JP3711017B2 - 着色材料の製造方法および消去可能な画像形成材料の製造方法 - Google Patents

着色材料の製造方法および消去可能な画像形成材料の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3711017B2
JP3711017B2 JP2000365253A JP2000365253A JP3711017B2 JP 3711017 B2 JP3711017 B2 JP 3711017B2 JP 2000365253 A JP2000365253 A JP 2000365253A JP 2000365253 A JP2000365253 A JP 2000365253A JP 3711017 B2 JP3711017 B2 JP 3711017B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
image forming
resin
color
forming material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000365253A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002166656A (ja
Inventor
健二 佐野
暁 高山
茂 町田
成 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000365253A priority Critical patent/JP3711017B2/ja
Publication of JP2002166656A publication Critical patent/JP2002166656A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3711017B2 publication Critical patent/JP3711017B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は着色材料の製造方法および消去可能な画像形成材料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
地球環境の保護および二酸化炭素による温室効果の抑制のためには、森林の保護は絶対条件であり、新たな伐採を最低限に維持し、植林を含めた森林再生とのバランスを保つためには、現在すでに保有している紙資源をいかに効率よく利用していくかが大きな課題となっている。現在の紙資源の再利用は、画像形成材料を剥離させる脱墨工程を経て得られた紙繊維を、質の悪い紙に漉き直して目的別に使い分ける「リサイクル」である。この方法では、多量の漂白剤と水を必要とする脱墨工程のコスト高の問題や廃液の処理による新たな環境汚染の可能性などが指摘されている。
【0003】
本発明者らは、相互作用が増大すると発色状態となり、相互作用が減少すると消色状態になる呈色性化合物と顕色剤に着目して、呈色性化合物および顕色剤に消色剤を加えた消去可能な画像形成材料を開発した。このような画像形成材料は、室温付近の温度で安定な発色状態を保持し、かつ熱処理または溶媒処理によって実用温度において長期に消色状態を固定できる。
【0004】
上述したように本発明者らの開発した消去可能な画像形成材料は熱処理または溶媒処理によって消去することができる。したがって、例えばオフィスにおいては、消去可能な画像形成材料を用いて紙に画像を印刷し、小型の熱消去装置または消去ペンにより画像を消去し、紙を「リユース」することができる。また、消去可能な画像形成材料を用いた使用済みの紙を回収し、まとまった量の紙を中規模の溶媒消去装置で処理することにより、紙の「リユース」の効率を上げることができる。さらに、痛みがひどくなった紙は大規模な溶媒消去プラントで一括して消色処理を行って上質古紙とした後、現行の「リサイクル」工程にまわすことで紙資源を効率的に利用することができる。こうして現行の「リサイクル」システムにおいて最もコストがかかるうえに廃液処理の段階で環境への悪影響が問題視されている脱墨工程を最小限にすることができるため、「リサイクル」紙の価格を低く抑えることができる。
【0005】
このように、本発明者らが開発した消去可能な画像形成材料は紙資源の利用という点で大きなメリットを有する。しかし、この消去可能な画像形成材料は、呈色性化合物および顕色剤に加えて最初から消色剤を含んでいるため、通常の画像形成材料に比べて、発色が不十分であることが多いという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、呈色性化合物と顕色剤と消色剤とを含み、発色状態を安定に保持して十分な発色を示す、消去可能な画像形成材料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様に係る着色材料の製造方法は、呈色性化合物および樹脂顕色剤を発色させた後、前記樹脂顕色剤を熱硬化させるかまたは硬化剤との反応により硬化させることを特徴とする。
