JP2000146987A - 自動分析装置及び自動分析方法 - Google Patents
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Abstract
の結果が得られるまで元の検体容器を特別な待機部に留
めて拘束することを避けることができる自動分析装置を
提供する。 【解決手段】検体容器5から反応ディスク2上の反応容
器1に第一次分析用の検体を分注する際に、別の反応容
器に予備の検体を分注しておき、第一次の分析結果が得
られたことに伴って再分析が必要であるとされた検体に
対応する予備の検体を、別の反応容器から反応ディスク
上の新たな反応容器に分注し、再分析操作を実行する。
Description
方法に係り、特に血液や尿等の生体液検体の分析項目を
分析する自動分析装置及び自動分析方法に関する。
に多種類の分析項目を分析処理するように構成されてお
り、検体と試薬の反応によって生じた反応生成物を測定
部により測定する。測定結果のデータが異常値を示すよ
うな場合には、同じ検体について再分析が自動的になさ
れる。また、検体を収容した検体容器を検体採取位置に
位置づけるには、検体容器をターンテーブルに載置して
移動する方法及び検体容器をラックに保持し該ラックを
ベルトコンベア等で移動する方法がある。
の移動用としてラックを用い、検体の再分析機能を有す
る自動分析装置を記載している。この先行技術では、ラ
ック供給部と待機部の間に第1コンベア路が設けられ、
第1コンベア路に沿って夫々反応ディスクを有する2台
の分析部が配置され、第1コンベア路上の検体採取位置
から反応ディスク上の反応容器へ検体が分注される。再
分析用の第2コンベア路は第1コンベア路と平行に配置
される。待機部は、往復動するラック搬送台を有し、ル
ーチン用の第1コンベア路から試料採取済みのラックを
受け取り、採取された検体の分析結果が判明するまでラ
ック搬送台上にラックを待機させる。再分析を要する検
体に保持するラックは、待機部から第2コンベア路に送
り出されそのラックから再度検体が採取される。
検体容器の移動用としてターンテーブルを用い、再分析
を実行し得る自動分析装置を記載している。この先行技
術は固相担体を利用して抗原抗体反応(免疫反応)をさ
せる免疫分析装置を例示している。回動アームを有する
検体分注装置は、2本で1組のディスポチップを有して
おり、1回目の分析に際して検体テーブル上の検体容器
から2本のディスポチップ内に検体を吸入し、その内の
1本のディスポチップ内の検体を反応ディスク上の反応
容器に吐出して分析する。第1回目の分析後に2回目の
分析の必要性を判定し、再分析が必要であれば残り1本
のディスポチップに保有していた検体を反応容器に分注
して2回目の分析を行う。
する第一次の分析結果に対し再分析を必要とする割合は
全体の5%程度である。このように大部分の検体は再分
析が不要であるけれども、自動分析装置に再分析機能を
設ける必要性は高い。特に、緊急に分析結果を得なけれ
ばならない緊急検体の場合は、再分析結果も迅速に得る
ことが要求される。
では、複数の検体容器を保持するラックはそのラック上
の全検体に対する第一次分析の結果が得られるまで待機
部のラック搬送台上で待機される。そして、ラック上の
複数検体の内で再分析が必要とされた検体が1つでもあ
れば再分析の必要がない検体まで一緒にラックのまま戻
り用の第2コンベア路を移動しなければならない。この
ため、ラックを待機させて戻すための複雑な機構部及び
大きなスペースが必要になる。
では、特殊な形状のディスポチップを必要とするばかり
でなく、1回目の分析結果が出るまでの間中2本目のデ
ィスポチップを持った検体分注装置が専有される。この
ため、その間検体分注装置を他の検体の分注のために使
用できなくなり極めて処理効率が低くなる。
の後に第一次の分析結果が得られるまで元の検体容器を
待機部に留めて置かずに済む再分析可能な自動分析装置
及び分析方法を提供することにある。
