JP2000154345A - 消去可能な印刷インキ - Google Patents

消去可能な印刷インキ

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JP2000154345A
JP2000154345A JP26233499A JP26233499A JP2000154345A JP 2000154345 A JP2000154345 A JP 2000154345A JP 26233499 A JP26233499 A JP 26233499A JP 26233499 A JP26233499 A JP 26233499A JP 2000154345 A JP2000154345 A JP 2000154345A
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JP
Japan
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color
printing ink
vehicle
paper
weight
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Application number
JP26233499A
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English (en)
Inventor
Kenji Sano
健二 佐野
Akira Takayama
暁 高山
Shigeru Machida
茂 町田
Shigeru Ikeda
成 池田
Taeko Urano
妙子 浦野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種印刷物の印刷に用いることができる消去
可能な印刷インキを提供し、消去した後の印刷用紙をリ
ユースして紙資源を効率的に活用する。 【解決手段】 呈色性化合物、顕色剤、ビヒクルおよび
必要に応じて消色剤を含有し、呈色性化合物および顕色
剤が高分子材料と混練されて固体状態でビヒクル中に分
散している消去可能な印刷インキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凸版、平版、凹版
および孔版の各種印刷方法で用いられる消去可能な印刷
インキに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスオートメーションが進展
するにつれ、各種の情報量が著しく増大し、それに合わ
せてハードコピーによる情報の出力も増大している。ハ
ードコピー出力は、最も基本的な情報表示手段であり、
汎用性と保存性に優れている。しかし、ハードコピー出
力では、情報が増加すると記録媒体としての紙を大量に
使用することになるので、紙の原料となる木材の伐採の
増加につながる。森林資源は地球環境の維持および炭酸
ガスによる温室効果の抑制の観点から非常に重要な意味
を持つ。このため、新たな木材の伐採を最低限に抑え、
現在すでに保有している紙資源を効率的に活用すること
が大きな課題となっている。
【0003】従来、紙資源の再利用(リサイクル)は、
画像形成材料が印刷された紙を多量の漂白剤と水を用い
て処理し、紙繊維を漉き直して紙質の悪い再生紙を製造
することにより行われている。このような方法は、再生
紙のコストを高騰させるうえに、廃液の処理に伴う新た
な環境汚染の原因となる。
【0004】これに対して本発明者らは、呈色性化合
物、顕色剤およびこれらの化合物と相溶性のある消色剤
を含有し、通常の画像形成材料と同様に画像を形成する
ことができ、しかも熱または溶媒で処理することにより
画像の消去が可能な画像形成材料(たとえば、インクジ
ェットプリンタ用インクおよびトナー)の開発を進めて
いる。こうした消去可能な画像形成材料を用いれば、紙
質の劣化を極力防ぎながら、画像を消去して白紙状態に
戻した紙を何度も繰り返して再使用(リユース)するこ
とができる。そして、リユースによる紙質の低下が著し
くなった時点でリサイクルすればよいので、紙資源の利
用効率が飛躍的に向上する。こうして実質的な紙の使用
量を減らすことができるので、木材の伐採を最小限に抑
えることができる。しかも、現行のリサイクルシステム
で問題となる再生紙のコスト高や廃液処理による環境汚
染も極力避けることができる。
【0005】一方で、紙の使用量が最も多い用途は、新
聞、広告、雑誌、書籍などの印刷物である。これらの印
刷物を効率よくリユース、リサイクルすることができれ
ば、紙資源を極めて効率的に活用できる。これらの印刷
物に用いられている紙をリユースするためには、消去可
能な印刷インキを開発することが重要になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、凸
版、平版、凹版および孔版の各種印刷方法による、新
聞、広告、雑誌、書籍などの印刷物の印刷に用いること
ができる消去可能な印刷インキを提供し、印刷インキを
消去した後の印刷用紙をリユースして紙資源を効率的に
活用することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の消去可能な印刷
インキは、呈色性化合物、顕色剤、およびビヒクルを含
有し、前記呈色性化合物および顕色剤がマイクロカプセ
ルに封入されていることを特徴とする。
【0008】本発明の他の消去可能な印刷インキは、呈
色性化合物、顕色剤、およびビヒクルを含有し、前記呈
色性化合物および顕色剤が高分子材料(バインダーポリ
マー)と混練されて固体状態で前記ビヒクル中に分散し
ていることを特徴とする。
【0009】本発明の消去可能な印刷インキは、上記の
各成分のほかに、さらに消色剤を含有していてもよい。
また、本発明の消去可能な印刷インキでは、上記の各成
分のうちビヒクルまたは高分子材料が消色剤として作用
するものであってもよい。このように消色剤を含有する
か、またはビヒクルもしくは高分子材料が消色剤として
作用する印刷インキは、加熱するかまたは消去溶媒を接
触させることにより消去することができる。
【0010】また、印刷インキは消色剤を含まないもの
でもよく、このような印刷インキは消去剤を含有する消
去溶媒を接触させることにより消去することができる。
【0011】本発明において、呈色性化合物および顕色
剤を高分子材料と混練してインキ中において固体状態で
分散させる場合、呈色性化合物および顕色剤を保持する
ための高分子材料は、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂
および化学反応硬化性樹脂からなる群より選択されるも
のであることが好ましい。
【0012】本発明には、呈色性化合物、顕色剤および
ビヒクル、または呈色性化合物、顕色剤、消色剤および
ビヒクルを含有するが、上記のように呈色性化合物およ
び顕色剤がマイクロカプセルに封入されていないか、呈
色性化合物および顕色剤が高分子材料と混練されていな
い印刷インキも含まれる。本発明においては、このよう
な印刷インキに含まれるビヒクルの成分である樹脂およ
びワックスの酸価が10以下であることが必要となる。
一方、呈色性化合物および顕色剤がマイクロカプセルま
たは高分子材料によりビヒクルから分離されている印刷
インキでは、ビヒクル成分の酸価は特に限定されない。
【0013】本発明においては、ビヒクルの成分である
溶剤として、テトラリンまたはジペンテンを含有するも
のを用いることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る印刷インキは、呈色
性化合物と顕色剤と消色剤とを用いることにより発色・
消色が可能になっている。なお、ビヒクルが消色剤とし
て作用することもある。本発明の印刷インキの消去は、
加熱または消去溶媒との接触によりなされる。
【0015】本発明の印刷インキにおいて、発色状態と
消色状態との間の状態変化は以下のような原理でなされ
る。まず、印刷インキを加熱して消去する場合について
説明する。室温においては、呈色性化合物および顕色剤
の相と消色剤の相とが相分離した状態が平衡状態に近
い。この場合、呈色性化合物と顕色剤とが互いに相互作
用して発色状態になっている。この状態から、組成系を
融点以上に加熱すると、顕色剤が流動状態の消色剤に優
先的に溶解し、呈色性化合物との相互作用を失うため消
色状態になる。溶融状態にある組成系を冷却することに
よって強制的に固化すると、消色剤は平衡溶解度を越え
た量の顕色剤を取り込んで非晶質化し、室温で無色にな
る。非晶質の組成系は、相対的には非平衡な状態にある
が、ガラス転移点Tg以下の温度では十分長寿命であ
り、Tgが室温以上であるならば非晶質状態から容易に
平衡状態に移ることはない。
【0016】印刷インキを消去溶媒に接触させる方法で
も、加熱による方法とほぼ同様に以下のような原理で消