【0008】
本発明の他の態様に係る消去可能な画像形成材料の製造方法は、呈色性化合物および樹脂顕色剤を発色させた後、前記樹脂顕色剤を熱硬化させるかまたは硬化剤との反応により硬化させ、さらに消色剤を混合することを特徴とする。
【0009】
本発明において用いられる樹脂顕色剤としては例えばフェノール樹脂が挙げられる。本発明において、樹脂顕色剤は熱硬化しているか、または硬化剤との反応により硬化している。また、本発明においては、消色剤として高分子消色剤を用いることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をより詳細に説明する。
本発明の対象となっている着色材料および消去可能な画像形成材料においては、呈色性化合物と顕色剤とが相互作用することにより発色状態が得られる。呈色性化合物と顕色剤は、調製時の溶液中または溶融樹脂マトリックス中において消色状態と発色状態との間の平衡状態にあり、その発色濃度は温度に依存した平衡定数によって決まる。
【0011】
従来、発色濃度を上げるためには、低分子量の顕色剤を平衡状態に必要な量よりも過剰に用いて平衡を発色側へずらすようにしている。このため、発色に寄与しない余剰の顕色剤が多量に存在する。しかも、消色剤の共存下では顕色剤と消色剤とが比較的容易に相溶して呈色性化合物と顕色剤との相互作用を減少させるため、十分な発色が得られないことが多い。また、過剰の顕色剤を用いると、消去時に顕色剤が呈色性化合物と再び相互作用して消去が不完全になる可能性があった。
【0012】
これに対して本発明では、呈色性化合物および樹脂顕色剤を含有し、呈色性化合物と樹脂顕色剤とを発色させた後に樹脂顕色剤を硬化させた着色材料を用いるので、着色材料の発色状態を固定させることができる。このため、消色剤との共存下でも十分な発色を得ることができる。
【0013】
本発明において用いられる樹脂顕色剤の典型例としては、ノボラック樹脂、レゾール樹脂などのフェノール樹脂が挙げられる。このような樹脂顕色剤は、フェノール性水酸基の存在により顕色作用を示す。また、フェノール性水酸基が反応部位となって硬化反応が起こる。
【0014】
本発明においては、樹脂顕色剤として、不飽和ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、グリプタール樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂に、硬化反応部位となる官能基のほかに、顕色作用のあるフェノール性水酸基やカルボキシル基などの置換基を共重合などの方法で導入したポリマーまたはオリゴマーを用いることもできる。樹脂顕色剤としては、良好な消去状態が得られるように、着色していないものを用いる必要がある。
【0015】
また、樹脂顕色剤に含まれる過剰なフェノール性水酸基などの硬化反応は、熱硬化、化学反応、光反応、またはこれらを組み合わせた反応を利用できる。化学反応の例として、フェノール樹脂からなる樹脂顕色剤に硬化剤としてエポキシ樹脂を組み合わせ、適当な硬化触媒の存在下に硬化させることができる。
【0016】
なお、樹脂硬化剤の反応部位は、完全に硬化させる必要はなく、呈色性化合物が消去処理後に立体障害などにより隔離されるような状態になっていれば十分である。逆に、硬化反応が必要以上に進行すると、呈色性化合物が樹脂マトリクスに閉じ込められる結果、消去が進行しない可能性が生じる。したがって、熱硬化の程度、硬化剤などとの反応の程度は、消去の障害にならないように、硬化温度、硬化時間、硬化剤の量などによって調整される。また、硬化の程度は、IRスペクトルにおいて3000cm-1以上のOH伸縮振動に基づく吸収を硬化前後で観測して比較することによって評価することができる。
【0017】
本発明における、呈色性化合物と樹脂顕色剤とが発色した状態にあり樹脂顕色剤が硬化している着色材料は通常の顔料と同様に扱うことができ、消色剤などの他の成分とともに粉砕や混練などの操作により、トナー、塗料、インクなどの消去可能な画像形成材料を調製することができる。このような画像形成材料は十分な発色を示し、かつ製造方法が困難になることはない。
【0018】