る第一次の分析結果が得られるまでの間中1つの検体に
よって検体分注装置が専有されるということがない再分
析可能な自動分析装置及び分析方法を提供することにあ
る。
の検体採取後に第一次の分析結果が得られるまで元の検
体容器を待機させるための特別な場所が不要であり、あ
るいは特別な容器を付設することも不要である再分析可
能な自動分析装置及び分析方法を提供することにある。
する場合に、先に適用される分析部のために検体が分注
された元の検体容器を、先の分析部による分析結果が得
られる前に次の分析部へ移動しても、先の分析部による
該検体に関する再分析を実行し得る自動分析装置を提供
することにある。
分析装置は、検体を収容する検体容器を検体採取位置に
位置づける検体容器移動装置と、複数の反応容器が配置
される反応ディスクと、検体採取位置の検体容器から反
応ディスク上の反応容器に分析すべき検体を分注する検
体分注装置とを備え、反応ディスク上の反応容器に採取
された検体に対し分析操作を実行する。検体容器移動装
置は、ターンテーブルのような回転式の態様や検体容器
をラックに保持して搬送ライン上を移送する態様を用い
ることができる。反応ディスクを有する分析部は1つあ
るいは2つ以上具備される。分析部が2つ以上の場合
は、各分析部に対応して検体分注装置が設けられる。
分注の際に検体採取位置の検体容器から反応ディスク上
の別の反応容器に対し、検体分注装置が予備の検体を分
注するように検体分注装置の動作を制御すると共に、分
析すべき検体に関する第一次の分析結果が得られるまで
上記別の反応容器内に予備の検体を保持するように該別
の反応容器を管理し、第一次の分析結果に対する再分析
が必要との判定に基づいてその別の反応容器内の予備の
検体の一部を再分析用検体として反応ディスク上の他の
反応容器に分注するように検体分注装置の動作を制御す
る制御部を備えたことである。
容器に採取された分析すべき検体に対する分析操作の間
に、別の反応容器内の予備検体を希釈液と混合させて、
再分析用の検体採取に備えて所定割合に希釈した検体
(希釈試料)を得ておく。
取位置に位置づけられる検体容器内の検体が緊急検体で
あるときに第一次分析用の検体の分注に伴って検体採取
位置の検体容器から反応ディスク上の別の反応容器に対
し予備の検体を分注し、採取された検体に関する第一次
の分析の結果が再分析を必要とするか否かを判定し、再
分析が必要であれば上記別の反応容器から反応ディスク
上の他の反応容器に予備の検体を分注し、該他の反応容
器に採取した検体に対する再分析の分析操作を実行する
ように構成したことである。
には、分注される前の検体容器に収容されている検体の
液量が複数の分析部にて必要とされる分析すべき検体の
量と予備検体の量との合計量よりも少ないときに、上記
予備の検体の分注動作を中止するように構成してもよ
い。
が複数の分析部を具備し、各分析部に対応して設けられ
たそれぞれの検体採取位置に検体容器を位置づけ得る検
体容器移動装置を具備するものであって、それらの複数
の分析部は少なくとも免疫項目分析部及び生化学項目分
析部を含んでおり、免疫項目分析部と生化学項目分析部
の両方による分析を必要とする特定検体を収容する検体
容器は生化学項目分析部の検体採取位置への位置づけに
先立って免疫項目分析部の検体採取位置に位置づけら
れ、免疫項目分析部では検体分注装置が第一次分析用の
検体の分注に伴って検体採取位置の検体容器から免疫項
目分析部の反応ディスク上の反応容器に対し予備の検体
を分注し、免疫項目分析部での該検体に関する第一次の
分析の結果が再分析を必要とするときに予備の検体を採
取してある反応容器から免疫項目分析部の反応ディスク
上の他の反応容器に再分析用の検体を分注するように構
成したことである。
動分析装置の全体構成を示す概略図を図1に示す。この
例では、透光性の反応容器1が多数配置された反応ディ
スク2を有する分析部が1つである。反応ディスク2は
時計方向及び反時計方向に回転可能である。