去がなされる。すなわち、紙上の発色状態にある印刷イ
ンキを消去溶媒に接触させると、インキ成分中への消去
溶媒の侵入により顕色剤および消色剤が比較的自由に動
ける状態になる。この結果、顕色剤が消色剤と混合し、
顕色剤と呈色性化合物との相互作用が失われて印刷イン
キは消色する。そして、紙から消去溶媒を除去すると、
消色剤が平衡溶解度を超えた量の顕色剤を取り込んだ状
態で非晶質化するため、印刷インキの消去状態が固定さ
れる。この消去状態は、室温において非常に安定であ
る。
【0017】本発明で用いられる呈色性化合物として
は、ロイコオーラミン、ジアリールフタリド、ポリアリ
ールカルビノール、アシルオーラミン、アリールオーラ
ミン、ローダミンBラクタム、インドリン、スピロピラ
ン、フルオランなどの電子供与性有機物が挙げられる。
【0018】具体的な呈色性化合物として、クリスタル
バイオレットラクトン(CVL)、マラカイトグリーン
ラクトン、2−アニリノ−6−(N−シクロヘキシル−
N−メチルアミノ)−3−メチルフルオラン、2−アニ
リノ−3−メチル−6−(N−メチル−N−プロピルア
ミノ)フルオラン、3−[4−(4−フェニルアミノフ
ェニル)アミノフェニル]アミノ−6−メチル−7−ク
ロロフルオラン、2−アニリノ−6−(N−メチル−N
−イソブチルアミノ)−3−メチルフルオラン、2−ア
ニリノ−6−(ジブチルアミノ)−3−メチルフルオラ
ン、3−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)フルオ
ラン、2−クロロ−6−(ジエチルアミノ)フルオラ
ン、7−(N,N−ジベンジルアミノ)−3−(N,N
−ジエチルアミノ)フルオラン、3,6−ビス(ジエチ
ルアミノ)フルオラン−γ−(4’−ニトロアニリノ)
ラクタム、3−ジエチルアミノベンゾ[a]−フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アミノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−キシリジノフルオラ
ン、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−
イル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ
フェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール
−3−イル)フタリド、3−ジエチルアミノ−7−クロ
ロアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7,8−
ベンゾフルオラン、3,3−ビス(1−n−ブチル−2
−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,6−ジ
メチルエトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−
メトキシ−7−アミノフルオラン、DEPM、ATP、
ETAC、2−(2−クロロアニリノ)−6−ジブチル
アミノフルオラン、クリスタルバイオレットカルビノー
ル、マラカイトグリーンカルビノール、N−(2,3−
ジクロロフェニル)ロイコオーラミン、N−ベンゾイル
オーラミン、ローダミンBラクタム、N−アセチルオー
ラミン、N−フェニルオーラミン、2−(フェニルイミ
ノエタンジリデン)−3,3−ジメチルインドリン、
N,3,3−トリメチルインドリノベンゾスピロピラ
ン、8’−メトキシ−N,3,3−トリメチルインドリ
ノベンゾスピロピラン、3−ジエチルアミノ−6−メチ
ル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−ベンジ
ルオキシフルオラン、1,2−ベンゾ−6−ジエチルア
ミノフルオラン、3,6−ジ−p−トルイジノ−4,5
−ジメチルフルオラン、フェニルヒドラジド−γ−ラク
タム、3−アミノ−5−メチルフルオランなどが挙げら
れる。これらは単独で、または2種以上を混合して用い
ることができる。呈色性化合物を適宜選択すれば多様な
色の発色状態が得られることから、マルチカラー対応が
可能である。
【0019】本発明で用いられる顕色剤としては、フェ
ノール、フェノール金属塩、カルボン酸金属塩、ベンゾ
フェノン、スルホン酸、スルホン酸塩、リン酸、リン酸
金属塩、酸性リン酸エステル、酸性リン酸エステル金属
塩、亜リン酸、亜リン酸金属塩などの酸性化合物が挙げ
られる。具体的には、2,4−ジヒドロキシアセトフェ
ノン、2,5−ジヒドロキシアセトフェノン、2,6−
ジヒドロキシアセトフェノン、3,5−ジヒドロキシア
セトフェノン、2,3,4−トリヒドロキシアセトフェ
ノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、4,4’
−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4−トリヒド
ロキシベンゾフェノン、2,4,4’−トリヒドロキシ
ベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキ
シベンゾフェノン、2,3,4,4’−テトラヒドロキ
シベンゾフェノン、2,3−ジヒドロキシ安息香酸、4
−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−1,2,3
−ベンゼントリオール、4−[(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)メチル]−1,2,3−ベンゼ
ントリオール、4,6−ビス[(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)メチル]−1,2,3−ベンゼ
ントリオール、4,4’−[1,4−フェニレンビス
(1−メチルエチリデン)]−1,2,3−ベンゼント
リオール)、メチレントリス−p−クレゾール、メチレ
ンテトラキス−p−クレゾール、4,4’−シクロヘキ
シリデンビスフェノール、4,4’−シクロヘキシリデ
ンビス(3−メチルフェノール)、4,4’−(1−メ
チルエチリデン)ビスフェノール、4,4’−[1,4
−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)]ビス−
1,2−ベンゼンジオール、4,4’−[1−[4−
[1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチ
ル]フェニル]エチリデン]ビスフェノール、レゾルシ
ンクロマンA、レゾルシンフラバンZ、4,4’,4”
−エチリデントリスフェノール、4,4’−[(3,4
−ジヒドロキシフェニル)メチレン]ビス(2−メチル
フェノール)、没食子酸メチル、没食子酸エチル、没食
子酸n−プロピル、没食子酸n−ブチル、没食子酸i−
ブチル、没食子酸n−オクチル、没食子酸n−セチルな
どが挙げられる。これらは単独で、または2種以上を混
合して用いることができる。
【0020】次に、本発明の第1および第2の消去可能
な印刷インキの状態について説明する。ここで、従来よ
り使用されている通常の印刷インキでは、色素分子が凝
集した顔料成分が固体状態でビヒクル中に分散してい
る。これに対して、本発明の第1の消去可能な印刷イン
キでは、互いに結合して発色した呈色性化合物と顕色剤
とがマイクロカプセルに封入されて固体状態でビヒクル
中に分散している。この場合、マイクロカプセル中の呈
色性化合物および顕色剤は周囲のビヒクルから完全に隔
離されている。また、本発明の第2の消去可能な印刷イ
ンキでは、互いに結合して発色した呈色性化合物と顕色
剤とが高分子材料(バインダーポリマー)と混練されて
固体状態でビヒクル中に分散している。この場合、バイ
ンダーポリマーと混練された呈色性化合物および顕色剤
は周囲のビヒクルから完全に隔離されているわけではな
いが、物理的にはバインダーポリマーと一体化してい
る。
【0021】上述したように、呈色性化合物および顕色
剤のほかに消色剤を含有するかまたはビヒクルもしくは
高分子材料が消色剤として作用する印刷インキは、加熱
するかまたは消去溶媒を接触させることにより消去する
ことができ、消色剤を含まない印刷インキは消去剤を含
有する消去溶媒を接触させることにより消去することが
できる。本発明の第1および第2の消去可能な印刷イン
キでは、マイクロカプセルまたはバインダーポリマー中
への消去溶媒の侵入により呈色性化合物および顕色剤が
動きやすくなり、これらが消去剤と作用して相互作用し
なくなるため消色する。この消去操作後においても、マ
イクロカプセルに封入されているかまたはバインダーポ
リマーと一体化に混練されている呈色性化合物および顕
色剤はインキが印刷されていた画像領域から離れて周囲