本発明においては、樹脂顕色剤を用いたことにより、以下のような効果を得ることもできる。例えば、低分子量の顕色剤を含む画像形成材料を加熱消去する際に、低分子量の顕色剤には昇華して若干毒性を示すものがある。一方、樹脂顕色剤を含む画像形成材料を加熱消去する際に、樹脂顕色剤は大気に放出されることはないので安全性が高い。しかも、加熱消去の際に呈色性化合物(ロイコ色素)に含まれるOH基が熱硬化反応を起こし、その後に発色に関与しなくなる場合には、添加する消色剤の量を少なくすることができる。また、低分子量の顕色剤を含む画像形成材料を溶媒消去する際に、顕色剤が流出すると消去溶媒のタンクを汚染する可能性がある。一方、硬化した樹脂顕色剤を含む画像形成材料を溶媒消去する際には、このような問題は生じない。
【0019】
以下、本発明の着色材料および画像形成材料に用いられるその他の材料について説明する。
【0020】
本発明で用いられる呈色性化合物としては、ロイコオーラミン類、ジアリールフタリド類、ポリアリールカルビノール類、アシルオーラミン類、アリールオーラミン類、ローダミンBラクタム類、インドリン類、スピロピラン類、フルオラン類などの電子供与性有機物が挙げられる。具体的な呈色性化合物として、クリスタルバイオレットラクトン(CVL)、マラカイトグリーンラクトン、2−アニリノ−6−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−3−メチルフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−メチル−N−プロピルアミノ)フルオラン、3−[4−(4−フェニルアミノフェニル)アミノフェニル]アミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、2−アニリノ−6−(N−メチル−N−イソブチルアミノ)−3−メチルフルオラン、2−アニリノ−6−(ジブチルアミノ)−3−メチルフルオラン、3−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)フルオラン、2−クロロ−6−(ジエチルアミノ)フルオラン、7−(N,N−ジベンジルアミノ)−3−(N,N−ジエチルアミノ)フルオラン、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(4’−ニトロアニリノ)ラクタム、3−ジエチルアミノベンゾ[a]−フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−キシリジノフルオラン、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−ジエチルアミノ−7−クロロアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3,3−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,6−ジメチルエトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシ−7−アミノフルオラン、DEPM、ATP、ETAC、2−(2−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、クリスタルバイオレットカルビノール、マラカイトグリーンカルビノール、N−(2,3−ジクロロフェニル)ロイコオーラミン、N−ベンゾイルオーラミン、ローダミンBラクタム、N−アセチルオーラミン、N−フェニルオーラミン、2−(フェニルイミノエタンジリデン)−3,3−ジメチルインドリン、N,3,3−トリメチルインドリノベンゾスピロピラン、8’−メトキシ−N,3,3−トリメチルインドリノベンゾスピロピラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−ベンジルオキシフルオラン、1,2−ベンゾ−6−ジエチルアミノフルオラン、3,6−ジ−p−トルイジノ−4,5−ジメチルフルオラン、フェニルヒドラジド−γ−ラクタム、3−アミノ−5−メチルフルオランなどが挙げられる。これらは単独で、または2種以上を混合して用いることができる。
【0021】
本発明において用いられる消色剤としては、ステロイド骨格など球状に近く嵩高い分子骨格を有し、アルコール性水酸基を有する化合物が挙げられる。一方、分子量が100未満の低分子化合物、または分子量が100以上であっても直鎖状長鎖アルキル誘導体もしくは平面状芳香族化合物は消色剤として適さない。このような消色剤としては、具体的にはステロール化合物、より具体的にはコレステロール、スチグマステロール、プレグネノロン、メチルアンドロステンジオール、エストラジオール ベンゾエート、エピアンドロステン、ステノロン、β−シトステロール、プレグネノロン アセテート、β−コレスタロール、5,16−プレグナジエン−3β−オール−20−オン、5α−プレグネン−3β−オール−20−オン、5−プレグネン−3β,17−ジオール−20−オン 21−アセテート、5−プレグネン−3β,17−ジオール−20−オン 17−アセテート、5−プレグネン−3β,21−ジオール−20−オン 21−アセテート、5−プレグネン−3β,17−ジオール ジアセテート、ロコゲニン、チゴゲニン、エスミラゲニン、ヘコゲニン、ジオスゲニンおよびこれらの誘導体が挙げられる。これらの消色剤は単独で、または2種以上を混合して用いることができる。