容器5は、サンプルディスク11に配置されており、各
検体容器は回動動作に伴って所定の検体採取位置に位置
づけられる。全検体容器に対する検体の分注動作が終了
すれば、サンプルディスク11は未処理検体がセットさ
れている新たなサンプルディスクと交換される。コンピ
ュータ12は、インターフェース14を介して自動分析
装置内の各機構部の動作を制御する。サンプルディスク
11は、各検体に対して指示されている分析項目の数と
同数の分注及び予備の検体の分注の間、該当する検体容
器5が検体採取位置に停止しているように回転動作を制
御される。分注ノズル15を保持する旋回アームを有す
る検体分注装置6は、その分注ノズル15に連結された
サンプル用ポンプ16の動作に応じて分注ノズルによる
検体の吸排動作を行う。各検体は分析項目毎に検体分注
装置6により反応容器1へ分注される。
加位置、試薬添加位置、攪拌位置、測光位置及び容器洗
浄位置を通るように回動される。検体添加位置にて分注
ノズル15から検体を受け入れた反応容器1は、試薬添
加位置まで移動され、試薬分注装置7により分析項目に
対応する試薬が添加される。多種類の分析項目用に準備
された複数の試薬ボトル21は、試薬ディスク8により
選択的に試薬吸入位置に位置づけられる。各試薬ボトル
の位置づけは、試薬添加位置に停止される反応容器に対
し割り当てられている分析項目に応じて試薬ディスク8
を回動することにより達成される。試薬分注装置7の分
注ノズルは、試薬用ポンプ18の働きにより試薬を吸入
し吐出する分注動作を行う。
まで移動され、検体と試薬の混合液が攪拌装置19によ
り攪拌される。試薬ディスク8には、希釈液を収容した
希釈ボトル26(図6)も設置される。検体と試薬の反
応液を保持する反応容器1は、光度計3の測光位置の光
束を横切るように移動される。これに伴って反応生成物
を有する反応液の光学的特性が光度計3により検出さ
れ、検出信号はアナログ/デジタル変換器17を経由し
インターフェース14を介してコンピュータ12に入力
される。コンピュータ12は予め求めてある検量線に基
づいて該当分析項目の濃度を演算し、分析結果をプリン
タ22に印字出力し及び/又はCRT23の画面に表示
する。
で移動され、容器洗浄用ポンプ25に連結されている反
応容器洗浄部9にて反応液が排出されると共に、洗剤液
及び水による洗浄が行われ、清浄にされた反応容器が新
たな検体受け入れのために検体添加位置の方へ移動され
る。各機構部の動作プログラムは、FDドレイブ24に
て読み出されるフロッピーディスクメモリに記憶されて
いる。各検体のための分析項目の選択、各分析項目用の
検体分注量、各試薬の分注量、再分析時の希釈倍率及び
検体分注量などの分析条件は、CRT23の画面との対
話方式で操作パネル13から入力又は選択できる。
施例における自動再分析のための動作を説明する。ここ
では、通常の分析操作時に反応ディスク2が1回転と1
容器分ずつ回動して停止するサイクルを繰り返す動作を
するものとして説明している。光度計3は、反応容器1
の列が光束4を横切ったときにそれぞれの反応容器内の
反応液の吸光度を瞬時に測光する。
体採取位置には、例えばイ、ロ及びハの3種の分析項目
を分析するように指示された検体aを収容した検体容器
5aが位置づけられて停止し、試薬ディスク8の試薬吸
入位置には先に使用された試薬ボトル21が停止してい
るものとする。反応ディスク2は、分析項目イの分析の
ために割り当てられた反応容器1Aを検体添加位置に位
置づけて停止する。この状態で、検体分注装置6は、分
注ノズルを検体容器5a上に旋回しノズル先端を検体容
器5a内の検体a内に挿入して検体aを分注ノズル内に
吸入保持する。次いで、検体分注装置6は、分注ノズル
を反応容器1A上に旋回し、分析項目イの第一次分析の
ための検体として2μlの検体aを反応容器1Aに添加
する。
2は1回転と1容器分の距離を回動し、反応容器1Bを
検体添加位置に位置づけて停止する。同時に試薬ディス
ク8は、分析項目イ用の試薬ボトル21aを試薬吸入位
