異なるランプを必要に応じて取り替えよ
うすると、ランプ自体の大きさが変わってしまうのに加
えて凹面鏡自体の大きさすなわち光源ユニット全体の大
きさも変わってしまう。また、ランプ交換のたびに光軸
調整等が必要となることもある。そのため、求められる
投射輝度に応じてランプを交換することは手間のかかる
作業となってしまい、あまり現実的ではない。
【0005】本発明は、求められる投射輝度に対応して
ライトバルブの照明輝度を切り替え可能なライトバルブ
照明装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
に対応付けて以下の発明を説明する。 (1) 請求項1に記載の発明は、第1の振動方向(P
方向)を有して第1の入射面7aから入射する直線偏光
を透過させ、第1の入射面と対向する射出面7cに導く
一方、第1の振動方向(P方向)と直交する第2の振動
方向(S方向)を有して第1の入射面7aとは異なる第
2の入射面7bから入射する直線偏光を反射し、射出面
7cに導く偏光ビームスプリッタ7と;偏光ビームスプ
リッタ7の第1および第2の入射面7a、7bにそれぞ
れ対向して配設される第1および第2の光源1A、1B
と;第1の光源1Aと偏光ビームスプリッタ7の第1の
入射面7aとの間に配設され、第1の光源1Aから出射
される光を第1の振動方向を有する直線偏光に変換する
第1の偏光変換装置4Aおよび5Aと;第2の光源1B
と偏光ビームスプリッタ7の第2の入射面7bとの間に
配設され、第2の光源1Bから出射される光を第2の振
動方向を有する直線偏光に変換する第2の偏光変換装置
4Bおよび5Bと;偏光ビームスプリッタ7の射出面7
cの後方に配設され、偏光ビームスプリッタ7より出射
した第1の振動方向を有する直線偏光および第2の振動
方向を有する直線偏光のうち、いずれかの直線偏光の振
動方向を他の振動方向に変換し、第1および第2の振動
方向を有する直線偏光を単一の振動方向を有する直線偏
光に合成してライトバルブに導く第3の偏光変換装置9
および10とを有することにより上述した目的を達成す
る。 (2) 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発
明において偏光ビームスプリッタ7の第1の入射面7a
に入射する光の進行方向である第1の進行方向(X方
向)を含む第1の面(XY平面)に平行な断面では第1
の焦点位置を有し、第1の進行方向(X方向)を含みか
つ第1の面(XY平面)に直交する第2の面(XZ平
面)に平行な断面では第1の焦点位置よりも遠方の第2
の焦点位置を有する非点集光光学系2Aaが第1の進行
方向(X方向)と略直交する平面(YZ平面)上に複数
配列されて構成され、第1の光源1Aと第1の偏光変換
装置4Aおよび5Aとの間に配設される第1のレンズア
レイ2Aと;偏光ビームスプリッタ7の第2の入射面7
bに入射する光の進行方向である第2の進行方向(マイ
ナスY方向)を含む第3の面(XY平面)に平行な断面
では第3の焦点位置を有し、第2の進行方向(マイナス
Y方向)を含みかつ第3の面(XY平面)に直交する第
4の面(YZ平面)に平行な断面では第3の焦点位置よ
りも遠方の第4の焦点位置を有する非点集光光学系2B
aが第2の進行方向(マイナスY方向)と略直交する平
面(XZ平面)上に複数配列されて構成され、第2の光
源1Bと第2の偏光変換装置4Bおよび5Bとの間に配
設される第2のレンズアレイ2Bと;シリンドリカルレ
ンズ3Aaが、その円柱軸を第1の面(XY平面)に直
交するようにして第1の進行方向(X方向)に略直交す
る平面上(YZ平面)に複数配列されて構成され、第1
の偏光変換装置4Aおよび5Aの入射面近傍に配設され
た第1のシリンドリカルレンズアレイ3Aと;シリンド
リカルレンズ3Baが、その円柱軸を第3の面(XY平
面)に直交するようにして第2の進行方向(マイナスY
方向)に略直交する平面(XZ平面)上に複数配列され
て構成され、第2の偏光変換装置4Bおよび5Bの入射
面近傍に配設された第2のシリンドリカルレンズアレイ
3Bと;シリンドリカルレンズ8aが、その円柱軸を第
2の面(XZ平面)に直交するようにして第1の進行方
向(X方向)に略直交する平面(YZ平面)上に複数配
列されて構成され、第3の偏光変換装置9および10の
入射面近傍に配設された第3のシリンドリカルレンズア
レイ8と;円柱軸が第1の面(XY平面)に直交するよ
うにして第1の偏光変換装置4Aおよび5Aの射出面近
傍に配設された第1のシリンドリカルレンズ6Aと;円
柱軸が第3の面(XY平面)に直交するようにして第2
の偏光変換装置4Bおよび5Bの射出面近傍に配設され
た第2のシリンドリカルレンズ6Bと;円柱軸が第2の
面(XZ平面)に直交するようにして第3の偏光変換装
置9および10の射出面近傍に配設された第3のシリン
ドリカルレンズ11とをさらに有するものである。 (3) 請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発
明において第2の焦点位置および第4の焦点位置が一つ
の焦点面上で一致するように第1および第2のレンズア
レイ2Aおよび2Bの配設位置が定められ;上記焦点面
近傍に第3のシリンドリカルレンズアレイ8が配設さ
れ;第1の焦点位置近傍に第1のシリンドリカルレンズ
レンズアレイ3Aが配設され;第3の焦点位置近傍に第
2のシリンドリカルレンズアレイ3Bが配設されるもの
である。 (4) 一実施の形態を示す図5に対応付けて説明する
と、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明に
おいてライトバルブ28R、28Bおよび28Bの入射
面近傍に配設され、第1の面(XY平面)に平行な断面
と、第2の面(XZ平面)に平行な断面とで相異なる曲
率を有するフィールドレンズ27R、27Gおよび27
Bをさらに有するものである。 (5) 一実施の形態を示す図1に対応付けて説明する
と、請求項5に記載の発明は、光源1Aと;光源1Aか
ら出射される光の進行方向(X方向)を含む第1の面
(XY平面)に平行な断面では第1の焦点位置を有し、
上記進行方向(X方向)を含みかつ第1の面(XY平
面)と直交する第2の面(XZ平面)に平行な断面では
第2の焦点位置を有する非点集光光学系2Aaが上記進
行方向(X方向)と略直交する平面(YZ平面)上に複
数配列されて構成されるレンズアレイ2Aと;シリンド
リカルレンズ3Aaが、その円柱軸を第1の面(XY平
面)に直交するようにして上記進行方向(X方向)に略
直交する平面(YZ平面)上に複数配列されて構成さ
れ、上記第1の焦点位置近傍に配設される第1のシリン
ドリカルレンズアレイ3Aと;第1のシリンドリカルレ
ンズアレイ3Aの射出面近傍に配設され、光源1Aから
出射される光を第1の振動方向(P方向)を有する直線
偏光に変換する第1の偏光変換装置4Aおよび5Aと;
シリンドリカルレンズ8aが、その円柱軸を第2の面
(XZ平面)に直交するようにして上記進行方向(X方
向)に略直交する平面(YZ平面)上に複数配列されて
構成され、第2の焦点位置近傍に配設される第2のシリ
ンドリカルレンズアレイ8とを有するものである。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0008】
【発明の実施の形態】− 第1の実施の形態 − 図1は、本発明の第1の実施の形態に係るライトバルブ
照明装置の構成を示す図である。なお、以下の説明の簡
略化のため、互いに直交するX,Y,Z軸を図1に示さ
れるように定義する。そしてたとえばX軸に沿う方向を
単に「X方向」と称し、X軸およびY軸を含む平面を単
に「XY平面」と称する。また、必要に応じて座標値の
減じる方向をたとえば「マイナスX方向」と称する。
【0009】光源1Aおよび1Bはそれぞれランプと、
凹面の反射面を有する放物面鏡等から構成され、これら
の光源1Aおよび1Bからは略平行の光源光が射出され
る。光源1Aは光源光がX方向に射出するように配設さ
れる一方、光源1Bは光源光がY方向に射出するように
配設される。これらの光源1Aおよび1Bは同じ仕様の
ものであることが望ましい。
【0010】光源1Aから射出された光源光はレンズ板
2Aに入射する一方、光源1Bから射出された光源光は
レンズ板2Bに入射する。これらのレンズ板2Aおよび
2Bは同じ構造のものであり、レンズ板2Aは、複数の
レンズ2AaをX軸に直交する平面すなわちYZ平面に
平行な平面上に配列して構成される。本実施の形態にお
いては5×3個のレンズ2Aaが配列されている。同様
に、レンズ板2Bは、5×3個のレンズ2BaをY軸に
直交する平面すなわちXZ平面に平行な平面上に配列し
て構成される。レンズ板2Aは光源1Aから射出される
光源光の光路上に、そしてレンズ板2Bは光源1Bから
射出される光源光の光路上にそれぞれ配設される。
【0011】レンズ板2Aおよび2Bを構成するレンズ
2Aaおよびレンズ2Baについて説明する。レンズ2
Aaは、その入射面側が平面で、射出面側が凸面のいわ
ゆる平凸レンズである。射出面側の凸面形状について説
明すると、XY平面に平行な断面における曲率とXZ平