【0022】
また、消色剤として、コール酸、リトコール酸、テストステロンおよびコルチゾン、ならびにこれらの誘導体も挙げられる。このような消色剤としては、具体的には、コール酸、コール酸メチルエステル、リトコール酸、リトコール酸メチルエステル、ヒドロキシコール酸、ヒドロキシコール酸メチルエステル、テストステロン、メチルテストステロン、11α−ヒドロキシメチルテストステロン、ヒドロコルチゾンが挙げられる。
【0023】
また、消色剤として、環式糖アルコール以外のヒドロキシル基を有する5員環以上の非芳香族環式化合物または環式糖アルコールの誘導体と、環式糖アルコール(相分離抑制剤)とを混合して用いてもよい。
【0024】
環式糖アルコール以外のヒドロキシル基を有する5員環以上の非芳香族環式化合物または環式糖アルコールの誘導体の具体例としては、脂環式1価アルコール、たとえばシクロドデカノール、ヘキサヒドロサリチル酸、メントール、イソメントール、ネオメントール、ネオイソメントール、カルボメントール、α−カルボメントール、ピペリトール、α−テルピネオール、β−テルピネオール、γ−テルピネオール、1−p−メンテン−4−オール、イソプレゴール、ジヒドロカルベオール、カルベオール;脂環式多価アルコール、たとえば1,4−シクロヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、フロログルシトール、クエルシトール、イノシトール、1,2−シクロドデカンジオール、キナ酸、1,4−テルピン、1,8−テルピン、ピノールヒドラート、ベツリン;多環式アルコール誘導体、たとえばボルネオール、イソボルネオール、アダマンタノール、ノルボルネオール、フェンコール、ショウノウ、イソソルバイド;環式糖アルコールの誘導体、たとえば1,2:5,6−ジイソプロピリデン−D−マンニトールが挙げられる。これらのうち1種または2種以上を用いることができる。
【0025】
環式糖アルコールの具体例としては、D−グルコース、D−マンノース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ソルボース、L−ラムノース、L−フコース、D−リボデソース、α−D−グルコース=ペンタアセテート、アセトグルコース、ジアセトン−D−グルコース、D−グルクロン酸、D−ガラクツロン酸、D−グルコサミン、D−フルクトサミン、D−イソ糖酸、ビタミンC、エルトルビン酸、トレハロース、サッカロース、マルトース、セロビオース、ゲンチオビオース、ラクトース、メリビオース、ラフィノース、ゲンチアノース、メレジトース、スタキオース、メチル=α−グルコピラノシド、サリシン、アミグダリン、オイキサンチン酸が挙げられる。これらのうち1種または2種以上を用いることができる。
【0026】
本発明においては、特に、高分子消色剤を用いることが好ましい。高分子消色剤の代表例としては、極性高分子材料が挙げられる。このほか、高分子消色剤として、糖骨格を有する高分子、ポリアミノ酸、ヒドロキシル基を有する高分子、アミノ基を有する高分子、ポリビニルアセタール、ポリアクリロニトリル、またはそれらの誘導体、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0027】
極性高分子からなる高分子消色剤としては、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルセルロース、アセチルセルロース、エチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリアクリル酸類、ポリメタクリル酸類、ポリビフェニルアクリレート類、ポリアクリルアミド類、ポリメタクリルアミド類、ポリビニルアセテートなどのポリビニルエステル類、ポリフェニレン類、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリスルホン類、ポリアミド類、ポリベンズイミダゾール類、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、ポリカーボネート類、ポリジビニルベンゼン、メラミン樹脂などが挙げられる。また、高分子消色剤として、極性成分の重量比が20wt%以上であるスチレン系共重合体、例えばスチレン−アクリレート共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−エポキシ変性スチレン共重合体などを用いることもできる。スチレン−アクリレート共重合体を構成するアクリレートとしては、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノプロピルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート−N−(エトキシメチル)アクリルアミド、エチレングリコールメタクリレート、4−ヘキサフルオロブチルメタクリレートなどが挙げられる。