置に位置づける。サンプルディスク11は動作せず、検
体容器5aは停止したままである。これにより図3の如
き状態となる。
目口の第一次分析用の検体aを、検体容器5aから反応
容器1Bへ3μl分注する。同時に試薬分注装置7は、
試薬添加位置に停止している反応容器1Aに対し分析項
目イ用の試薬を試薬ボトル21aから所定量分注する。
その後、反応ディスク2は1回転と1容器分の距離を回
動し、反応容器1Cを検体添加位置に位置づけて停止す
る。同時に試薬ディスク8は、分析項目口用の試薬ボト
ル21bを試薬吸入位置に位置づける。サンプルディス
ク11は依然として動作せず検体容器5aは停止したま
まである。これにより図4の状態となる。
目ハの第一次分析用の検体aを、検体容器5aから反応
容器1Cへ4μl分注する。同時に、試薬分注装置7
は、試薬添加位置に停止している反応容器1Bに対し分
析項目ロ用の試薬を試薬ボトル21bから所定量分注す
る。次いで、反応ディスク2は1回転と1容器分だけ回
動し、反応容器1Dを検体添加位置に位置づけて停止す
る。同時に、試薬ディスク8は、分析項目ハ用の試薬ボ
トル21cを試薬吸入位置に位置づける。サンプルディ
スク11はまだ動作せず検体aが入っている検体容器5
aは検体採取位置に停止したままである。これにより図
5の状態となる。
器1Dは、検体aが再分析を必要とする場合に備えて予
備の検体を受け入れるように割り当てられている。すな
わち、3項目の第一次分析を行う場合には3プラス1個
の反応容器が検体aの受け入れに使用される。言い換え
れば、検体分注装置6は、指示されている分析項目の数
より1個多い反応容器に同じ検体を分注する。
の予備用として、検体容器5aから反応容器1Dへ検体
aを80μl分注する。同時に、試薬分注装置7は、試
薬添加位置に停止している反応容器1Cに対し分析項目
ハ用の試薬を試薬ボトル21cから所定量分注する。次
いで、反応ディスク2は、1回転と1容器分の距離を回
動し、反応容器1Eを検体添加位置に位置づけて停止す
る。同時に試薬ディスク8は希釈液ボトル26を試薬吸
入位置に位置づける。さらに同時に、サンプルディスク
11は、次の検体bを収容している検体容器5bを検体
採取位置に位置づけるように回動する。これにより分注
されるべき検体が変わり、図6の状態となる。
目ロの第一次分析用の検体bを検体容器5bから反応容
器1Eへ3μl分注する。これと並行して、試薬分注装
置7は、試薬添加位置に停止している反応容器1Dに対
し希釈液を希釈液ボトル26から160μl分注する。
これにより、80μlの検体と160μlの希釈液が混
合され、予備の検体は3倍に希釈されることになる。検
体aに関する予備の検体の希釈が不要の場合は、制御部
としてのコンピュータ12により希釈液を添加しないよ
うに試薬分注装置の動作が制御される。
反応容器への分注が実行されると共に、1つの反応容器
に予備の検体が分注される。さらに、検体b以降に後続
する検体に関しても、指示されている分析項目のための
分注と予備の検体の分注が反応ディスク2上の反応容器
に対してなされる。そして、検体aの分注開始から10
分後には、検体aの各分析項目に関する第一次の分析結
果が得られる。このときの反応ディスク2の状態は図7
のようである。
次分析の結果を基準値と対比し、各分析項目の再分析が
必要か否かを制御部(コンピュータ12)が判定する。
例えば、第一次の分析結果が異常に高値を示したり異常
に低値を示した場合には、再分析が必要であると判定さ
れる。今、検体aに関しては、分析項目ハのみが再分析
を必要とすると判定され、分析項目イ及びロは再分析不
要と判定されたものとする。
状態から図8の状態に動作される。すなわち、反応ディ
スク2は、希釈済みの予備の検体aを240μl収容し
ている反応容器1Dを、図7の如き中途の位置から図8
の如き検体添加位置へ位置づけるように時計方向(正
転)に回動して停止する。次いで、検体分注装置6は分