面に平行な断面における曲率とが異なるいわゆるトーリ
ック面となっている。本実施の形態の場合、XY平面に
平行な断面における曲率の方がXZ平面に平行な断面に
おける曲率よりも大となっている。レンズ2Baの形状
もレンズ2Aaの形状と同じであり、入射面側が平面で
射出面側が凸面となっている。そしてXY平面に平行な
断面における曲率の方がYZ平面に平行な断面における
曲率よりも大となっている。このため、レンズ2Aaは
XY平面に平行な断面における焦点距離をf1、XZ平
面に平行な断面における焦点距離をf2としたときにf
1<f2の関係を有している。レンズ2Baについても
同様に、XY平面に平行な断面における焦点距離をf
1、YZ平面に平行な断面における焦点距離をf2とし
たときにf1<f2の関係を有している。
【0012】レンズ板2Aを構成するレンズ2AaのX
Y平面に平行な断面における曲率に対応する焦点位置に
は、複数(本実施の形態においては5つ)のシリンドリ
カルレンズ3AaをYZ平面に平行な平面上に配列して
構成されるレンズ板3Aが配設される。このとき、シリ
ンドリカルレンズ3Aaの円筒面の中心軸(以下、これ
を単に「円筒軸」と称する)が図1に示されるようにZ
軸に平行な方向に延在するようにこれらシリンドリカル
レンズ3Aaは配列される。同様にレンズ板2Bを構成
するレンズ2BaのXY平面に平行な断面における曲率
に対応する焦点位置には、複数(本実施の形態において
は5つ)のシリンドリカルレンズ3BaをXZ平面に平
行な平面上に配列して構成されるレンズ板3Bが配設さ
れる。このとき、シリンドリカルレンズ3Baの円筒軸
が図1に示されるようにZ軸に平行な方向に延在するよ
うにこれらシリンドリカルレンズ3Baは配列される。
【0013】レンズ板2Aを構成するレンズ2AaのX
Z平面に平行な断面における曲率に対応する焦点位置に
は、複数(本実施の形態においては3つ)のシリンドリ
カルレンズ8aをYZ平面に平行な平面上に配列して構
成されるレンズ板8が配設される。このとき、シリンド
リカルレンズ8aの円筒軸が図1に示されるようにY軸
に平行な方向に延在するようにこれらシリンドリカルレ
ンズ8aは配列される。なお、レンズ板2Bは、後述す
る偏光ビームスプリッタ7の偏光分離膜7aに関してレ
ンズ板2Aと共役の位置に配設されている。したがっ
て、レンズ板2Bを構成するレンズ2BaのYZ平面に
平行な断面における曲率に対応する焦点位置は、レンズ
2Aaの上述した焦点位置と一致する。
【0014】レンズ板3Aの射出面近傍にはZ方向に長
さを有する複数(本実施の形態においては11個)の偏
光ビームスプリッタ4AaをYZ平面に平行な面上に配
列し、接着して構成される偏光ビームスプリッタアレイ
4Aが配設される。同様にしてレンズ板3Bの射出面近
傍にはZ方向に長さを有する複数(本実施の形態におい
ては11個)の偏光ビームスプリッタ4BaをXZ平面
に平行な面上に配列し、接着して構成される偏光ビーム
スプリッタアレイ4Bが配設される。
【0015】偏光ビームスプリッタ4Aaの形状および
大きさは、XY平面に平行な断面における形状が略正方
形であってその一辺はレンズ板3Aを構成するシリンド
リカルレンズ3Aaの幅の略1/2の寸法を有する。そ
れぞれの偏光ビームスプリッタ4Aaは、二つの2等辺
三角柱の斜面同士を接合して形成され、この接合面に偏
光分離膜が形成される。
【0016】シリンドリカルレンズ3Aとビームスプリ
ッタアレイ4Aとの配設位置関係について説明すると、
シリンドリカルレンズ3Aaの中央部または相隣り合う
シリンドリカルレンズ3Aaの接合部に相当する位置に
偏光ビームスプリッタ4Aaの中央部が位置するように
配置される。偏光ビームスプリッタ4Aaの偏光分離膜
は、すべて同じ方向を向くようにこれら偏光ビームスプ
リッタ4Aaは配列される。これらの複数の偏光ビーム
スプリッタ4Aaのうち、相隣り合うシリンドリカルレ
ンズ3Aaの接合部に対応する位置に配置された偏光ビ
ームスプリッタ4Aaの射出面の全面を覆うように1/
2波長位相板5Aが配設される。
【0017】なお、レンズ板3Bの射出面近傍にXZ平
面に平行な平面に沿って配設されるビームスプリッタア
レイ4Bは上述のビームスプリッタ4Aと同様の構成で
あるのでその説明を省略し、ビームスプリッタアレイ4
Bの射出面に配置される1/2波長位相板5Bについて
のみ説明する。
【0018】偏光ビームスプリッタアレイ4Aの射出部
に配設される1/2波長位相板5Aは、複数の偏光ビー
ムスプリッタ4Aaのうち、相隣り合うシリンドリカル
レンズ3Aaの接合部に対応する位置に配置された偏光
ビームスプリッタ4Aaの射出面の全面を覆うように配
設されるものであった。これに対し、1/2波長位相板
5Bは、複数の偏光ビームスプリッタ4Baのうち、シ
リンドリカルレンズ3Baの中央部に対応する位置に配
置された偏光ビームスプリッタ4Baの射出面の全面を
覆うように配設される点が1/2波長位相板5Aとの相
違点である。
【0019】偏光ビームスプリッタアレイ4Aおよび4
Bの射出面近傍には、それぞれ1枚のシリンドリカルレ
ンズ6Aまたは6Bが配設される。シリンドリカルレン
ズ6Aおよび6Bの入射面は平面、射出面は円筒面とな
っている。これらのシリンドリカルレンズ6Aおよび6
Bは、そのシリンドリカル面の円筒軸がZ軸に平行な方
向に延在するように配設される。したがって、両シリン
ドリカルレンズ6Aおよび6BはXY平面に平行な平面
上に沿って進む光線に対してパワーを有する。すなわ
ち、XY平面に平行な平面上に沿って進む光線を後述す
るライトバルブ12に対して集光する機能を有する。
【0020】シリンドリカルレンズ6Aおよび6Bで囲
われる空間には偏光ビームスプリッタ7が配設される。
この偏光ビームスプリッタ7は、同一形状の直角二等辺
三角柱の斜面同士を接合して形成される。この接合面に
は偏光分離膜7dが形成される。偏光ビームスプリッタ
7の入射面7aおよび7bは、それぞれシリンドリカル
レンズ6Aまたは6Bに対向するように偏光ビームスプ
リッタ7は配設される。
【0021】シリンドリカルレンズ6Aから射出され、
X方向に進む光は入射面7aより偏光ビームスプリッタ
7内に入射する一方、シリンドリカルレンズ6Bから射
出され、Y方向に進む光は入射面7bより偏光ビームス
プリッタ7内に入射する。偏光ビームスプリッタ7内に
入射したこれらの光は偏光分離膜7dで偏光合成され、
射出面7cよりX方向に射出される。入射面7aおよび
7bから入射する光がこのように偏光合成されるのは、
入射面7aから入射した光が偏光分離膜7dを透過する
振動方向の偏光となっているのに対し、入射面7bより
入射した光が偏光分離膜7dに対して反射する振動方向
の偏光となっているからである。なお、入射面7aおよ
び7bから入射する光の振動方向が上述のようになって
いる理由については後で説明する。
【0022】以上のようにして偏光ビームスプリッタ7
で偏光合成され、射出面7cより射出した光はレンズ板
8に入射する。このレンズ板8は、YZ面に平行な面上
に複数(本実施の形態においては3つ)のシリンドリカ
ルレンズ8aを配列して構成される。シリンドリカルレ
ンズ8aの入射面は円筒面、射出面は平面となってい
る。これらのシリンドリカルレンズ8aは、そのシリン
ドリカル面の円筒軸がY軸に平行な方向に延在するよう
に配設される。
【0023】レンズ板8の射出面近傍には、Y方向に長
さを有する複数(本実施の形態においては7個)の偏光
ビームスプリッタ9aをYZ平面に平行な平面上に配列
し、接着して構成される偏光ビームスプリッタアレイ9
が配設される。偏光ビームスプリッタ9aの形状および
大きさは、XZ平面に平行な断面における形状が略正方
形であってその一辺はレンズ板8を構成するシリンドリ
カルレンズ8aの幅の略1/2の寸法を有する。それぞ
れの偏光ビームスプリッタ8aは、二つの直角二等辺三
角形の斜面同士を接合して形成され、この接合面に偏光
分離膜が形成される。
【0024】シリンドリカルレンズ8とビームスプリッ
タアレイ9との配設位置関係について説明すると、シリ
ンドリカルレンズ8aの中央部または相隣り合うシリン
ドリカルレンズ8aの接合部に相当する位置に偏光ビー
ムスプリッタ9aの中央部が位置するように配置され
る。偏光ビームスプリッタ9aの偏光分離膜は、すべて
同じ方向を向くようにこれら偏光ビームスプリッタ9a
は配列される。これらの複数の偏光ビームスプリッタ9
aのうち、相隣り合うシリンドリカルレンズ8aの接合
部に対応する位置に配置された偏光ビームスプリッタ9
aの射出面の全面を覆うように1/2波長位相板10が
配設される。
【0025】偏光ビームスプリッタアレイ9の射出面近
傍には、シリンドリカルレンズ10が配設される。シリ
ンドリカルレンズ10の入射面は平面、射出面は円筒面
となっている。このシリンドリカルレンズ10は、その
シリンドリカル面の円筒軸がY軸に平行な方向に延在す
るように配設される。したがって、シリンドリカルレン
ズ10はXZ平面に平行な平面上に沿って進む光線に対
してパワーを有する。すなわち、XZ平面に平行な平面