【0028】
糖骨格を有する高分子消色剤としては、でんぷん類(α−でんぷん、β−でんぷん、コーンスターチ、馬鈴薯スターチ、片栗粉など)およびでんぷんを主成分とする穀物粉体(小麦粉、大麦粉、らい麦粉、米粉など);メチル化スターチ、エチル化スターチ、酢化スターチ、ニトロ化スターチを代表とするデンプンの誘導体;セルロース、酢酸セルロース、メチル化セルロース、エチル化セルロース、ニトロ化セルロースを代表とするセルロース誘導体;デキストリン(糊精)、デキストラン、マンナン、アミロペクチン、アミロース、キシラン、グリコゲン、イヌリン、リケニン、キチン、ヘミセルロース、ペクチン、植物ゴム、アガロース、カラゲニン、サポニンなどの多糖類およびその誘導体などが挙げられる。
【0029】
糖骨格を有する高分子をトナー用高分子消色剤として用いると、耐オフセット特性が著しく向上する。これは、このような高分子消色剤は紙の繊維との親和性が高いため、マトリックス材料と紙との密着性を高めるためであると考えられる。特にデンプン及びその誘導体は、この作用が顕著である。また、マトリックス材料がオフセットなどにより破損していると、画像消去操作時に画像形成材料の流れ出しが速やかに起こり、消色剤が顕色剤を十分に吸着できないために消去不良の原因となる。このため耐オフセット特性の向上は消去特性の向上にもつながる。糖骨格に含まれる水酸基の一部をアセチル基などの置換基で置換すると、画像形成材料の耐湿性をコントロールすることができる。置換比率は画像形成材料に含まれる高分子消色剤の比率により適宜決定される。
【0030】
ポリアミノ酸としては、トレオニン、セリン、システイン、ヒドロキシプロリン、トリプトファン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、リシン、オルニチン、ヒスチジンなどのようにヒドロキシル基、アミノ基もしくはオキシカルボニル基を有するアミノ酸およびその誘導体の単独重合体、またはこれらのアミノ酸およびその誘導体を5重合%以上含有する共重合体が挙げられる。
【0031】
糖と蛋白質が結合した糖蛋白質も高分子消色剤として機能する。例えば、コラーゲン、タカアミラーゼA、カゼイン、胚芽糖蛋白質、卵白アルブミンなどが挙げられる。
【0032】
ヒドロキシル基を有する高分子消色剤は、酸素原子の孤立電子対から電子を供与して顕色剤を物理的または化学的に吸着できるものであるならばどのような高分子でもよい。代表的な例としては、ポリビニルアルコールが挙げられる。側鎖水酸基の一部をアセチル基、アルキル基などで保護することで、画像形成材料の耐湿性をコントロールすることができる。置換比率は画像形成材料に含まれる高分子消色剤の比率により決定される。
【0033】
アミノ基を有する高分子とは、窒素原子の孤立電子対から電子を供与して顕色剤を物理的または化学的に吸着できるものであるならば、芳香族性のアミノ基を有する高分子であってもよいし、非芳香族性のアミノ基を有する高分子であってもよい。好ましくは、ポリビニルピリジン、ポリビニルピラジン、ポリビニルピリミジン、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピロール、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルピロリジン、ポリビニルピペリジン、ポリビニルピペラジン、ポリビニルモルホリンなどのホモポリマー、および上記アミノ基を含有するモノマーを5重合%以上含有する共重合体が挙げられる。また、ポリスチレンのベンゼン環にアミノ基を導入した高分子も高分子消色剤として用いることができる。例えば、ポリビニルアニリンや陰イオン交換樹脂として用いられる4級アンモニウム塩置換体やエチレンジアミン骨格を有するアミノ基による置換体およびそれらの誘導体などが挙げられる。アミノ基の置換率は任意でよいが、好ましくは5%以上である。
【0034】
本発明の画像形成材料においては、上記の各成分に加えて、各成分を保持するためのバインダー樹脂および物性を調整するためのワックス成分などを添加していもよい。