へ広がり再発色することはないので、良好な消去状態を
得ることができる。
【0022】上記の印刷インキのうち、呈色性化合物お
よび顕色剤をバインダーポリマーと混練したものは、呈
色性化合物および顕色剤をマイクロカプセルで封入した
ものよりも、製造が容易であるという利点がある。たと
えば、発色状態の呈色性化合物、顕色剤および消去剤を
消去性のない樹脂と混練してもよいし、発色状態の呈色
性化合物および顕色剤を消去性のない樹脂と混練した後
にさらに消去性のある樹脂と混練りしてもよい。なお、
消去性のない溶剤中において、発色状態の呈色性化合物
および顕色剤の存在下で、消去性のない樹脂を重合させ
るようにしてもよい。
【0023】本発明において、呈色性化合物および顕色
剤とともに混練される高分子材料(バインダーポリマ
ー)としては、代表的にはポリスチレン、スチレンまた
はその誘導体を含む共重合体、およびアクリル樹脂が用
いられる。ポリスチレン、スチレンまたはその誘導体を
含む共重合体としては、例えばポリスチレンホモポリマ
ー、水素添加スチレン樹脂、スチレン−イソブチレン共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン三元共重合体、アクリロニ
トリル−スチレン−アクリル酸エステル三元共重合体、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリ
ル−アクリルゴム−スチレン三元共重合体、アクリロニ
トリル−塩素化スチレン−スチレン三元共重合体、アク
リロニトリル−EVA−スチレン三元共重合体、スチレ
ン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレ
ン共重合体、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−マ
レイン酸エステル共重合体、スチレン−無水マレイン酸
共重合体などが挙げられる。アクリル樹脂としては、ポ
リアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリエチ
ルメタクリレート、ポリn−ブチルメタクリレート、ポ
リグリシジルメタクリレート、ポリ含フッ素アクリレー
ト、スチレン−メチルメタクリレート共重合体、スチレ
ン−ブチルメタクリレート共重合体、スチレン−エチル
アクリレート共重合体などが挙げられる。その他、ポリ
塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポ
リビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変
性ロジン、テルペン樹脂、脂肪酸または脂環式炭化水素
樹脂、芳香族石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィン
ワックスなどを用いることができる。以上のような高分
子材料は単独で、または2種以上混合して用いることが
できる。ただし、アクリル系の樹脂は、酸性分が残留し
ていると発色濃度を低下させるおそれがあるため、配合
量を調整することが好ましい。
【0024】また、本発明においては、呈色性化合物お
よび顕色剤とともに混練される高分子材料(バインダー
ポリマー)として、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂、
化学反応硬化性樹脂を用いることも有効である。これら
の樹脂を用いた場合、消去操作後に呈色性化合物および
顕色剤がバインダーポリマーから離れるのを抑制する効
果が高いので、より良好な消去状態が得られる。
【0025】本発明で用いられる消色剤としては、代表
的にはステロイド骨格のように球状に近く嵩高い分子骨
格を有し、アルコール性ヒドロキシル基を有する化合
物、たとえばステロール化合物が挙げられる。分子量が
100未満の低分子化合物や、分子量が100以上であ
っても直鎖状の長鎖アルキル誘導体や平面状の芳香族化
合物は適さない。ステロール化合物の具体例としては、
コレステロール、スチグマステロール、プレグネノロ
ン、メチルアンドロステンジオール、エストラジオール
ベンゾエート、エピアンドロステン、ステノロン、β
−シトステロール、プレグネノロン アセテート、β−
コレスタロール、5,16−プレグナジエン−3β−オ
ール−20−オン、5α−プレグネン−3β−オール−
20−オン、5−プレグネン−3β,17−ジオール−
20−オン 21−アセテート、5−プレグネン−3
β,17−ジオール−20−オン 17−アセテート、
5−プレグネン−3β,21−ジオール−20−オン
21−アセテート、5−プレグネン−3β,17−ジオ
ール ジアセテート、ロコゲニン、チゴゲニン、エスミ
ラゲニン、ヘコゲニン、ジオスゲニンおよびその誘導体
が挙げられる。なお、これらの消色剤を用いた場合、原
理的には発色状態と消色状態とを可逆的に繰り返すこと
ができる。
【0026】消色剤としては、顕色剤との相溶性が非常
に高い、コール酸、リトコール酸、テストステロンおよ
びコルチゾン、ならびにこれらの誘導体も挙げられる。
具体例としては、コール酸、コール酸メチルエステル、
コール酸ナトリウム、リトコール酸、リトコール酸メチ
ルエステル、リトコール酸ナトリウム、ヒオデオキシコ
ール酸、ヒオデオキシコール酸メチルエステル、テスト
ステロン、メチルテストステロン、11α−ヒドロキシ
メチルテストステロン、ヒドロコルチゾン、コレステロ
ールメチルカーボネート、α−コレスタノールが挙げら
れる。これらのうちでも特に2個以上のヒドロキシル基
を有するものが好ましい。
【0027】消色剤として、呈色性化合物と顕色剤との
相分離を抑制する作用を有するもの(相分離抑制剤)
を、他の消色剤と組み合わせて用いることもできる。
【0028】たとえば、非晶質性が高い相分離抑制剤と
して環式糖アルコールが挙げられる。具体例としては、
D−グルコース、D−マンノース、D−ガラクトース、
D−フルクトース、L−ソルボース、L−ラムノース、
L−フコース、D−リボデソース、α−D−グルコース
=ペンタアセテート、アセトグルコース、ジアセトン−
D−グルコース、D−グルクロン酸、D−ガラクツロン
酸、D−グルコサミン、D−フルクトサミン、D−イソ
糖酸、ビタミンC、エルトルビン酸、トレハロース、サ
ッカロース、マルトース、セロビオース、ゲンチオビオ
ース、ラクトース、メリビオース、ラフィノース、ゲン
チアノース、メレジトース、スタキオース、メチル=α
−グルコピラノシド、サリシン、アミグダリン、オイキ
サンチン酸が挙げられる。これらのうち1種または2種
以上を用いることができる。また、非晶質性が低い相分
離抑制剤として、環式糖アルコール以外のヒドロキシル
基を有する5員環以上の非芳香族環式化合物または環式
糖アルコールの誘導体が挙げられる。具体例としては、
脂環式1価アルコール、たとえばシクロドデカノール、
ヘキサヒドロサリチル酸、メントール、イソメントー
ル、ネオメントール、ネオイソメントール、カルボメン
トール、α−カルボメントール、ピペリトール、α−テ
ルピネオール、β−テルピネオール、γ−テルピネオー
ル、1−p−メンテン−4−オール、イソプレゴール、
ジヒドロカルベオール、カルベオール;脂環式多価アル
コール、たとえば1,4−シクロヘキサンジオール、
1,2−シクロヘキサンジオール、フロログルシトー
ル、クエルシトール、イノシトール、1,2−シクロド
デカンジオール、キナ酸、1,4−テルピン、1,8−
テルピン、ピノールヒドラート、ベツリン;多環式アル
コール誘導体、たとえばボルネオール、イソボルネオー
ル、アダマンタノール、ノルボルネオール、フェンコー
ル、ショウノウ、イソソルバイド;環式糖アルコールの
誘導体、たとえば1,2:5,6−ジイソプロピリデン
−D−マンニトールが挙げられる。これらのうち1種ま
たは2種以上を用いることができる。また、非晶質性が
高い相分離抑制剤と非晶質性が低い相分離抑制剤とを併
用することが好ましい。
【0029】消色剤は沸点が高く不揮発性であり、極性
基を有する化合物であることが好ましく、ポリマー(ま
たはオリゴマー)でもよい。たとえば、ポリマー消色剤
として、デンプン(馬鈴薯デンプン、とうもろこしデン
プンなど)、セルロース、セルロース誘導体などが好適
である。これらのポリマー消色剤は、発色状態にある呈
色性化合物および顕色剤がビヒクルから適切に分離され
ている状態では、ビヒクルの成分として用いることもで
きる。
【0030】本発明において、ビヒクルは(1)油、
(2)溶剤、(3)可塑剤、(4)樹脂、(5)ワック
スなどの成分を含有するものである。これらの成分の好
適な特性は以下の通りである。
【0031】(1)油は酸価が低く、カルボン酸を含有
せず、極性の低いものが好ましい。好適な油としては、
あまに油(酸価2.0)、オイチシカ油(酸価2.
0)、麻実油(酸価2.0)、サフラワー油(酸価1.