注ノズル15の先端を反応容器1D内の希釈済み検体に
挿入し、分注ノズル内に所定量吸入して保持し、分注ノ
ズルを上昇する。その状態で、反応ディスク2は、図7
の状態に復帰するように反時計方向(逆転)に回動して
停止する。この様子を図9に示す。
添加位置に位置づけられる。検体分注装置6は、分注ノ
ズル15を反応容器1F内に下降し、分注ノズル内に保
持していた希釈済み検体を4μl吐出する。この反応デ
ィスクの停止の間に、測定済みの反応容器1Aは反応容
器洗浄部9により洗浄され、清浄にされる。その後、反
応ディスク2は通常の動作を行い、再分析用の検体aを
受け入れた反応容器1Fには分析項目ハ用の試薬が添加
され、攪拌され、反応液が測光される。
の第一次分析結果が得られたことに伴って、再分析の要
否が判定され、要と判定された分析項目に関し予備の検
体の一部が新しい反応容器に分注され、再分析のための
分析処理操作が実行される。上述したサンプルディス
ク、反応ディスク、検体分注装置、試薬分注装置などの
動作は制御部であるコンピュータ12により制御され
る。
応容器に保持させる操作は、第一次分析がなされる総て
の検体に適用しなくてもよい。すなわち、大部分のルー
チン分析用の通常検体については、従来と同様に元の検
体容器をサンプルディスク又はラックに保持させておい
て必要に応じて元の検体容器を検体採取位置に位置づけ
るように構成するが、緊急検体については、本発明を適
用するように構成する。これにより、緊急検体に関して
は、再分析がどの項目についても不要と判断された場合
は予備検体に無駄が生ずるが、再分析要とされた検体に
ついては極めて迅速に再分析の結果を得ることができ、
反応ディスク上の予備検体に対する反応容器使用率も低
くできる。
図1のサンプルディスク11に予め定められている緊急
検体エリア、又は分注ノズルの移動軌跡上に設けてある
緊急検体エリアにセットされる。そのエリアに検体容器
がセットされたことを容器検知機で検知するか、又は操
作者が緊急検体測定指示ボタンを選ぶことにより、コン
ピュータ12は緊急検体が依頼されたことを認識する。
これに伴い検体分注装置6は緊急検体エリアの検体採取
位置に分注ノズルを移動し、その検体を指示されている
分析項目に応じて反応容器に分注すると共に、予備の検
体を1つの反応容器に分注する。その後の動作は上述し
た例と同様に実行される。
るための図である。第1の変形例は、図8および図9の
ように再分析用検体を分注するための反応ディスクの正
転及び逆転を行う代わりに、検体分注装置の動作範囲を
変えたものである。この場合、回転中心10Aの周りに
旋回するアームを持つ検体分注装置6は、分注ノズルに
より第一次分析用の検体及び予備用検体を検体容器5か
ら位置Pに位置づけられる反応容器に分注すると共に、
位置γにある予備の検体を収容した反応容器から位置P
の空の反応容器に再分析用の検体を分注するように動作
する。
けたものである。この場合、1台の検体分注装置6は回
転中心10Aの周りに旋回するアームを有し、位置Pに
位置づけられる反応容器に第一次分析用の検体及び予備
用検体を分注する。そして、もう1台の検体分注装置
は、回転中心10Bの周りに旋回するアームを有し、位
置αにある予備検体を収容した反応容器から位置Pの反
応容器に再分析用の検体を分注する。
転中心が水平移動するように構成したものである。この
場合、検体分注装置6は、基準の回転中心10Aと他の
回転中心10B、10Cが変わるように移動される。例
えば分析項目のイの再分析用検体は反応容器1Dがα位
置のときに吸入して位置Pの新たな反応容器に吐出し、
次のサイクルでは分析項目ロの再分析用検体は反応容器
1Dがβ位置のときに吸入して位置Pの新たな反応器に
吐出し、さらに次のサイクルでは分析項目ハの再分析用
検体は反応容器1Dがγ位置のときに吸入して位置Pの
新たな反応容器に吐出する。その後、反応容器1Dは洗
浄される。実際には再分析要がそれほど多くの項目で発
生するわけではないので数箇所(図ではα、β、γの3