上に沿って進む光線を後述するライトバルブ12に対し
て集光する機能を有する。
【0026】以上のように構成されるライトバルブ照明
装置に関し、さらに図2および図3の光線図を用いてそ
の機能を説明する。
【0027】図2(a)は、図1に示すライトバルブ照
明装置のXY平面に平行な断面での光線図であり、図3
(a)はXZ平面に平行な断面での光線図である。ま
た、図2(b)にはレンズ板3A、偏光ビームスプリッ
タアレイ4Aおよび1/2波長位相板5Aを部分的に拡
大して示し、図2(c)にはレンズ板3B、偏光ビーム
スプリッタアレイ4Bおよび1/2波長位相板5Bを部
分的に拡大して示す。同様に、図3(b)にはレンズ板
8、偏光ビームスプリッタアレイ9および1/2波長位
相板10を部分的に拡大して示す。なお、図2(a)に
おいては光源1Aおよび光源1Bの図示は省略し、図3
(a)においては光源1Aの図示を省略する。
【0028】前述のように、レンズ板2A、(レンズ板
2B)とレンズ板3A(レンズ板3B)とは、レンズ2
Aa(レンズ2Ba)のXY平面に平行な断面における
焦点位置が対向するシリンドリカルレンズ3Aa(シリ
ンドリカルレンズ3Ba)の位置に略一致するように構
成されている。したがって、レンズ板2A(レンズ板2
B)に入射した光源1A(光源1B)からの略平行光束
は各レンズによって分割されて対応するシリンドリカル
レンズ3Aa(シリンドリカルレンズ3Ba)に集光さ
れ、このシリンドリカルレンズ3Aa(シリンドリカル
レンズ3Ba)の中央部にZ方向に沿って輝線が形成さ
れる。この輝線から射出した光は偏光ビームスプリッタ
アレイ4A(偏光ビームスプリッタアレイ4B)を構成
する偏光ビームスプリッタ4Aa(偏光ビームスプリッ
タ4Ba)のうち、シリンドリカルレンズ3Aaの略中
央部に相当する位置に配置された偏光ビームスプリッタ
4Aa(偏光ビームスプリッタ4Ba)に入射する。こ
の光は偏光ビームスプリッタ4Aa(偏光ビームスプリ
ッタ4Ba)の偏光分離膜を透過して進行する第1偏光
すなわちP偏光と偏光分離膜にて反射する第2偏光すな
わちS偏光とに偏光分離される。
【0029】図2(b)に示されるように、偏光ビーム
スプリッタアレイ4Aの偏光ビームスプリッタ4Aaの
偏光分離膜を透過して偏光ビームスプリッタ4Aaを射
出した第1偏光すなわちP偏光はそのまま進行する。偏
光ビームスプリッタ4Aaの偏光分離膜によって反射さ
れた第2偏光すなわちS偏光は隣接する偏光ビームスプ
リッタ4Aaに入射し、この偏光ビームスプリッタ4A
aの偏光分離膜で反射されて偏光ビームスプリッタ4A
aから出射する。このとき、偏光分離膜で反射された第
2偏光が出射する偏光ビームスプリッタ4Aaの射出面
には既に説明したとおり1/2波長位相板5Aが配置さ
れている。このため、第2偏光は1/2波長位相板を透
過する際に第1偏光に変換される。つまり、偏光ビーム
スプリッタアレイ4Aおよび1/2波長位相板5Aを透
過してシリンドリカルレンズ6Aに入射する光はすべて
第1偏光となる。この第1偏光は、上述のようにXY平
面にて曲率を有するシリンドリカルレンズ6Aを経て偏
光ビームスプリッタ7へ入射面7aより入射する。
【0030】ところで、レンズ板3Bの射出面に配置さ
れた偏光ビームスプリッタアレイ4Bは、この偏光ビー
ムスプリッタアレイ4Bを構成する偏光ビームスプリッ
タ4Baの射出面における1/2波長位相板5Bの配置
が偏光ビームズプリッタアレイ4Aにおける1/2位相
波長板5Aの配置と異なっていることについては既に述
べた。このため、図2(c)に示されるようにレンズ3
Ba上の輝線から射出した光のうち、偏光ビームスプリ
ッタ4Baに入射して偏光分離膜を透過した第1偏光す
なわちP偏光は1/2波長位相板5Bを透過する際に第
2偏光すなわちS偏光に変換される。また、偏光分離膜
によって反射された第2偏光は、隣接偏光ビームスプリ
ッタ4Baに入射し、さらにこの偏光ビームスプリッタ
4Baの偏光分離膜によって反射されて偏光ビームスプ
リッタ4Baより射出する。以上のように、偏光ビーム
スプリッタアレイ4Bおよび1/2波長位相板5Bを透
過してシリンドリカルレンズ6Bに入射する光はすべて
第2偏光となる。この第2偏光は、上述のようにXY平
面にて曲率を有するシリンドリカルレンズ6Bを経て偏
光ビームスプリッタ7へ入射面7bより入射する。
【0031】以上のようにして偏光ビームスプリッタ7
に対してその入射面7aから入射した第1偏光すなわち
P偏光は、偏光分離膜7dを透過する振動方向を有する
直線偏光であり、入射面7bから入射した第2偏光すな
わちS偏光は、偏光分離膜7dで反射される振動方向を
有する直線偏光である。したがって、これらの第1偏光
および第2偏光は、偏光ビームスプリッタ7によって合
成され、射出面7cより射出してX方向に沿って進む。
【0032】上述のように合成された第1偏光および第
2偏光は、偏光ビームスプリッタ7の射出面7c近傍に
配置されたレンズ板8に入射するが、レンズ板8を構成
するシリンドリカルレンズ8aはXY面に関しては曲率
を有しないために、そのまま進行して偏光ビームスプリ
ッタアレイ9に入射する。
【0033】この偏光ビームスプリッタアレイ9を構成
する偏光ビームスプリッタ9aの偏光分離膜に入射する
第1偏光および第2偏光のうち、第1偏光は偏光分離膜
に対してS方向の振動方向を有するので、反射されて隣
接する偏光ビームスプリッタ9aに入射し、この偏光ビ
ームスプリッタ9aの偏光分離膜で再度反射されてX方
向に射出する。そして、この偏光ビームスプリッタ9a
の射出面に配置された1/2波長位相板10を透過する
際に第2偏光に変換される。
【0034】一方、偏光ビームスプリッタアレイ9に入
射した第1偏光および第2偏光のうちの第2偏光は、偏
光ビームスプリッタ9aの偏光分離膜に対してはP方向
の振動方向を有するので、偏光ビームスプリッタ9aを
透過して第2偏光の状態で射出する。第1偏光および第
2偏光の合成光は、以上のようにして単一の振動方向を
有する直線偏光(本実施の形態においては第2偏光すな
わちS偏光)に変換されてライトバルブ12に導かれ
る。
【0035】図3(a)を参照し、光源1A(図1)か
ら出射した光がXZ平面に平行な面上に沿って進む様子
を説明する。光源1Aから射出された光源光は、レンズ
板2Aに入射する。レンズ2A板を構成するレンズ2A
aは、前述のようにトーリック面を有しており、XZ平
面に関してはその曲率がレンズ板8のシリンドリカルレ
ンズ8aに集光するように設計作製されている。このた
め、複数のレンズ2Aaのそれぞれから射出した光は前
述のレンズ板3A、偏光ビームスプリッタアレイ4A、
シリンドリカルレンズ6A、そして偏光ビームスプリッ
タ7を経て、複数のレンズ2Aaのそれぞれに対応して
設けられる複数のシリンドリカルレンズ8aのそれぞれ
の中央部にY方向に延在する輝線を形成する。このと
き、偏光ビームスプリッタアレイ4Aおよび1/2波長
位相板5Aを経ることによって第1偏光(P偏光)に変
換されることは前述のとおりである。
【0036】また、図3(a)では図示されていない
が、レンズ板2Bを経た光源1Bからの光源光はレンズ
板3B、偏光ビームスプリッタアレイ4Bおよび1/2
波長位相板5Bを経て第2偏光(S偏光)に変換され、
シリンドリカルレンズ5B、偏光ビームスプリッタ7を
経て複数のシリンドリカルレンズ8aのそれぞれの中央
部にY方向に延在する輝線を形成する。
【0037】以上のようにして、レンズ板8のシリンド
リカルレンズ8aの中央部には第1偏光および第2偏光
が合成されてY方向に延在する輝線が形成される。この
輝線から射出した光は、シリンドリカルレンズ8aの射
出面に配置された偏光ビームスプリッタアレイ9に入射
する。このとき、上述した光は、複数配列された偏光ビ
ームスプリッタ9aのうち、シリンドリカルレンズ8a
の略中央部に対応する位置に配置された偏光ビームスプ
リッタ9aに入射する。偏光ビームスプリッタ9aに入
射した第1偏光および第2偏光のうちの第1偏光は、図
2(a)を参照して説明したように偏光ビームスプリッ
タ9aの偏光分離膜に対してはS方向の振動方向を有す
るので、偏光分離膜で反射されて隣接する偏光ビームス
プリッタ9aに入射し、偏光分離膜で再度反射されてX
方向に射出する。そして、この偏光ビームスプリッタ9
aの射出面に配置された1/2波長位相板10を透過す
る際に第2偏光に変換される。
【0038】また、偏光ビームスプリッタアレイ9に入
射した第1偏光および第2偏光のうちの第2偏光につい
ても、図2(a)を参照して説明したように偏光ビーム
スプリッタ9aの偏光分離膜に対してはP方向の振動方
向を有するので、偏光ビームスプリッタ9aを透過して
第2偏光の状態で射出する。第1偏光および第2偏光の
合成光は、以上のようにして単一の振動方向を有する直
線偏光(本実施の形態においては第2偏光すなわちS偏
光)に変換されてライトバルブ12に導かれる。
【0039】上述のように偏光ビームスプリッタアレイ
9から射出した第2偏光(S偏光)は、XZ平面にたい
して曲率を有するシリンドリカル集光レンズ11を経て
ライトバルブ12を照明する。