0)、大豆油(酸価3.0)、トール油(酸価3.0)
などが挙げられる。
【0032】(2)溶剤としては脂肪族系炭化水素が好
ましく、消去溶媒となりうるものは好ましくない。高沸
点炭化水素溶剤(たとえば商品名インキオイル、アイソ
パー)は特に有効である。高沸点炭化水素溶剤のうちで
もジペンテン(またはリモネン)およびテトラリンは、
消去性がなく、樹脂を溶解することなく良好な分散性を
与え、かつ他の成分に対して良好な溶解性を示すので特
に好ましい。その他の溶剤として、工業用ガソリン2
号、ミネラルスピリット、トルエン、キシレン、0号ソ
ルベンH(日本石油)などが挙げられる。一方、アルコ
ール、グリコール、グリコール誘導体、ケトン、エステ
ルなどは溶剤として適さない。なお、アルコールまたは
グリコールは、少量であれば水に混合して用いることが
できる。
【0033】(3)可塑剤は酸価が低く透明で極性が高
くないものが好ましい。エステル結合を有する可塑剤は
それほど好ましくないが、適量であれば混合してもよ
い。
【0034】(4)樹脂は酸価が低く、無着色であるこ
とが好ましい。好適な樹脂としては、ビニル樹脂、アル
キド樹脂、環化ゴムなどが挙げられる。ビニル樹脂はモ
ノオレフィン、ジオレフィンなどの不飽和炭化水素を原
料とするものであり、酸価が低い。アルキド樹脂や環化
ゴムは無色で良好な性質を示す。テルペン樹脂のような
天然ポリマーは淡黄色を呈するものがあるので使用を避
ける方がよい。従来、多くの印刷インクのビヒクルには
フェノール樹脂が用いられてきたが、フェノール樹脂は
酸価が高いので好ましくない。同様に、アクリル樹脂、
ポリアミド、ポリエステルなどの樹脂も酸価が高いので
好ましくない。
【0035】なお、ビヒクルの樹脂として、上述したデ
ンプン、セルロース、セルロース誘導体など、消色剤と
して作用するポリマーを用いてもよい。
【0036】(5)ワックスは酸価が低く透明なものが
好ましい。好適なワックスとしては、パラフィンワック
ス、ミクロクリスタリンワックス、地ろう、ポリエチレ
ンワックス、ポリテトラフルオレンワックスなどが挙げ
られる。エステル結合を有するワックスは好ましくな
い。
【0037】本発明において、ビヒクルの成分である樹
脂およびワックスの酸価を10以下と規定したのは、酸
価が10を超える、すなわち酸性成分が多いと、酸性成
分が顕色剤として作用するため、印刷インキの発色性能
を阻害するおそれがあるためである。特に、マイクロカ
プセルやバインダーポリマーを用いていない印刷インキ
では上記の酸価を条件を満たすことが重要になる。
【0038】一方、呈色性化合物および顕色剤をマイク
ロカプセルで封入するか高分子材料(バインダーポリマ
ー)と混練し、呈色性化合物および顕色剤をビヒクルな
どの他の成分から分離すれば、ビヒクル成分の酸価は特
に限定されない。このようにマイクロカプセル化または
バインダーポリマーと混練すれば、残りの成分としてこ
れまで通常の印刷インキに使用されてきた種々の材料を
用いることができるので、材料に対する制限が少ない。
【0039】本発明の印刷インキは、塗布した後、乾燥
することにより紙の上に定着される。この際、乾燥温度
は消色剤の融点より低い温度に設定される。本発明の印
刷インキは、加熱または溶媒との接触により消去するこ
とができる。なお、消色剤を含まない印刷インキは、消
色剤を含有する溶媒を用いて消去する。
【0040】本発明の印刷インキを加熱により消去する
場合、消去温度はビヒクルの成分である樹脂の軟化点以
上または消色剤の融点以上に設定される。
【0041】本発明の印刷インキを溶媒(消色剤を含む
場合もある)に接触させて消去する場合、以下のような
溶媒を用いることが好ましい。すなわち、(A)顕色剤
と消色剤との間の水素結合の形成を助ける性質を有する
ことが好ましく、さらに(B)樹脂(マイクロカプセ
ル、バインダーポリマー、ビヒクル樹脂)との親和性が
高く印刷インキの内部にまで浸透しやすい性質を有する
ことが好ましい。上記の(A)および(B)の性質を満
たす溶媒は単独で使用することができる。また、2種以
上の溶媒を混合して上記の2つの性質を満たすようにし
てもよい。
【0042】上記の(A)および(B)の両方の性質を
有する溶媒(第一群)としては、エーテル、ケトン、エ
ステルなどが挙げられる。具体例は、飽和エーテル、た
とえばエチルエーテル、エチルプロピルエーテル、エチ
ルイソプロピルエーテル、イソペンチルメチルエーテ
ル、ブチルエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイ
ソプロピルエーテル、エチルイソペンチルエーテル、ジ
ブチルエーテル、ジペンチルエーテル、ジイソペンチル
エーテル、ジヘキシルエーテル;不飽和エーテル、たと
えばエチルビニルエーテル、アリルエチルエーテル、ジ
アリルエーテル、エチルプロパルギルエーテル;二価ア
ルコールのエーテル、たとえば2−メトキシエタノー
ル、2−エトキシエタノール、2−ブトキシエタノー
ル、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエ
タン、1,2−ジブトキシエタン;環状エーテル、たと
えばオキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピ
ラン、ジオキソラン、ジオキサン、トリオキサン;飽和
ケトン、たとえばアセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルプロピルケトン、ジエチルケトン、イソプロピルメチ
ルケトン、ブチルメチルケトン、エチルプロピルケト
ン、イソブチルメチルケトン、ピナコロン、メチルペン
チルケトン、ブチルエチルケトン、ジプロピルケトン、
ジイソプロピルケトン、ヘキシルメチルケトン、イソヘ
キシルメチルケトン、へプチルメチルケトン、ジブチル
ケトン;不飽和ケトン、たとえばエチリデンアセトン、
アリルアセトン、メシチルオキシド;環状ケトン、たと
えばシクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロヘプ
タノン、シクロオクタノン;エステル、たとえばギ酸エ
チル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸イソブチル、ギ
酸ペンチル、ギ酸イソペンチル、酢酸エチル、酢酸イソ
プロピル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチ
ル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチル、酢酸sec−ア
ミル、酢酸ヘキシル、酢酸アリル、2−メトキシエチル
アセテート、2−エトキシエチルアセテート、1,2−
ジアセトキシエタン、プロピオン酸メチル、プロピオン
酸エチル、プロピオン酸プロピル、プロピオン酸イソプ
ロピル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸ペンチル、
プロピオン酸イソペンチル、プロピオン酸sec−アミ
ル、2−メトキシプロピルアセテート、2−エトキシプ
ロピルアセテート、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸プロ
ピル、酪酸イソプロピル、酪酸ブチル、酪酸ペンチル、
酪酸イソペンチル、酪酸sec−アミル、イソ酪酸メチ
ル、イソ酪酸エチル、イソ酪酸プロピル、イソ酪酸イソ
プロピル、イソ酪酸ブチル、イソ酪酸ペンチル、イソ酪
酸イソペンチル、イソ酪酸sec−アミル、吉草酸メチ
ル、吉草酸エチル、吉草酸プロピル、吉草酸イソプロピ
ル、吉草酸ブチル、吉草酸メチル、吉草酸エチル、吉草
酸プロピル、吉草酸イソプロピル、吉草酸ブチル、ヘキ
サン酸メチル、ヘキサン酸エチル、ヘキサン酸プロピ
ル、ヘキサン酸イソプロピルなどである。上記以外の溶
媒として、塩化メチレン、γ−ブチロラクトン、β−プ
ロピオラクトン、n−メチルピロリジノン、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセタミド、ジメチルスルホキシ
ドなどがある。これらは単独で用いても、2種以上を混
合して用いてもよい。混合溶媒を用いる場合、混合比は
任意に設定できる。
【0043】上記(A)の性質を有するが、樹脂との親
和性が低い溶媒(第二群)は、たとえば水、メチルアル