【0035】
本発明の画像形成材料は、加熱または溶媒により消去することができる。溶媒消去を行う場合、好適な消去溶剤としては、エチルエーテル、エチルプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジオキサンに代表されるエーテル類、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタンなどのセルソルブ類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、ジエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、2−ブタノンなどのケトン類、酢酸エチル、乳酸エチル、プロピオン酸メチル、酪酸エチルなどのエステル類、塩化メチレン、N−メチルピロリジノン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセタミド、ジメチルスルホキシドなどが挙げられる。これらの溶媒は単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。この場合、混合比は任意に選択できる。
【0036】
【実施例】
実施例1
呈色性化合物として1重量部の2−アニリノ−6−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−3−メチルフルオランおよび顕色剤として1重量部のフェノール樹脂顕色剤(群栄化学工業、レジトップPS−2880)をアセトンに混合し、攪拌して黒色に発色させた後に乾燥した。この混合物を150℃に加熱し、フェノール樹脂顕色剤を部分的に硬化させて黒色の着色材料を得た。
【0037】
5重量部の着色材料、バインダー樹脂として94重量部のポリスチレン、および1重量部の帯電制御剤(オリエント化学、E−84)を配合し、ニーダーを用いて十分に混練した。得られた混練物を粉砕機により粉砕して平均粒径約10μmの黒色の粉体を得た。一方、高分子相溶性消色剤として97重量部のスチレン−ブチルアクリレート共重合体(ブチルアクリレート含有率30%)、ワックス成分として2重量部のステアロン、および1重量部の帯電制御剤(オリエント化学社、E−84)を配合し、ニーダーを用いて十分に混練した。得られた混練物を粉砕機により粉砕して平均粒径約1μmの無色の粉体を得た。上記の2種の粉体を60部:40部の割合で混合し、混合粉体に対して1wt%の疎水性シリカを外添してヘンシェルミキサーで攪拌することにより、黒色の電子写真用トナーを調製した。
【0038】
得られたトナーをコピー機のトナーカートリッジに入れ、コピー紙上に画像評価用の原稿を複写した。この画像の反射濃度は約1.3であり、十分な発色を示していた。
【0039】
このコピー紙を溶媒消去用テスト装置に通し、消去溶媒である2−ブタノンに浸して画像を消去した後、自然乾燥した。画像消去後のコピー紙の反射濃度は約0.05であった。また、トナーが流れた跡や、着色材料のにじみは観測されなかった。このコピー紙を60℃で300時間保存した後にも、反射濃度に変化はなかった。
【0040】
実施例2
高分子相溶性消色剤の代わりに消色剤としてコール酸を用いた以外は実施例1と同様にして黒色の電子写真用トナーを調製した。
【0041】
得られたトナーをコピー機のトナーカートリッジに入れ、コピー紙上に画像評価用の原稿を複写した。この画像の反射濃度は約1.4であり、十分な発色を示していた。
【0042】
このコピー紙を溶媒消去用テスト装置に通し、消去溶媒である2−ブタノンに浸して画像を消去した後、自然乾燥した。画像消去後のコピー紙の反射濃度は約0.06であり、実施例1との差はなかったが、トナーの流れに起因すると推定されるわずかなにじみが局所的に観察された。しかし、このにじみはコピー紙をヒートロールに通すことにより良好に消去できた。
【0043】
また、画像を形成した別のコピー紙をアイロンで210℃に加熱して消去した。消去後のコピー紙の反射濃度は0.13であった。
【0044】
実施例3
呈色性化合物として1重量部のクリスタルバイオレットラクトンおよび顕色剤として1重量部のフェノール樹脂顕色剤(群栄化学工業、レジトップPS−2880)を配合し、120℃に加熱・軟化させて攪拌し、青色に発色させた。さらに、この状態で4時間加熱を続けてフェノール樹脂顕色剤を部分的に硬化させて青色の着色材料を得た。
【0045】
上記で得られた2重量部の着色材料およびバインダー樹脂として18重量部のエチレン−酢酸ビニル共重合体(三井・デュポンポリケミカル、ELVAX200W)を配合し、三本ロールを用いて十分に混練して、熱転写インクを調製した。この熱転写インクをホットメルトコーターによりフィルム上に約7g/m2の量で塗布して、青色の熱転写インクリボンを作製した。