ヶ所)追従にとどめておいて良い。どうしても数箇所で
足りない時は、反応容器1Dを洗浄せずにそのままやり
過ごし、約12分後に2周回目でα、β、γの位置に再
びきた時に分取すれば良い。
て説明する。CEA、HCG、TSH、T4などの免疫
分析項目の分析は、感染症なども扱うため、検体同士の
相互汚染(キャリオーバ)を極端に嫌う。CRE、T
P、UA、GOTなどの生化学分析項目の分析では、検
体間のキャリオーバがさほど厳しくないので、共通した
分注ノズルが洗浄して繰り返し使用される。これに対
し、免疫項目分析装置では、検体が変わる毎に、分注ノ
ズルチップ及び反応容器を新品のものに交換する。
析部を備えた自動分析装置の概略構成である。図11で
は、2台の分析部の例を示しているが、分析部は3台以
上配置することもできる。これらの分析部では、同じ検
体容器から検体を採取できるように、同一検体容器が各
分析部の検体採取位置に位置づけられる。
ック収納部38へラックを搬送するための搬送ライン4
0に沿って免疫項目分析部20及び生化学項目分析部3
0が配置されている。検体を収容した複数検体容器を保
持したラック52は、ラック供給部35の2個のラック
トレイに並べられ搬送ライン40の方へ1ピッチずつ送
られる。搬送ライン40に移されたラックは、すべて検
体情報読み取り部36の前で一旦停止され、バーコード
リーダ37により各検体容器及びラックに付された検体
関連情報が読み取られ制御部50に伝達される。一方、
ラック収納部38は、2個のラックトレイを有してお
り、分析部において検体採取処理を終えたラック52を
搬送ライン40から受け取る。搬送ラインのベルトコン
ベアの移動及び停止の動作は、制御部50によって制御
される。
検体を保持するラックは、。免疫項目分析20のラック
取り込み領域41に立ち寄り、検体採取位置28にて所
望の分析項目のために検体を採取される。また、生化学
項目を分析するように指示されている検体を保持するラ
ックは、生化学項目分析30のラック取込領域42に立
ち寄り、検体採取位置32にて所望の分析項目のために
検体を採取される。免疫項目と生化学項目の両方を分析
するように指示されている検体を保持するラックは、2
つの分析部20、30のラック取込領域41、42に立
ち寄り、検体を採取される。免疫項目分析20と生化学
項目分析部30の両方に立ち寄る必要のあるラックは、
生化学項目分析30への立ち寄りに先立って、免疫項目
分析部20に優先的に立ち寄る。
1と、使用済みの反応容器を新しいものに変換する交換
器と、その交換器から供給される使い捨てタイプの反応
容器を配列した反応ディスク45と、検体採取位置28
におけるラック上の検体容器から反応ディスク45上の
反応容器へ検体を分注する検体分注装置44と、分析項
目に応じた試薬ボトルを搭載した試薬ディスク46、試
薬ボトルから反応容器へ試薬を分注する試薬分注装置4
7を具備する。検体分注装置44は、旋回可能アームに
保持された分注管の先端に使い捨てタイプの分注ノズル
チップを取り付けることができ、1つの検体のための分
注操作が終わったときに、使用済みの分注ノズルチップ
を分注管から取り外すことができる。免疫項目分析部2
0は、そのような分注ノズルチップを多数供給する供給
部と使用済みノズルチップの廃棄場所を具備する。
込領域42と、洗浄して繰り返し使用される反応容器を
配列した反応ディスク55と、検体採取位置32におけ
るラック上の検体容器から反応ディスク55上の反応容
器へ検体を分注する検体分注装置54と、多種類の試薬
ボトルを搭載した試薬ディスク56と、試薬ボトルから
反応容器へ試薬を分注する試薬分注装置57とを具備す
る。検体分注装置54の分注ノズルは、洗浄により繰り
返し使用される。なお、両分析部はそれぞれ反応液又は
反応生成物の測定部を備えている。
40からラック取込領域41、42へラックを移すよう
に動作し、ラック移載装置29、33は、分注処理を施
されたラックを各々のラック取込領域41、42から搬