コール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、ブチルアルコール、イソブチルア
ルコール、ペンチルアルコール、2−ペンチルアルコー
ル、3−ペンチルアルコール、イソペンチルアルコー
ル、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサ
ノール、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブチレング
リコール、グリセリンなどである。
【0044】上記(A)の性質を持たないが、樹脂との
親和性が高い溶媒(第三群)は、たとえばトルエン、エ
チルベンゼン、プロピルベンゼン、クメン、ブチルベン
ゼン、イソブチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、
ペンチルベンゼン、ジエチルベンゼン、メシチレン、キ
シレン、クレゾール、エチルフェノール、ジメトキシベ
ンゼン、ジメトキシトルエン、ベンジルアルコール、ト
リルカルビノール、クミルアルコール、アセトフェノ
ン、プロピオフェノン、ヘキサン、ペンタン、ヘプタ
ン、オクタン、シクロヘキサン、シクロペンタン、シク
ロヘプタン、シクロオクタン、石油留分(石油エーテ
ル、ベンジンなど)である。
【0045】上述したように第一群の溶媒は単独で良好
に使用することができる。第二群の溶媒は、単独でも使
用できるが、第一群の溶媒と混合してもよい。この場
合、どちらの群の溶媒も消去能を持っているので任意の
混合比で使用することができる。第二群の溶媒と第三群
の溶媒との混合溶媒を用いる場合、十分な消去能が得ら
れれば両者の混合比は特に限定されないが、第三群の溶
媒を20〜80wt%とすることが好ましい。第三群の
溶媒は第一群の溶媒と混合して用いてもよい。この場
合、第三群の溶媒を90wt%以下とすればよい。ま
た、第一群から第三群の溶媒を混合して用いてもよい。
この場合、第三群の溶媒を80wt%以下とすることが
好ましい。
【0046】本発明の印刷インキを消去する際には、印
刷インキを溶媒に接触させた後、さらに加熱してもよ
い。また、加熱した後に印刷インキを溶媒に接触させて
もよい。このような方法では、非常に良好な消去状態を
得ることができる。
【0047】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0048】実施例1 呈色性化合物としてPSD184(日本曹達製)10重
量部および顕色剤として没食子酸10重量部をアセトン
中で混合し、乾燥させて発色させた。一方、油としてあ
まに油/トルエン(2/1)76重量部、樹脂としてポ
リビニルブチラール(酸価0)2重量部、ワックスとし
てパラフィン(酸価0)2重量部を含有する新聞インキ
用のビヒクルを調製した。発色した呈色性化合物および
顕色剤とビヒクルを、ボールミルで1昼夜混合して印刷
インキを調製した。
【0049】この印刷インクをフェルト紙の台に染み込
ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してべた画像を形
成し、乾燥した。このべた画像の反射濃度は1.2であ
った。この紙を、消色剤であるコール酸メチルのメチル
エチルケトン飽和溶液に10秒間浸漬した後、乾燥させ
て画像を消去した。画像を消去した後の紙の反射濃度は
0.07であった。
【0050】次に、ビヒクル樹脂としてポリビニルブチ
ラールの代わりに、それぞれ種々の酸価を有するケトン
樹脂、硬化ロジン、またはフェノール樹脂を用い、上記
と同様にして印刷インキを調製し、発色時・消色時の反
射濃度を調べた。これらの結果を表1にまとめて示す。
表1からわかるように、消色時の反射濃度を低下させる
ためには、ビヒクル樹脂の酸価が低いことが好ましい。
【0051】
【表1】
【0052】また、ワックスとしてパラフィンの代わり
に、それぞれ種々の酸価を有するモンタンろうを用い、
上記と同様にして印刷インキを調製し、発色時・消色時
の反射濃度を調べた。これらの結果を表2にまとめて示
す。表2からわかるように、消色時の反射濃度を低下さ
せるためには、ワックスの酸価が低いことが好ましい。
【0053】
【表2】
【0054】実施例2 呈色性化合物としてPSD184(日本曹達製)10重
量部および顕色剤として没食子酸10重量部をアセトン
中で混合し、乾燥させて発色させた。一方、油としてト
ルエン/ヘキサン30重量部、樹脂としてポリビニルブ
チラール(酸価0)30重量部、ワックスとしてパラフ
ィン(酸価0)20重量部を含有するオフセットインキ
用のビヒクルを調製した。発色した呈色性化合物および
顕色剤とビヒクルを、ボールミルで1昼夜混合して印刷
インキを調製した。
【0055】この印刷インクをフェルト紙の台に染み込
ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してべた画像を形
成し、乾燥した。このべた画像の反射濃度は1.5であ
った。この紙を、消色剤であるコール酸メチルのメチル
エチルケトン飽和溶液に10秒間浸漬した後、乾燥させ
て画像を消去した。画像を消去した後の紙の反射濃度は
0.06であった。
【0056】次に、ビヒクル樹脂としてポリビニルブチ
ラールの代わりに、それぞれ種々の酸価を有するケトン
樹脂、硬化ロジン、またはフェノール樹脂を用い、上記
と同様にして印刷インキを調製し、発色時・消色時の反
射濃度を調べた。これらの結果を表3にまとめて示す。
表3からわかるように、消色時の反射濃度を低下させる
ためには、ビヒクル樹脂の酸価が低いことが好ましい。
【0057】
【表3】
【0058】また、ワックスとしてパラフィンの代わり
に、それぞれ種々の酸価を有するモンタンろうを用い、
上記と同様にして印刷インキを調製し、発色時・消色時
の反射濃度を調べた。これらの結果を表4にまとめて示
す。表4からわかるように、消色時の反射濃度を低下さ
せるためには、ワックスの酸価が低いことが好ましい。
【0059】
【表4】
【0060】実施例3 呈色性化合物としてPSD184(日本曹達製)10重
量部および顕色剤として没食子酸10重量部をアセトン
中で混合し、乾燥させて発色させた。一方、油としてあ
まに油/トルエン(2/1)66重量部、樹脂としてポ
リビニルブチラール(酸価0)2重量部、ワックスとし
てパラフィン(酸価0)2重量部、消色剤としてコール
酸メチル66重量部を含有する新聞インキ用のビヒクル
を調製した。発色した呈色性化合物および顕色剤とビヒ
クルを、ボールミルで1昼夜混合して印刷インキを調製
した。
【0061】この印刷インクをフェルト紙の台に染み込
ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してべた画像を形
成し、乾燥した。このべた画像の反射濃度は1.2であ
った。この紙を、メチルエチルケトンに10秒間浸漬し
た後、乾燥させて画像を消去した。画像を消去した後の
紙の反射濃度は0.07であった。
【0062】次に、ビヒクル樹脂としてポリビニルブチ
ラールの代わりに、それぞれ種々の酸価を有するケトン
樹脂、硬化ロジン、またはフェノール樹脂を用い、上記
と同様にして印刷インキを調製し、発色時・消色時の反
射濃度を調べた。これらの結果を表5にまとめて示す。
表5からわかるように、消色時の反射濃度を低下させる
ためには、ビヒクル樹脂の酸価が低いことが好ましい。
【0063】
【表5】
【0064】また、ワックスとしてパラフィンの代わり
に、それぞれ種々の酸価を有するモンタンろうを用い、
上記と同様にして印刷インキを調製し、発色時・消色時
の反射濃度を調べた。これらの結果を表6にまとめて示
す。表6からわかるように、消色時の反射濃度を低下さ
せるためには、ワックスの酸価が低いことが好ましい。
【0065】
【表6】
【0066】実施例4 呈色性化合物としてPSD184(日本曹達製)5重量
部および顕色剤として没食子酸5重量部をアセトン中で
混合し、乾燥させて発色させた。一方、油としてトルエ
ン/ヘキサン30重量部、樹脂としてポリビニルブチラ
ール(酸価0)30重量部、ワックスとしてパラフィン
(酸価0)10重量部、消色剤としてコール酸メチル2
0重量部を含有するオフセットインキ用のビヒクルを調
製した。発色した呈色性化合物および顕色剤とビヒクル
を、ボールミルで1昼夜混合して印刷インキを調製し