【0040】なお、本実施の形態に係るライトバルブ照
明装置は、S偏光の単一振動方向を有する直線偏光をラ
イトバルブ12に導くものであったが、P偏光の直線偏
光を導くものであってもよい。この場合、図1における
レンズ板8の射出面に配置された偏光ビームスプリッタ
アレイ9を構成する偏光ビームスプリッタ9aの射出面
に配置される1/2波長位相板10の配置位置を変更す
ることで可能となる。つまり、偏光ビームスプリッタ9
aに入射し、偏光分離膜を透過した第2偏光を偏光ビー
ムスプリッタ9aの射出面に設けられる1/2波長位相
板10で第1偏光に変換する。そして、偏光ビームスプ
リッタの偏光分離膜で反射されて隣接する偏光ビームス
プリッタ9aに入射し、この偏光ビームスプリッタ9a
で再度反射されてX方向に進む第1偏光をそのまま出射
させる。このようにすることにより、偏光ビームスプリ
ッタアレイ9から射出する光をP偏光の単一振動方向を
有する直線偏光とすることもできる。
【0041】以上では、二つの光源1Aおよび1Bを同
時に点灯させて用いる例について説明したが、必要に応
じてどちらか一方の光源を点灯させてもよい。すなわ
ち、比較的小さな倍率で投射する場合や十分に暗い投射
環境で投射する場合には光源を一灯のみ点灯させること
も可能である。逆に比較的大きな倍率で投射する場合
や、明るめの投射環境で投射する場合には二灯を同時に
点灯させることで輝度を増すことができる。
【0042】以上に説明したように、本実施の形態に係
るライトバルブ照明装置においては二つの光源1Aおよ
び1Bを用い、これらの光源1Aおよび1Bから射出さ
れるランダム偏光を合成し、単一の振動方向を有する直
線偏光に変換してライトバルブ12を重畳照明すること
ができる。このため、1つの光源を使用する場合に比し
て約2倍の輝度を有する単一偏光のライトバルブ照明を
行うことができる。さらに、両光源とも、いわゆるフラ
イアイ照明光学系を有する構成となっている。つまり、
光源1Aおよび1Bから射出される光束を、レンズ板2
Aおよび2Bを構成するレンズ2Aaおよび2Baの数
に応じて分割し、分割した光束を重畳してライトバルブ
12に導くことにより照明の輝度ムラを大幅に減じるこ
とができる。加えて、投射環境や投射状態に応じて二つ
の光源1Aおよび1Bのうちのいずれか一灯、あるいは
二灯を点灯することにより、常に最適な輝度の投射像を
得ることができる。
【0043】− 第2の実施の形態 − 第1の実施の形態に係るライトバルブ照明装置では、被
照明物であるライトバルブは透過型ライトバルブを前提
とした照明装置であったが、本実施の形態においては、
反射型のライトバルブを被照明物とする。
【0044】図4は、第2の実施の形態に係るライトバ
ルブ照明装置の構成を示す図である。このライトバルブ
照明装置は、反射型ライトバルブ12’を被照明体と
し、ライトバルブ12’が反射型であることと、このラ
イトバルブ12’の直前に偏光ビームスプリッタ13を
配置したことが、第1の実施の形態に係るライトバルブ
照明装置との相違点である。なお、第1の実施の形態に
係るライトバルブ照明装置と同じ構成要素については同
じ符号を付し、その説明を省略する。
【0045】図4において偏光ビームスプリッタ13
は、偏光ビームスプリッタ7とほぼ同様の構成となって
いる。つまり、偏光ビームスプリッタ13は同一形状の
直角二等辺三角柱の斜面同士を接合したものであり、さ
らにこの接合には偏光分離膜13dが形成されている。
偏光ビームスプリッタ13には、第2偏光すなわちS偏
光が入射する。この入射光は、偏光分離膜13dに対し
てS方向に振動方向を有する直線偏光である。したがっ
て、この入射光は偏光分離膜13dによって反射され、
偏光ビームスプリッタ13の射出面近傍に配置される反
射型ライトバルブ12’に入射する。この反射型ライト
バルブ12’としては、電気書き込み型あるいは光書き
込み型のものを用いることができるが、投射装置の小型
化の観点から電気書き込み型のものを用いることが望ま
しい。この理由は、光書き込み型を用いると書き込み光
学系が必要となるからである。
【0046】反射型ライトバルブ12’に入射した光
は、この反射型ライトバルブ12’で反射される際に、
反射型ライトバルブ12’に入力される画像信号に応じ
て変調され、変調光/非変調光の混合光となって偏光ビ
ームスプリッタ13に再度入射する。反射型ライトバル
ブ12’で変調された光は第1偏光(P偏光)となるの
で、偏光分離膜13dを透過してマイナスY方向に直進
し、偏光ビームスプリッタ13から射出して不図示の投
射レンズを介して同じく不図示のスクリーン上に投射さ
れる。このとき光源1Aおよび1Bは、必要に応じて一
灯点灯とすることも二灯同時点灯とすることも可能であ
る。
【0047】本実施の形態に係るライトバルブ照明装置
においても、第1の実施の形態に係るライトバルブ照明
装置と同様に、光源1Aと光源1Bとを用いてライトバ
ルブ12’を重畳照明することができる。このため、1
つの光源を使用する場合に比して約2倍の輝度を有する
単一偏光のライトバルブ照明を行うことができる。ま
た、フライアイ照明光学系を有することにより、照明の
輝度ムラを大幅に減じることができるのに加え、投射環
境や投射状態に応じて二つの光源1Aおよび1Bのうち
のいずれか一灯、あるいは二灯を点灯することにより、
常に最適な輝度の投射像を得ることができるのも第1の
実施の形態に係るライトバルブ照明装置と同様である。
【0048】− 第3の実施の形態 − 図5は、第3の実施の形態に係るライトバルブ照明装置
を用いた投写型表示装置の構成を示す図である。図5に
おいて、ライトバルブ照明装置の主要部分は第1の実施
の形態に係るライトバルブ照明装置と同様の構成を有す
る。したがって、図1に示すものと同一の構成要素には
同じ符号を付し、その説明を省略する。この図5は、図
1に示されるライトバルブ照明装置を図1のZ方向より
見た様子を示している。なお、図示の簡略化のため、偏
光ビームスプリッタアレイ4Aおよび4Bに関しては、
これらを構成する偏光ビームスプリッタ4Aaおよび4
Baの図示を省略する。同様に1/2波長位相板5A、
5Bおよび10についてもその図示を省略するが、これ
らの構成は図1に示すものと同様であり、シリンドリカ
ルレンズ11から射出した単一偏光は第2偏光(S偏
光)となるように構成されている。
【0049】本実施の形態においては、シリンドリカル
レンズ11から射出した単一偏光の光源光を色分解光学
系にて赤(R)光、緑(G)光、青(B)光の3色に色
分解し、各色光をそれぞれの色光用に配置した透過型ラ
イトバルブの照明光として使用し、これらライトバルブ
を透過射出した変調光を色合成して投射レンズにて投射
してフルカラー像を投射する。なお、本明細書中では色
分解されたこれらの光を単に「R光」、「G光」、「B
光」と称する。
【0050】図5において、シリンドリカル集光レンズ
11を射出した第2偏光(S偏光)は、この光の進行経
路上に配設されたB光反射ダイクロイックミラー21に
45度の入射角で入射する。この光はB光反射ダイクロ
イックミラー21で反射されてマイナスY方向に進行す
るB光と、B光反射ダイクロイックミラー21を透過し
てX方向に進むR光、G光の混合光とに色分解される。
マイナスY方向に進むB光は折り曲げミラー25によっ
て進行方向を直角に変えられて再度X方向に進行し、フ
ィールドレンズ27Bを経てB光用透過型ライトバルブ
28Bに入射する。
【0051】B光反射ダイクロイックミラー21を透過
したR光、G光は、このR光、G光の進行経路上に配置
されたG光反射ダイクロイックミラー22に45度の入
射角度で入射する。R光、G光は、G光反射ダイクロイ
ックミラー22で反射されてマイナスY方向に進行する
G光と、G光反射ダイクロイックミラー22を透過して
X方向に進むR光とに色分解される。このように、B光
反射ダイクロイックミラー21とG光反射ダイクロイッ
クミラー22とで三色分解光学系が構成される。
【0052】上述のようにして色分解されたG光および
R光は、それぞれの光の進行経路上に配置されたフィー
ルドレンズ27Gおよび27Rを経て、G色光用透過型
ライトバルブ28GおよびR光用透過型ライトバルブ2
8Rにそれぞれ入射して照明する。
【0053】ここで、R、G、B各色用の透過型ライト
バルブ28R、28Gおよび28Bのそれぞれの直前に
配置されたフィールドレンズ27B、27G、27Rに
ついて説明する。本発明の照明装置においては、図2お
よび図3を参照して説明したように、互いに直交するX
Y面とXZ平面とで光源1Aおよび1Bから射出される
光に屈折作用を及ぼすレンズ板の組み合わせが異なる。
つまり、XY平面ではレンズ板2A(2B)、3A(3
B)およびシリンドリカルレンズ6A(6B)が、XZ
平面ではレンズ板2A(2B)、8およびシリンドリカ
ルレンズ11が屈折作用を及ぼす。このためXY平面と
XZ平面とでは照明の開口数(NA)が異なるという特
徴を有している。
【0054】このために、相異なる開口数に合わせてそ
れぞれのフィールドレンズもXY平面に対応する断面に
おける曲率とXZ平面に対応する曲率とが異なるトーリ