送ライン40へ移すように動作する。
の検体を反応ディスク上の反応容器に分注するという機
能は、免疫項目分析部20だけが備えており、生化学項
目分析部30は備えていないが、必要に応じて両分析部
に具備させてもよい。免疫項目分析部20では、生化学
項目分析部30で検体の分注処理がなされる前に、該当
するラック上の検体容器に収容されている検体に関し指
示されている分析項目のための分注と予備の検体の分注
が反応容器に対して実行されるので、免疫項目分析部2
0における各分析項目の第一次分析の結果に基づいて再
分析が必要であると判定された場合でも、ラック取込領
域41から一旦送り出した検体ラックを再び搬送ライン
40を介して取り込んで再分析用の検体採取をする必要
がない。
れたラックは、速やかに次の生化学項目分析部30へ引
き渡すことができ、第一次分析の結果が出るまでラック
を特別なエリアにて待機させる必要がない。また、生化
学項目分析部30で分注処理されたラックが再分析のた
めに免疫項目分析部20にて検体の分注処理をされるこ
とを回避できるので、検体間のキャリオーバの影響をた
くみに排除することができる。
分注は、上述した図1の実施例の場合と同様であるの
で、重複を避けるためにここでは詳述しない。要する
に、免疫項目分析部20では、検体分注装置44が検体
採取位置28に位置づけられているラック上の検体容器
内の検体を第一次分析のために反応ディスク45上の反
応容器へ分注することに伴って、それと同じ検体を反応
ディスク45上の別の反応容器へ予備の検体として分注
するのであり、該第一次分析の結果に基づいて再分析が
必要であると判定されたことに伴って、予備の検体を採
取してある別の反応容器から免疫項目分析部の反応ディ
スク上の他の反応容器に再分析用の検体を分注するよう
に構成してある。
ディスクを有する複数の分析部を備えると共に各分析部
に対応して検体分注装置を備えた場合に、分注される前
の検体容器に収容されている検体の液量が複数の分析部
にて必要とされる分析すべき検体の量と予備の検体の量
との合計量よりも少ないときに、予備の検体の分注動作
を中止するように構成される。これにより、予備の検体
を分注したために検体量が不足するという事態を避ける
ことができる。
検体に関し、第一次分析用の検体採取の後に第一次の分
析結果が得られるまで元の検体容器を特別に設置された
待機部に留めて置かずに済み、採取済み検体に関する第
一次の分析結果が得られるまでの間一つの検体によって
検体分注装置が専有されるということがない。また、複
数の分析部を具備する場合に、先に適用される分析部の
ために検体の分注処理がされた元の検体容器を、先の分
析部による分析結果が得られる前に次の分析部へ移動し
ても、先の分析部による該検体に関する再分析を実行し
得る。
る。
図である。
示す図である。
ある。
る。
・光度計、5・・・検体容器、6,44,54・・・検体分注
装置、7,47,57・・・試薬分注装置、11・・・サンプ
ルディスク、12・・・コンピュータ、15・・・分注ノズ
ル、20・・・免疫項目分析部、26・・・希釈液ボトル、2
8,32・・・検体採取位置、40・・・搬送ライン、50・・
・制御部、52・・・ラック。
Claims (6)
- 【請求項1】検体を収容する検体容器を検体採取位置に
位置づける検体容器移動装置と、複数の反応容器が配置
される反応ディスクと、上記検体採取位置の検体容器か
ら上記反応ディスク上の反応容器に分析すべき検体を分
注する検体分注装置とを備え、上記反応ディスク上の反
応容器に採取された上記分析すべき検体に対し分析操作
を実行する自動分析装置において、上記分析すべき検体
の分注の際に上記検体採取位置の検体容器から上記反応
ディスク上の別の反応容器に対し、上記検体分注装置が
予備の検体を分注するように上記検体分注装置の動作を
制御すると共に、上記分析すべき検体に関する第一次の
分析結果が得られるまで上記別の反応容器内に上記予備