【0046】
作製したインクリボンをバーコードプリンタ(TEC、B−30)にセットし、熱転写紙(東芝、JW−Z103)にバーコード画像を転写した。このバーコード画像の反射濃度は約1.2であり、十分な発色を示していた。また、バーコード画像をバーコード読み取り器(TEC、BHT−5075−T)によって読み取ってコード入力することができた。
【0047】
一方、文具パーツ(I&J FISNER社、FV−0200)に消去溶媒として2−ブタノンを入れ、消去ペンとして用いた。この消去ペンをバーコード画像上で3回ほど往復させて画像を溶媒消去した後、自然乾燥した。画像消去後の紙の反射濃度は0.07であった。また、画像消去後には、バーコード読み取り器による読み取りはできなかった。
【0048】
画像消去後の紙に、再びバーコードプリンタによりバーコード画像を転写した。このバーコード画像の反射濃度は約1.1であった。また、バーコード画像をバーコード読み取り器によって読み取ってコード入力することができた。
【0049】
実施例4
呈色性化合物として1重量部のPSD184(日本曹達)および顕色剤として1重量部のフェノール樹脂顕色剤(群栄化学工業、レジトップPS−2880)を配合し、120℃に加熱・軟化させて攪拌し、発色させた。さらに、この状態で4時間加熱を続けてフェノール樹脂顕色剤を部分的に硬化させて着色材料を得た。
【0050】
20重量部の着色材料を、以下の組成を有するビヒクルに混合し、ボールミルで1昼夜混合してインクを調製した。このビヒクルは、新聞用インクを想定したものである。
【0051】
ビヒクルの組成
油:トルエン/ヘキサン 30重量部
樹脂:アルキド樹脂(融点129℃) 30重量部
ワックス:パラフィン 10重量部
消色剤:コール酸(融点200℃) 20重量部。
【0052】
得られたインクをフェルト紙の台にしみ込ませ、凸版に押し付けた後、紙に転写してベタ画像を形成して乾燥した。このベタ画像の反射濃度は約1.4であり、十分な発色を示していた。この画像に190℃に設定したホットスタンプを10秒間押し付けて画像を消去した。消去後の紙の反射濃度は約0.06であった。
【0053】
実施例5
呈色性化合物として1重量部の2−アニリノ−6−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−3−メチルフルオランおよび顕色剤として1重量部のフェノール樹脂顕色剤(群栄化学工業、レジトップPS−2880)をアセトンに混合し、攪拌して黒色に発色させた後に乾燥した。さらに、硬化剤として0.5重量部のエピコート807(油化シェルエポキシ)、および硬化触媒として1%のキュアゾールC17Zを加えて攪拌し、直ちにロータリーエバポレーターで乾固した。この固体を100℃で5分間加熱し、フェノール樹脂顕色剤を部分的に硬化させて黒色の着色材料を得た。
【0054】
5重量部の着色材料、バインダー樹脂として94重量部のポリスチレン、および1重量部の帯電制御剤(オリエント化学、E−84)を配合し、ニーダーを用いて十分に混練した。得られた混練物を粉砕機により粉砕して平均粒径約10μmの黒色の粉体を得た。一方、高分子相溶性消色剤として97重量部のスチレン−ブチルアクリレート共重合体(ブチルアクリレート含有率30%)、ワックス成分として2重量部のステアロン、および1重量部の帯電制御剤(オリエント化学社、E−84)を配合し、ニーダーを用いて十分に混練した。得られた混練物を粉砕機により粉砕して平均粒径約1μmの無色の粉体を得た。上記の2種の粉体を60部:40部の割合で混合し、混合粉体に対して1wt%の疎水性シリカを外添してヘンシェルミキサーで攪拌することにより、黒色の電子写真用トナーを調製した。
【0055】
得られたトナーをコピー機のトナーカートリッジに入れ、コピー紙上に画像評価用の原稿を複写した。この画像の反射濃度は約1.4であり、十分な発色を示していた。
【0056】
このコピー紙を溶媒消去用テスト装置に通し、消去溶媒である2−ブタノンに浸して画像を消去した後、自然乾燥した。画像消去後のコピー紙の反射濃度は約0.1であった。また、トナーが流れた跡や、着色材料のにじみは観測されなかった。
【0057】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、呈色性化合物と樹脂顕色剤と消色剤とを含み、発色状態を安定に保持して十分な発色を示す消去可能な画像形成材料を提供することができる。また、本発明の画像形成材料は容易に製造することができる。さらに、樹脂顕色剤を用いることにより、加熱消去時の安全性、消色剤の使用量の低減、溶媒消去時の溶媒タンクの汚染防止などの効果が得られる。