ックレンズとなっている。具体的に説明すると、フィー
ルドレンズ27R、27Gおよび27Bはいずれも同じ
トーリック面を有している。そして、フィールドレンズ
27RはXY平面に平行な断面における曲率がXZ平面
に平行な断面における曲率よりも小さくなるように、フ
ィールドレンズ27GはXY平面に平行な断面における
曲率がYZ平面に平行な断面における曲率よりも小さく
なるように、フィールドレンズ27BはXY平面に平行
な断面における曲率よりもXZ平面に平行な断面におけ
る曲率よりも小さくなるようにそれぞれトーリック面形
状が定められる。なお、これらのフィールドレンズ27
R、27Gおよび27Bの面形状をトーリック面とする
のに代えて、たとえばこれらのフィールドレンズ27
R、27Gおよび27Bの入射面をシリンドリカル面と
し、射出面を球面レンズとするものであってもよい。つ
まり、XY平面に平行な断面におけるパワーと、XZ平
面に平行な断面におけるパワーをそれぞれの断面におけ
るNAに対応して定めればよい。
【0055】なお、フィールドレンズ27R、27Gお
よび27Bを各透過型ライトバルブ28R、28Gおよ
び28Bの前側に配置する目的は、後述する投射レンズ
中の開口絞りによって定義される主光線が透過型ライト
バルブ28R、28Gおよび28Bそれぞれにおいて光
軸に対して平行になるように、すなわち上記主光線がテ
レセントリックな位置に配置されるようにするためであ
る。一般に、ライトバルブ中の液晶は入射光の入射角度
に対して異なる光学特性を有しているために、いわゆる
カラーシェーディングを生じやすい。これに対し、上述
のようにテレセントリックな構成とすることにより各色
の照明光の主光線はすべてライトバルブの入射面と直交
するのでカラーシェーディングを抑制することができ
る。
【0056】上述した透過型ライトバルブ28R、28
Gおよび28Bは、透過型液晶パネルを2枚のクロスニ
コルを構成する偏光板にて挟み込んだものとなってい
る。透過型ライトバルブ28R、28Gおよび28Bの
それぞれに入射するR、G、Bの各色光は単一の第2偏
光(S偏光)であるが、透過型ライトバルブ28R、2
8Gおよび28Bの入射面に配設される偏光板に対して
はP方向の振動方向を有する。
【0057】透過型ライトバルブ28R、28Gおよび
28Bに入射した各色光は、透過型ライトバルブ28
R、28Gおよび28Bのそれぞれに入力される色信号
に応じて変調され、変調光/非変調光の混合光となる。
これらの混合光のうち、変調光のみが透過型ライトバル
ブ28R、28Gおよび28Bそれぞれの射出面に配設
された偏光板で検光されて射出する。
【0058】それぞれの透過型ライトバルブ28R、2
8Gおよび28Bから射出された各色変調光について説
明すると、B光用透過型ライトバルブ28Bから射出し
たB光変調光は、この変調光の進行経路上に配設された
B光透過、G光反射特性を有するダイクロイックミラー
23を透過して進行する。G光用透過型ライトバルブ2
8Gから射出したG光変調光は、上記ダイクロイックミ
ラー23に45度の入射角度で入射し、このダイクロイ
ックミラー23で反射されて上記B光と色合成され、X
方向に進む。これらB光およびG光の進行経路上にはさ
らに、R光反射、G光およびB光透過特性を有するダイ
クロイックミラー24が配設されているが、B光および
G光はこのダイクロイックミラー24を透過してX方向
に進む。そして、R光用透過型ライトバルブ28Rから
射出したR光変調光は、このR光変調光の進行経路上に
配設される折り曲げミラー26に45度の入射角度で入
射して反射され、マイナスY方向に進む。このR光変調
光はダイクロイックミラー24に45度の入射角度で入
射して反射され、上述したB光、G光と色合成される。
【0059】このように色合成された光は、投射レンズ
29を介して図示しないスクリーン上にフルカラー像と
して投射される。
【0060】以上の透過型液晶ライトバルブを使用した
投射型表示装置においては、R、G、B各色光用のライ
トバルブ照明装置として、本発明に係る照明装置を使用
するために、それぞれの透過型ライトバルブ28R、2
8Gおよび28Bに対して単一の振動方向の高輝度かつ
輝度ムラのない直線偏光で照明することができる。とこ
ろで、本実施の形態に係る投写型表示装置では、各透過
型ライトバルブ28R、28Gおよび28Bに対してラ
ンダム偏光の照明光を導くことも可能である。しかし、
このようにすると透過型ライトバルブ28R、28Gお
よび28Bのそれぞれに導かれる照明光のうち、それぞ
れの透過型ライトバルブの入射面に配設される偏光板に
対してP方向の振動方向を有する直線偏光しか照明用の
光として寄与しないことになる。このため、投射像の輝
度を増すことが困難となる。この点、本発明に係るライ
トバルブ照明装置によれば、光源の光を効率よく用いる
ことができるので、光源の明るさに比してより明るい投
射像を得ることができる。
【0061】また、本実施の形態に係る投写型表示装置
においても、光源1Aおよび1Bのうちのいずれか一灯
のみを点灯させることも二灯同時点灯することもできる
ので、状況に応じて投射像の輝度を常に適正に維持する
ことが容易となる。ところで、偏光板自体は有機材料で
構成されるので熱に弱いという性質を有する。したがっ
て、光源を二灯同時点灯させた場合に、偏光板の温度が
上昇して偏光板が劣化が早まることも考えられる。しか
し、本実施の形態に係る投写型表示装置では透過型ライ
トバルブ28R、28Gおよび28Bのそれぞれの入射
面に配設される偏光板に対し、P方向の振動方向を有す
る直線偏光のみが導かれる。したがって、これらの偏光
板は光源から射出される光を殆ど吸収することがないの
で偏光板の温度上昇を抑制することができ、透過型ライ
トバルブ28R、28Gおよび28Bの寿命を延ばすこ
とが可能となる。
【0062】さらに、本実施の形態に係る投写型表示装
置に用いられるライトバルブ照明装置によれば、上述の
ようなトーリック面を有するフィールドレンズ27R、
27Gおよび27Gを各透過型液晶ライトバルブの入射
面近傍に配設することにより、カラーシェーディングを
抑制してコントラストの高い鮮明な投射像を得ることが
できる。
【0063】− 第4の実施の形態 − 図6は、反射型ライトバルブが用いられる投写型表示装
置に本発明のライトバルブ照明装置を組み込んだ例を示
すものである。図6中に示されるライトバルブ照明装置
は、以下で説明する部分を除いて図1に示されるライト
バルブ照明装置と同様の構成を有する。したがって、図
1のものと同じ構成要素には同じ符号を付してその説明
を省略する。また、図示の簡略化のため、偏光ビームス
プリッタアレイ4Aおよび4Bに関しては、これらを構
成する偏光ビームスプリッタ4Aaおよび4Baの図示
を省略する。同様に、偏光ビームスプリッタ4A、4B
および9の射出面に配設される1/2波長位相板5A、
5Bおよび10についてもその図示を省略する。
【0064】本実施の形態に係る投射型表示装置におい
ては、各ライトバルブに入射する偏光を第1偏光(P偏
光)とするため、偏光ビームスプリッタアレイ9を構成
する偏光ビームスプリッタ9aの射出面に配置される1
/2波長位相板10の位置が図1のものと異なる。すな
わち、シリンドリカルレンズ8aの略中央部に対応する
位置に配置される偏光ビームスプリッタ9aの射出面に
1/2波長位相板10が配設され、相隣り合うシリンド
リカルレンズ8aの接合部に対応する位置に配置される
偏光ビームスプリッタ9aの射出面には1/2波長位相
板が配設されない。これが本実施の形態におけるライト
バルブ照明装置と図1に示されるライトバルブ照明装置
との相違点である。
【0065】シリンドリカルレンズ11から射出した第
1偏光(P偏光)は、偏光ビームスプリッタ7と同様の
構成の偏光ビームスプリッタ31に入射する。第1偏光
は、偏光ビームスプリッタ31の偏光分離膜に対してP
方向の振動方向を有する直線偏光である。したがって、
偏光ビームスプリッタ31の偏光分離膜をそのまま透過
してX方向に沿って進み、色分解合成光学プリズムを構
成する第1プリズム32に面32aより入射する。この
入射光は、第1プリズム32の第2面32bに形成され
たB光反射ダイクロイック膜によって反射されるB光
と、透過進行するR光、G光の混合光とに色分解され
る。B光は、第1プリズム32中を進行して面32aに
て全反射作用を受けて進行し、面32cから射出してこ
の面32c近傍に配置されたB光用反射型ライトバルブ
35Bに入射する。
【0066】上述のB光反射ダイクロイック膜を透過し
たR光、G光混合光は、第1プリズム32の面32bよ
り射出し、この面32bと空隙を有して配置される第2
プリズム33に面33aから入射する。この光は第2プ
リズム33中を進行して第2プリズム33と第3プリズ
ム34との接合面34aに形成されたR光反射ダイクロ
イック膜によって反射されるR光と、このR光反射ダイ
クロイック膜を透過して第3プリズム34に入射するG
光とに色分解される。R光は、第2プリズムの面33a
で全反射作用を受けて面33cから射出し、この面33
c近傍に配設されたR光用反射型ライトバルブ35Rに