た。
【0067】この印刷インクをフェルト紙の台に染み込
ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してべた画像を形
成し、乾燥した。このべた画像の反射濃度は1.5であ
った。この紙を、メチルエチルケトンに10秒間浸漬し
た後、乾燥させて画像を消去した。画像を消去した後の
紙の反射濃度は0.06であった。
【0068】次に、ビヒクル樹脂としてポリビニルブチ
ラールの代わりに、それぞれ種々の酸価を有するケトン
樹脂、硬化ロジン、またはフェノール樹脂を用い、上記
と同様にして印刷インキを調製し、発色時・消色時の反
射濃度を調べた。これらの結果を表7にまとめて示す。
表7からわかるように、消色時の反射濃度を低下させる
ためには、ビヒクル樹脂の酸価が低いことが好ましい。
【0069】
【表7】
【0070】また、ワックスとしてパラフィンの代わり
に、それぞれ種々の酸価を有するモンタンろうを用い、
上記と同様にして印刷インキを調製し、発色時・消色時
の反射濃度を調べた。これらの結果を表8にまとめて示
す。表8からわかるように、消色時の反射濃度を低下さ
せるためには、ワックスの酸価が低いことが好ましい。
【0071】
【表8】
【0072】実施例5 呈色性化合物としてPSD184(日本曹達製)10重
量部および顕色剤として没食子酸10重量部をアセトン
中で混合し、乾燥させて発色させた。一方、油としてあ
まに油/トルエン(2/1)50重量部、樹脂として消
色剤として作用するデンプン20重量部、ワックスとし
てパラフィン(酸価0)10重量部を含有する新聞イン
キ用のビヒクルを調製した。発色した呈色性化合物およ
び顕色剤とビヒクルを、ボールミルで1昼夜混合して印
刷インキを調製した。
【0073】この印刷インクをフェルト紙の台に染み込
ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してべた画像を形
成し、乾燥した。このべた画像の反射濃度は1.2であ
った。この紙を、メチルエチルケトンに10秒間浸漬し
た後、乾燥させて画像を消去した。画像を消去した後の
紙の反射濃度は0.09であった。
【0074】実施例6 呈色性化合物としてPSD184(日本曹達製)および
顕色剤として没食子酸を重量比1:1の割合としてアセ
トン中で混合し、乾燥させて発色させた粉体を調製し
た。この粉体と消色剤としてコール酸を1:17の割合
で混合してボールミルに入れ、アラビアゴム8wt%水
溶液中で10μmオーダーまで粉砕して分散させた。4
0℃において、この分散液とゼラチン水溶液とを混合し
て1時間攪拌した後、水で希釈して攪拌した。つづい
て、10wt%酢酸水溶液を添加してpHを3.9に調
整し、さらに37%ホルマリンを添加してpHを7.0
に調整した。この液を5℃に冷却して室温で3日間放置
した後、遠心分離機で液中に生成した黒色マイクロカプ
セルを分離した。一方、油としてトルエン/ヘキサン3
0重量部、樹脂としてフェノール樹脂(酸価85)30
重量部、ワックスとしてパラフィン(酸価0)20重量
部を含有するオフセットインキ用のビヒクルを調製し
た。マイクロカプセル20重量部とビヒクル80重量部
を、長時間にわたり攪拌混合して印刷インキを調製し
た。
【0075】この印刷インクをフェルト紙の台に染み込
ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してべた画像を形
成し、乾燥した。このべた画像の反射濃度は1.5であ
った。この紙を、メチルエチルケトンに10秒間浸漬し
た後、乾燥させて画像を消去した。画像を消去した後の
紙の反射濃度は0.04であった。このように呈色性化
合物および顕色剤をマイクロカプセル化した場合には、
酸価の高いビヒクル樹脂を用いても、良好な消色状態が
得られる。
【0076】また、マイクロカプセル10重量部と、油
としてトルエン/ヘキサン30重量部、樹脂として変成
ロジン(酸価8)30重量部、ワックスとしてパラフィ
ン(酸価0)2重量部、および消色剤としてコール酸メ
チル28重量部を含有するビヒクル90重量部とを攪拌
混合して印刷インキを調製した。
【0077】この印刷インクをフェルト紙の台に染み込
ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してべた画像を形
成し、乾燥した。このべた画像の反射濃度は1.2であ
った。この紙を、メチルエチルケトンに10秒間浸漬し
た後、乾燥させて画像を消去した。画像を消去した後の
紙の反射濃度は0.09であった。
【0078】実施例7 呈色性化合物としてPSD184(日本曹達製)5重量
部および顕色剤として没食子酸5重量部をアセトン中で
混合し、乾燥させて発色させた。一方、油としてトルエ
ン/ヘキサン30重量部、樹脂としてアルキド樹脂(軟
化点129℃)30重量部、ワックスとしてパラフィン
(酸価0)10重量部、消色剤としてコール酸(融点2
00℃)20重量部を含有するオフセットインキ用のビ
ヒクルを調製した。発色した呈色性化合物および顕色剤
とビヒクルを、ボールミルで1昼夜混合して印刷インキ
を調製した。
【0079】この印刷インクをフェルト紙の台に染み込
ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してべた画像を形
成し、乾燥した。このとき、乾燥温度を205℃にする
と、反射濃度は0.2であり、消色状態になった。一
方、乾燥温度を190℃にしたところ、べた画像の反射
濃度は1.5であった。このように乾燥温度は消色剤の
融点より低い必要がある。
【0080】この紙を180℃のホットスタンプに10
秒間押し付けて画像を消去した。画像を消去した後の紙
の反射濃度は0.06であった。しかし、ホットスタン
プの温度を100℃にした場合には、画像は消去され
ず、反射濃度は1.5のままであった。
【0081】次に、呈色性化合物としてPSD184
(日本曹達製)5重量部および顕色剤として没食子酸5
重量部をアセトン中で混合し、乾燥させて発色させた。
一方、油としてトルエン/ヘキサン30重量部、樹脂と
してアルキド樹脂(軟化点200℃)30重量部、ワッ
クスとしてパラフィン(酸価0)10重量部、消色剤と
してコール酸メチル(融点150℃)20重量部を含有
するオフセットインキ用のビヒクルを調製した。発色し
た呈色性化合物および顕色剤とビヒクルを、ボールミル
で1昼夜混合して印刷インキを調製した。
【0082】この印刷インクをフェルト紙の台に染み込
ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してべた画像を形
成し、乾燥した。このべた画像の反射濃度は1.5であ
った。この紙を160℃のホットスタンプに10秒間押
し付けて画像を消去した。画像を消去した後の紙の反射
濃度は0.07であった。しかし、ホットスタンプの温
度を140℃にした場合には、画像は消去されず、反射
濃度は1.5のままであった。
【0083】以上のように本発明の印刷インキを加熱に
より消去する場合には、消去温度はビヒクル樹脂の軟化
点以上または消色剤の融点以上に設定する必要がある。
【0084】実施例8 呈色性化合物としてPSD184(日本曹達製)および
顕色剤として2,4,4’−トリヒドロキシベンゾフェ
ノンを等モルずつアセトン中で混合し、乾燥させて発色
させた。この色素成分1重量部にポリスチレン1重量部
を混合し、1kgの混合物を得た。この混合物をニーダ
ーに入れ、70℃以下で混練し、顔料状の黒色の混練物
を得た。この混練物を微粉砕機にかけて、粒径5μm以
下に粉砕した。
【0085】一方、 油:あまに油/トルエン(2/1) 76重量部 樹脂:ポリビニルブチラール(酸価0) 2重量部 ワックス:パラフィン(酸価0) 2重量部 を含有する新聞インキ用のビヒクルを調製した。
【0086】上記で得た粉体20重量部をこのビヒクル
に混合し、ボールミルで1昼夜混合して印刷インキを調
製した。
【0087】この印刷インクをフェルト紙の台に染み込
ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してべた画像を形
成し、乾燥した。このべた画像の反射濃度は1.4であ
った。この紙を、消色剤であるコール酸メチルのメチル
エチルケトン飽和溶液に10秒間浸漬した後、乾燥させ
て画像を消去した。画像を消去した後の紙の反射濃度は
