JP2870211B2 - 紡機のスピンドル停止方法およびその装置 - Google Patents

紡機のスピンドル停止方法およびその装置

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JP2870211B2
JP2870211B2 JP10021491A JP10021491A JP2870211B2 JP 2870211 B2 JP2870211 B2 JP 2870211B2 JP 10021491 A JP10021491 A JP 10021491A JP 10021491 A JP10021491 A JP 10021491A JP 2870211 B2 JP2870211 B2 JP 2870211B2
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braking
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幸一 小中
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Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紡機のスピンドル停
止方法およびその装置に関し、特に、スピンドルを駆動
する誘導モータの一次側を交流電源から切り離し、この
一次側に直流電圧を加えて励磁し、この誘導モータに発
電制動をかける紡機のスピンドル停止、すなわち、誘導
モータのダイナミックブレークによる紡機のスピンドル
停止方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示されるように、従来のダイナミ
ックブレークによる紡機のスピンドル停止装置にあって
は、交流電源にインバータ2を介して接続された、スピ
ンドル1を駆動する誘導モータMと、この誘導モータM
に直流電圧を印加するトランス5、整流器6および開閉
器7からなる直流印加手段とからなり、交流電源から誘
導モータMへの通電状態が遮断されると同時に、開閉器
7が閉路し、整流器6から高い直流電圧を印加して誘導
モータMを停止、すなわち、紡機のスピンドル1を停止
している(特開昭55ー40852号公報参照)。な
お、3はインバータ運転・停止用リレーである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】誘導モータのダイナミ
ックブレークによる停止においては、一次側に加えられ
た直流電圧によって固定した磁極ができ、減速しながら
回転する回転子に電流が流れ、いわゆる回転電機子形交
流発電機となる。この電流は、静的には、回転子が停止
すれば流れなくなるが、過渡的現象として回転子巻線の
L/R時定数にしたがって遅れ電流が流れる。この瞬間
に逆起動力が生じて逆回転し、再び逆方向の電流が流れ
る。これを繰り返しながら次第に減速し、最終的に停止
するものである(図5参照)。
【0004】特に、紡機のスピンドル用の誘導モータ
は、高効率特性のために回転子の抵抗が少なく、時定数
が長くこのような現象が生じ易い。また、紡機における
回転伝達装置においては、スピンドルの回転角度がモー
タ軸の回転角度の10〜13倍になるように伝達されて
おり、モータ軸の僅かな逆転回転角度がスピンドルの大
きな逆転回転角度となるものである。
【0005】そして、停止時にスピンドルが逆転する
と、スナールが発生し、再起動時の糸切れの原因とな
り、殊に、リング精紡機、リング撚糸機などのリングを
利用している紡機にあっては、弛緩した糸のトラベラ外
れを増加し、再起動時に糸切れを確実に生じさせること
となる。なお、誘導モータにかける直流電圧が低く、制
動力が弱い場合には、スピンドルの停止に時間を要する
ばかりでなく、逆にスナールが発生し易いという問題点
があった。
【0006】この発明は、誘導モータにより駆動される
紡機のスピンドル停止におけるこのような問題点を解消
するためになされたもので、停止の際のスピンドルの逆
回転を防止し、したがってスナールの発生がなく、糸の
トラベラ外れもない、再起動時の糸切れの少ないスピン
ドルの停止方法およびその方法を実施するための装置を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の方法は、スピンドルを駆動する誘導モー
タの一次側を交流電源から切り離し、この一次側に直流
電圧を加えて励磁し、この誘導モータに発電制動をかけ
る紡機のスピンドル停止方法において、最初に高い直流
電圧を加えて強い制動をかけ、スピンドルの回転数が充
分低い回転数になった後に、低い直流電圧に切り替えて
弱い制動とするものである。
【0008】また、その方法を実施するための装置とし
ては、交流電源にインバータを介して接続され、スピン
ドルを駆動する誘導モータと、この誘導モータに直流電
圧を印加する直流印加手段とからなる紡機のスピンドル
停止装置において、スピンドルの回転数を検出する検出
手段と、この検出手段からの信号により、前記直流印加
手段により加えられる直流電圧を高、低に切り替える制
御装置を設けたものである。
【0009】
【作用】スピンドル停止の際に、最初に高い直流電圧を
加えて強い制動をかけるので、スピンドルの回転数が高
い場合にも、スナールの発生がなく(弱いブレーキによ
り発生する。)、迅速に停止直前に至る。停止直前にス
ピンドルの回転数が充分低くなったところで、低い直流
電圧に切り替えて弱い制動とするので、高い直流電圧に
よる場合のように、停止の際のスピンドルの逆転は生じ
ない。したがって、スピンドルの逆転によるスナールの
発生もなく、再起動時の糸切れを少なくすることができ
る。
【0010】
【実施例】以下、この発明の方法の実施例を図に示され
た精紡機のスピンドル停止装置に適用する場合について
説明する。なお、図中、同一および相当部分には同一符
号が付されている。
【0011】図1において、1は精紡機に多数配設され
たスピンドルを代表して表すスピンドルであり、交流電
源にインバータ2を介して接続されている誘導モータM
により駆動されている。なお、3はインバータの運転・
停止用リレーである。図2に示されるように、通常、精
紡機のスピンドル1の回転数は、一定の回転数R1(1
0,000rpm)になるように誘導モータMの回転数
が制御されている。
【0012】今、スピンドル上のボビンに巻き取られて
いる糸が満管になると、精紡機の制御装置からの信号に
より、スピンドル1の回転数R1はR2,R3へと低下さ
せられる。停止直前の回転数はほぼ5,000rpmで
ある。
【0013】スピンドル1の停止は、インバータ運転・
停止用リレー3を開路し、その後、強ブレーキ用開閉器
7を閉路する。強ブレーキ用開閉器7の閉路により、ト
ランス5により30Vの電圧に変換され、整流器6によ
り整流された大きな電流がモータMに流され、モータM
には強いブレーキ力が働き、スピンドル1の回転数R3
を急速に減速させる(R4)。
【0014】スピンドル1の回転数を検出する回転検出
器11により検出される回転数が設定値(1,500r
pm)に達すると、制御装置12からの指令により、強
ブレーキ用開閉器が開き、トランス8,整流器9,弱ブ
レーキ用開閉器10からなる弱ブレーキ用回路の開閉器
10が閉路する。
【0015】弱ブレーキ用開閉器10の閉路により、ト
ランス8により低い電圧(10V)に変換された小さな
電流が、整流器9を通してモータMに流される。このよ
うに、停止直前のモータMへの電流の切り替えが、モー
タMの停止時の逆転を防止し、緩やかな減速R5、そし
て停止に至るものである。なお、従来の停止装置にあっ
ては、図5に示されるように、停止の際に、モータMに
強いブレーキ力を働かせ、スピンドル1の回転数を急速
に減速させる場合には、スピンドルの逆転R5’が生ず
ることがある。
【0016】図3に示されるスピンドルの停止装置にあ
っては、インバータ2内の中間コンデンサ13部の直流
電圧を利用するもので、図示しないスピンドルを駆動す
る誘導モータMに対する発電制動は、トランジスタ17
を通して流されるブレーキ電流によって行われる。そし
て、ブレーキの強から弱への切り替えは、スピンドルの
回転数を検出し、その回転数が設定値に達する時に、図
示しない制御装置からの信号により、強ブレーキ用リレ
ー15を開き、弱ブレーキ用リレー16を閉じることに
より行われる。なお、14はインバータ運転・停止用リ
レーである。
【0017】図3の例においても、図1の例と同様に、
紡機のスピンドル停止の際に、誘導モータに対し、スピ
ンドル回転数の高いところでは強いダイナミックブレー
キをかけ、スピンドルの回転数が充分低い回転数になっ
た後に、いわゆる停止直前に、弱いブレーキに切り替え
ることにより、誘導モータの逆転、すなわちスピンドル
の逆転を防止し、ひいては、紡機の再起動時の糸切れを
防止できるものである。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、紡機のスピンドル停
止において、スピンドルを駆動する誘導モータに、最初
に高い直流電圧を加えて強い制動をかけ、スピンドルの
回転数が充分低い回転数になった後に、低い直流電圧に
切り替えて弱い制動をかけて停止させるので、誘導モー
タの逆転、すなわち、スピンドルの逆転を防止でき、ス
ナールの発生およびそれに基づくトラベラの外れなどが
なく、再起動時における糸切れを大幅に減少させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の方法を実施するための紡機の
スピンドル停止装置の概略説明図である。
【図2】図2は図1の装置のスピンドル回転数の変化と
モータの回転状況を表すラフである。
【図3】図3はこの発明の方法を実施するための他の紡
機のスピンドル停止装置の概略説明図である。
【図4】図4は従来の紡機のスピンドル停止装置の概略
説明図である。
【図5】図5は従来の紡機のスピンドル停止装置のスピ
ンドル回転数の変化とモータの回転状況を表すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 スピンドル 2 インバータ 3 インバータ運転・停止用リレー 5,8 トランス 6,9 整流器 7 強ブレーキ用開閉器 10 弱ブレーキ用開閉器 11 検出装置 12 制御装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルを駆動する誘導モータの一次
    側を交流電源から切り離し、この一次側に直流電圧を加
    えて励磁し、この誘導モータに発電制動をかける紡機の
    スピンドル停止方法において、最初に高い直流電圧を加
    えて強い制動をかけ、スピンドルの回転数が充分低い回
    転数になった後に、低い直流電圧に切り替えて弱い制動
    とすることを特徴とする紡機のスピンドル停止方法。
  2. 【請求項2】 交流電源にインバータを介して接続さ
    れ、スピンドルを駆動する誘導モータと、この誘導モー
    タに直流電圧を印加する直流印加手段とからなる紡機の
    スピンドル停止装置において、スピンドルの回転数を検
    出する検出手段と、この検出手段からの信号により、前
    記直流印加手段により加えられる直流電圧を高、低に切
    り替える制御装置を設けたことを特徴する紡機の停止装
    置。
JP10021491A 1991-05-01 1991-05-01 紡機のスピンドル停止方法およびその装置 Expired - Lifetime JP2870211B2 (ja)

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