入射する。第3プリズム34に入射したG光は、そのま
ま進行して面34bから射出し、この面34b近傍に配
置されたG光用反射型ライトバルブ35Gに入射する。
【0067】上述したR、G、Bの各色光は、それぞれ
の色に対応する反射型ライトバルブ35R、35Gおよ
び35Bで反射される際に、これらの反射型ライトバル
ブ35R、35Gおよび35Bに入力される色信号に応
じて変調作用を受け、変調光すなわち第2偏光(S偏
光)と非変調光すなわち第1偏光(P偏光)との混合光
となって上述した第1〜第3プリズム32、33および
34中で構成される色分解合成プリズム中を逆行して進
行し、色合成がなされる。色合成された変調光/非変調
光の混合光は、第1プリズム32の面32aから射出
し、偏光ビームスプリッタ31に入射する。そして変調
光のみが偏光ビームスプリッタ31の偏光分離膜で検光
されて反射され、投射レンズ36を介してフルカラー像
が不図示のスクリーン上に投射される。
【0068】なお、本実施の形態において各反射型ライ
トバルブ35R、35Gおよび35Bに入射させる直線
偏光は第1偏光(P偏光)であったが、もちろん第2偏
光(S偏光)とすることが可能であることはいうまでも
ない。その際には、上述の色分解合成光学プリズムの配
設位置を変え、図6において偏光ビームスプリッタ31
の上方すなわちマイナスY方向の位置に配設すればよ
い。このように構成することにより、偏光ビームスプリ
ッタ31の偏光分離膜で反射されたS偏光が色分解合成
光学プリズムに入射し、さらに各反射型ライトバルブ3
5R、35Gおよび35Bで反射される際に変調された
光すなわち第1偏光(P偏光)は偏光ビームスプリッタ
31で検光されてY方向に進む。この光は投射レンズ3
6を介して不図示のスクリーン上に投射される。
【0069】以上に説明したように、本実施の形態の投
射型表示装置においては、各色光用に配置された反射型
ライトバルブ35R、35Gおよび35Bに対して明る
くてムラの少ない単一振動方向の直線偏光を導くことが
できる。したがって、スクリーン上に形成される投射像
も高輝度かつ輝度ムラの少ないものとなる。
【0070】また、本実施の形態に係る投写型表示装置
においても、光源1Aおよび1Bのうちのいずれか一灯
のみを点灯させることも二灯同時点灯することもできる
ので、状況に応じて投射像の輝度を常に適正に維持する
ことが容易となる。
【0071】− 第5の実施の形態 − 図7は、第4の実施の系統と同様に反射型ライトバルブ
が用いられる投写型表示装置に本発明のライトバルブ照
明装置を組み込んだ例を示すものである。図7中に示さ
れるライトバルブ照明装置は、図1に示されるライトバ
ルブ照明装置と同様の構成を有する。したがって、図1
のものと同じ構成要素には同じ符号を付してその説明を
省略する。また、図示の簡略化のため、偏光ビームスプ
リッタアレイ4Aおよび4Bに関しては、これらを構成
する偏光ビームスプリッタ4Aaおよび4Baの図示を
省略する。同様に、偏光ビームスプリッタ4A、4Bお
よび9の射出面に配設される1/2波長位相板5A、5
Bおよび10についてもその図示を省略する。
【0072】偏光照明装置から射出された第2偏光(S
偏光)の照明光は、まずB光反射ダイクロイックミラー
41aとR光、G光反射ダイクロイックミラー41bと
をX型に配置したいわゆるクロスダイクロイックミラー
41にそれぞれ45度の入射角度で入射する。各ダイク
ロイックミラーによって反射されたB光およびR光、G
光の混合光は、それぞれシリンドリカルレンズ11から
射出された光の進行方向に直交しかつ互いに反対の方向
すなわちマイナスY方向およびY方向に沿って進行し、
それぞれ折り曲げミラー43、44に45の入射角度で
入射する。折り曲げミラー43、44のそれぞれで反射
されたB光およびR光、G光混合光は、それぞれシリン
ドリカルレンズ11から射出された光の進行方向と平行
なX方向に沿って進行する。
【0073】B光は、フィールドレンズ43Bを経てB
光用偏光ビームスプリッタ44Bに入射する。このと
き、B光は偏光ビームスプリッタ44Bの偏光分離膜に
対してS方向の振動方向を有しているので、この偏光分
離膜で反射されてY方向に進行する。このB光はB光用
偏光ビームスプリッタ44Bの面44Ba近傍に配置さ
れたB光用反射型ライトバルブ45Bに入射する。
【0074】R光、G光の混合光は、この混合光の進行
経路上に配設されるG光反射ダイクロイックミラー42
に45度の入射角度で入射する。R光、G光混合光のう
ち、G光はG光反射ダイクロイックミラー42で反射さ
れてY方向に進行し、R光は透過してそのまま進行して
色分解される。
【0075】G光は、フィールドレンズ43Gを経てG
光用偏光ビームスプリッタ44Gに入射する。このと
き、G光は偏光ビームスプリッタ44Gの偏光分離膜に
対してS方向の振動方向を有しているので、この偏光分
離膜で反射されてマイナスX方向に進行する。このG光
はG光用偏光ビームスプリッタ44Gの面44Ga近傍
に配置されたG光用反射型ライトバルブ45Gに入射す
る。
【0076】R光は、フィールドレンズ43Rを経てR
光用偏光ビームスプリッタ44Rに入射する。このと
き、R光は偏光ビームスプリッタ44Rの偏光分離膜に
対してS方向の振動方向を有しているので、この偏光分
離膜で反射されてマイナスY方向に進行する。このR光
はR光用偏光ビームスプリッタ44Rの面44Ra近傍
に配置されたR光用反射型ライトバルブ45Rに入射す
る。
【0077】なお、フィールドレンズ43R、43Gお
よび43Bを各色光用偏光ビームスプリッタ44R、4
4Gおよび44Bの入射面近傍に配置する目的は、後述
する投射レンズ中の開口絞りによって定義される主光線
が反射型ライトバルブ45R、45Gおよび45Bそれ
ぞれにおいて光軸に対して平行になるように、すなわち
上記主光線がテレセントリックな位置に配置されるよう
にするためである。このようにテレセントリックな構成
とすることにより、カラーシェーディングを抑制するこ
とができる。フィールドレンズ43R、43Gおよび4
3Bの面形状は、第3の実施の形態でも説明したように
トーリック面となっている。なお、これらフィールドレ
ンズ43R、43Gおよび43Bの面形状をトーリック
面とするのに代えて、たとえばこれらのフィールドレン
ズ43R、43Gおよび43Bの入射面をシリンドリカ
ル面とし、射出面を球面とするものであってもよい。
【0078】以上のように、クロスダイクロイックミラ
ー41およびG光反射ダイクロイックミラー42によっ
て各色光用反射型ライトバルブ45R、45G、45B
までの光路長は3色とも同じになっている。
【0079】それぞれの色用の反射型ライトバルブ45
R、45Gおよび45Bに入射した光が反射される際
に、これらの反射型ライトバルブ45R、45Gおよび
45Bのそれぞれに入射される色信号に応じて変調作用
を受け、変調光すなわち第1偏光と非変調光すなわち第
2偏光との混合光となる。
【0080】これらの変調光/非変調光の混合光は、往
路を逆行してそれぞれビームスプリッタ44R、44G
および44Bに入射する。そして、各色の変調光のみが
対応する偏光ビームスプリッタ44R、44Gおよび4
4Bの偏光分離膜で検光されて透過し、色合成光学系を
構成するクロスダイクロイックプリズム46にそれぞて
異なる入射面から入射する。クロスダイクロイックプリ
ズム46の内部にはR光反射ダイクロイック膜46Rと
B光反射同膜46Bとが互い直交するようにX型に配置
される。上述したR光、G光およびB光は、クロスダイ
クロイックプリズム46によって色合成されてX方向に
射出し、投射レンズ47を介してフルカラー像として不
図示のスクリーン上に投射される。
【0081】以上に説明したように、本実施の形態の投
射型表示装置においては、各色光用に配置された反射型
ライトバルブ35R、35Gおよび35Bに対して明る
くてムラの少ない単一振動方向の直線偏光を導くことが
できる。したがって、スクリーン上に形成される投射像
も高輝度かつ輝度ムラの少ないものとなる。
【0082】また、本実施の形態に係る投写型表示装置
においても、光源1Aおよび1Bのうちのいずれか一灯
のみを点灯させることも二灯同時点灯することもできる
ので、状況に応じて投射像の輝度を常に適正に維持する
ことが容易となる。
【0083】さらに、本実施の形態に係る投写型表示装
置に用いられるライトバルブ照明装置によれば、上述の
ようなトーリック面を有するフィールドレンズ43R、
43Gおよび43Gを各色光用の偏光ビームスプリッタ
44R、44Gおよび44Bのそれぞれの入射面近傍に
配設することにより、カラーシェーディングを抑制して
コントラストの高い鮮明な投射像を得ることができる。
【0084】− 第6の実施の形態 − 第5の実施の形態の説明で参照した図7を引き続き参照
して第6の実施の形態の説明をする。本実施の形態で
は、以上の実施の形態にて説明したライトバルブ照明装
置およびこのライトバルブ照明装置を使用した投射型表
示装置の使用形態を示す。
【0085】図7に示される投写型表示装置に用いられ