の検体を保持するように上記別の反応容器を管理し、第
一次の分析結果に対する再分析必要との判定に基づいて
上記別の反応容器内の上記予備の検体の一部を再分析用
検体として上記反応ディスク上の他の反応容器に分注す
るように上記検体分注装置の動作を制御する制御部を備
えたことを特徴とする自動分析装置。 - 【請求項2】請求項1記載の自動分析装置において、反
応容器に採取された上記分析すべき検体に対する分析操
作の間に、上記別の反応容器内の予備検体を希釈液と混
合させて希釈するように構成したことを特徴とする自動
分析装置。 - 【請求項3】請求項1記載の自動分析装置において、該
自動分析装置は、それぞれに反応ディスクを有する複数
の分析部を備えると共に各分析部に対応して検体分注装
置を備えており、分注される前の前記検体容器に収容さ
れている検体の液量が上記複数の分析部にて必要とされ
る分析すべき検体の量と上記予備検体の量との合計量よ
りも少ないときに、上記予備の検体の分注動作を中止す
るように構成したことを特徴とする自動分析装置。 - 【請求項4】所定位置にある検体容器から反応ディスク
上の反応容器に検体分注装置によって検体を分注し、該
検体を試薬と反応させて分析項目を分析する方法におい
て、上記検体容器から上記反応ディスク上の反応容器に
第一次分析用の検体を分注する際に、上記反応ディスク
上の別の反応容器に予備の検体を分注しておき、第一次
分析の結果が得られたことに伴って再分析が必要である
とされた検体に対応する予備の検体を、上記別の反応容
器から上記反応ディスク上の新たな反応容器に分注し、
該新たな反応容器内の検体を用いて再分析操作を実行す
ることを特徴とする自動分析方法。 - 【請求項5】検体を収容する検体容器を検体採取位置に
位置づける検体容器移動装置と、複数の反応容器が配設
される反応ディスクと、上記検体採取位置の検体容器か
ら上記反応ディスク上の反応容器に分析すべき検体を分
注する検体分注装置とを備え、上記反応ディスク上の反
応容器に採取された上記分析すべき検体に対し分析操作
を実行する自動分析装置において、上記検体採取位置に
位置づけられる検体容器内の検体が緊急検体であるとき
に上記分析すべき検体の分注に伴って上記検体採取位置
の検体容器から上記反応ディスク上の別の反応容器に対
し予備の検体を分注し、採取された上記分析すべき検体
に関する第一次の分析の結果が再分析を必要とするか否
かを判定し、再分析が必要であれば上記別の反応容器か
ら上記反応ディスク上の他の反応容器に上記予備の検体
を分注し、該他の反応容器に採取した検体に対する再分
析の分析操作を実行するように構成したことを特徴とす
る自動分析装置。 - 【請求項6】複数の反応容器が配置される反応ディスク
及び該反応ディスク上の反応容器に分析すべき検体を分
注する検体分注装置を有する分析部であって、反応容器
に採取された検体の分析操作を実行する複数の分析部
と、検体を収容する検体容器を各分析部に対応して設け
られた複数の検体採取位置に位置づける検体容器移動装
置と、を備えた自動分析装置において、上記複数の分析
部は少なくとも免疫項目分析部及び生化学項目分析部を
含んでおり、上記免疫項目分析部と上記生化学項目分析
部の両方による分析を必要とする特定検体を収容する検
体容器は上記生化学項目分析部の検体採取位置への位置
づけに先立って上記免疫項目分析部の検体採取位置に位
置づけられ、上記免疫項目分析部では対応する検体分注
装置が上記分析すべき検体の分注に伴って検体採取位置
の検体容器から上記免疫項目分析部の反応ディスク上の
反応容器に対し予備の検体を分注し、上記免疫項目分析
部での上記分析すべき検体に関する第一次の分析の結果
が再分析を必要とするときに予備の検体を採取してある
反応容器から上記免疫項目分析部の反応ディスク上の他
の反応容器に再分析用の検体を分注するように構成した
ことを特徴とする自動分析装置。
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