0.06であった。
【0088】以上のように本実施例では、呈色性化合物
および顕色剤をバインダーポリマーと混練しておくこと
により、通常の顔料と同様に扱える着色粉体を調製する
ことができ、印刷インキの製造が容易になった。したが
って、所望の印刷インキの特性に応じて、各成分の処方
を変更することにより容易に対応できる。
【0089】次に、上記でビヒクル溶剤として用いたト
ルエンを下記表9に示す溶剤に変更し、上記と同様に印
刷インキを調製して、発色時および消去時の反射濃度を
測定した。この結果を表9に示す。
【0090】表9に示されるように、ビヒクル溶剤とし
てリモネン(ジペンテン)またはテトラリンを用いた場
合、発色時の反射濃度が高いとともに消去時の反射濃度
が低く、良好な発色・消色状態が得られる。なお、本実
施例の印刷インキには消色剤が含まれていないので、ビ
ヒクル溶剤としてアルコールを用いても発色時の反射濃
度としてある程度の値が得られる。
【0091】
【表9】
【0092】実施例9 呈色性化合物としてPSD184(日本曹達製)および
顕色剤として没食子酸を等モルずつ加熱溶融して発色さ
せた。この色素成分と、ポリスチレンと、消色剤である
コール酸メチルとを重量比で1:5:10の割合で混合
し、ニーダーに入れ、70℃以下で混練した。この混練
物を微粉砕機にかけて、粒径5μm以下に粉砕した。
【0093】一方、 油:あまに油/トルエン(2/1) 76重量部 樹脂:ポリビニルブチラール(酸価0) 2重量部 ワックス:パラフィン(酸価0) 2重量部 を含有する新聞インキ用のビヒクルを調製した。
【0094】上記で得た粉体20重量部をこのビヒクル
に混合し、ボールミルで1昼夜混合して印刷インキを調
製した。
【0095】この印刷インクをフェルト紙の台に染み込
ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してべた画像を形
成し、乾燥した。このべた画像の反射濃度は1.3であ
った。この紙を、メチルエチルケトンに10秒間浸漬し
た後、乾燥させて画像を消去した。画像を消去した後の
紙の反射濃度は0.08であった。
【0096】次に、上記でビヒクル溶剤として用いたト
ルエンを下記表10に示す溶剤に変更し、上記と同様に
印刷インキを調製して、発色時および消去時の反射濃度
を測定した。この結果を表10に示す。
【0097】表10に示されるように、ビヒクル溶剤と
してリモネン(ジペンテン)またはテトラリンを用いた
場合、発色時の反射濃度が高いとともに消去時の反射濃
度が低く、良好な発色・消色状態が得られる。なお、本
実施例の印刷インキの顔料相当成分には消色剤が含まれ
ているので、ビヒクル溶剤としてアルコールを用いると
発色時には低い反射濃度しか得られない。
【0098】
【表10】
【0099】実施例10 呈色性化合物としてPSD184(日本曹達製)および
顕色剤として4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノンを
等モルずつ加熱溶融して発色させた。この色素成分と、
エポキシ樹脂(エピクロルヒドリンとビスフェノールA
からなるプレポリマーに硬化剤としてエチレンジアミン
を直前に添加したもの)と、消色剤である馬鈴薯でんぷ
んとを重量比で1:1:1の割合で混合し、ホモジナイ
ザーで10分間混練し、1日間放置して硬化を確認した
後、微粉砕機にかけて、粒径5μm以下に粉砕した。
【0100】一方、 油:あまに油/トルエン(2/1) 76重量部 樹脂:ポリビニルブチラール(酸価0) 2重量部 ワックス:パラフィン(酸価0) 2重量部 を含有する新聞インキ用のビヒクルを調製した。
【0101】上記で得た粉体20重量部をこのビヒクル
に混合し、ボールミルで1昼夜混合して印刷インキを調
製した。
【0102】この印刷インクをフェルト紙の台に染み込
ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してべた画像を形
成し、乾燥した。このべた画像の反射濃度は1.2であ
った。この紙を、メチルエチルケトンに10秒間浸漬し
た後、乾燥させて画像を消去した。画像を消去した後の
紙の反射濃度は0.07であった。
【0103】次に、上記でビヒクル溶剤として用いたト
ルエンを下記表11に示す溶剤に変更し、上記と同様に
印刷インキを調製して、発色時および消去時の反射濃度
を測定した。この結果を表11に示す。
【0104】表11に示されるように、ビヒクル溶剤と
してリモネン(ジペンテン)またはテトラリンを用いた
場合、発色時の反射濃度が高いとともに消去時の反射濃
度が低く、良好な発色・消色状態が得られる。なお、本
実施例の印刷インキの顔料相当成分には消色剤が含まれ
ているので、ビヒクル溶剤としてアルコールを用いると
発色時の反射濃度は低いが、実施例9ほど反射濃度が低
くなるわけではない。
【0105】
【表11】
【0106】実施例11 呈色性化合物としてPSD184(日本曹達製)および
顕色剤として2,4,4’−トリヒドロキシベンゾフェ
ノンを等モルずつアセトン中で混合し、乾燥させて発色
させた。この色素成分と、エポキシ樹脂(エピクロルヒ
ドリンとビスフェノールAからなるプレポリマーに硬化
剤としてエチレンジアミンを直前に添加したもの)とを
重量比で1:1の割合で混合し、ホモジナイザーで10
分間混練し、1日間放置して硬化を確認した後、微粉砕
機にかけて、粒径5μm以下に粉砕した。
【0107】一方、 油:あまに油/トルエン(2/1) 76重量部 樹脂:ポリビニルブチラール(酸価0) 2重量部 ワックス:パラフィン(酸価0) 2重量部 を含有する新聞インキ用のビヒクルを調製した。
【0108】上記で得た粉体20重量部をこのビヒクル
に混合し、ボールミルで1昼夜混合して印刷インキを調
製した。
【0109】この印刷インクをフェルト紙の台に染み込
ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してべた画像を形
成し、乾燥した。このべた画像の反射濃度は1.3であ
った。この紙を、メチルエチルケトンに10秒間浸漬し
た後、乾燥させて画像を消去した。画像を消去した後の
紙の反射濃度は0.08であった。
【0110】以上のように呈色性化合物および顕色剤を
バインダーポリマーと混練しておくことにより、通常の
顔料と同様に扱える着色粉体を調製することができ、印
刷インキの製造が容易になった。したがって、所望の印
刷インキの特性に応じて、各成分の処方を変更すること
により容易に対応できる。
【0111】次に、上記でビヒクル溶剤として用いたト
ルエンをリモネン(ジペンテン)に変更した場合、発色
時の反射濃度は1.2、消去時の反射濃度は0.08と
なった。
【0112】同様にビヒクル溶剤をトルエンからテトラ
リンに変更した場合、発色時の反射濃度は1.5、消去
時の反射濃度は0.05となった。
【0113】実施例12 呈色性化合物としてBlue63(山本化成製)および
顕色剤として2,4,4’−トリヒドロキシベンゾフェ
ノンを等モルずつアセトン中で混合し、乾燥させて発色
させた。この色素成分と、熱硬化型不飽和ポリエステル
樹脂とを重量比で1:1の割合で混合し、ホモジナイザ
ーで10分間混練し、120℃で6時間放置して硬化を
確認した後、微粉砕機にかけて、粒径5μm以下に粉砕
した。
【0114】一方、 油:あまに油/トルエン(2/1) 76重量部 樹脂:ポリビニルブチラール(酸価0) 2重量部 ワックス:パラフィン(酸価0) 2重量部 を含有する新聞インキ用のビヒクルを調製した。
【0115】上記で得た粉体20重量部をこのビヒクル
に混合し、ボールミルで1昼夜混合して印刷インキを調
製した。
【0116】この印刷インクをフェルト紙の台に染み込
ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してべた画像を形
成し、乾燥した。このべた画像の反射濃度は1.1であ
った。この紙を、消色剤であるコール酸のメチルエチル
ケトン飽和溶液に10秒間浸漬した後、乾燥させて画像
を消去した。画像を消去した後の紙の反射濃度は0.0
5であった。
【0117】次に、上記でビヒクル溶剤として用いたト
ルエンをリモネン(ジペンテン)に変更した場合、発色
時の反射濃度は1.0、消去時の反射濃度は0.07と
なった。
【0118】同様にビヒクル溶剤をトルエンからテトラ