るライトバルブ照明装置は、以下で説明するように3つ
の部分から構成される。
【0086】第1の部分は、光源1A、レンズ板2A、
レンズ板3A、偏光ビームスプリッタアレイ4A、1/
2波長位相板5A(図7では不図示、図1参照)および
シリンドリカルレンズ6Aで構成される部分(以下では
この部分を「A部分」と称する)である。
【0087】第2の部分は、光源1B、レンズ板2B、
レンズ板3B、偏光ビームスプリッタアレイ4B、1/
2波長位相板5B(図7では不図示、図1参照)および
シリンドリカルレンズ6Bで構成される部分(以下では
この部分を「B部分」と称する)である。
【0088】そして、第3の部分は上記A部分とB部分
が共通して使用する部分である。すなわち、偏光ビーム
スプリッタ7、レンズ板8、偏光ビームスプリッタアレ
イ9、1/2波長位相板10(図7では不図示、図1参
照)および集光レンズ11で構成される部分(以下では
この部分を「C部分」と称する)である。
【0089】これらA、B、C部分から構成されるライ
トバルブ照明装置は、既に説明したようにライトバルブ
に対して高輝度かつ均一な照明を行うことができるが、
見方を変えると以下に述べる特性を有している。
【0090】すなわち、本ライトバルブ照明装置におい
ては、仮に上記B分(A部分でもよい)を取り除いてA
部分(B部分)とC部分のみから構成される照明装置と
することもできる。このときには、照明輝度が半分にな
るだけで、他に色バランスが乱れてしまう等の問題も発
生しない。この理由は、既に説明したように、A部分と
C部分とで構成されるライトバルブ照明装置の機能と、
B部分とC部分とで構成されるライトバルブ照明装置と
で、同じ機能を有しているからである。
【0091】したがって、本発明に係るライトバルブ照
明装置は、A部分とB部分とで互いに独立した照明装置
として用いることができる。すなわち、A部分とC部分
とで構成される照明装置に対して、Bの部分をA部分の
予備とすることができる。たとえば、ランプ寿命や事故
などにより光源1Aのランプが切れてしまった場合に光
源1Aのランプ等を交換することなく、すぐにB部分を
機能させるさせることができる。この点、従来の技術に
係るライトバルブ照明装置ではB部分を有していないの
で一旦A部分の光源部を交換することになる。しかし、
光軸の調整等が必要なため、光源を交換してすぐに使用
を再開することはできない。これに対して、本発明に係
るライトバルブ照明装置によれば、あらかじめB部分の
光軸調整等を行っておけばよいので電気的なスイッチン
グをおこなうだけですぐに使用を再開することができ
る。
【0092】また、投写型表示装置を連続して長時間使
用するような場合に、A部分とB部分とを交互に用いる
ことにより光源の温度上昇を抑制することができる。こ
のとき、A部分とB部分とを交互に用いる場合に、手動
で切り替えるものであってもよいが、自動的に切り替え
られるようにしてもよい。たとえば、光源1Aおよび1
Bの近傍に温度センサ等を設置しておき、これらの温度
センサで検出される温度が、ランプ寿命や光源周辺に配
設される部品等にとって好ましくない温度に近づいた場
合に自動的に光源を切り替えることもできる。
【0093】− 第7の実施の形態 − 第5および第6の実施の形態の説明で参照した図7を引
き続き参照して第7の実施の形態の説明をする。本実施
の形態では、以上の実施の形態にて説明したライトバル
ブ照明装置およびこのライトバルブ照明装置を使用した
投射型表示装置の、第6の実施の形態で説明したのと異
なる使用形態のものを示す。
【0094】第6の実施の形態で説明したように、本発
明に係るライトバルブ照明装置はA部分とC部分とで構
成されるライトバルブ照明装置に対して、同機能を有す
るB部分とC部分とで構成されるライトバルブ照明装置
を付け加えたものとなっている。本実施の形態は、その
B部分とC部分とで構成されるライトバルブ照明装置の
使用法に関するものである。
【0095】図7に示される投射型表示装置において、
投射レンズは単焦点レンズでなくズームレンズが組み込
まれていることが多い。このため、投写型表示装置から
スクリーンまでの距離すなわち投射距離が一定であって
も、投射レンズを広角側に設定すればスクリーン上に投
射される像の輝度は低下する。同様に、投射距離が遠く
なった場合にもスクリーン上に投射される像の輝度は低
下する。このような場合に、投射レンズの設定焦点距離
や投射距離に応じて光源を一灯点灯から二灯同時点灯へ
と切り替える。さらに、投射型表示装置が用いられる環
境が比較的明るいような状況においても光源を一灯点灯
から二灯同時点灯へと切り替える。
【0096】以上に説明したように、スクリーン上に投
射される像の輝度が低下する場合、あるいは投射型表示
装置が用いられる環境が比較的明るいような場合に、必
要に応じて光源を一灯点灯から二灯同時点灯へと切り替
えることにより、投射像を常に見やすくすることができ
る。また、スクリーン上に投射される像の輝度がさほど
必要ないときには一灯のみの点灯とすることにより、省
エネルギ性に優れ、かつ投写型表示装置のランプ交換の
時間間隔を延ばすことができる。
【0097】以上の発明の実施の形態と請求項との対応
において、光源1Aが第1の光源を、光源1Bが第2の
光源を、偏光ビームスプリッタアレイ4Aおよび1/2
波長位相板5Aが第1の偏光変換装置を、偏光ビームス
プリッタアレイ4Bおよび1/2波長位相板5Bが第2
の偏光変換装置を、偏光ビームスプリッタアレイ9およ
び1/2波長位相板10が第3の偏光変換装置を、レン
ズ2Aaおよび2Baが非点集光光学系を、レンズ板2
Aが第1のレンズアレイを、レンズ板2Bが第2のレン
ズアレイを、レンズ板3Aが第1のシリンドリカルレン
ズアレイを、レンズ板3Bが第2のシリンドリカルレン
ズアレイを、レンズ板8が第3のシリンドリカルレンズ
アレイをそれぞれ構成する。
【0098】
【発明の効果】以上に説明したように、 (1) 請求項1に記載の発明によれば、第1および第
2の光源から出射される互いに直交する振動方向を有す
る直線偏光を偏光ビームスプリッタに入射して同一の射
出面から出射させて合成し、この偏光ビームスプリッタ
の射出面から射出された、互いに直交する振動方向を有
する直線偏光の合成光を単一の振動方向を有する直線偏
光に合成してライトバルブに導くことにより、光源から
射出される光を効率よくライトバルブに導くことができ
る。このため、ライトバルブの照明輝度を容易に増すこ
とができる。 (2) 請求項2に記載の発明によれば、第1および第
2の光源からそれぞれ射出される照明光のうち、たとえ
ば第1および第2のレンズアレイを構成する非点集光光
学系の球欠面すなわちサジタル面に沿って進む光と子午
面すなわちメリジオナル面に沿って進む光とに関して照
明光の光路上の相異なる前後方向の位置に配設された別
個のシリンドリカルレンズアレイおよびシリンドリカル
レンズによってライトバルブ上に集光することができ
る。すなわち、第1の光源から出射される照明光のう
ち、球欠面に沿って進む光は第1のレンズアレイ、偏光
ビームスプリッタの入射側に配設される第1のシリンド
リカルレンズアレイおよび第1のシリンドリカルレンズ
によってライトバルブ上に集光でき、子午面に沿って進
む光は第1のレンズアレイと偏光ビームスプリッタの射
出側に配設される第3のシリンドリカルレンズアレイお
よび第3のシリンドリカルレンズによってライトバルブ
上に集光できる。同様に、第2の光源から出射される照
明光のうち、球欠面に沿って進む光は第2のレンズアレ
イ、偏光ビームスプリッタの入射側に配設される第2の
シリンドリカルレンズアレイおよび第2のシリンドリカ
ルレンズによってライトバルブ上に集光でき、子午面に
沿って進む光は第2のレンズアレイと偏光ビームスプリ
ッタの射出側に配設される第3のシリンドリカルレンズ
アレイおよび第3のシリンドリカルレンズによってライ
トバルブ上に集光できる。このようにして、第1、第2
の光源から射出する光をライトバルブ上に導くための光
学系の一部を供用化でき、またハーフミラー等を用いて
二つの光源から射出される光を合成してライトバルブ上
に導くのに比べて効率よくライトバルブを照明すること
が可能となる。 (3) 請求項3に記載の発明によれば、第1の光源用
に用いられる第1のレンズアレイを構成する非点集光光
学系の第2の焦点位置と、第2の光源用に用いられる第
2のレンズアレイを構成する非点集光光学系の第4の焦
点位置が1つの焦点面上で一致するように配設され、こ
の焦点面上に第3のシリンドリカルレンズを配設するこ
とにより第3のシリンドリカルレンズを第1および第2
の光源用に共用することができ、かつ量光源から射出さ
れた光をライトバルブ上に集光することができるので効
率よくライトバルブを照明することができる。 (4) 請求項4に記載の発明によれば、光源から射出
される光をライトバルブ上に集光する光学系がたとえば
第1および第2のレンズアレイを構成する非点集光光学
系の、球欠面すなわちサジタル面に沿って進む光と子午
面すなわちメリジオナル面に沿って進む光とに関して開
口数が異なるのに対応してフィールドレンズのレンズ形