Claims (2)

  1. 呈色性化合物および樹脂顕色剤を発色させた後、前記樹脂顕色剤を熱硬化させるかまたは硬化剤との反応により硬化させることを特徴とする着色材料の製造方法。
  2. 呈色性化合物および樹脂顕色剤を発色させた後、前記樹脂顕色剤を熱硬化させるかまたは硬化剤との反応により硬化させ、さらに消色剤を混合することを特徴とする消去可能な画像形成材料の製造方法。
JP2000365253A 2000-11-30 2000-11-30 着色材料の製造方法および消去可能な画像形成材料の製造方法 Expired - Fee Related JP3711017B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000365253A JP3711017B2 (ja) 2000-11-30 2000-11-30 着色材料の製造方法および消去可能な画像形成材料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000365253A JP3711017B2 (ja) 2000-11-30 2000-11-30 着色材料の製造方法および消去可能な画像形成材料の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002166656A JP2002166656A (ja) 2002-06-11
JP3711017B2 true JP3711017B2 (ja) 2005-10-26

Family

ID=18836060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000365253A Expired - Fee Related JP3711017B2 (ja) 2000-11-30 2000-11-30 着色材料の製造方法および消去可能な画像形成材料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3711017B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8647799B2 (en) * 2010-01-04 2014-02-11 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Erasable toner and method for producing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002166656A (ja) 2002-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3474780B2 (ja) 消去可能な画像形成材料
US6203603B1 (en) Erasable image forming material
US5922115A (en) Decolorizable ink and printer
US6326332B1 (en) Decolorable material and method for decoloring the same
JP2000284520A (ja) 消去可能な画像形成材料
JP3286214B2 (ja) 消去可能インクおよびプリンター
JP2000154345A (ja) 消去可能な印刷インキ
JP3711017B2 (ja) 着色材料の製造方法および消去可能な画像形成材料の製造方法
JP3315360B2 (ja) 消去可能な画像形成材料の消去方法
JP4358177B2 (ja) 消色可能な画像形成材料および電子写真用トナー
JP3464959B2 (ja) 消去可能な画像形成材料の画像消去方法
JP4127464B2 (ja) 可消色性画像の消色方法
JP4128754B2 (ja) 可消色性画像の消色方法
JPH05297627A (ja) 消去可能な記録材料
JP3898699B2 (ja) 消去可能な印刷インキ
JP3290963B2 (ja) 消去可能な画像形成材料および画像消去方法
JP3472144B2 (ja) 消去可能な画像形成材料
JP2008239904A (ja) 消色方法および消色材料
JP4212211B2 (ja) 可消色性画像の消色方法
US5169826A (en) CF ink and tandem printing process
JP2002129071A (ja) 可消色性組成物及びその製造方法及び可消色性着色剤
JP2002129071A5 (ja)
JP3474754B2 (ja) 消去可能な画像形成材料および画像消去方法
JP2001296701A (ja) 粒子状可消色性着色剤及びその製造方法
JP2002038039A (ja) 消去可能な画像形成材料用青色ロイコ染料、それを用いた画像記録媒体および画像消去方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050811

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090819

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090819

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100819

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100819

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110819

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110819

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120819

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120819

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130819

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees