JP2000152679A - モータ制御装置及び制御方法 - Google Patents

モータ制御装置及び制御方法

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JP2000152679A
JP2000152679A JP10318622A JP31862298A JP2000152679A JP 2000152679 A JP2000152679 A JP 2000152679A JP 10318622 A JP10318622 A JP 10318622A JP 31862298 A JP31862298 A JP 31862298A JP 2000152679 A JP2000152679 A JP 2000152679A
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motor
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rotation speed
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Yoshihiro Kino
義浩 木野
Yuji Tanaka
裕士 田中
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Murata Machinery Ltd
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    • B65H59/00Adjusting or controlling tension in filamentary material, e.g. for preventing snarling; Applications of tension indicators
    • B65H59/38Adjusting or controlling tension in filamentary material, e.g. for preventing snarling; Applications of tension indicators by regulating speed of driving mechanism of unwinding, paying-out, forwarding, winding, or depositing devices, e.g. automatically in response to variations in tension
    • B65H59/384Adjusting or controlling tension in filamentary material, e.g. for preventing snarling; Applications of tension indicators by regulating speed of driving mechanism of unwinding, paying-out, forwarding, winding, or depositing devices, e.g. automatically in response to variations in tension using electronic means
    • B65H59/388Regulating forwarding speed
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • H02P23/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
    • H02P23/20Controlling the acceleration or deceleration
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紡糸巻取システムにおいて、回転数制御装置
(インバータ)を用いてスピンドルモータ、ゴデットロ
ーラモータを制御する装置及び方法。 【解決手段】定格加速線を記憶する記憶手段と、加速開
始電圧を設定する加速開始電圧設定手段と、目標回転数
及びその回転数での加速終了電圧を設定する加速終了電
圧設定手段と、モータの回転数が目標回転数に到達する
と、設定した加速終了電圧から定格加速線上まで電圧を
降下させる電圧降下手段とを備えてなるモータ制御装置
であり、加速開始電圧及び加速終了電圧を設定すること
により、定格加速線に対して加速開始から加速終了まで
電圧が大なる加速線に従って加速し、予め設定した目標
回転数に到達すると、定格加速線上に電圧を降下させる
ようにしたモータ制御方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、モータ
を短時間で高い回転数まで加速させる必要がある場合に
使用するモータ制御装置及び制御方法に関するものであ
って、例えば、紡糸巻取システムにおいて、回転数制御
装置(インバータ)を用いてスピンドルモータ並びにゴ
デットローラモータを制御するモータ制御装置及びモー
タ制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のモータ制御は、目標とする回転数
(周波数)を設定すると、その周波数に向かって次第に
電圧を増加させながらモータを加速させるようにして行
われている。特に、紡糸装置などにより紡糸された糸の
ための糸条処理ローラに対し、該ローラ駆動のためのモ
ータ制御にあっては、短時間で高い回転数まで加速する
必要があり、大きな加速トルクを必要とするものであ
る。このようなモータは、加速終了後の定常状態では一
定速運転となるので、さほど大きな出力を必要としない
が、急激な加速時に必要な加速トルクを得るために高出
力のモータを使用している。
【0003】また、従来のモータ制御においては、モー
タ内部の抵抗により生じる電圧降下の影響が低速回転時
には大きいので、その低速回転時でのトルク不足を補う
ため、加速開始時であるA点での電圧を任意に設定でき
る機能が付いた制御システムもある。その場合、モータ
は、図5において、加速開始時であるA点から加速終了
時であるC点まで直線的に結んだ特性で加速される。従
って、イナーシャは一定でも回転数の3乗に比例して増
加する風損が大きくなる加速終了時前にトルク不足が生
じることがある。
【0004】そのトルク不足を補うため、モータをより
高出力のものにすると、消費電力が大きくなり、効率が
悪くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
上記する従来にみられる幾つかの問題点を解消しようと
するものであり、例えば、紡糸巻取システムのスピンド
ルモータ並びにゴデットローラモータの如く、短時間で
高い回転数まで加速する必要がある負荷に対して、イン
バータを用いてV/f方式(最も一般的な制御方法)で
制御する場合において、高出力のモータを使用すること
なく、必要な加速トルクを確実且つ効率よく得るモータ
制御装置及び制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記する目
的を達成するにあたって、具体的には、周波数の増加に
伴って電圧を増加させながらモータを加速制御するよう
にしたモータ制御装置において、目標回転数及びその回
転数での加速終了電圧を設定する加速終了電圧設定手段
を備えてなるモータ制御装置を構成するものである。
【0007】さらに、この発明では、モータの回転数が
予め設定した目標回転数に到達すると、目標回転数での
定格電圧まで電圧を降下させる電圧降下手段を備えてな
るモータ制御装置を構成するものである。尚、この電圧
降下手段は、目標回転数を維持しつつ所定時間をかけて
前記電圧降下を行うようにすることがモータの回転変動
を防止する点で好ましい。
【0008】さらにまた、この発明は、周波数の増加に
伴って電圧を増加させながらモータを加速制御するモー
タ制御装置において、設定された加速終了電圧に基づい
て、加速終了時に定格電圧より大なる加速終了電圧とな
るようにモータを加速制御するようにしたモータ制御方
法を構成するものでもある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明になるモータ制御
装置及び制御方法について、図面に示す具体的な実施例
にもとづいて詳細に説明する。図1は、この発明になる
モータ制御装置及び制御方法についての好ましい適用例
にあって、紡糸巻取システムの基本的な構成例を示すも
のであって、モータ制御系統を併せて示す概略的な正面
図であり、図2は、この紡糸巻取機を側面からみた状態
を示す概略的な側面図である。
【0010】まず、図1および図2にもとづいて、この
発明の好ましい適用例に係る紡糸巻取機Uの基本構造に
ついて説明する。図1において、前記紡糸巻取機Uは、
機体フレーム7を含むものからなり、前記機体フレーム
7に対しては、昇降自在な昇降ボックス1と、回転可能
なターレット板2と、前面端に操作パネル9を有する固
定枠8とが設けられている。
【0011】前記昇降ボックス1には、コンタクトロー
ラ3と、トラバース装置4とがそれぞれ支持されてい
る。前記コンタクトローラ3は、巻取位置P1 にあるボ
ビンBの糸表層面に圧接しており、巻き取り中のボビン
Bを図1の反時計方向に回転させるべく、図1および図
2に示すようにモータM3 からなる駆動源10により回
転駆動する。前記モータM3 からなる駆動源10は、コ
ンタクトローラ回転数検出手段15を含むコンタクトロ
ーラ駆動モータ制御手段16によって制御されている。
前記コンタクトローラ回転数検出手段15は、パルス発
生器であり、前記駆動モータ制御手段16は、インバー
タによって構成されている。
【0012】また、トラバース装置4には、トラバース
ガイド5が設けられており、該トラバースガイド5が糸
Yと係合しトラバース範囲を走行することで糸Yのトラ
バースを行っている。
【0013】前記ターレット板2は、回転軸6を中心に
図示しない回転駆動装置により回転可能であり、第1の
ボビンホルダ11および第2のボビンホルダ12がそれ
ぞれターレット板2に回転自在に突設支持されており、
各ボビンホルダ11、12にはボビンBが複数個(図で
は6個)それぞれ装着され、一方のボビンホルダ11は
巻取位置P1 に、他方のボビンホルダ12は待機位置P
2 に位置している。
【0014】図1および図2に示すように、前記第1の
ボビンホルダ11は、モータM1 からなる駆動源13に
より回転駆動するものであり、前記第2のボビンホルダ
12は、モータM2 からなる駆動源14により回転駆動
するものである。前記モータM1 からなる駆動源13
は、第1のボビンホルダ回転数検出手段17を含む第1
のボビンホルダ駆動モータ制御手段18によって制御さ
れており、モータM2 からなる駆動源14は、第2のボ
ビンホルダ回転数検出手段19を含む第2のボビンホル
ダ駆動モータ制御手段20によって制御されている。前
記各回転数検出手段17、19はパルス発生器により構
成されており、前記各駆動モータ制御手段はモータを任
意の周波数で加減速可能なインバータによって構成され
ている。
【0015】巻取位置P1 に位置するボビンホルダ11
のボビンBに糸Yを巻き取らせ、ボビンBが満ボビンF
Bとなるごとにターレット板2を180度回転させ、巻
取位置P1 にある満ボビンFBを巻取位置P1 から待機
位置P2 に、待機位置P2 に準備された空ボビンEBを
待機位置P2 から巻取位置P1 に移動させ、糸切替え機
構により糸Yを満ボビンFBから空ボビンEBへと切り
替えて連続的に巻き取っている。
【0016】前記各ボビンホルダ11、12には、複数
個(図2に示す例において6個)のボビンBが挿着され
ており、糸巻取り中は一方のボビンホルダ11が巻取位
置P1に、他方のボビンホルダ12が待機位置P2 に位
置している。
【0017】この紡糸巻取機Uにおいて、糸Yは、トラ
バース装置4におけるトラバースガイド5を通して前記
コンタクトローラ3に接触する巻取位置P1 のボビンB
に導入されるようになっている。
【0018】一方、この発明によれば、前記紡糸巻取機
Uの上流側であって、紡糸装置Sにおいて紡糸された糸
Yをガイドする第1のゴデットローラ機構21及び第2
のゴデットローラ機構22が配設されている。前記第1
のゴデットローラ機構21は、ゴデットローラGR1 と
セパレートローラSR1 とを有しており、第2のゴデッ
トローラ機構22は、ゴデットローラGR2 とセパレー
トローラSR2 とを有するものからなっている。この第
1のゴデットローラ機構21の周速と、第2のゴデット
ローラ機構22の周速との差によって糸Yが延伸され
る。
【0019】前記第1及び第2のゴデットローラ機構2
1、22は、紡糸装置Sにおいて紡糸された糸Yを、前
記紡糸巻取機Uに導入する前段において延伸処理するた
めのものであり、各ゴデットローラGR1 及びGR2
は、加熱ローラにより構成されている。前記紡糸装置S
で紡糸された糸Yは、前記第1のゴデットローラ機構2
1におけるゴデットローラGR1 およびセパレートロー
ラSR1 、前記第2のゴデットローラ機構22における
ゴデットローラGR2 およびセパレートローラSR2 に
掛けられた後、前記紡糸巻取機Uに導入されるようにな
っている。
【0020】前記第1のゴデットローラ機構21におけ
るゴデットローラGR1 は、モータM4 からなる駆動源
23により回転駆動するものであり、前記第1のゴデッ
トローラ機構21におけるセパレートローラSR1 は、
モータM5 からなる駆動源24により回転駆動するもの
である。前記第2のゴデットローラ機構22におけるゴ
デットローラGR2 は、モータM6 からなる駆動源25
により回転駆動するものであり、前記第2のゴデットロ
ーラ機構22におけるセパレートローラSR2 は、モー
タM7 からなる駆動源26により回転駆動するものであ
る。
【0021】前記各ゴデットローラ機構21、22にお
けるゴデットローラ用モータM4 、M6 及びセパレート
ローラ用モータM5 、M7 は、加速後の定常状態では、
一定速度で回転するものであり、前記第1及び第2のボ
ビンホルダ用モータM1 、M2は、定常状態では、巻太
りに伴って次第に減速(周速度一定)する。前記コンタ
クトローラ用モータM3 も定常状態ではその周速が巻取
位置P1 にあるボビンホルダ11に保持されたボビンB
上の糸層表面の周速と略同速度となるような一定速度で
回転する。
【0022】前記各ゴデットローラ機構21、22にお
けるゴデットローラ用モータ及びセパレートローラ用モ
ータは、同期モータによって構成されているものであ
り、これらのモータは、極数が異なっていて、回転数は
異なるが、両ローラの周速は等しくなっている。
【0023】前記第1のゴデットローラ機構21におけ
るゴデットローラ用駆動源23とセパレートローラ用駆
動源24とは、第1のゴデットローラ機構のための駆動
モータ制御手段27によって制御されており、前記第2
のゴデットローラ機構22におけるゴデットローラ用駆
動源25とセパレートローラ用駆動源26とは、第2の
ゴデットローラ機構のための駆動モータ制御手段28に
よって制御されるようになっている。
【0024】次いで、この発明になるモータの制御方法
に関して、理論的に説明する。まず、巻取機等における
定格運転時の高効率なモータ運転のためのインバータの
制御方法に関して、スピンドルモータ(誘導モータ:6
kw→定常2kw)及びゴデットローラモータ(同期モー
タ:3.5kw→定常1.5kw)に求められるスペックは
60sec で最高回転数(ゴデットローラモータの場合、
8700rpm )まで加速させることである。この場合、
GD2 は一定のため、必要加速トルクは次式で与えられ
る。 加速トルクT=(GD2 ・N)/375t 但し、GD2 :kgf・m2 (イナーシャ) N:r
pm(回転数) T:kg・m(トルク) t:sec(時
間)
【0025】一方、インバータから見たモータのトルク
は、次式で与えられる。 T=K1 ・(V/f)2 T:トルク V:端
子電圧 f:周波数 K1 :定数 モータ制御装置は、目標回転数に向かって、周波数の増
加に伴って電圧を増加させながらモータを加速制御する
ものである。上式におけるV/fを一定に維持すること
により加速領域を定トルク領域とすることで、どの回転
数から目標回転数まで加速する場合でも、必要な加速ト
ルクを得ることができて正常な加速制御が行える。上式
のように、モータの最大トルクは端子電圧の2乗に比例
する。モータのスペックは、所定時間内では、最大負荷
200%(定格負荷の2倍)ぐらいは可能である(但
し、長時間になるとモータの焼き付きが起こる)。
【0026】従って、本実施の形態では、加速開始から
加速終了までの間継続してモータの端子電圧を定格電圧
の約1.4倍となるようにかさ上げすることにより、モ
ータの定格スペックのV/f特性の2倍時に加速時にお
ける必要加速トルクを発生させるモータとしている。そ
して、加速終了時に相当する目標回転数に達した時に定
格電圧まで電圧を下げ、モータをその一定速回転に必要
な負荷(一定速)に近い制御とすることにより、極力容
量の小さいモータを使用して効率を上げつつ必要な加速
トルクを得ることができるようにしている。
【0027】尚、本実施の形態では、加速開始電圧を定
格電圧より高い電圧に設定できる加速開始設定手段だけ
でなく、目標回転数での加速終了電圧を定格電圧より高
い電圧に設定できる電圧設定手段を備えたので、回転に
よる風損が大きくなる加速終了時直前においても必要な
加速トルクを得ることができる。上記式において、イン
バータから見たモータのトルクとは、インバータによる
制御によりモータに与えるトルクのことであり、定数K
1 は、モータによって決まるものである。
【0028】図3に基づいて、この発明になるモータ制
御装置及び制御方法の原理について説明する。図3に示
すように、加速終了時の周波数(B、C点での周波数で
あり、290HZ )を目標回転数に相当する周波数とし
ており、その周波数が加速可能な最高周波数(限界周波
数)となっている。この発明では、加速時間や加速開始
時A点での電圧だけでなく、加速終了時B点での周波数
(最高回転数)及び電圧を設定可能とした。そして、記
憶手段に記憶した定格加速線(第1のV/fカーブ〔C
-1〕)から電圧増加方向に加速開始から加速終了までか
さ上げした加速線(第2のV/fカーブ〔C-2〕)に従
った特性でV/fの値を一定に維持しつつ加速を行い、
最高回転数(目標回転数)に達すると、定格加速線上に
おける最高回転数に対応する電圧(定格電圧)まで電圧
を下げる。
【0029】尚、定格加速線とは、図3において、加速
開始から加速終了まで周波数の増加に伴って増加する電
圧の特性を示す直線である。この電圧の低下時(B点か
らC点まで)は、瞬間的に低下させるのではなく、最高
回転数を維持しつつ、所定時間をかけて所定の割合で低
下させるのがよい。このように最高回転数に達して大き
なトルクを必要としなくなると直ちに定格電圧まで電圧
を降下させることにより、消費電力を削減できるととも
にモータの焼き付きも防止できる。特に、所定時間をか
けて電圧を降下させることにより、急激なトルク現象に
よる回転変動を防止し、それによる糸品質の低下を防止
することができる。最高回転数への到達は、同期モータ
の場合、指令周波数で誘導モータの場合、パルス発生器
の出力で検出する。
【0030】以上の例では、目標回転数を最高回転数
(限界回転数)に設定した場合を示すが、加速終了電圧
設定手段では、目標回転数を定トルク領域内の任意の回
転数に設定可能である。すなわち、目標回転数として最
高回転数までの任意の回転数を設定可能であるととも
に、その目標回転数での加速終了電圧を設定可能となっ
ている。この場合、その設定に応じて直線A−B上の任
意の点で加速を終了し、加速終了後、その設定周波数に
対応する定格加速線C−1上に電圧を次第に下げるよう
にすることができる。このように目標回転数を任意に設
定可能とすることにより、本モータ制御装置を目標回転
数や加速時間の異なる種々の条件に対して使用すること
ができる。尚、定トルク領域外のトルク減少領域に目標
回転数を設定した場合、風損が大きくなる加速終了時直
前においてトルク不足が生じて正常な加速制御が行えな
いことになる。
【0031】この発明になるモータ制御装置及び制御方
法についてのフローチャートを図4に示す。この図4に
よれば、スタート指令によるインバータ運転により加速
開始状態に移行する。この時点で前記第2のV/fカー
ブ〔C-2〕が選択されているか否かが判断され、第2の
V/fカーブが選択されていば、第2のV/fカーブに
基づく運転がなされ、第2のV/fカーブが選択されて
いなければ、第1のV/fカーブ〔C-1〕に基づく運転
がなされる。このように、インバータに対しては、加速
開始時に第2のV/fカーブ〔C-2〕を選択するか否か
が設定可能となっているので、必要な場合にのみ電圧の
かさ上げ制御を行い、種々の運転条件に対して効率よく
モータ制御を行うことができるようになっている。
【0032】第2のV/fカーブの選択により加速時間
設定手段で設定した加速時間を考慮して、第2のV/f
カーブに基づく運転がなされた後に、設定スピードに到
達したか否かの判断がなされ、設定スピード(目標回転
数)に到達した場合には第1のV/fカーブ〔C-1〕で
運転するために出力電圧を下げ、第1のV/fカーブに
基づき定速運転に移行するようになっている。
【0033】この発明は、例えば、紡糸巻取システムに
おいて、回転数制御装置(インバータ)を用いてスピン
ドルモータを制御する場合やゴデットローラモータを制
御する場合に適用される。しかしながら、それ以外に
も、予め定められた所定時間内に高い回転数まで急激に
加速する必要があるような場合に有効となる。さらに、
この発明にあっては、スピンドルモータおよびゴデット
ローラモータは、それぞれ誘導モータまたは同期モータ
のどちらであってもよい。
【0034】誘導モータ(指令周波数と駆動周波数とが
一致しない)の場合、例えば、パルス発生器のような回
転数センサを用いて駆動周波数を検出し、目標回転数へ
の到達を検出する。同期モータ(指令周波数と駆動周波
数とが一致)の場合、特に、回転数センサを設けなくて
も、中央処理装置での内部処理のみで目標回転数への到
達を検出できる。尚、このモータ制御装置は中央処理装
置を含み、加速開始電圧設定手段、加速終了電圧設定手
段、加速時間設定手段および電圧降下手段は中央処理装
置により構成される。
【0035】
【発明の効果】以上の構成になるこの発明のモータ制御
装置及び制御方法によれば、大きなイナーシャを持つ回
転体を急激に加速する場合でも、極力容量の小さいモー
タを使用して効率よく制御することができる点において
極めて有効に作用するものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明になるモータ制御装置および
制御方法の好ましい適用例に係る紡糸巻取システムの全
体構成を示す概略的な正面図である。
【図2】図2は、紡糸巻取システムを側面からみた概略
的な側面図である。
【図3】図3は、この発明になるモータ制御のV/f加
速線C-2を、正規の加速線C-1と比較して表してある電
圧- 周波数特性曲線図である。
【図4】図4は、この発明になるモータ制御のためのフ
ローチャート図である。
【図5】図5は、従来のモータ制御に関する電圧- 周波
数特性曲線図である。
【符号の説明】
Y 糸 S 紡糸装置 U 紡糸巻取機 1 昇降ボックス 2 タレット板 3 コンタクトローラ 4 トラバース装置 5 トラバースガイド 6 ターレット板の回転軸 7 機体フレーム 10 コンタクトローラ駆動源 P1 巻取位置 P2 待機位置 EB 空ボビン FB 満ボビン 11 第1のボビンホルダ 12 第2のボビンホルダ 13 第1のボビンホルダ駆動源 14 第2のボビンホルダ駆動源 15 コンタクトローラ回転数検出手段 16 コンタクトローラ駆動モータ制御手段 17 第1ボビンホルダ回転数検出手段 18 第1ボビンホルダ駆動モータ制御手段 19 第2ボビンホルダ回転数検出手段 20 第2ボビンホルダ駆動モータ制御手段 21 第1のゴデットローラ機構 GR1 第1のゴデットローラ機構のゴデットローラ SR1 第1のゴデットローラ機構のセパレートローラ 22 第2のゴデットローラ機構 GR2 第2のゴデットローラ機構のゴデットローラ SR2 第2のゴデットローラ機構のセパレートローラ 23 GR1 用駆動源 24 SR1 用駆動源 25 GR2 用駆動源 26 SR2 用駆動源 27 第1のゴデットローラ機構制御手段 28 第2のゴデットローラ機構制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数の増加に伴って電圧を増加させな
    がらモータを加速制御するようにしたモータ制御装置に
    おいて、目標回転数及びその回転数での加速終了電圧を
    設定する加速終了電圧設定手段を備えてなることを特徴
    とするモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 モータの回転数が予め設定した目標回転
    数に到達すると、目標回転数での定格電圧まで電圧を降
    下させる電圧降下手段を備えてなることを特徴とするモ
    ータ制御装置。
  3. 【請求項3】 周波数の増加に伴って電圧を増加させな
    がらモータを加速制御するモータ制御装置において、設
    定された加速終了電圧に基づいて、加速終了時に定格電
    圧より大なる加速終了電圧となるようにモータを加速制
    御するようにしたことを特徴とするモータ制御方法。
JP10318622A 1998-11-10 1998-11-10 モータ制御装置及び制御方法 Pending JP2000152679A (ja)

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