状を定めることができる。このため、ムラなく効率的に
ライトバルブを照明することができる。 (5) 請求項5に記載の発明によれば、独立した複数
の光源から射出された光を1つのライトバルブに効率よ
く導くように構成することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のライトバルブ照明装置の第1の実施の
形態を示す図である。
【図2】図1のライトバルブ照明装置のXY平面に平行
な断面を示す図である。
【図3】図1のライトバルブ照明装置のXZ平面に平行
な断面を示す図である。
【図4】本発明のライトバルブ照明装置の第2の実施の
形態を示す図である。
【図5】第3の実施の形態を示す図であり、本発明のラ
イトバルブ照明装置が用いられる投射型表示装置の構成
を示す図である。
【図6】第4の実施の形態を示す図であり、本発明のラ
イトバルブ照明装置が用いられる投写型表示装置の構成
を示す図である。
【図7】第5〜第7の実施の形態を示す図であり、本発
明のライトバルブ照明装置が用いられる投写型表示装置
の構成を示す図である。
【符号の説明】
1A、1B 光源 2A、2B レンズ板 3A、3B、8 レンズ板 4A、4B、9 偏光ビームスプリッタアレイ 5A、5B、10 1/2波長位相板 6A、6B、11 シリンドリカルレンズ 7、13、31、44R、44G、44B 偏光ビーム
スプリッタ 12、27R、27G、27B 透過型ライトバルブ 12’、35R、35G、35B、45R、45G、4
5B反射型ライトバルブ 21、22、23、24、42 ダイクロイックミラー 25、26、43、44 折り曲げミラー 32、33、34 色分解合成プリズム 41 クロスダイクロイックミラー 46 クロスダイクロイックプリズム 29、36、47 投射レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 21/14 F21M 1/00 S G09F 9/00 360 H04N 5/74 (72)発明者 佐藤 正聡 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 2H088 EA12 HA13 HA20 MA06 2H099 AA12 BA09 CA06 CA08 3K042 AA01 CB08 CB09 5C058 EA11 EA12 EA13 EA26 5G435 BB17 EE21 FF05 FF12 GG04 GG23 GG26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の振動方向を有して第1の入射面から
    入射する直線偏光を透過させ、前記第1の入射面と対向
    する射出面に導く一方、前記第1の振動方向と直交する
    第2の振動方向を有して前記第1の入射面とは異なる第
    2の入射面から入射する直線偏光を反射し、前記射出面
    に導く偏光ビームスプリッタと、 前記偏光ビームスプリッタの前記第1および第2の入射
    面にそれぞれ対向して配設される第1および第2の光源
    と、 前記第1の光源と前記偏光ビームスプリッタの前記第1
    の入射面との間に配設され、前記第1の光源から出射さ
    れる光を前記第1の振動方向を有する直線偏光に変換す
    る第1の偏光変換装置と、 前記第2の光源と前記偏光ビームスプリッタの前記第2
    の入射面との間に配設され、前記第2の光源から出射さ
    れる光を前記第2の振動方向を有する直線偏光に変換す
    る第2の偏光変換装置と、 前記偏光ビームスプリッタの前記射出面の後方に配設さ
    れ、前記偏光ビームスプリッタより出射した前記第1の
    振動方向を有する直線偏光および前記第2の振動方向を
    有する直線偏光のうち、いずれかの直線偏光の振動方向
    を他の振動方向に変換し、前記第1および第2の振動方
    向を有する直線偏光を単一の振動方向を有する直線偏光
    に合成してライトバルブに導く第3の偏光変換装置とを
    有することを特徴とするライトバルブ照明装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のライトバルブ照明装置に
    おいて、 前記偏光ビームスプリッタの前記第1の入射面に入射す
    る光の進行方向である第1の進行方向を含む第1の面に
    平行な断面では第1の焦点位置を有し、前記第1の進行
    方向を含みかつ前記第1の面に直交する第2の面に平行
    な断面では前記第1の焦点位置よりも遠方の第2の焦点
    位置を有する非点集光光学系が前記第1の進行方向と略
    直交する平面上に複数配列されて構成され、前記第1の
    光源と前記第1の偏光変換装置との間に配設される第1
    のレンズアレイと、 前記偏光ビームスプリッタの前記第2の入射面に入射す
    る光の進行方向である第2の進行方向を含む第3の面に
    平行な断面では第3の焦点位置を有し、前記第2の進行
    方向を含みかつ前記第3の面に直交する第4の面に平行
    な断面では前記第3の焦点位置よりも遠方の第4の焦点
    位置を有する非点集光光学系が前記第2の進行方向と略
    直交する平面上に複数配列されて構成され、前記第2の
    光源と前記第2の偏光変換装置との間に配設される第2
    のレンズアレイと、 シリンドリカルレンズが、その円柱軸を前記第1の面に
    直交するようにして前記第1の進行方向に略直交する平
    面上に複数配列されて構成され、前記第1の偏光変換装
    置の入射面近傍に配設された第1のシリンドリカルレン
    ズアレイと、 シリンドリカルレンズが、その円柱軸を前記第3の面に
    直交するようにして前記第2の進行方向に略直交する平
    面上に複数配列されて構成され、前記第2の偏光変換装
    置の入射面近傍に配設された第2のシリンドリカルレン
    ズアレイと、 シリンドリカルレンズが、その円柱軸を前記第2の面に
    直交するようにして前記第1の進行方向に略直交する平
    面上に複数配列されて構成され、前記第3の偏光変換装
    置の入射面近傍に配設された第3のシリンドリカルレン
    ズアレイと、 円柱軸が前記第1の面に直交するようにして前記第1の
    偏光変換装置の射出面近傍に配設された第1のシリンド
    リカルレンズと、 円柱軸が前記第3の面に直交するようにして前記第2の
    偏光変換装置の射出面近傍に配設された第2のシリンド
    リカルレンズと、 円柱軸が前記第2の面に直交するようにして前記第3の
    偏光変換装置の射出面近傍に配設された第3のシリンド
    リカルレンズとをさらに有することを特徴とするライト
    バルブ照明装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のライトバルブ照明装置に
    おいて、 前記第2の焦点位置および前記第4の焦点位置が一つの
    焦点面上で一致するように前記第1および第2のレンズ
    アレイの配設位置が定められ、 前記焦点面近傍に前記第3のシリンドリカルレンズアレ
    イが配設され、 前記第1の焦点位置近傍に前記第1のシリンドリカルレ
    ンズレンズアレイが配設され、 前記第3の焦点位置近傍に前記第2のシリンドリカルレ
    ンズアレイが配設されることを特徴とするライトバルブ
    照明装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のライトバルブ照明装置に
    おいて、 前記ライトバルブの入射面近傍に配設され、前記第1の
    面に平行な断面と、前記第2の面に平行な断面とで相異
    なる曲率を有するフィールドレンズをさらに有すること
    を特徴とするライトバルブ照明装置。
  5. 【請求項5】光源と、 光源から出射される光の進行方向を含む第1の面に平行
    な断面では第1の焦点位置を有し、前記進行方向を含み
    かつ前記第1の面と直交する第2の面に平行な断面では
    第2の焦点位置を有する非点集光光学系が前記進行方向
    と略直交する平面上に複数配列されて構成されるレンズ
    アレイと、 シリンドリカルレンズが、その円柱軸を前記第1の面に
    直交するようにして前記進行方向に略直交する平面上に
    複数配列されて構成され、前記第1の焦点位置近傍に配
    設される第1のシリンドリカルレンズアレイと、 前記第1のシリンドリカルレンズアレイの射出面近傍に
    配設され、前記光源から出射される光を第1の振動方向
    を有する直線偏光に変換する第1の偏光変換装置と、 シリンドリカルレンズが、その円柱軸を前記第2の面に
    直交するようにして前記進行方向に略直交する平面上に
    複数配列されて構成され、前記第2の焦点位置近傍に配
    設される第2のシリンドリカルレンズアレイとを有する
    ことを特徴とするライトバルブ照明装置。
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