リンに変更した場合、発色時の反射濃度は1.2、消去
時の反射濃度は0.05となった。
【0119】以上のように呈色性化合物および顕色剤を
バインダーポリマーと混練しておくことにより、通常の
顔料と同様に扱える着色粉体を調製することができ、印
刷インキの製造が容易になった。したがって、所望の印
刷インキの特性に応じて、各成分の処方を変更すること
により容易に対応できる。
【0120】実施例13 呈色性化合物としてPSD184(日本曹達製)および
顕色剤として2,4,4’−トリヒドロキシベンゾフェ
ノンを等モルずつアセトン中で混合し、乾燥させて発色
させた。この色素成分と、熱硬化型不飽和ポリエステル
樹脂と、消色剤として馬鈴薯でんぷんとを重量比で1:
5:10の割合で混合し、ホモジナイザーで10分間混
練し、120℃で1日間放置して硬化を確認した後、微
粉砕機にかけて、粒径5μm以下に粉砕した。
【0121】一方、 油:あまに油/トルエン(2/1) 76重量部 樹脂:ポリビニルブチラール(酸価0) 2重量部 ワックス:パラフィン(酸価0) 2重量部 を含有する新聞インキ用のビヒクルを調製した。
【0122】上記で得た粉体20重量部をこのビヒクル
に混合し、ボールミルで1昼夜混合して印刷インキを調
製した。
【0123】この印刷インクをフェルト紙の台に染み込
ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してべた画像を形
成し、乾燥した。このべた画像の反射濃度は1.0であ
った。この紙を、メチルエチルケトンに10秒間浸漬し
た後、乾燥させて画像を消去した。画像を消去した後の
紙の反射濃度は0.05であった。
【0124】次に、上記でビヒクル溶剤として用いたト
ルエンをリモネン(ジペンテン)に変更した場合、発色
時の反射濃度は1.1、消去時の反射濃度は0.02と
なった。
【0125】同様にビヒクル溶剤をトルエンからテトラ
リンに変更した場合、発色時の反射濃度は1.5、消去
時の反射濃度は0.05となった。
【0126】以上のように呈色性化合物および顕色剤を
バインダーポリマーと混練しておくことにより、通常の
顔料と同様に扱える着色粉体を調製することができ、印
刷インキの製造が容易になった。したがって、所望の印
刷インキの特性に応じて、各成分の処方を変更すること
により容易に対応できる。
【0127】実施例14 呈色性化合物としてPSD184(日本曹達製)および
顕色剤として2,4,4’−トリヒドロキシベンゾフェ
ノンを等モルずつアセトン中で混合し、乾燥させて発色
させた。この色素成分と、化学反応硬化型樹脂としてポ
リチオール(市販2液型エポキシ接着剤)と、消色剤と
して馬鈴薯でんぷんとを重量比で1:5:10の割合で
混合し、ホモジナイザーで10分間混練し、3時間放置
して硬化を確認した後、微粉砕機にかけて、粒径5μm
以下に粉砕した。
【0128】一方、 油:あまに油/トルエン(2/1) 76重量部 樹脂:ポリビニルブチラール(酸価0) 2重量部 ワックス:パラフィン(酸価0) 2重量部 を含有する新聞インキ用のビヒクルを調製した。
【0129】上記で得た粉体20重量部をこのビヒクル
に混合し、ボールミルで1昼夜混合して印刷インキを調
製した。
【0130】この印刷インクをフェルト紙の台に染み込
ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してべた画像を形
成し、乾燥した。このべた画像の反射濃度は0.9であ
った。この紙を、メチルエチルケトンに10秒間浸漬し
た後、乾燥させて画像を消去した。画像を消去した後の
紙の反射濃度は0.04であった。
【0131】以上のように呈色性化合物および顕色剤を
バインダーポリマーと混練しておくことにより、通常の
顔料と同様に扱える着色粉体を調製することができ、印
刷インキの製造が容易になった。したがって、所望の印
刷インキの特性に応じて、各成分の処方を変更すること
により容易に対応できる。
【0132】実施例15 呈色性化合物としてPSD184(日本曹達製)および
顕色剤として2,4,4’−トリヒドロキシベンゾフェ
ノンを等モルずつアセトン中で混合し、乾燥させて発色
させた。この色素成分と、紫外線硬化型不飽和ポリエス
テルと、消色剤として馬鈴薯でんぷんとを重量比で1:
5:10の割合で混合して紫外線硬化剤を1滴加え、窒
素下においてホモジナイザーで10分間混練し、UVラ
ンプから紫外線を10分間照射し放置して硬化を確認し
た後、微粉砕機にかけて、粒径5μm以下に粉砕した。
【0133】一方、 油:あまに油/トルエン(2/1) 76重量部 樹脂:ポリビニルブチラール(酸価0) 2重量部 ワックス:パラフィン(酸価0) 2重量部 を含有する新聞インキ用のビヒクルを調製した。
【0134】上記で得た粉体20重量部をこのビヒクル
に混合し、ボールミルで1昼夜混合して印刷インキを調
製した。
【0135】この印刷インクをフェルト紙の台に染み込
ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してべた画像を形
成し、乾燥した。このべた画像の反射濃度は0.7であ
った。この紙を、メチルエチルケトンに10秒間浸漬し
た後、乾燥させて画像を消去した。画像を消去した後の
紙の反射濃度は0.04であった。なお、UV照射によ
り若干の退色があった。
【0136】以上のように呈色性化合物および顕色剤を
バインダーポリマーと混練しておくことにより、通常の
顔料と同様に扱える着色粉体を調製することができ、印
刷インキの製造が容易になった。したがって、所望の印
刷インキの特性に応じて、各成分の処方を変更すること
により容易に対応できる。
【0137】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、凸
版、平版、凹版および孔版の各種印刷方法による、新
聞、広告、雑誌、書籍などの印刷物の印刷に用いること
ができる消去可能な印刷インキを提供できる。この印刷
インキを用いれば、消去した後の印刷用紙をリユースし
て紙資源を効率的に活用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 町田 茂 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 池田 成 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 浦野 妙子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 呈色性化合物、顕色剤およびビヒクルを
    含有し、前記呈色性化合物および顕色剤がマイクロカプ
    セルに封入されていることを特徴とする消去可能な印刷
    インキ。
  2. 【請求項2】 呈色性化合物、顕色剤およびビヒクルを
    含有し、前記呈色性化合物および顕色剤が高分子材料と
    混練されて固体状態で前記ビヒクル中に分散しているこ
    とを特徴とする消去可能な印刷インキ。
  3. 【請求項3】 さらに消色剤を含有することを特徴とす
    る請求項1または2記載の消去可能な印刷インキ。
  4. 【請求項4】 前記ビヒクルまたは前記高分子材料が消
    色剤として作用することを特徴とする請求項1または2
    記載の消去可能な印刷インキ。
  5. 【請求項5】 前記高分子材料が、熱硬化性樹脂、紫外
    線硬化性樹脂および化学反応硬化性樹脂からなる群より
    選択されることを特徴とする請求項2ないし4記載いず
    れか記載の消去可能な印刷インキ。
  6. 【請求項6】 呈色性化合物、顕色剤およびビヒクルを
    含有し、前記ビヒクルの成分である樹脂およびワックス
    の酸価が10以下であることを特徴とする消去可能な印
    刷インキ。
  7. 【請求項7】 呈色性化合物、顕色剤、消色剤およびビ
    ヒクルを含有し、前記ビヒクルの成分である樹脂および
    ワックスの酸価が10以下であることを特徴とする消去
    可能な印刷インキ。
  8. 【請求項8】 前記ビヒクルの成分である溶剤が、テト
    ラリンまたはジペンテンを含有することを特徴とする請
    求項1ないし7いずれか記載の消去可能な印刷インキ。
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